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JP7574562B2 - コイルの製造方法 - Google Patents

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JP7574562B2
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Description

本発明は、コイルの製造方法の技術分野に属し、より詳細には、非接触型電力伝送用のコイルの製造方法の技術分野に属する。
近年、例えばリチウムイオン電池等からなる蓄電池を搭載した電気自動車が普及しつつある。このような電気自動車では、蓄電池に蓄えた電力を使ってモータを駆動して移動することとなるため、蓄電池への効率のよい充電が求められる。そこで、電気自動車に対して充電用プラグ等を物理的に接続することなくそれに搭載されている蓄電池を充電する方法として、互いに離隔して対向された受電コイルと送電コイルを用いる、いわゆるワイヤレス電力伝送に関する研究が行われている。ワイヤレス電力伝送の方式としては、一般には、電界結合方式、電磁誘導方式及び磁界共鳴方式等がある。これらの方式を、例えば送受電される電力の周波数、水平及び垂直それぞれの方向の位置自由度並びに伝送効率等の観点から比較した場合、電気自動車に搭載されている蓄電池を充電するためのワイヤレス電力伝送の方式としては、コンデンサを使った電界結合方式又はコイルを使った磁界共鳴方式が有望視されており、これらに対する研究開発も活発に行われている。このような背景技術を開示した先行技術文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。この特許文献1には、1回巻き(1ターン)のループコイルと、5.5回巻き(5.5ターン)のオープンコイルと、を用いて磁界共鳴方式により電力伝送を行うコイルが開示されている。
一方、上記ワイヤレス電力伝送により送受電される電力の周波数は、それを担う機器ごとに例えば法律により予め定められており、上記電気自動車に対する電力伝送の場合には85キロヘルツの高周波とされている。ここで一般に、高周波の電流を導体に流すと、その電流密度は、導体の表面で高く、表面からその中心に向かうほど低くなることが知られている。またこの点については、電流の周波数が高くなるほど電流が表面へ集中することとなるので、この結果として、その導体の交流抵抗は高くなってしまう。この現象は、いわゆる「導体の表皮効果」として知られているところである。なお以下の説明において、高周波の電流を導体に流す際の当該導体における上記交流抵抗を、単に「インピーダンス」と称する。
他方、電気自動車用の上述したワイヤレス電力伝送(非接触給電)では、高周波(例えば上記85キロヘルツ)の電流を用いつつ最小でも3.7キロワットの高出力の電力を伝送すること(即ちコイルに流すこと)が必要とされる。よって、この様な高出力の電力(電流)を流す結果として上記表皮効果によって導体(コイル)の抵抗が高くなると、ジュール熱の発生によりコイルとしての損失が大きくなり、ワイヤレス電力伝送としての効率を低下させてしまうことになる。
また、上記表皮効果と同様にワイヤレス電力伝送としての効率を低下させてしまう電気的な現象としては、コイルとしての巻回において導体同士が近接することに起因する、いわゆる「導体の近接効果」が挙げられる。よって、この近接効果によるインピーダンスの上昇についても、対策を講じる必要がある。
そこで、上記コイルとしての損失に起因する発熱等によるインピーダンスを低減するための手法として、コイル自体を撚り線(いわゆるリッツ線)を用いて構成することが考えられる。しかしながら、上記受電コイルが自家用車に搭載されること等を考慮したとき、上記撚り線を用いてコイルを構成することは、コイルとしての重量増加や高価格化を招来する。この問題点を解決するための従来技術としては、例えば銅からなる薄膜と当該薄膜間を絶縁する絶縁層とを積層したコア材を、いわゆるフォトリソグラフィ法を用いて上記コイルの形状にパターニング及びエッチングし、当該エッチング後のコア材を複数層重ねた上で層間を導通接続することにより、積層化されたコイルを製造することが考えられる。
特開2011-200045号公報
しかしながら、上記フォトリソグラフィ法を用いた製造方法では、例えばコイルとしてのパターン以外の部分の銅薄膜が全て再利用不可能な状態で除去されることに起因して、コイルとしての材料費及びプロセス費が高価格化し、全体としてコスト高になってしまうという問題点があった。
そこで本発明は、上記の問題点及び要請に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、ワイヤレス電力伝送用のコイルとしての諸コストを低減することが可能なコイルの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、薄膜導体からなる複数の直線部と、薄膜導体からなる複数の曲線部と、からなる巻回線が巻回されてなる非接触型電力伝送用のコイルの製造方法において、前記コイルとしての巻回方向に接続されて前記巻回線を形成し且つ前記薄膜導体からなる部分巻回線であって、それぞれが、一の前記直線部及び当該一の前記直線部から連続する一の前記曲線部からなる部分巻回線を複数製造する部分巻回線製造工程と、各前記製造された部分巻回線を前記巻回方向に並べて導通接続し、前記巻回線を製造する巻回線製造工程と、を含み、各前記曲線部が、前記巻回線を曲げて前記巻回を形成させるための曲線部であり、各前記部分巻回線の幅が全て同一であり、前記巻回における異なる位置で接続されて当該巻回線を形成する複数の前記部分巻回線が同一の形状を有するように構成される。
請求項1に記載の発明によれば、それぞれが一の直線部及び一の曲線部からなる部分巻回線について、異なる位置で接続されて巻回線を形成する複数の当該部分巻回線が同一の形状を有し、各曲線部が巻回線を曲げてコイルとしての巻回を形成させるための曲線部であり、各部分巻回線の幅が全て同一であるので、巻回線の複数の箇所で部分巻回線を共通化することで、一のコイルを製造する際の部分巻回線の種類数を低減でき、コイルとしての材料コスト及び製造コストを低減することができる。また、各部分巻回線が一の直線部及び一の曲線部からなるので、部分巻回線としての共通化をより促進することで、それに伴う各コストをより低減することができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコイルの製造方法において、前記同一の形状が、前記巻回の中心から見て対性のある形状であるように構成される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、巻回線の巻回の中心から見て対性のある形状の部分巻回線を異なる位置で複数接続して巻回線を製造するので、共通化する部分巻回線を増やすことで、更なるコストの低減が可能となる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のコイルの製造方法において、前記部分巻回線製造工程においては、前記同一の形状に対応した形状の型を用いた鋳造法又は抜き型法の少なくともいずれか一方を用いて各前記部分巻回線を製造するように構成される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、同一とする部分巻回線個々の当該形状に対応した形状の型を用いた鋳造法又は抜き型法の少なくともいずれか一方を用いて各部分巻回線を製造するので、例えばコイルの大きさに対応した大きさの導体薄膜をエッチングするフォトリソグラフィ法を用いてコイル全体を製造する場合に比して各コストをより低減することができると共に、薄膜導体材料の再利用にも寄与することができる。
