JPH0124246Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0124246Y2 JPH0124246Y2 JP17618683U JP17618683U JPH0124246Y2 JP H0124246 Y2 JPH0124246 Y2 JP H0124246Y2 JP 17618683 U JP17618683 U JP 17618683U JP 17618683 U JP17618683 U JP 17618683U JP H0124246 Y2 JPH0124246 Y2 JP H0124246Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ridge
- hardware
- valley
- mounting holes
- gutter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 19
- 235000002492 Rungia klossii Nutrition 0.000 claims description 6
- 244000117054 Rungia klossii Species 0.000 claims description 6
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 18
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 6
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000712 assembly Effects 0.000 description 1
- 238000000429 assembly Methods 0.000 description 1
- 230000009194 climbing Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、各種形状の寄棟小屋における小屋組
の構築に当り、その施工をきわめて容易化すると
ともに、棟部納まり、勾配設定が円滑かつ正確に
得られ、かつ強固な小屋組が得られるようにした
ものに関する。
の構築に当り、その施工をきわめて容易化すると
ともに、棟部納まり、勾配設定が円滑かつ正確に
得られ、かつ強固な小屋組が得られるようにした
ものに関する。
周知のように寄棟小屋における小屋組の構築に
当つては、束、棟木・隅木、谷木および垂木等の
各部材を用いてこれを組合せ一体化することが必
要であり、寄棟屋根形状の多様と相まつてその組
立はきわめて複雑多岐に亘り、特に棟部における
納まりは複雑であるとともにその勾配を正確に決
定することが難しく、しばしば大きな誤差を発生
し、各材料の接合部分においては相互に切欠構造
を設けることが必要で、このため接合部強度が不
充分であつたり、またその寄棟形状によつて棟の
納まり方がそれぞれ相違するため施工性も悪く、
このため充分な経験の高度の技術を有する者でな
ければ確実な施工ができない等の点において大き
な問題が存在する。
当つては、束、棟木・隅木、谷木および垂木等の
各部材を用いてこれを組合せ一体化することが必
要であり、寄棟屋根形状の多様と相まつてその組
立はきわめて複雑多岐に亘り、特に棟部における
納まりは複雑であるとともにその勾配を正確に決
定することが難しく、しばしば大きな誤差を発生
し、各材料の接合部分においては相互に切欠構造
を設けることが必要で、このため接合部強度が不
充分であつたり、またその寄棟形状によつて棟の
納まり方がそれぞれ相違するため施工性も悪く、
このため充分な経験の高度の技術を有する者でな
ければ確実な施工ができない等の点において大き
な問題が存在する。
本考案は上記のような問題点を解決し、予じめ
製作された2種の金物を使用することによつて、
各種形状の寄棟屋根小屋組に汎用でき、所要部材
を該金物に取付けることによつて、正確容易に小
屋組が構築できるようにしたものであり、即ち束
に取付可能な中心部を有するとともに、該中心部
から少なくも2方向に棟木の接合ピースを突出さ
せた高さ調整金物と、該金物の中心部に取付可能
な中心部を有するとともに、此の中心部から4方
向に隅木、谷木等の接合ピースを突出させた棟・
谷木受金物とを用い、かつ該受金物における所要
の接合ピースに棟・谷木の勾配設定用堰板を設け
ることによつて、登り棟、降り棟の勾配設定が可
能であるようにして、これら金物に対する棟木、
隅木、谷木の取付けにより、所要の小屋組が得ら
