JP7510998B2 - 肺がん固形腫瘍の初代細胞と肺がん胸水の初代腫瘍細胞の培養方法およびキット - Google Patents
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Description
その一、前記肺がんの初代細胞を培養するための培地は前記二重特異抗体P/S、前記HEPES、前記非必須アミノ酸溶液、前記GlutaMax、前記ヒト組換えタンパク質EGF、前記ヒト組換えタンパク質bFGF、前記ヒト組換えタンパク質MSP、前記コルチゾール、前記B27、前記ITS-X、前記Y-27632および前記Advanced DMEM/F12培地で混合された溶液である。
前記培地を調製した後、0.22μMの針フィルター(Millipore SLGP033RS)で濾過除菌し、4℃で二週間保存できる。
その二、前記肺がんの初代細胞を培養するための培地における各成分は単独で存在し、使用する時に組成に従って調製する。
(A1)は、上記第一の態様における前記培地とサンプル解離液、サンプル保存液およびサンプル洗浄液の全部または一部とからなる。
(A2)は、上記第一の態様における前記培地および細胞分離緩衝液からなる。
(A3)は、(A1)と、細胞消化液、消化停止液および細胞凍結保存液である試薬の全部または一部とからなる。
(A4)は、(A2)と、細胞消化液、消化停止液および細胞凍結保存液である試薬の全部または一部とからなる。
(B1)前記第一の態様に記載の培地の肺がん初代細胞を培養するための使用。
(B2)前記第二の態様に記載の(A1)または(A3)に記載のキットの肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養するための使用。
(B3)前記第二の態様に記載の(A2)または(A4)に記載のキットの肺がん胸水の初代腫瘍細胞を培養するための使用。
方法A:肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養する方法であり、以下のステップを含むことができる:
(a1)は、前記第二の態様に記載のサンプル解離液で肺がん固形腫瘍組織に対して解離処理を行い、肺がん固形腫瘍の初代細胞を取得するステップである;
(a2)は、前記第一の態様における培地を利用して、ステップ(a1)で解離された肺がん固形腫瘍の初代細胞を浮遊培養するステップである。
方法B:肺がん胸水初代腫瘍細胞を培養する方法であり、以下のステップを含むことができる:
(b1)は、肺がん胸水から肺がん胸水初代腫瘍細胞を分離して取得する浮遊培養するである;
(b2)は、請求項1に記載された培地を利用して、ステップ(b1)で分離された肺がん胸水初代腫瘍細胞を浮遊培養するステップである。
(C1)は、肺がん固形腫瘍組織のサンプル解離液であって、前記第二の態様に記載のサンプル解離液であり、
(C2)は、肺がん固形腫瘍組織のサンプル保存液であって、前記第二の態様に記載のサンプル保存液であり、
(C3)は、肺がん胸水の細胞分離緩衝液であって、前記第二の態様に記載の細胞分離緩衝液であり、
(C4)は、肺がん初代の細胞消化物であって、上記第二の態様に記載の細胞消化液である。
(D1)は、前記第五の態様における(C1)に記載のサンプル解離液の肺がん固形腫瘍組織から肺がん固形腫瘍の初代細胞を解離するための使用である。
(D2)は、前記第五の態様における(C2)に記載のサンプル保存液の肺がん固形腫瘍組織を保存するための使用である。
(D3)は、前記第五の態様における(C3)に記載の細胞分離緩衝液の肺がん胸水から肺がん胸水の初代腫瘍細胞を分離するための使用である。
(D4)は、前記第五の態様における(C4)に記載の細胞消化液の肺がん初代細胞に対して継代を行うための使用である。
(E1)は、前記第四の態様に記載の方法におけるステップ(a1)を含む、肺がん固形腫瘍組織から肺がん固形腫瘍の初代細胞を解離する方法である。
