JP7611076B2 - フェノチアジン誘導体化合物およびその製造法 - Google Patents
フェノチアジン誘導体化合物およびその製造法 Download PDFInfo
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Description
Y:化学的な単結合、-S(=O)-、-SO2-
Ra、Rb:置換基を有してもよいC1~C30有機基
Za、Zb:化学的な単結合、-SO2-
X1、X2:水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、
ニトロ基、-OR1、-O-CO-R1、-CO-OR1、-O-CO-OR1、-NR2R3、
-NR2-CO-R1、-CO-NR2R3、-O-CO-NR2R3
n、m:0~2、ただし、いずれか一方は0ではない
R1、R2:水素原子、芳香族環で置換されてもよい
C1~C8のアルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基
R3:水素原子、C1~C6の鎖状または環状のアルキル基、
ビニル基、芳香族基
m、n:0~2
5位の硫黄原子が-SO2-のフェノチアジン化合物も知られており、例えば特許文献8に記載されている。
イソプロピル基、2-ブチル基、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-ヘキシル基、3-ヘキシル基、2-ヘプチル基、3-ヘプチル基、4-ヘプチル基、2-オクチル基、3-オクチル基、4-オクチル基等の2級炭化水素基、
第3ブチル基、1,1-ジメチル-1-プロピル基、1,1-ジメチル-1-ブチル基、1,1-ジメチル-1-ペンチル基、1,1-ジメチル-1-ヘキシル基、3-メチル-3-ペンチル基、3-エチル-3-ペンチル基、3-メチル-3-ヘキシル基等の3級炭化水素基、
シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、1-メチル-1-シクロペンチル基、1-メチル-1-シクロヘキシル基等の脂環状炭化水素基、
1-アダマンチル基等の炭素数1~20の脂肪族炭化水素基が挙げられる。
アラルキル基としては、ベンジル基、1-フェニルエチル基等が挙げられる。
フェノチアジンのN-アルキル化において、アルキル化剤としてはハロゲン化アルキル、例えば塩化アルキル、臭化アルキル、ヨウ化アルキル等が用いられる。
フェノチアジンへのホルミル基の導入方法として特に制限はないが、例えばVilsmeire-Haack反応などが挙げられる。
ホルミル基の還元反応は、金属水素化物または接触水素化によって行われる。金属水素化物としては、例えば水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素アルミニウム、水素化ホウ素カルシウム、水素化ホウ素亜鉛等が挙げられる。金属水素化物は(C)1モルに対して約0.5~5モル、好ましくは約1~3モルの割合で用いられる。接触水素化としては、水素/パラジウム、水素/パラジウム炭素、水素/白金等が用いられる。
酸化反応に用いられる酸化剤としては、例えばメタクロロ過安息香酸、過酢酸、酢酸/過酸化水素等が用いられる。酸化剤の使用量は、化合物(C) 1モルに対して約2~6モルの割合で用いられる。
ヒドロキシメチル基のホルミル基への変換は、温和な酸化剤によって行うことができる。例えば、Swern酸化、PCC酸化、PDC酸化、TPAP酸化、デスマーチン酸化、TEMPO酸化、向山酸化などによって行うことができる。Swern酸化の場合、オキサリルクロリド/ジメチルスルホキシドが酸化剤として用いられる。溶媒としてジクロロメタンが用いられ、反応は約-80~-60℃で行われ、その後トリエチルアミン等の活性水素を有しない塩基性含窒素化合物等の作用によりホルミル基への変換が達成される。
ホルミル基のビニル基への変換反応は、特に制限はないが、Wittig反応、Peterson反応などによって行うことができる。
ルイス酸触媒存在下、アセチルクロリドを用いてアセチル化することができる。代表的なルイス酸としては塩化アルミニウムが挙げられる。
上記のホルミル基の還元(C)→(D)と同様の方法により行うことができる。
塩基性化合物存在下、アセチルクロリドを用いて行うことができる。塩基性化合物としては活性水素を有しない含窒素化合物が挙げられ、例えばピリジン、4-N,N-ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン等が例示される。
上記(A)→(B)と同様の方法により行うことができる。
上記(D)→(E)と同様の方法により行うことができる。
