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JPH01288371A - 剥離剤並びに粘着部材及び剥離シート - Google Patents

剥離剤並びに粘着部材及び剥離シート

Info

Publication number
JPH01288371A
JPH01288371A JP32182388A JP32182388A JPH01288371A JP H01288371 A JPH01288371 A JP H01288371A JP 32182388 A JP32182388 A JP 32182388A JP 32182388 A JP32182388 A JP 32182388A JP H01288371 A JPH01288371 A JP H01288371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release agent
parts
base material
cured film
release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32182388A
Other languages
English (en)
Inventor
Kihachi Suzuki
鈴木 喜八
Makoto Sunakawa
砂川 誠
Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP32182388A priority Critical patent/JPH01288371A/ja
Publication of JPH01288371A publication Critical patent/JPH01288371A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、耐ブロッキング性、非汚染性に優れる高強度
なシリコーン系硬化皮膜を形成し、ポリ塩化ビニル系基
材用に容易に改良できる剥離剤、並びにかかる硬化皮膜
を有する粘着部材及び剥離シートに関する。
従来の技術及び問題点 表面保護シート等の粘着部材や剥離シートなどを得る場
合、巻回物としたものの巻戻しや被着体からの引剥がし
等を容易とするため剥離剤で処理された基材が用いられ
る。用いる基材の種■は使用目的に応じ多種にわたるが
、耐熱性、耐候性、機械的強度が要求される場合、それ
らに優れるポリ塩化ビニル系基材が多用されている。
従来、ポリ塩化ビニル系基材にも適用できるシリコーン
系剥離剤として、付加型のものを用いたのではポリ塩化
ビニル中の安定剤で硬化が阻害されて実用に供し得る皮
膜が形成されないため、ある種の縮合型のものを用いた
ものが提案されている(特開昭55 65565号公報
)。
しかしながら、従来の縮合型シリコーン系剥離剤には、
被着体に永く接触していると密着して剥がしにくくなる
など、その硬化皮膜が耐ブロッキング1′l:に劣る間
層点、また硬化皮膜が移着して被着体を汚染する問題点
、さらにポリ塩化ビニル系基材に適用した場合、ポリ塩
化ビニル中の可塑剤で硬化皮膜が基材より浮き上り、軽
い摩擦で容易に脱落する問題点などがあった。
課題を解決するための手段 本発明は、多官能性アルコキシシロキサンを用いて高強
度なシリコーン系硬化皮膜を形成させることにより上記
の問題点を克服したものである。
すなわち、本発明は、多官能性アルコキシシロキサンと
、これと反応しうる官能基を有し常jHで固体の有機化
合物を成分とし、これに必要に応じ両末端にヒドロキシ
ル基を有するポリオルガノシロキサン、又は/及びポリ
塩化ビニル系基材に良接着性を有する高分子系化合物を
追加配合してなり、高強度なシリコーン系硬化皮膜を形
成することを特徴とする剥離剤、並びに 支持基材の片面に前記の剥離剤からなるシリコーン系硬
化皮膜を有し、他面に粘着層を有することを特徴とする
粘着部材、及び 支持基材の片面又は両面に前記のill ill剤から
なるシリコーン系硬化皮膜を有することを特徴とする剥
離シートを提供するものである。
