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JP7550997B2 - ゲート駆動回路 - Google Patents

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JP7550997B2
JP7550997B2 JP2023551228A JP2023551228A JP7550997B2 JP 7550997 B2 JP7550997 B2 JP 7550997B2 JP 2023551228 A JP2023551228 A JP 2023551228A JP 2023551228 A JP2023551228 A JP 2023551228A JP 7550997 B2 JP7550997 B2 JP 7550997B2
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Description

本開示は、ゲート駆動回路に関する。
従来、電力変換装置などに使用されるスイッチング素子には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの半導体素子が用いられる。これらのスイッチング素子は、駆動回路の出力電圧を受けてスイッチング動作を行う。また、これらのスイッチング素子は、ターンオンおよびターンオフの際にスイッチング損失を発生する。
スイッチング素子をトーテムポール型に構成したインバータ、コンバータなどでは、一方のスイッチング素子のダイオードに電流が流れているタイミングにおいて対となる他方のスイッチング素子がオンになると、一方のスイッチング素子のダイオードで逆回復動作が発生し、高いサージ電圧が発生することが知られている。高いサージ電圧は、スイッチング素子の耐電圧を超えてスイッチング素子を破壊するおそれがある。また、高いサージ電圧は、ノイズとして他の機器を誤動作させるおそれがある。このようなサージ電圧については、スイッチング素子のスイッチング速度を遅くすることで、抑制することが可能である。
スイッチング素子のスイッチング速度は、スイッチング素子のゲート端子に接続されるゲート抵抗の抵抗値の調整、ゲート端子に印加されるゲート電圧の調整などによって変更可能である。スイッチング素子については、サージ電圧が問題ない範囲になるようなゲート抵抗の抵抗値を選択しつつ、スイッチング損失の増加を最小化することが望ましい。例えば、特許文献1には、スイッチング素子のスイッチングの過渡期にゲート抵抗を切り替えることによって、スイッチングノイズを低減する技術が開示されている。
特開平10-32976号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、ゲート抵抗を切り替えるために追加のスイッチおよびゲート抵抗が必要になり、回路規模が増大する、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、回路規模の増大を抑制しつつ、サージ電圧を抑制し、スイッチング損失の増加を抑制可能なゲート駆動回路を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、第1の主スイッチング素子および第2の主スイッチング素子が直列に接続され、第1の主スイッチング素子を駆動対象とするゲート駆動回路である。ゲート駆動回路は、第1の主スイッチング素子をターンオフに維持する状態からターンオンに変化させる状態にして第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧が下がり切ってターンオンが完了するまでのターンオン動作の期間において、第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧が変動しているときに、規定された期間、第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にし、規定された期間終了後、規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻して第1の主スイッチング素子のターンオンが完了するまでターンオン動作を継続する制御部規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する検出部と、を備える。規定された期間は、第1の主スイッチング素子のゲート電流が一旦0になるまで、または、第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化および第2の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化が一旦停止するまで続く。検出部は、第1の主スイッチング素子に流れる電流の第1の電流値が、第1の主スイッチング素子がターンオフを維持する状態のときに第2の主スイッチング素子に流れていた電流の第2の電流値を超えてピークに達し、収束するために第1の電流値が下がり始めたタイミングを規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出し、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を制御部に出力する。制御部は、信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの規定された期間、第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にすることを特徴とする。
本開示のゲート駆動回路は、回路規模の増大を抑制しつつ、サージ電圧を抑制し、スイッチング損失の増加を抑制できる、という効果を奏する。