アルカリ金属水酸化物により行うことができる。溶媒としては、水/メタノールの混合溶媒を用いることができる。
上記(E)→(F)と同様の方法により行うことができる。
上記(F)→(G)と同様の方法により行うことができる。
マグネット攪拌子、温度計、滴下ロートおよび窒素ガス導入口-排出口を備えた容量500mlの四口フラスコに、フェノチアジン40.0g(201ミリモル)、N,N-ジメチルホルムアミド200mlを投入し、窒素雰囲気下、系内の温度を5℃以下に冷却した。系内温度を10℃以下に保ちながら、水素化ナトリウム7.2g(300ミリモル)を加えて1時間反応させた。系内温度を20℃以下に保ちながら、ヨウ化メチル34.2g(241ミリモル)を滴下し、さらに1時間反応を行った。反応終了後、反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に加えた。析出した無色の固体をロ別し、酢酸エチルに溶解させた。これを飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、粗生成物を45.9g(粗収率107%)得た。エタノールを用いて再結晶することにより、10-メチル-10H-フェノチアジン(b)を、無色の針状結晶として40.5g(収率94%)を得た。
1H NMR(400MHz、Acetone-d6)δ ppm (TMS):
3.39 (s、3H、N-CH 3)
6.91-6.98 (m、4H、Ar)
7.14 (dd、J=7.6Hz、J=1.6Hz、2H、Ar)
7.21 (td、J=7.6Hz、J=1.6Hz、2H、Ar)
マグネット攪拌子、滴下ロート、温度計、ガス導入口-排出口および還流冷却管を備えた容量500mlの四口フラスコに、N,N-ジメチルホルムアミド210mlを投入した。窒素雰囲気下で系内の内温を10℃以下に保ちながら、オキシ三塩化リン129.4g(844ミリモル)を滴下して加え、さらに30分間反応を行った。次に、上記第1工程で得られた化合物(b) 30g(141ミリモル)を加え、60℃で24時間反応を行った。反応終了後、内容物を酢酸ナトリウム水溶液中に注ぎ、さらに炭酸水素ナトリウムを加えて中和した。得られた水溶液から酢酸エチルを用いて生成物を抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、不溶物をロ別した後、ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、赤色の油状物質として粗生成物33.5g(粗収率98%)を得た。酢酸エチルを溶出液とするカラムクロマトグラフィー(担体:ワコーゲルC300)により低Rf成分を除去することで、黄色の固体として粗生成物を33.2g(収率98%)得た。さらに酢酸エチルを用いて再結晶することにより、黄色結晶として10-メチル-10H-フェノチアジン-3-カルボアルデヒド(c)を30.1g(収率88%)得た。
1H NMR(400MHz、Acetone d6)δ ppm (TMS):
3.49 (s、3H、N-CH 3)
7.00-7.06 (m、2H、Ar)
7.10 (d、J=8.4Hz、1H 、Ar)
7.15-7.19 (m、1H、Ar)
7.22-7.28 (m、1H、Ar)
7.61 (d、J=1.6Hz、1H、Ar)
7.75 (dd、J=8.4Hz、J=1.6Hz、1H、Ar)
9.85 (s、1H、-CHO)
マグネット攪拌子、温度計、ガス排出口および還流冷却管を備えた容量2000mlの四口フラスコに、上記第2工程で得られた化合物(c)30g(124ミリモル)およびメタノール1200mlを投入した。内温を30℃以下に保ちながら、水素化ホウ素ナトリウム4.7g(124ミリモル)をゆっくり加え、さらに1時間反応させた。減圧下でメタノールを留去し、残渣をメチルイソブチルケトンに溶解させた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、次いで有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、淡黄色固体として粗生成物を29.4g(粗収率97%)得た。酢酸エチルを用いて再結晶を行い、淡黄色の固体として3-ヒドロキシメチル-10-メチル-10H-フェノチアジン(d)を28.2g(収率93%)得た。
1H NMR(400MHz、Acetone d6)δ ppm (TMS):
3.38 (s、3H、N-CH 3)
4.08 (t、J=6.0Hz、1H、-CH2OH)
4.53 (d、J=6.0Hz、2H、-CH 2OH)
6.87-6.98 (m、3H、Ar)
7.10-7.23 (m、4H、Ar)
