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JP7511798B1 - 化粧料基剤 - Google Patents

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Abstract

使用感及び保湿効果の両立を図った新たな化粧料基剤を提供する。下記式(1)で表される構造を有するポリマーを含み又はからなり、JPEG0007511798000016.jpg37153式(1)において、R1、R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基であり、Aは、炭素数2~4のアルキレン基であり、かつm及びnは、それぞれ独立して、1.0~50であり、ポリマーの数平均分子量が、10,000以下であり、ポリマーのIOB値が、0.4~1.8である、化粧料基剤。

Description

本発明は、化粧料基剤に関する。
健康な皮膚を保つためには水分の保持が不可欠であり、保湿を目的とした化粧料が数多く開発されている。また、化粧料の使用感としては、しっとりさがあり、かつべたつき感のないものが求められている。
これまでに、様々な保湿を目的とする化粧料又は化粧料基剤が開発されている。
例えば、特許文献1では、一般式(1)で表されるポリエーテルを含有する保湿剤が開示されている:
-[X]m-[Y]n- (1)
〔式中、m個のXは基(X)又は(X)を示し、n個のYはエポキシド(x)又は(x)と共重合し得るモノマー由来の基を示し、m及びnはm/(m+n)=0.2~1及びm+n≧12を満足する数を示す。〕
(R~RはH、Me又はEtを、RはH又はC~C32の炭化水素基を、aは1又は2を、R~RはH、-COOH、-CHCOOH又はそれらの塩。但しR=R=R=R=Hを除く)
また、特許文献2では、下記一般式(I)で示されるアルキレンオキシド誘導体を含む皮膚外用剤が開示されている:
(式中、AOは炭素数3~4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、mおよびnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦n≦70である。炭素数3~4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20~80重量%である。炭素数3~4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。R,Rは、同一もしくは異なってもよい炭素数1~4の炭化水素基または水素原子であり、RおよびRの炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
特開2001-048772号公報 特開2004-083541号公報
しかしながら、例えば、上述した特許文献1に開示されている保湿剤は、上述した一般式(1)(-[X]m-[Y]n-)で表されるポリエーテルの構造(例えば、置換基の種類や分子量の程度等)によって、化粧料としての使用感の点において満足できない場合がある。
本発明は、上記の事情を改善しようとするものであり、その目的は、使用感及び保湿効果の両立を図った新たな化粧料基剤を提供することである。
上記の目的を達成する本発明は、以下のとおりである。
〈態様1〉
下記式(1)で表される構造を有するポリマーを含み又はからなり、
前記式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基であり、Aは、炭素数2~4のアルキレン基であり、かつm及びnは、それぞれ独立して、1.0~50であり、
前記ポリマーの数平均分子量が、10,000以下であり、
前記ポリマーのIOB値が、0.4~1.8である、
化粧料基剤。
〈態様2〉
前記式(1)において、Aが、下記式(2)で表され:
前記式(2)において、Rは、炭素数1又は2のアルキル基である、
態様1に記載の化粧料基剤。
〈態様3〉
前記ポリマーが、ランダム共重合体又はブロック共重合体である、態様1又は2に記載の化粧料基剤。
〈態様4〉
前記式(1)において、mが2以上であり、かつRの少なくとも一部が、メチル基である、態様1~3のいずれか一項に記載の化粧料基剤。
〈態様5〉
前記式(1)において、R及びRの少なくとも一方が、メチル基である、態様1~4のいずれか一項に記載の化粧料基剤。
〈態様6〉
保湿用である、態様1~5のいずれか一項に記載の化粧料基剤。
〈態様7〉
態様1~6のいずれか一項に記載の化粧料基剤を含む、化粧料。
本発明によれば、使用感及び保湿効果の両立を図った新たな化粧料基剤を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、発明の本旨の範囲内で種々変形して実施できる。
《化粧料基剤》
本発明の化粧料基剤は、
下記式(1)で表される構造を有するポリマーを含み又はからなり、
式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基であり、Aは、炭素数2~4のアルキレン基であり、かつm及びnは、それぞれ独立して、1.0~50であり、
ポリマーの数平均分子量が、10,000以下であり、
ポリマーのIOB値が、0.4~1.8である。
本発明者らの鋭意研究によって、本発明の化粧料基剤は、上述した式(1)で示される構造を有するポリマー(以下、「本発明のポリマー」とも称する)含むこと又は本発明のポリマーからなることによって、使用感及び保湿効果が両立できることが見出された。
理論に限定されるものではないが、これは、本発明のポリマーは、上記式(1)で示す特有の構造、特定の範囲の数平均分子量(10,000以下)、及び特定の範囲のIOB(Inorganic Organic Balance)値(0.4~1.8)に由来するものと推測する。
なお、本発明の化粧料基剤による使用感として、「しっとり感」、「べたつき感」、「肌への馴染み及び広がり易さ」、及び「ぬめり感」によって、総合的に判断されるものとする。