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか一項に記載のコイルの製造方法において、前記巻回線製造工程により製造された前記巻回線を、絶縁層を挟んで積層する積層工程を更に備える。
請求項に記載の発明によれば、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、絶縁層を挟んで巻回線を積層するので、巻回線が積層された構成を備えるコイルを、低コストで製造することができる。
上記の課題を解決するために、請求項に記載の発明は、請求項に記載のコイルの製造方法において、前記積層工程は、各前記巻回線の積層後において、当該各巻回線に空けられた導通接続用の孔に導体柱を挿入する挿入工程と、前記挿入された導体柱を変形させて各前記巻回線を導通接続する導通工程と、を含む。
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の発明の作用に加えて、各巻回線の積層後において、導通接続用の孔に導体柱を挿入し、その導体柱を変形させて各巻回線を導通接続するので、積層された巻回線を確実に導通接続することができる。
本発明によれば、それぞれが一の直線部及び一の曲線部からなる部分巻回線について、異なる位置で接続されて巻回線を形成する複数の当該部分巻回線が同一の形状を有し、各曲線部が巻回線を曲げてコイルとしての巻回を形成させるための曲線部であり、各部分巻回線の幅が全て同一であるように構成される
従って、巻回線の複数の箇所で部分巻回線を共通化することで一のコイルを製造する際の部分巻回線の種類数を低減でき、コイルとしての材料コスト及び製造コストを低減することができる。また、各部分巻回線が一の直線部及び一の曲線部からなるので、部分巻回線としての共通化をより促進することで、それに伴う各コストをより低減することができる。
第1実施形態の電力伝送システムの概要構成を示すブロック図である。 第1実施形態の受電コイルの構造を示す平面図である。 第1実施形態の受電コイルを構成する部材の形状を示す平面図(i)である。 第1実施形態の受電コイルを構成する部材の形状を示す平面図(ii)である。 第1実施形態の受電コイルにおける部材の接続状態を概念的に示す外観斜視図である。 第1実施形態の受電コイル及び送電コイルの製造工程を示すフローチャートである。 第1実施形態の受電コイル及び送電コイルの製造工程に用いられる製造法を説明する図であり、(a)は抜き型法を説明する概念図であり、(b)は積層された受電コイルの製造法を説明する図である。 第2実施形態の受電コイルの構造を示す平面図(i)である。 第2実施形態の受電コイルの構造を示す平面図(ii)である。 第2実施形態の受電コイルの構造を示す平面図(iii)である。 第2実施形態の受電コイルにおける層間接続の態様を示す図(I)であり、(a)は当該態様を示す平面図であり、(b)は当該態様を示す外観斜視図(i)である。 第2実施形態の受電コイルにおける層間接続の態様を示す図(II)であり、(a)は当該態様を示す外観斜視図(ii)であり、(b)は当該態様を示す外観透視図である。 第2実施形態の受電コイルの製造工程を示すフローチャートである。 第2実施形態の受電コイルの製造工程における層間接続の第1法を示す断面図であり、(a)は当該第1法の第1工程を示す断面図であり、(b)は当該第1法の第2工程を示す断面図であり、(c)は当該第1法の第3工程を示す断面図であり、(d)は当該第1法の第4工程を示す断面図であり、(e)は当該第1法の第5工程を示す断面図であり、(f)は当該第1法の第6工程を示す断面図であり、(g)は当該第1法の第7工程を示す断面図である。 第2実施形態の受電コイルの製造工程における層間接続の第2法を示す断面図であり、(a)は当該第2法の第1工程を示す断面図であり、(b)は当該第2法の第2工程を示す断面図であり、(c)は当該第2法の第3工程を示す断面図であり、(d)は当該第2法による層間接続の状態を概念的に示す斜視図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態及び変形形態は、電気自動車に搭載されている充電池を充電するための電力を、当該充電池を備えた電気自動車に対して磁界共鳴方式により非接触で伝送する電力伝送システムに対して、本発明を適用した場合の実施形態及び変形形態である。
ここで、各実施形態及び変形形態の磁界共鳴方式による電力伝送システムは、電力を送電する後述の送電コイルと、当該送電コイルから離隔して向き合うように(即ち対向するように)配置され且つ送電コイルから送電された電力を受電する後述の受電コイルと、を備える。
(A)第1実施形態
初めに、本発明の第1実施形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
(I)第1実施形態の電力伝送システムの全体構成及び動作について
先ず、第1実施形態の電力伝送システムの全体構成及び動作について、図1を用いて説明する。なお図1は、第1実施形態の電力伝送システムの概要構成を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態の電力伝送システムS1は、受電部RV及び上記受電コイルRC1を備えた受電装置R1と、送電部TR及び上記送電コイルTC1を備えた送電装置T1と、により構成されている。このとき受電装置R1は上記電気自動車に搭載され、且つ当該電気自動車に搭載されている図示しない蓄電池に接続されている。一方送電装置T1は、当該電気自動車が移動又は停車する位置の地面に設置されている。そして、当該蓄電池を充電する場合、受電装置R1の受電コイルRC1と送電装置T1の送電コイルTC1とが対向するように電気自動車が運転又は停車される。なお、第1実施形態の電力伝送システムS1による上記蓄電池の充電に際しては、停車している電気自動車に搭載されている受電装置R1に対して、その停車位置の下方の地面に設置された送電装置T1の送電コイルTC1を介して、当該送電装置T1から電力を伝送するように構成することができる。またこの他、移動中の電気自動車に搭載されている受電装置R1に対して、その電気自動車が移動している道路の一定距離の区間に設置された複数の送電装置T1の送電コイルTC1を介して、当該送電装置T1から連続的に電力を伝送するように構成してもよい。このとき、送電部TRが本発明の「出力手段」の一例に相当し、受電部RVが本発明の「入力手段」の一例に相当する。