マグネット攪拌子、温度計および還流冷却管を備えた容量500mlの四口フラスコに、上記第3工程で得られた化合物(d)17.0g(70ミリモル)、酢酸150mlおよび30%過酸化水素水19.0g(168ミリモル)を投入し、60℃で1時間、80℃で1時間反応させた。反応混合物から減圧下で酢酸を留去し、メタノールを用いて残留物の再結晶を行い、淡黄色の固体として3-ヒドロキシメチル-10-メチル-10H-フェノチアジン-5,5-ジオキシド(e)を17.8g(収率92%)得た。
1H NMR(400MHz、Acetone d6)δ ppm (TMS):
3.80 (s、3H、-N-CH 3)
4.43 (t、J=6.0Hz、1H、-CH2OH)
4.75 (d、J=6.0Hz、2H、-CH 2OH)
7.35 (t、J=7.6Hz、1H、Ar)
7.56 (t、J=8.4Hz、2H、Ar)
7.68-7.76 (m、2H、Ar)
8.00-8.05 (m、2H、Ar)
マグネット攪拌子、温度計、滴下ロートおよびガス導入口-排出口を備えた容量500mlの四口フラスコに、オキサリルクロリド15.3g(121ミリモル)およびジクロロメタン225ml
を投入し、窒素雰囲気下で内温を-80~-70℃に冷却した。ジメチルスルホキシド14.1g(181ミリモル)をゆっくり滴下して加えた後、さらに30分間反応させた。そこに予め8gのジメチルスルホキシドに溶解した化合物(e)16.5g(60ミリモル)を滴下して加えた後、-80~-70℃でさらに2時間反応させた。次いで、トリエチルアミン36.6gを加えた後、内温を室温まで上昇させた。反応混合物に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、生成物をジクロロメタンで抽出した。無水硫酸マグネシウムで有機層を乾燥した後、不溶物をロ別し、ロ液から減圧下で揮発性成分を留去して、粗生成物を28.0g(粗収率94%)得た。ジクロロメタンを溶出液とするカラムクロマトグラフィー(担体:ワコーゲルC300)を行い、淡黄色の固体として化合物(f)を15.4 g(収率94%)得た。
1H NMR(400MHz、Chlorofolm-d)δ ppm (TMS):
3.79 (s、3H、N-CH 3)
7.35-7.45 (m、3H、Ar)
7.66-7.73 (m、1H、Ar)
8.11-8.16 (m、2H、Ar)
8.58 (d、J=1.6Hz、1H、Ar)
10.00 (s、1H、-CHO)
マグネット攪拌子、温度計およびガス導入口-排出口を備えた容量500mlの四口フラスコに、テトラヒドロフラン250mlを投入し、反応容器内を窒素で置換しながら内温を10℃以下に冷却した。カリウム第3ブトキシド11.2g(99.7ミリモル)、次いでメチルトリフェニルホスホニウムブロミド35.6g(99.7ミリモル)を加えて、30分間反応を行った。これに上記第5工程で得られた化合物(f)22.7g(83.1ミリモル)を加えて、10~30℃で2時間反応させた。得られた反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に加え、生成物をジクロロメタンで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後不溶物をロ別し、ロ液から減圧下で揮発性成分を留去して、残留物を47.5g得た。ジクロロメタンを溶出液とするカラムクロマトグラフィー(担体:ワコーゲルC300)を行い、トリフェニルホスフィンオキシドを除去した後、アセトンを用いて再結晶を行い、無色の固体として化合物(g)を8.8g(収率39%)得た。
1H NMR(400MHz、Chlorofolm-d)δ ppm (TMS):
3.71 (s、3H、N-CH 3)
5.31 (d、J=11.2Hz、1H、Arに対してtrans-CH 2=CH-Ph)
5.79 (d、J=17.6Hz、1H、Arに対してcis-CH 2=CH-Ph)
6.74 (dd、J=11.2Hz、17.6Hz、1H、CH2=CH-Ph)
7.23-7.34 (m、3H、Ar)
7.59-7.69 (m、2H、Ar)
8.09-8.15 (m、2H、Ar)
フェノチアジン38.7g(194ミリモル)、水素化ナトリウム7.0g(292ミリモル)、1-ブロモプロパン28.6g(233ミリモル)、N,N-ジメチルホルムアミド200mlを用い、実施例1第1工程と同様に反応を行った。エタノールを用いて得られた粗生成物の再結晶を行い、化合物(i)を無色の固体として42.1g(収率90%)得た。
1H NMR(400MHz、Acetone-d6)δ ppm (TMS):
0.98 (t, J=7.2Hz, 3H, -CH2CH2CH 3)
1.79 (sext, J=7.2Hz, 2H, -CH2CH 2CH3)