実施の形態1に係るゲート駆動回路の構成例を示す図 実施の形態1に係るゲート駆動回路を備える電力変換システムの構成例を示す図 実施の形態1に係るゲート駆動回路の動作の状態を示すタイミングチャート 実施の形態1に係るゲート駆動回路の動作を示すフローチャート 実施の形態1に係るゲート駆動回路を実現する処理回路をプロセッサおよびメモリで構成する場合の処理回路の構成の一例を示す図 実施の形態1に係るゲート駆動回路を実現する処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の構成の一例を示す図 実施の形態2に係るゲート駆動回路の構成例を示す図 実施の形態3に係るゲート駆動回路の構成例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係るゲート駆動回路を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るゲート駆動回路100の構成例を示す図である。ゲート駆動回路100は、図1に示すように、主スイッチング素子101,102がトーテムポール型、すなわち直列に接続されたシステムにおいて、主スイッチング素子101を駆動対象とする。以降の説明において、主スイッチング素子101を第1の主スイッチング素子と称し、主スイッチング素子102を第2の主スイッチング素子と称することがある。図1では図示を省略しているが、図示しない別のゲート駆動回路100が、主スイッチング素子102を駆動対象としている。
図2は、実施の形態1に係るゲート駆動回路100を備える電力変換システム200の構成例を示す図である。図2において、ゲート駆動回路100a~100fは図1に示すゲート駆動回路100と同様の構成であり、主スイッチング素子101a~101cは図1に示す主スイッチング素子101と同様の構成であり、主スイッチング素子102a~102cは図1に示す主スイッチング素子102と同様の構成である。電力変換システム200は、直流電源150から供給される直流電力を、モータ160などの負荷に出力する交流電力に変換する3相インバータシステムである。なお、直流電源150については、交流電力を出力する系統電源、および交流電力を整流する整流回路などによって構成されてもよい。
ゲート駆動回路100が駆動対象とする主スイッチング素子101,102は、電力用半導体素子であり、例えば、IGBTであるが、MOSFETなどの他の電圧駆動型のスイッチング素子であってもよい。主スイッチング素子101,102は、IGBTで構成される場合、スイッチングを行う半導体にダイオードが逆並列に接続される。主スイッチング素子101,102は、MOSFETで構成される場合、スイッチングを行う半導体に逆並列に接続されるダイオードはMOSFETのボディダイオードで代用させることも可能である。
次に、図1を用いて、主スイッチング素子101を駆動対象とするゲート駆動回路100の構成について詳細に説明する。本実施の形態において、ゲート駆動回路100は、一例として、一般的な定電圧駆動回路を適用したものである。ゲート駆動回路100は、図1に示すように、スイッチング素子1,2と、ゲート抵抗3,4と、検出部6と、直流電源12,13と、制御部15と、を備える。制御部15は、制御回路5を備える。
スイッチング素子1は、一端が第1の直流電源である直流電源12に接続され、他端からゲート抵抗3を介して主スイッチング素子101のゲート端子に電圧を出力可能な第1のスイッチング素子である。
スイッチング素子2は、一端が第2の直流電源である直流電源13に接続され、他端からゲート抵抗4を介して主スイッチング素子101のゲート端子に電圧を出力可能な第2のスイッチング素子である。
ゲート抵抗3は、主スイッチング素子101のスイッチング速度を調整するためのゲート抵抗である。
ゲート抵抗4は、主スイッチング素子101のスイッチング速度を調整するためのゲート抵抗である。
直流電源12は、主スイッチング素子101のゲート端子に正の電圧を印加するための第1の直流電源である。直流電源12は、スイッチング素子1およびゲート抵抗3を介して、主スイッチング素子101のゲート端子に接続されている。
直流電源13は、主スイッチング素子101のゲート端子に負の電圧を印加するための第2の直流電源である。直流電源13は、スイッチング素子2およびゲート抵抗4を介して、主スイッチング素子101のゲート端子に接続されている。
本実施の形態において、スイッチング素子1,2は、一例として、MOSFETとしている。ここで、直流電源12から主スイッチング素子101のゲート端子に印加される正の電圧を第1の電圧V1とし、直流電源13から主スイッチング素子101のゲート端子に印加される負の電圧を第2の電圧V2とすると、以下の式(1)の関係が成り立つ。
V1>主スイッチング素子101のミラー電圧>V2 …(1)
主スイッチング素子101のミラー電圧とは、主スイッチング素子101をターンオンする際に主スイッチング素子101のゲート電圧Vgsが一時的にフラットになるときの電圧である。
制御部15において、制御回路5は、ゲート駆動回路100から主スイッチング素子101のゲート端子に印加される電圧を制御するため、スイッチング素子1,2の動作を制御する。
制御部15は、主スイッチング素子101をターンオフに維持する状態からターンオンに変化させる状態にして主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が下がり切ってターンオンが完了するまでのターンオン動作の期間において、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が変動しているときに、ワンショット、すなわち規定された期間、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。制御部15は、規定された期間終了後、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態から規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻して主スイッチング素子101のターンオンが完了するまでターンオン動作を継続する。
本実施の形態において、制御部15の制御回路5は、スイッチング素子1およびスイッチング素子2のオンオフを個別に制御して、主スイッチング素子101のゲート端子に出力する電圧を制御し、または、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。制御部15の制御回路5の詳細な動作については後述する。
