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JPH01188230A - 電解加工による仕上げ加工方法及び電解仕上げ加工装置 - Google Patents

電解加工による仕上げ加工方法及び電解仕上げ加工装置

Info

Publication number
JPH01188230A
JPH01188230A JP63012993A JP1299388A JPH01188230A JP H01188230 A JPH01188230 A JP H01188230A JP 63012993 A JP63012993 A JP 63012993A JP 1299388 A JP1299388 A JP 1299388A JP H01188230 A JPH01188230 A JP H01188230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
area
machining
workpiece
electrolytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63012993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yohei Kuwabara
桑原 陽平
Teruo Asaoka
浅岡 輝雄
Shogo Yoshioka
省吾 吉岡
Haruki Sugiyama
治樹 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka Seiki Co Ltd filed Critical Shizuoka Seiki Co Ltd
Priority to JP63012993A priority Critical patent/JPH01188230A/ja
Priority to DE8888310159T priority patent/DE3879372T2/de
Priority to US07/264,103 priority patent/US4880509A/en
Priority to EP88310159A priority patent/EP0314498B1/en
Priority to KR1019880014178A priority patent/KR910006553B1/ko
Publication of JPH01188230A publication Critical patent/JPH01188230A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、電解加工による仕上げ加工方法及び電解仕
上げ加工装置に係り、特に三次元形状の被加工面を短時
間かつ高精度に仕上げて、鏡面状の光沢面が得られる電
解加工による仕上げ加工方法及び電解仕上げ加工装置に
関する。
[従来の技術] 従来の金属加工方法として電解加工方法が知られている
。この電解加工方法は、被加工物と電極との間隙に硝酸
ナトリウムや塩化ナトリウム等の電解液を満たし、この
電解液を高速で流すとともに、安定した電解作用を阻害
する電解生成物、即ち溶出した金属化合物や金属イオン
及び水素ガス等を除去しながら、直流電流を被加工物か
ら電極に流して加工するものである。(特開昭61−7
1921号公報及び特開昭60−44228号公報参照
) [発明が解決しようとする課題] しかしながら、この電解加工方法にあっては、機械加工
手段として致命的な欠陥がある。即ち、特に三次元形状
の底付き加工(凹窩状に形成された三次元構造のものに
対する加工をいう)において、被加工物と電極との間隙
が仮に一定であったとしても、電解液の流入口の位置、
流入口からの距離あるいは被加工物の三次元形状の被加
工面の屈曲度等により間隙の流路抵抗が変化し、電解液
を間隙に−様な流速で流すのが不可能である。
したがって、間隙に生成される電解生成物の排除が位置
によって異なり、加工の進行状況に差異が生じて被加工
物に電極の精密な転写を行うことが困難で、光沢面等の
高精度な表面品質を得たい場合、別の研磨工程を必要と
するなど、被加工面の仕上げに多くの時間と労力がかか
るという不都合があった。
そこで当山願人は、これらの不都合を除去するものとし
て、電解液を静止状態として電極と被加工物との極間に
、仕上げ加工の前期には低電流密度のパルス電流を供給