3.90 (t, J=7.2Hz, 2H, -CH 2CH2CH3)
6.93 (td, J=7.6, 1.2Hz, 2H,Ar)
7.00 (d, J=8.0Hz, 2H, Ar)
7.13 (dd, J=7.6Hz, 1.6Hz, 2H, Ar)
7.16-7.22 (m, 2H, Ar)
化合物(i)34g(141ミリモル)、オキシ三塩化リン129.4g(844ミリモル)、N,N-ジメチルホルムアミド210mlを使用し、実施例1の第2工程と同様に反応を行い、化合物(j)を35.8g(収率94%)得た。
1H NMR (400MHz, Acetone-d6) δppm (TMS):
1.01 (t, J=7.2Hz, 3H, NCH2CH2CH 3)
1.83 (sext, J=7.2Hz, 2H, NCH2CH 2CH3)
3.99 (t, J=7.2Hz, 2H, NCH 2CH2CH3)
7.01 (td, J=8.0Hz, 1.2Hz, 1H, Ar)
7.08 (d, J=7.6Hz, 1H, Ar)
7.12-7.18 (m, 2H, Ar)
7.20-7.26 (m, 1H, Ar)
7.60 (d, J=2.4Hz, 1H, Ar)
7.73 (dd, J=8.4Hz,2.0Hz, 1H, Ar)
9.83 (s, 1H, -CHO)
実施例1第3工程と同様に、化合物(j)35.8g(133ミリモル)、水素化ホウ素ナトリウム5.0g(133ミリモル)、テトラヒドロフラン400mlを使用し、60℃、2時間反応を行い、化合物(k)を36.1g(収率100%)得た。
実施例1第4工程と同様に、化合物(k)36.1g(133ミリモル)、30%過酸化水素水溶液45.6g(402ミリモル)、酢酸200mlを使用して反応を行い、化合物(l)を40.6g(収率100%)得た。
実施例1第5工程と同様に、化合物(l)40.6g(134ミリモル)をジメチルスルホキシド(50g)に溶解した溶液、オキサリルクロリド33.9g(268ミリモル)、ジメチルスルホキシド31.4g(402ミリモル)、ジクロロメタン300ml、トリエチルアミン81.2g(804ミリモル)を使用して反応を行い、化合物(m)を40.6g(収率97%)得た。
実施例1第6工程と同様に、化合物(m)39.2g(130ミリモル)、カリウム第3ブトキシド17.5g(156ミリモル)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド55.7g(156ミリモル)、テトラヒドロフラン350mlを使用して反応を行い、粗生成物を73.9g得た。ジクロロメタンを溶出液とするカラムクロマトグラフィー(担体:ワコーゲルC300)を行い、トリフェニルホスフィンオキシドを除去することで、黄色固体として化合物(n)を18.0g(収率46%)得た。さらに酢酸エチルを用いて再結晶することで、化合物(n)を16.3g(収率42%)得た。
1H NMR (400MHz, Chloroform-d) δppm (TMS):
1.07 (t, J=7.6Hz, 3H, NCH2CH2CH 3)
1.95 (sext, J=7.6Hz, 2H, NCH2CH 2CH3)
4.11 (t, J=7.6Hz, 2H, NCH 2CH2CH3)
5.30 (d, J=11.2Hz, 1H, Arに対してtrans-CH 2=CH-Ph)
5.78 (d, J=17.6Hz, 1H, Arに対してcis-CH 2=CH-Ph)
6.73 (dd, J=11.2Hz, 17.6Hz, 1H, CH2=CH-Ph)
7.23-7.35 (m, 3H, Ar)
7.58-7.68 (m, 2H, Ar)
8.10-8.16 (m, 2H, Ar)
マグネット攪拌子、温度計、ガス排出口および還流冷却管を備えた容量2000mlの四口フラスコに、2-アセチルフェノチアジン(p)(東京化成製品)25.0g(104ミリモル)およびメタノール1000mlを投入した。内温を45~55℃に保ちながら、水素化ホウ素ナトリウム19.6g(518ミリモル)をゆっくり加え、さらに1時間反応させた。減圧下でメタノールを留去し、残渣を酢酸エチルに溶解させた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した後不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、淡黄色固体として粗生成物を30.0g得た。85重量%エタノールを用いて再結晶を行い、淡黄色の固体として2-(1-ヒドロキシエチル)-10H-フェノチアジン(p)を23.6g(収率94%)得た。