検出部6は、制御部15が主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する。本実施の形態において、検出部6は、主スイッチング素子101のゲート駆動状態を切り替えるタイミングを生成するための基準信号の一例として、リアクトル7に発生する電圧から主スイッチング素子101に流れている電流の状態を判定し、主スイッチング素子101に流れている電流が規定された状態になったときにワンパルスだけ信号を発生する回路を備えている。なお、検出部6が検出するタイミング、および制御部15が主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする規定された期間の開始タイミングについては、一致していなくてもよい。実際には、これら2つのタイミングの間には、検出部6が規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出してから信号を出力するまでの処理時間、制御部15が検出部6から信号を取得してから実際に主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にするまでの処理時間などの遅延時間が含まれる。
リアクトル7は、ゲート駆動回路100の外部において、主スイッチング素子101が実装される基板などに外付け部品として実装されてもよいし、主スイッチング素子101が実装される基板の配線部分にある寄生のインダクタンス成分を活用してもよい。
次に、ゲート駆動回路100の動作について、図3のタイミングチャートを用いて説明する。図3は、実施の形態1に係るゲート駆動回路100の動作の状態を示すタイミングチャートである。図3は、上から順に、主スイッチング素子101のゲートソース間の電圧であるゲート電圧Vgs、制御部15がスイッチング素子1をオンオフさせる駆動信号Vg1、制御部15がスイッチング素子2をオンオフさせる駆動信号Vg2、主スイッチング素子101のドレイン電流Id1、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1、主スイッチング素子102のドレインソース電圧Vds2、および主スイッチング素子101のゲート電流Ig1を示している。なお、図3において、横軸は時間を示している。図4は、実施の形態1に係るゲート駆動回路100の動作を示すフローチャートである。
制御回路5は、時刻t0でスイッチング素子1に対する駆動信号Vg1をハイ(H)にしてスイッチング素子1をオンにする(ステップS1)。これにより、主スイッチング素子101のゲート端子にはゲート電圧Vgsとして第1の電圧V1がゲート抵抗3を介して印加され、主スイッチング素子101は、通常通りのスイッチング速度でターンオンする。ここで、通常通りのスイッチング速度とは、オン状態で印加すべき第1の電圧V1でターンオンさせたときのスイッチング速度である。
時刻t1で主スイッチング素子101のゲート電圧Vgsがミラー電圧に到達すると、主スイッチング素子101は、ゲート端子には電荷の注入が継続されつつ、ゲート電圧Vgsが上がらない状態で導通特性が変化する。
このとき、主スイッチング素子101のドレイン電流Id1が徐々に上昇し、時刻t2において、対アームの主スイッチング素子102に流れていたドレイン電流Id2まで上昇する。その後、主スイッチング素子101のドレイン電流Id1は、一旦オーバーシュートし、振動減衰しながら電流の転流が完了する。ここで、検出部6は、主スイッチング素子101の駆動状態から、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する(ステップS2)。本実施の形態では、検出部6は、ドレイン電流Id1がオーバーシュートし、振動減衰したときの変化を検出し、制御部15の制御回路5に対して、ワンショットだけ規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を出力する。実際には、検出部6がドレイン電流Id1の振動減衰の変化を検出してから信号を出力するまでには、遅延時間が含まれるものとする。また、時刻t2において、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が低下し始める。
検出部6が検出遅延後にワンショットの信号を出力し、制御回路5の応答遅延を加えた時刻t3において、制御回路5は、駆動信号Vg1をワンショット、すなわち規定された期間だけロー(L)に下げ、スイッチング素子1をオフにしてゲート駆動回路100から主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンスの状態にする(ステップS3)。これにより、ゲート駆動回路100から主スイッチング素子101のゲート端子への電荷の注入または放電が一旦停止され、図3に示すようにゲート電流Ig1が0になる。このとき、主スイッチング素子101の導通特性の変化が一旦停止することになり、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1および主スイッチング素子102のドレインソース電圧Vds2の変化も一旦停止する。
このように、本実施の形態において、検出部6は、主スイッチング素子101に流れる電流の第1の電流値であるドレイン電流Id1が、主スイッチング素子101がターンオフを維持する状態のときに主スイッチング素子102に流れていた電流の第2の電流値であるドレイン電流Id2を超えてピークに達し、収束するために第1の電流値であるドレイン電流Id1が下がり始めたタイミングを規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出する。検出部6は、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を制御部15の制御回路5に出力する。このとき、検出部6は、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出すると、制御部15の制御回路5に対して、前述の信号として検出前と異なる状態のパルス信号を規定された期間出力する。なお、検出部6がパルス信号を出力する規定された期間は、ゲート駆動回路100が主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンスの状態にする規定された期間と同じであってもよいし、異なっていてもよい。制御部15の制御回路5は、検出部6から信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの規定された期間、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。