して被加工面の面粗度を向上させるとともに、この加工
中に高電流密度のパルス電流を間欠的に供給して、加工
中に被加工面に生成する酸化皮膜を除去し、また仕上げ
加工の後期には高電流密度のパルス電流を供給して光沢
面を得る電解加工による仕上げ加工方法を出願(特願昭
62−117486号参照)した。
しかしながら、この電解加工による仕上げ加工方法にあ
っては、仕上げ加工前期の低電流密度のパルス電流によ
り被加工面の面粗度を向上させ得るが、加工面積の大小
によって面粗度向上にバラツキが発生し、特に加工面積
が大面積の場合に高精度な表面品質が安定して得られな
いという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、被加工部の加工面積の大小
にかかわらず被加工面の面粗度を向上させ得て、高精度
な表面品質を短時間に安定して得ることができる電解加
工による仕上げ加工方法及び電解仕上げ加工装置を実現
するにある。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するために、この出願の第1発明は、静
止した電解液を介して対設した電極と被加工物との極間
にパルス状の電気エネルギーを供給するステップと、前
記被加工物の加工面積を設定するステップと、前記加工
面積の大小に応じて前記電気エネルギーを変化させ、単
位面積当りの電気エネルギーを、加工面積が大面積の場
合には小面積の場合より小さく設定するステップと、前
記極間に生成した電解生成物を排除するステップとを具
備することを特徴とし、第2発明は、加工面積の大小に
応じて変化させる電気エネルギーを、0.06クーロン
/cm2〜0.3クーロン/Cm2の範囲にしたことを
特徴とする。また、第3発明は、静止した電解液を介し
て対設した被加工物と電極との極間にパルス状の電気エ
ネルギーを供給するパルス供給手段と、前記被加工物の
加工面積を設定する加工面積設定手段と、前記加工面積
の大小に応じて前記電気エネルギーを変化させ、単位面
積当りの電気エネルギーを、加工面積が大面積の場合に
は小面積の場合より小さくする如く前記パルス供給手段
を制御する制御手段と、前記極間に生成した電解生成物
を排除する電解生成物排除手段とを具備することを特徴
とする。
[作 用] この発明の構成によれば、被加工物の加工面積が例えば
1cm2程度の小面積の場合は、電流密度とパルス幅か
らなるより大きなパルス状の電気エネルギー、例えば0
.3クーロン/cm2の電気工ネルギーにより、また、
加工面積が例えば3000m2と大面積の場合は、より
小さな電気エネルギー、例えば0.06クーロン/cm
2の電気エネルギーにより、被加工面の面粗度を短時間
に向上させる。
[実施例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例を詳細かつ具体
的に説明する。
第1〜7図は、この発明の一実施例を示すものである。
第1.2図において、電解仕上げ加工装置lは、電極2
を固定する電極固定装置3、被加工物4を固定する被加
工物固定装置5、電極駆動部6の回転運動を往復運動に
変換する駆動変換部7、パルス電流を発生する電源装置
8、モータ駆動制御部9と加工条件制御部lOと電解液
流制御部11等からなる制御装置12、被加工物4に関
する各種データ等を入力する人力装置13、電解液を濾
過する電解液濾過装置14、及び加工槽15等からなる
前記電極固定装置3は、その下部に設けたロッド16の
下端に、例えば純銅もしくはグラファイトからなる電極
2を、その電極面2aと被加工物4の被加工面4aとが
三次元方向に−様な間隙17を保つように固定する。そ
して、前記電極固定装置3は、電極駆動部6と駆動変換
部7とにより前記間隙17を所定値に設定すべく上下動
する。即ち、電極駆動部6のロータリーエンコーダ18
とタコジェネレータ19からの信号により前記モータ駆
動制御部9から出力される制御信号により、モータ2゜
を回転制御して、前記電極固定装置3を上下動させ、電
極面2aと被加工面4aとを所定の間隙17に設定する
前記被加工物固定装置5は、絶縁性の高いグラナイトも
しくはセラミックス製のテーブルで、電解加工装置10
X−Yテーブル21のXテーブル(図示せず)上に加工
槽15の底板とともにボルト等により固定する。また、
この被加工物固定装置5の上面には被加工物4がボルト
22等により固定され、これにより、被加工物4、被加