一方図1に示すように、送電コイルTC1は、同心に又は略同心に巻回された後述する送電ループコイルにより構成されている。また受電コイルRC1は、同心に又は略同心に巻回された後述する受電ループコイルにより構成されている。そして、送電コイルTC1の送電ループコイルには、受電装置R1に送電すべき電力が送電部TRから入力される。これにより送電コイルTC1は、当該電力を磁界共鳴方式により受電コイルRC1に送電する。他方受電コイルRC1の受電ループコイルは、送電コイルTC1に対向するように配置され、磁界共鳴方式により送電コイルTC1から受電した上記電力を受電部RVに出力する。このとき、送電コイルTC1又は受電コイルRC1が本発明の「コイル」の一例にそれぞれ相当する。
以上の構成において、送電装置T1の送電部TRは、例えば電力伝送システムS1が用いられる国における電波法等の法規等に対応しつつ、受電装置R1に伝送すべき上記電力を送電コイルTC1に出力する。このときに対応すべき法規等は、例えば人体への影響を考慮して漏洩磁界が予め決められた所定のレベル以下になるように規制している。また、全ての送電装置T1と受電装置R1との間における相互接続利用が可能となるためには、結果的に、両者が予め決められた所定範囲の周波数を利用する必要があり、このため上記所定範囲の周波数又は周波数帯域は、上記法規等としてのISO(International Organization for Standardization)又はIEC(International Electrotechnical Commission)等の国際機関の推奨に従う必要がある。そして送電コイルTC1は、出力された電力を磁界共鳴方式により受電コイルRC1に送電する。また、送電コイルTC1と受電コイルRC1との間の所定の位置ずれも考慮した伝送効率の下限値も上記国際機関により規定されているため、電力伝送システムS1としても高い電力の伝送効率が要求される。
そして、上記磁界共鳴方式により送電コイルTC1からの上記電力を受電した受電装置R1の受電コイルRC1を構成する受電ループコイルは、当該受電した電力を受電部RVに出力する。これにより受電部RVは、当該電力に対応した出力(例えば、上記85キロヘルツの高周波電力となる)を、例えば図示しない電力変換ユニットによりDC(直流)電流に変換し、電気自動車の蓄電池に出力する。以上の受電装置R1の構成により、当該蓄電池には必要量の電力が充電される。
(II)受電コイルRC1(送電コイルTC1)の構成について
次に、上述した第1実施形態の電力伝送システムS1に用いられる、第1実施形態の送電コイルTC1及び受電コイルRC1の構成について、図2乃至図5を用いて説明する。なお、第1実施形態の送電コイルTC1と受電コイルRC1とは、基本的に同じ構成を備える。よって以下の説明では、受電コイルRC1について、その構造を説明する。また、図2は第1実施形態の受電コイルRC1の構造を示す平面図であり、受電装置R1において、送電装置T1側から受電コイルRC1を見た場合(図1参照)の平面図である。更に、図3及び図4は受電コイルRC1を構成する部材の形状をそれぞれ示す平面図であり、図5は受電コイルRC1における部材の接続状態を概念的に示す外観斜視図である。
図2にその平面図を示すように、第1実施形態の受電コイルRC1は、最外周端部の外部接続端子O1から最内周端部の外部接続端子O2まで、例えば銅薄膜線からなり且つ反時計方向に六回転(6ターン)巻回された受電ループコイルRL1が、絶縁性のフィルムBF上に積層されて構成される。ここで第1実施形態では、受電ループコイルRL1の積層のためにフィルムBFを用いているが、これらの他に、ガラスエポキシ材料等の絶縁性の材料を用いることもできる。また、受電コイルRC1として発生した熱を効率良く放熱するため、例えばセラミック粒子等を分散した薄膜化材料を用いることもできる。更にまた、受電ループコイルRL1の巻回の中心は、各巻回において相互に同一又は略同一とされている。
一方、図2に示すように、受電コイルRC1は、受電ループコイルRL1が受電コイルRC1内の同じ層内を巻回されて構成されており、その最外周端部及び最内周端部(図2に示す場合は右辺部の中央)が、それぞれ、受電ループコイルRL1を受電部RVに接続するための上記外部接続端子O1及び上記外部接続端子O2とされている。そして、受電ループコイルRL1は図2に示すように、直線状の直線部材RL101乃至直線部材RL125が、それぞれが直角に屈曲した形状の曲線部材CN1を間に挟む形で外部接続端子O1から外部接続端子O2まで接続されて構成されている。この結果、受電ループコイルRL1は、全体として略長方形状とされている。このとき、受電ループコイルRL1が本発明の「巻回線」の一例に相当する。また、直線部材RL101乃至直線部材RL125及び曲線部材CN1のそれぞれが、本発明の「部分巻回線」の一例に相当する。
一方、直線部材RL101乃至直線部材RL125のそれぞれは、図3に実線で示すように、相互に同じ幅及び同じ厚さで且つ巻回方向の長さが異なる台形形状とされている。これに対し、各曲線部材CN1のそれぞれは、図4に実線で示すように、直線部材RL101乃至直線部材RL125と同じ幅及び同じ厚さの同一形状とされている。そして、図2乃至図4における受電ループコイルRL1の左上角部の一部について図5に例示するように、直線部材RL101乃至直線部材RL125のそれぞれと、対応する曲線部材CN1とは、それぞれの端部同士が重なるように例えば溶接により接続されている。以上の直線部材RL101乃至直線部材RL125と、それらに対応する曲線部材CN1とが接続されることにより、六回転(6ターン)の受電ループコイルRL1が形成されている。
(III)受電コイルRC1及び送電コイルTC1の製造方法について
次に、第1実施形態の受電コイルRC1及び送電コイルTC1の製造方法について、図6及び図7を用いてその概要を説明する。なお、図6は受電コイルRC1及び送電コイル部TC1の製造工程を示すフローチャートであり、図7は受電コイルRC1及び送電コイルTC1の製造工程に用いられる製造法を説明する図である。ここで、受電コイルRC1の製造方法と送電コイルTC1の製造方法とは、基本的に同一であるので、以下では、受電コイルRC1の製造方法について説明する。
当該製造方法としては、図6に示すように、先ず直線部材RL101乃至直線部材RL125(外部接続端子O1及び外部接続端子O2を含む)を、例えば、当該直線部材RL101乃至直線部材RL125にそれぞれ対応した形状を有する型を用いた抜き型法又は鋳造法により製造する(ステップS1)。次に、各曲線部材CN1を、例えば、当該曲線部材CN1に対応した形状を有する型を用いた抜き型法又は鋳造法により製造する(ステップS2)。
ここで、ステップS1及びステップS2で用いられる上記抜き型法としては、例えば図7(a)に白矢印で示すように、ロール状に巻かれている例えば銅製の薄膜材MTを引き出して、直線部材RL101乃至直線部材RL125又は曲線部材CN1にそれぞれ対応した形状を有する抜き型を用いて抜く手法が用いられる。なお図7では、ループコイルLを製造する場合に用いられる抜き型DEとして、その形状を一般化して示している。そして、図7に示す抜き型法によれば、図7(b)にハッチング矢印で示すように薄膜材MTを引き出しつつ抜き型DEを用いて抜くことにより、図7(b)に白矢印で示すように同一形状のループコイルLが連続して製造される。即ち、長さのみが異なる直線部材RL101乃至直線部材RL125については、それぞれの形状に対応した形状の抜き型を用いて当該直線部材RL101乃至直線部材RL125のそれぞれを製造する(ステップS1)。一方、同一の形状を有する曲線部材CN1については、対応する形状を有する一つの抜き型を用いて全ての曲線部材CN1を連続して製造する(ステップS2)。