制御回路5は、その後、時刻t4において駆動信号Vg1をHに戻すと、ゲート駆動回路100からの駆動が再開され、主スイッチング素子101のゲート端子への電荷の注入も再開され、主スイッチング素子101のスイッチングが再開される。すなわち、制御回路5は、規定された期間終了後、主スイッチング素子101のターンオン動作の状態を、規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻す(ステップS4)。
その後、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1は低下し続け、時刻t5において、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1は主スイッチング素子101のオン電圧である0~数Vまで下がり切り、対となる主スイッチング素子102のドレインソース電圧Vds2は最大値になる。このとき、主スイッチング素子102のドレインソース電圧Vds2のサージ電圧、リンギング電圧などは、一般的なスイッチング方式と異なり、電圧が低く、電圧振動の収束が速い。
なお、本実施の形態では、主スイッチング素子101のスイッチング動作の途中で一旦スイッチング動作を止めることになることから、主スイッチング素子101のスイッチング損失の増加を招く。しかしながら、時刻t3から時刻t4までの期間は数十nsから数百ns以下であり、損失への影響は小さい。
また、ゲート駆動回路100は、オフパルスとなる負電圧を出力することによってゲート電荷を引き抜いているわけでもないので、主スイッチング素子101の導通特性の悪化もなく、損失の増加は少ない。
さらに、主スイッチング素子102のドレインソース電圧Vds2のステップが発生するタイミングを時刻t5の直近、すなわち主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が0Vになるタイミングに近いところにすることで、主スイッチング素子102のスイッチング損失の悪化を最小限にすることが可能である。
また、時刻t3から時刻t4までの期間以外における主スイッチング素子101のゲート端子への電荷の注入速度は通常のスイッチング動作と同一であるので、時刻t3から時刻t4までの期間以外での主スイッチング素子101のスイッチング損失の悪化もない。
このように、ゲート駆動回路100は、ゲート抵抗を切り替えるような切り替え回路を不要としつつ、主スイッチング素子102におけるリンギング電圧を抑制しつつ、主スイッチング素子101および主スイッチング素子102におけるスイッチング損失の増加を抑制することができる。
つづいて、実施の形態1に係るゲート駆動回路100のハードウェア構成について説明する。ゲート駆動回路100において、スイッチング素子1,2は前述のようにMOSFETなどの半導体素子である。ゲート抵抗3,4は所望の抵抗値を有する抵抗である。直流電源12,13は直流電力を出力可能な電源回路である。検出部6および制御回路5は処理回路により実現される。処理回路は、プログラムを格納するメモリ、およびメモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。
図5は、実施の形態1に係るゲート駆動回路100を実現する処理回路をプロセッサ91およびメモリ92で構成する場合の処理回路90の構成の一例を示す図である。図5に示す処理回路90は、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、ゲート駆動回路100の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能をゲート駆動回路100に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図6は、実施の形態1に係るゲート駆動回路100を実現する処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の構成の一例を示す図である。図6に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路93については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路93は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ゲート駆動回路100は、主スイッチング素子101をターンオフに維持する状態からターンオンに変化させる状態にして主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が下がり切ってターンオンが完了するまでのターンオン動作の期間において、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が変動しているときに、規定された期間、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。ゲート駆動回路100は、規定された期間終了後、規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻して主スイッチング素子101のターンオンが完了するまでターンオン動作を継続することとした。これにより、ゲート駆動回路100は、回路規模の増大を抑制しつつ、主スイッチング素子101,102が直列に接続されたシステムにおいて、主スイッチング素子102のサージ電圧を抑制し、主スイッチング素子101,102のスイッチング損失の増加を抑制することができる。
