JP7543603B1 - 臓器モデル固定具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、開腹手術や腹腔鏡手術では届きにくかった部位にも到達できる、手振れが補正されるなどの利点を有することから、近年、ロボット支援手術が全国的に増加している。
そこで、このような腹腔鏡下手術やロボット支援手術の手技トレーニングを効果的に行う技術が望まれている。
そこで、手術の対象となる臓器だけではなく、当該臓器の周囲の組織構造による影響を再現し、かつ、低コストで臓器モデルを作製可能な臓器モデル固定具が望まれている。
しかしながら、特許文献3の医療シミュレータは、臓器モデルに対する圧縮力や引張力を測定することはできるが、当該臓器の周囲の組織構造による影響を再現するものではなかった。
臓器モデルは、軟質の樹脂で形成される。臓器モデル自体の弾性力と併せて、弾性部が設けられることにより、第1の臓器モデルと第2の臓器モデルを吻合するトレーニングにおいて、臓器モデルの周辺組織の構造から生じる引張応力や引張りに対する収縮速度をより正確に再現できる。
弾性部を構成する弾性体やダンパー機構については、公知のバネやダンパーが用いられる。弾性部を適宜調整可能な構成とし、或いは、部材を付け替え可能な構成とする等により、ユーザのニーズに合わせた調整が可能となる。弾性部は、第1の臓器モデル固定部と第2の臓器モデル固定部の何れか一方のみに設けられてもよいし、双方に設けられてもよい。また、本発明の臓器モデル固定具には、第1の臓器モデル固定部及び第2の臓器モデル固定部以外に臓器モデル固定部が設けられてもよい。3つ以上の臓器モデル固定部が設けられる場合は、3つ以上の臓器モデル固定部に、それぞれ弾性部が設けられてもよい。更に、各固定部に設けられる弾性部は複数でもよい。
なお、「引張り」と「押圧」については、1つの固定部に「引張り」と「押圧」の何れか一方に対応した弾性部が設けられることでもよいし、1つの固定部に逆方向に機能する複数の弾性部が設けられることでもよい。また、1つの固定部に1種類の弾性部が設けられる場合であっても、力が加えられる向きによって、引張り力や押圧力となる場合が存在するという意味も含む趣旨である。
例えば、平均的なヒトを基準として、臓器や臓器の周囲の組織から生じる引張応力又は弾性応力を再現したとしても、ヒトの臓器には個人差があり、臓器の周囲の組織から生じる引張応力又は弾性応力についても個人差がある。そこで、調整機構を備えることにより、当該臓器モデルの実際の臓器の周辺組織に対する引張応力及び引張りに対する収縮速度に応じて、弾性部における引張応力及び引張りに対する収縮速度を調整できる。調整機構としては、例えば、臓器モデルを保持する部材を2つに分離し、2つの部材の一方に長孔、他方に雌螺子部を設け、2つの部材の組み合わせ位置を無段階に変化させ、螺子を用いて固定できる構造とすることができる。かかる構造であれば、ユーザは固定位置の微調整ができるため、臓器モデルの一部を鉗子等で把持して、引っ張った状態から把持状態を解除すると、実際の臓器を放したときと同様に収縮する位置を模索して調整できる。例えば、前立腺がんの尿道膀胱再建術のトレーニングにおいて、切除後に残された臓器を引っ張って吻合する手技をリアルに再現できる。
例えば、胃全摘除術のトレーニングにおいて、切除後に残された食道と空腸を吻合する際に、食道と小腸を臓器モデルにして正確に再現しようとすると、小腸が長くなりコストが高額となる。本発明の臓器モデル固定具を用いることで、小腸全体を再現しなくても、空腸の一部を再現した空腸モデルを臓器モデル固定部に取り付けることで、空腸を引っ張りながら食道と吻合する手技をリアルに再現できる。
本発明の臓器モデル固定具において、弾性部の弾性力及び衝撃力は、医師の経験的な触感に応じて調整されたことが好ましい。医師の経験的な触感に応じた調整は、弾性部に当該臓器モデルを取り付けた状態で、複数の医師がそれぞれ鉗子等で臓器モデルの一部を把持する、引っ張る又は放すといった操作を繰り返し行った上で規定される。