上記ステップS1及び上記ステップS2により直線部材RL101乃至直線部材RL125及び曲線部材CN1が製造されたら、次に、図2乃至図4に示す受電ループコイルRL1としてのそれぞれの位置に、製造された直線部材RL101乃至直線部材RL125及び曲線部材CN1を配置し(ステップS3)、例えば溶接等の手法により対応する部材同士を接続し、受電ループコイルRL1を製造する(図5参照。ステップS4。)。
そして、図7(c)及び図7(d)にループコイルL及びフィルムBFとして一般化して例示するように、上記ステップS1乃至上記ステップS4により製造された受電ループコイルRL1を、例えば接着法等によりフィルムBFに積層することで、受電コイルRC1が完成する(ステップS5)。その後、外部接続端子O1及び外部接続端子O2と、受電部RV(受電装置R1の場合)又は送電部TR(送電装置T1の場合)とを接続し、受電装置R1又は送電装置T1を完成させる。
以上説明したように、第1実施形態の受電コイルRC1の構造及びその製造方法によれば、異なる位置で接続されて受電ループコイルRL1を形成する複数の曲線部材CN1が同一の形状を有するので、受電ループコイルRL1の複数の箇所で曲線部材CN1を共通化することで、一の受電コイルRC1を製造する際の部材の種類数を低減でき、受電コイルRC1としての材料コスト及び製造コストを低減することができる。
また、受電ループコイルRL1の巻回の中心から見て対象性のある形状の直線部材RL101乃至直線部材RL125及び曲線部材CN1を複数接続して受電ループコイルRL1を製造するので、共通化する部材を増やすことで、更なるコストの低減が可能となる。
更に、直線部材RL101乃至直線部材RL125及び曲線部材CN1個々の当該形状に対応した形状の型を用いた鋳造法又は抜き型法の少なくともいずれか一方を用いて直線部材RL101等を製造する場合には(図6及び図7参照)、例えば受電コイルRC1の大きさに対応した大きさの導体薄膜をエッチングするフォトリソグラフィ法を用いて受電コイルRC1全体を製造する場合に比して、各コストをより低減することができると共に、薄膜材MTの再利用にも寄与することができる。
更にまた、受電コイルRC1が直線部材RL101乃至直線部材RL125と曲線部材CN1とからなり、各部材の形状が受電ループコイルRL1としての直線部又は曲線部を含む形状であるので、受電ループコイルRL1を構成する部材としての共通化をより促進することで、それに伴う各コストをより低減することができる。
また、絶縁性のフィルムBF上に受電ループコイルRL1を積層するので、積層構造を備える受電コイルRC1を、低コストで製造することができる。なお上述した一連の効果は、同一構造を有する送電コイルTC1の製造によっても同様に得られる。
(B)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について、図8乃至図15を用いて説明する。なお、図8乃至図10は第2実施形態の受電コイルの構造をそれぞれ示す平面図であり、図11及び図12は当該受電コイルにおける層間接続の態様をそれぞれ示す図である。また、図13は当該受電コイルの製造工程を示すフローチャートであり、図14は当該受電コイルの製造工程における層間接続の第1法を示す断面図であり、図15は当該層間接続の第2法を示す断面図である。
上述した第1実施形態の受電コイルRC1及び送電コイルTC1では、直線部材RL101乃至直線部材RL125及び曲線部材CN1からなる一の受電ループコイルRL1がフィルムBF上に六回転(6ターン)巻回されている場合について説明した。これに対し、以下に説明する第2実施形態の受電コイル及び送電コイルは、二の巻回線が絶縁性のフィルムを挟んで積層された構造を備えている。
(I)第2実施形態の受電コイル(第2実施形態の送電コイル)の構成について
先ず、第2実施形態の電力伝送システムに用いられる、第2実施形態の受電コイル及び第2実施形態の送電コイルの構成について、図8乃至図12を用いて説明する。なお、第2実施形態の電力伝送システムが、全体として、受電コイル及び受電部からなる受電装置と、送電コイル及び送電部からなる送電装置と、により構成されている点は、第1実施形態の電力伝送システムS1と同様である。また、第2実施形態の受電コイルの構成と第2実施形態の送電コイルの構成とは、その大きさを除き、基本的に同一である。よって以下の説明では、第2実施形態の受電コイルについてのみ、その構成及びその製造方法について説明する。このとき、第2実施形態の電力伝送システムの構成部材のうち第1実施形態の電力伝送システムS1と同一の構成部材については、同一の部材番号を付して細部の説明を省略する。また、図8乃至図10は、第2実施形態の受電装置において、例えば第2実施形態の送電装置側から第2実施形態の受電コイルを見た場合の平面図である。
即ち、図8にその平面図を示すように、第2実施形態の受電コイルRC2は、並行する二本の例えば銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22(それぞれの構成は後ほど詳述する)により構成されている受電ループコイルRL2と、図において図示されない受電ループコイルRL3と、が、第1実施形態の受電コイルRC1と同様のフィルムBFを介して図8の紙面方向に積層されて構成される。また受電ループコイルRL3は、並行する二本の例えば銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32(それぞれの構成は後ほど詳述する)により構成されている。更に、受電ループコイルRL2を構成する銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22の巻回の中心と、受電ループコイルRL3を構成する銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32の巻回の中心とは、相互に同一とされている。
図8に示すように、受電ループコイルRL2は、受電コイルRC2の同じ層内を相互に並行して巻回されている銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22により構成されている。そして、受電ループコイルRL2の外周部の一辺(図8に示す場合は右辺)の中央に、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22をそれぞれの端部で接続すると共に、受電ループコイルRL2を第2実施形態の図示しない受電部に接続するための外部接続端子O21及び外部接続端子O22を有している。一方、受電ループコイルRL2は、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22が、外部接続端子O21からそれぞれ反時計方向に並行に受電コイルRC1の中心に向けて三回転(3ターン)巻回され、次に当該中心から外周部に向けて更に三回転(3ターン)巻回されて構成されており、その最外周部がもう一方の外部接続端子O22とされている。
