JP7599820B2 - 冷凍パン生地、該冷凍パン生地を用いたパン類の製造方法及びパン類、並びに冷凍パン生地用組成物 - Google Patents
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穀粉類と、
α化澱粉と、
増粘剤及び/又は膨張剤及び/又はマルトース生成アミラーゼと、を含有し、
前記α化澱粉の含有量が、前記穀粉類及び前記α化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%である、冷凍パン生地を提供する。
前記膨張剤の含有量が、前記穀粉類及び前記α化澱粉の合計100質量部に対して0.5~6.0質量部であってもよい。
前記増粘剤の含有量が、前記穀粉類及び前記α化澱粉の合計100質量部に対して、0.2~2.0質量部であってもよい。
前記増粘剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びガム質からなる群より選択される少なくとも1種を含有してもよい。
前記冷凍パン生地は、前記マルトース生成アミラーゼとして、β-アミラーゼ及び/又はマルトース生成α-アミラーゼを含有してもよい。
前記冷凍パン生地は、生地玉冷凍パン生地又は成形済み冷凍パン生地であってもよい。
前記冷凍パン生地は、最終発酵を必要としないことを特徴とすることができる。
前記パン類の製造方法は、前記冷凍パン生地を解凍する工程を含んでもよい。
本発明は、前記冷凍パン生地を加熱してなるパン類を提供する。
本発明は、
穀粉類と、
α化澱粉と、
増粘剤及び/又は膨張剤及び/又はマルトース生成アミラーゼと、を含有し、
前記α化澱粉の含有量が、前記穀粉類及び前記α化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%である、冷凍パン生地用組成物を提供する。
本発明の一実施形態に係る冷凍パン生地は、穀粉類(但し、α化澱粉を除く。以下同様。)及びα化澱粉を必須成分とする。本実施形態の冷凍パン生地は、さらに、増粘剤及び/又は膨張剤及び/又はマルトース生成アミラーゼを必須成分とする。すなわち、本実施形態の冷凍パン生地は、増粘剤、膨張剤及びマルトース生成アミラーゼからなる群より選択される少なくとも1種を必須成分とする。α化澱粉の含有量は、穀粉類及びα化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%である。このような配合とすることで、最終発酵を行わなくともパン生地を加熱により十分に膨化させることが可能である。また、上記冷凍パン生地から最終発酵を経ずに製造されたパン類は、従来の冷凍パン生地を最終発酵して製造されたパン類に近い品質を有しており、具体的には、外観が良好で、ボリュームがあり、硬くなく、しっとり感があって口溶けが良い。つまり、本実施形態の冷凍パン生地は、最終発酵を必要としないことを特徴としており、最終発酵させずに加熱工程を行うパン類の製造方法に好適である。
(1-1)穀粉類
冷凍パン生地に用いられる穀粉類は、特に限定されず、例えば、薄力粉、中力粉、強力粉、デュラム小麦粉などの小麦粉、ライ麦粉、大麦粉、米粉、大豆粉(全脂又は脱脂大豆粉、おから、豆乳粉)、オーツ粉、そば粉、ヒエ粉、アワ粉、トウモロコシ粉などの公知の穀粉、及び、α化澱粉以外の澱粉類(加工澱粉類を含む)から選択される1種又は2種以上でありうる。これらの中でも小麦粉(好ましくは強力粉)を含むことが好ましい。また、α化澱粉以外の澱粉類(加工澱粉類を含む)を含む場合は小麦粉(好ましくは強力粉)を併用することが好ましい。
