JPH01148807A - 初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維及びその製法 - Google Patents
初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維及びその製法Info
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- JPH01148807A JPH01148807A JP62304484A JP30448487A JPH01148807A JP H01148807 A JPH01148807 A JP H01148807A JP 62304484 A JP62304484 A JP 62304484A JP 30448487 A JP30448487 A JP 30448487A JP H01148807 A JPH01148807 A JP H01148807A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、初期伸びが改善された高強度ポリオレフィン
系繊維及びその製法に関する。
系繊維及びその製法に関する。
(従来の技術)
超高分子量ポリエチレンを繊維、テープ等に成形し、こ
れを延伸することにより、高弾性率、高引張強度を有す
る分子配向成形体とすることは既に公知であり、例えば
、特開昭56−15408号公報には、超高分子量ポリ
エチレンの希薄溶液を紡糸し、得られるフィラメントを
延伸することが記載されている。また、特開昭59−1
30313号公報には、超高分子量ポリエチレンとワッ
クスとを溶融混練し、この混練物を押出し、冷却固化後
延伸することが記載され、更に特開昭59−18761
4号公報には、上記溶融混練物を押出し、ドラフトをか
けた後冷却固化し、次いで延伸することが記載されてい
る。
れを延伸することにより、高弾性率、高引張強度を有す
る分子配向成形体とすることは既に公知であり、例えば
、特開昭56−15408号公報には、超高分子量ポリ
エチレンの希薄溶液を紡糸し、得られるフィラメントを
延伸することが記載されている。また、特開昭59−1
30313号公報には、超高分子量ポリエチレンとワッ
クスとを溶融混練し、この混練物を押出し、冷却固化後
延伸することが記載され、更に特開昭59−18761
4号公報には、上記溶融混練物を押出し、ドラフトをか
けた後冷却固化し、次いで延伸することが記載されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点)
超高分子量ポリエチレンを繊維の形態に成形し、これを
強延伸することにより、延伸倍率の増大に伴って、弾性
率及び引張強度の増大が得ら、れ、この延伸繊維は、高
弾性率、高引張強度という機械的性質、軽量性、耐水性
、耐候性等には優れているが、未だ初期伸びが大きく、
シかも耐クリープ性に劣るという欠点を有している。
強延伸することにより、延伸倍率の増大に伴って、弾性
率及び引張強度の増大が得ら、れ、この延伸繊維は、高
弾性率、高引張強度という機械的性質、軽量性、耐水性
、耐候性等には優れているが、未だ初期伸びが大きく、
シかも耐クリープ性に劣るという欠点を有している。
初期伸びは有機繊維に特有で且つ共通して見られる現象
であり、ケブラー繊維(全芳香族ポリアミドl1l11
a)などの剛直高分子においてさえ見られる現象である
。とりわけ、前述した高弾性率、高強度のポリエチレン
繊維では、常温で1%前後と大きく、折角の高弾性率が
例えば複合材料としての用途に生かせないという問題が
ある。例えば、−強化繊維樹脂複合材、テンションメン
バー(光フアイバーコード)等の用途では、この影響は
深刻である。
であり、ケブラー繊維(全芳香族ポリアミドl1l11
a)などの剛直高分子においてさえ見られる現象である
。とりわけ、前述した高弾性率、高強度のポリエチレン
繊維では、常温で1%前後と大きく、折角の高弾性率が
例えば複合材料としての用途に生かせないという問題が
ある。例えば、−強化繊維樹脂複合材、テンションメン
バー(光フアイバーコード)等の用途では、この影響は
深刻である。
従って、本発明の目的は、初期伸びと耐クリープ性とが
顕著に改善され、しかも優れた強度及び弾性率を有する
ポリオレフィン系繊維及びその製法を提供するにある。
顕著に改善され、しかも優れた強度及び弾性率を有する
ポリオレフィン系繊維及びその製法を提供するにある。
(問題点を解決するための手段)
本発明によれば、超高分子量ポリエチレンと超高分子量
のエチレン及び炭素数3以上のオレフィンの共重合体と
を、全体当りの炭素数3以上のオレフィンの含有量が炭
素数1000個当りの側鎖の数で表わして平均で0.2
乃至5.0個となるように含有し且つ全体としての極限
粘度〔η〕が5dl/g以上である組成物の強延伸体か
ら成り且つ該強延伸成形体は、拘束状態で示差走査熱量
計で測定したとき、二回目昇温時の主融解吸熱ピークと
じて求められる組成物本来の結晶融解温度(T1)より
も少なくとも20℃高い温度領域に少なくとも2個の近
接関係にある結晶融解吸熱ピークを有することを特徴と
する初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維が提供
される。
のエチレン及び炭素数3以上のオレフィンの共重合体と
を、全体当りの炭素数3以上のオレフィンの含有量が炭
素数1000個当りの側鎖の数で表わして平均で0.2
乃至5.0個となるように含有し且つ全体としての極限
粘度〔η〕が5dl/g以上である組成物の強延伸体か
ら成り且つ該強延伸成形体は、拘束状態で示差走査熱量
計で測定したとき、二回目昇温時の主融解吸熱ピークと
じて求められる組成物本来の結晶融解温度(T1)より
も少なくとも20℃高い温度領域に少なくとも2個の近
接関係にある結晶融解吸熱ピークを有することを特徴と
する初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維が提供
される。
本発明によればまた、極限粘度〔η〕が5 dp/g以
上の超高分子量ポリエチレンと、極限粘度〔η〕が5d
J!/g以上で炭素数3以上のα−オレフィンの含有量
が炭素数1000個当り平均0.5乃至10個である超
高分子量エチレン−αオレフィン共重合体とを10:9
0乃至90:10の重量比で含む組成物を稀釈剤の存在
下に溶融混練した後、紡糸し、得られる繊維を少なくと
も10倍の延伸倍率で延伸操作に賦することを特徴とす
る初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維の製法が
提供される。
上の超高分子量ポリエチレンと、極限粘度〔η〕が5d
J!/g以上で炭素数3以上のα−オレフィンの含有量
が炭素数1000個当り平均0.5乃至10個である超
高分子量エチレン−αオレフィン共重合体とを10:9
0乃至90:10の重量比で含む組成物を稀釈剤の存在
下に溶融混練した後、紡糸し、得られる繊維を少なくと
も10倍の延伸倍率で延伸操作に賦することを特徴とす
る初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維の製法が
提供される。