マグネット攪拌子および温度計を備えた容量500mlの四口フラスコに、化合物(p)21.4g(87.9ミリモル)、ピリジン48.7g(615ミリモル)およびジクロロメタン200mlを投入した。内温を15℃以下に保ちながら、アセチルクロリド34.5g(440ミリモル)を滴下し、さらに1時間反応させた。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に加え、ジクロロメタンで生成物を抽出した。次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、2-(1-アセトキシエチル)-10H-フェノチアジン(q)を23.7g(収率94%)得た。
マグネット攪拌子、温度計およびガス導入口-排出口を備えた容量500mlの四口フラスコに、化合物(q)23.7g(83.0ミリモル)およびN,N-ジメチルホルムアミド170mlを投入した。窒素雰囲気下で内温を5℃以下に保ちながら、水素化ナトリウム3.0g(125ミリモル)を加え、1時間反応させた。さらに、ベンジルクロリド14.7g(116ミリモル)を加え、60℃で1時間反応を行った。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで生成物を抽出した。次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、粗2-(1-アセトキシエチル)-10-ベンジル-10H-フェノチアジン(r)を34.9g得た。
マグネット攪拌子、温度計および還流冷却管を備えた容量500mlの四口フラスコに、第3工程で得られた粗化合物(r)34.9g(約83.0ミリモル)、酢酸50g、30%過酸化水素56g(494ミリモル)およびトルエン300mlを投入した。50℃、60℃、70℃でそれぞれ1時間、さらに80℃で2時間反応を行った。反応混合物の上層を取り出し、揮発性成分を減圧下で留去し、粗生成物を34.0g得た。トルエン/エタノール混合溶媒(v/v=1/1)を用いて再結晶を行い、2-(1-アセトキシエチル)-10-ベンジル-10H-フェノチアジン-5,5-ジオキシド(s)を27.3g(化合物(q)からの収率81%)得た。
1H NMR (400MHz, Acetone-d6) δppm (TMS):
1.31 (d, J=6.8Hz, 3H, CH 3CH(OCOCH3)-Ar)
1.85 (s, 3H, CH3CH(OCOCH 3)-Ar )
5.66 (s, 2H, Ar-CH 2)
5.78 (q, J=6.8Hz, 1H, CH3CH(OCOCH3)-Ar)
7.23-7.42 (m, 9H, Ar)
7.62 (t, J=8.4Hz, 1H, Ar)
8.04 (d, J=8.4Hz, 1H, Ar)
8.06 (dd, J=8.4Hz, 1H, Ar)
マグネット攪拌子、温度計および還流冷却管を備えた容量1000mlの四口フラスコに、化合物(s)26.9g(66.0ミリモル)、水酸化カリウム18.5g(330ミリモル)、メタノール500mlおよび水150mlを投入し、70℃で2時間反応を行った。反応終了後、揮発性成分を減圧下で留去し、残留物に水を加えて、ジクロロメタンで生成物を抽出した。次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、粗生成物を23.4g得た。メタノールを用いて再結晶を行い、2-(1-ヒドロキシエチル)- 10-ベンジル-10H-フェノチアジン-5,5-ジオキシド(t)を22.2g(収率92%)淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, Acetone-d6) δppm (TMS):
1.31 (d, J=6.8Hz, 3H, CH 3CH(OH)-Ar)
4.40 (d, J=4.0Hz, 1H, CH3CH(OH)-Ar)
4.86 (quint, J=6.0Hz, 1H, CH3CH(OH)-Ar)
5.63 (s, 2H, Ar-CH 2)
7.24-7.45 (m, 9H, Ar)
7.57-7.63 (m, 1H, Ar)
8.01 (d, J=8.0Hz, 1H, Ar)
8.07 (dd, J=8.4Hz, 2.0Hz, 1H, Ar)