冷凍パン生地におけるα化澱粉の含有量は、穀粉類及びα化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%であり、より好ましくは3.0~9.0質量%である。α化澱粉には生地中の水分量を増やす働きがあり、生地作製に必要な加水量が増す。α化澱粉を含有することにより、生地中の水分量が増え、生地の加熱工程において水蒸気膨化による生地膨張が起こり、パン類の容積が増加する。しかしながら、α化澱粉は水分の保持力は弱いため、α化澱粉の含有量を10質量%超とすると、生地のべたつきが生じて生地作製時の作業性が悪化する。また、含有量を10質量%超とすると、水蒸気膨化が過剰となり、加熱後のパン類(放冷後)において、縮みが生じてしわが発生し見た目が劣る場合がある。一方、α化澱粉の含有量を1.5質量%未満とすると、パン類のしっとり感と口溶けが悪化する場合がある。
本実施形態の冷凍パン生地は、更に増粘剤を含有することが好ましい。冷凍パン生地における増粘剤の含有量は、穀粉類及びα化澱粉の合計100質量部に対して、好ましくは0.2~2.0質量部であり、より好ましくは0.2~1.0質量部である。増粘剤には、生地の水分量増加に加えて水分保持力を高める働きがある。増粘剤は、α化澱粉との併用により、加水量増加に伴う生地のべたつきなどの作業性の悪化を抑制する。また、増粘剤は、加熱後の品質、特に食感(しっとり感)を向上させる。加熱後の製品の食感、特にしっとり感を向上させるためには、製品が一定の水分を保持している必要がある。増粘剤とα化澱粉とを併用することで、十分な水蒸気膨化による製品容積の増大と、しっとり感を実現できる製品中の水分量保持と、を両立することができる。
本実施形態の冷凍パン生地は、更に膨張剤を含有することが好ましい。冷凍パン生地における膨張剤の含有量は、穀粉類及びα化澱粉の合計100質量部に対して0.5~6.0質量部が好ましく、1.0~5.0質量部がより好ましい。本発明者らは、膨張剤には、生地の加熱工程での火通りを良くして過剰水分の気化を促進することで加熱の初期段階から水蒸気膨化を促す働きがあること、及び余分なガス(水蒸気)を逃がす効果があることを見出した。そして、これら膨張剤の効果により、火抜け・火通りが良くなり食感が向上することを見出した。このため、0.5~6.0質量部の割合で膨張剤を含有することで、加熱後の製品の縮みが起きにくく、製品の容積を増大させることができ、さらに、火抜け・火通りが良くなって食感が向上する。また、含有量の上限を6.0質量部以下とすることで、水蒸気膨化により発生したガスが過剰に逃げることを防止して、製品容積の減少、製品の硬化、及び食味への影響(苦味、酸味の発生など)を抑えることができる。
本実施形態の冷凍パン生地は、更にマルトース生成アミラーゼを含有することが好ましい。マルトース生成アミラーゼを含有することにより、最終発酵を行わずに焼成した場合でもしっとり感と口溶けがより良好なパン類が容易に得られる。マルトース生成アミラーゼとしては、具体的にはβ-アミラーゼ及び/又はマルトース生成α-アミラーゼを用いることができる。マルトース生成α-アミラーゼとは、一般的なカビ由来のα-アミラーゼと違い、マルトースを主体とするオリゴ糖を生成するα-アミラーゼであり、市販品としてはノボザイムズ社のノバミル(登録商標)シリーズ(ノバミル3DBG、ノバミル10000BG)などが挙げられる。また、過剰に添加した場合にも、製パン時の作業性や焼成後のパン類の品質に悪影響を及ぼさないことから、β-アミラーゼを選択して用いることがより好ましい。なお、マルトース生成アミラーゼ(β-アミラーゼ、マルトース生成α-アミラーゼ)と共に、本技術の効果を損なわない範囲において、一般的なカビ由来α-アミラーゼとを、併用することも可能である。
本実施形態の冷凍パン生地は、従来の冷凍生地において通常用いられる量のイーストを含有させればよい。イーストを含有させる手段は、通常の製パン法における手段と同様に行えばよく、生地配合にイーストを直接添加する方法や予備発酵を行って添加する方法、サワー種・液種等の発酵種の形態で添加する方法などが挙げられる。イーストの種類は、特に限定されず、生イースト(圧搾パン酵母)、インスタントドライイースト、ドライイースト、セミドライイースト(アクティブドライイースト)、いわゆる天然酵母、など、パン類の製造方法で通常用いられるものであればよい。