本発明のポリオレフィン系繊維は、一般に試料長1 c
m、雰囲気温度フO℃及び室温での破断荷重の30%に
相当する荷重で荷重開始60秒後における初期伸びが5
%未満であり、且つ荷重開始90秒から180秒迄0平
均クリープ速度が1×t o −’ 5ec−’以下で
あるという驚くべき特性を有している。
m、雰囲気温度フO℃及び室温での破断荷重の30%に
相当する荷重で荷重開始60秒後における初期伸びが5
%未満であり、且つ荷重開始90秒から180秒迄0平
均クリープ速度が1×t o −’ 5ec−’以下で
あるという驚くべき特性を有している。
(作用)
本発明は、超高分子量ポリエチレンと、エチレン及び炭
素数3以上のα−オレフィンの超高分子量共重合体(以
下単に超高分子量エチレン−αオレフィン共重合体と呼
ぶ)とを一定の量比でブレンドした組成物は、紡糸性及
び延伸性に優れており、強延伸成形体とすることが容易
なこと、及びこの延伸成形体は優れた高弾性率及び高強
度と優れた耐クリープ性との組合せを有することに加え
て、初期伸びが著しく小さいレベルに抑制されるという
驚くべき効果を示すことの知見に基づくものである。
素数3以上のα−オレフィンの超高分子量共重合体(以
下単に超高分子量エチレン−αオレフィン共重合体と呼
ぶ)とを一定の量比でブレンドした組成物は、紡糸性及
び延伸性に優れており、強延伸成形体とすることが容易
なこと、及びこの延伸成形体は優れた高弾性率及び高強
度と優れた耐クリープ性との組合せを有することに加え
て、初期伸びが著しく小さいレベルに抑制されるという
驚くべき効果を示すことの知見に基づくものである。
超高分子量ポリエチレンは高倍率の延伸が可能であり、
高延伸で得られた繊維は高強度及び高弾性率を示すが、
耐クリープ性に劣るという欠点がある。一方、超高分子
量エチレン−αオレフィン共重合体の繊維は耐クリープ
性に優れているが、延伸性が十分でなく、高強度、高弾
性糸が得にくい。本発明に従い、超高分子量ポリエチレ
ンと超高分子量エチレン−αオレフィン共重合体とを一
定の量比で含有する高延伸繊維は、前者の高強度、高弾
性率と後者の耐クリープ性とを加酸的に有するが、それ
に加えて初期伸びが著しく減少しているという予想外の
特性を示す。
高延伸で得られた繊維は高強度及び高弾性率を示すが、
耐クリープ性に劣るという欠点がある。一方、超高分子
量エチレン−αオレフィン共重合体の繊維は耐クリープ
性に優れているが、延伸性が十分でなく、高強度、高弾
性糸が得にくい。本発明に従い、超高分子量ポリエチレ
ンと超高分子量エチレン−αオレフィン共重合体とを一
定の量比で含有する高延伸繊維は、前者の高強度、高弾
性率と後者の耐クリープ性とを加酸的に有するが、それ
に加えて初期伸びが著しく減少しているという予想外の
特性を示す。
第1図は、各種高延伸ポリオレフィン系繊維について、
試料長1 cm、雰囲気温度70℃、及び室温での破断
荷重の30%に相当する荷重で荷重を加えた際の荷重開
始後の時間とクリープ伸びとの関係を示す。第1図にお
いて、試料4は超高分子量ポリエチレン繊維、試料5は
超高分子量エチレン−ブテン1共重合体繊維、及び試料
1,2.及び3は、前記超高分子量ポリエチレンと前記
超高分子量エチレン−ブテン1共重合体とを夫々10:
20,15:15及び20:10の重量比で含有する組
成物の繊維についてのクリープ特性を示す。尚、各試料
の詳細は後述する例を参照されたい。
試料長1 cm、雰囲気温度70℃、及び室温での破断
荷重の30%に相当する荷重で荷重を加えた際の荷重開
始後の時間とクリープ伸びとの関係を示す。第1図にお
いて、試料4は超高分子量ポリエチレン繊維、試料5は
超高分子量エチレン−ブテン1共重合体繊維、及び試料
1,2.及び3は、前記超高分子量ポリエチレンと前記
超高分子量エチレン−ブテン1共重合体とを夫々10:
20,15:15及び20:10の重量比で含有する組
成物の繊維についてのクリープ特性を示す。尚、各試料
の詳細は後述する例を参照されたい。
第1図の結果によると、本発明による組成物繊維では、
70℃という促進試験条件下においても、各成分単独か
ら成る繊維に比して初期伸び(荷重開始60秒後の伸び
)が著しく低い値に抑制されているという事実が明らか
となる。
70℃という促進試験条件下においても、各成分単独か
ら成る繊維に比して初期伸び(荷重開始60秒後の伸び
)が著しく低い値に抑制されているという事実が明らか
となる。
第2図、第3図、第4図、第5図及び第6図は、第1図
の測定に用いた試料1乃至5の各繊維(マルチフィラメ
ント)を0.2ミリメートルのアルミ板に巻付けて端部
を拘束した状態で示差走査熱量計で測定した温度−融解
熱曲線である。尚、本発明による試料1乃至3では、二
回目昇温時の主融解吸熱ピークとして求めた結晶融解温
度(Tm)はそれぞれ135.0℃、135.6℃およ
び136.2℃であることから、本発明による繊維は、
拘束条件下で実質上T、よりも15℃高い温度領域のみ
に結晶融解ピークを有し、しかもこの結晶融解ピークは
近接関係にある少なくとも2個のピークとして表われる
ことがわかる。この結晶融解特性は初期伸びの著しい減
少と密接な関連がある。
の測定に用いた試料1乃至5の各繊維(マルチフィラメ
ント)を0.2ミリメートルのアルミ板に巻付けて端部
を拘束した状態で示差走査熱量計で測定した温度−融解
熱曲線である。尚、本発明による試料1乃至3では、二
回目昇温時の主融解吸熱ピークとして求めた結晶融解温
度(Tm)はそれぞれ135.0℃、135.6℃およ
び136.2℃であることから、本発明による繊維は、
拘束条件下で実質上T、よりも15℃高い温度領域のみ
に結晶融解ピークを有し、しかもこの結晶融解ピークは
近接関係にある少なくとも2個のピークとして表われる
ことがわかる。この結晶融解特性は初期伸びの著しい減
少と密接な関連がある。
本発明のポリオレフィン系繊維において、両成分のブレ
ンドにより初期伸びが著しく小さい値に抑制されるとい
う事実は、減少として偶然に見出されたものであり、そ
の理由は不明である。しかしながら、この理由は、決し
てこれに拘束されるものでないが、次のように推定され
る。一般に延伸繊維では、多数の重合体鎖が結晶部と非
晶部とを交互に通り且つ結晶部が延伸方向に配向した構
造をとるが、繊維の初期伸びに影響を与えるのは非晶部
の存在であると考えられる。本発明のポリオレフィン系
繊維において、は、超高分子量ポリエチレンと超高分子
量エチレン−αオレフィン共重合体とを含有することに
より、本来非晶部となるべき部分に本来のポリエチレン
の結晶とは別異の結晶構造が導入され、或いは更に非晶
部の長さが短かく制御されることにより、初期伸びが低
減されるのではないかと考えられる。既に述べた通り、
本発明のポリオレフィン系繊維の示差熱分析結果は、融
解ピークの異なる二相の結晶の生成を明示している。
ンドにより初期伸びが著しく小さい値に抑制されるとい
う事実は、減少として偶然に見出されたものであり、そ
の理由は不明である。しかしながら、この理由は、決し
てこれに拘束されるものでないが、次のように推定され
る。一般に延伸繊維では、多数の重合体鎖が結晶部と非
晶部とを交互に通り且つ結晶部が延伸方向に配向した構
造をとるが、繊維の初期伸びに影響を与えるのは非晶部
の存在であると考えられる。本発明のポリオレフィン系
