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JP7621214B2 - 空調機器における圧縮機等に用いられるスクロール状ワークを加工するスクロール加工機及びスクロール状ワークを加工する方法 - Google Patents

空調機器における圧縮機等に用いられるスクロール状ワークを加工するスクロール加工機及びスクロール状ワークを加工する方法 Download PDF

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JP7621214B2 JP2021118191A JP2021118191A JP7621214B2 JP 7621214 B2 JP7621214 B2 JP 7621214B2 JP 2021118191 A JP2021118191 A JP 2021118191A JP 2021118191 A JP2021118191 A JP 2021118191A JP 7621214 B2 JP7621214 B2 JP 7621214B2
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Description

本発明は、スクロール加工機及びスクロール状ワークを加工する方法に関する。
従来、特許文献1のように、スクロール状壁の内壁面と外壁面との境界点を含む中心部がインボリュート曲線以外の形状を含む形状に形成され、この中心部とスクロール状壁の外端とを除く部分がインボリュート曲線部とされ、このインボリュート曲線部における内壁面及び外壁面が互いに同一の円を基礎円とするインボリュート曲線状に形成されたスクロール状ワークの加工方法が知られている。
また、特許文献2のように、鏡板上に直立する渦巻状ラップを有するスクロール形状のワークを着脱可能に複数支持するワーク台装置を複数独立して備えて旋回移動させる旋回装置と、加工工具を回転可能に支持する工具主軸を備える複数の工具台と、旋回装置及び複数の工具台を搭載する本体ベッドとを備えたスクロール形状の加工装置は知られている。この加工装置では、複数の工具台のうち少なくとも1つの工具台は、少なくとも2本の加工工具が取付けられた工具主軸により、当該工具台に対向してクランプされた状態のワーク台装置上の複数のワークのスクロールラップを、同時に荒加工を行うように構成されている。
特許第3029228号公報 特許第3833386号公報
特許文献1のようなスクロール加工機では、機械1台でワークを1つずつ加工しており、1時間当たり15~60個の生産しかできず、量産化の面で問題がある。また、高精度な生産設備のため、高価な専用機を使用するため、1個当たりの生産コストが高いという問題がある。
特許文献2の加工装置では、1つの工具台に複数の工具の主軸が取り付けられ、1つのワーク台装置に複数のワークが取り付けられ、複数の工具及び複数のワークがそれぞれ独立して移動できないため、工具の取付誤差、スピンドルの伸び誤差、工具径の誤差などに対応できない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大幅なコストアップなしに、スクロール形状ワークの生産量を、精度を保ちながら倍増させることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、1台の機械でそれぞれ独立して駆動可能な工具及びワークを同期させながら2個のスクロール状ワークを同時に加工するようにした。
具体的には、第1の発明では、
ベッドと、
上記ベッド上で、X1軸アクチュエータによってX1軸に沿って移動可能なX1軸テーブルと、
上記ベッド上で、X2軸アクチュエータによって上記X1軸に平行なX2軸に沿って移動可能なX2軸テーブルと、
上記X1軸テーブル上で、Z1軸アクチュエータによって上記X1軸に垂直なZ1軸に移動可能なZ1軸テーブルと、
上記X2軸テーブル上で、Z2軸アクチュエータによって上記X2軸に垂直なZ2軸に移動可能なZ2軸テーブルと、
上記Z1軸テーブルに設けられ、上記Z1軸に沿って延び、第1工具が取り付けられる回転可能なS1軸と、
上記Z2軸テーブルに設けられ、上記Z2軸に沿って延び、第2工具が取り付けられる回転可能なS2軸と、
上記X1軸テーブルの対向位置に設けられた第1コラムと、
上記X2軸テーブルの対向位置に設けられた第2コラムと、
上記第1コラムに設けられ、Y1軸アクチュエータによって上記X1軸及び上記Z1軸に垂直なY1軸に沿って移動可能なY1軸テーブルと、
上記第2コラムに設けられ、Y2軸アクチュエータによって上記X2軸及び上記Z2軸に垂直なY2軸に沿って移動可能なY2軸テーブルと、