本発明の臓器モデル固定具における臓器モデル固定部は、ヒンジを有する可動部を備え、可動部が臓器モデルの内面を係止して固定することでもよい。また、本発明の臓器モデル固定具における臓器モデル固定部は、棒状部材を備え、棒状部材に臓器モデルが挿通され臓器モデルを固定することでもよい。
弾性部5は、尿道膀胱吻合において、膀胱が鉗子等で引っ張られた際に、膀胱の周囲の組織から生じる弾性力を再現するものである。
尿道モデル8は、端部8aから胴部8cを経て端部8bに至るまで同じ径であり、端部8aと端部8bは同形状であるため、何れの端部も吻合トレーニングに利用可能である。
台座11には、固定部(15a~15c)が設けられている。固定部(15a~15c)は、台座11の長手方向の一方に1つの固定部15a、他方に2つの固定部(15b,15c)が設けられているが、これは、多様な臓器モデル固定具の取付を可能としたものであり、本実施例の臓器モデル固定具1は、固定部15aに取り付けて使用する。台座11と側板部材(12a,12b)は、台座11に設けられた凹部(図示せず)と側板部材(12a,12b)に設けられた凸部(図示せず)を嵌合し、さらに4つの留め具14を用いて固定する。
臓器モデル固定具1に尿道モデル8及び膀胱モデル7を取り付けた状態で、臓器モデル固定具1を、組立式腹腔シミュレータ10の台座11に取り付ける(ステップS03)。組立式腹腔シミュレータ10は、臓器モデル固定具1の取付前に台座11に側板部材(12a,12b)を取り付けておいてもよいし、臓器モデル固定具1の取付後に側板部材(12a,12b)を取り付けてもよい。最後に、側板部材(12a,12b)に気腹カバー13を取り付ける(ステップS04)。かかる状態で、膀胱と尿道の吻合トレーニングを行う。
なお、ステップS01とステップS02の順序は逆でも構わない。また、臓器モデル固定具1を組立式腹腔シミュレータ10に取り付けた後に、膀胱モデル7や尿道モデル8の取付を行うことも可能である。
以下、各部材の取付方法や機能について詳細に説明する。
配置する尿道モデル8の端部8aの位置を調整した状態で、胴部8cを、尿道モデル固定部本体44に設けられた凹部44aに配置する。その後、可動部41を閉じて、尿道モデル固定部本体44と可動部41により尿道モデル8を挟着し、留め具43を用いて固定する。
可動部31は、ヒンジ部32により図10(1)の矢印の方向に可動する。ヒンジ部32は弾性機構を備え、可動部31に対して、矢印の方向に力を加えると可動するが、力が加えられなくなると、図10(1)の状態に戻る。したがって、膀胱モデル固定部3に膀胱モデル7を取り付ける際は、縁部72の一端を非可動部33に係止した上で、可動部31を矢印方向に移動させつつ、縁部72の他端を可動部31に係止する。可動部31を支える手を離すと、ヒンジ部32の弾性機構により、図10(2)に示すように、膀胱モデル7は膀胱モデル固定部3に安定的に固定される。図10(1)に示す弾性部材34は、スポンジ(EPDM発泡体)で形成され、膀胱モデル7の形状を保持する。
図14(1)又は(2)に示すように、膀胱モデル7に対して何も力を加えていない状態では、膀胱モデル7の開口部73aと尿道モデル8の端部8aは離れた状態となっている。膀胱モデル7の開口部73aと尿道モデル8の端部8aは、前立腺全摘除術において、前立腺が全て摘除されたことにより形成された膀胱の開口部と尿道の端部を模擬したものである。
図15(1)、(2)又は図16(1)は、膀胱モデル7が尿道モデル8側へ引っ張られることで、膀胱モデル7の開口部73aと尿道モデル8の端部8aが近接状態となったものである。吻合の途中で不意に開口部73aを放すと、膀胱モデル7は、弾性部5の弾性力により、図16(2)に示す元の位置まで移動する。