作用 多官能性アルコキシシロキサン単独からなる硬化皮膜は
硬くて脆く、剥離性能にも乏しくて剥離性付与皮膜とし
て実用に供し得ないが、これに上記した常温で固体の有
機化合物を併用した硬化皮膜とすることにより、充分な
皮膜強度を保持しつつ柔軟性が付与され、かつ剥離性能
も向上する。
その結果、剥離性付与皮膜として実用に供し得る強靭で
耐ブロッキング性、非移着性(非汚染性)に優れ、剥離
特性に優れる硬化皮膜を形成する。
一方、両末端にヒドロキシル基を有するポリオルガノシ
ロキサンを追加配合することにより、得られる硬化皮膜
がより剥離性能に優れたものとなり、かつ硬化皮膜に滑
り性が付与される。
さらに、ポリ塩化ビニル系基材に良接着性を有する高分
子系化合物を追加配合することにより、ポリ塩化ビニル
系基材に対する硬化皮膜の密着力をより向上させること
ができ、当該基材より脱落しに(い硬化皮膜とすること
ができる。
発明の構成要素の例示 本発明において用いる多官能性アルコキシシロキサンは
、複数のアルコキシ基を有して加水分解により縮合硬化
するものであればよい。その代表例としてはメチル基、
エチル基、プロピル基の如きアルキル基ないしそのハロ
ゲン置換アルキル基と、メトキシ基、エトキシ基の如き
アルコキシ基を宵するオルガノアルコキシシロキサンや
、末端にトリフルオロメチル基を持つ長鎖アルキル基を
有するパーフルオロアルキルアルコキシシロキサンの如
き官能性オルガノアルコキシシロキサンなどがあげられ
る。カップリング剤やハードコーティング剤などの表面
処理剤として使用されるアルコキシシロキサン系化合物
は、本発明における多官能性アルコキシシロキサンとし
て用いつる。なお、市販品ではX−62−2296(商
品名:信越化学工業社製)などがあげられる。
本発明において用いられる、多官能性アルコキシシロキ
サンと反応しつる官能基、例えばヒドロキシル基やカル
ボキシル基などを有し、常温で固体の有機化合物として
は、セルロースエーテルやセルロースエステルの如きセ
ルロース誘導体や、ヒドロキシル基含有アクリル酸系ア
ルキルエステル共重合体などがあげられる。セルロース
誘導体としてはメチルセルロース、エチルセルロース、
ベンジルセルロース、トリチルセルロース、アセチルセ
ルロース、プロピオン酸セルロースなどが一般に用いら
れる。ヒドロキシル基含有アクリル酸系アルキルエステ
ル共重合体としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、ジエチレングリコールモノアクリレート
、ジエチレングリコールモノメタクリレート、トリエチ
レングリコールモノアクリレート、トリエチレングリコ
ールモノメタクリレートの如きヒドロキシル基含有アク
リル酸系アルキルエステルと、炭素数1〜8のアルキル
基を有するアクリル酸ないしメタクリル酸のアルキルエ
ステルを成分とする共重合体などが一般に用いられる。
本発明においては、剥離剤を調製する際の溶媒に可溶な
ものが好ましく用いられる。
前記の有機化合物の使用量は、多官能性アルコキシシロ
キサン100重量部あたり50〜1000重量部が適当
であり、100〜800重量部が好ましい。その使用量
が50重量部未満では硬化皮膜の柔軟化効果に乏しいし
、1000重量部を超えると硬化皮膜が剥離性能に乏し
くなる。
上記の多官能性アルコキシシロキサンと、これと反応し
うる官能基を有し常温で固体の有機化合物からなる硬化
皮膜は、通常70kg/cJ以上、就中100〜300
kg/cdの皮膜強度を有する。
本発明の剥離剤においては、必要に応じ両末端にヒドロ
キシル基を有するポリオルガノシロキサンを追加配合し
て、形成される硬化皮膜の強度を低下させてもよい。5
0 kg / ant程度までに低下させることが一般
であるが、目的に応じ適宜に決定してよい。用いる該ポ
リオルガノシロキサンは、数平均分子量が5000〜1
50000のものが一般であるが、これに限定されない
。かかるポリオルガノシロキサンの併用は、硬化皮膜の
剥離性能を向上させて、より軽い巻戻し性を付与する点