上記Y1軸テーブルに設けられ、上記S1軸に平行に延び、第1ワークがC1軸モータによって回転可能に取り付けられるC1軸と、
上記Y2軸テーブルに設けられ、上記S2軸に平行に延び、第2ワークがC2軸モータによって回転可能に取り付けられるC2軸と、
上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータを同期させて上記第1ワークのスクロール加工を行うと共に、上記X2軸アクチュエータ、上記Y2軸アクチュエータ及び上記C2軸モータを上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータの動きに合わせて同期させながら上記第1ワークと同一になるように上記第2ワークのスクロール加工を行う制御装置とを備えている。
上記の構成によると、一対の加工装置を並べて配置できるので、省スペースで制御も容易である。このため、従来のスクロール形状ワークを加工するためのプログラムを用いて2個のスクロール形状ワークを同時に高精度なスクロール加工を行える。しかも、同期させることにより、加工時の振動は同じ箇所で発生するため、より高精度なスクロール加工を行える。
第2の発明では、第1の発明において、
上記制御装置は、上記C1軸に固定された第1ワークを取り外して交換する間に、上記S2軸の上記第2工具を取り外して交換し、上記C2軸に固定された第2ワークを取り外して交換する間に、上記S1軸の上記第1工具を取り外して交換するように構成されている。
上記の構成によると、第1工具及び第1ワークと第2工具及び第2ワークとの間で互いにタイミングをずらして工具とワークを同時に交換することにより、工具交換時間が削減され、高生産性を確保できる。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記制御装置は、上記S1軸に対する上記第1工具の取付誤差及び該第1工具が固定される第1スピンドルの伸び誤差を、上記Z1軸アクチュエータによって上記Z1軸を補正することで調整し、上記S2軸に対する上記第2工具の取付誤差及び該第2工具が固定される第2スピンドルの伸び誤差を、上記Z2軸アクチュエータによって上記Z2軸を補正することで調整するように構成されている。
上記の構成によると、第1工具及び第2工具の取付誤差やスピンドルの伸び誤差をそれぞれ独立してZ1軸又はZ2軸方向で調整できるので、さらに高精度なスクロール形状ワークを行える。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記制御装置は、上記第1工具の外径の誤差を、上記X1軸アクチュエータによって上記X1軸を補正することで調整し、上記第2工具の外径の誤差を、上記X2軸アクチュエータによって上記X2軸を補正することで調整するように構成されている。
上記の構成によると、再刃研などを行ったために第1工具と第2工具とで外径が大きく異なる場合でも、X1軸及びX2軸をそれぞれ独立して調整することができるので、さらに高精度なスクロール加工を行える。
第5の発明のスクロール状ワークを加工する方法は、
ベッドと、
上記ベッド上で、X1軸アクチュエータによってX1軸に沿って移動可能なX1軸テーブルと、
上記ベッド上で、X2軸アクチュエータによって上記X1軸に平行なX2軸に沿って移動可能なX2軸テーブルと、
上記X1軸テーブル上で、上記X1軸に垂直なZ1軸に移動可能なZ1軸テーブルと、
上記X2軸テーブル上で、上記X2軸に垂直なZ2軸に移動可能なZ2軸テーブルと、
上記Z1軸テーブルに設けられ、上記Z1軸に沿って延び、第1工具が取り付けられる回転可能なS1軸と、
上記Z2軸テーブルに設けられ、上記Z2軸に沿って延び、第2工具が取り付けられる回転可能なS2軸と、
上記X1軸テーブルの対向位置に設けられた第1コラムと、
上記X2軸テーブルの対向位置に設けられた第2コラムと、
上記第1コラムに設けられ、Y1軸アクチュエータによって上記X1軸及び上記Z1軸に垂直なY1軸に沿って移動可能なY1軸テーブルと、
上記第2コラムに設けられ、Y2軸アクチュエータによって上記X2軸及び上記Z2軸に垂直なY2軸に沿って移動可能なY2軸テーブルと、
上記Y1軸テーブルに設けられ、上記S1軸に平行に延び、第1ワークがC1軸モータによって回転可能に取り付けられるC1軸と、
上記Y2軸テーブルに設けられ、上記S2軸に平行に延び、第2ワークがC2軸モータによって回転可能に取り付けられるC2軸と、を備えたスクロール加工機を準備し、
上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータを同期させて上記第1ワークのスクロール加工を行うと共に、上記X2軸アクチュエータ、上記Y2軸アクチュエータ及び上記C2軸モータを上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータの動きに合わせて同期させながら上記第1ワークと同一になるように上記第2ワークのスクロール加工を行う。
