JP7619217B2 - ワイヤハーネス - Google Patents
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Description
本開示は、ワイヤハーネスに関する。
特許文献1は、ワイヤハーネスの保護具を開示している。特許文献1に記載の保護具は、コルゲートチューブ付きのワイヤハーネスが通される筒部材を有する。当該筒部材は、2つの半筒部材が合体してなる。2つの半筒部材それぞれにコルゲートチューブの凹部に嵌る突起が設けられ、2つの半筒部材が合体して筒部材とされたときに、突起がコルゲートチューブの全周にわたって延びる。
高い屈曲性が求められる区間においても電線を保護できることが望まれている。
そこで、高い屈曲性が求められる区間においても電線を保護できる技術を提供することを目的とする。
本開示のワイヤハーネスは、第1開口及び第2開口を有する収容部と、前記収容部の前記第1開口の側に設けられた取付部とを含むプロテクタと、前記第1開口及び前記第2開口を介して前記収容部を通る電線と、繊維を有する生地を材料として形成され、可撓性を有し、前記電線のうち少なくとも前記取付部に沿って延びる部分と前記取付部よりも前記プロテクタの外側に延びる部分とを覆う繊維製保護部材と、前記繊維製保護部材及び前記取付部の周囲に巻かれて前記繊維製保護部材及び前記取付部を締め付ける締付部材と、を備え、前記取付部は、前記電線の延在方向に沿って前記繊維製保護部材の外側を延びる延出部と、前記延出部から前記繊維製保護部材に向けて突出して前記繊維製保護部材の前記繊維に引っ掛かる突起とを有し、前記繊維製保護部材において、前記電線の周方向に沿った一部が前記取付部に覆われ、他の一部が前記締付部材によって前記取付部に向けて締め付けられている、ワイヤハーネスである。
本開示によれば、高い屈曲性が求められる区間においても電線を保護できる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤハーネスは、次の通りである。
(1)第1開口及び第2開口を有する収容部と、前記収容部の前記第1開口の側に設けられた取付部とを含むプロテクタと、前記第1開口及び前記第2開口を介して前記収容部を通る電線と、繊維を有する生地を材料として形成され、可撓性を有し、前記電線のうち少なくとも前記取付部に沿って延びる部分と前記取付部よりも前記プロテクタの外側に延びる部分とを覆う繊維製保護部材と、前記繊維製保護部材及び前記取付部の周囲に巻かれて前記繊維製保護部材及び前記取付部を締め付ける締付部材と、を備え、前記取付部は、前記電線の延在方向に沿って前記繊維製保護部材の外側を延びる延出部と、前記延出部から前記繊維製保護部材に向けて突出して前記繊維製保護部材の前記繊維に引っ掛かる突起とを有し、前記繊維製保護部材において、前記電線の周方向に沿った一部が前記取付部に覆われ、他の一部が前記締付部材によって前記取付部に向けて締め付けられている、ワイヤハーネスである。このように構成されたワイヤハーネスによると、繊維製保護部材の周方向に沿った一部が取付部に覆われ、他の一部が締付部材によって取付部に向けて締め付けられることによって、取付部の突起が繊維製保護部材の繊維に引っ掛かった状態に保たれる。可撓性を有する繊維製保護部材が電線のうち取付部よりもプロテクタの外側に延びる部分を覆うため、高い屈曲性が求められる区間にも配置できる。これらより、高い屈曲性が求められる区間においても電線を保護できる。
(2)(1)のワイヤハーネスにおいて、前記取付部は、前記延出部の外側に設けられて前記締付部材の位置を規制する規制部を有してもよい。これにより、締付部材が取付部に対して位置ずれしにくくなる。
(3)(1)又は(2)のワイヤハーネスにおいて、前記締付部材は、前記延出部の延在方向に沿って前記突起と同じ位置に設けられていてもよい。これにより、繊維製保護部材の周方向に沿って突起がある側とは反対側の部分が締付部材に締め付けられるため、突起が繊維に引っ掛かった状態が解消されにくい。
(4)(1)から(3)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記突起は、前記プロテクタの外側に向けて引っ張られる前記繊維製保護部材に係止する向きに突出してもよい。これにより、繊維製保護部材がプロテクタの外側に向けて引っ張られてもプロテクタと繊維製保護部材との係止が外れることが抑制される。
(5)(4)のワイヤハーネスにおいて、前記プロテクタは、車体に対して移動可能に取付けられる移動部材に固定され、前記電線のうち前記プロテクタに固定された部分が前記移動部材と共に前記車体に対して移動可能であり、前記第1開口から延び出た外側部分が前記車体に対して固定され、前記移動部材の移動時に、前記繊維製保護部材が前記プロテクタの外側に向けて引っ張られてもよい。これにより、移動部材の移動時に繊維製保護部材がプロテクタの外側に向けて引っ張られてもプロテクタと繊維製保護部材との係止が外れることが抑制される。