また、図8に示すように、銅薄膜線RL21は、直線部及び曲線部を含む薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125が、外部接続端子O21から外部接続端子O22まで、間隙を空けつつ銅薄膜線RL21の巻回方向に並べられて構成されている。このとき、銅薄膜線RL21を構成する薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125は、相互に同じ幅及び同じ厚さとされている。更に、薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125のうち隣接するもの同士は、それぞれ、後述するように銅薄膜線RL31を構成する薄膜線部材との間の層間接続を介して導通されており、結果として、銅薄膜線RL21は外部接続端子O21から外部接続端子O22まで導通されている。一方、銅薄膜線RL22も、図8に示すように、直線部及び曲線部を含む薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225が、外部接続端子O21から外部接続端子O22まで、間隙を空けつつ銅薄膜線RL22の巻回方向に並べられて構成されている。このとき、銅薄膜線RL22を構成する薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225は、相互に同じ幅及び同じ厚さ且つ上記薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125と同じ幅及び同じ厚さとされている。更に、薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225のうち隣接するもの同士は、それぞれ、後述するように銅薄膜線RL32を構成する薄膜線部材との間の層間接続を介して導通されており、結果として、銅薄膜線RL22は外部接続端子O21から外部接続端子O22まで導通されている。これらの結果、銅薄膜線RL2は、全体として略正方形状とされている。
なお、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22の巻回における交差部分は、図示しない絶縁層を間に挟んで導通された積層構造等により、相互に絶縁されつつ四箇所(図8参照)で交差されている。更に、薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125の中には、同一の形状を有するものが複数種類含まれている。例えば、図8に示す薄膜線部材RL2102と薄膜線部材RL2103とは、相互に同一の形状を有する。また同様に、薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225の中には、同一の形状を有するものが複数種類含まれている。例えば、図8に示す薄膜線部材RL2202と薄膜線部材RL2203とは、相互に同一の形状を有する。
次に、上記フィルムBFを介して受電ループコイルRL2の直下に積層されている上記受電ループコイルRL3の構成について、図9を用いて説明する。なお図9は、当該受電ループコイルRL3のみを取り出して示す平面図である。
図8に示す受電ループコイルRL2と共に第2実施形態の受電コイルRC2を構成する受電ループコイルRL3は、基本的に当該受電ループコイルRL2と同様の構成を備えている。即ち図9に示すように、受電ループコイルRL3は、受電コイルRC2の同じ層(即ち、図8においてフィルムBFを挟んだ受電ループコイルRL2の直下の層)内を相互に並行して巻回されている銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32により構成されている。そして、受電ループコイルRL3の外周部の一辺(図9に示す場合は右辺)の中央に、銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32をそれぞれの端部で接続すると共に、受電ループコイルRL3を上記図示しない受電部に接続し且つ受電ループコイルRL2の外部接続端子O21及び外部接続端子O22と同一形状の外部接続端子O31及び外部接続端子O32を有している。一方、受電ループコイルRL3は、銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32が、外部接続端子O31からそれぞれ反時計方向に並行に受電コイルRC2の中心に向けて三回転(3ターン)巻回され、次に当該中心から外周部に向けて更に三回転(3ターン)巻回されて構成されており、その最外周部がもう一方の外部接続端子O32とされている。
また、図9に示すように、銅薄膜線RL31は、直線部及び曲線部を含む薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125が、外部接続端子O31から外部接続端子O32まで、間隙を空けつつ銅薄膜線RL31の巻回方向に並べられて構成されている。このとき、銅薄膜線RL31を構成する薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125は、相互に同じ幅及び同じ厚さとされている。更に、薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125のうち隣接するもの同士は、それぞれ、後述するように上記銅薄膜線RL21を構成する薄膜線部材RL2101等との間の層間接続を介して導通されており、結果として、銅薄膜線RL31は外部接続端子O31から外部接続端子O32まで導通されている。一方、銅薄膜線RL32も、図9に示すように、直線部及び曲線部を含む薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225が、外部接続端子O31から外部接続端子O32まで、間隙を空けつつ銅薄膜線RL32の巻回方向に並べられて構成されている。このとき、銅薄膜線RL32を構成する薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225は、相互に同じ幅及び同じ厚さ且つ上記薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125と同じ幅及び同じ厚さとされている。更に、薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225のうち隣接するもの同士は、それぞれ、後述するように上記銅薄膜線RL22を構成する薄膜線部材RL2201等との間の層間接続を介して導通されており、結果として、銅薄膜線RL32は外部接続端子O31から外部接続端子O32まで導通されている。これらの結果、銅薄膜線RL3は、全体として略正方形状とされている。
なお、銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32の巻回における交差部分は、図示しない絶縁層を間に挟んで導通された積層構造等により、相互に絶縁されつつ四箇所(図9参照)で交差されている。更に、薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125の中には、同一の形状を有するものが複数種類含まれている。例えば、図9に示す薄膜線部材RL3102と薄膜線部材RL3103とは、相互に同一の形状を有する。また同様に、薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225の中には、同一の形状を有するものが複数種類含まれている。例えば、図9に示す薄膜線部材RL3202と薄膜線部材RL3203とは、相互に同一の形状を有する。