繊維において、は、超高分子量ポリエチレンと超高分子
量エチレン−αオレフィン共重合体とを含有することに
より、本来非晶部となるべき部分に本来のポリエチレン
の結晶とは別異の結晶構造が導入され、或いは更に非晶
部の長さが短かく制御されることにより、初期伸びが低
減されるのではないかと考えられる。既に述べた通り、
本発明のポリオレフィン系繊維の示差熱分析結果は、融
解ピークの異なる二相の結晶の生成を明示している。
本発明の繊維を形成するポリオレフィン組成物は全体と
して5 di/g以上、特に7乃至30dl /gの極
限粘度を有することが繊維の機械的特性から重要である
。即ち、分子端末は繊維強度に寄与しなく、分子端末の
数は分子量(粘度)の逆数であることから、極限粘度〔
η〕−の大きいものが高強度を与えることがわかる。
して5 di/g以上、特に7乃至30dl /gの極
限粘度を有することが繊維の機械的特性から重要である
。即ち、分子端末は繊維強度に寄与しなく、分子端末の
数は分子量(粘度)の逆数であることから、極限粘度〔
η〕−の大きいものが高強度を与えることがわかる。
また、このポリオレフィン組成物は、1000炭素原子
当り平均0.2乃至5.0個、特に0.5乃至3.0個
の分岐鎖を与えるように、超高分子量エチレン−αオレ
フィン共重合体を含有するべきである。分岐鎖の数が上
記範囲よりも少ない場合には、初期伸び低減や耐クリー
プ性改良に有効な繊維内部構造を形成することが困難で
あり、逆に分岐鎖の数が上記範囲よりも多い場合には、
結晶化度が著しく低下し高弾性率及び高強度を得ること
が困難である。本発明において、ポリオレフィン組成物
の分岐鎖の定量は赤外分光光度計(日本分光工業製)に
よって行なった。つまりエチレン鎖の中に取り込まれた
α−オレフィンの分岐末端のメチル基の変角振動に基づ
< 1378cm−’の吸光度を測定し、これからあら
かじめ13C核磁気共鳴装置にて、モデル化合物を用い
て作成した検量線にて、容易に1000炭素原子当りの
メチル分岐数に換算することにより測定した値である。
当り平均0.2乃至5.0個、特に0.5乃至3.0個
の分岐鎖を与えるように、超高分子量エチレン−αオレ
フィン共重合体を含有するべきである。分岐鎖の数が上
記範囲よりも少ない場合には、初期伸び低減や耐クリー
プ性改良に有効な繊維内部構造を形成することが困難で
あり、逆に分岐鎖の数が上記範囲よりも多い場合には、
結晶化度が著しく低下し高弾性率及び高強度を得ること
が困難である。本発明において、ポリオレフィン組成物
の分岐鎖の定量は赤外分光光度計(日本分光工業製)に
よって行なった。つまりエチレン鎖の中に取り込まれた
α−オレフィンの分岐末端のメチル基の変角振動に基づ
< 1378cm−’の吸光度を測定し、これからあら
かじめ13C核磁気共鳴装置にて、モデル化合物を用い
て作成した検量線にて、容易に1000炭素原子当りの
メチル分岐数に換算することにより測定した値である。
(発明の好適態様)
原料
本発明に用いる超高分子量ポリエチレンは、それ自体公
知のものであり、公知の任意のものを用いることができ
る。高強度、高弾性率の繊維を得るという目的からは、
超高分子量ポリエチレンの極限粘度は5d乏/g以上、
特に7乃至30dj!/Hの範囲にあるのがよい。
知のものであり、公知の任意のものを用いることができ
る。高強度、高弾性率の繊維を得るという目的からは、
超高分子量ポリエチレンの極限粘度は5d乏/g以上、
特に7乃至30dj!/Hの範囲にあるのがよい。
同様な見地から、他方の成分である超高分子量エチレン
−αオレフィン共重合体もs di/g以上、特に7乃
至30df/gの極限粘度〔η〕を有するべきである。
−αオレフィン共重合体もs di/g以上、特に7乃
至30df/gの極限粘度〔η〕を有するべきである。
ここで注意すべきことは、超高分子量ポリエチレンと超
高分子量エチレン−αオレフィン共重合体との分子量の
差が大きくなると、最終繊維の耐クリープ性が低下する
傾向があることである。かくして、両樹脂の極限粘度の
差は5 dffi/g以下、特に3 di/g 以
下であることが望ましい。
高分子量エチレン−αオレフィン共重合体との分子量の
差が大きくなると、最終繊維の耐クリープ性が低下する
傾向があることである。かくして、両樹脂の極限粘度の
差は5 dffi/g以下、特に3 di/g 以
下であることが望ましい。
炭素数3以上のオレフィンとしては、プロピレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のモノオレフ
ィンの1種又は2種以上や、分子内に少なくとも2個の
不飽和結合、好ましくは二重結合を有する炭化水素化合
物であり、具体的には1.3−ブタジェン、2−メチル
−2,4−ペンタジェン、2.3−ジメチル−1,3−
ブタジェン、2.4−へキサジエン、3−メチル−2,
4−へキサジエン、1,3−ペンタジェン、2−メチル
−1,3−ブタジェン等の共役ジエン系炭化水素化合物
、1.4−ペンタジェン、1,5−へキサジエン、1,
6−へブタジェン、1.7−オクタジエン、2.5−ジ
メチル−1,5−へキサジエン、4−メチル−1,4−
へキサジエン、5−メチル−1,4−へキサジエン、4
−エチル−1,4−へキサジエン、4,5−ジメチル−
1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−へブタジ
ェン、4−エチル−1,4−ヘプタジエン、5−メチル
−1,4−へブタジェン、4−エチル−1,4−オクタ
ジエン、5−メチル−1,4−オクタジエン、4−n−
プロピル−1,4−デカジエン等の非共役ジエン系炭化
水素化合物1.3.5−ヘキサトリエン、1,3,5.
7.−オクタテトラエン、2−ビニル−1,3−ブタジ
ェン等の共役ポリオレフィン系炭化水素化合物、スクア
レン等の非共役ポリオレフィン系炭化水素化合物、その
他ジビニルベンゼン、ビニルノルボルネン等が挙げられ
る。
ン−1、ペンテン−1,4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1等のモノオレフ
ィンの1種又は2種以上や、分子内に少なくとも2個の
不飽和結合、好ましくは二重結合を有する炭化水素化合
物であり、具体的には1.3−ブタジェン、2−メチル
−2,4−ペンタジェン、2.3−ジメチル−1,3−
ブタジェン、2.4−へキサジエン、3−メチル−2,
4−へキサジエン、1,3−ペンタジェン、2−メチル
−1,3−ブタジェン等の共役ジエン系炭化水素化合物
、1.4−ペンタジェン、1,5−へキサジエン、1,
6−へブタジェン、1.7−オクタジエン、2.5−ジ
メチル−1,5−へキサジエン、4−メチル−1,4−
へキサジエン、5−メチル−1,4−へキサジエン、4
−エチル−1,4−へキサジエン、4,5−ジメチル−
1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−へブタジ
ェン、4−エチル−1,4−ヘプタジエン、5−メチル
−1,4−へブタジェン、4−エチル−1,4−オクタ
ジエン、5−メチル−1,4−オクタジエン、4−n−
プロピル−1,4−デカジエン等の非共役ジエン系炭化
水素化合物1.3.5−ヘキサトリエン、1,3,5.