れるようにしたもので、従つてその特徴とする処
は、束への取付孔を有する中心部より少なくとも
2方向に樋形断面のかつ樋形両側壁面に取付孔を
具備した接合ピースが突出された高さ調整金物
と、該金物の前記中心部における取付孔と対応す
る取付孔を具備した中心部より4方向に同じく樋
形断面のかつ樋形両側壁面に取付孔を設けた接合
ピースが突出された棟・谷木受金物とから成り、
該受金物における所要結合ピースの底壁には棟・
谷木の勾配設定用堰板が設けられた点にある。
製作された2種の金物を使用することによつて、
各種形状の寄棟屋根小屋組に汎用でき、所要部材
を該金物に取付けることによつて、正確容易に小
屋組が構築できるようにしたものであり、即ち束
に取付可能な中心部を有するとともに、該中心部
から少なくも2方向に棟木の接合ピースを突出さ
せた高さ調整金物と、該金物の中心部に取付可能
な中心部を有するとともに、此の中心部から4方
向に隅木、谷木等の接合ピースを突出させた棟・
谷木受金物とを用い、かつ該受金物における所要
の接合ピースに棟・谷木の勾配設定用堰板を設け
ることによつて、登り棟、降り棟の勾配設定が可
能であるようにして、これら金物に対する棟木、
隅木、谷木の取付けにより、所要の小屋組が得ら
れるようにしたもので、従つてその特徴とする処
は、束への取付孔を有する中心部より少なくとも
2方向に樋形断面のかつ樋形両側壁面に取付孔を
具備した接合ピースが突出された高さ調整金物
と、該金物の前記中心部における取付孔と対応す
る取付孔を具備した中心部より4方向に同じく樋
形断面のかつ樋形両側壁面に取付孔を設けた接合
ピースが突出された棟・谷木受金物とから成り、
該受金物における所要結合ピースの底壁には棟・
谷木の勾配設定用堰板が設けられた点にある。
以下図示の実施例に基づいて本考案を詳述する
と、第1図は本考案に係る棟・谷木受金物を例示
したものであり、該受金物1は、取付孔2を中心
に穿設したプレート状の中心部3の4周に、図示
のにうに略十字形に4方向に延びる接合ピース4
A,4B,4C,4Dを一体に突設するのであ
る。これら接合ピース4A〜4Dは何れも後述す
るように、隅木、谷木の一端を取付け固定するた
めのものであり、各断面形状は底壁5の両側に側
壁6,6が起立された樋形のものであるととも
に、その各ピースにおける相対する側壁6,6に
は何れも取付孔7,7の複数個が列設される。こ
のさい各底壁5は何れも中心部3と同レベルであ
り、更に互いに一直線上に並ぶ接合ピース4A,
4Cおよび4B,4Dにおいて、接合ピース4
A,4Cでは一方の接合ピース4Cにおける底壁
5上にのみ、隅木、谷木の勾配設定用の堰板8が
設けられ、また接合ピース4B,4Dでは一方の
接合ピース4Bの底壁5上に同じく勾配設定用の
堰板9が設けられるとともに、他方の接合ピース
4Dの底壁5上にも、前記堰板9と対応する堰板
10を設けるのであり、このさい堰板9,10に
おいて、堰板9は堰板10よりも高いように両者
の高さを相違する。また各堰板8,9,10は何
れも底壁5上において、中央部3との境界位置に
立設されるのである。
と、第1図は本考案に係る棟・谷木受金物を例示
したものであり、該受金物1は、取付孔2を中心
に穿設したプレート状の中心部3の4周に、図示
のにうに略十字形に4方向に延びる接合ピース4
A,4B,4C,4Dを一体に突設するのであ
る。これら接合ピース4A〜4Dは何れも後述す
るように、隅木、谷木の一端を取付け固定するた
めのものであり、各断面形状は底壁5の両側に側
壁6,6が起立された樋形のものであるととも
に、その各ピースにおける相対する側壁6,6に
は何れも取付孔7,7の複数個が列設される。こ
のさい各底壁5は何れも中心部3と同レベルであ
り、更に互いに一直線上に並ぶ接合ピース4A,
4Cおよび4B,4Dにおいて、接合ピース4
A,4Cでは一方の接合ピース4Cにおける底壁
5上にのみ、隅木、谷木の勾配設定用の堰板8が
設けられ、また接合ピース4B,4Dでは一方の
接合ピース4Bの底壁5上に同じく勾配設定用の
堰板9が設けられるとともに、他方の接合ピース
4Dの底壁5上にも、前記堰板9と対応する堰板
10を設けるのであり、このさい堰板9,10に
おいて、堰板9は堰板10よりも高いように両者
の高さを相違する。また各堰板8,9,10は何
れも底壁5上において、中央部3との境界位置に
立設されるのである。
上記のような構造を持つ棟・谷木受金物1に対
し、高さ調整金物11は、第2図に例示されるよ
うに、束けの取付孔12を中心に穿設したプレー
ト状の中心部13の少なくとも二辺に、2方向に
延びる接合ピース14,15、もしくは三辺に、
3方向に延びる接合ピース14,15,16を一