また、本発明の化粧料基剤は、本発明のポリマー以外の成分として、水、トコフェロール等の酸化防止剤、フェノキシエタノール等の防腐剤等を含有することができ、また発明のポリマーのみからなっていてもよい。本発明の化粧料基剤において、本発明のポリマー以外の成分が含有される場合のその含有量は、50質量%以下、40質量%以下、30質量%以下、20質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、1質量%以下、0.5質量%以下、又は0.1質量%以下であってよい。
以下では、本発明のポリマーについて、詳細に説明する。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、「式(1)」又は「式(2)」等の文言は、先行技術文献中の式ではなく、いずれも本発明に関わる化学式を指すものである。
本発明のポリマーは、下記式(1)で表される構造を有する:
式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基である。なお、本発明において、炭素数1~4のアルキル基として、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、及びtert-ブチル基等が挙げられる。また、本発明の効果を損なわない限り、これらのアルキル基は、更に置換基を有していてもよい。置換基としては、特に限定されず、例えばハロゲノ基等が挙げられる。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、又はtert-ブチル基であってよい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、Rは、水素原子、メチル基又はエチル基であることが好ましい。また、mが2以上である場合、すなわち、複数のRが存在する場合、各々のRは、それぞれ同じであってもよく、異なっていてもよく、特に、Rの少なくとも一部は、メチル基であることが好ましい。Rの少なくとも一部がメチル基である場合には、特に使用感を向上させる観点から好ましい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、Rは、水素原子と炭素数1~4のアルキル基とが混在していている状態であってよい。すなわち、Rの一部は水素原子であり、かつ他の一部は炭素数1~4のアルキル基であってよい。好ましくは、Rの一部は水素原子であり、かつ他の一部はメチル基である。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、Rは、水素原子、メチル基又はエチル基であることが好ましく、特に、メチル基であることがより好ましい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、Rは、水素原子と炭素数1~4のアルキル基とが混在していている状態であってよい。すなわち、Rの一部は水素原子であり、かつ他の一部は炭素数1~4のアルキル基であってよい。好ましくは、Rの一部は水素原子であり、かつ他の一部はメチル基である。また、複数のR及びRが存在し、かつその少なくとも一部がメチル基である場合、R及びRにおけるメチル基と水素の割合(CH/H)は、特に限定されず、例えば、0.05以上、0.10以上、0.15以上、0.20以上、0.25以上、0.30以上、0.35以上であってよく、また、0.99以下、0.90以下、0.80以下、0.70以下、0.60以下であってよい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、Rは、水素原子、メチル基又はエチル基であることが好ましく、特に、メチル基であることがより好ましい。また、複数のRが存在し、かつその少なくとも一部がメチル基である場合には、上述したR及びRに合わせて、R、R及びRにおけるメチル基と水素の割合(CH/H)は、特に限定されず、例えば、0.05以上、0.10以上、0.15以上、0.20以上、0.25以上、0.30以上、0.35以上であってよく、また、0.99以下、0.90以下、0.80以下、0.70以下、0.60以下であってよい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、R及びRの少なくとも一方は、メチル基であることが好ましい。
式(1)において、Aは、炭素数2~4のアルキレン基である。より具体的には、Aは例えば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基等であってよいが、これらに限定されない。特に、Aは、下記式(2)で表されることが好ましい:
式(2)において、Rは、炭素数1又は2のアルキル基である。より具体的には、Rは、メチル基又はエチル基であってよい。
式(1)において、m及びnは、それぞれの構成単位の平均付加モル数を表す。m及びnは、それぞれ独立して、1.0~50であり、より具体的には、1.0以上、1.5以上、2.0以上、3.0以上、4.0以上、5.0以上、6.0以上、7.0以上、8.0以上、9.0以上、10以上、15以上、又は20以上であってよく、また50以下、45以下、40以下、35以下、34以下、32以下、30以下、28以下、26以下、25以下、24以下、22以下、20以下、18以下、16以下、15以下、14以下12以下、10以下、又は5.0以下であってよい。
また、式(1)において、mは、1.0以上25以下、1.0以上20以下、又は1.0以上14以下であることが好ましく、2.0以上20以下、2.0以上15以下、又は2.0以上5.0以下であることがより好ましい。また、式(1)において、nは、2.0以上40以下、2.0以上35以下、又は2.0以上34以下であることが好ましく、6.0以上35以下、又は6.0以上12以下であることがより好ましい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、m+nは、4.0以上、4.5以上、5.0以上、6.0以上、7.0以上、8.0以上、9.0以上、10以上、11以上、12以上、13以上、14以上、15以上、又は17以上であってよく、また55以下、53以下、50以下、45以下、42以下、40以下、35以下、30以下、25以下、20以下、15以下、又は12以下であってよい。
