JP7646298B2 - 外用医薬製剤 - Google Patents
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Description
項1. (A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と、(B)モノテルペン及び/又はカプサイシノイドと、(C)1価低級アルコールとを含み、
1回当たりの投与量が2.0g以下に設定されている、外用医薬製剤。
項2. 前記(B)成分が、モノテルペンとカプサイシノイドの組み合わせである、項1に記載の外用医薬製剤。
項3. 前記モノテルペンがメントールである、項1又は2に記載の外用医薬製剤。
項4. 前記カプサイシノイドがノナン酸バニリルアミドである、項1~3のいずれかに記載の外用医薬製剤。
項5. 前記(C)成分が、エタノール及び/又はイソプロパノールである、項1~4のいずれかに記載の外用医薬製剤。
項6. 外用医薬製剤が液剤であり、塗布部材を有する塗布容器に収容されている、項1~5のいずれかに記載の外用医薬製剤。
項7. 前記塗布容器が、
口部を有し、前記外用医薬製剤を収容し、前記外用医薬製剤の残量を外部から視認可能な程度の透明性を有する領域を少なくとも部分的に含む容器本体と、
前記口部に取り付けられ、前記容器本体内から供給される前記外用医薬製剤を保持可能であり、患部に接触することにより、前記外用医薬製剤を前記患部に塗布する塗布部材と
を備え、
前記容器本体には、前記外用医薬製剤の残量を計量するための目盛りが設けられている、項6に記載の外用医薬製剤。
項8. (A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と(C)1価低級アルコールを含む外用医薬製剤において、1回当たりの投与量が2.0gを超えて過剰投与されるのを抑制する方法であって、
前記外用医薬製剤において、(A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と(C)1価低級アルコールと共に、(B)モノテルペン及び/又はカプサイシノイドを共存させる、前記方法。
本発明の外用医薬製剤は、ロキソプロフェン及び/又はその塩((A)成分と表記することがある)と、モノテルペン及び/又はカプサイシノイド((B)成分と表記することがある)と、1価低級アルコール((C)成分と表記することがある)を含み、1回当たりの投与量が2.0g以下に設定されていることを特徴とする。以下、本発明の外用医薬製剤について詳述する。
本発明の外用医薬製剤は、(A)成分としてロキソプロフェン及び/又はその塩を含有する。
本発明の外用医薬製剤は、(B)成分としてモノテルペン及び/又はカプサイシノイドを含有する。モノテルペン及び/又はカプサイシノイドを含有させることにより、本発明の外用医薬製剤の1回当たりの経皮投与量が2.0g以下の場合でも、強い冷感、熱感又は灼熱感により使用者に十分な使用実感を与えることができるので、本発明の外用医薬製剤が2.0gを超えて過剰投与されるのを抑制することが可能になる。
モノテルペンを使用する場合:0.1~10重量%、好ましくは1~8重量%、より好ましくは1.5~5重量%、更に好ましくは3~5重量%。
カプサイシノイドを使用する場合:0.0001~0.1重量%、好ましく0.001~0.05重量%、より好ましくは0.01~0.015重量%、更に好ましくは0.012~0.015重量%。
本発明の外用医薬製剤は、(C)成分として1価低級アルコールを含有する。本発明において、1価低級アルコールとは炭素数1~5の1価アルコールを指す。
本発明の外用医薬製剤は、前記(A)~(C)成分に加えて、更に水を含んでいてもよい。
本発明の外用医薬製剤は、前述する成分の他に、必要に応じて、通常使用される他の添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤としては、例えば、界面活性剤、植物油、動物油、鉱物油、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸、高級アルコール、pH調節剤、緩衝剤、可溶化剤、防腐剤、保存剤、酸化防止剤、安定化剤、香料、着色料等が挙げられる。本発明の外用医薬製剤において、これらの添加剤を含有させる場合、その含有量については、使用する添加剤の種類等に応じて適宜設定すればよい。
本発明の外用医薬製剤の製剤形態については、経皮投与可能であることを限度として特に制限されず、例えば、液剤(ローション剤、スプレー剤、エアゾール剤、乳液剤等を含む)、フォーム剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤等が挙げられる。これらの中でも、好ましくは液剤又はゲル剤、より好ましくは液剤が挙げられる。これらの製剤形態への調製は、第十七改正日本薬局方 製剤総則等に記載の公知の方法に従って、製剤形態に応じた添加剤を用いて製剤化することにより行うことができる。
本発明の外用医薬製剤は、消炎鎮痛が求められる局所(皮膚)に経皮投与することにより使用される。本発明の外用医薬製剤は、外用消炎鎮痛剤として、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、腰痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘等)、打撲痛、ねんざ痛、骨折痛、神経痛、変形性関節症、関節炎等に対する治療目的で使用することができる。
本発明の外用医薬製剤を収容する容器については、特に制限されず、製剤形態に応じて適宜設定すればよい。
図1は、塗布容器100の正面図であり、図2は、その左側面図であり、図3は、その背面図である。なお、以下の説明においては、特に断らない限り、「上(天面)」「下(底面)」「左」「右」「前(正面)」「後(背面)」は、図1~図3に示す通りに定義される。