(6)(1)から(5)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記突起の前記延出部からの突出寸法は、前記生地の厚み寸法以下であってもよい。これにより、突起が生地を貫通しにくくなり、突起の先端が電線に接触しにくくなる。
(7)(1)から(6)のいずれか1つのワイヤハーネスにおいて、前記繊維製保護部材は、チューブ状の部材であり、前記電線の外径は前記繊維製保護部材の内径よりも細く、前記繊維製保護部材は周方向の一部と他の一部とが径方向に互いに重なるように変形し、前記締付部材によって当該変形状態が維持されていてもよい。これにより、同じ種類の繊維製保護部材を用いて径の違いを実現できる。繊維製保護部材は周方向の一部と他の一部とが径方向に互いに重なるように変形した状態に維持されているため、繊維製保護部材にそれ以上の変形の余地が少なくなり、もって、繊維製保護部材のそれ以上の変形によって突起が引っ掛かった状態が解消されることを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかるワイヤハーネスについて説明する。図1は実施形態1にかかるワイヤハーネス10及びその取付構造を示す概略側面図である。図2は実施形態1にかかるワイヤハーネス10を示す概略平面図である。図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。図4は図2のIV-IV線に沿った断面図である。図5はプロテクタ20を示す斜視図である。
以下、実施形態1にかかるワイヤハーネスについて説明する。図1は実施形態1にかかるワイヤハーネス10及びその取付構造を示す概略側面図である。図2は実施形態1にかかるワイヤハーネス10を示す概略平面図である。図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。図4は図2のIV-IV線に沿った断面図である。図5はプロテクタ20を示す斜視図である。
ワイヤハーネス10は、プロテクタ20と電線40と繊維製保護部材50と締付部材60とを備える。プロテクタ20及び繊維製保護部材50は電線40に取付けられている。プロテクタ20及び繊維製保護部材50は電線40の延在方向に沿った一部の区間で重なっている。プロテクタ20及び繊維製保護部材50が重なっている箇所に締付部材60が設けられる。締付部材60によって、プロテクタ20及び繊維製保護部材50が重なった状態に保たれる。
プロテクタ20は、収容部21と取付部24とを含む。プロテクタ20は車両固定部33及び第2開口側取付部34をさらに含む。プロテクタ20は、例えば、樹脂を材料とした金型成形品である。
収容部21は第1開口22及び第2開口23を有する。収容部21の延在方向に沿った第1端部に第1開口22が設けられる。収容部21の延在方向に沿った第2端部に第2開口23が設けられる。本例では、収容部21は底部及び一対の側壁を有する樋状に形成されている。収容部21の上部は開口している。収容部21に上部開口を塞ぐ蓋が設けられていてもよい。収容部21は、第1開口22から第2開口23まで平面視で直線状に延在する。収容部21は、平面視で第1開口22から第2開口23までの間に曲げ部を有していてもよい。
第1開口22と第2開口23とが高さ方向にずれている。収容部21には第1開口22と第2開口23との間に段差が生じている。段差を解消すべく、収容部21は高さ方向に曲がる部分及び高さ方向に延びる部分を有する。収容部21は第1開口22と第2開口23との間で斜めに延びる部分を有する。
取付部24は収容部21の第1開口22の側に設けられている。取付部24は、延出部25と突起28とを有する。本例の取付部24は、規制部29をさらに有する。
延出部25は、電線40の延在方向に沿って繊維製保護部材50の外側を延びる。延出部25は、収容部21の端部からプロテクタ20の外側に向けて延出する。延出部25は、収容部21の端部から直線状に延びる。延出部25の横断面は収容部21の横断面の一部が欠けた形状とされる。延出部25は、底部26及び側壁27を有するL字状に形成される。収容部21の底部の一部分が延出して、延出部25の底部26とされてもよい。収容部21の一方の側壁がそのまま延出して、延出部25の側壁27とされてもよい。
突起28は、延出部25から繊維製保護部材50に向けて突出する。突起28は繊維製保護部材50の繊維に引っ掛かるように形成されている。突起28の数、位置、形状及び大きさ等は、特に限定されるものではなく、繊維製保護部材50の繊維に引っ掛かることが可能な範囲で、適宜設定可能である。
突起28の数に関し、ここでは突起28は、複数形成されている。突起28は、延出部25の延在方向に沿って複数(ここでは5つ)形成されている。突起28は、延出部25の幅方向に沿って複数(ここでは2つ)形成されている。従ってここでは、突起は10個形成されている。突起28の数は1つであってもよい。突起28は、延出部25の延在方向に沿って1つ形成されていてもよい。突起28は、延出部25の幅方向に沿って1つ形成されていてもよい。