上記の構成によると、一対の加工装置を並べて配置できるので、省スペースで制御も容易である。また、従来のスクロール形状ワークを加工するためのプログラムを用いて2個のスクロール形状ワークを同時に高精度なスクロール加工を行える。しかも、同期させることにより、加工時の振動は同じ箇所で発生するため、より高精度なスクロール加工を行える。
以上説明したように、本発明によれば、大幅なコストアップなしに、スクロール形状ワークの生産量を、精度を保ちながら倍増させることができる。
本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図である。 上記加工装置により加工されるスクロール状工作物の一例を示す正面図である。 上記加工装置に備えられるNC制御装置の機能構成を示すブロック図である。 (a)(b)及び(c)は上記スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の内壁面を加工する様子を示す正面図である。 (a)は上記スクロール状工作物における中心部を加工する様子を示す正面図、(b)及び(c)は上記スクロール状工作物におけるインボリュート曲線部の外壁面を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部近傍を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部近傍を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部近傍を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部近傍を加工する様子を示す正面図である。 スクロール状工作物における中心部近傍を加工する様子を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がC1軸ローディング及びS2軸ATCの開始を示し、(b)がC1軸及びS2軸のアンクランプを示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がS2軸を移動させ、ハンドチャックをW軸方向に移動させる様子を示し、(b)がS2軸用のツールストッカの回転角度を調整する様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がワークをハンドチャックからアンクランプしてC1軸がクランプし、S2軸で別の第2工具をクランプする様子を示し、(b)がC1軸のローディングが完了し、S2軸の第2工具の装着が完了した様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がC2軸ローディング及びS1軸ATCを開始する様子を示し、(b)がC2軸及びS1軸のアンクランプを示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がロータリテーブルをW軸方向に移動させる様子を示し、(b)がS1軸用のツールストッカの回転角度を調整する様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がワークをハンドチャックからアンクランプしてC2軸がクランプし、S1軸で別の第1工具をクランプする様子を示し、(b)がC2軸のローディングが完了し、S1軸の第1工具の装着が完了した様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)が一対のワークのスクロール形状ワークの加工を開始する様子を示し、(b)がスクロール状壁の加工方法を第1工具及び第2工具を同期させて行う様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)が2軸同時のATCを開始する様子を示し、(b)がS1軸から第1工具をアンクランプし、S2軸から第2工具をアンクランプする様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がS1軸及びS2軸から工具が外れた状態で、Z1軸方向及びZ2軸方向が後退し、ツールストッカが下降した様子を示し、(b)が一対のツールストッカを回転させる様子を示す。 本発明の実施形態に係るスクロール加工機を示す斜視図であり、(a)がS1軸及びS2軸を逆方向に戻す様子を示し、(b)がツールストッカをV1軸方向及びV2軸方向に戻し、S1軸及びS2軸のATCが完了した様子を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るスクロール加工機1を示す。このスクロール加工機1は、例えば、切削加工機であり、工場などの載置面に載置するベッド2を備える。スクロール加工機1は、研削盤など他の機械加工機でもよい。スクロール加工機1は、スクロール加工機1全体を制御する制御部としてのコントローラ40を備えている。このコントローラ40は、例えば、マイクロコンピュータよりなる。