体に突設したものである。図例は2方向の接合ピ
ース14,15の場合を示したが、この2方向の
場合、接合ピース14,15は図示のようにL形
をなすようにされ、また3方向に接合ピース1
4,15,16を設ける場合には、図示のように
ピース14,15,16はT形をなすように設け
られる。何れの場合でも各ピース14,15乃至
14,15,16は、先に述べた受金物1と同様
に、底壁17の両側に側壁18,18が起立され
た断面樋形とされ、また両側壁18,18には何
れも後述するように棟木の一端を取付け固定する
ための取付孔19の複数個が列設されるととも
に、前記中心部13と接合ピース14,15乃至
14,15,16の一体化における位置関係にお
いては、図示のように中心部13の下面にピース
14,15乃至14,15,16、における両側
壁18,18の上端が接合されることにより、底
壁17は中心部13よりも下位に位置することに
なる。
し、高さ調整金物11は、第2図に例示されるよ
うに、束けの取付孔12を中心に穿設したプレー
ト状の中心部13の少なくとも二辺に、2方向に
延びる接合ピース14,15、もしくは三辺に、
3方向に延びる接合ピース14,15,16を一
体に突設したものである。図例は2方向の接合ピ
ース14,15の場合を示したが、この2方向の
場合、接合ピース14,15は図示のようにL形
をなすようにされ、また3方向に接合ピース1
4,15,16を設ける場合には、図示のように
ピース14,15,16はT形をなすように設け
られる。何れの場合でも各ピース14,15乃至
14,15,16は、先に述べた受金物1と同様
に、底壁17の両側に側壁18,18が起立され
た断面樋形とされ、また両側壁18,18には何
れも後述するように棟木の一端を取付け固定する
ための取付孔19の複数個が列設されるととも
に、前記中心部13と接合ピース14,15乃至
14,15,16の一体化における位置関係にお
いては、図示のように中心部13の下面にピース
14,15乃至14,15,16、における両側
壁18,18の上端が接合されることにより、底
壁17は中心部13よりも下位に位置することに
なる。
本考案による前記棟・谷木受金物1および高さ
調整金物11の両者は、束に対して第3図に例示
するような取付関係のもとに設置されるもので、
即ち既知の束20の頂壁21に設けられた取付孔
22を利用して、先ず高さ調整金物11の中心部
13を重合させ、その取付孔12,22を一致さ
せるとともに、金物11の中心部13上に棟・谷
木受金物1の中心部13を重合させ、その取付孔
2を取付孔12,22と一致させ、各取付孔2,
12,22を図示省略してあるが、ボルト、スプ
リングワツシヤおよびナツト等の締結固定具によ
り一体化することにより、束20上に本考案の
棟・谷木受金物1および高さ調整金物11を簡単
容易に設置でき、棟・谷木受金物1における所要
の接合ピース4A乃至4Dに、図示のように隅木
23や後述するように谷木24を取付け、また高
さ調整金物11の接合ピース14,15乃至1
4,15,16には棟木25を取付けることがで
き、これによつて寄棟形状に応じた小屋組の構成
が容易に得られることになる。尚本考案において
は、棟・谷木受金物1および高さ調整金物11の
両者を、第3図示のように併用することが基準で
あるが、例外的には棟・谷木受金物1を直接束2
0に取付けて用いることも可能であり、また高さ
調整金物11においては、その接合ピース14,
15,16における側壁18の高さが該金物11
の高さを決定することになるが、この高さを相違
した各高さ調整金物11を予じめ各種準備して、
選択的に用いることを容易に可能である。
調整金物11の両者は、束に対して第3図に例示
するような取付関係のもとに設置されるもので、
即ち既知の束20の頂壁21に設けられた取付孔
22を利用して、先ず高さ調整金物11の中心部
13を重合させ、その取付孔12,22を一致さ
せるとともに、金物11の中心部13上に棟・谷
木受金物1の中心部13を重合させ、その取付孔
2を取付孔12,22と一致させ、各取付孔2,
12,22を図示省略してあるが、ボルト、スプ
リングワツシヤおよびナツト等の締結固定具によ
り一体化することにより、束20上に本考案の
棟・谷木受金物1および高さ調整金物11を簡単
容易に設置でき、棟・谷木受金物1における所要
の接合ピース4A乃至4Dに、図示のように隅木
23や後述するように谷木24を取付け、また高
さ調整金物11の接合ピース14,15乃至1
4,15,16には棟木25を取付けることがで
き、これによつて寄棟形状に応じた小屋組の構成