突起28の位置に関し、ここでは突起28は、延出部25の底部26に形成される。突起28は、延出部25の側壁27に形成されてもよい。また複数の突起28は、延出部25の延在方向及び幅方向にそれぞれ一定のピッチで形成されている。複数の突起28は格子点状に配置されている。複数の突起28は、異なるピッチで形成されていてもよい。複数の突起28の配置は、千鳥配置であってもよい。
突起28の形状に関し、ここでは突起28は、四角錐状に形成されている。突起28の形状は、三角柱などであってもよい。また、突起28の形状に関し、ここでは突起28は、プロテクタ20の外側に向けて引っ張られる繊維製保護部材50に係止する向きに突出する。突起28は、先端が延出部25の延在方向に沿って第2開口23側に向かうように突出する。突起28の頂点が、突起28の底面の中心よりも延出部25の延在方向に沿って第2開口23寄りに偏心している。平面視で突起28の頂点が突起28の底面の四辺のうち延出部25の延在方向に沿って第2開口23寄りの辺と重なる。突起28の1つの側面が垂直面である。平面視で突起28の頂点が延出部25の幅方向に沿って底面の中心に位置する。平面視で突起28の頂点が突起28の底面の四辺のうち延出部25の延在方向に沿って第2開口23寄りの辺よりも第2開口23側に位置してもよい。突起28の1つの側面が返し状になっていてもよい。
突起28の大きさに関し、ここでは突起28は、底面の辺の長さ寸法よりも高さ寸法が小さい。
規制部29は延出部25の外面に設けられる。規制部29は締付部材60の位置を規制する。規制部29はバンド挿通部30と、リブ32とを有する。
バンド挿通部30は、締付部材60としての結束バンド60を挿通させる。バンド挿通部30は、延出部25に対向する対向部分と、対向部分と延出部25とをつなぐ一対の連結部分とを有する。延出部25、対向部分及び一対の連結部分に囲まれる部分が挿通孔31となっている。
バンド挿通部30は、延出部25のうち側壁27に設けられる。挿通孔31の軸方向は側壁27の高さ方向に平行となる。L字状の延出部25において、底部26に突起28が設けられ、側壁27にバンド挿通部30が設けられる。これにより、突起28の突出方向と、挿通孔31の軸方向とを平行にすることができ、上下抜きの簡易な金型によって、突起28及びバンド挿通部30を形成できる。
延出部25の延在方向に沿ってバンド挿通部30と同じ位置に突起28が設けられる。1つの突起28は挿通孔31よりも小さい。延出部25の延在方向に沿って並ぶ5つの突起28の合計の寸法は、挿通孔31の寸法よりも大きい。
リブ32は、挿通孔31よりも延出部25の先端側に設けられる。ここではリブ32は、延出部25の先端に設けられる。リブ32は、L字状の延出部25の周囲全体に設けられてもよい。ここではリブ32の一部は、バンド挿通部30の連結部を兼ねる。挿通孔31の隣にリブ32が設けられる。延出部25からのリブ32の突出寸法は、締付部材60がリブ32を乗り越えることを抑制できる寸法であればよく、例えば、バンド61の厚みと同じかそれよりも大きくてもよい。延出部25からのリブ32の突出寸法は、延出部25の外面と、対向部分の内面との間隔と同程度であってもよい。
車両固定部33はプロテクタ20を車両に固定するための部分である。ここでは車両固定部33はクリップ33である。車両固定部33はねじ孔などであってもよい。ここでは車両固定部33は収容部21のうち第2開口23側の端部の側方に設けられている。車両固定部33は収容部21のうち第1開口22側の端部の側方などに設けられていてもよい。車両固定部33は取付部24の延出部25の側壁27がある側に設けられる。図4に示す例では、車両固定部33は1つであるが、複数であってもよい。
第2開口側取付部34は収容部21のうち第2開口23側の端部から延出する。第2開口側取付部34は延出部35とリブ36とを有する。延出部35は、底部と1つの側壁とを有する。第2開口側取付部34の延出部35の側壁は、取付部24の延出部25の側壁27とは、逆側に設けられる。収容部21の一対の側壁のうち一方の側壁から取付部24の延出部25の側壁27が延出し、他方の側壁から第2開口側取付部34の延出部35の側壁が延出する。延出部35は延出部25よりも長い。これにより延出部35においてテープ巻きの範囲を確保しやすい。リブ36は、延出部35に先端に設けられる。リブ36は、延出部35の周囲に突出する。リブ36は、延出部35の周方向に沿って底部の先端部よりも外側に突出する。
電線40は、第1開口22及び第2開口23を介して収容部21を通る。電線40は、少なくとも1本設けられる。ここでは電線40は複数本設けられる。複数の電線40は丸断面に近くなるように束ねられていてもよい。電線40の一端部は、第1開口22からプロテクタ20の外部に延び出る。電線40の他端部は、第2開口23からプロテクタ20の外部に延び出る。電線40の一端部及び他端部は、それぞれコネクタ42などを介して機器90と接続される。