更に、銅薄膜線RL21を形成する薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125と、銅薄膜線RL31を形成する薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125と、の間には、相互に同一の形状を有するものが複数種類含まれている。例えば、図8に示す薄膜線部材RL2102と図9に示す薄膜線部材RL3102とは、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL31における配置の方向は異なるものの、形状としては相互に同一である。また、図8に示す薄膜線部材RL2103と図9に示す薄膜線部材RL3103とも、同様にその形状としては相互に同一である。
次に、受電ループコイルRL2(即ち銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22)並びに受電ループコイルRL3(即ち銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32)同士の位置関係について、図10を用いて説明する。なお図10は、受電ループコイルRL2と、受電ループコイルRL3と、の重なり状況を示す平面図であり、受電ループコイルRL2(銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22)を実線で、その直下にフィルムBF(図10において図示を省略している)を介して積層されている受電ループコイルRL3(銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32)を破線で、それぞれ示している。
図10に実線で示すように、薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125からなる銅薄膜線RL21及び薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225からなる銅薄膜線RL22からなり、且つ、最外周部の外部接続端子O21から内周に向けて反時計方向に三回転巻回され、その後、最内周部から最外周部の外部接続端子O22に向けて同じ反時計方向に三回転巻回される受電ループコイルRL2では、一周ごとに、銅薄膜線の巻回における一のピッチ分ずつその直線部の位置が受電コイルRC1の径方向にずれるように各直線部及び各曲線部が形成されて、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22が並行して巻回されている。ここで上記「ピッチ」とは、受電ループコイルRL2の巻回における各辺の上記径方向における中心間の、当該径方向の距離をいう(以下、同様)。一方、図10に破線で示すように、薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125からなる銅薄膜線RL31及び薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225からなる銅薄膜線RL32からなり、且つ、最外周部の外部接続端子O31から内周に向けて反時計方向に三回転巻回され、その後、最内周部から最外周部の外部接続端子O32に向けて同じ反時計方向に三回転巻回される受電ループコイルRL3では、受電ループコイルRL2と同様に、一周ごとに、銅薄膜線の巻回における一のピッチ分ずつその直線部の位置が上記径方向にずれるように各直線部及び各曲線部が形成されて、銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32が並行して巻回されている。
そして、図10に示すように、受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3それぞれの巻回の中心から見て、受電ループコイルRL2の銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22は、受電ループコイルRL3の銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32と同じ位置となるように積層されている。即ち、受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3とが積層されている受電コイルRC2においては、受電ループコイルRL2(即ち銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22)と受電ループコイルRL3(即ち銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32)とは、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22と銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32とが、その位置においてそれぞれ重なるように積層されている。そして、受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3とは、それぞれの四隅の角部において、フィルムBF(図10において図示を省略する)を介して層間接続されている。
次に、受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3との間の層間接続の態様について、図11及び図12を用いて説明する。なお、図11及び図12は、図8乃至図10における左下角部における当該層間接続の態様を概念的に示す外観斜視図等である。より具体的に、図11(a)は当該左下角部における当該態様を示す平面図であり、図11(b)及び図12は当該左下角部における当該態様を示す外観斜視図である。
即ち、図11及び図12に示すように、受電ループコイルRL2の例えば最外周部に配置された薄膜線部材RL2104と、当該薄膜線部材RL2104に隣接して配置された受電ループコイルRL2の薄膜線部材RL2103との間には、上記間隙GPがある。また、受電ループコイルRL3の例えば最外周部に配置された薄膜線部材RL3104と、当該薄膜線部材RL3104に隣接して配置された受電ループコイルRL3の薄膜線部材RL3103との間にも、同様に上記間隙GPがある。一方、上記薄膜線部材RL2104と上記薄膜線部材3103との間には、それぞれの曲線部において重なりが設けられている。そして、当該重なりの部分において、上記薄膜線部材RL2014と上記薄膜線部材RL3103とは、図11及び図12において図示を省略しているフィルムBFを貫通するビアV(図11及び図12に例示する場合は八つのビアV)を介して電気的に接続されている。他方、上記薄膜線部材RL2104は、受電ループコイルRL3において間隙GPを介して薄膜線部材RL3103に隣接して配置された薄膜線部材RL3104に対して、他のビアVを介して電気的に接続されている。また、上記薄膜線部材RL3103は、受電ループコイルRL2において間隙GPを介して薄膜線部材RL2104に隣接して配置された薄膜線部材RL2103に対して、更に他のビアVを介して電気的に接続されている。以上の受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3の構造により、受電ループコイルRL2の薄膜線部材RL2103及び薄膜線部材RL2104と、受電ループコイルRL3の薄膜線部材RL3103及び薄膜線部材RL3104と、は、全て電気的に接続されている。即ち、受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3は、銅薄膜線RL21及び銅薄膜線RL22並びに銅薄膜線RL31及び銅薄膜線RL32それぞれにおける巻回ごとに、相互に電気的に接続されている。