スクロール加工機1は、ベッド2の上方に、複数のワーク30を交換するガントリローダ20を備えている。このガントリローダ20は、例えば、4本の垂直な支持柱21と2本の水平な走行レール22とを備え、これら2本の走行レール22の上を1本の水平レール23が水平移動に設けられている。この水平レール23に昇降部材24が上下昇降移動可能に設けられている。図示しないが、水平レール23及び昇降部材24を移動させるアクチュエータは、特に限定されず、例えば、エアシリンダ、電動モータ、油圧シリンダなどで構成されている。このような構成により、昇降部材24は、ベッド2上の所定範囲内で移動可能となっている。これら支持柱21、走行レール22、水平レール23、昇降部材24及びこれらを駆動させるアクチュエータでローダが構成されている。
昇降部材24には、例えば、回転可能なロータリテーブル25が設けられており、このロータリテーブル25に複数のハンドチャック26が設けられている。
ベッド2の側方には、未加工及び加工済のワークを載置するワークストッカ27が設けられている。ワークストッカ27は、ワーク30が搬出入されるコンベア状になっていてもよい。
第1工具5a及び第2工具5bは、ツールストッカ28からコントローラ40の制御により自動で交換できるようになっている。
図1において、スクロール加工機1のベッド2上には上下方向に延びるY1軸コラム6a及びY2軸コラム6bが並んで設けられている。このY1軸コラム6aに沿って昇降可能、すなわち、上下方向であるY1軸方向に沿って移動可能にY1軸テーブル7aが、このY2軸コラム6bに沿って昇降可能、すなわち、上下方向であるY2軸方向に沿って移動可能にY2軸テーブル7bがそれぞれ装着されている。
これらY1軸テーブル7a及びY2軸テーブル7bは、スクロール状ワークとしてのワーク30を着脱可能に把持するワークチャック9a,9bをそれぞれ備え、上記Y1軸コラム6a,Y2軸コラム6b内にそれぞれ設けられたボールねじ機構、及び図3にのみ示すY1軸モータ6c(Y1軸アクチュエータ)、Y2軸モータ6d(Y2軸アクチュエータ)によってそれぞれ独立して昇降駆動されるようになっている。
第1ワークチャック9aは、C1軸モータ9cによって第1の主軸であるC1軸を中心に回転可能に設けられ、第2ワークチャック9bは、C2軸モータ9dによって第2の主軸であるC2軸を中心に回転可能に設けられている。
上記ベッド2上には、上記C1軸及びC2軸と垂直なX1軸及びX2軸方向に延びるX軸レール3eが設置され、このX軸レール3eに沿ってスライド可能にX1軸テーブル3a及びX2軸テーブル3bがそれぞれ装着されている。これらのX1軸テーブル3a及びX2軸テーブル3bは、図3にも示すように、X1軸アクチュエータとしてのX1軸モータ3cによって上記X1軸方向に、X2軸アクチュエータとしてのX2軸モータ3dによって上記X2軸方向にそれぞれ独立してスライド駆動されるようになっている。
上記X1軸テーブル3a上には上記C1軸と平行なZ1軸方向に延びるレール4cが、X2軸テーブル3b上にはC2軸と平行なZ2軸方向に延びるレール4dが、それぞれ設置され、これらのレール4c,4dに沿ってスライド可能にZ1軸テーブル4a、Z2軸テーブル4bがそれぞれ装着されている。Z1軸テーブル4aは、図3に示すZ1軸アクチュエータとしてのZ1軸モータ4gによって上記Z1軸方向に、Z2軸テーブル4bは、図3に示すZ2軸アクチュエータとしてのZ2軸モータ4hによって上記Z2軸方向に、それぞれ独立してスライド駆動されるようになっている。
上記X1軸テーブル3aには、上記Z1軸と平行なS1軸回りに回転可能に第1工具5aが回転可能に支持されている。上記X2軸テーブル3bには、上記Z2軸と平行なS2軸回りに回転可能に第2工具5bが回転可能に支持されている。S1軸は、S1軸モータ4eによって、S2軸は、S2軸モータ4fによって、それぞれ独立して回転されるようになっている。
図1等では、ワーク30は、円柱状に描いているが、実際には、図2に拡大して示すように、このワーク30の前面(図2では手前面)には前方にスクロール状壁32が突設されている。このスクロール状壁32は、中心部34及びインボリュート曲線部35からなっている。中心部34は、スクロール状壁32の内壁面と外壁面との境界点を挾む所定領域に形成されており、円弧、直線等、インボリュート曲線以外の形状に形成されている。インボリュート曲線部35は、上記中心部34を挾む外壁面35A及び内壁面35Bを有し、両壁面35A,35Bは互いに同一の円を基礎円とするインボリュート曲線状に形成されている。したがって、上記X1軸及びX2軸方向並びにY1軸及びY2軸方向はともに上記基礎円の半径方向と合致する方向に設定されている。