第2開口側取付部34において電線40及びプロテクタ20の周囲に粘着テープ70が巻かれている。これにより、第2開口23側において、電線40及びプロテクタ20が固定されている。また電線40のうちプロテクタ20に沿って斜めに延びる部分において、電線40及びプロテクタ20の周囲に粘着テープ70が巻かれている。またこれにより、電線40がプロテクタ20から浮くことが抑制されている。
繊維製保護部材50は、繊維を有する生地51を材料として形成されている。繊維製保護部材50は、可撓性を有する。繊維製保護部材50は、電線40のうち少なくとも取付部24に沿って延びる部分と取付部24よりもプロテクタ20の外側に延びる部分とを覆う。繊維は例えばPP(ポリプロピレン)又はPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂製である。繊維製保護部材50は金属編組ではない。
図6は繊維製保護部材50における生地51の拡大図である。
本例の生地51は織物である。織物は互いに交差する経糸52及び緯糸53を有する。経糸52及び緯糸53が繊維を有する。経糸52及び緯糸53は1本の繊維からなるモノフィラメントであってもよいし、複数の繊維が撚られたマルチフィラメントであってもよい。生地51は、編物又は不織布などであってもよい。編物は、ループを形成しながら延びる糸を有する。当該糸の一の区間と他の区間とがループを介して互いに絡み合う。不織布は繊維が不規則に並んだ状態に保たれる。
生地51は繊維が交差する交差部54を有する。生地51が織物の場合、交差部54は経糸52及び緯糸53が交差する部分である。交差部54は、経糸52が緯糸53よりも外側に位置する交差部と、緯糸53が経糸52よりも外側に位置する交差部とを含む。
生地51は開口55を有する。生地51が織物の場合、開口55は、隣り合う2本の経糸52の間であって、隣り合う2本の緯糸53の間に生じる。生地51は開口55を有していなくてもよい。生地51が織物の場合、隣り合う2本の経糸52が互いに接し、かつ、隣り合う2本の緯糸53が互いに接することによって、通常状態の生地51に開口55が生じていなくてもよい。
突起28の延出部25からの突出寸法は、生地51の厚み寸法以下である。生地51の厚み寸法は、経糸52の太さ及び緯糸53の太さの合計と同程度である。生地51の厚み寸法は、例えば、0.3mmから0.5mmである。突起28の延出部25からの突出寸法は、例えば、生地51の厚み寸法の0.2倍以上、1倍以下であってもよい。突起28の延出部25からの突出寸法は、例えば、生地51の厚み寸法の0.4倍以上、0.8倍以下であってもよい。突起28の延出部25からの突出寸法は、経糸52の太さ以上であってもよい。突起28の延出部25からの突出寸法は、緯糸53の太さ以上であってもよい。
繊維製保護部材50は、チューブ状の部材である。例えば、繊維製保護部材50は、平面に沿って広がるシート状の生地51に筒状の巻き癖が付けられたものであってもよい。繊維製保護部材50はツイストチューブなどとも呼ばれる。チューブ状の繊維製保護部材50は、初期状態でチューブ状を保てる程度の剛性を有していればよく、金型成形品であるプロテクタ20の剛性よりも低い。突起28と生地51とが互いに押圧したとき、突起28よりも生地51が変形しやすい。例えば、経糸52及び緯糸53の少なくとも一方が突起28に押されてずれることによって、生地51の開口55が広がったり、生地51のうち元々開口55がなかった部分に開口55が生じたりしてもよい。
繊維製保護部材50には、スリット56が形成される。スリット56はチューブ状の繊維製保護部材50の軸方向に沿って全長にわたって形成される。チューブ状の繊維製保護部材50は、スリット56を挟む縁部分が開かれることによって、電線40に対して側方から取付けられることができる。
締付部材60は、繊維製保護部材50及び取付部24の周囲に巻かれて繊維製保護部材50及び取付部24を締め付ける。締付部材60は、延出部25の延在方向に沿って突起28と同じ位置に設けられている。
繊維製保護部材50において、電線40の周方向に沿った一部が取付部24に覆われ、他の一部が締付部材60によって取付部24に向けて締め付けられている。
締付部材60は、結束バンド60である。結束バンド60は、バンド61とバンド固定部62とを有する。バンド61が繊維製保護部材50及び取付部24の周囲に巻かれる。バンド固定部62はバンド61の基端部に設けられる。バンド固定部62は、バンド61の先端部を固定する。バンド固定部62はベース63と貫通孔64とを有する。ベース63は例えば直方体状に形成される。ベース63の外面からバンド61が延出する。貫通孔64はベース63を貫通する。バンド61の先端部が貫通孔64に通されて固定される。例えば、貫通孔64の内面には、係止凸部が設けられる。バンド61には、複数の凹部が形成される。バンド61の先端部が貫通孔64に通されたときに、係止凸部は、複数の凹部のうちいずれかの凹部に選択的に係止する。