本実施形態の冷凍パン生地は、本発明の効果を損なわない範囲において、上述した成分以外に、パン類用の生地に一般的に配合される他の成分を含有することができる。当該他の成分としては、例えば、小麦グルテン;ふすま、豆皮などの穀物外皮及びその加工品;大豆蛋白質、豆乳などの大豆加工品(穀粉類である大豆粉を除く);植物性油脂、動物性油脂、加工油脂、粉末油脂などの油脂類;卵黄、卵白、全卵などの卵類;脱脂粉乳、カゼイン、チーズ、牛乳などの乳由来製品;食物繊維;澱粉分解物、デキストリン、ぶどう糖、ショ糖、オリゴ糖、マルトースなどの糖質類;食塩、炭酸カルシウムなどの無機塩類;上記マルトース生成アミラーゼ以外の酵素製剤;乳化剤、その他、pH調整剤、ビタミン類、イーストフード、甘味料、香辛料、調味料、ミネラル類、色素、香料などが挙げられる。加熱後、放冷中の縮み(外皮のシワ発生)を予防するために、小麦グルテンを添加するのがより好ましい。
一般的に、冷凍パン生地は、ミキシング後、成形前の生地を凍結した生地玉冷凍パン生地;成形後、最終発酵前の生地を凍結した成形済み冷凍パン生地;最終発酵後、加熱前の生地を凍結したホイロ済み冷凍パン生地に大別される。また生地玉冷凍パン生地は、ミキシング後のパン生地を大分割した状態で凍結されるものと、目的の重量に小分割して凍結されるものがあり、前者は解凍後に目的の重量に分割して用いられる。本実施形態の冷凍パン生地は、上述の通り最終発酵を必要としないことを特徴とするため、好ましくは生地玉冷凍パン生地又は成形済み冷凍パン生地であり、解凍後の工程の簡便性からより好ましくは成形済み冷凍パン生地である。
上記冷凍パン生地は、ストレート法、中種法、発酵種法、湯種法などの公知の製パン方法により製造されうる。例えば、生地用の各種成分をミキシングして混捏生地を調製し、必要に応じて、フロアタイム、分割及び丸め、ベンチタイム、成形といった工程を行った後に生地を凍結することで、冷凍パン生地を製造することが可能である。本実施形態の製造方法においては、分割及び丸め後成形前にパン生地を凍結すること、又は、成形後最終発酵させずにパン生地を凍結することが好ましい。すなわち、本実施形態の製造方法は、好ましくは分割及び丸め後成形前に生地を凍結する生地玉冷凍パン生地の製造方法であり、好ましくは成形後最終発酵させずに生地を凍結する成形済み冷凍パン生地の製造方法である。生地玉冷凍パン生地の製造方法において、分割及び丸めと成形の間に任意でベンチタイムを設けてもよい。
本発明の一実施形態に係るパン類の製造方法は、上記冷凍パン生地を、最終発酵させずに加熱する工程を含む。上記冷凍パン生地を用いることで、最終発酵工程を省略することが可能であり、生地を最終発酵させずに加熱しても、従来の冷凍パン生地を最終発酵して製造されたパン類に近い品質のパン類を製造することができる。より具体的には、本実施形態の製造方法は、外観が良好でボリュームがあり、ソフトで、しっとり感があって口溶けが良いパン類を製造することができる。
本発明の一実施形態に係るパン類は、上記冷凍パン生地を用いて製造され、好ましくは上記冷凍パン生地を最終発酵させずに加熱してなるパン類である。パン類の種類は、イーストを含有するパンであれば特に限定されず、例えば、食パン、ロールパン、菓子パン、フランスパン等のハード系パン類、デニッシュペストリー、バラエティブレッド、調理パン、イーストドーナツ類などが挙げられる。本実施形態のパン類は、従来の冷凍パン生地から最終発酵工程を経て製造されるパン類に近い品質を有しており、しわが少なく外観が良好で、比容積が大きくボリュームがあり、ソフトで、しっとり感があって口溶けが良好である。
本発明の一実施形態に係る冷凍パン生地用組成物は、上述した冷凍パン生地に用いられる組成物である。当該組成物は、穀粉類(但し、α化澱粉を除く)と、α化澱粉と、を必須成分とし、さらに、増粘剤及び/又は膨張剤及び/又はマルトース生成アミラーゼを必須成分とする。本実施形態の組成物において、α化澱粉の含有量は、穀粉類及びα化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%である。穀粉類、α化澱粉、膨張剤、増粘剤及びマルトース生成アミラーゼの詳細については、上記冷凍パン生地の項で説明した内容と同様であるため、ここでの説明を省略する。