7.−オクタテトラエン、2−ビニル−1,3−ブタジ
ェン等の共役ポリオレフィン系炭化水素化合物、スクア
レン等の非共役ポリオレフィン系炭化水素化合物、その
他ジビニルベンゼン、ビニルノルボルネン等が挙げられ
る。
本発明に用いる超高分子量エチレン・オレフィン共重合
体は、エチレンとコモノマーとしてのオレフィンとを、
チーグラー型触媒の存在下に、例えば有機溶媒中でスラ
リー重合させることにより製造される。
体は、エチレンとコモノマーとしてのオレフィンとを、
チーグラー型触媒の存在下に、例えば有機溶媒中でスラ
リー重合させることにより製造される。
この場合、用いるオレフィンコモノマーの量は、炭素数
t ooo個当り平均0.2乃至5個、特に0.5乃至
3個の側鎖(分岐鎖)を与えるようなものである。
t ooo個当り平均0.2乃至5個、特に0.5乃至
3個の側鎖(分岐鎖)を与えるようなものである。
本発明の目的に最も有効なエチレン−オレフィン共重合
体は、エチレン−ブテン−1共重合体であり、他にエチ
レン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘ
キセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体
、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−1,
5−へキサジエン共重合体等も有利に使用される。超高
分子量エチレン−オレフィン共重合体は単独でも或いは
2種以上の組合せでも使用し得る。
体は、エチレン−ブテン−1共重合体であり、他にエチ
レン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−ヘ
キセン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合体
、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレ
ン−4−メチルペンテン−1共重合体、エチレン−1,
5−へキサジエン共重合体等も有利に使用される。超高
分子量エチレン−オレフィン共重合体は単独でも或いは
2種以上の組合せでも使用し得る。
艮遣方迭
超高分子量ポリエチレン(八)と超高分子量エチレン−
αオレフィン共重合体(B) とは、10:90乃至9
0:10、特に20 : 80乃至80;20の重量比
で、且つ炭素数3以上のα−オレフィンの含有量が炭素
原子数1000個当りの分岐鎖の個数が前記範囲となる
ように組合せる。
αオレフィン共重合体(B) とは、10:90乃至9
0:10、特に20 : 80乃至80;20の重量比
で、且つ炭素数3以上のα−オレフィンの含有量が炭素
原子数1000個当りの分岐鎖の個数が前記範囲となる
ように組合せる。
本発明では、上記超高分子量オレフィン樹脂組成物の溶
融成形を可能にするために、上記成分と共に稀釈剤を配
合する。このような稀釈剤としては、超高分子量オレフ
ィン樹脂組成物に対する溶剤や、超高分子量オレフィン
樹脂組成物に対して相溶性を有する各種ワックス状物が
使用される。
融成形を可能にするために、上記成分と共に稀釈剤を配
合する。このような稀釈剤としては、超高分子量オレフ
ィン樹脂組成物に対する溶剤や、超高分子量オレフィン
樹脂組成物に対して相溶性を有する各種ワックス状物が
使用される。
・溶剤は、好ましくは前記共重合体の融点以上、更に好
ましくは融点+20℃以上の沸点を有する溶剤である。
ましくは融点+20℃以上の沸点を有する溶剤である。
かかる溶剤としては、具体的には、n−ノナン、n−デ
カン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テトラデカ
ン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、灯油等
の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン、テト
ラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ドデ
シルベンゼン、ジシクロヘキシル、デカリン、メチルナ
フタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系溶媒
あるいはその水素化誘導体、1,1,2゜2−テトラク
ロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン
、1,2.3− トリクロロプロパン、ジクロロベンゼ
ン、 1,2.4−トリクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ハラフィン系プロセス
オイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセス
オイル等の鉱油が挙げられる。
カン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テトラデカ
ン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、灯油等
の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン、テト
ラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘキシル
ベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ドデ
シルベンゼン、ジシクロヘキシル、デカリン、メチルナ
フタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素系溶媒
あるいはその水素化誘導体、1,1,2゜2−テトラク
ロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロロエタン
、1,2.3− トリクロロプロパン、ジクロロベンゼ
ン、 1,2.4−トリクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ハラフィン系プロセス
オイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系プロセス
オイル等の鉱油が挙げられる。
ワックス類としては、脂肪族炭化水素化合物或いはその
誘導体が使用される。
誘導体が使用される。
脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪族炭化水素化
合物を主体とするので、通常分子量が2000以下、好
ましくは1000以下、更に好ましくは800以下のパ
ラフィン系ワックスと呼ばれるものである。これら脂肪
族炭化水素化合物としては、具体的にはトコサン、トリ
コサン、テトラコサン、トリアコンタン等の炭素数22
以上のn−アルカンあるいはこれらを主成分とした低級
n−アルカンとの混合物、石油から分離精製された所謂
パラフィンワックス、エチレンあるいはエチレンと他の
α−オレフィンとを共重合して得られる低分子量重合体
である中・低圧ポリエチレンワックス、高圧法ポリエチ
レンワックス、エチレン共重合ワックスあるいは中・低
圧法ポリエチレン、高圧法ポリエチレン等のポリエチレ
ンを熱減成等により分子量を低下させたワックス及びそ
れらのワックスの酸化物あるいはマレイン酸変性等の酸
化ワックス、マレイン酸変性ワックス等が挙げられる。
合物を主体とするので、通常分子量が2000以下、好
ましくは1000以下、更に好ましくは800以下のパ
ラフィン系ワックスと呼ばれるものである。これら脂肪
族炭化水素化合物としては、具体的にはトコサン、トリ
コサン、テトラコサン、トリアコンタン等の炭素数22
以上のn−アルカンあるいはこれらを主成分とした低級
n−アルカンとの混合物、石油から分離精製された所謂
パラフィンワックス、エチレンあるいはエチレンと他の
α−オレフィンとを共重合して得られる低分子量重合体
である中・低圧ポリエチレンワックス、高圧法ポリエチ
レンワックス、エチレン共重合ワックスあるいは中・低