バンド61はバンド挿通部30の挿通孔31を通っている。これにより、延出部25の延在方向に沿ったバンド61の位置が規制される。ベース63は挿通孔31よりも大きく形成され、挿通孔31を挿通不可とされる。これにより、ベース63はバンド挿通部30の挿通孔31の周縁部に引っ掛かり、結束バンド60が電線40の周方向に回転することが抑制される。
バンド61よりも延出部25の先端側にリブ32が設けられる。これにより、バンド61が延出部25の先端側にずれた場合に、リブ32に引っ掛かり、それ以上ずれることが抑制される。これにより、バンド61のうち延出部25の底部26を締め付けている部分が、延出部25の延在方向に沿ってプロテクタ20の外側に外れることが抑制される。
繊維製保護部材50の端部は締付部材60よりも第2開口23側に位置する。繊維製保護部材50の端部は収容部21に収まってもよい。繊維製保護部材50の端部は第1開口22の近くに収まってもよい。繊維製保護部材50の端部は第2開口23からプロテクタ20の外側に延び出ていてもよい。
繊維製保護部材50は粘着テープ70によって電線40に固定されていてもよい。これにより、繊維製保護部材50が電線40の周りに回転することが抑制される。繊維製保護部材50のうち収容部21に収まる部分(例えば、端部)が粘着テープ70によって電線40に固定されていてもよい。これにより、突起28の近くで電線40及び繊維製保護部材50が固定されることができる。粘着テープ70は電線40及び繊維製保護部材50の周囲に巻かれる。粘着テープ70は、突起28を避けた位置に設けられる。これにより、突起28の位置で繊維製保護部材50の外面が粘着テープ70によって隠れることが抑制される。
<突起及び生地の引掛かりについて>
突起28及び生地51の引掛かりについて図7及び図8をさらに参照しつつ説明する。図7は図3の領域Aの拡大図である。図8は図4の領域Bの拡大図である。
突起28及び生地51の引掛かりについて図7及び図8をさらに参照しつつ説明する。図7は図3の領域Aの拡大図である。図8は図4の領域Bの拡大図である。
突起28の先端は生地51の繊維に引っ掛かる。ここでは突起28は緯糸53(電線40の周方向に延びる糸)に引っ掛かる。突起28の先端は生地51の開口55に侵入する。当該開口55は、元々生地51に生じていた開口55であってもよいし、突起28が経糸52及び緯糸53の少なくとも一方をずらして生地51に生じさせた開口55であってもよい。突起28よりも第2開口23側の緯糸53が、突起28の垂直面に接触し、それよりもプロテクタ20の外側に移動することが抑制される。
締付部材60が延出部25、電線40及び繊維製保護部材50を締め付けることによって、電線40が繊維製保護部材50を底部26に向けて押圧する。これにより、延出部25の延在方向に沿って締付部材60と重なる位置の突起28が緯糸53に引っ掛かりやすい。
<ワイヤハーネス10に生じる動作について>
ワイヤハーネス10は、車両において、移動を伴う箇所に取付けられる。具体的には、プロテクタ20は、移動部材に固定される。移動部材は、車体に対して移動可能に取付けられる。移動部材は例えば車両の座席80である。座席80は、下部のフレーム81がフロアパネル82にレール83を介して移動可能に取付けられる。電線40のうちプロテクタ20に固定された部分が移動部材と共に車体に対して移動可能である。電線40のうち第1開口22から延び出た外側部分が車体に対して固定される。例えば、外側部分には引出収容プロテクタ72が設けられる。電線40の一部は引出収容プロテクタ72に固定され、引出収容プロテクタ72と共に車体に固定される。
ワイヤハーネス10は、車両において、移動を伴う箇所に取付けられる。具体的には、プロテクタ20は、移動部材に固定される。移動部材は、車体に対して移動可能に取付けられる。移動部材は例えば車両の座席80である。座席80は、下部のフレーム81がフロアパネル82にレール83を介して移動可能に取付けられる。電線40のうちプロテクタ20に固定された部分が移動部材と共に車体に対して移動可能である。電線40のうち第1開口22から延び出た外側部分が車体に対して固定される。例えば、外側部分には引出収容プロテクタ72が設けられる。電線40の一部は引出収容プロテクタ72に固定され、引出収容プロテクタ72と共に車体に固定される。
座席80の移動に伴って、電線40のうち引出収容プロテクタ72に固定された部分よりもプロテクタ20側の引出収容部分が、引出収容プロテクタ72に対して引出収容される。具体的には、座席80は引出収容プロテクタ72に近い位置P1(図1の実線の位置)と、位置P1よりも引出収容プロテクタ72から遠くの位置P2(図1の二点鎖線の位置)との間で往復移動可能である。座席80が位置P1に位置するとき、引出収容部分が、最大限、引出収容プロテクタ72に収容された状態とされる。座席80が位置P1から位置P2に向けて移動する際、引出収容部分が引出収容プロテクタ72から順次引出される。座席80が位置P2に位置するとき、引出収容部分が最大限引き出された状態とされる。座席80が位置P2から位置P1に向けて移動する際、引出収容部分が引出収容プロテクタ72に順次収容される。