(II)受電コイルRC2の製造方法について
次に、第2実施形態の受電コイルRC2の製造方法について、図13乃至図15を用いてその概要を説明する。なお、第2実施形態の送電コイルの製造方法は、以下に説明する受電コイルRC2の製造方法と基本的に同一である。
当該製造方法としては、図13に示すように、先ず薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125及び薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225、並びに薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125及び薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225(外部接続端子O21及び外部接続端子O22並びに外部接続端子O31及び外部接続端子O32を含む)を、例えば、第1実施形態と同様の型を用いた抜き型法又は鋳造法により製造する(ステップS10。図6及び図7参照。)。
次に、図8及び図9に示す受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3としてのフィルムBF上のそれぞれの位置に、製造された薄膜線部材RL2101等を配置し(ステップS11)、上記ビアVを形成して必要な薄膜線部材同士を層間接続し(即ち電気的に接続し)、受電コイルRC2を製造する(ステップS12)。
ここで、上記ステップS12としての層間接続の方法について、図14を用いてその第1法を、図15を用いて第2法を、それぞれ説明する。
(i)層間接続の第1法について
初めに、当該層間接続の第1法について説明する。当該第1法としては、その第1工程として図14(a)に示すように、薄膜線部材RL2101等となるパターニング済みの銅薄膜100をフィルムBFの両面に貼り付ける。次に第2工程として図14(b)に示すように、ビアVとなる銅薄膜100の位置に孔H1を空け、次に第3工程として図14(c)に示すように、上記孔H1を含む全面に例えば無電解めっき法によりめっき101を形成する。この場合のめっき101の厚さは、例えば0.3マイクロメートル程度が好ましい。
次に第4工程として図14(d)に示すようにレジスト102をパターニングし、次に第5工程として図14(e)に示すように、例えば電界めっき法によりめっき103を更に形成する。この場合のめっき103の厚さは、例えば25マイクロメートル程度が好ましい。次に第6工程として図14(f)に示すようにレジスト102を剥離し、最後に第7工程として図14(g)に示すように、めっき101を例えばエッチング法により除去する。このとき、めっき101に対してめっき103は十分に厚いので、めっき101が除去される程度のエッチングであっても、めっき103が全てエッチングされてしまうことはない。以上の七つの工程を含む第1法により、図14(g)にその一部の断面図を示すように、受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3(ビアVを含む)を含む受電コイルRC2が製造される。
(ii)層間接続の第2法について
次に、層間接続の上記第2法について説明する。当該第2法の前提としては、薄膜線部材RL2101乃至薄膜線部材RL2125及び薄膜線部材RL2201乃至薄膜線部材RL2225、薄膜線部材RL3101乃至薄膜線部材RL3125及び薄膜線部材RL3201乃至薄膜線部材RL3225、並びにフィルムBFそれぞれのビアVが接続される位置に、予め、当該ビアV形成用の孔H2が空けられている。なお、この孔H2は、薄膜線部材RL2101等をフィルムBFの両面に配置する際の位置決め用の孔としても活用できる。
そして、上記第2法としては、その第1工程として図15(a)に示すように、薄膜線部材RL2101等となるパターニング済みの銅薄膜100を、孔H2をその位置決めの手掛かりとしてフィルムBFの両面に貼り付ける。次に第2工程として図15(b)に示すように、ビアVとなる柱状の銅材料200を孔H2に挿入し、図15(b)に白矢印として示すようにフィルムBFの両面から押圧して変形させる。最後に第3工程として図15(c)に示すように、孔H2の内面一杯となるまで銅材料200を変形させ、これにより、図15(d)に例示するように、受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3とをフィルムBFを挟んで層間接続するための上記ビアVを形成する。以上の三つの工程を含む第2法により、ビアVで接続された受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3を含む受電コイルRC2が製造される。その後、外部接続端子O21及び外部接続端子O22並びに外部接続端子O31及び外部接続端子O32と、第2実施形態の受電部(第2実施形態の受電装置の場合)又は第2実施形態の送電部(第2実施形態の送電装置の場合)とを接続し、第2実施形態の受電装置又は第2実施形態の送電装置を完成させる。
以上説明したように、第2実施形態の受電コイルRC2の構造及びその製造方法によれば、第1実施形態の受電コイルRC1及び送電コイルTC1それぞれの構造及びその製造方法による効果に加えて、受電コイルRC2が薄膜線部材RL2010等からなるので、受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3を構成する薄膜線部材RL2101等としての共通化をより促進することで、それに伴う各コストをより低減することができる。
また、絶縁性のフィルムBF上に受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3を積層するので、積層構造を備える受電コイルRC2を、低コストで製造することができる。
更に、複数の薄膜線部材RL2101等がその巻回方向に接続されてなる受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3を備えるので、低コストで受電コイルRC2を製造することができる。