マグネット攪拌子、温度計およびガス導入口―排出口を備えた容量500mlの四口フラスコに、ジクロロメタン330mlおよびオキサリルクロリド14.4g(113ミリモル)を投入した。窒素雰囲気下で反応容器内の温度を-70~-80℃に冷却後、ジメチルスルホキシド13.3g(170ミリモル)をゆっくり滴下して加え、1時間同温度を保った。予めジメチルスルホキシド22gに溶解した化合物(t)20.7g(56.7ミリモル)を加えた後、2時間同温度で反応を行った。トリエチルアミン34g(337ミリモル)を加えた後ゆっくり室温まで昇温し、反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に加えた。ジクロロメタンで生成物を抽出し、次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、不溶物をロ別した。ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し、粗生成物を29.2g得た。ジクロロメタンを溶出液とするカラムクロマトグラフィーにより、2-アセチル-10-ベンジル-10H-フェノチアジン-5,5-ジオキシド(u)を17.8g(収率86%)淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, Chloroform-d) δppm (TMS):
2.50 (s, 3H, CH 3(C=O)-Ar)
5.48 (s, 2H, Ar-CH 2)
7.19 (d, J=8.8Hz, 3H, Ar)
7.28-7.40 (m, 4H, Ar)
7.52 (t,J=7.6Hz, 1H, Ar)
7.73 (s, 1H, Ar)
7.78 (d, J=8.4Hz, 1H, Ar)
8.15 (d, J=9.2Hz, 1H, Ar)
8.23 (d, J=8.4Hz, 1H, Ar)
マグネット攪拌子、温度計およびガス導入口-排出口を備えた容量500mlの四口フラスコに、テトラヒドロフラン200mlを投入し、窒素雰囲気下で容器内温度を0℃以下に冷却した。カリウム第3ブトキシド8.2g(73.5ミリモル)を加えて10分同温度を保持し、次いで、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド26.3g(73.5ミリモル)を加え、30分同温度を保持した。これに化合物(u)17.8g(49.0ミリモル)を加え、0℃以下から室温で2時間反応を行った。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液に加え、ジクロロメタンで生成物を抽出した。次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥した後不溶物をロ別し、ロ液から揮発性成分を減圧下で留去し粗生成物を得た。ジクロロメタンを溶出液とするカラムクロマトグラフィー(担体:ワコーゲルC-300)および酢酸エチルを用いた再結晶により、2-(1-メチルエテニル)-10-ベンジル-10H-フェノチアジン-5,5-ジオキシド(v)を8.4g(収率47%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, Chloroform-d) δppm (TMS):
1.96 (s, 3H, CH2=CH(CH 3)-Ar)
5.10 (s, 1H, Arに対してtrans-CH 2=C(CH3)-Ar)
5.22 (s, 1H, Arに対してcis-CH 2=C(CH3)-Ar)
5.43 (s, 2H, Ar-CH 2-)
7.12-7.42 (m, 9H, Ar)
7.49 (t, J=8.8Hz, 1H, Ar)
8.08 (d, J=8.4Hz, 1H, Ar)
8.15 (d, J=7.6Hz, 1H, Ar)
温度計、撹拌機、窒素ガス導入管およびジムロート冷却管を備えたセパラブルフラスコ内に、
水 187重量部
ラウリル硫酸ナトリウム 2 〃
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 2 〃
仕込み単量体混合物
アクリル酸エチル〔EA〕 97.9 〃
フマル酸モノn-ブチル〔MBF〕 1.6 〃
実施例1の化合物(g) 0.5 〃
を仕込み、室素ガス置換を行って系内の酸素を十分に除去した後、
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.008重量部
(富士フィルム和光純薬製品ロンガリット)
第3ブチルハイドロパーオキサイド 0.0047 〃
(日油製品パーブチルH-69)
を加えて、室温条件下で重合反応を開始させ、重合転化率が90%以上になる迄反応を継続した。得られた水性ラテックスを、10重量%硫酸ナトリウム水溶液で凝析させた後、水洗、乾燥してアクリルゴムAを得た。得られたアクリルゴムAのムーニー粘度 PMLl+4(100℃)は、36であった。
α:7.0-8.2ppmのシグナルの積分値
β:3.2-5.0ppmのシグナルの積分値
化合物(g)(モル%)=200×α/ (2α+7β)
EA+MBF(モル%)=100-化合物(g)(モル%)
また、近似的な重量分率組成を下式より求めたところ、化合物(g):0.5重量%、