圧法ポリエチレン、高圧法ポリエチレン等のポリエチレ
ンを熱減成等により分子量を低下させたワックス及びそ
れらのワックスの酸化物あるいはマレイン酸変性等の酸
化ワックス、マレイン酸変性ワックス等が挙げられる。
脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、例えば脂肪族炭
化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端もしくは
内部に1個又はそれ以上、好ましくは1ないし2個、特
に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カルバモ
イル基、エステル基、メルトカプト基、カルボニル基等
の官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ましく
は炭素数12〜50又は分子量130〜2000、好ま
しくは200〜800の脂肪酸、脂肪族アルコール、脂
肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族メルカプタン、脂
肪族アルデヒド、脂肪族ケトン等を挙げることができる
。
化水素基(アルキル基、アルケニル基)の末端もしくは
内部に1個又はそれ以上、好ましくは1ないし2個、特
に好ましくは1個のカルボキシル基、水酸基、カルバモ
イル基、エステル基、メルトカプト基、カルボニル基等
の官能基を有する化合物である炭素数8以上、好ましく
は炭素数12〜50又は分子量130〜2000、好ま
しくは200〜800の脂肪酸、脂肪族アルコール、脂
肪酸アミド、脂肪酸エステル、脂肪族メルカプタン、脂
肪族アルデヒド、脂肪族ケトン等を挙げることができる
。
具体的には、脂肪酸としてカプリン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸
、脂肪族アルコールとしてラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、脂肪酸アミドとしてカプリンアミド、ラウリンア
ミド、バルミチンアミド、ステアリルアミド、脂肪酸エ
ステルとしてステアリル酢酸エステル等を例示すること
ができる。
リスチン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸
、脂肪族アルコールとしてラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、脂肪酸アミドとしてカプリンアミド、ラウリンア
ミド、バルミチンアミド、ステアリルアミド、脂肪酸エ
ステルとしてステアリル酢酸エステル等を例示すること
ができる。
超高分子量オレフィン樹脂組成物と稀釈剤との比率は、
これらの種類によっても相違するが、−船釣に言って3
:97乃至80 : 20、特に15:85乃至60
: 40の重量比で用いるのがよい。稀釈剤の量が上記
範囲よりも低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ、溶
融混練や溶融成形が困難となると共に、成形物の肌荒れ
が著しく、延伸切れ等を生じ易い、一方、稀釈剤の量が
上記範囲よりも多いと、やはり溶融混練が困難となり、
また成形品の延伸性が劣るようになる。
これらの種類によっても相違するが、−船釣に言って3
:97乃至80 : 20、特に15:85乃至60
: 40の重量比で用いるのがよい。稀釈剤の量が上記
範囲よりも低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ、溶
融混練や溶融成形が困難となると共に、成形物の肌荒れ
が著しく、延伸切れ等を生じ易い、一方、稀釈剤の量が
上記範囲よりも多いと、やはり溶融混練が困難となり、
また成形品の延伸性が劣るようになる。
溶融混練は一般に150乃至300℃、特に170乃至
2フO℃の温度で行なうのが望ましく、上記範囲よりも
低い温度では、溶融粘度が高すぎて、溶融成形が困難と
なり、また上記範囲よりも高い場合には、熱減成により
超高分子量オレフィン樹脂組成物の分子量が低下して高
弾性率及び高強度の成形体を得ることが困難となる。尚
、配合はヘンシェルミキサー、■型ブレンダー等による
乾式ブレンドで行ってもよいし、或いは車軸或いは多軸
押出機を用いる溶融混合で行ってもよい。
2フO℃の温度で行なうのが望ましく、上記範囲よりも
低い温度では、溶融粘度が高すぎて、溶融成形が困難と
なり、また上記範囲よりも高い場合には、熱減成により
超高分子量オレフィン樹脂組成物の分子量が低下して高
弾性率及び高強度の成形体を得ることが困難となる。尚
、配合はヘンシェルミキサー、■型ブレンダー等による
乾式ブレンドで行ってもよいし、或いは車軸或いは多軸
押出機を用いる溶融混合で行ってもよい。
溶融成形は、一般に溶融押出成形により行われる。即ち
、紡糸口金を通して溶融押出することにより、延伸用フ
ィラメントが得られる。この場合、紡糸口金より押出さ
れた溶融物にドラフト、即ち溶融状態での引き伸しを加
えることもできる。溶融樹脂のダイ・オリフィス内での
押出速度v0と冷却固化した未延伸物の巻き取り速度■
との比をドラフト比として次式で定義することができる
。
、紡糸口金を通して溶融押出することにより、延伸用フ
ィラメントが得られる。この場合、紡糸口金より押出さ
れた溶融物にドラフト、即ち溶融状態での引き伸しを加
えることもできる。溶融樹脂のダイ・オリフィス内での
押出速度v0と冷却固化した未延伸物の巻き取り速度■
との比をドラフト比として次式で定義することができる
。
ドラフト比=V/V、 −・・・・・(1)かかる
ドラフト比は混合物の温度及び超高分子量オレフィン樹
脂組成物の分子量等にもよるが通常は3以上、好ましく
は6以上とすることができる。
ドラフト比は混合物の温度及び超高分子量オレフィン樹
脂組成物の分子量等にもよるが通常は3以上、好ましく
は6以上とすることができる。
かくして得られる超高分子量オレフィン樹脂組成物の未
延伸成形体を延伸処理する。延伸処理の程度は、勿論、
成形体の超高分子量オレフィン樹脂組成物に繊維軸方向
の分子配向が有効に付与されるようなものである。
延伸成形体を延伸処理する。延伸処理の程度は、勿論、
成形体の超高分子量オレフィン樹脂組成物に繊維軸方向
の分子配向が有効に付与されるようなものである。
超高分子量エチレン共重合体の成形体の延伸は、一般に
40乃至160℃、特に80乃至145℃の温度で行う
のが望ましい。未延伸成形体を上記温度に加熱保持する
ための熱媒体としては、空気、水蒸気、液体媒体の何れ
をも用いることができる。しかしながら、熱媒体として
前述した稀釈剤を溶出除去することができる媒体でしか
もその沸点が成形体組成物の融点よりも高いもの、具体
的にはデカリン、デカン、灯油等を使用して、延伸操作
を行なうと、前述した稀釈剤の除去が可能となると共に
、延伸時の延伸むらの解消並びに高延伸倍率の達成が可
能となるので好ましい。
40乃至160℃、特に80乃至145℃の温度で行う
のが望ましい。未延伸成形体を上記温度に加熱保持する
ための熱媒体としては、空気、水蒸気、液体媒体の何れ
をも用いることができる。しかしながら、熱媒体として
前述した稀釈剤を溶出除去することができる媒体でしか
もその沸点が成形体組成物の融点よりも高いもの、具体
的にはデカリン、デカン、灯油等を使用して、延伸操作
を行なうと、前述した稀釈剤の除去が可能となると共に
、延伸時の延伸むらの解消並びに高延伸倍率の達成が可
能となるので好ましい。
勿論、超高分子量オレフィン樹脂組成物から過剰の稀釈
剤を除去する手段は、前記方法に限らず、未延伸物をヘ
キサン、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベン
ゼン等の溶剤で処理後延伸する方法、延伸物をヘキサン
、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベンゼン等
の溶剤で処理する方法によっても、成形物中の過剰の稀
釈剤の除去を有効に行ない、高弾性率、高強度の延伸物
を得ることができる。
剤を除去する手段は、前記方法に限らず、未延伸物をヘ