強力粉:ブルチアーレ(昭和産業株式会社)
α化澱粉A:α化エーテル化リン酸架橋馬鈴薯澱粉
α化澱粉B:α化リン酸架橋タピオカ澱粉
CMC:サンローズF(日本製紙株式会社)
HPMC:メトセルF50(ユニテックフーズ株式会社)
キサンタンガム:ウルトラキサンタン(伊那食品工業株式会社)
グアガム:ネオソフトG(太陽化学株式会社)
β-アミラーゼ:βアミラーゼFアマノ(天野エンザイム株式会社)
マルトース生成α-アミラーゼ:ノバミル(登録商標)10000BG(ノボザイムズジャパン株式会社)
イースト:カネカイーストGA(株式会社カネカ)
改良剤:C冷凍生地用フード(オリエンタル酵母工業株式会社)
膨張剤(ベーキングパウダー):トップBPアルフリー(奥野製薬工業株式会社)
<冷凍パン生地の製造>
下記表1に示す配合の原料のうちマーガリン以外をミキサーボウルに入れ、ミキサーの低速で4分間、中速で8分間ミキシングした後、マーガリンを添加し、ミキサーの低速で3分間、中速で6分間ミキシングして混捏生地を調製した。生地の捏上温度は、20±1℃とした。フロアタイムを10分間とり、一玉60gに分割して丸めた後、ベンチタイムを10分間とった。生地をロール成形し、-30℃で40分間急速冷凍して冷凍パン生地を製造した。得られた冷凍パン生地は、-18℃の冷凍庫で4週間保管した。なお、下記表1に示す参考例1及び2は、従来の成形済み冷凍パン生地に相当する。
上記冷凍パン生地を、下記表1に示す解凍条件(温度及び時間)で解凍した後、200℃で13分間焼成し、ロールパンを製造した。参考例2、実施例及び比較例は最終発酵(ホイロ)を行わなかったが、参考例1のみ解凍後焼成前に38℃で60分間最終発酵(ホイロ)を行った。なお、参考例1は、従来の成形済み冷凍パン生地を最終発酵して得られたロールパンであり、参考例2は、従来の成形済み冷凍パン生地を最終発酵せずに得られたロールパンである。
得られたロールパンの外観及び食感について、以下の基準に従って10名の専門パネルが評価を行った。また、得られたロールパンの比容積と物性(硬さ)を以下の手順で求めた。
10名の専門パネルの合議により以下の5段階で評価した。
5:しわが全くなく良好
4:しわがほとんどなく良好
3:しわが少なくやや良好
2:しわがやや多くやや不良
1:しわが非常に多く不良
10名の専門パネルが各自、以下の5段階で評価した。
5:しっとり感が非常に強く、口溶けが良い
4:しっとり感が強く、口溶けが良い
3:しっとり感があり、口溶けが良い
2:しっとり感がやや弱く、口溶けが悪い
1:しっとり感が非常に弱く、口溶けが悪い
下記表1には、10名の専門パネルが付与した評価点の平均点、最高点及び最低点を示した。
得られたロールパンを室温まで冷却した後、ロールパンの体積(cm3)を3Dレーザー体積計(Selnac-WinVM2100、株式会社アステックス製)を用いて測定し、体積を質量(g)で除することにより比容積(cm3/g)を算出した。同一条件で製造した10個の試料の平均値を評価結果として下記表1に記載した。
下記条件で物性(硬さ)を測定した。測定結果の数値(単位:g)は、大きいほど硬いことを示す。
使用機器:Texture Analyser XTplus型(Stablemicrosystems社製)
使用プランジャー:φ10mm、シリンダー型(10mm Cyl.Delrin)
プランジャー速度:1mm/sec
測定方法:50%圧縮×2サイクル
測定点数:6点(下記表には平均値を記載)
測定試料の前調製:焼成後20時間経過後のロールパンを用い、パンの下部表面(焼成時に下方に位置し、鉄板に接していた焼成面)から20mmの厚さでスライスした切片(大きさ:3cm×3cm)を調製して測定に供した。
試験例2では、α化澱粉の含有量を変更した試験を行った。具体的には、下記表2に示す配合及び条件で試験例1と同様の手順でロールパンを製造し評価した。結果を下記表2に示す。
試験例3では、増粘剤の含有量を変更した試験を行った。具体的には、下記表3に示す配合及び条件で試験例1と同様の手順でロールパンを製造し評価した。結果を下記表3に示す。