(E2)は、離体したばかりの肺がん固形腫瘍組織を、前記第二の態様で記載したサンプル保存液に入れて保存し、保存時間は2時間以内であるステップを含む、肺がん固形腫瘍組織を保存する方法である。
(E3)は、上記第四の態様におけるステップ(b1)を含む、肺がん胸水から肺がん胸水初代腫瘍細胞を分離する方法である。
(E4)は、肺がん初代細胞が直径80-120μmの塊を形成する時、前記肺がん初代細胞に対して継代を行い、前記継代を行う時に用いられる細胞消化液が前記第二の態様に記載の細胞消化液であり、前記継代を行う時に用いられる消化停止液が、第二の態様に記載の消化停止液であるステップを含む、肺がん初代細胞に対して継代を行う方法である。
肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養するための試薬の調製
1.サンプル保存液(100mL)
サンプル保存液(100mL)の具体的な組成を表1に示す。
サンプル洗浄液(100mL)の具体的な組成を表2に示す。
サンプル解離液(10mL)の具体的な組成を表3に示す。
細胞消化液(10mL)の具体的な組成を表6に示す。
消化停止液(100mL)の具体的な組成を表7に示す。
肺がん固形腫瘍の初代細胞培地(100mL)の具体的な組成を表8に示す。
細胞凍結保存液の具体的な組成を表15に示す。
肺がん固形腫瘍組織の術後標本の取得
1.三甲病院と協力し、協力の展開は正規の医学倫理審査を通過した。
2.主治医は医学ガイドラインに規定される臨床徴候に基づいてグループ入りの患者を選択し、且つ術中臨床徴候に基づいて適切なサンプルを選択してインビトロ培養に用い、サンプルの選択基準は以下のとおりである:原発性肺がんであって、病理学的ステージはステージIIまたはステージIIIであり、病理学的タイプは非小細胞肺がんまたは小細胞肺がんであり、肺がん標本は20mgを超えるサンプルである。
3.主治医は、患者の性別、年齢、病歴、家族歴、喫煙歴、病理学的ステージタイプ、臨床診断などの基本的臨床情報を提供し、患者の氏名、身分証明書番号などの患者のプライバシーに関連する情報を隠し、統一された実験番号で代替し、実験番号の命名原則は収集したサンプルの8桁の日付+患者の入院番号の下4桁である。例えば、2018年1月1日に提供されたサンプルの場合、患者の入院番号がT001512765であり、サンプルの実験番号が201801012765である。
4.手術中に外科医により、手術室の無菌環境において新鮮な標本を採取し、予め準備されたサンプル保存液(実施例1参照)に入れる。サンプル離体した後に氷上で一時保存し、二時間で実験室に輸送し次の操作をする。
肺がん固形腫瘍組織サンプルの解離前処理
下記操作は氷上で操作する必要があり、操作ステップ全体は10分以内に完了する必要がある。
下記操作に用いる手術器具は、いずれも事前に高温高圧滅菌し、乾燥した後に使用できる。
1、サンプルを秤量した。
2、サンプル表面を75%(体積百分率)エタノールで10-30秒間洗浄した。
3、サンプルをサンプル洗浄液で5回、無菌PBS溶液で5回洗浄した。
4、眼科用カット、眼科ピンセット、メスなどの器材を用いて、サンプル内の脂肪組織、結合組織、壊死組織を注意深く剥離した。
肺がん固形腫瘍組織サンプルの解離
下記実施例に用いる手術器具は、いずれも事前に高温高圧で滅菌し、乾燥した後に使用できる。
1、眼科用カットで組織を約1mm3の小さな塊に細かく切った。
2、細断された組織サンプルを、組織1mg当たり0.1mLのサンプル解離溶液(表3)の使用量で、予め37℃に予熱したサンプル解離溶液で処理し、37℃の条件でサンプル解離を行い、解離時間を15分から3時間とした。単一細胞が大量に観察されるまでに、15分ごとに顕微鏡でサンプルの解離を観察した。
3、10倍体積の消化停止液(表7)で解離反応を終了し、細胞懸濁液を回収した。
4、100μm無菌細胞フィルターで細胞懸濁液を濾過し、組織残片および癒着細胞を除去した。