工物固定装置5、加工槽15がX−Yf−プル21の移
動用ツマミ23.240回転操作によりX方向及びX方
向に一体的に移動する。
前記電極2と被加工物4との極間に、所定のパルス状の
電気エネルギー(単位面積当りのクーロン量)を供給す
るパルス供給手段としての電源装置8と、この電源装置
8を制御する前記制御装置12の加工条件制御部10は
、例えば第3図に示す如く構成する。
即ち、電源装置8は直流電源部25と充放電部26とで
構成され、直流電源部25は、変圧器27と整流器28
とからなり、変圧器27により電圧を所定値に降下させ
整流器28により整流して直流電流を得て、後述する蓄
電器29−1〜29−nに供給する。
また、充放電部26は、極間に電荷を放電する複数個の
蓄電器29−1〜29−nと、これらの各蓄電器29−
1〜29−nに接続し直流電源部25側への電荷の逆流
を阻止するダイオード30−1〜30−nと、放電側へ
の電荷を放電させるべく開閉される放電スイッチ31−
1〜31−nと、前記各蓄電器29−1〜29−nを所
定に充電すべく前記直流電源部25からの電源を給断す
る充電スイッチ32とからなる。
この電源装置8は、後述する加工条件制御部10の制御
信号により、被加工物4の加工面積Sの大小に応じて1
5 (A/ c m2) X4 (ms e c ) 
=0.06クーロン/Cm2から、100 (A/cm
2) X100 (ms e c) =lOクーロン/
cm2の加工エネルギーを前記極間に供給し得るもので
ある。
前記充放電部26を制御する加工条件制御部10は、蓄
電器29−1〜29−nの充電電圧値を検出する電圧検
出器33と、この電圧検出器33で検出した充電電圧値
とD/A変換器34からの出力値とを比較する電圧比較
器35と、この電圧比較器35からの出力信号により前
記蓄電器29−1〜29−nの充電の完了及び開始を検
出する充電検出器36と、極間に放電される電荷の電流
値を検出する電流検出器37と、この電流検出器37で
検出した電流値のピーク値をホールドするピークホール
ド回路38と、このピークホールド回路38でホールド
したピーク電流値とD/A変換器39の出力値とを比較
する電流比較器40と、所定時間幅のパルスを発生する
パルス発生器41と極間に放電する電荷の電流波形を設
定する電流波形設定器42からの入力信号により前記各
放電スイッチ31−1〜31nに開閉駆動信号を出力す
るゲート回路43と、前記各蓄電器29−1〜29−n
へ供給する充電電圧値を設定しその信号を前記D/A変
換器34に出力する充電電圧設定器44と、極間に流れ
る電流値を設定しその信号を前記D/A変換器39に出
力する電流設定器45と、前記入力装置13の人力デー
タ等に基づき加工条件等を演算・処理するCPU46と
、電極2と被加工物4の接触を検知する接触検知器47
等からなる。なお、図中符号48は放電スイッチ311
〜31−nの開時に逆起電力により各放電スイッチ31
−1〜31−nが破壊するのを防止するダイオードであ
る。
なお、ここで、蓄電器29−1〜29−nが充放電する
際の前記CPU46の制御について説明する。まずCP
U46は、予め入力装置13によって人力された被加工
物4の加工面積S等に基づき、加ニー回(1パルスもし
くは数パルスによる加工をいう)当りの電気エネルギー
を、予め定めた演算式により算出するとともに、この電
気エネルギーを得るに必要なパルス電流のピーク電流密
度を算出する。
そしてこのピーク電流密度に対応する充電電圧値を、記
憶装置に入力されている特性表により算出し、加工条件
制御部10の充電電圧設定器44に出力する。
そして、蓄電器29−1〜29−nが所定の充電電圧値
で充電されると、充電完了信号が充電検出器36カ)ら
入力される。この信号によりCPU46は、パルス発生
器41及び電流波形設定器42に制御信号を出力してゲ
ート回路43をオンさせて、放電スイッチ31−1〜3
1−nを選択的にオンさせ、極間に所定のパルス電流を
供給する。そして、このパルス電流の電流値が電流検出
器37により検出され、その時のピーク値がピーク71
クールド回路38によりホールドされる。このホールド
されたピーク値と、前記電流設定器45のデジタル信号
をD/A変換器39でアナログ変換した信号値とが電流
比較器40て比較され、その結果がCPU46に人力さ
れる。
CPU46は、電流比較器40の比較結果に基づき、充
電電圧設定器44の設定電圧値の補正(ピーク電流値が