移動部材の移動時に、繊維製保護部材50がプロテクタ20の外側に向けて引っ張られる。座席80が位置P1から位置P2に向けて移動する際、繊維製保護部材50がプロテクタ20の外側(引出収容プロテクタ72側)に向けて引っ張られる。このとき、締付部材60の締め付けが不十分であると、繊維製保護部材50を残して、電線40及びプロテクタ20のみが移動部材と共に移動し、繊維製保護部材50とプロテクタ20との重なり状態が解消される恐れがある。本例では、締付部材60の締め付けが十分であるため、繊維製保護部材50を残して、電線40及びプロテクタ20のみが移動部材と共に移動することが抑制される。
より詳細には、プロテクタ20は車両固定部33によって座席80に固定されている。また電線40の端部のコネクタが座席80の機器90に接続されている。このため、プロテクタ20及び電線40は座席80によって直接的に引っ張られる。一方、繊維製保護部材50は直接的には座席80に固定されておらず、電線40及びプロテクタ20を介して間接的に座席80に固定されている。このため、繊維製保護部材50は電線40及びプロテクタ20からの力を受けて、座席80と共に移動する。このとき、プロテクタ20の突起28が繊維製保護部材50の繊維に引っ掛かっていることによって、プロテクタ20からの力が繊維製保護部材50に伝わりやすくなり、プロテクタ20と繊維製保護部材50との滑りが抑制される。
<変形例>
図9は変形例にかかるワイヤハーネス110を示す断面図である。
図9は変形例にかかるワイヤハーネス110を示す断面図である。
電線40の外径は繊維製保護部材50の内径よりも細い。電線40が複数本の場合、電線40の外径は電線40束の外径である。本開示では、電線40の他端部は座席80の機器90に接続される。電線40の数は、座席80における機器90の数、種類等に応じて決まる。座席80における機器90には、ユーザーが選択可能な少なくとも1つのオプション機器が含まれてもよい。オプション機器の採用の有無によって、電線40の数が変わる。オプション機器の採用が少ないと、電線40の数が少なくなり、電線40の外径(電線40束の外径)が細くなる。オプション機器の採用が多いと、電線40の数が多くなり、電線40の外径(電線40束の外径)が太くなる。電線40の外径(電線40束の外径)は例えば底部26の幅寸法と同じかそれよりも小さくされてもよい。
繊維製保護部材50は周方向の一部と他の一部とが径方向に互いに重なるように変形している。なお図9に示す例では、繊維製保護部材50は周方向の一端部と他端部とが径方向に互いに重なるように変形している。もっとも、繊維製保護部材50は可撓性を有するため、縮まる際、決まった形になりにくく、図9に示す例以外の形状(非円形状)に変形している場合もあり得る。例えば、繊維製保護部材50は周方向の中間部が径方向外側に突出して、当該突出部分が繊維製保護部材50のうち電線40に沿った部分の外側に重なるように変形することもあり得る。繊維製保護部材50に複数のしわが形成されることもあり得る。繊維製保護部材50は、締付部材60も粘着テープ70も設けられていない部分などでは、電線40束と密着しておらず、隙が生じていてもよい。
繊維製保護部材50の重なり部分が、電線40の周方向に沿って突起28を避けた位置に設けられ、繊維製保護部材50のうち突起28と接触する部分は張った状態にあると良い。これにより、繊維製保護部材50が縮められた場合でも、繊維製保護部材50と突起28とが良好に接触することができ、突起28と繊維製保護部材50との引掛かり状態が適切な状態となりやすい。繊維製保護部材50の重なり部分は、例えば、締付部材60と接触する部分にあると良い。
締付部材60によって繊維製保護部材50の変形状態が維持されている。繊維製保護部材50が粘着テープ70によって電線40に固定される際、締付部材60の近くで予め縮められていると、締付部材60の位置でも粘着テープ70によって縮められた形状に保たれやすくなり、所定の形状に縮められやすい。
<効果等>
このように構成されたワイヤハーネス10、110によると、繊維製保護部材50の周方向に沿った一部が取付部24に覆われ、他の一部が締付部材60によって取付部24に向けて締め付けられることによって、取付部24の突起28が繊維製保護部材50の繊維に引っ掛かった状態に保たれる。可撓性を有する繊維製保護部材50が電線40のうち取付部24よりもプロテクタ20の外側に延びる部分を覆うため、高い屈曲性が求められる区間にも配置できる。これらより、高い屈曲性が求められる区間においても電線40を保護できる。