5、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
6、5mLの無菌PBSで細胞を再懸濁し、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
7、肺がん固形腫瘍の初代細胞培地(表8)で細胞ペレットを再懸濁し、細胞状態を顕微鏡下で観察し、細胞の計数を行った。
肺がん固形腫瘍の初代細胞の培養
1、低接着表面(low-attachment-surface)を用いて肺がん固形腫瘍の初代細胞の懸濁培養を行い、用いた培地は実施例1における肺がん固形腫瘍の初代細胞培地であり、6ウェルプレートを例とし、各ウェルごとに106個の細胞の密度でプレートし、37℃、5%のCO2の条件で細胞インキュベーターの中で培養した。
2、細胞状態を毎日観察し、細胞が直径100μm程度の塊を形成するまで、培地を3日ごとに交換した。
肺がん固形腫瘍の初代細胞の継代
1、培養皿中の細胞塊を収集し、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
2、無菌PBS溶液で細胞塊を洗浄し、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
3、細胞消化液(表6)で細胞塊を再懸濁し、37℃の条件で消化を行った。細胞塊はすべて単一細胞に消化されるまで、5分ごとに顕微鏡下で細胞塊の消化状況を観察した。
4、10倍体積の消化停止液(表7)で解離反応を終了し、細胞懸濁液を収集した。
5、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
6、肺がん固形腫瘍の初代細胞培地(表8)で細胞ペレットを再懸濁し、細胞をカウントした。
7、低接着表面(low-attachment-surface)を用いて肺がん固形腫瘍の初代細胞培養を行い、用いられる培地は実施例1における肺がん固形腫瘍の初代細胞培地であり、6ウェルプレートを例とし、各ウェルごとに106個の細胞の密度でプレートし、37℃、5%のCO2の条件で細胞インキュベーターの中でインキュベートした。
肺がん固形腫瘍の初代細胞の凍結保存
浮遊培養の肺がん固形腫瘍の初代細胞は2-3回の継代増殖を経た後、凍結保存を行うことができる:
2、無菌PBS溶液で細胞塊を洗浄し、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
3、細胞消化液(表6)で細胞塊を再懸濁し、37℃の条件で消化を行った。細胞塊はすべて単一細胞に消化されるまで、15分ごとに顕微鏡下で細胞塊の消化状況を観察した。
4、10倍体積の消化停止液(表7)で反応を停止し、細胞懸濁液を収集し、細胞をカウントした。
5、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
6、細胞凍結保存液(表15)を用いて、106/mLの密度で細胞ペレットを再懸濁し、2mLの凍結管に各管に1mLの細胞懸濁液を入れ、勾配冷却ボックスで一晩凍結保存した後に液体窒素に移して長期保存した。
肺がん固形腫瘍の初代細胞の蘇生
液体窒素に保存された肺がん固形腫瘍の初代細胞は蘇生することができる:
2、凍結保存管を液体窒素から取り出し、37℃の無菌水中で細胞を急速に解凍した。
3、800gを室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
4、肺がん固形腫瘍の初代細胞培地(表8)で細胞塊を再懸濁し、低接着表面を用いて肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養し、各管の細胞を3.5cmシャーレで蘇生し、37℃、5%のCO2の条件で細胞インキュベーターの中でインキュベートした。
肺がん固形腫瘍の初代細胞のHE染色による同定
下記実施例に用いる試薬消耗品を説明する:
