JP7602333B2 - リン酸カルシウム組成物 - Google Patents
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第一のペーストと、前記第一のペーストと混合することにより硬化可能な第二のペーストとを備え、
前記第一のペーストが第二リン酸カルシウムを含有し、前記第二のペーストが第四リン酸カルシウムを含有し、
前記第一のペーストのみがβ型第三リン酸カルシウムをさらに含有することを特徴とする。
前記第一のペースト中の第二リン酸カルシウムの平均粒子径は1~50μmであるのが好ましい。
前記第一のペーストが、100質量部のβ型第三リン酸カルシウムに対して、4~10質量部の第二リン酸カルシウムと、25~45質量部の水とを含んでなるのが好ましい。
前記第二のペーストが、100質量部の第四リン酸カルシウムに対して、20~40質量部の水を含んでなるのが好ましい。
前記第一のペーストと前記第二のペーストとの混合物中のβ型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウムの含有量が、β型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウムの合計100質量%に対して、それぞれ50~90質量%、2~10質量%及び5~30質量%であるのが好ましい。
前記第一のペーストと前記第二のペーストとの混合物中に含まれるα型第三リン酸カルシウムが、β型第三リン酸カルシウムの5質量%以下であるのが好ましい。
第一のペーストと、前記第一のペーストと混合することにより硬化可能な第二のペーストと、第三のペーストとを備え、
前記第一のペーストが第二リン酸カルシウムを含有し、前記第二のペーストが第四リン酸カルシウムを含有し、前記第三のペーストがβ型第三リン酸カルシウムを含有することを特徴とする。
前記第一のペースト中の第二リン酸カルシウムの平均粒子径は1~50μmであるのが好ましい。
前記第一のペーストと前記第二のペーストと前記第三のペーストとの混合物中のβ型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウムの含有量が、β型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウムの合計100質量%に対して、それぞれ50~90質量%、2~10質量%及び5~30質量%であるのが好ましい。
前記第一のペーストと前記第二のペーストと前記第三のペーストとの混合物中に含まれるα型第三リン酸カルシウムが、β型第三リン酸カルシウムの5質量%以下であるのが好ましい。
本発明の第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物の第一のペーストとして用いるペースト材料であって、
100質量部のβ型第三リン酸カルシウムと、4~10質量部の第二リン酸カルシウムと、25~45質量部の水とを含むことを特徴とする。
本発明の第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物の第二のペーストとして用いるペースト材料であって、
100質量部の第四リン酸カルシウムと、20~40質量部の水とを含むことを特徴とする。
本発明の第一及び第二の態様にかかるリン酸カルシウム組成物を硬化させて得られた硬化体である。
(1)第一の態様
本発明の第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物は、第一のペーストと、前記第一のペーストと混合することにより硬化可能な第二のペーストとを備え、前記第一のペーストが第二リン酸カルシウムを含有し、前記第二のペーストが第四リン酸カルシウムを含有する。
本発明の第二の態様にかかるリン酸カルシウム組成物は、第一のペーストと、前記第一のペーストと混合することにより硬化可能な第二のペーストと、前記第一のペースト及び前記第二のペーストと混合することにより硬化反応を促進する第三のペーストとを備え、前記第一のペーストが第二リン酸カルシウムを含有し、前記第二のペーストが第四リン酸カルシウムを含有し、前記第三のペーストがβ型第三リン酸カルシウムを含有する。
(a)β型第三リン酸カルシウム
β型第三リン酸カルシウム(β-Ca3(PO4)2;β-TCPと略す場合がある。)は、骨内に吸収される速度が速いリン酸カルシウムであり、本発明では、リン酸カルシウム硬化性組成物にα型第三リン酸カルシウムではなく、このβ型第三リン酸カルシウムが含まれるように構成することで、形成されるリン酸カルシウム硬化物の骨内における吸収性を優れたものとする。
第二リン酸カルシウムは、第二のペースト中に含まれる第四リン酸カルシウムと反応することにより、非晶質ハイドロキシアパタイトを生成し、リン酸カルシウム硬化性組成物の硬化に寄与するリン酸カルシウムである。なお、リン酸カルシウム硬化性組成物の硬化のメカニズムについては後に詳述する。