試験例4では、α化澱粉及び増粘剤の種類を変更した試験を行った。具体的には、下記表4に示す配合及び条件で試験例1と同様の手順でロールパンを製造し評価した。結果を下記表4に示す。
試験例5では、膨張剤(ベーキングパウダー)の含有量を変更した試験を行った。具体的には、下記表5に示す配合及び条件で試験例1と同様の手順でロールパンを製造し評価した。結果を下記表5に示す。
試験例6では、マルトース生成アミラーゼの含有量を変更した試験を行った。具体的には、下記表6に示す配合及び条件で試験例1と同様の手順でロールパンを製造し評価した。結果を下記表6に示す。
試験例7では、解凍条件を変更した試験を行った。具体的には、下記表7に示す配合及び条件で試験例1と同様の手順でロールパンを製造し評価した。結果を下記表7に示す。
(8-1)実施例45
下記表8に記載の配合、工程にて冷凍生地(生地玉冷凍生地)を製造し、-18℃の冷凍庫で4週間保管した。冷蔵解凍(条件:5℃で18時間)後の生地で、カレーフィリング50gを包み、生地表面全体にパン粉をまぶした。これを、油温180℃で片面3分間の条件(3分間-反転-3分間)で油ちょうし、カレーパンを製造した。
下記表8に記載の配合、工程にて冷凍カレーパン生地(成形済み冷凍生地)を製造し、-18℃の冷凍庫で4週間保管した。冷蔵解凍(条件:5℃で18時間)後、油温180℃で片面3分間の条件(3分間-反転-3分間)で油ちょうし、カレーパンを製造した。
Claims (14)
- 穀粉類と、
α化澱粉と、
マルトース生成アミラーゼと、を含有し、
前記α化澱粉の含有量が、前記穀粉類及び前記α化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%である、冷凍パン生地。 - さらに膨張剤を含有する請求項1に記載の冷凍パン生地。
- 前記膨張剤の含有量が、前記穀粉類及び前記α 化澱粉の合計100質量部に対して0.5 ~ 6.0質量部である、請求項2に記載の冷凍パン生地。
- さらに増粘剤を含有する請求項1から3のいずれか一項に記載の冷凍パン生地。
- 前記増粘剤の含有量が、前記穀粉類及び前記α 化澱粉の合計100質量部に対して、0.2~2.0質量部である、請求項4に記載の冷凍パン生地。
- 前記増粘剤が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びガム質からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項4に記載の冷凍パン生地。
- 前記マルトース生成アミラーゼとして、β-アミラーゼ及び/又はマルトース生成α-アミラーゼを含有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の冷凍パン生地。
- 生地玉冷凍パン生地又は成形済み冷凍パン生地である、請求項1から7のいずれか一項に記載の冷凍パン生地。
- 最終発酵を必要としないことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の冷凍パン生地。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載の冷凍パン生地を最終発酵させずに加熱する工程
を含む、パン類の製造方法。 - 前記冷凍パン生地を解凍する工程を含む、請求項10に記載のパン類の製造方法。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載の冷凍パン生地を加熱してなるパン類。
- 穀粉類と、
α化澱粉と、
マルトース生成アミラーゼと、を含有し、
前記α化澱粉の含有量が、前記穀粉類及び前記α化澱粉の合計100質量%中1.5~10質量%である、冷凍パン生地用組成物。 - さらに増粘剤及び/又は膨張剤を含有する請求項13に記載の冷凍パン生地用組成物。
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