や、より良好な滑り性を付与する点よりも有効である。
滑り性の良好な硬化皮膜は切断、ないし曲げ等の加工が
施される場合の多い表面保護シートの如き粘着部材など
に好ましく用いられる。滑り性付与の点よりは特に、ポ
リジメチルシロキサン系のもが好ましく用いられる。両
末端にヒドロキシル基を有するポリジメチルシロキサン
は、X−62−2295(商品名;信越化学工業社製)
などとして市販されている。
前記のポリオルガノシロキサンの使用量は、多官能性ア
ルコキシシロキサン100重量部あたり50〜500重
量部が適当であり、80〜300重量部が好ましい。そ
の使用量が50重量部未満では剥離性能、ないし滑り性
の改善効果に乏しく、500重量部を超えると皮膜強度
の低下が太き(て耐ブロッキング性、非移着性に乏しく
なる場合がある。
本発明の剥離剤においては必要に応じ、アルコキシシロ
キサン系皮膜成分と支持基材とに良接着性を示す化合物
、例えばアルコキシシロキサン系皮膜の構成成分と支持
基材の構成成分とからなる共重合体などを追加配合して
、形成される硬化皮膜と支持基材との密着力を向上させ
てもよい。
特に、支持基材がポリ塩化ビニル系基材、例えばポリ塩
化ビニルフィルムやそのラミネート体、ポリ塩化ビニル
の発泡体などからなり、ポリ塩化ビニル中の可塑剤で硬
化皮膜が支持基材より浮き上るなどして軽い摩擦で容易
に脱落する場合には、ポリ塩化ビニル系基材に良接着性
を有する高分子系化合物の追加配合が密着力の向上に有
効である。
その高分子系化合物としては、剥離剤の溶液を塗布した
場合にポリ塩化ビニル系基材側に配向しやすいものが好
ましく用いられる。これにより、表面側にアルコキシシ
ロキサン系皮膜成分が、支持基材側に高分子系化合物成
分が配向し、その高分子系化合物成分の接着剤的機能で
良好な基材密着性が達成される。かかる配向性を示す高
分子系化合物の例としては、炭素数1〜8のアルキル基
を有するアクリル酸ないしメタクリル酸のアルキルエス
テルを成分とする共重合体や、ウレタン・塩化ビニル共
重合体などがあげられる。前記のアクリル酸ないしメタ
クリル酸のアルキルエステルを成分とする共重合体とし
ては、メチルメタクリレートを成分とするものが特に好
ましく用いられる。
一方、ウレタン・塩化ビニル共重合体としては、分子中
にカルバミン酸エチルなどに基づ(ウレタン結合単位(
−NHCOO−)と、塩化ビニル単位を含有するものが
用いられる。塩化ビニル単位の含有割合は20〜70重
量%が好ましい。かかる共重合体にはV S −400
1、V S−4003、V S −4021くいずれも
商品名;東亜合成社製)などの市販品がある。なお、ウ
レタン・塩化ビニル共重合体は、カルボキシル基やヒド
ロキシル基などの官能基を有する例えばアクリル酸やメ
タクリル酸、ないしそのヒドロキシエチルエステルなど
を共重合成分として含有していてもよい。
前記の高分子系化合物の使用量は、多官能性アルコキシ
シロキサンと、これと反応しつる官能基を有し常温で固
体の有機化合物、及び両末端にヒドロキシル基を有する
ポリオルガノシロキサンを併用する場合にはこれも加え
た合計100重量部あたり10〜100重量部が適当で
あり、20〜80重量部が好ましい。その使用量が10
重量部未満では、ポリ塩化ビニル系基材に対する硬化皮
膜の接着力向上効果に乏しいし、100重量部を超える
と剥離性能が阻害される場合がある。
本発明の剥離剤は通例、配合成分の混合溶液として調製
される。その溶媒には適宜なものを用いてよ(、必要に
応じ有機錫化合物などからなる硬化触媒を添加してよい
。その添加量は全シリコーン成分に対し2〜20重量%
が適当である。また、必要に応じ硬化を促進して形成皮
膜の物性制御を容易にするためメチルハイドロシロキサ
ンなどの硬化助剤を添加してよい。その添加量は全シリ
コーン成分に対し1〜10重量%が適当である。
本発明の剥離剤を用いての剥離性付与処理は通例の如く
、支持基材に剥離剤を塗布し、これを乾燥処理してシリ
コーン系硬化皮膜を形成させることにより行うことがで
きる。塗布量は、固形分に基づき0.02〜1 g/=
lが適当であり、0.1〜0.7g/ぜが好ましい。そ