本実施の形態では、ゲート駆動回路100は、最初に通常の第1の電圧V1を使用することで、一般的な駆動方法と同等のスイッチング損失を目指しつつ、主スイッチング素子101のゲート電圧Vgsがミラー電圧になり、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が変化する途中で、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。これにより、主スイッチング素子101と対になる主スイッチング素子102で発生するドレインソース電圧Vds2の電圧変化が、電圧上昇中に一旦停止する。ゲート駆動回路100は、その後、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする前の駆動状態に戻すことで、一般的な駆動方法と比較して、主スイッチング素子102におけるリンギング電圧を抑制しつつ、主スイッチング素子101,102でのスイッチング損失の増加を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、ゲート駆動回路において、制御部がバッファ部を備える場合について説明する。
図7は、実施の形態2に係るゲート駆動回路110の構成例を示す図である。ゲート駆動回路110は、図7に示すように、主スイッチング素子101,102がトーテムポール型、すなわち直列に接続されたシステムにおいて、主スイッチング素子101を駆動対象とする。なお、図示は省略するが、ゲート駆動回路110は、実施の形態1のゲート駆動回路100と同様、図2に示すような電力変換システム200への適用が可能である。
実施の形態2のゲート駆動回路110は、実施の形態1のゲート駆動回路100に対して、制御部15を制御部15aに置き換えたものである。制御部15aは、制御回路5aと、バッファ部9と、を備える。
制御回路5aは、スイッチング素子1,2のオンオフを制御する制御信号を出力する。制御回路5aは、実施の形態1の制御回路5と異なり、バッファ部9を介して、スイッチング素子1,2の動作を制御する。一般的に、制御回路5aは、スイッチング素子1,2を駆動するために必要な電流電圧を出力できないことが多い。そのため、制御部15aは、制御回路5aからの制御信号をバッファ部9で増幅し、スイッチング素子1,2の動作を制御する。
バッファ部9は、制御回路5aからの制御信号を増幅してスイッチング素子1,2をオンオフする。バッファ部9は、例えば、ハーフブリッジ型ゲートドライバIC(Integrated Circuit)などによって構成されるバッファ回路である。また、本実施の形態において、バッファ部9は、enable端子またはリセット端子と呼ばれる制御端子を有する。バッファ部9は、この制御端子の論理が操作されることで、バッファ部9からスイッチング素子1,2への両方の出力をLに下げることができる。なお、図7では、バッファ部9がenable端子を有する例を示している。
検出部6は、動作自体は実施の形態1のときと同様の動作を行うが、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を、制御回路5aではなくバッファ部9のenable端子に出力する。
バッファ部9は、検出部6から取得した規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号に基づいて、スイッチング素子1,2の動作を制御し、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする機能を有する。バッファ部9が備えるenable端子は、本来、異常発生時、制御電源喪失時などにおいて利用する制御端子である。しかしながら、本実施の形態では、あえて検出部6からの信号の出力先をバッファ部9のenable端子にする。これにより、バッファ部9は、ハイサイド側およびローサイド側の両方の出力、すなわちスイッチング素子1,2に対する両方の出力をLに固定することができ、ゲート駆動回路110から主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンスの状態にすることが可能である。
その他の構成の動作は、実施の形態1のときと同様である。また、実施の形態2の制御部15aとしての動作は、実施の形態1の制御部15の動作と同様である。そのため、各構成の具体的な動作の説明については省略する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ゲート駆動回路110は、制御回路5aおよびバッファ部9によって制御部15aを構成することとした。この場合においても、実施の形態1のゲート駆動回路100と同様の効果を得ることができる。さらに、ゲート駆動回路110は、検出部6からの信号をバッファ部9が取得する構成とすることで、制御回路5aについては既存のものを利用することができ、また、応答遅れ分がなくなるため高速な応答が可能となり、ハイインピーダンス状態の切り替えタイミングの高速化も図ることが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、定電圧駆動方式のゲート駆動回路について説明した。実施の形態3では、定電流回路を用いたゲート駆動回路について説明する。
図8は、実施の形態3に係るゲート駆動回路120の構成例を示す図である。ゲート駆動回路120は、図8に示すように、主スイッチング素子101,102がトーテムポール型、すなわち直列に接続されたシステムにおいて、主スイッチング素子101を駆動対象とする。なお、図示は省略するが、ゲート駆動回路120は、実施の形態1のゲート駆動回路100と同様、図2に示すような電力変換システム200への適用が可能である。
実施の形態3のゲート駆動回路120は、検出部6と、定電流回路10,11と、直流電源12,13と、制御部15bと、を備える。制御部15bは、制御回路5bを備える。
定電流回路10は、一端が直流電源12に接続され、他端から主スイッチング素子101のゲート端子に電流を出力可能な第1の定電流回路である。
定電流回路11は、一端が直流電源13に接続され、他端から主スイッチング素子101のゲート端子に電流を出力可能な第2の定電流回路である。