このスクロール加工機1は、図3に示すようなコントローラ(制御部)40を備えている。このコントローラ40は、特許文献1のようなスクロール形状ワークの加工方法によるNCプログラムにしたがって上記Z1軸モータ4gを作動させることにより、一方のワーク30(第1ワーク)に対する第1工具の位置決めを行うとともに、上記X1軸モータ3c、Y1軸モータ6c、及びC1軸モータ9cの作動制御により上記ワーク30におけるスクロール状壁32の壁面加工を実行させる。また、コントローラ40は、上記NCプログラムに同期させて上記Z2軸モータ4hを作動させることにより、他方のワーク30(第2ワーク)に対する第2工具の位置決めを行うとともに、上記X2軸モータ3d、Y2軸モータ6d、及びC2軸モータ9dの作動制御により上記ワーク30におけるスクロール状壁32の壁面加工を実行させる。コントローラ40は、この加工制御に関与する機能として、データ読取り部42、補間データ演算部44、及びパルス分配部46を備えている。
データ読取り部42は、外部から入力されるNCデータ(スクロール状壁32の加工形状や送り速度等)を読取り、記憶するものである。補間データ演算部44は、データ読取り部42で読み取られたデータに基づき、上記スクロール状壁32を加工するための補間データ(詳細後述)を演算し、出力するものである。パルス分配部46は、上記補間データからX1軸、X2軸、Y1軸、Y2軸、C1軸、C2軸、Z1軸、Z2軸、S1軸及びS2軸の各軸モータにパルスを分配し、各軸モータに出力するものである。
-スクロール状壁の加工方法-
次に、この装置により実行されるスクロール状壁32の加工方法を説明する。
まず、図4(a)に示すように、第1工具5a及び第2工具5bの中心をインボリュート曲線の基礎円BCの中心に対しY1軸及びY2軸方向に沿ってそれぞれ負の向き(下方)に基礎円半径ro分だけ相対的にずらし、このY1軸及びY2軸位置で第1工具5a及び第2工具5bをインボリュート曲線部35の内壁面35Bの径方向外側部に対して図の右側から左側に向かってそれぞれ接触させる。このとき、X1軸及びC1軸並びにX2軸及びC2軸の動きにより、スクロール状壁の最外端を加工しながら所定の位置にそれぞれ接触させることも可能である。この状態で、第1工具5a及び第2工具5bと内壁面35Bとの接触点におけるこの内壁面35Bの法線方向は、X1軸及びX2軸方向とそれぞれ合致している。
次に、この状態から、第1工具5aのY1軸方向の相対位置及び第2工具5bのY2軸方向の相対位置はそれぞれ変えることなく(すなわちY1軸モータ6c及びY2軸モータ6dはそれぞれ作動させることなく)、上記基礎円BCの中心回り(C1軸及びC2軸回り)に図の反時計回り方向にワーク30をそれぞれ回転させ、この回転に伴う内壁面35Bの半径減少分だけ一方のワーク30と第1工具5a及び他方のワーク30と第2工具5bとをX1軸及びX2軸方向にそれぞれ相対移動させる。このような動作により、図4(b)及び(c)に示すように、第1工具5aと内壁面35Bとの接触点における壁面35Bの法線方向をX1軸方向に保ちながら、また、第2工具5bと内壁面35Bとの接触点における壁面35Bの法線方向をX2軸方向に保ちながら、内壁面35Bがその径方向外側部分から径方向内側部分に向かってそれぞれ加工されることとなる。
このような加工が進むうち、図6及び図7に示すように第1工具5a及び第2工具5bがそれぞれ上記インボリュート曲線状内壁面35Bから中心部34にさしかかり、さらに図5(a)に示すように中心部34を加工する領域では、図8~図11に示すように、上記X1軸方向の相対移動及びC1軸回りの回転に加え、Y1軸方向にも第1工具5aと一方のワーク30とを相対移動させ、両者の接触点における中心部34壁面の法線方向を常にX1軸方向に保つようにする。また、上記X2軸方向の相対移動及びC2軸回りの回転に加え、Y2軸方向にも第2工具5bと他方のワーク30とを相対移動させ、両者の接触点における中心部34壁面の法線方向を常にX2軸方向に保つようにする。