キサン、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベン
ゼン等の溶剤で処理後延伸する方法、延伸物をヘキサン
、ヘプタン、熱エタノール、クロロホルム、ベンゼン等
の溶剤で処理する方法によっても、成形物中の過剰の稀
釈剤の除去を有効に行ない、高弾性率、高強度の延伸物
を得ることができる。
延伸操作は、−段或いは二段以上の多段で行うことがで
きる。延伸倍率は、所望とする分子配向及びこれに伴な
う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5乃至8
0倍、特に10乃至50倍の延伸倍率となるように延伸
操作を行えば満足すべき結果が得られる。
きる。延伸倍率は、所望とする分子配向及びこれに伴な
う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5乃至8
0倍、特に10乃至50倍の延伸倍率となるように延伸
操作を行えば満足すべき結果が得られる。
一般には、二段以上の多段延伸が有利であり、−段目で
は80乃至120℃の比較的低い温度で押出成形体中の
稀釈剤を抽出しながら延伸操作を行ない、二段目以降で
は、120乃至160℃の温度でしかも一段目延伸温度
よりも高い温度で成形体の延伸操作を続行するのがよい
。
は80乃至120℃の比較的低い温度で押出成形体中の
稀釈剤を抽出しながら延伸操作を行ない、二段目以降で
は、120乃至160℃の温度でしかも一段目延伸温度
よりも高い温度で成形体の延伸操作を続行するのがよい
。
フィラメントの一軸延伸操作の場合には、周速の異なる
ローラ間で引張延伸を行えばよい。
ローラ間で引張延伸を行えばよい。
かくして得られる分子配向成形体は、所望により拘束条
件下に熱処理することができる。この熱処理は、一般に
140乃至180℃、特に150乃至175℃の温度で
、1乃至20分間、特に3乃至10分間行うことができ
る。熱処理により、配向結晶部の結晶化が一層進行し、
結晶融解温度の高温側移行、強度及び弾性率の向上及び
高温での耐クリープ性の向上がもたらされる。
件下に熱処理することができる。この熱処理は、一般に
140乃至180℃、特に150乃至175℃の温度で
、1乃至20分間、特に3乃至10分間行うことができ
る。熱処理により、配向結晶部の結晶化が一層進行し、
結晶融解温度の高温側移行、強度及び弾性率の向上及び
高温での耐クリープ性の向上がもたらされる。
延伸繊維
本発明の延伸繊維は、既に述べた通り、拘束状態で示差
走査熱量計で測定したとき、二回目昇温時の主融解吸熱
ピークとして求められるポリエチレンの結晶融解温度(
Tm)よりも少なくとも15℃高い温度領域に少なくと
も2個の近接関係にある結晶融解吸熱ピークを有すると
いう結晶融解特性を示し、この結晶構造に関連して、試
料長1cm、雰囲気温度70℃及び室温での破断荷重の
30%に相当する荷重で荷重開始60秒後における初期
伸びが5%未満、特に4%以下であり、且つ荷重開始9
0秒から180秒迄0平均クリープ速度がI X 10
−’ 5ec−’以下、特に7X10−’sec”以下
であるという驚くべき特性を有している。
走査熱量計で測定したとき、二回目昇温時の主融解吸熱
ピークとして求められるポリエチレンの結晶融解温度(
Tm)よりも少なくとも15℃高い温度領域に少なくと
も2個の近接関係にある結晶融解吸熱ピークを有すると
いう結晶融解特性を示し、この結晶構造に関連して、試
料長1cm、雰囲気温度70℃及び室温での破断荷重の
30%に相当する荷重で荷重開始60秒後における初期
伸びが5%未満、特に4%以下であり、且つ荷重開始9
0秒から180秒迄0平均クリープ速度がI X 10
−’ 5ec−’以下、特に7X10−’sec”以下
であるという驚くべき特性を有している。
超高分子量オレフィン樹脂組成物本来の結晶融解温度(
Tm)は、この成形体を一度完全に融解した後冷却して
、成形体における分子配向を緩和させた後、再度昇温さ
せる方法、所謂示差走査型熱量計におけるセカンド・ラ
ンで求めることができる。
Tm)は、この成形体を一度完全に融解した後冷却して
、成形体における分子配向を緩和させた後、再度昇温さ
せる方法、所謂示差走査型熱量計におけるセカンド・ラ
ンで求めることができる。
本発明における融点又は結晶融解ピークは以下の方法に
より測定した。
より測定した。
融点は示差走査熱量計で以下の様に行なった。
示差走査熱量計はD S CII型(パーキンエルマー
、社製)を用いた。試料は約3mgを4 mmX 4
mm、厚さ0.2 mmのアルミ板に巻きつけることに
より配向方向に拘束した。次いでアルミ板に巻きつけた
試料をアルミパンの中に封入し、測定用試料とした。又
、リファレンスホルダーに入れる通常空のアルミパンに
は試料に用いたと同じアルミ板を封入し熱バランスを取
った。まづ試料を30℃で約1分間保持し、その後10
℃/minの昇温速度で250℃まで昇温し、第1回目
昇温時の融点測定を完了した。引き続き250℃の状態
で10分間保持し、次いで20℃/akinの降温速度
で降温し、さらに30℃で10分間試料を保持した0次
いで二回目の昇温を10℃/ff1inの昇温速度で2
50℃まで昇温し、この際2回目昇温時(セカンドラン
)の融点測定を完了した。このとき融解ピークの最大値
をもって融点とした。ショルダーとして現われる場合は
ショルダーのすぐ低温側の変曲点とすぐ高温側の変曲点
で接線を引き交点を融点とした。
、社製)を用いた。試料は約3mgを4 mmX 4
mm、厚さ0.2 mmのアルミ板に巻きつけることに
より配向方向に拘束した。次いでアルミ板に巻きつけた
試料をアルミパンの中に封入し、測定用試料とした。又
、リファレンスホルダーに入れる通常空のアルミパンに
は試料に用いたと同じアルミ板を封入し熱バランスを取
った。まづ試料を30℃で約1分間保持し、その後10
℃/minの昇温速度で250℃まで昇温し、第1回目
昇温時の融点測定を完了した。引き続き250℃の状態
で10分間保持し、次いで20℃/akinの降温速度
で降温し、さらに30℃で10分間試料を保持した0次
いで二回目の昇温を10℃/ff1inの昇温速度で2
50℃まで昇温し、この際2回目昇温時(セカンドラン
)の融点測定を完了した。このとき融解ピークの最大値
をもって融点とした。ショルダーとして現われる場合は
ショルダーのすぐ低温側の変曲点とすぐ高温側の変曲点
で接線を引き交点を融点とした。
本発明の繊維の示差熱曲線において、高温側に表われる
吸熱ピーク(TH)は結晶ポリエチレンセグメントに特
有のピークと思われ、一方低温側に表われる吸熱ピーク
(TL)は結晶化したエチレン−オレフィン共重合体セ
グメントに特有のピークと思われる。TH及びTLが現
れる温度域は組成や配向の程度によっても相違するが、
一般に次の通りである。
吸熱ピーク(TH)は結晶ポリエチレンセグメントに特
有のピークと思われ、一方低温側に表われる吸熱ピーク
(TL)は結晶化したエチレン−オレフィン共重合体セ
グメントに特有のピークと思われる。TH及びTLが現
れる温度域は組成や配向の程度によっても相違するが、
一般に次の通りである。
二1」Lll 肚JLLJ
TH150〜157℃ 151〜156℃T、
149〜155℃ 150〜154℃TH−TL
2.5〜0.5 ℃ 2.0〜1.O℃尚、エチレン
−オレフィン共重合体単独を紡糸し、強延伸したもので
も、2個の吸熱ピークが表われる場合があるが、この場
合には、高温側ピーク(TH)が本発明の場合に比して
低く、しかも両ピーク間の温度差(T□−TL)が本発
明の場合に比して大きい。
149〜155℃ 150〜154℃TH−TL
2.5〜0.5 ℃ 2.0〜1.O℃尚、エチレン
−オレフィン共重合体単独を紡糸し、強延伸したもので
も、2個の吸熱ピークが表われる場合があるが、この場
合には、高温側ピーク(TH)が本発明の場合に比して
低く、しかも両ピーク間の温度差(T□−TL)が本発
明の場合に比して大きい。
示差熱曲線における高温側ピークの高さ(IH)と低温
側ピークの高さ(IL)との比は、両樹脂のブレンド比
によっても当然変化するが、一般にIN/ILの比が1