設定電流値以下の場合には設定電圧値を増加、ピーク電
流値が設定電流値より大きい場合は設定電圧値を減少)
を行い、供給するパルス電流のピーク電流値が常に所定
値となるように制御する。
加工面積設定手段としての前記入力装置13は、加工面
積S1仕上げ加工しろ等の被加工物4に関する各種デー
タ、及び加工条件等を入力するもので、例えば第4図に
示す如く、デイスプレィ装置13aと、キーボード13
bと、操作ボタン部13cとからなる。以下これについ
て説明する。
キーボード13bは、手動運転モードを選択し電極2の
芯出し、電解液の排出、残留電荷の放出等の作業時に押
すrMANJ  (マニュアル)キー50、電極2の芯
出し作業モードを選択するrJOGJ(ジョグ)キー5
1及びrsTEPJ  (ステップ)キー52、手動運
転または自動運転モード時の全ての動作を中断し、初期
状態(電源が投入された状態)に戻すrR5TJ  (
リセット)キー53、前記rJOGJキー51とrsT
EPJキー52との組み合わせて電極2の上昇及び下降
スヒード、距離を設定するrHIGf(」 (ハイ)キ
ー54、rMID」(ミドル)キー55、rLOWJ 
 (ロー)キー56、電極2の芯出し作業時に使用し、
電極2が被加工物4に接しているときは電極2を上昇さ
せ、被加工物4から離間している時は、電極2を下降さ
せるrDTHRJ  (デイザ−)キー57、加工槽1
5からの電解液の排出及び循環時に使用するrDRAI
NJ(ドレイン)キー581、蓄電器29−1〜29−
nの残留電荷を放出するrDcHGJ  (ディスチャ
ージ)キー59、自動運転モードを選択するrAUTO
J  (オート)キー60、加工に必要な入力画面を選
択するrPTRN」 (パターン)キー61、自動運転
を開始するための「RUN」 (ラン)キー62、自動
運転を中止するrsTOPJ  (ストップ)キー63
、各種パラメータを入力する「テン」キー64等からな
る。
また、前記操作ボタン部13cは、電解仕上げ加工装置
lの電源を投入するための「パワーボタン」65と、電
源を遮断する「パワーオフボタン」66と、rUPJ 
 (アップ)ボタン67と、rDWNJ  (ダウン)
ボタン68とからなる。この「UP」ボタン67とrD
WNJボタン68は、前記「JOG」キー51がオンし
ている場合、ボタン67.68を押し続けた時間だけ電
極2(Z軸)が上昇及び下降し、前記rSTEPJキー
52がオンしている場合は、ボタン67.68を押すと
一定の距離だけ電極2が上昇及び下降する。また、前記
「パワーオフボタン」66は、右に回転させることによ
り遮断状態がリセットされる。
電解生成物排除手段としての前記電解液濾過装置14は
、加工で生じた電解生成物を含む電解液を濾過するもの
で、例えば第5図の如く構成する。
即ち、電解液濾過装置14は、加工槽15からの電解生
成物を多く含んだ戻り電解液を電磁弁71を介して貯留
するダーティタンク72と、このダーティタンク72の
電解液をポンプ73で汲み上げて遠心分離処理する遠心
分離機74と、この遠心分離8174で分離処理した電
解生成物を含まない電解液を貯留するクリーンタンク7
5と、このクリーンタンク75に内蔵され、ヒータ83
とモータ84によって回転するファン(図示せず)とを
具備する液温調整器76と、前記クリーンタンク75の
電解液を汲み上げるポンプ77と、この汲み上げた電解
液をフィルタ78を通してから加工槽15へ供給するた
めの電磁弁79と、フィルタ78を通した電解液を、電
極2と被加工物4との間隙に噴出ノズル80によって噴
出させ、該間隙に生じた電解生成物等を排除するための
電磁弁81と、前記フィルタ78を通した電解液を液温
調整器76に戻す紋り弁82等からなる。
なお、第5図中85.86はボタン73.77の駆動モ
ータ、87.88はダーティタンク72の液面を検出す
る上限フロートスイッチ及び下限フロートスイッチ、8
9は加工槽15内の液面を検出するフロートスイッチ、
90は遠心分離機74を駆動するモータである。
この電解液濾過装置14を制御する電解液流制御部11
は、加工条件制御部10からの制御信号に基づいて、加
工槽15内に電解液を供給するとともに、加工中に電極
面2aと被加工面4a間に生成した電解生成物等を排除
するために、電極2と被加工物4間に新鮮な電解液(液
温調整されフィルタ78を通した電解液)を噴出ノズル
80によって噴出する如く、電磁弁79.81、ポンプ