このようにして中心部34の加工を進めると、この中心部34の終点に達した時点では、図12に示すように、第1工具5a及び第2工具5bは基礎円中心に対してY1軸及びY2軸方向に上記と逆向き(すなわち正の向き)に基礎円半径ro分だけそれぞれずれた位置に自動的に位置することとなる。この状態から、前記図4(a)~(c)に示したと同様に、Y1軸方向の相対移動は行わず、ワーク30をC1軸回りに回転させ続けながら、X1軸方向にのみ第1工具5aとワーク30とを相対移動させ、かつ、Y2軸方向の相対移動は行わず、ワーク30をC2軸回りに回転させ続けながら、X2軸方向にのみ第2工具5bとワーク30とを相対移動させることにより、図13、図14、さらには図5(b)及び(c)に示すように、インボリュート曲線部35の外壁面35Aをその径方向内側部分から径方向外側部分に向かって連続加工することができる。
すなわち、この方法は、スクロール状壁32における加工点にかかわらず、この加工点に対して終始同じ側から第1工具5aを接触させ、この接触点における壁面の法線方向を常にX1軸方向に保ちながら一方のワーク30を回転させることにより、かつ、第2工具5bを接触させ、この接触点における壁面の法線方向を常にX2軸方向に保ちながら他方のワーク30を回転させることにより、インボリュート曲線状内壁面35Bから中心部34を経てインボリュート曲線状外壁面35Aに至るまで連続加工できるようにしたものである。
詳しくは図示しないが、近年、スクロール形状ワーク30の小型化のため、従来のインボリュート曲線の代わりに代数螺旋が用いられるようになってきたが、加工原理は、インボリュート曲線と同じで、曲線の加工中に、徐々に変化する基礎円半径に合わせてY方向に移動することで、加工することができる。
-スクロール加工機の作動-
次に、本実施形態に係るスクロール加工機1の全体の作動について説明する。
図15(a)に示すように、昇降部材24の、昇降方向をV軸方向とし、水平レール23における移動方向をU軸方向とし、走行レール22に沿う移動方向をW軸方向とする。S1軸用のツールストッカ28は、上下方向(V1軸)及び回転(F1軸)において駆動可能であり、S2軸用のツールストッカ28は、上下方向(V2軸)及び回転(F2軸)において駆動可能である。ロータリテーブル25は、AL軸を中心に90°ずつの4割回転を行う。
図1に示す待機位置では、S2軸用のツールストッカ28のV軸方向の位置が-1900mmで、AL軸の回転角度が-90°、U軸方向位置が-355mmにある。
まず、図15(a)に示すように、C1軸のローディング及びS2軸のATCを開始する。ロータリテーブル25を、X2軸方向に+200mm移動させ、S2軸用のツールストッカ28をV軸方向に450mm下降させる。
次いで、図15(b)に示すように、ハンドチャック26をW軸方向に-110mm移動させ、C1軸からアンクランプしたワーク30をクランプする。一方、S2軸用のツールストッカ28をV2軸方向に-250mm移動させ、S2軸から第2工具5bをアンクランプする。
次に、図16(a)に示すように、S2軸をZ2軸方向に+50mm移動させ、ハンドチャック26をW軸方向に+110mm移動させる。
次いで、図16(b)に示すように、S2軸用のツールストッカ28のAL軸の回転角度を-90°、F2軸の回転角度を60°とする。
図17(a)に示すように、ハンドチャック26をW軸方向に-110mm移動させ、ハンドチャック26からワーク30をアンクランプしてC1軸がクランプする。S2軸をZ2軸方向に-50mm移動し、S2軸で別の第2工具5bをクランプする。
次いで、図17(b)に示すように、ロータリテーブル25がW軸方向に110mm戻り、C1軸のローディングが完了する。ツールストッカ28がV2軸方向に250mm戻り、S2軸の第2工具5bの装着が完了する。
図18(a)に示すように、C2軸ローディング及びS1軸ATCを開始する。ロータリテーブル25をU軸方向に+710mm移動させ、S1をX1軸方向に-200mm移動させる。
次いで、図18(b)に示すように、ハンドチャック26をW軸方向に-110mm移動させ、C2軸からアンクランプしたワーク30を掴む。一方、ツールストッカ28がV1軸方向に-250mm移動し、S1軸から第1工具5aをアンクランプする。
図19(a)に示すように、S1軸がZ1軸方向に+50mm、ロータリテーブル25がW軸方向に110mm移動する。
次いで、図19(b)に示すように、S1軸用のツールストッカ28は、AL軸を-90°、F1軸を60°とする。
図20(a)に示すように、ハンドチャック26をW軸方向に-110mm移動させ、アンクランプしたワーク30をC2軸がクランプする。一方、S1軸がZ1軸方向に-50mm移動し、S1軸で別の第1工具5aをクランプする。
次いで、図20(b)に示すように、ロータリテーブル25がW軸方向に110mm戻り、C2軸のローディングを完了する。ツールストッカ28がV1軸方向に250mm戻り、S1軸の第1工具5aの装着が完了する。
図21(a)に示すように、ロータリテーブル25は、V軸方向に450mm上昇し、一対のワーク30のスクロール形状ワークの加工を開始する。