次に、本発明の外用医薬製剤(液剤)が収容された塗布容器100の典型的な使用方法について説明する。
以上、本発明の外用医薬製剤が液剤である場合に使用される塗布容器の好適な一例について説明したが、本発明は前記塗布容器の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
前記で説明した塗布容器では、容器本体1は、その全体が、外用医薬製剤の残量を外部から視認可能な程度の透明性を有するように構成された。しかしながら、容器本体1は、同様の透明性を有する領域を部分的に含むように構成されてもよい。例えば、目盛り5の近傍に同様の透明性を有する窓を配置し、その他の部位を不透明に形成してもよい。或いは、目盛り5の部分のみに同様の透明性を付与してもよい。
前記で説明した塗布容器では、塗布部材2が、多孔質構造を有するように構成された。しかしながら、塗布部材2の構成は、これに限定されず、塗布容器100を、所謂ロール・オン・タイプの容器としてもよい。すなわち、塗布部材2を、容器本体1の口部(首部13)に回転可能に固定され、その表面に外用医薬製剤を保持可能な球体(ボール部材)としてもよい。
前記で説明した塗布容器では、目盛り5のしるし部5a及び数量表示部5bは、容器本体1においてこれらの部5a及び5bが配置される部分に対し、外方に突出するように形成された。しかしながら、しるし部5a及び数量表示部5bの少なくとも一部又は全部は、同部分に対し、内方に窪んでいてもよい。
本発明の過剰投与の抑制方法は、(A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と(C)1価低級アルコールを含む外用医薬製剤において、1回当たりの投与量が2.0gを超えて過剰投与されるのを抑制する方法であって、前記外用医薬製剤において、(A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と(C)1価低級アルコールと共に、(B)モノテルペン及び/又はカプサイシノイドを共存させることを特徴とする。
表1~4に示す組成の外用医薬製剤(液剤)を調製し、図1に記載の塗布容器に収容した。塗布容器の塗布部材は、多孔質構造を有するラバースポンジ部材からなり、多孔質体の孔の平均経は180μm、連続気泡率は100%、厚さは1.8mm、液体保持量は0.2gであり、液体保持量R1(0.2g)と容器の目盛りの計量単位R2(0.5g)とは、R1/R2=0.4の関係であった。各外用医薬製剤の経皮投与時に感じる「冷感、熱感又は灼熱感」及び「使用実感」について、10名の被験者によって以下の方法で評価した。
<冷感、熱感又は灼熱感の評価基準>
○:8.0~10.0点
△:4.0~7.9点
×:0~3.9点
<使用実感の評価基準>
+++:5.0~6.0点
++ :3.0~4.9点
+ :1.0~2.9点
± :-0.9~0.9点
- :-2.9~-1.0点
-- :-4.9~-3.0点
---:-6.0~-5.0点
点)を使用者に与えることができ、実施例1~28よりもさらに過剰投与されにくい優れた外用医薬製剤であった。
1 容器本体
11 胴部
13 首部(口部)
2 塗布部材
3 キャップ
4 接続部材
40 筐体
402c 弁座
41 弁構造体
411 弁体
412 付勢部材
5 目盛り
5a しるし部
Claims (5)
- (A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と、(B)モノテルペン及びカプサイシノイドと、(C)1価低級アルコールとを含む外用医薬製剤であり、
1回当たりの投与量が2.0g以下に設定されており、
前記外用医薬製剤が液剤であり、塗布部材を有する塗布容器に収容されており、
前記塗布容器が、
口部を有し、前記外用医薬製剤を収容し、前記外用医薬製剤の残量を外部から視認可能な程度の透明性を有する領域を少なくとも部分的に含む容器本体と、
前記口部に取り付けられ、前記容器本体内から供給される前記外用医薬製剤を保持可能であり、患部に接触することにより、前記外用医薬製剤を前記患部に塗布する塗布部材と
を備え、
前記容器本体には、前記外用医薬製剤の残量を計量するための目盛りが設けられており、
前記目盛の計量単位は、1回当たりの投与量と同じである、外用医薬製剤。 - 前記モノテルペンがメントールである、請求項1に記載の外用医薬製剤。
- 前記カプサイシノイドがノナン酸バニリルアミドである、請求項1又は2に記載の外用医薬製剤。
- 前記(C)成分が、エタノール及び/又はイソプロパノールである、請求項1~3のいずれかに記載の外用医薬製剤。
- (A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と(C)1価低級アルコールを含む液剤である外用医薬製剤において、1回当たりの投与量が2.0gを超えて過剰投与されるのを抑制する方法であって、
前記外用医薬製剤において、(A)ロキソプロフェン及び/又はその塩と(C)1価低級アルコールと共に、(B)モノテルペン及びカプサイシノイドを共存させ、且つ前記外用医薬製剤を、塗布部材を有する塗布容器に収容する工程を含み、
前記塗布容器が、
口部を有し、前記外用医薬製剤を収容し、前記外用医薬製剤の残量を外部から視認可能な程度の透明性を有する領域を少なくとも部分的に含む容器本体と、
前記口部に取り付けられ、前記容器本体内から供給される前記外用医薬製剤を保持可能であり、患部に接触することにより、前記外用医薬製剤を前記患部に塗布する塗布部材と
を備え、
前記容器本体には、前記外用医薬製剤の残量を計量するための目盛りが設けられており、
前記目盛の計量単位は、1回当たりの投与量と同じである、前記方法。
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