.5乃至0.5、特に1.4乃至0.6の範囲にあるの
がよい。
側ピークの高さ(IL)との比は、両樹脂のブレンド比
によっても当然変化するが、一般にIN/ILの比が1
.5乃至0.5、特に1.4乃至0.6の範囲にあるの
がよい。
成形体における分子へ向の程度は、X線回折法、複屈折
法、螢光偏光法等で知ることができる。本発明の超高分
子量オレフィン樹脂組成物の延伸フィラメントの場合、
例えば呉祐吉、久保輝一部:工業化学雑誌第39巻、9
92頁(1939)に詳しく述べられている半値巾によ
る配向度、即ち式 式中、Hoは赤道線上最強のバラトロープ面のデバイ環
に沿っての強度分布曲−の半° 価巾(°)である。
法、螢光偏光法等で知ることができる。本発明の超高分
子量オレフィン樹脂組成物の延伸フィラメントの場合、
例えば呉祐吉、久保輝一部:工業化学雑誌第39巻、9
92頁(1939)に詳しく述べられている半値巾によ
る配向度、即ち式 式中、Hoは赤道線上最強のバラトロープ面のデバイ環
に沿っての強度分布曲−の半° 価巾(°)である。
で定義される配向度(F)が0.90以上、特に0.9
5以上となるように分子配向されていることが、機械的
性質の点で望ましい。
5以上となるように分子配向されていることが、機械的
性質の点で望ましい。
本発明の超高分子量オレフィン樹脂組成物や延伸フィラ
メントは、170℃で5分間の熱履歴を与えた後での強
度保持率が90%以上、特に95%以上で、弾性率保持
率が90%以上、特に95%以上と、従来のポリエチレ
ンの延伸フィラメントには全く認められない優れた耐熱
性を有している。
メントは、170℃で5分間の熱履歴を与えた後での強
度保持率が90%以上、特に95%以上で、弾性率保持
率が90%以上、特に95%以上と、従来のポリエチレ
ンの延伸フィラメントには全く認められない優れた耐熱
性を有している。
更に、本発明の超高分子量オレフィン樹脂組成物の延伸
フィラメントは、機械的特性に優れており、一般に30
GPa以上、特に500Pa以上の弾性率と、1.5
GPa以上、特に2.OGPa以上の引張強度とを有
している。
フィラメントは、機械的特性に優れており、一般に30
GPa以上、特に500Pa以上の弾性率と、1.5
GPa以上、特に2.OGPa以上の引張強度とを有
している。
本発明の延伸繊維はモノフィラメント又はマルチフィラ
メントの形で、或いはステーブル繊維の形でコード、ロ
ーブ、織布又は不織布等として使用でき、また各種ゴム
、樹脂、セメント等の補強材として使用できる。
メントの形で、或いはステーブル繊維の形でコード、ロ
ーブ、織布又は不織布等として使用でき、また各種ゴム
、樹脂、セメント等の補強材として使用できる。
(発明の効果)
本発明に用いる超高分子量ポリエチレンと超高分子量エ
チレン−オレフィン共重合体との組成物は、紡糸性及び
延伸性が良好で高度に延伸されたフィラメントとするこ
とができると共に、得られる繊維は高強度、高弾性率と
耐クリープ性との組合せに優れていると共に、初期伸び
が著しく小さい値に低減されているという効果を有する
。
チレン−オレフィン共重合体との組成物は、紡糸性及び
延伸性が良好で高度に延伸されたフィラメントとするこ
とができると共に、得られる繊維は高強度、高弾性率と
耐クリープ性との組合せに優れていると共に、初期伸び
が著しく小さい値に低減されているという効果を有する
。
かくして、この繊維を繊維強化複合材やその他の複合体
の応力担体として用いると、優れた高強度、高弾性率が
そっくり有効に利用されるという利点がある。
の応力担体として用いると、優れた高強度、高弾性率が
そっくり有効に利用されるという利点がある。
実施例 1
超高分子量エチレン単重合体(極限粘度〔η〕=8.7
3 dA/g)の粉末と超高分子量エチレン・ブテン−
1共重合体(極限粘度〔η) =9.26 df/g炭
素原子1000個当りのブテン−1単量体の含有量=2
.4個)の粉末とパラフィンワックス(融点=69℃、
分子量=490)の粉末の混合物を以下の条件下で溶融
紡糸した。表1に原料の配合比率を示す。
3 dA/g)の粉末と超高分子量エチレン・ブテン−
1共重合体(極限粘度〔η) =9.26 df/g炭
素原子1000個当りのブテン−1単量体の含有量=2
.4個)の粉末とパラフィンワックス(融点=69℃、
分子量=490)の粉末の混合物を以下の条件下で溶融
紡糸した。表1に原料の配合比率を示す。
表1
紡糸に先立ち該混合物にプロセス安定剤として3.5−
ジメチル−tert−ブチル−4−ハイドロキシトルエ
ンをさらに0.1重量部均一に添加した。
ジメチル−tert−ブチル−4−ハイドロキシトルエ
ンをさらに0.1重量部均一に添加した。
次いで該混合物をスクリュー式押出機(スクリュー径”
” 25111J L / D = 25、サーモプラ
スチック工業社製)を用いて設定温度190℃で溶融混
線を行ない、引き続き該溶融物を押出機に付属するオリ
フィス径2mmの紡糸ダイより溶融紡糸した。紡糸繊維
を180mmのエアーギャップでドラフト条件下で引き
取り、空気中にて冷却、固化し、未延伸繊維とした。こ
れら未延伸繊維について表2に示した。
” 25111J L / D = 25、サーモプラ
スチック工業社製)を用いて設定温度190℃で溶融混
線を行ない、引き続き該溶融物を押出機に付属するオリ
フィス径2mmの紡糸ダイより溶融紡糸した。紡糸繊維
を180mmのエアーギャップでドラフト条件下で引き
取り、空気中にて冷却、固化し、未延伸繊維とした。こ
れら未延伸繊維について表2に示した。
表2
ざらに該未延伸繊維を以下の条件で延伸し配向繊維を得
た。四台のゴデツトロールを用いて三段延伸を行った。
た。四台のゴデツトロールを用いて三段延伸を行った。
このとき第−延伸槽と第二延伸槽の熱媒はn−デカリン
であり、温度はそれぞれ110℃、120℃であった。
であり、温度はそれぞれ110℃、120℃であった。
また第3延伸槽の熱媒はトリエチレングリコールであり
、温度は145℃であった。槽の有効長はそれぞれ50
cmであった。延伸に際しては第一ゴデツトロールの回
転速度を0.5m/winとして第4ゴデツトロールの
回転速度を変更することにより、所望の延伸比の繊維を
得た。第2ゴデツトロールと第3ゴデツトロールの回転
速度は安定延伸可能な範囲で適宜選択した。初期に混合
されたパラフィンワックスは大部分が、延伸時、n−デ
カン槽中に抽出された。
、温度は145℃であった。槽の有効長はそれぞれ50
cmであった。延伸に際しては第一ゴデツトロールの回
転速度を0.5m/winとして第4ゴデツトロールの
回転速度を変更することにより、所望の延伸比の繊維を
得た。第2ゴデツトロールと第3ゴデツトロールの回転
速度は安定延伸可能な範囲で適宜選択した。初期に混合
されたパラフィンワックスは大部分が、延伸時、n−デ
カン槽中に抽出された。
延伸比は第1ゴデツトロールと第4ゴデツトロールとの
回転速度比より計算によって求めた。
回転速度比より計算によって求めた。
〈引張特性の測定)
弾性率および引張強度は島津製作所製DC3−50M型
引張試験機を用いて、室温(23℃)にて測定した。こ
のときクランプ間の試料長は100mmで引張速度は1
00mm/ll1inであフた。
引張試験機を用いて、室温(23℃)にて測定した。こ
のときクランプ間の試料長は100mmで引張速度は1
00mm/ll1inであフた。
弾性率は初期弾性率で接線の傾きを用いて計算した。計
算に必要な繊維断面積は密度を0.960g/ccとし
て重量から計算で求めた。
算に必要な繊維断面積は密度を0.960g/ccとし
て重量から計算で求めた。
く耐クリープ特性及び初期伸びの測定〉クリープテスト
は熱応力歪測定装置TMA/5sto(セイコー電子工
業株式会社製)を用いて試料長1 cm、雰囲気温度7
0℃、荷重は室温での破断荷重の30%に相当する重量
の促進条件下で行った。クリープ量、初期伸び量を定量
的に評価するために以下の一つの値を求めた。つまり定
常クリープ状態に入るまでの初期伸びに対応する荷重開
始から60秒後の伸びEL−60(%)、そして定常ク
リープ状態に入った荷重開始から90秒〜180秒間の
平均クリープ速度i (5ec−’)である。
は熱応力歪測定装置TMA/5sto(セイコー電子工