EA+MBF:99.5重量%であった。
化合物(g)(重量%)=(化合物(g)(モル%)×271.34×100) /
〔化合物(g)(モルmol%)×271.34+(EA+MBF(モル%))×100.8)〕
EA+MBF(重量%)=100-化合物(g)(重量%)
下記仕込み単量体混合物を用いた以外は、実施例4と同様に共重合反応を行い、アクリルゴムBを得た。
仕込み単量体混合物
アクリル酸エチル〔EA〕 97.4 〃
フマル酸モノn-ブチル〔MBF〕 1.6 〃
実施例1の化合物(g) 1.0 〃
そのモル分率組成は、化合物(g):0.34モル%、EA+MBF:99.66モル%であった。
また、近似的な重量分率組成は、化合物(g):1.0重量%、EA+MBF:99.0重量%
であった。
下記仕込み単量体混合物を用いた以外は、実施例4と同様に共重合反応を行い、アクリルゴムCを得た。得られたアクリルゴムCのムーニー粘度 PMLl+4(100℃)は、31であった。
仕込み単量体混合物
アクリル酸エチル〔EA〕 97.4 〃
フマル酸モノn-ブチル〔MBF〕 1.6 〃
実施例2の化合物(n) 1.0 〃
α:7.0-8.2ppmのシグナルの積分値
β:3.2-5.0ppmのシグナルの積分値
化合物(n)(モル%)=200×α/ (2α+7β)
EA+MBF(モル%)=100-化合物(n)(モル%)
また、近似的な重量分率組成を下式より求めたところ、化合物(n):1.0重量%、
EA+MBF:99.0重量%であった。
化合物(n)(重量%)=(化合物(n)(モル%)×299.39×100) /
〔化合物(n)(モルmol%)×299.39+(EA+MBF(モル%))×100.8)〕
EA+MBF(重量%)=100-化合物(n)(重量%)
下記仕込み単量体混合物を用いた以外は、実施例4と同様に共重合反応を行い、アクリルゴムDを得た。得られたアクリルゴムDのムーニー粘度 PMLl+4(100℃)は、25であった。
仕込み単量体混合物
アクリル酸エチル〔EA〕 97.9 〃
フマル酸モノn-ブチル〔MBF〕 1.6 〃
実施例3の化合物(v) 0.5 〃
α:7.0-8.2ppmのシグナルの積分値
β:3.2-5.0ppmのシグナルの積分値
化合物(v)(モル%)=100×α/ (α+6β)
EA+MBF(モル%)=100-化合物(v)(モル%)
また、近似的な重量分率組成は下式より求めたところ、化合物(v):0.5重量%、EA+MBF:99.5重量%であった。
化合物(v)(重量%)=(化合物(v)(モル%)×361.34×100) /
〔化合物(v)(モルmol%)×361.34+(EA+MBF(モル%))×100.8)〕
EA+MBF(重量%)=100-化合物(v)(重量%)
下記仕込み単量体混合物を用いた以外は、実施例4と同様に共重合反応を行い、アクリルゴムEを得た。得られたアクリルゴムEのムーニー粘度 PMLl+4(100℃)は、33であった。
仕込み単量体混合物
アクリル酸エチル〔EA〕 98.4重量部
フマル酸モノn-ブチル〔MBF〕 1.6 〃
アクリルゴムA 100重量部
FEFカーボンブラック(東海カーボン製品シーストGS0) 60 〃
ステアリン酸(ミヨシ油脂製品TST) l 〃
ポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸 0.5 〃
(東邦化学工業製品フォスファノールRL-210)
架橋促進剤(Safic-Alcan社製品Vulcofac ACT55) 1 〃
ヘキサメチレンジアミンカーバメート 0.6 〃
(ユニマテック製品ケミノックスAC6F)
以上の各成分の内、アクリルゴムA、FEFカーボンブラック、ステアリン酸およびポリオキシエチレンステアリルエーテルリン酸を、バンパリーミキサで混和した。得られた混
和物に残りの各成分をオープンロールで混和し、アクリルゴム組成物を得た。
アクリルゴム組成物の架橋特性およびその架橋物の物性を、次のようにして測定した。
ムーニースコーチ試験:JIS K6300準拠(125℃)
東洋精機製作所製ムーニービスコメーターAM-3を用い、最小
ムーニー粘度(MLmin)とスコーチ時間(t5)の値を測定
架橋試験:JIS K6300-2準拠(180℃、12分間)
東洋精機製作所製ロータレス・レオメータRLR-3使を用い、ML、MH、
tc(10)およびtc(90)の値を測定
ML:最小トルク
MH:最大トルク
tc(10):架橋トルクがML+(MH-ML)×0.1に達するまでに要する時間
tc(90):架橋トルクがML+(MH-ML)×0.9に達するまでに要する時間
常態物性:JIS K6251、JIS K6253準拠
空気加熱老化試験:JIS K6257準拠
(190℃:100時間、200時間、300時間、400時間、500時間)