次いで、図21(b)に示すように、上述した「スクロール状壁の加工方法」を第1工具5a及び第2工具5bを同期させて行う。なお、加工中のワークは、昇降部材24のロータリテーブル25を適宜回転させてワーク30の着脱を行う。
図22(a)に示すように、2軸同時のATCを開始する場合、S1軸をX1軸方向に-200mm移動させ、S2軸をX2軸方向に+200mm移動させる。
次いで、図22(b)に示すように、ツールストッカ28をV1軸、V2軸方向にそれぞれ-250mm移動し、S1軸から第1工具5aをアンクランプし、S2軸から第2工具5bをアンクランプする。
図23(a)に示すように、S1軸及びS2軸をZ1軸方向及びZ2軸方向にそれぞれ+50mm移動する。
次いで、図23(b)に示すように、一対のツールストッカ28について、F1軸を60°とし、F2軸を60°とする。
図24(a)に示すように、S1軸及びS2軸がZ1軸方向及びZ2軸方向にそれぞれ-50mm移動し、第1工具5a及び第2工具5bをそれぞれクランプする。
次いで、図24(b)に示すように、ツールストッカ28は、V1軸方向及びV2軸方向にそれぞれ250mm戻り、S1軸及びS2軸のATCが完了する。
したがって、本実施形態に係るスクロール加工機1によると、大幅なコストアップなしに生産量を倍増させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、第1工具5aをX1軸方向に移動させ、ワーク30をY1軸方向に移動させ、かつ、第2工具5bをX2軸方向に移動させ、ワーク30をY2軸方向に移動させるものを示したが、逆に、ワーク30をX1軸及びX2軸方向にそれぞれ移動させてもよいし、第1工具5aをY1軸方向に、第2工具5bをY2軸方向にそれぞれ移動させるようにしてもよい。また、本発明におけるX1軸方向とY1軸方向及びX2軸方向及びY2軸方向は、それぞれ互いに直交する方向であって、インボリュート曲線の基礎円の径方向と合致する方向であれば、自由に設定が可能である。
ベッド2上に、Z1軸、Z2軸を配置し、その上に、X1軸、X2軸を配置し、さらに、その上に、S1軸、S2軸を配置してもよい。
本発明において、第1工具5a及び第2工具5bの種類は問わず、エンドミル、砥石をはじめとして壁面加工に適した種々の工具が適用可能である。
本発明は、スクロール状壁32の少なくとも一部における内外壁面がインボリュート形状に代表される渦巻き状に形成されたものに対して広く適用可能であり、それ以外の部分、例えばスクロール最外端36(図2)等の形状はどのような形状であってもよい。その加工については、本発明による加工方法又は他の加工方法を適宜用いればよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 スクロール加工機
2 ベッド
3a X1軸テーブル
3b X2軸テーブル
3c X1軸モータ
3d X2軸モータ
3e X軸レール
4a Z1軸テーブル
4b Z2軸テーブル
4c レール
4d レール
4e S1軸モータ
4f S2軸モータ
4g Z1軸モータ
4h Z2軸モータ
5a 第1工具
5b 第2工具
6a Y1軸コラム
6b Y2軸コラム
6c Y1軸モータ
6d Y2軸モータ
7a Y1軸テーブル
7b Y2軸テーブル
9a 第1ワークチャック
9b 第2ワークチャック
9c C1軸モータ
9d C2軸モータ
20 ガントリローダ
21 支持柱
22 走行レール
23 水平レール
24 昇降部材
25 ロータリテーブル
26 ハンドチャック
27 ワークストッカ
28 ツールストッカ
30 ワーク
32 スクロール状壁
34 中心部
35 インボリュート曲線部
35A インボリュート曲線状外壁面
35B インボリュート曲線状内壁面
36 スクロール最外端
40 コントローラ
42 データ読取り部
44 補間データ演算部
46 パルス分配部

Claims (5)

  1. ベッドと、
    上記ベッド上で、X1軸アクチュエータによってX1軸に沿って移動可能なX1軸テーブルと、
    上記ベッド上で、X2軸アクチュエータによって上記X1軸に平行なX2軸に沿って移動可能なX2軸テーブルと、
    上記X1軸テーブル上で、Z1軸アクチュエータによって上記X1軸に垂直なZ1軸に移動可能なZ1軸テーブルと、
    上記X2軸テーブル上で、Z2軸アクチュエータによって上記X2軸に垂直なZ2軸に移動可能なZ2軸テーブルと、
    上記Z1軸テーブルに設けられ、上記Z1軸に沿って延び、第1工具が取り付けられる回転可能なS1軸と、
    上記Z2軸テーブルに設けられ、上記Z2軸に沿って延び、第2工具が取り付けられる回転可能なS2軸と、
    上記X1軸テーブルの対向位置に設けられた第1コラムと、