本発明の一実施形態によれば、式(1)において、m:nは、1:10~10:1、1:6~6:1、又は1:5~5:1であってよい。
本発明のポリマーは、数平均分子量は、10,000以下である。より具体的には、本発明のポリマーの数平均分子量は、例えば、10,000以下、5,000以下、3,500以下、3,000以下、2,800以下、2,600以下、2,500以下、2,000以下、1,500以下、1,400以下、1,300以下、1,200以下、1,100以下、1,000以下、900以下、800以下、700以下、又は600以下であってよく、また130以上、150以上、200以上、250以上、300以上、350以上、400以上、450以上、又は500以上であってよい。また、本発明のポリマーの数平均分子量は、300以上3,500以下であることが好ましく、500以上3,500以下、又は500以上1,200以下であることがより好ましい。
本発明のポリマーのIOB値は、0.4~1.8である。より具体的には、本発明のポリマーのIOB値は、例えば、0.4以上、0.5以上、0.6以上、0.7以上、0.8以上、又は0.9以上であってよく、また1.8以下、1.6以下、1.4以下、1.2以下、又は1.0以下であってよい。また、本発明のポリマーのIOB値は、0.7以上1.2以下であることが好ましい。
ここで、IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、無機性値の有機性値に対する比率を表す値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標となるものである。IOB値は、具体的には、IOB値=無機性値/有機性値として表される。「無機性値」、「有機性値」のそれぞれについては、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値を算出することができる(例えば、甲田善生著、「有機概念図-基礎と応用-」、p.11~17、三共出版、1984年発行参照)。なお、IOB値の決定方法については、実施例に記載の方法を参照できる。
本発明のポリマーは、ブロック共重合体であってもよく、ランダム共重合体であってもよい。
本発明のポリマーの製造方法は、特に限定されず、例えば、各構成単位に対応するエポキシドを付加重合することによって行ったよい。また、付加重合は、ブロック重合であってもよく、ランダム重合であってもよい。
また、本発明のポリマーの製造方法は、上記の付加重合によって得られたポリマーに対して、更にハロゲン化アルキルと反応させることを更に含んでよい。ハロゲン化アルキルとの反応を介して、得られたポリマーの分子内の水酸基は、アルキル基によって封鎖されて、その結果ポリマー全体の疎水性を所望のとおりに調整することができる。本発明において、ポリマーの分子内において、アルキル基による水酸基の封鎖率は、例えば20%以上、30%以上、35%以上、40%以上、45%以上、50%以上、又は55%以上であってよく、また60%以下、59%以下、58%以下、57%以下、56%以下、又は55%以下であってよい。なお、アルキル基による水酸基の封鎖率は、実施例に記載の方法によって求めることができる。
本発明のポリマーの特徴の一つとして、高い水溶性及び高い脂溶性を兼備することである。
本発明のポリマーの水への溶解度は、例えば、5質量%以上、10質量%以上、20質量%以上、30質量%以上、40質量%以上、又は50質量%以上であり得る。
また、本発明のポリマーの脂溶性の指標として、例えばオリーブ油への溶解度を用いることができる。本発明のポリマーのオリーブ油への溶解度は、例えば、0.01質量%以上、0.05質量%以上、0.10質量%以上、0.50質量%以上、又は1.00質量%以上であり得る。なお、本発明のポリマーのオリーブ油への溶解度の上限値は特に限定されず、例えば10質量%以下であってよい。
本発明のポリマーの上記の特徴によれば、例えば特許文献2のアルキレンオキシド誘導体の代替品として用いることができる。よって、本発明のポリマーを含む化粧料基剤は、保湿用であってよい。
《化粧料》
本発明はまた、本発明の化粧料基剤を含む化粧料を提供する。
本発明の化粧料中における上述した本発明の化粧料基剤の含有量は、特に限定されず、例えば、化粧料全体において、本発明のポリマーが、0.001~90質量%、0.1~50質量%、又は0.1~20質量%、更には0.1~10質量%になる量であってよい。より具体的には、例えば、本発明のポリマーは、化粧料全体に対して、0.001質量%以上、0.005質量%以上、0.01質量%以上、0.05質量%以上、0.1質量%以上、0.5質量%以上、1.0質量%以上、1.5質量%以上、又は2.0質量%以上であってよく、また、90質量%以下、80質量%以下、70質量%以下、60質量%以下、50質量%以下、40質量%以下、30質量%以下、20質量%以下、10質量%以下、9.0質量%以下、8.0質量%以下、7.0質量%以下、6.0質量%以下、5.0質量%以下、4.0質量%以下、3.0質量%以下、2.0質量%以下、又は1.0質量%以下であってよい。
本発明の化粧料は、上述した本発明の化粧料基剤の他に、他の成分として、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分を1種又は2種以上更に含んでよい。
他の成分として、具体的には、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化粧料の剤型は、特に限定されず、例えば溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水-油二層系、水-油-粉末三層系、ジェル、ミスト、スプレー、ムース、ロールオン、若しくはスティック等であってもよく、または不織布等のシートに含浸あるいは塗布した製剤等であってもよい。
また、本発明の化粧料の製品形態は、特に限定されず、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料;ファンデーション、口紅、アイシャドー等のメーキャップ化粧料;日焼け止め化粧料(サンスクリーン剤);ボディー化粧料;芳香化粧料;メーク落とし、ボディーシャンプーなどの皮膚洗浄料;ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアコンディショナー、シャンプー、リンス、育毛料等の毛髪化粧料;又は軟膏等であってよい。