このように構成されたワイヤハーネス10、110によると、繊維製保護部材50の周方向に沿った一部が取付部24に覆われ、他の一部が締付部材60によって取付部24に向けて締め付けられることによって、取付部24の突起28が繊維製保護部材50の繊維に引っ掛かった状態に保たれる。可撓性を有する繊維製保護部材50が電線40のうち取付部24よりもプロテクタ20の外側に延びる部分を覆うため、高い屈曲性が求められる区間にも配置できる。これらより、高い屈曲性が求められる区間においても電線40を保護できる。
また、取付部24は、延出部25の外側に設けられて締付部材60の位置を規制する規制部29を有する。これにより、締付部材60が取付部24に対して位置ずれしにくくなる。
また、締付部材60は、延出部25の延在方向に沿って突起28と同じ位置に設けられている。これにより、繊維製保護部材50の周方向に沿って突起28がある側とは反対側の部分が締付部材60に締め付けられるため、突起28が繊維に引っ掛かった状態が解消されにくい。
また、突起28は、プロテクタ20の外側に向けて引っ張られる繊維製保護部材50に係止する向きに突出する。これにより、繊維製保護部材50がプロテクタ20の外側に向けて引っ張られてもプロテクタ20と繊維製保護部材50との係止が外れることが抑制される。
また、プロテクタ20は、フロアパネル82に対して移動可能に取付けられる座席80に固定され、電線40のうちプロテクタ20に固定された部分が座席80と共にフロアパネル82に対して移動可能であり、第1開口22から延び出た外側部分が車体に対して固定され、座席80の移動時に、繊維製保護部材50がプロテクタ20の外側に向けて引っ張られる。これにより、座席80の移動時に繊維製保護部材50がプロテクタ20の外側に向けて引っ張られてもプロテクタ20と繊維製保護部材50との係止が外れることが抑制される。
また、突起28の延出部25からの突出寸法は、生地51の厚み寸法以下である。これにより、突起28が生地51を貫通しにくくなり、突起28の先端が電線40に接触しにくくなる。
また、ワイヤハーネス110によると、繊維製保護部材50は、チューブ状の部材であり、電線40の外径は繊維製保護部材50の内径よりも細く、繊維製保護部材50は周方向の一部と他の一部とが径方向に互いに重なるように変形し、締付部材60によって当該変形状態が維持されている。これにより、同じ種類の繊維製保護部材50を用いて電線40の径の違いに対応できる。繊維製保護部材50は周方向の一部と他の一部とが径方向に互いに重なるように変形した状態に維持されているため、繊維製保護部材50にそれ以上の変形の余地が少なくなり、もって、繊維製保護部材50のそれ以上の変形によって突起28が引っ掛かった状態が解消されることを抑制できる。
電線40の外径によらず、共通の部品を用いることができると、部品管理が容易となる。一方で、共通の部品を用いた場合、電線40の外径が変わると、固定態様が変わり、十分な固定力を得られなくなり得る。本例では、繊維製保護部材50と突起28との引掛かりを締付部材60によって維持することによって、共通の部品を用いた場合でも、電線40の外径によらず、十分な固定力を得られることができる。
[付記]
これまで、取付部24は、延出部25の外側に設けられて締付部材60の位置を規制する規制部29を有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、取付部24は、規制部29を有していなくてもよい。また規制部29として、バンド挿通部30とリブ32とが両方設けられる必要は無く、いずれか一方が省略されてもよい。
これまで、取付部24は、延出部25の外側に設けられて締付部材60の位置を規制する規制部29を有するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、取付部24は、規制部29を有していなくてもよい。また規制部29として、バンド挿通部30とリブ32とが両方設けられる必要は無く、いずれか一方が省略されてもよい。
またこれまで、締付部材60は、延出部25の延在方向に沿って突起28と同じ位置に設けられているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、締付部材60は、延出部25の延在方向に沿って突起28と異なる位置に設けられていてもよい。
またこれまで、突起28は、プロテクタ20の外側に向けて引っ張られる繊維製保護部材50に係止する向きに突出するものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、突起28は、プロテクタ20の内側に向けて引っ張られる繊維製保護部材50に係止する向きに突出してもよい。
またこれまで、プロテクタ20は、車体(フロアパネル82)に対して移動可能に取付けられる移動部材(座席80)に固定され、電線40のうちプロテクタ20に固定された部分が移動部材(座席80)と共に車体に対して移動可能であり、第1開口22から延び出た外側部分が車体に対して固定され、移動部材(座席80)の移動時に、繊維製保護部材50がプロテクタ20の外側に向けて引っ張られるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、プロテクタ20は、開閉部材に固定されていてもよい。また例えば、プロテクタ20は、車体に対して移動不可に固定されてもよい。開閉部材の開閉又は車両の振動などに起因して、繊維製保護部材50が引っ張られてもよい。