が容易に得られることになる。尚本考案において
は、棟・谷木受金物1および高さ調整金物11の
両者を、第3図示のように併用することが基準で
あるが、例外的には棟・谷木受金物1を直接束2
0に取付けて用いることも可能であり、また高さ
調整金物11においては、その接合ピース14,
15,16における側壁18の高さが該金物11
の高さを決定することになるが、この高さを相違
した各高さ調整金物11を予じめ各種準備して、
選択的に用いることを容易に可能である。
本考案の前記受金物1調整金物11を用いての
寄棟屋根の小屋組施工は、第4,5,6図に例示
するように、各種の寄棟形状に応じて、汎用的に
可能である。例えば第4図において、方形寄棟の
一部に妻部を有するL形の寄棟30において、方
形寄棟の登り棟における隅木23の中途に、妻部
における棟部25と谷木24とを接合する場合、
図示のように棟・谷木受金物1における接合ピー
ス4Bまたは4C(図例では4Bである)を登り
棟における隅木23の方向に向けて受金物1を、
図示省略してあるが高さ調整金物11上に設置
し、その隅木23の一端を接合ピース4B内に、
取付孔7を利用して釘打止着し、また妻部側の谷
木24は接合ピース4Bに隣る接合ピース4A内
に、同じく取付孔7を利用して釘打止着し、また
妻部側の棟木25は受金物1の下位に位置する高
さ調整金物11における接合ピース14または1
5内に、取付孔19を介して釘打止着することに
より、該部の隅木23谷木24および棟木25に
よる必要小屋組が容易に形成できる。このさい棟
木25は水平であるが、隅木23谷木24には所
要の勾配を付与設定することが必要であるが、こ
れらは受金物1側における堰板8,9,10の存
在、またこれを欠く接合ピース4Aにより、図示
のように勾配設定が容易に得られることになり、
寄棟屋根形状に応じて調整金物11および受金物
1の向きを設定して組合せ使用することにより、
汎用的に利用できることになる。以下その数例を
第5図および第6図に亘つて概略的に説示する
が、施工要領は第4図と同様である。即ち第5図
a〜eにおいて例示するように寄棟における屋根
形態には各種型式が存在し、第5図aに示したも
のは2つの妻部の集合によるL形の寄棟31を示
しているが、同図のA部に示すように、2つの妻
部の各棟木25,25と、両妻部の接合境界の位
置する隅木23と谷木24との接合部分において
は、第6図aに示すように、A部の束(図示省
略)上に高さ調整金物11および棟・谷木受金物
1を設置し、棟木25,25は下位の調整金物1
1における2つの接合ピース14,15にそれぞ
れ一端を取付孔19を利用して釘打止着し、隅木
23と谷木24とは、上位の受金物1における接
合ピース4A,4Cまたは4B,4Dを利用し、
その各一端をピース4A,4Cまたは4B,4D
内に取付孔7を利用して釘打止着することによ
り、簡単に小屋組が得られ、第6図aにおいて2
6は棟木25,25と一方の谷木24間に架設さ
れる垂木を示している。
寄棟屋根の小屋組施工は、第4,5,6図に例示
するように、各種の寄棟形状に応じて、汎用的に
可能である。例えば第4図において、方形寄棟の
一部に妻部を有するL形の寄棟30において、方
形寄棟の登り棟における隅木23の中途に、妻部
における棟部25と谷木24とを接合する場合、
図示のように棟・谷木受金物1における接合ピー
ス4Bまたは4C(図例では4Bである)を登り
棟における隅木23の方向に向けて受金物1を、
図示省略してあるが高さ調整金物11上に設置
し、その隅木23の一端を接合ピース4B内に、
取付孔7を利用して釘打止着し、また妻部側の谷
木24は接合ピース4Bに隣る接合ピース4A内
に、同じく取付孔7を利用して釘打止着し、また
妻部側の棟木25は受金物1の下位に位置する高
さ調整金物11における接合ピース14または1
5内に、取付孔19を介して釘打止着することに
より、該部の隅木23谷木24および棟木25に
よる必要小屋組が容易に形成できる。このさい棟
木25は水平であるが、隅木23谷木24には所
要の勾配を付与設定することが必要であるが、こ
れらは受金物1側における堰板8,9,10の存
在、またこれを欠く接合ピース4Aにより、図示
のように勾配設定が容易に得られることになり、
寄棟屋根形状に応じて調整金物11および受金物
1の向きを設定して組合せ使用することにより、
汎用的に利用できることになる。以下その数例を
第5図および第6図に亘つて概略的に説示する
が、施工要領は第4図と同様である。即ち第5図
a〜eにおいて例示するように寄棟における屋根
形態には各種型式が存在し、第5図aに示したも
のは2つの妻部の集合によるL形の寄棟31を示