の塗布量が0.02g10f未満では形成される硬化皮
膜に欠陥が生じて充分な剥離性を付与できなかったり、
支持基材との密着性に乏しくて粘着面等の被着体に移着
し、それを汚染する原因となる場合がある。一方、塗布
量が1g/dを超えると被着体への移着や、摩擦による
脱落を起こしやすくなる場合がある。なお、剥離剤の硬
化皮膜と支持基材との密着性の向上は、剥離剤の成分と
して適宜な化合物を配合する上記した方式のほか、硬化
皮膜と支持基材とに良接着性を示す表面処理剤で予め支
持基材を処理する方式、ないしこの方式と前記の配合方
式を併用する方式で行ってもよい。
本発明の剥離剤は、例えば粘着部材の背面処理や剥離シ
ートの作製など、粘着面に接着され、その粘着面より容
易に剥離できることが望まれる用途に好ましく用いられ
る。また、表面保護シートのように、被着体に接着され
て積層される粘着部材等の作製などにも好ましく用いら
れる。
粘着テープや表面保護シートなどで代表される本発明の
粘着部材は、前記の剥離剤からなるシリコーン系硬化皮
膜を支持基材の片面に設け、他面に粘着層を設けたもの
である。その形成は、予め片面に剥離剤の硬化皮膜を設
けた支持基材の他面に粘着剤を付設する方法など、公知
の方法で行ってよい。また、セパレータなどとして用い
られる本発明の剥離シートは、前記のシリコーン系硬化
皮膜を支持基材の片面又は両面に設けたものである。粘
着部材、剥離シートの支持基材には適宜なものを用いて
よい。一般には、紙、プラスチックラミネート紙、布、
プラスチックラミネート布、プラスチックフィルム、金
属箔、発泡体などが用いられる。特に、支持基材に耐熱
11、耐候性、機械的強度が要求される場合にはポリ塩
化ビニル系基材が好ましく用いられる。
発明の効果 本発明の剥離剤によれば、アルコキシシロキサンからな
るシリコーン系の高強度な硬化皮膜を形成することがで
き、その硬化皮膜は良好な剥離性能を有し、被着体に対
する耐ブロッキング性、非汚染性(非脱落性)に優れる
また、剥離性能や滑り性、あるいは支持基材との密着性
を向上さぜるための改質処理を必要藁剤の添加という簡
単な操作で行うことができる利点なども有している。殊
に、両末端にヒドロキシル基を有するポリオルガノシロ
キサンを用いて、より剥離性能ないし滑り性に優れる硬
化皮膜を形成することができる。また、ポリ塩化ビニル
系基材に良接着性を有する高分子系化合物を用いて、よ
りポリ塩化ビニル系基材に対する密着性に優れる硬化皮
膜を形成することができる。
よって、かかる剥離剤からなるシリコーン系硬化皮膜を
有する粘着部材、剥離シートは、その硬化皮膜が剥離性
能に優れ、必要に応じ滑り11も有して支持基材より脱
落しに<<、被着体が汚染されにくい。従って、被着体
が粘着面の場合にはその接着力の維持性に優れている。
実施例 実施例1 (ただし、nは1〜20の整数、mはO〜20の整数)
前記の式で表される多官能性メトキシシロキサン10部
(重量部、以下同様)と、エチルセルロース10部と、
有機錫化合物1部とをトルエン・酢酸エチル混合溶媒に
溶解させて剥離剤の2重量%溶液を得た。
次に、前記の剥離剤溶液を厚さ25部mのポリエステル
ライルムの片面に塗布量(固形分)0.2g/nfで塗
布し、乾燥させて剥離シートを得た。また、その剥離シ
ートの他面に、厚さlOμ四のゴム系粘着剤層を設けて
表面保護シートを得た。
実施例2 エチルセルロースの使用量を30部としたほかは実施例
1に準じて剥離剤の溶液を得、これを用いて剥離シート
及び表面保護シートを得た。
実施例3 エチルセルロースの使用量を40部としたほかは実施例
1に準じて剥離剤の溶液を得、これを用いて剥離シート
及び表面保護シートを得た。
実施例4 エチルセルロースの使用量を50部としたほかは実施例
1に準じて剥離剤の溶液を得、これを用いて剥離シート
及び表面保護シートを得た。
実施例5 エチルセルロースの使用量を60部としたほかは実施例
1に準じて剥離剤の溶液を得、これを用いて剥離シート
及び表面保護シートを得た。
実施例6 エチルセルロースの使用量を80部としたほかは実施例