膀胱モデル7は膀胱モデル固定部3に固定され、膀胱モデル固定部3は弾性部本体51と接続されているため、図17(1)に示す状態から、図17(2)に示すように、膀胱モデル7が尿道モデル8側へ引っ張られると、弾性部本体51は、左方から右方へ移動する。なお、鉗子などで膀胱モデル7を把持する方向によっては、必ずしも引張り動作ではなく、押圧動作となる場合も存在する。ここではショックアブソーバ52及びコイルスプリング53により、実際の膀胱の周辺組織による引張応力が再現されるが、特に、引く動作についてはコイルスプリング53が設けられることにより実際の膀胱の周辺組織による引張応力がリアルに再現される。図17(1)に示す基準位置からの弾性部本体51の最大可動範囲Rは35mmである。
ここでの弾性力は、実際の膀胱の開口部を把持し、尿道の端部まで引っ張った状態に加えられる力に基づいて決定される。また、開口部73aを放した際に元の位置まで戻る速度についても、実際の膀胱の開口部を把持し、尿道の端部まで引っ張った状態から、開口部を放した際に元の位置まで戻る速度に基づいて決定される。具体的には、医師の経験的な触感に応じて調整される。これにより、膀胱の周囲の組織から生じる弾性力などを再現した、実際の手技に近いリアルなトレーニングが可能となる。
図18は、実施例2の臓器モデル固定具の説明図であり、(1)は実施例2の臓器モデル固定具、(2)は従来技術の臓器モデル固定具の説明図を示している。なお、これらは何れも実際の固定具とは異なり、形状をデフォルメしたものである。
図18(2)に示すように、従来技術の臓器モデル固定具101は、台座11b上に、臓器モデル固定部(30b,40b)が設けられている。臓器モデル固定部30bには空腸モデル70b、臓器モデル固定部40bには食道モデル80bのそれぞれ一端が取り付けられている。食道と空腸の端部を繋ぐ消化管再建術のトレーニングを行うためには、空腸モデル70bの他端と、食道モデル80bの他端を吻合する必要がある。ここで、よりリアルな状態を再現するためには、従来技術では、空腸が伸縮する長さL1を考慮して、空腸モデル70bの長さL3を確保する必要があった。
吻合トレーニング用に4つの開口部(73h~73k)が設けられているため、膀胱モデル固定部3aに膀胱モデル7aを取り付ける際に、開口部(73f,73g)を軸中心に略90°回転させて固定する向きを変えることで、複数回数の吻合トレーニングが可能となっている。図23(1)又は(3)に示すように、膀胱モデル本体71の内側には、中空部74aが形成される。膀胱モデル固定部3aに取り付ける際は、2つの開口部(73f,73g)を係止部36に挿し込んで取り付ける。
図22に示す係止部36は、図24(1)に示すように、端部36aから湾曲して形成された棒状部材が、折り返し部36cにおいて内側に折り返され、折り返し前の湾曲形状に沿って、端部36bまで湾曲して設けられた形状を呈している。膀胱モデル7aを取り付ける際は、まず、端部36aと端部36bの間隙に開口部(73f,73g)を挿し込むようにして、開口部(73f,73g)の何れか一方を端部36bから折り返し部36まで嵌め込み取り付ける。ここでは図24(2)に示すように、開口部73fから挿し込んでいる。係止部36は、膀胱モデル7aを側方から挿し込む構造となっているため、膀胱モデル7aの取付け・取外しが容易であるだけではなく、実際の膀胱やその周辺組織による引張応力を安定的に再現できる。また、係止部36の湾曲形状は、膀胱モデル7aの楕円体形状に合わせて形成されているため、取付後は、足側から膀胱モデル7aを引っ張ったとしても容易には脱落しない構造である。
図26(1)又は(2)に示すように、膀胱モデル7aに対して何も力を加えていない状態では、膀胱モデル7aの開口部73kと尿道モデル8の端部8aは離れた状態となっている。膀胱モデル7aの開口部73kと尿道モデル8の端部8aは、前立腺全摘除術において、前立腺が全て摘除されたことにより形成された膀胱の開口部と尿道の端部を模擬したものである。