しているが、同図のA部に示すように、2つの妻
部の各棟木25,25と、両妻部の接合境界の位
置する隅木23と谷木24との接合部分において
は、第6図aに示すように、A部の束(図示省
略)上に高さ調整金物11および棟・谷木受金物
1を設置し、棟木25,25は下位の調整金物1
1における2つの接合ピース14,15にそれぞ
れ一端を取付孔19を利用して釘打止着し、隅木
23と谷木24とは、上位の受金物1における接
合ピース4A,4Cまたは4B,4Dを利用し、
その各一端をピース4A,4Cまたは4B,4D
内に取付孔7を利用して釘打止着することによ
り、簡単に小屋組が得られ、第6図aにおいて2
6は棟木25,25と一方の谷木24間に架設さ
れる垂木を示している。
第5図bに示した寄棟32は、先に第4図に示
した寄棟30の変形であり、この場合は図示する
までもなく、第4図と同様にして施工できる。即
ち同図におけるB部は、棟木25と隅木23およ
び谷木24の接合構造であり、この場合高さ調整
金物11および棟・谷木受金物1の各向きを角度
に合せて変更してやればよい。第5図cに例示し
た寄棟33では、図示のにうにT形の寄棟形状で
あり、かかる寄棟では、一方の長方形の寄棟にお
ける棟木25と、他方の妻部における棟木25と
がT形に接合するため、高さ調整金物11として
は、先に第2図で説示した第3方向の接合ピース
14,15,16を有するものを用いて、棟木2
5,25,25の各一端を各ピース14,15,
16内に取付けることになる。このさい各棟木2
5の接合端は干渉しないように適宜切欠する。ま
た図示の2本の谷木24,24は上位の棟・谷木
受金物1における相隣る接合ピース4B,4Cま
たは4A,4Dに止着すればよい。
した寄棟30の変形であり、この場合は図示する
までもなく、第4図と同様にして施工できる。即
ち同図におけるB部は、棟木25と隅木23およ
び谷木24の接合構造であり、この場合高さ調整
金物11および棟・谷木受金物1の各向きを角度
に合せて変更してやればよい。第5図cに例示し
た寄棟33では、図示のにうにT形の寄棟形状で
あり、かかる寄棟では、一方の長方形の寄棟にお
ける棟木25と、他方の妻部における棟木25と
がT形に接合するため、高さ調整金物11として
は、先に第2図で説示した第3方向の接合ピース
14,15,16を有するものを用いて、棟木2
5,25,25の各一端を各ピース14,15,
16内に取付けることになる。このさい各棟木2
5の接合端は干渉しないように適宜切欠する。ま
た図示の2本の谷木24,24は上位の棟・谷木
受金物1における相隣る接合ピース4B,4Cま
たは4A,4Dに止着すればよい。
第5図dに示した寄棟34は棟木25を有する
長方形の寄棟形状であり、同図C′部における寄棟
頂部の棟木25と2本の隅木23,23の接合部
においては、第6図bに示すように、下位の高さ
調整金物11における2方向の接合ピース14,
15の何れかに棟木25の一端を止着し、上位の
棟・谷木受金物1における4方向の接合ピース4
A〜4Dの内、直角に相隣る一対のピース4B,
4C乃至4A,4Dのように、2個のピースを利
用して、その勾配設定の上、止着すればよく、第
5図dに示している2本の棟木25,25と1本
の隅木23の接合部分である図示のA′部および
B′部においても、図示省略してあるが、2本の
棟木25,25は調整金物11の接合ピース1
4,15にそれぞれ止着し、また隅木23は受金
物1におけ一直線上に並ぶ2個の接合ピース4
A,4Cまたは4B,4Dに亘つて止着させれば
よい。
長方形の寄棟形状であり、同図C′部における寄棟
頂部の棟木25と2本の隅木23,23の接合部
においては、第6図bに示すように、下位の高さ
調整金物11における2方向の接合ピース14,
15の何れかに棟木25の一端を止着し、上位の
棟・谷木受金物1における4方向の接合ピース4
A〜4Dの内、直角に相隣る一対のピース4B,
4C乃至4A,4Dのように、2個のピースを利
用して、その勾配設定の上、止着すればよく、第
5図dに示している2本の棟木25,25と1本
の隅木23の接合部分である図示のA′部および
B′部においても、図示省略してあるが、2本の
棟木25,25は調整金物11の接合ピース1
4,15にそれぞれ止着し、また隅木23は受金
物1におけ一直線上に並ぶ2個の接合ピース4
A,4Cまたは4B,4Dに亘つて止着させれば
よい。
第5図eに示した寄棟35は最も基本的な方形
寄棟であり、図における4本の隅木23の集合す
るD部においては、第6図cに示すように、棟・
谷木受金物1における4個の接合ピース4A〜4