第四リン酸カルシウム(Ca4(PO4)2O;TeCPと略す場合がある。)は、第二リン酸カルシウムと反応することにより、非晶質ハイドロキシアパタイトを生成し、リン酸カルシウム硬化性組成物の硬化に寄与するリン酸カルシウムである。なお、リン酸カルシウム硬化性組成物の硬化のメカニズムについては後に詳述する。
第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物の第一のペーストと第二のペーストとを混合することにより得られるリン酸カルシウム硬化性組成物、又は第二の態様にかかるリン酸カルシウム組成物の第一のペーストと第二のペーストと第三のペーストとを混合することにより得られるリン酸カルシウム硬化性組成物において、第二リン酸カルシウム(下記式(I)では、DCPDを用いた場合を示す)と第四リン酸カルシウムとで、下記式(I):
2Ca4(PO4)2O+2CaHPO4・2H2O → Ca10(PO4)6(OH)2+4H2O ・・・(I)
に示すような反応(水和硬化反応)が進行し、非晶質ハイドロキシアパタイトが生成(析出)する。
第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物(第一のペースト及び第二のペースト)及び第二の態様にかかるリン酸カルシウム組成物(第一のペースト、第二のペースト及び第三のペースト)には、前述のリン酸カルシウム化合物(β型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウム)以外に、例えば、第一リン酸カルシウム、非晶質ハイドロキシアパタイト、リン酸八カルシウム、ピロリン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系化合物を含んでいてもよい。中でも、非晶質ハイドロキシアパタイトを含有しても良い。
第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物(第一のペースト及び第二のペースト)及び第二の態様にかかるリン酸カルシウム組成物(第一のペースト、第二のペースト及び第三のペースト)には、前記式(I)の反応を促進するための硬化促進剤、各ペースト及びこれらを混合してなるリン酸カルシウム硬化性組成物の粘度を調整するための増粘剤、増粘剤を安定化させる安定化剤等が含まれていても良い。これらの添加剤は、各ペーストの全てに含まれていても良いし、任意のペーストにのみ含まれていても良く、特に限定されない。以下に、硬化促進剤、増粘剤及び安定化剤について詳しく説明する。
硬化促進剤としては、例えば、有機酸及びその塩が挙げられる。有機酸としては、特に限定されないが、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸類、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸等のジカルボン酸類、ヒドロキシ酪酸、乳酸、サリチル酸等のオキシモノカルボン酸類、リンゴ酸、酒石酸等のオキシジカルボン酸類、クエン酸等のオキシトリカルボン酸類が挙げられる。これらは1種又は2種以上組み合せて用いることができる。これらのうち、ジカルボン酸類であるのが好ましく、コハク酸であるのがより好ましい。
増粘剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸ナトリウム、カードラン、グアーガム、キサンタンガム、グルコマンナン、カラギーナン、アラビアガム、トラガントガムが挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、コンドロイチン硫酸ナトリウムが好ましい。コンドロイチン硫酸ナトリウムは、保水性に特に優れるため、リン酸カルシウム硬化性組成物中において前記式(I)の反応をより確実に促進させることができる。
安定化剤としては、例えば、亜硫酸水素ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキノン及び没食子酸プロピルが挙げられ、これらのうちの1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、亜硫酸水素ナトリウムが好ましい。これらの安定化剤を用いることにより、増粘剤としてコンドロイチン硫酸ナトリウムを用いた際に、リン酸カルシウム硬化性組成物の室温保存を実現することができる。
第一の態様にかかるリン酸カルシウム組成物の第一のペースト及び第二のペースト、及び第二の態様にかかるリン酸カルシウム組成物の第一のペースト、第二のペースト及び第三のペーストを混合して得られたリン酸カルシウム硬化性組成物の稠度は、10~30 mmであるのが好ましく、20~28 mmであるのがより好ましい。リン酸カルシウム硬化性組成物の稠度が10~30 mmの範囲であることにより、リン酸カルシウム硬化性組成物を骨セメントとして用いるのに適度な稠度となるので、骨欠損部や骨内等の埋植部位(患部)に簡単に注入(埋植)することができ、注入後早期に硬化させることができる。また、リン酸カルシウム硬化性組成物の稠度が10 mmよりも小さいと、リン酸カルシウム硬化性組成物の粘性が高いので、埋植部位(骨内)に効率的に注入できないおそれがある。リン酸カルシウム硬化性組成物の稠度が30 mmよりも大きいと、骨リン酸カルシウム硬化性組成物の粘性が低いので、埋植部位(骨内)に注入したときに、リン酸カルシウム硬化性組成物の硬化に長時間を要するおそれがある。