1に準じて剥離剤の溶液を得、これを用いて剥離シート
及び表面保護シートを得た。
実施例7 前記した多官能性メトキシシロキサ210部と、エチル
セルロース60部と、両末端にヒドロキシル基を有する
ポリジメチルシロキサン25部と、メチルハイドロシロ
キサン2部と、有機錫化合物2部とをトルエン・酢酸エ
チル混合溶媒に溶解させて剥離剤の2重量%溶液を得、
これを用いて実施例1に準じ剥離シートと表面保護シー
トを得た。
実施例8 前記した多官能性メトキシシロキサ210部と、エチル
セルロース30部と、アクリル酸系共重合体20部と、
有機錫化合物2部とをトルエンに溶解させて剥離剤の5
重量%溶液を得た。なお、前記のアクリル酸系共重合体
は、ブチルアクリレート40部とメチルメタクリレート
60部と2−ヒドロキシエチルアクリレ−610部から
なるものである。
次に、前記の剥離剤溶液を厚さ70μmのポリ塩化ビニ
ルフィルムの片面に塗布量(固形分) 0.3 g/d
で塗布し、乾燥させて剥離シートを得た。また、その剥
離シートの他面に、厚さlhmのゴム系粘着剤層を設け
て表面保護シートを得た。
実施例9 アクリル酸系共重合体に代えてウレタン・塩化ビニル共
重合体(塩化ビニル単位含量50瓜量%)を用いたほか
は実施例8に準じて剥離剤の溶液を得、これを用いて剥
離シート及び表面保護シートを得た。
実施例10 前記した多官能性メトキシシロキサン10部と、エチル
セルロース60部と、両末端にヒドロキシル基を有する
ポリジメチルシロキサン25部と、アクリル酸系共重合
体20部と、有機錫化合物2部と、メチルハイドロシロ
キサン2部とをトルエン・酢酸ユ、チル混合溶媒に溶解
させて剥離剤の2重量%溶液を得、これを用いて実施例
8に準じ剥離シート及び表面保護シートを得た。ただし
、剥離剤の塗布量(固形分)は0.1g/nf 、 0
.2g/nf 、0.35g/+j又は0.7 g/+
Jの4通りとした。なお、前記のアクリル酸系共重合体
は、ブチルアクリレート50部とメチルメタクリレート
50部と2−ヒドロキシエチルアクリレート2部からな
るものである。
実施例11 前記した多官能性メトキシシロキサン10部と、エチル
セルロース40部と、両末端にヒドロキシル基を有する
ポリジメチルシロキサン25部と、アクリル酸系共重合
体40部と、有機錫化合物2部と、メチルハイドロシロ
キサン1部と、ジオクチルフタレート10部とをトルエ
ンに溶解させて剥離剤の3重量%溶液を得、これを用い
て実施例8に準じ剥離シート及び表面保護シートを得た
。ただし、剥離剤の塗布量(固形分)は0.2g/11
!又は0.4g/iの2通りとした。なお、前記のアク
リル酸系共重合体は、メチルメタクリレート100部及
び2−ヒドロキシエチルアクリレート5部からなるもの
である。
実施例12 前記した多官能性メトキシシロキサン10部と、エチル
セルロース50部と、両末端にヒドロキシル基を有する
ポリジメチルシロキサン20部と、アクリル酸系共重合
体15部と、有機錫化合物3部と、メチルハイドロシロ
キサン1部とをトルエンに溶解させて剥離剤の5重量%
溶液を得、これを用いて実施例8に準じ剥離シート及び
表面保護シートを得た。なお、前記のアクリル酸系共重
合体は、ブチルアクリレート40部とメチルメタクリレ
ート60部と2−ヒドロキシエチルアクリレート10部
からなるものである。
実施例13 アクリル酸系共重合体に代えてウレタン・塩化ビニル共
重合体(塩化ビニル単位含量50重量%)を用いたほか
は実施例12に準じて剥離剤を得、これを用いて剥離シ
ートと表面保護シートを得た。
実施例14 前記した多官能性メトキシシロキサン10部と、エチル
セルロース80部と、両末端にヒドロキシル基を有する
ポリジメチルシロキサン35部と、アクリル酸系共重合
体60部と、有機錫化合物3部と、メチルハイドロシロ
キサン2部とをトルエンに溶解させて剥離剤の3重量%
溶液を得、これを用いて実施例8に準じ剥離シート及び
表面保護シートを得た。なお、前記のアクリル酸系共重
合体は、ブチルアクリレート40部とメチルメタクリレ