Dに4本の隅木23の各一端を勾配設定の上、止
着することになる。この場合高さ調整金物11は
併用するが、屋根勾配その他によつては変則的に
受金物1のみを使用することも可能である。第6
図cにおいて26は垂木、27は必要に応じて用
いる補助垂木を示している。即ち上例のように本
考案の棟・谷木受金物1みよび高さ調整金物11
は、ほとんど全ての寄棟屋根の小屋組の各部に汎
用できるのである。
寄棟であり、図における4本の隅木23の集合す
るD部においては、第6図cに示すように、棟・
谷木受金物1における4個の接合ピース4A〜4
Dに4本の隅木23の各一端を勾配設定の上、止
着することになる。この場合高さ調整金物11は
併用するが、屋根勾配その他によつては変則的に
受金物1のみを使用することも可能である。第6
図cにおいて26は垂木、27は必要に応じて用
いる補助垂木を示している。即ち上例のように本
考案の棟・谷木受金物1みよび高さ調整金物11
は、ほとんど全ての寄棟屋根の小屋組の各部に汎
用できるのである。
本考案によれば各種形状の寄棟屋根における隅
木および谷木が交叉する部分、更にはこれらに棟
木が交叉する部分の小屋組構築に当り、その迅速
かつ正確容易な施工が、特殊な技能を必要とする
ことなく能率的に得られる点においてきわめて有
利である。このさい高さ調整金物11の具備する
少なくとも2方向に延びる接合ピース14,15
によつて、棟木25の交叉止着が容易であり、更
に棟・谷木受金物1における4方向にかつ略十字
形に延びる接合ピース4A〜4Dにより、その勾
配設定用堰板8,9,10の存在と相まつて、隅
木23や谷木24の登りあるいは降つてゆく勾配
基準が誤りなく正確に得られ(接合ピース4A,
4Dは降り勾配、接合ピース4B,4Cは登り勾
配である)、小屋組に大きな誤差や狂いを生じる
おそれがなくなり、しかもこれら各ピースは何れ
も樋形断面であつて、棟木25や棟・谷木23,
24の一端を安定強固に抱持固定するので、交叉
部、係合部構造は金物1,11の存在によりきわ
めて強化されることになり、堅牢な小屋組が完成
するのでしる。しかもこれら金物1,11は鋼板
等を用いて耐用性の大が図れるとともに、その構
造が簡単であり、両金物1,11の方向変化と組
合せにより寄棟形状がどのようなものであつても
汎用でき、従来の経験と高度な接合技術を必要と
しない等の緒点において、優れたものである。
木および谷木が交叉する部分、更にはこれらに棟
木が交叉する部分の小屋組構築に当り、その迅速
かつ正確容易な施工が、特殊な技能を必要とする
ことなく能率的に得られる点においてきわめて有
利である。このさい高さ調整金物11の具備する
少なくとも2方向に延びる接合ピース14,15
によつて、棟木25の交叉止着が容易であり、更
に棟・谷木受金物1における4方向にかつ略十字
形に延びる接合ピース4A〜4Dにより、その勾
配設定用堰板8,9,10の存在と相まつて、隅
木23や谷木24の登りあるいは降つてゆく勾配
基準が誤りなく正確に得られ(接合ピース4A,
4Dは降り勾配、接合ピース4B,4Cは登り勾
配である)、小屋組に大きな誤差や狂いを生じる
おそれがなくなり、しかもこれら各ピースは何れ
も樋形断面であつて、棟木25や棟・谷木23,
24の一端を安定強固に抱持固定するので、交叉
部、係合部構造は金物1,11の存在によりきわ
めて強化されることになり、堅牢な小屋組が完成
するのでしる。しかもこれら金物1,11は鋼板
等を用いて耐用性の大が図れるとともに、その構
造が簡単であり、両金物1,11の方向変化と組
合せにより寄棟形状がどのようなものであつても
汎用でき、従来の経験と高度な接合技術を必要と
しない等の緒点において、優れたものである。
第1図は本考案の棟・谷木受金物実施例の斜面
図、第2図は同高さ調整金物実施例の斜面図、第
3図は同両金物取付関係説明図、第4図は同小屋
組施工要部を示す説明図、第5図および第6図は
各種寄棟と本考案適用部分における施工要部の各
説明図である。 1……棟・谷木受金物、2……取付孔、3……
中心部、4A,4B,4C,4D……接合ピー
ス、5……底壁、6……側壁、7……取付孔、
8,9,10……勾配設定用堰板、11……高さ
調整金物、12……取付孔、13……中心部、1
4,15,16……接合ピース、17……底壁、
18……側壁、19……取付孔、20……束、2
3……隅木、24……谷木、25……棟木。
図、第2図は同高さ調整金物実施例の斜面図、第
3図は同両金物取付関係説明図、第4図は同小屋
組施工要部を示す説明図、第5図および第6図は
各種寄棟と本考案適用部分における施工要部の各
説明図である。 1……棟・谷木受金物、2……取付孔、3……