<2ペースト系リン酸カルシウム組成物>
(1)リン酸カルシウム化合物の作製
(a) β型第三リン酸カルシウムの作製
水酸化カルシウム懸濁液にリン酸を滴下する湿式合成によりβ型第三リン酸カルシウムを合成した。この合成されたβ型第三リン酸カルシウムを、8時間をかけて1050℃まで昇温し、4時間に亘って1050℃(焼成温度)で維持し、8時間をかけて常温に戻した。この加熱により第三リン酸カルシウムを焼成し、β型第3リン酸カルシウムの粉体を得た。得られた粉体の組成をXRD(RINT-UltimaIII, Rigaku)で分析したところ、β型第三リン酸カルシウムに不純物として含まれているα型第三リン酸カルシウムの質量比(α/β)は、0.0158であった。
第二リン酸カルシウムとして、純正化学社製「リン酸水素カルシウム二水和物」)を準備した。この第二リン酸カルシウムを自動乳鉢で処理し、第二リン酸カルシウムの粉体を得た。
66.66モルの水酸化カルシウムを6 Lの水に懸濁させ、この懸濁液に33.68モルのリン酸を水で希釈してなるリン酸水溶液を攪拌しながらゆっくり滴下し、滴下終了後、室温(25℃)に1日間放置し、ついて乾燥機を用いて110℃で24時間乾燥した。引き続いてこの乾燥物を900℃で2時間保持して仮焼結し、得られた仮焼結体を均一に粉砕し、さらに1400℃で4時間保持して焼成した。得られた焼成生成物を粉砕し、第四リン酸カルシウムの粉体を得た。
適量の水を攪拌しながら、コハク酸二ナトリウム六水和物、コンドロイチン硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウムを、コハク酸二ナトリウム無水物12.972 g/mL、コンドロイチン硫酸ナトリウム5.405 g/mL、及び亜硫酸水素ナトリウム0.3 g/mLになるように添加して添加剤水溶液を調整した。
(a)第一のペースト
市販のリン酸マグネシウム(富士フィルム和光純薬株式会社製)と自動乳鉢で処理した第二リン酸カルシウム(純正化学株式会社製)とを0.029:0.971の割合(質量比)で混合し、混練機で30分間混練した。この混練粉末と、上記(1)で作製したβ型第三リン酸カルシウムと、上記(2)で調整した添加剤水溶液とを0.898:0.062:0.325の割合(質量比)で混合し、第一のペーストを得た。
上記(1)で作製した第四リン酸カルシウムと、上記(2)で調整した添加剤水溶液とを0.24:0.075の割合(質量比)で混合し、第二のペーストを得た。
室温24±1℃において、1.285 gの第一のペーストと0.315 gの第二のペーストとを1分間練和し、リン酸カルシウム硬化性組成物を作製した。このリン酸カルシウム硬化性組成物は速やかに硬化した。同じ操作を3回繰り返したところ、平均硬化時間は21分(±1.5分)であり、良好に硬化したことが確認された。
<3ペースト系リン酸カルシウム組成物>
(a)第一のペースト
市販のリン酸マグネシウム(富士フィルム和光純薬株式会社製)と、実施例1と同様に自動乳鉢で処理した第二リン酸カルシウム(純正化学株式会社製)とを0.029:0.971の割合(質量比)で混合し、混練機で30分間混練した。この混練粉末と、実施例1と同様にして調整した添加剤水溶液とを0.062:0.021の割合(質量比)で混合し、第一のペーストを得た。
実施例1と同様にして作製した第四リン酸カルシウムと、実施例1と同様にして調整した添加剤水溶液とを0.240:0.075の割合(質量比)で混合し、第二のペーストを得た。
実施例1と同様にして作製したβ型第三リン酸カルシウムと、実施例1と同様にして調整した添加剤水溶液とを0.898:0.304の割合(質量比)で混合し、第三のペーストを得た。
<2ペースト系リン酸カルシウム組成物>
(a)第一のペースト
市販のリン酸マグネシウム(富士フィルム和光純薬株式会社製)と、実施例1と同様に自動乳鉢で処理した第二リン酸カルシウム(純正化学株式会社製)とを0.029:0.971の割合(質量比)で混合し、混練機で30分間混練した。この混練粉末と、実施例1と同様にして作製したβ型第三リン酸カルシウムと、実施例1と同様にして調整した添加剤水溶液とを0.062:0.380:0.200の割合(質量比)で混合し、第一のペーストを得た。
実施例1と同様にして作製した第四リン酸カルシウムと、実施例1と同様にして作製したβ型第三リン酸カルシウムと、実施例1と同様にして調整した添加剤水溶液とを0.240:0.518:0.200の割合(質量比)で混合し、第二のペーストを得た。
<2ペースト系リン酸カルシウム組成物>