以下に実施例を挙げて、本発明について更に詳しく説明を行うが、本発明はこれらに限定されるものではない。
《合成例1~11》
以下の合成例1~11はそれぞれ、下記式(3)で表される構造を有するポリマーを合成した:
なお、式(3)において、[]内は、ランダム共重合体である。
〈合成例1〉
合成例1:R=H、R=H、R=CH、R=CH、m=2.0、及びn=6.0のポリマー1
下記方法で合成を行い、ポリマー1を得た。
メタノール128g及び触媒として水酸化カリウム6.4gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドール592gとプロピレンオキシド1392gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例1のポリマー1、2000gを得た。
以下では、得られたポリマー1に対して、各種の物性値を求めた。
(数平均分子量)
得られたポリマー1の数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定により算出した。システムとしてSHODEX(登録商標) GPC101GPC専用システム、示差屈折率計としてSHODEX RI-71s、ガードカラムとしてSHODEX KF-G、カラムとしてHODEX KF804Lを3本連続装着し、カラム温度40℃、展開溶剤としてテトラヒドロフランを1ml/分の流速で流し、得られた反応物の0.1重量%テトラヒドロフラン溶液0.1mlを注入し、BORWIN GPC計算プログラムを用いて屈折率強度と溶出時間で表されるクロマトグラムを得る。このクロマトグラムからポリエチレングリコールを標準とし、数平均分子量を求めたところ、約530であった。
(IOB値)
得られたポリマー1のIOB値は、以下のように求めたところ、1.09であった。
より具体的には、ポリマー1において、有機性値として、炭素を20、iso分岐を-10にて計算した。また、無機性値は、水酸基を100、エーテル結合を20にて計算した。
・メタノール部位:(炭素数1、水酸基1)×1
有機性値:20
無機性値:100
・グリシドール部位:(炭素数3、iso分岐1、水酸基1、エーテル結合1)×2
有機性値:(60-10)×2=100
無機性値:(100+20)×2=240
・プロピレンオキシド部位:(炭素数3、iso分岐1、エーテル結合1)×6
有機性値:(60-10)×6=300
無機性値:20×6=120
以上、合計有機性値が420となる、合計無機性値が460となるため、IOB値が1.09となる。
(曇点)
得られたポリマー1に対して、5wt%水溶液を調製し、85℃に加温後、冷却し、透明溶液となる温度は74℃であった。よって、ポリマー1の曇点は、74℃であることが分かった。
(水酸基価)
得られたポリマー1の水酸基価は、JIS K-1557-1の測定方法に従い測定したところ、294であった。
(水への溶解性)
得られたポリマー1の水への溶解性は、後述する「相溶性評価」の方法と同じように求めたところ、50質量%以上であった。
(オリーブ油への溶解性)
得られたポリマー1のオリーブ油への溶解性は、以下のように求めた。すなわち、ポリマー1を、濃度が1.0wt%となるようオリーブ油と混合し、外観を確認した。均一であれば「〇」とした。この場合、ポリマー1のオリーブ油への溶解性は、1.0質量%であった。
以上で測定したポリマー1の各種物性値は、下記の表1-1に示す。
〈合成例2〉
合成例2:R=H及びCH、R=H及びCH、R=CH、R=CH、m=2.0、及びn=6.0のポリマー2
下記方法で合成を行い、ポリマー2を得た。
メタノール128gと触媒として水酸化カリウム6.4gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドール592gとプロピレンオキシド1392gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後2時間攪拌した。次に、水酸化カリウム244gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル200gを温度80~130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、ポリマー2、1820gを得た。塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が125であったことから、RとRにおけるメチル基と水素原子の割合(CH/H)は0.57であることが分かった。すなわち、ポリマー2の水酸基封鎖率が57%であった。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー2に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例3〉
合成例3:R=H、R=H、R=CH、R=CH、m=1.5、及びn=3.0のポリマー3
下記方法で合成を行い、ポリマー3を得た。
メタノール128g及び触媒として水酸化カリウム4.8gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ 中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドール444gとプロピレンオキシド687gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例3のポリマー3、1196gを得た。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー3に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例4〉
合成例4:R=H、R=H、R=CH、R=CH、m=14、及びn=34のポリマー4
下記方法で合成を行い、ポリマー4を得た。