中心部、4A,4B,4C,4D……接合ピー
ス、5……底壁、6……側壁、7……取付孔、
8,9,10……勾配設定用堰板、11……高さ
調整金物、12……取付孔、13……中心部、1
4,15,16……接合ピース、17……底壁、
18……側壁、19……取付孔、20……束、2
3……隅木、24……谷木、25……棟木。
Claims (1)
- 束への取付孔を有する中心部より少なくとも2
方向に樋形断面のかつ樋形両側壁面に取付孔を具
備した接合ピースが突出された高さ調整金物と、
該金物の前記中心部における取付孔と対応する取
付孔を具備した中心部より4方向に同じく樋形断
面のかつ樋形両側壁面に取付孔を設けた接合ピー
スが突出された棟・谷木受金物とから成り、該受
金物における所要結合ピースの底壁には棟・谷木
の勾配設定用堰板が設けられたことを特徴とする
寄棟用小屋組接合金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17618683U JPS6083102U (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 寄棟用小屋組接合金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17618683U JPS6083102U (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 寄棟用小屋組接合金物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6083102U JPS6083102U (ja) | 1985-06-08 |
JPH0124246Y2 true JPH0124246Y2 (ja) | 1989-07-24 |
Family
ID=30383115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17618683U Granted JPS6083102U (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 寄棟用小屋組接合金物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6083102U (ja) |
-
1983
- 1983-11-14 JP JP17618683U patent/JPS6083102U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6083102U (ja) | 1985-06-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4551957A (en) | Building construction | |
JP2020007827A (ja) | 木造ユニット式建築構造体、及びその組立て構法 | |
JPH0124246Y2 (ja) | ||
US4686802A (en) | Structural member | |
JPH07103626B2 (ja) | 工業化住宅の屋根ユニット | |
JPH11336242A (ja) | 小屋根の小屋組構造とその施工方法 | |
JPH0732732Y2 (ja) | 玄関用庇 | |
JP2535658B2 (ja) | 建築構造体 | |
JP3922797B2 (ja) | 木造建築の小屋組み工法 | |
JPH02272143A (ja) | 棟部の骨組架構構造 | |
JPH0640249Y2 (ja) | 妻面の構造 | |
JP2530704B2 (ja) | 屋根ユニット | |
JPS647135Y2 (ja) | ||
JPH0531616B2 (ja) | ||
JPH0449353A (ja) | 方形屋根 | |
JPS5930085Y2 (ja) | 勾配天井用小屋組 | |
JPH07109113B2 (ja) | 屋根ユニット | |
JPS6039376Y2 (ja) | 屋根 | |
JPH10102664A (ja) | 独立小屋束 | |
JP2753038B2 (ja) | 組立式寄棟屋根と外壁パネルとの取付構造 | |
JPH0437127Y2 (ja) | ||
JPH0643302Y2 (ja) | ドーマ | |
JP2549456B2 (ja) | ユニット住宅の屋根構造 | |
JP2923394B2 (ja) | 建物用小屋組の構築方法 | |
JPH0754434A (ja) | 屋根の構造 |