更にまた、受電ループコイルRL2を形成する薄膜線部材RL2104等の端部と、フィルムBFを介して積層されている受電ループコイルRL3を形成する薄膜線部材RL3103等の端部と、が、受電コイルRC2の平面視において重なっており、当該重なった端部同士を層間接続するビアVを備えるので(図11及び図12参照)、受電コイルRC2としての各コストを低減しつつ、受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3とを確実に接続することができる。なお、結果的に受電コイルRC2の角部において上記層間接続が行われるので、当該層間接続によりインピーダンスが上昇することはない。
更にまた、図15に示す受電コイルRC2における層間接続の第2法によれば、層間接続用の孔H2に柱状の銅材料200を挿入し、その銅材料200を変形させてビアVを形成して層間接続させるので、積層された受電ループコイルRL2及び受電ループコイルRL3を確実に層間接続させることができる。
また、上記第2法によれば、薄膜線部材RL2101等における上記層間接続をする部分に、層間接続時の位置決め用の孔H2が予め空けられているので、層間接続における位置の精度を向上させつつ、薄膜線部材RL2101等同士を確実に導通接続することができる。
なお上述した一連の効果は、同一構造を有する第2実施形態の送電コイルの製造によっても同様に得られる。
変形形態
次に、本発明の変形形態について説明する。上述した各実施形態の電力伝送システムの構成については、以下の(A)乃至(D)に示すような変形を加えてもよい。本発明では、当該各変形を加えても、上記電力伝送システムと同等の効果を奏し得る。
(A)第1変形形態
先ず第1変形形態として、各実施形態の受電コイルRC1又は送電コイルにおける巻回数を他の巻回数としてもよい。
(B)第2変形形態
次に第2変形形態として、第2実施形態の受電部RV(又は送電部TR)の側から見た第2実施形態の受電ループコイルRL2と受電ループコイルRL3の順番を入れ替えてもよい。
(C)第3変形形態
次に第3変形形態として、第2実施形態の受電コイルRC2(又は第2実施形態の送電コイル)において、受電ループコイルRL2(受電ループコイルRL3)の巻回方向を最内周部に置いて逆方向に折り返す(即ち、最外周部から反時計方向に巻回して最内周部に至らせ、その後、最内周部から時計方向に巻回して最外周部に至らせように巻回する)ように構成してもよい。
(D)第4変形形態
最後に第4変形形態として、各実施形態の銅薄膜線RL21等では、それらの幅を全周に渡って同じとしたが、これ以外に、その外周から内周にかけて広くするように構成してもよい。
以上それぞれ説明したように、本発明は非接触の電力伝送の分野に利用することが可能であり、特に電気自動車に搭載された蓄電池を充電するための電力伝送の分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
100 銅薄膜
101、103 めっき
102 レジスト
200 銅材料
L ループコイル
V ビア
S1 電力伝送システム
RV 受電部
RC1、RC2 受電コイル
R1 受電装置
TR 送電部
TC1 送電コイル
T1 送電装置
O1、O2、O21、O22、O31、O32 外部接続端子
MT 薄膜材
DE 抜き型
BF フィルム
GP 間隙
H1、H2 孔
RL1、RL2、RL3 受電ループコイル
RL21、RL22、RL31、RL32 銅薄膜線
CN1 曲線部材
RL101、RL102、RL103、RL104、RL105、RL106、RL107、RL108、RL109、RL110、RL111、RL112、RL113、RL114、RL115、RL116、RL117、RL118、RL119、RL120121、RL122、RL123、RL124、RL125 直線部材
RL2101、RL2102、RL2103、RL2104、RL2105、RL2106、RL2107、RL2108、RL2109、RL2110、RL2111、RL2112、RL2113、RL2114、RL2115、RL2116、RL2117、RL2118、RL2119、RL2120、RL2121、RL2122、RL2123、RL2124、RL2125、RL2201、RL2202、RL2203、RL2204、RL2205、RL2206、RL2207、RL2208、RL2209、RL2210、RL2211、RL2212、RL2213、RL2214、RL2215、RL2216、RL2217、RL2218、RL2219、RL2220、RL2221、RL2222、RL2223、RL2224、RL2225、RL3101、RL3102、RL3103、RL3104、RL3105、RL3106、RL3107、RL3108、RL3109、RL3110、RL3111、RL3112、RL3113、RL3114、RL3115、RL3116、RL3117、RL3118、RL3119、RL3120、RL3121、RL3122、RL3123、RL3124、RL3125、RL3201、RL3202、RL3203、RL3204、RL3205、RL3206、RL3207、RL3208、RL3209、RL3210、RL3211、RL3212、RL3213、RL3214、RL3215、RL3216、RL3217、RL3218、RL3219、RL3220、RL3221、RL3222、RL3223、RL3224、RL3225 薄膜線部材

Claims (5)

  1. 膜導体からなる複数の直線部と、薄膜導体からなる複数の曲線部と、からなる巻回線が巻回されてなる非接触型電力伝送用のコイルの製造方法において、
    前記コイルとしての巻回方向に接続されて前記巻回線を形成し且つ前記薄膜導体からなる部分巻回線であって、それぞれが、一の前記直線部及び当該一の前記直線部から連続する一の前記曲線部からなる部分巻回線を複数製造する部分巻回線製造工程と、
    各前記製造された部分巻回線を前記巻回方向に並べて導通接続し、前記巻回線を製造する巻回線製造工程と、
    を含み、
    各前記曲線部が、前記巻回線を曲げて前記巻回を形成させるための曲線部であり、
    各前記部分巻回線の幅が全て同一であり、
    前記巻回における異なる位置で接続されて当該巻回線を形成する複数の前記部分巻回線が同一の形状を有することを特徴とするコイルの製造方法。
  2. 請求項1に記載のコイルの製造方法において、
    前記同一の形状が、前記巻回の中心から見て対性のある形状であることを特徴とするコイルの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコイルの製造方法において、
    前記部分巻回線製造工程においては、前記同一の形状に対応した形状の型を用いた鋳造法又は抜き型法の少なくともいずれか一方を用いて各前記部分巻回線を製造することを特徴とするコイルの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコイルの製造方法において、
    前記巻回線製造工程により製造された前記巻回線を、絶縁層を挟んで積層する積層工程を更に含むことを特徴とするコイルの製造方法。
  5. 請求項4に記載のコイルの製造方法において、
    前記積層工程は、
    各前記巻回線の積層後において、当該各巻回線に空けられた導通接続用の孔に導体柱を挿入する挿入工程と、
    前記挿入された導体柱を変形させて各前記巻回線を導通接続する導通工程と、
    を含むことを特徴とするコイルの製造方法。
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