図27(1)、(2)又は図28(1)は、膀胱モデル7aが尿道モデル8側へ引っ張られることで、膀胱モデル7aの開口部73kと尿道モデル8の端部8aが近接状態となったものである。吻合の途中で不意に開口部73kを放すと、膀胱モデル7aは、弾性部54の弾性力により、図28(2)に示す元の位置まで移動する。
膀胱モデル7aは膀胱モデル固定部3aに固定され、膀胱モデル固定部3aは弾性部本体55と接続されているため、図29(1)に示す状態から、図29(2)に示すように、膀胱モデル7aが尿道モデル8側へ引っ張られると、弾性部本体55は、左方から右方へ移動する。ここではショックアブソーバ52及びコイルスプリング53により、実際の膀胱の周辺組織による引張応力が再現されるが、特に、引く動作についてはコイルスプリング53が設けられることにより実際の膀胱の周辺組織による引張応力がリアルに再現される。
ここでの弾性力は、実際の膀胱の開口部を把持し、尿道の端部まで引っ張った状態に加えられる力に基づいて決定される。また、開口部73kを放した際に元の位置まで戻る速度についても、実際の膀胱の開口部を把持し、尿道の端部まで引っ張った状態から、開口部を放した際に元の位置まで戻る速度に基づいて決定される。具体的には、医師の経験的な触感に応じて調整される。これにより、膀胱の周囲の組織から生じる弾性力などを再現した、実際の手技に近いリアルなトレーニングが可能となる。
図30に示すように、調整部56には長孔58が形成され、また、弾性部本体55には図示しないが雌螺子部が形成されている。調整部56の位置決めを行った上で、長孔58に螺子57を挿通し、雌螺子部に螺子57を螺合して、弾性部本体55に調整部56を固定する構造である。すなわち、弾性部本体55の一部と、調整部56、螺子57により調整機構が形成される。
図30では、基本位置となる位置P2に位置決めし、螺子57を固定している。基本位置となる位置P2とは、平均的なヒトを基準として、膀胱の周囲の組織から生じる引張応力又は弾性応力を再現した位置であり、貫通孔22aから膀胱モデル7aの開口部73kまでの距離は距離D2となっている。そのため、トレーニングを行う際には基本的には位置P2に位置決めして螺子57を固定すればよい。
図19は、その他の実施例の弾性部の説明図であり、(1)は膀胱モデルを尿道モデルに接近させていない状態、(2)は膀胱モデルを尿道モデルに接近させた状態を示している。図19(1)又は(2)に示すように、弾性部5aは、実施例1の弾性部5とは異なり、ショックアブソーバ52とコイルスプリング53が同軸上に設けられている。その他の構成は、実施例1と同様である。このように、ショックアブソーバ52及びコイルスプリング53は、弾性部本体(5,5a)に接続されていればよく、ショックアブソーバ52とコイルスプリング53の位置は、別軸上に設けられてもよいし、同軸上に設けられてもよい。
2,2a 固定具本体
3,3a 膀胱モデル固定部
4,4a 尿道モデル固定部
5,5a,50,54 弾性部
6 取付部
7,7a 膀胱モデル
8 尿道モデル
8a,8b 端部
8c 胴部
10 組立式腹腔シミュレータ
11,11a,11b 台座
12a,12b 側板部材
13 気腹カバー
13a 気腹部
13b 枠部
13c ポート孔
14,43,43a,63 留め具
15a~15c 固定部
21,21a 支持部
22,22b 恥骨部
22a 貫通孔
23,23a 把持部
24 ヒンジ部
30a,30b,40a,40b 臓器モデル固定部
31,41,41a,61 可動部
32,42,42a,62 ヒンジ部
33 非可動部
34 弾性部材
35,35a 保持部
36 係止部
36a,36b 端部
36c 折り返し部