73.77等を制御す、  る。
次に、この電解仕上げ加工装置1による仕上げ加工動作
の一例について第6図のフローチャートにより説明する
仕上げ加工に際しては、電極固定装置3のロッド16の
下端に、例えば被加工物4を放電加工する際に使用した
電極2を、あるいはワイヤーカット放電加工により切り
抜かれた残部を電極2として固定するとともに、被加工
物固定装置5に被加工物4をそれぞれ取付け、「パワー
ボタン」65を押して電解仕上げ加工装置1の電源を投
入する(100)。そして前記人力装置13のrDcH
GJキー59を押して、蓄電器29−1〜29−nに残
留している電荷を放出しく101) 、電極2と被加工
物4の芯出しを行う(102)。その後、電極間隙δ、
加工面積S1加工深さ(加工取り代)、被加工面4aの
加工前面粗度等のパラメータと、電極2の駆動方法、電
゛解液噴流の与え方等の加工条件を入力する(103)
パラメータ等を人力し、前記rRUN」キー62を押す
と、電極2が下降して被加工面4aに接触しく104)
 、この位置を前記接触検知器47で検出して原点Aと
する。そして、rDRAIN」キー58を押して電解液
濾過装置14の電磁弁79を作動させて、クリーンタン
ク75から電解液を加工槽15内に供給する(105)
。電解液が供給されると、加工槽15内のフロートスイ
ッチ89がオンして、運転が開始され(106) 、C
PU46が入力装置13によって入力された被加工物4
の加工面積Sに基づき、極間に供給するパルス電流の電
気エネルギーを予め記憶装置に記憶させである特性表に
より算出するとともに、この電気エネルギーを得るに必
要な蓄電器29−1〜29−nの充電電圧値、パルス幅
(単一パルス電流のオンタイム)、パルス供給回数N1
〜N3等を換算表等により算出する(107)。
そして、電極2を上昇さ、せて、入力装置13で人力し
た電極間隙δを維持する位置に電極を設定しく108)
 、電解液が電極面2aと被加工面4a間に満ち、電解
液が静止(電解液の流れ・動きが略停止した状態をいう
)したら(109) 、電源装置8から所定の電気エネ
ルギーが得られるピーク電流密度jpxとパルス幅to
n1を有する面粗度向上用の単一のパルス電流(以下箱
1のパルス電流という)を電極2と被加工物4の極間に
供給する(110)。
なお、実験によると、第1のパルス電流による電気エネ
ルギーは、加工面積Sが300 c m”の場合、ピー
ク電流密度jP1が15A/ c m”でパルス幅t。
nlが4m5ecの、15 (A/ c m2) X 
4 (m se c ) =0.06クーロン/cm2
の電気エネルギーにより、また加工面積Sが1cm2の
場合、jPtが60A/cm2でtonlが5m5ec
の、60X5=0゜3クーロン/cm”の電気エネルギ
ーによって、被加工面4aの面粗度を著しく向上させる
ことができ、加工面積Sが1〜300cm2の範囲にお
いては、電気エネルギーと加工面積Sが略反比例の関係
にあることが確認された。
極間に第1のパルス電流を供給した後、モータ駆動制御
部9の信号によりモータ20を駆動して電極2を上昇さ
せ(111) 、電極面2aを被加工面4aから離間さ
せ、電極面2aと被加工面4a間の溶出した電解生成物
を電解液とともに電解液濾過装置14の電磁弁81の動
作により、噴出ノズル8゜から電解液を噴出して排除す
る(112)。
電解生成物を排除した後は、電極2が下降し、電極面2
aが被加工面4aに接触しく113) 、接触検知器4
7でその位置を検出する。この位置と前記原点AとをC
PU46で比較して加工1回当りの加工深さを測定し、
これを累積する(114)。そして、この累積値と入力
装置13によって予め設定した設定値とを比較しく11
5) 、加工深さの累積値が設定値に対し所定の差(例
えば1μm)に達していない場合は、加工回数が所定回
数N1か否かを判断する(116)。この判断(116
)でNoの場合はステップ(108)に戻り、判断(1
16)でYES、になるまで繰り返す。
前記ステップ(116)でYESの場合、つまり第1の
パルス電流による加工を所定回数N1回行った場合は、
CPU46が充電電圧設定部44に制御信号を出力して
、電源装置8から供給されるパルス電流を、前記第1の
パルス電流より高い電気エネルギーが得られるピーク電
流密度jP2とパルス幅t on2とを有する酸化皮膜
除去用の単一のパルス電流(以下箱2のパルス電流とい
う)に切換える(117)とともに、電極2を上昇させ