またこれまで、突起28の延出部25からの突出寸法は、生地51の厚み寸法以下であるものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。例えば、突起28の延出部25からの突出寸法は、生地51の厚み寸法よりも大きくてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 ワイヤハーネス
20 プロテクタ
21 収容部
22 第1開口
23 第2開口
24 取付部
25 延出部
26 底部
27 側壁
28 突起
29 規制部
30 バンド挿通部
31 挿通孔
32 リブ
33 クリップ(車両固定部)
34 第2開口側取付部
35 延出部
36 リブ
40 電線
42 コネクタ
50 繊維製保護部材
51 生地
52 経糸
53 緯糸
54 交差部
55 開口
56 スリット
60 結束バンド(締付部材)
61 バンド
62 バンド固定部
63 ベース
64 貫通孔
70 粘着テープ
72 引出収容プロテクタ
80 座席(移動部材)
81 フレーム
82 フロアパネル(車体)
83 レール
90 機器
20 プロテクタ
21 収容部
22 第1開口
23 第2開口
24 取付部
25 延出部
26 底部
27 側壁
28 突起
29 規制部
30 バンド挿通部
31 挿通孔
32 リブ
33 クリップ(車両固定部)
34 第2開口側取付部
35 延出部
36 リブ
40 電線
42 コネクタ
50 繊維製保護部材
51 生地
52 経糸
53 緯糸
54 交差部
55 開口
56 スリット
60 結束バンド(締付部材)
61 バンド
62 バンド固定部
63 ベース
64 貫通孔
70 粘着テープ
72 引出収容プロテクタ
80 座席(移動部材)
81 フレーム
82 フロアパネル(車体)
83 レール
90 機器
Claims (7)
- 第1開口及び第2開口を有する収容部と、前記収容部の前記第1開口の側に設けられた取付部とを含むプロテクタと、
前記第1開口及び前記第2開口を介して前記収容部を通る電線と、
繊維を有する生地を材料として形成され、可撓性を有し、前記電線のうち少なくとも前記取付部に沿って延びる部分と前記取付部よりも前記プロテクタの外側に延びる部分とを覆う繊維製保護部材と、
前記繊維製保護部材及び前記取付部の周囲に巻かれて前記繊維製保護部材及び前記取付部を締め付ける締付部材と、
を備え、
前記取付部は、前記電線の延在方向に沿って前記繊維製保護部材の外側を延びる延出部と、前記延出部から前記繊維製保護部材に向けて突出して前記繊維製保護部材の前記繊維に引っ掛かる突起とを有し、
前記繊維製保護部材において、前記電線の周方向に沿った一部が前記取付部に覆われ、他の一部が前記締付部材によって前記取付部に向けて締め付けられている、ワイヤハーネス。 - 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
前記取付部は、前記延出部の外側に設けられて前記締付部材の位置を規制する規制部を有する、ワイヤハーネス。 - 請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
前記締付部材は、前記延出部の延在方向に沿って前記突起と同じ位置に設けられている、ワイヤハーネス。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記突起は、前記プロテクタの外側に向けて引っ張られる前記繊維製保護部材に係止する向きに突出する、ワイヤハーネス。 - 請求項4に記載のワイヤハーネスであって、
前記プロテクタは、車体に対して移動可能に取付けられる移動部材に固定され、
前記電線のうち前記プロテクタに固定された部分が前記移動部材と共に前記車体に対して移動可能であり、前記第1開口から延び出た外側部分が前記車体に対して固定され、
前記移動部材の移動時に、前記繊維製保護部材が前記プロテクタの外側に向けて引っ張られる、ワイヤハーネス。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記突起の前記延出部からの突出寸法は、前記生地の厚み寸法以下である、ワイヤハーネス。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、
前記繊維製保護部材は、チューブ状の部材であり、
前記電線の外径は前記繊維製保護部材の内径よりも細く、
前記繊維製保護部材は周方向の一部と他の一部とが径方向に互いに重なるように変形し、前記締付部材によって当該変形状態が維持されている、ワイヤハーネス。
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