制御部15bの制御回路5bは、定電流回路10,11を個別に制御して、主スイッチング素子101のゲート端子に出力する電流を制御し、または、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。具体的には、制御回路5bは、定電流回路10に対する電流指令値Ig10によって、定電流回路10から主スイッチング素子101のゲート端子に出力する電流を制御する。また、制御回路5bは、定電流回路11に対する電流指令値Ig11によって、定電流回路11から主スイッチング素子101のゲート端子に出力する電流を制御する。このとき、制御回路5bは、定電流回路10に対する電流指令値Ig10および定電流回路11に対する電流指令値Ig11をともに0Aにすることで、主スイッチング素子101のゲート端子への電荷の注入または放電が一旦停止され、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にすることができる。制御回路5bは、実施の形態1の制御回路5と同様、検出部6からの信号に基づいて、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。なお、制御回路5bは、定電流回路10に対する電流指令値Ig10および定電流回路11に対する電流指令値Ig11について、0Aを指示するのではなく、出力停止を指示する信号を出力してもよい。
ゲート駆動回路120は、実施の形態1のゲート駆動回路100が主スイッチング素子101のゲート端子に対する電圧の出力を制御していたのに対して、主スイッチング素子101のゲート端子に対する電流の出力を制御する点で異なるが、動作の流れ自体は実施の形態1のゲート駆動回路100と同様である。そのため、各構成の具体的な動作の説明については省略する。
以上説明したように、本実施の形態において、ゲート駆動回路120は、定電流回路10,11を用いて主スイッチング素子101のゲート端子に対する電流の出力を制御することで、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にすることとした。この場合においても、ゲート駆動回路120は、実施の形態1のゲート駆動回路100と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、検出部6が主スイッチング素子101の駆動状態から規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する他の検出方法について説明する。ここでは、実施の形態1のゲート駆動回路100を例にして説明するが、実施の形態2のゲート駆動回路110、および実施の形態3のゲート駆動回路120にも適用可能である。
例えば、検出部6は、主スイッチング素子101のゲート電圧Vgsの変化からミラー領域に入ったタイミングを検出し、制御回路5は、検出されたタイミングから遅れて主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が変化するタイミングを推定し、ワンパルス信号を出力し、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にすることで、実施の形態1のときと同様の効果を得ることができる。
すなわち、検出部6は、主スイッチング素子101に印加されるゲート電圧Vgsの変化量が下がってゲート電圧Vgsがミラー電圧となるミラー領域に入ったタイミングを規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出し、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を制御部15の制御回路5に出力してもよい。このとき、検出部6は、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出すると、制御部15の制御回路5に対して、前述の信号として検出前と異なる状態のパルス信号を規定された期間出力する。この場合、制御部15の制御回路5は、検出部6から信号を取得したことによって主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が下がり始めたと推定し、検出部6から信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの規定された期間、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。
なお、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1が下がり始めたことを推定する動作については、制御部15の制御回路5ではなく、検出部6が行ってもよい。
また、検出部6は、主スイッチング素子101のドレインソース電圧Vds1を観測することでドレインソース電圧Vds1の変化したタイミングを特定し、変化に合わせて制御回路5からワンパルス信号を出力させ、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にすることで、実施の形態1のときと同様の効果を得ることができる。
すなわち、検出部6は、主スイッチング素子101に印加されるドレインソース電圧Vds1が下がり始めたタイミングを規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出し、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を制御部15の制御回路5に出力してもよい。このとき、検出部6は、規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出すると、制御部15の制御回路5に対して、前述の信号として検出前と異なる状態のパルス信号を規定された期間出力する。この場合、制御部15の制御回路5は、検出部6から信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの規定された期間、主スイッチング素子101のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする。