圧縮永久歪:JIS K6262準拠(175℃:70時間)
実施例8において、アクリルゴムAの代りにアクリルゴムBが用いられた。
実施例8において、アクリルゴムAの代りにアクリルゴムCが用いられた。
実施例8において、アクリルゴムAの代りにアクリルゴムEが用いられた。
比較例2において、さらに4,4′-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン(大
内新興化学工業製品ノクラックCD)が0.5重量部添加された。
比較例2において、さらに4,4′-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン(大
内新興化学工業製品ノクラックCD)が1.0重量部添加された。
表
測定結果 実8 実9 実10 比2 比3 比4
ムーニー・スコーチ試験(125℃)
ML min (pts) 66 69 62 71 69 68
t5 (分) 2.7 3.3 2.6 2.6 3.1 3.1
架橋試験(180℃)
tc(10) (分) 0.50 0.53 0.51 0.49 0.49 0.48
tc(90) (分) 5.15 5.07 5.10 4.77 4.82 4.81
ML (N・m) 0.29 0.30 0.30 0.27 0.29 0.28
MH (N・m) 1.00 1.02 1.00 1.04 1.05 1.03
常態物性
硬度 (Duro A) 68 68 69 68 67 68
100%モジュラス (MPa) 5.5 6.0 5.6 5.6 6.0 5.2
破断強度 (MPa) 18.3 17.4 17.8 17.2 17.4 17.5
破断時伸び (%) 254 245 264 242 236 241
熱老化試験(190℃、100時間)
硬度変化 (Duro A) 72 76 76 71 71 72
100%モジュラス (MPa) 3.3 4.1 3.7 3.0 3.6 3.7
破断強度 (MPa) 7.5 8.6 8.5 7.4 10.1 10.9
破断時伸び (%) 301 268 294 297 293 296
熱老化試験(190℃、200時間)
硬度変化 (Duro A) 79 82 80 82 78 77
100%モジュラス (MPa) 3.4 3.8 3.5 3.9 3.0 2.9
破断強度 (MPa) 5.4 6.0 5.7 5.7 5.8 6.3
破断時伸び (%) 275 264 284 200 293 309
熱老化試験(190℃、300時間)
硬度変化 (Duro A) 88 88 88 92 87 82
100%モジュラス (MPa) 5.0 5.2 4.5 5.3 4.2
破断強度 (MPa) 5.4 5.8 5.3 6.9 5.4 5.3
破断時伸び (%) 135 157 181 51 111 184
熱老化試験(190℃、400時間)
硬度変化 (Duro A) 90 90 89 94 92 88
100%モジュラス (MPa) 6.3 5.8 5.3
破断強度 (MPa) 6.6 6.3 6.0 8.8 6.4 5.4
破断時伸び (%) 82 103 125 23 62 103
熱老化試験(190℃、500時間)
硬度変化 (Duro A) 96 95 94 96 93 90
100%モジュラス (MPa)
破断強度 (MPa) 10.0 8.5 8.1 9.3 10.6 8.2
破断時伸び (%) 29 40 45 1 17 36
圧縮永久歪
175℃、70時間 (%) 16 16 16 16 15 15
(1) 本発明のチアノチアジン誘導体化合物は、重合性不飽和単量体との共重合が容易である。
(2) 加工段階または加工後の実使用段階では、10位のアルキル基またはアラルキル基が分解してアミノ基が遊離し、熱老化防止作用を発現する。
(3) 本発明のフェノチアジン誘導体化合物が共重合されたエラストマー性高分子材料は、エラストマー性高分子材料の諸特性、特にエラストマー性を示す破断時伸びの点で、耐熱老化性がすぐれている。
Claims (6)
- ビニル化反応がアルキルトリフェニルホスホニウムハライドの存在下で行われる請求項2記載のフェノチアジン誘導体化合物の製造法。
- エラストマー共重合体の重合性不飽和単量体として用いられる請求項1記載のフェノチアジン誘導体化合物。
- 他の重合性不飽和単量体100重量部に対し、フェノチアジン誘導体化合物が0.1~5重量部の割合で用いられる請求項4記載のフェノチアジン誘導体化合物。
- エラストマー共重合体がアクリルエラストマー共重合体である請求項4または5記載のフェノチアジン誘導体化合物。
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