業株式会社製)を用いて試料長1 cm、雰囲気温度7
0℃、荷重は室温での破断荷重の30%に相当する重量
の促進条件下で行った。クリープ量、初期伸び量を定量
的に評価するために以下の一つの値を求めた。つまり定
常クリープ状態に入るまでの初期伸びに対応する荷重開
始から60秒後の伸びEL−60(%)、そして定常ク
リープ状態に入った荷重開始から90秒〜180秒間の
平均クリープ速度i (5ec−’)である。
表3に試料の引張り特性を表4に初期伸びとクリープ特
性を示した。
性を示した。
後述する比較例とから明らかな様に超高分子量エチレン
単重合体、もしくは、超高分子量エチレン・ブテン−1
共重合体から単独で繊維化する場合より、初期伸びレベ
ルはいずれの場合も改良されており、試料−1では超高
分子量エチレン・ブテン−1共重合体単独の場合での耐
クリープ性よりもさらに耐クリープレベルは改良されて
いることが分る。また試料1〜3の組成物本来の主結晶
融解温度(Tm)はそれぞれ135.0℃、135.6
℃および136.2℃であった。さらに試料1〜3のI
H/ILはそれぞれ1.10.1.28および0.73
であった。
単重合体、もしくは、超高分子量エチレン・ブテン−1
共重合体から単独で繊維化する場合より、初期伸びレベ
ルはいずれの場合も改良されており、試料−1では超高
分子量エチレン・ブテン−1共重合体単独の場合での耐
クリープ性よりもさらに耐クリープレベルは改良されて
いることが分る。また試料1〜3の組成物本来の主結晶
融解温度(Tm)はそれぞれ135.0℃、135.6
℃および136.2℃であった。さらに試料1〜3のI
H/ILはそれぞれ1.10.1.28および0.73
であった。
比較例 1
実施例1に記載された超高分子量エチレン単重合体と、
超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体とを、それぞ
れ単独で実施例1に記載の方法で溶融紡糸した。表5に
配合比率を示す。
超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体とを、それぞ
れ単独で実施例1に記載の方法で溶融紡糸した。表5に
配合比率を示す。
表 5
表5の配合比率で得られた混合物を紡糸し得られた未延
伸繊維を表6に示した。
伸繊維を表6に示した。
表 6
さらに表6の未延伸繊維を延伸して得られた繊維の引張
特性を表7にまた初期伸び、クリープ性を表8に示した
。
特性を表7にまた初期伸び、クリープ性を表8に示した
。
試料−4、試料−5の組成物本来の主結晶融解温度(T
m)はそれぞれ137.5℃および134.8℃であっ
た。さらに試料−5のIN/ILは1.45であった。
m)はそれぞれ137.5℃および134.8℃であっ
た。さらに試料−5のIN/ILは1.45であった。
第1図は超高分子量ポリエチレン繊維(4)、超高分子
量エチレン・ブテン−1共重合体繊維(5)及び両型合
体の組成物から成る繊維(1〜3)のクリープ特性を示
す線図であり、第2図、第3図、第4図、第5図及び第
6図は、夫々上記試料1〜5の示差熱曲線である。
量エチレン・ブテン−1共重合体繊維(5)及び両型合
体の組成物から成る繊維(1〜3)のクリープ特性を示
す線図であり、第2図、第3図、第4図、第5図及び第
6図は、夫々上記試料1〜5の示差熱曲線である。
Claims (2)
- (1)超高分子量ポリエチレンと超高分子量のエチレン
及び炭素数3以上のオレフィンの共重合体とを、全体当
りの炭素数3以上のオレフィンの含有量が炭素数100
0個当りの側鎖の数で表わして平均で0.2乃至5.0
個となるように含有し且つ全体としての極限粘度〔η〕
が5dl/g以上である組成物の強延伸体から成り且つ
該強延伸成形体は、拘束状態で示差走査熱量計で測定し
たとき、二回目昇温時の主融解吸熱ピークとして求めら
れる組成物本来の主結晶融解温度(T_m)よりも少な
くとも15℃高い温度領域に少なくとも2個の近接関係
にある結晶融解吸熱ピークを有することを特徴とする初
期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維。 - (2)極限粘度〔η〕が5dl/g以上の超高分子量ポ
リエチレンと、極限粘度(η)が5dl/g以上で炭素
数3以上のα−オレフィンの含有量が炭素数1000個
当り平均0.5乃至10個である超高分子量エチレン−
αオレフィン共重合体とを10:90乃至90:10の
重量比で含む組成物を稀釈剤の存在下に溶融混練した後
、紡糸し、 得られる繊維を少なくとも10倍の延伸倍率で延伸操作
に賦することを特徴とする初期伸びの改善されたポリオ
レフィン系繊維の製法。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62304484A JPH089804B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維及びその製法 |
US07/279,084 US5015525A (en) | 1987-12-03 | 1988-12-02 | Polyolefin fiber having improved initial elongation and process for preparation thereof |
CA000584905A CA1309817C (en) | 1987-12-03 | 1988-12-02 | Polyolefin fiber having improved initial elongation and process for preparation thereof |
CN88108372A CN1028547C (zh) | 1987-12-03 | 1988-12-03 | 初始伸长率得以改善的聚烯烃纤维及其制备方法 |
KR1019880016099A KR910004698B1 (ko) | 1987-12-03 | 1988-12-03 | 개선된 초기신도를 갖는 폴리올레핀섬유 및 그 제조방법 |
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US07/867,347 US5246657A (en) | 1987-12-03 | 1992-04-13 | Process of making polyolefin fiber |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP62304484A JPH089804B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維及びその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01148807A true JPH01148807A (ja) | 1989-06-12 |
JPH089804B2 JPH089804B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=17933587
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP62304484A Expired - Lifetime JPH089804B2 (ja) | 1987-12-03 | 1987-12-03 | 初期伸びの改善されたポリオレフィン系繊維及びその製法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5015525A (ja) |
EP (1) | EP0320188B1 (ja) |
JP (1) | JPH089804B2 (ja) |
KR (1) | KR910004698B1 (ja) |
CN (1) | CN1028547C (ja) |
AT (1) | ATE118826T1 (ja) |
CA (1) | CA1309817C (ja) |
DE (1) | DE3853140T2 (ja) |
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