なお、実施の形態1から実施の形態4で説明したゲート駆動回路の回路構成は、上記で説明したものに限定されない。ゲート駆動回路は、駆動対象の主スイッチング素子101のゲートソース間をワンショット時間だけハイインピーダンスにすることができる回路構成であれば、どのような回路構成であってもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,2 スイッチング素子、3,4 ゲート抵抗、5,5a,5b 制御回路、6 検出部、7 リアクトル、9 バッファ部、10,11 定電流回路、12,13,150 直流電源、15,15a,15b 制御部、90,93 処理回路、91 プロセッサ、92 メモリ、100,100a~100f,110,120 ゲート駆動回路、101,101a~101c,102,102a~102c 主スイッチング素子、160 モータ、200 電力変換システム。

Claims (9)

  1. 第1の主スイッチング素子および第2の主スイッチング素子が直列に接続され、前記第1の主スイッチング素子を駆動対象とするゲート駆動回路であって、
    前記第1の主スイッチング素子をターンオフに維持する状態からターンオンに変化させる状態にして前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧が下がり切ってターンオンが完了するまでのターンオン動作の期間において、前記第1の主スイッチング素子の前記ドレインソース電圧が変動しているときに、規定された期間、前記第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にし、前記規定された期間終了後、前記規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻して前記第1の主スイッチング素子のターンオンが完了するまでターンオン動作を継続する制御部
    前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する検出部と、
    を備え、
    前記規定された期間は、前記第1の主スイッチング素子のゲート電流が一旦0になるまで、または、前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化および前記第2の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化が一旦停止するまで続き、
    前記検出部は、前記第1の主スイッチング素子に流れる電流の第1の電流値が、前記第1の主スイッチング素子がターンオフを維持する状態のときに前記第2の主スイッチング素子に流れていた電流の第2の電流値を超えてピークに達し、収束するために前記第1の電流値が下がり始めたタイミングを前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出し、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を前記制御部に出力し、
    前記制御部は、前記信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの前記規定された期間、前記第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする、
    ことを特徴とするゲート駆動回路。
  2. 第1の主スイッチング素子および第2の主スイッチング素子が直列に接続され、前記第1の主スイッチング素子を駆動対象とするゲート駆動回路であって、
    前記第1の主スイッチング素子をターンオフに維持する状態からターンオンに変化させる状態にして前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧が下がり切ってターンオンが完了するまでのターンオン動作の期間において、前記第1の主スイッチング素子の前記ドレインソース電圧が変動しているときに、規定された期間、前記第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にし、前記規定された期間終了後、前記規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻して前記第1の主スイッチング素子のターンオンが完了するまでターンオン動作を継続する制御部と、
    前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する検出部
    を備え、
    前記規定された期間は、前記第1の主スイッチング素子のゲート電流が一旦0になるまで、または、前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化および前記第2の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化が一旦停止するまで続き、
    前記検出部は、前記第1の主スイッチング素子に印加されるドレインソース電圧が下がり始めたタイミングを前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出し、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を前記制御部に出力し、
    前記制御部は、前記信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの前記規定された期間、前記第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする、
    ことを特徴とするゲート駆動回路。
  3. 第1の主スイッチング素子および第2の主スイッチング素子が直列に接続され、前記第1の主スイッチング素子を駆動対象とするゲート駆動回路であって、