メタノール32g及び触媒として水酸化カリウム9.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドール1037gとプロピレンオキシド1972gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例4のポリマー4、2888gを得た。
〈合成例5〉
合成例5:R=H及びCH、R=H及びCH、R=CH、R=CH、m=5.0、及びn=12のポリマー5
下記方法で合成を行い、ポリマー5を得た。
メタノール64g及び触媒として水酸化カリウム6.6gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ 中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置 によりグリシドール741gとプロピレンオキシド1392gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後2時間攪拌した。次に、水酸化カリウム150gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル123gを温度80~130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため 減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例5のポリマー5、1820gを得た。塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が193であったことから、RとRにおけるメチル基と水素原子の割合(CH/H)は0.35であることがわかった。すなわち、ポリマー5の水酸基封鎖率が35%であった。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー5に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例6〉
合成例6:R=H、R=H、R=C、R=CH、m=5.0、及びn=12のポリマー6
下記方法で合成を行い、ポリマー6を得た。
ブタノール74gと触媒として水酸化カリウム3.2gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドール370gとプロピレンオキシド696gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。さらに処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、ポリマー6、1083gを得た。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー6に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例7〉
合成例7:R=H、R=H、R=CH、R=C25、m=3.0、及びn=4.0のポリマー7
下記方法で合成を行い、ポリマー7を得た。
メタノール128gと触媒として水酸化カリウム4.5gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドール592gとブチレンオキシド864gの混合物を95℃にて20時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。さらに処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、ポリマー7、1500gを得た。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー7に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例8〉
合成例8:R=H、R=H、R=CH、R=CH、m=2.0、及びn=6.0のポリマー8
下記方法で合成を行い、ポリマー8を得た。
メタノール128g及び触媒として水酸化カリウム6.4gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりプロピレンオキシド1392gを95℃にて10時間かけて滴下させその後5時間攪拌した。その後、グリシドール592gを95℃にて5時間かけて滴下させ、その後3時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例8のポリマー8、2000gを得た。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー8に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例9〉
合成例9:R=H、R=H、R=CH、R=CH、m=6.0、及びn=36のポリマー9
下記方法で合成を行い、ポリマー9を得た。
メタノール50gと触媒として水酸化カリウム16.0gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら80℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドー694gとプロピレンオキシド3262gの混合物を95℃にて60時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。さらに処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例9のポリマー、3800gを得た。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー9に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-1に示す。
〈合成例10〉
合成例10:R=H及びCH、R=H及びCH、R=CH、R=CH、m=10、及びn=35のポリマー10
下記方法で合成を行い、ポリマー10を得た。