て前記ステップ(108)と同一位置に電極2を設定す
る(118)。この場合、電極2と被加工物4の間隙は
加工の進行により大きくなる。そして、電極2aと被加
工面4a間の電解液が静止したら(119)、前記第2
のパルス電流を電極2と被加工物4間に供給しく120
) 、−回もしくは数回の加工で被加工面2aに生成し
た酸化皮膜等を被加工面2aから剥離するとともに、電
極2を上昇させ(121)前記電磁弁81の動作により
酸化皮膜等を排除する(122)。なお、この第2のパ
ルス電流は、前記第1のパルス電流に、ピーク電流密度
で5〜IOA/cm2、パルス幅で10〜15m s 
e cを加えた値が最適である。
被加工面4aの酸化皮膜等を排除すると、電極2を下降
(123)させるとともに、所定の加工回数N2である
か否かを判断(124)する。この判断(124)でN
oの場合はステップ(118)に戻り、第2のパルス電
流による加工を所定回数N2回行う。ステップ(124
)でYESの場合は、電源装置8から供給されるパルス
電流を前記第1のパルス電流に切換え(125)でステ
ップ(108)へ移り面粗度向上のための加工を行う。
この一連の加工により加工深さの累積値が設定値と比較
し、累積値が加工深さの設定値に対し、所定の差量内に
なった時に、ステップ(115)でYESとなり、加工
条件制御部100制御信号により電源装置8から供給さ
れるパルス電流を加工面積Sに応じた所定の電気エネル
ギーが得られるピーク電流密度jP3とパルス幅t O
n3とを有する光沢面形成用の単一のパルス電流(以下
箱3のパルスという)に切換える( 126)。そして
、この第3のパルス電流で前述したステップ(118)
〜(124)と同様の加工を所定回数N3回繰り返しく
127)〜(133) 、全ての仕上げ加工を終了する
(134)。
この第3のパルス電流は、ピーク電流密度が30〜50
A/cm2でパルス幅が20〜60m s e cが最
適である。
前記第1〜第3のパルス電流による加工中、前記入力装
置13のデイスプレィ装置13aには、例えば第7図に
示す表示が行われる。即ち、入力した電極間隙δ(例え
ばG A P 100μm)、加工面積S (AREA
25cm2) 、加工取り代(D E P TH1μm
)、加工前面粗度(BEFORE30μm)と、前記ス
テップ(107)算出した各パルス電流による加工回数
N1〜N3の残加工回数(COUNT=123)及び加
工積算時間(TIMEOI:23:450・1時間23
分45秒)が表示される。
なお、上記実施例においては、加工面積の設定を入力装
置13によって行ったが、この発明はこれに何ら限定さ
れず、例えば極間に基準電圧を供給した時の電流値を前
記電流検出器37で検出し、この電流値と予め実験等に
より求めた換算式とに基づき、CPU46で自動的に算
出して設定してもよい。
次に、この発明に係る電解加工による仕上げ加工方法及
び電解仕上げ加工装置lによって、次の条件で加工した
加工例を示す。
電極   純銅 被加工物材質    工具鋼 電極間隙      0・1mm 加工液       硝酸ナトリウム溶液(濃度40%
) (以下同頁余白) このように、この発明に係る電解加工による仕上げ加工
方法及び電解仕上げ加工装置1にあっては、被加工物4
の加工面積Sが大面積、例えば300cm”の場合は、
より小さな電気エネルギー、例えば0.06クーロン/
Cm2の電気エネルギーで、また、加工面積Sが小面積
、例えば1cm2の場合は、より大きな電気エネルギー
、例えば0.3り一ロン/cm2の電気エネルギーで仕
上げ加工するため、加工面積Sの大小にかかわらず、被
加工面4aの面粗度を向上させ得るが、その理由として
は次のことが考えられる。
即ち、電極2と被加工物4間にパルス状の電気エネルギ
ーを供給すると、電極面2aに水素ガスが生成され、こ
の瞬時のガス発生による体積膨張で間隙に衝撃圧が加わ
るが、この衝撃圧は、加工面積Sが小面積の場合は、仮
に被加工面4aの中心部でガス発生があったとしても、
圧力が周辺に抜けてしまう。したがって、加工面積Sが
小面積の場合はより大きな電気エネルギーを供給しても
、間隙の電解液にガス発生による衝撃圧が及ぶことがな
く、被加工面の面粗度を短時間に向上させ得る。
しかしながら、加工面積Sが大面積の場合は、電解液の
粘性による間隙の流路抵抗が大きく、ガス発生による瞬
時の衝撃圧が間隙内に維持され、この圧力により、電極