    前記第1の主スイッチング素子をターンオフに維持する状態からターンオンに変化させる状態にして前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧が下がり切ってターンオンが完了するまでのターンオン動作の期間において、前記第1の主スイッチング素子の前記ドレインソース電圧が変動しているときに、規定された期間、前記第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にし、前記規定された期間終了後、前記規定された期間開始前のターンオン動作の状態に戻して前記第1の主スイッチング素子のターンオンが完了するまでターンオン動作を継続する制御部と、
    前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する検出部
    を備え、
    前記規定された期間は、前記第1の主スイッチング素子のゲート電流が一旦0になるまで、または、前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化および前記第2の主スイッチング素子のドレインソース電圧の変化が一旦停止するまで続き、
    前記検出部は、前記第1の主スイッチング素子に印加されるゲート電圧の変化量が下がって前記ゲート電圧がミラー電圧となるミラー領域に入ったタイミングを前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングとして検出し、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号を前記制御部に出力し、
    前記制御部は、前記信号を取得したことによって前記第1の主スイッチング素子のドレインソース電圧が下がり始めたと推定し、前記信号を取得して規定された遅延時間が経過してからの前記規定された期間、前記第1の主スイッチング素子のゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする、
    ことを特徴とするゲート駆動回路。
  4. 前記検出部は、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出すると、前記制御部に対して、前記信号として検出前と異なる状態のパルス信号を規定された期間出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲート駆動回路。
  5. 前記検出部は、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出すると、前記制御部に対して、前記信号として検出前と異なる状態のパルス信号を規定された期間出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲート駆動回路。
  6. 前記検出部は、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出すると、前記制御部に対して、前記信号として検出前と異なる状態のパルス信号を規定された期間出力する、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲート駆動回路。
  7. 一端が第1の直流電源に接続され、他端から前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子に電圧を出力可能な第1のスイッチング素子と、
    一端が第2の直流電源に接続され、他端から前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子に電圧を出力可能な第2のスイッチング素子と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子のオンオフを個別に制御して、前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子に出力する電圧を制御し、または、前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のゲート駆動回路。
  8. 前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子のオンオフを制御する制御信号を出力する制御回路と、
    前記制御信号を増幅して前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオンオフするバッファ部と、
    を備え、
    前記バッファ部は、前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出する検出部から取得した前記規定された期間の開始のトリガとなるタイミングを検出したことを示す信号に基づいて、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子の動作を制御し、前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする機能を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲート駆動回路。
  9. 一端が第1の直流電源に接続され、他端から前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子に電流を出力可能な第1の定電流回路と、
    一端が第2の直流電源に接続され、他端から前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子に電流を出力可能な第2の定電流回路と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1の定電流回路および前記第2の定電流回路を個別に制御して、前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子に出力する電流を制御し、または、前記第1の主スイッチング素子の前記ゲート端子への出力をハイインピーダンス状態にする、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のゲート駆動回路。
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