グリセリン50gと触媒として水酸化カリウム8.1gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら100℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドー538gを100℃にて15時間かけて滴下させその後、プロピレンオキシド1416gを100℃にて20時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。次に、水酸化カリウム90.1gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル81gを温度80~130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。さらに処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例10のポリマー、1900gを得た。また、塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が226であったことから、RとRとRにおけるメチル基と水素原子の割合(CH/H)は0.23であることがわかった。すなわち、ポリマー10の水酸基封鎖率が23%であった。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー10に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-2に示す。
〈合成例11〉
合成例11:R=H及びCH、R=H及びCH、R=CH、R=CH、m=20、及びn=33のポリマー11
下記方法で合成を行い、ポリマー11を得た。
グリセリン67gと触媒として水酸化カリウム9.0gをオートクレーブ中に仕込み、オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌しながら100℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装置によりグリシドー1262gを100℃にて20時間かけて滴下させその後、プロピレンオキシド1152gを100℃にて25時間かけて滴下させ、その後5時間攪拌した。次に、水酸化カリウム120gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した後、系内を乾燥窒素で置換した後、塩化メチル109gを温度80~130℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6~7とし、含有する水分を除去するため減圧-0.095MPa(50mmHg)、100℃で1時間処理した。さらに処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、合成例11のポリマー、2350gを得た。また、塩化メチルを反応させる前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が441であったことから、RとRとR3におけるメチル基と水素原子の割合(CH/H)は0.30であることがわかった。すなわち、ポリマー11の水酸基封鎖率が30%であった。
上述したポリマー1の場合と同様に、得られたポリマー11に対して、各種の物性値を求めて、それぞれの結果は下記の表1-2に示す。
〈相溶性評価〉
上記で合成したポリマー1及び2を、一定の濃度で水及び各種の油と混合させて、攪拌した後、1日静置した後に目視観察によるそれぞれの相溶性を調べた。その結果は、下記表2に示す。なお、表2において、「〇」は、「相溶」を表し、「×」は、「不溶」を表す。
《実施例1~11及び比較例1》
表4に示す処方に基づき、実施例1~11では、上述のポリマー1~11からなる化粧料基剤1~11を用いて、化粧水を調製した。各化粧水の使用感及び保湿効果について、以下のように調べた。それぞれの結果は、表4に示す。
なお、比較例1では、ポリマーの代わりにグリセリンを増量したこと以外は、上述した各実施例と同様にして、使用感及び保湿効果について調べた。
〈使用感評価〉
上記で調製した各化粧水による使用感として、「しっとり感」、「べたつき感」、「肌への馴染み及び広がり易さ」、及び「ぬめり感」によって、総合的に評価した。なお、評価は、各化粧水を肌に塗布し、専門パネル2名により、下記表3の基準で行った。
〈保湿効果評価〉
上記で調製した各化粧水による保湿効果の評価として、肌上に均一に塗布し、その後の肌に対する保湿感を専門パネル2名により評価した。なお、評価ランクは、以下のとおりである:
「A」:高い保湿効果を感じられる;
「B」:ある程度の保湿効果が感じられる;
「C」:保湿効果を感じられるがやや不十分である。
表4の結果から明らかなように、実施例1~11の化粧水は、いずれも使用感及び保湿効果に優れていることが分かった。これに対して、比較例1の化粧水は、使用感及び法湿効果に劣っていることが分かった。

Claims (7)

  1. 下記式(1)で表される構造を有するポリマーを含み又はからなり、
    前記式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基であり、Aは、炭素数2~4のアルキレン基であり、かつm及びnは、それぞれ独立して、1.0~50であり、
    前記ポリマーの数平均分子量が、10,000以下であり、
    前記ポリマーのIOB値が、0.4~1.8である、
    化粧料基剤。
  2. 前記式(1)において、Aが、下記式(2)で表され:
    前記式(2)において、Rは、炭素数1又は2のアルキル基である、
    請求項1に記載の化粧料基剤
  3. 前記ポリマーが、ランダム共重合体又はブロック共重合体である、請求項1又は2に記載の化粧料基剤。
  4. 前記式(1)において、mが2以上であり、かつRの少なくとも一部が、メチル基である、請求項1又は2に記載の化粧料基剤。
  5. 前記式(1)において、R及びRの少なくとも一方が、メチル基である、請求項1又は2に記載の化粧料基剤。
  6. 保湿用である、請求項1又は2に記載の化粧料基剤。
  7. 請求項1又は2に記載の化粧料基剤を含む、化粧料。
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