ート60部と2−ヒドロキシエチルアクリレート5部か
らなるものである。
比較例1 市販の縮合型シリコーン系剥離剤(KS−705信越シ
リコ一ン社製)を用いて実施例8に準じ剥離シート及び
表面保護シートを得た。
比較例2 特開昭55 65565号公報に準じ前記の市販縮合型
シリコーン系剥離剤にアクリル樹脂を混合してなる剥離
剤を用いて実施例8に準じ剥離シート及び表面保護シー
トを得た。
評価試験 実施例、比較例で得た剥離剤、剥離シート又は表面保護
シートにつき下記の試験を行った。
[皮膜強度] 剥離剤を剥離シート上に乾燥後の厚さが約30μmとな
るよう塗布して乾燥処理したのち、その硬化皮膜を剥が
して幅10om+のテープ状に切断し、その引張強度(
20℃、引張速度300 m+++ /分、チャック間
隔10nwi)を測定した。
[剥離力] 剥離シートの処理面に2 kgのゴムローラを一往復さ
せてゴム系粘着テープを圧着したのち、その粘着テープ
の引剥がしに要する力を測定したく180度ビール、引
張速度300mm/分)。
[巻戻し性] 表面保護シートを巻回物としその巻戻し性を調べた。
[耐ブロッキング性] (1)随伴の有無 []Aステンレス板(SIJS304厚さ0.4mm)
又はアルミニウム板の片面に表面保護シートを貼着し、
その表面保護シートにおける処理面の上にBAステンレ
ス板又はアルミニウム板を重ねて2 kg / cni
の荷重をかけた状態で60℃、90%R、I+の雰囲気
下に24時間放置したのち、上側の[]Aステンレス板
又はアルミニウム板を取り上げた場合に、下側のBAス
テンレス板又はアルミニウム板が密着して随伴するか否
かを調べた。
(2)接着力 表面保護シートの処理面と前記のBAステンレス板を合
わせて2 kg / cntの圧力下、60℃、90%
R711の雰囲気で24時間圧着したのち、剥離シート
の引剥がしに要する力を測定した(180度ビール、引
張速度300wn/分)。
[非汚染性] 前記の耐ブロッキング性を調べたDAステンレス板につ
き、硬化皮膜の移着による白化部分の有無を目視観察し
た。
上記の試験結果を表に示した。
*:不良は硬化皮膜による粘着面の汚染で接着力が低下
したことを意味する。また、*;(大)は白化部分の面
積が大きいことを意味する。
表より、本発明の剥離剤からなる硬化皮膜は、高い皮膜
強度を有して剥離特性、耐ブロッキング性、非汚染性な
いし基材密着性に優れていることがわかる。
E滑り性] 実施例8以降におけるポリ塩化ビニルフィルムを基材に
用いた表面保護シートを、その粘着剤面を介してB^ス
テンレス板に貼着し、これを60tブレスにより直径1
00 mm 、紋り深さ251111の外絞り加工を施
し、その際の支持基材の切れの程度に基づき評価したと
ころ、ポリジメチルシロキサン成分を配合した実施例1
0〜14のものにつき、その良滑り性に基づいて支持基
材に切れは認められなかった。
特許出願人  日東電工株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、多官能性アルコキシシロキサンと、これと反応しう
    る官能基を有し常温で固体の有機化合物を成分とし、高
    強度なシリコーン系硬化皮膜を形成することを特徴とす
    る剥離剤。2、両末端にヒドロキシル基を有するポリオ
    ルガノシロキサンを追加配合してなることを特徴とする
    請求項1に記載の剥離剤。 3、ポリ塩化ビニル系基材に良接着性を有する高分子系
    化合物を追加配合してなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の剥離剤。 4、支持基材の片面に請求項1、2又は3に記載の剥離
    剤からなるシリコーン系硬化皮膜を有し、他面に粘着層
    を有することを特徴とする粘着部材。 5、支持基材の片面又は両面に請求項1、2又は3に記
    載の剥離剤からなるシリコーン系硬化皮膜を有すること
    を特徴とする剥離シート。
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