    上記X2軸テーブルの対向位置に設けられた第2コラムと、
    上記第1コラムに設けられ、Y1軸アクチュエータによって上記X1軸及び上記Z1軸に垂直なY1軸に沿って移動可能なY1軸テーブルと、
    上記第2コラムに設けられ、Y2軸アクチュエータによって上記X2軸及び上記Z2軸に垂直なY2軸に沿って移動可能なY2軸テーブルと、
    上記Y1軸テーブルに設けられ、上記S1軸に平行に延び、第1ワークがC1軸モータによって回転可能に取り付けられるC1軸と、
    上記Y2軸テーブルに設けられ、上記S2軸に平行に延び、第2ワークがC2軸モータによって回転可能に取り付けられるC2軸と、
    上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータを同期させて上記第1ワークのスクロール加工を行うと共に、上記X2軸アクチュエータ、上記Y2軸アクチュエータ及び上記C2軸モータを上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータの動きに合わせて同期させながら上記第1ワークと同一になるように上記第2ワークのスクロール加工を行う制御装置とを備えている
    ことを特徴とするスクロール加工機。
  2. 上記制御装置は、上記C1軸に固定された第1ワークを取り外して交換する間に、上記S2軸の上記第2工具を取り外して交換し、上記C2軸に固定された第2ワークを取り外して交換する間に、上記S1軸の上記第1工具を取り外して交換するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール加工機。
  3. 上記制御装置は、上記S1軸に対する上記第1工具の取付誤差及び該第1工具が固定される第1スピンドルの伸び誤差を、上記Z1軸アクチュエータによって上記Z1軸を補正することで調整し、上記S2軸に対する上記第2工具の取付誤差及び該第2工具が固定される第2スピンドルの伸び誤差を、上記Z2軸アクチュエータによって上記Z2軸を補正することで調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール加工機。
  4. 上記制御装置は、上記第1工具の外径の誤差を、上記X1軸アクチュエータによって上記X1軸を補正することで調整し、上記第2工具の外径の誤差を、上記X2軸アクチュエータによって上記X2軸を補正することで調整するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のスクロール加工機。
  5. ベッドと、
    上記ベッド上で、X1軸アクチュエータによってX1軸に沿って移動可能なX1軸テーブルと、
    上記ベッド上で、X2軸アクチュエータによって上記X1軸に平行なX2軸に沿って移動可能なX2軸テーブルと、
    上記X1軸テーブル上で、上記X1軸に垂直なZ1軸に移動可能なZ1軸テーブルと、
    上記X2軸テーブル上で、上記X2軸に垂直なZ2軸に移動可能なZ2軸テーブルと、
    上記Z1軸テーブルに設けられ、上記Z1軸に沿って延び、第1工具が取り付けられる回転可能なS1軸と、
    上記Z2軸テーブルに設けられ、上記Z2軸に沿って延び、第2工具が取り付けられる回転可能なS2軸と、
    上記X1軸テーブルの対向位置に設けられた第1コラムと、
    上記X2軸テーブルの対向位置に設けられた第2コラムと、
    上記第1コラムに設けられ、Y1軸アクチュエータによって上記X1軸及び上記Z1軸に垂直なY1軸に沿って移動可能なY1軸テーブルと、
    上記第2コラムに設けられ、Y2軸アクチュエータによって上記X2軸及び上記Z2軸に垂直なY2軸に沿って移動可能なY2軸テーブルと、
    上記Y1軸テーブルに設けられ、上記S1軸に平行に延び、第1ワークがC1軸モータによって回転可能に取り付けられるC1軸と、
    上記Y2軸テーブルに設けられ、上記S2軸に平行に延び、第2ワークがC2軸モータによって回転可能に取り付けられるC2軸と、を備えたスクロール加工機を準備し、
    上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータを同期させて上記第1ワークのスクロール加工を行うと共に、上記X2軸アクチュエータ、上記Y2軸アクチュエータ及び上記C2軸モータを上記X1軸アクチュエータ、上記Y1軸アクチュエータ及び上記C1軸モータの動きに合わせて同期させながら上記第1ワークと同一になるように上記第2ワークのスクロール加工を行う
    ことを特徴とするスクロール状ワークを加工する方法。
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