44 尿道モデル固定部本体
44a,64 凹部
51,55 弾性部本体
52 ショックアブソーバ
53 コイルスプリング
56 調整部
57 螺子
58 長孔
70a,70b 空腸モデル
80a,80b 食道モデル
71 膀胱モデル本体
72 縁部
73a~73k 開口部
74,74a 中空部
D1~D3 距離
L1~L3 長さ
P1~P3 位置
R 最大可動範囲
Claims (10)
- 人体を模擬したシミュレータ内に収容する臓器モデルを吻合するトレーニング用の臓器モデルを固定する固定具において、
第1の臓器モデルを固定する第1の臓器モデル固定部と、第2の臓器モデルを固定する第2の臓器モデル固定部と、
少なくとも何れかの臓器モデル固定部に、弾性体及びダンパー機構とから成る弾性部を備え、臓器モデルを前記弾性体の伸縮方向に引張り又押圧することにより、前記弾性体の弾性変形に伴う伸縮方向の振動の衝撃力を前記ダンパー機構が吸収することを特徴とする臓器モデル固定具。 - 第1の臓器モデル固定部または第2の臓器モデル固定部の何れかに、前記弾性部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の臓器モデル固定具。
- 前記弾性部の引張応力及び引張りに対する収縮速度は、当該臓器モデルの実際の臓器の周辺組織に対する引張応力及び引張りに対する収縮速度に応じて調整できる調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の臓器モデル固定具。
- 前記弾性部の弾性応力及び押圧に対する膨張速度は、当該臓器モデルの実際の臓器の周辺組織に対する弾性応力及び押圧に対する膨張速度に応じて調整できる調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の臓器モデル固定具。
- 前記弾性部の引張応力及び引張りに対する収縮速度は、当該臓器モデルの実際の臓器に延設した部位に対する引張応力及び引張りに対する収縮速度に応じて調整できる調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の臓器モデル固定具。
- 前記トレーニングは、前立腺全摘除術における尿道膀胱吻合トレーニングであり、
第1の臓器モデルと第2の臓器モデルが、それぞれ膀胱を模擬した臓器モデルと尿道を模擬した臓器モデルであり、
前記弾性部の引張応力及び引張りに対する収縮速度を、実際の膀胱の周辺組織に対する引張応力及び引張りに対する収縮速度に応じて調整でき、前記弾性部の弾性応力及び押圧に対する膨張速度を、実際の膀胱の周辺組織に対する弾性応力及び押圧に対する膨張速度に応じて調整できる調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の臓器モデル固定具。 - 前記トレーニングは、胃全摘除術における消化管再建術トレーニングであり、
第1の臓器モデルと第2の臓器モデルが、それぞれ食道を模擬した臓器モデルと空腸を模擬した臓器モデルで、各臓器モデルのそれぞれのチューブの長さが実物より短いことを特徴とする請求項5に記載の臓器モデル固定具。 - 前記弾性部の弾性力及び前記衝撃力は、医師の経験的な触感に応じて調整されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の臓器モデル固定具。
- 前記臓器モデル固定部は、ヒンジを有する可動部を備え、前記可動部が前記臓器モデルの内面を係止して固定することを特徴とする請求項1に記載の臓器モデル固定具。
- 前記臓器モデル固定部は、棒状部材を備え、前記棒状部材に前記臓器モデルが挿通され前記臓器モデルを固定することを特徴とする請求項1に記載の臓器モデル固定具。
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