実施例1と同様にして合成したβ型第三リン酸カルシウムを、8時間をかけて1100℃まで昇温し、4時間に亘って1100℃(焼成温度)で維持し、8時間をかけて常温に戻すことにより、β型第三リン酸カルシウムの粉体を得た。得られた粉体の組成をXRDで分析したところ、β型第三リン酸カルシウムに不純物として含まれているα型第三リン酸カルシウムの質量比(α/β)は、0.0394であった。このようにして得たβ型第三リン酸カルシウムの粉体を用いた以外は、実施例1と同様にして第一のペーストを作製し、実施例1と同様にしてリン酸カルシウム硬化組成物を作製した。
<2ペースト系リン酸カルシウム組成物>
実施例1と同様にして合成したβ型第三リン酸カルシウムを、4時間をかけて1100℃まで昇温し、4時間に亘って1100℃(焼成温度)で維持し、4時間をかけて常温に戻すことにより、β型第三リン酸カルシウムの粉体を得た。得られた粉体の組成をXRDで分析したところ、β型第三リン酸カルシウムに不純物として含まれているα型第三リン酸カルシウムの質量比(α/β)は、0.0541であった。このようにして得たβ型第三リン酸カルシウムの粉体を用いた以外は、実施例1と同様にして第一のペーストを作製し、実施例1と同様にしてリン酸カルシウム硬化組成物を作製した。
<2ペースト系リン酸カルシウム組成物>
第二リン酸カルシウムを自動乳鉢によって処理せずに、β型第三リン酸カルシウムの粉体と混合し、混合した粉末を自動乳鉢によって処理したこと以外は、実施例1と同様にして第一のペーストを作製し、実施例1と同様にしてリン酸カルシウム硬化組成物を作製した。実施例6で得られた第一のペーストは、実施例1で得られたものよりもやや硬いことがわかった。また、実施例6で得られたリン酸カルシウム硬化組成物は、実施例1のリン酸カルシウム硬化組成物と比較して硬化時間がより短くなることがわかった。従って、小さい空間への注入しやすさ等のハンドリング性においては実施例1のリン酸カルシウム組成物がより好適な場合があると考えられるが、硬化時間をより短くしたい場合には、実施例6のリン酸カルシウム組成物がより好適である場合があると考えられた。
第一のペースト及び第二のペーストに分けて作製する代わりに、実施例1で作製及び調整した第二リン酸カルシウム、β型第三リン酸カルシウム、第四リン酸カルシウム及び添加剤水溶液を、実施例1で作製したリン酸カルシウム硬化性組成物と同じ組成になるように混合し、これらを含む1つのペーストを作製した。このペーストは硬化してしまい、シリンジから射出することができなかった。
(2):第二リン酸カルシウムとβ型第三リン酸カルシウムとを混合後、乳鉢処理して使用した。
(3):乳鉢処理を行わない第二リン酸カルシウムを使用した。
Claims (8)
- 第一のペーストと、前記第一のペーストと混合することにより硬化可能な第二のペーストとを備え、
前記第一のペーストが第二リン酸カルシウムを含有し、前記第二のペーストが第四リン酸カルシウムを含有し、
前記第一のペーストのみがβ型第三リン酸カルシウムをさらに含有することを特徴とするリン酸カルシウム組成物。 - 請求項1に記載のリン酸カルシウム組成物において、
前記第一のペースト中の第二リン酸カルシウムの平均粒子径が1~50μmであることを特徴とするリン酸カルシウム組成物。 - 請求項1又は2に記載のリン酸カルシウム組成物において、
前記第一のペーストが、100質量部のβ型第三リン酸カルシウムに対して、4~10質量部の第二リン酸カルシウムと、25~45質量部の水とを含んでなることを特徴とするリン酸カルシウム組成物。 - 請求項3に記載のリン酸カルシウム組成物において、
前記第二のペーストが、100質量部の第四リン酸カルシウムに対して、20~40質量部の水を含んでなることを特徴とするリン酸カルシウム組成物。 - 請求項1~4のいずれかに記載のリン酸カルシウム組成物において、
前記第一のペーストと前記第二のペーストとの混合物中のβ型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウムの含有量が、β型第三リン酸カルシウム、第二リン酸カルシウム及び第四リン酸カルシウムの合計100質量%に対して、それぞれ50~90質量%、2~10質量%及び5~30質量%であることを特徴とするリン酸カルシウム組成物。 - 請求項1~5のいずれかに記載のリン酸カルシウム組成物において、
前記第一のペーストと前記第二のペーストとの混合物中に含まれるα型第三リン酸カルシウムが、β型第三リン酸カルシウムの5質量%以下であることを特徴とするリン酸カルシウム組成物。 - 請求項1~6のいずれかに記載のリン酸カルシウム組成物の第一のペーストとして用いるペースト材料であって、
100質量部のβ型第三リン酸カルシウムと、4~10質量部の第二リン酸カルシウムと、25~45質量部の水とを含むことを特徴とするペースト材料。 - 請求項1~6のいずれかに記載のリン酸カルシウム組成物の第二のペーストとして用いるペースト材料であって、
100質量部の第四リン酸カルシウムと、20~40質量部の水とを含むことを特徴とするペースト材料。
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