2と被加工物4間の電解液が急激に運動し、被加工面4
aに生成した電解生成物を遊動させる。したがって、よ
り大きな電気エネルギーを供給すると、間隙内に遊動す
る電解生成物の影響を受けて、被加工面4aの安定した
面粗度向上を期待できない。ところが、この発明のよう
に、より小さな電気エネルギーを供給すれば、被加工面
4aの凹凸部の凸部付近と凹部付近とで電解生成物の遊
動状態が異なり、凸部付近での電解生成物の遊動が多く
なるため、電解液の更新(噴出ノズル80からの電解液
の噴出)を行う程、凸部付近での更新効果が大きく、そ
の位置はど選択的に電流が流れて凸部付近の加工が促進
されることになり、被加工面4aの面粗度が向上するこ
とになる。
なお、上記実施例においては、電流密度をピーク電流密
度で説明したが、平均電流密度でもよいことはもちろん
であり、また、この発明は金型加工分野に限らず、半導
体生産のシリコン単結晶やガリウムヒソ基材の仕上げ加
工、及び磁気記憶装置のアルミニュウム・ディスクの単
結晶ダイヤモンドによる鏡面加工等のように、機械的加
工による表面の僅かな内部応力が問題となっている分野
での仕上げ加工にも応用することができる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、この発明に係る電解加工に
よる仕上げ加工方法及び電解仕上げ加工装置にあっては
、被加工物の加工面積に応じて極間に供給するパルス状
の電気エネルギーを変化させ、単位面積当りの電気エネ
ルギーを、加工面積が大面積の場合には小面積の場合よ
り小さくしたので、加工面積の大小にかかわらず被加工
面の面粗度を向上させることができ、光沢面等の高品質
の被加工面が容易に得られ、省力化が遅れている金型加
工分野での品質向上と機械化を達成することができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の電解仕上げ加工装置の正面図、第2
図は同装置のブロック図、第3図は要部のブロック図、
第4図は人力装置の正面図、第5図は電解液濾過装置の
概略構成図、第6図は仕上げ加工動作の一例を示すフロ
ーチャート、第7図はデイスプレィ装置の表示を示す図
である。 1・・・電解仕上げ加工装置、2・・・電極、4・・・
被加工物、4a・・・被加工面、8・・・電源装置、9
・・・モータ駆動制御部、lO・・・加工条件制御部、
11・・・電解液流制御部、12・・・制御装置、13
・・・入力装置、14・・・電解液濾過装置、46・・
・CPU。 特許出願人  静岡製機株式会社 代表者鈴木重夫 第1図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次のステップを具備する電解加工による仕上げ加
    工方法。 A、静止した電解液を介して対設した電極と被加工物と
    の極間にパルス状の電気エネルギーを供給するステップ
    。 B、前記被加工物の加工面積を設定するステップ。 C、前記加工面積の大小に応じて前記電気エネルギーを
    変化させ、単位面積当りの電気エネルギーを、加工面積
    が大面積の場合には小面積の場合より小さく設定するス
    テップ。 D、前記極間に生成した電解生成物を排除するステップ
  2. (2)請求項(1)において、加工面積の大小に応じて
    変化させる電気エネルギーを、0.06クーロン/cm
    ^2〜0.3クーロン/cm^2としたことを特徴とす
    る電解加工による仕上げ加工方法。
  3. (3)次の構成を具備する電解仕上げ加工装置。 イ、静止した電解液を介して対設した被加工物と電極と
    の極間にパルス状の電気エネルギーを供給するパルス供
    給手段。 ロ、前記被加工物の加工面積を設定する加工面積設定手
    段。 ハ、前記加工面積の大小に応じて前記電気エネルギーを
    変化させ、単位面積当りの電気エネルギーを、加工面積
    が大面積の場合には小面積の場合より小さくする如く前
    記パルス供給手段を制御する制御手段。 ニ、前記極間に生成した電解生成物を排除する電解生成
    物排除手段。
JP63012993A 1987-10-30 1988-01-23 電解加工による仕上げ加工方法及び電解仕上げ加工装置 Pending JPH01188230A (ja)

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