HE染色キット(Beijingsolarbio science &technology co.,ltd.、#G1120);
陽イオン脱落防止スライドガラス(Beijing Zhongshan Golden Bridge Biotechnology Co., Ltd.);
キシレン、メタノール、アセトン(北京化学試剤社、分析純);
中性バルサム(Neutral balsam)(Beijing Yili Fine Chemicals Co., Ltd.)。
2、空気乾燥した細胞に、50μLの4 ℃で予冷したメタノール/アセトン混合物(体積比1:1)を注意深く滴下し、続いて、スライドガラスを4 ℃の冷蔵庫に入れて10分間固定した。
3、細胞を固定したスライドガラスを取り出し、室温で自然乾燥した。
4、200μLのPBSでスライドガラスを二回洗浄した。
5、スライドガラスの水分が少し乾燥した時に、100μLのヘマトキシリン染色液を加えて1分間染色した。
6、ヘマトキシリン染色液を吸い取り、200μLの水道水で3回スライドガラスを洗浄した。
7、100μLの分化液を滴下して1分間分化させた。
8、分化液を吸い取り、順に水道水でスライドガラスを2回洗浄し、蒸留水でスライドガラスを1回洗浄した。
9、スライドガラス表面の水分を吸い取り、200μLのエオシン染色液を滴下して40秒間染色した。
10、エオシン染色液を吸い取り、順に75%、80%、90%、100%のエタノールで20秒、20秒、40秒、40秒すすぎ脱水した。
11、エタノールが乾燥した後、50μLのキシレンを滴下して細胞透過化を行った。
12、キシレンが完全に乾燥した後、中性バルサムを一滴滴下し、カバーガラスでシールし、顕微鏡で観察且つ撮影した。
肺がん固形腫瘍の初代細胞の免疫蛍光染色による同定
下記実施例に用いられる試薬説明:
パラホルムアルデヒド(北京化学試剤社、分析純)、超純水でパラホルムアルデヒド粉末を溶解し、4%(4g/100mL)のパラホルムアルデヒド溶液を作る;
メタノール、ジメチルスルホキシド(北京化学試剤社、分析純);
オキシドール(北京化学試剤社、35%);
メタノール、ジメチルスルホキシド、35%のオキシドールを4:4:1(体積比)の割合で混合してダンのすすぎ液を作る;
ウシ血清アルブミン(Sigma,#A1933)、PBS溶液でウシ血清アルブミンを溶解し、3%(3g/100mL)のBSA溶液を作る;
免疫蛍光一次抗体(Abcam,#ab17139);
免疫蛍光二次抗体(CST,#4408);
ヘキスト染色液(Beijing solarbio science & technology co.,ltd.、#C0021);
2、800gで遠心分離して上澄みを捨て、予め冷却したメタノール溶液で細胞ペレットを再懸濁し、氷上で1時間放置した。
3、800gで遠心分離して上澄みを捨て、ダンのすすぎ液で細胞ペレットを再懸濁し、室温で2時間放置した。
4、800gで遠心分離して上澄みを捨て、順に75%、50%、25%(体積百分率)のPBS希釈メタノール溶液で細胞を洗浄し、毎回10分間であった。
5、800gで遠心分離して上澄みを捨て、3%のBSA溶液で細胞ペレットを懸濁し、室温で2時間ブロッキングした。
6、1:500の割合で、3%のBSA溶液で一次抗体を希釈し、得られた抗体希釈液(3%のBSA溶液)で細胞ペレットを再懸濁し、一次抗体により4℃で一晩インキュベートした。
7、800gで遠心分離して上澄みを捨て、PBS溶液で細胞ペレットを5回洗浄し、毎回20分間であった。
8、1:2000の割合で、3%のBSA溶液で二次抗体を希釈し、得られた抗体希釈液(3%のBSA溶液)を用いて細胞ペレットを再懸濁し、二次抗体により室温で2時間インキュベートした。
9、800gで遠心分離して上澄みを捨て、PBS溶液で細胞ペレットを5回洗浄し、毎回20分間であった。
10、1/10の体積比で100×ヘキスト染色液を加え、室温で20分間染色した。
11、PBS溶液を用いて細胞塊を2回洗浄し、毎回10分間であった。レーザー共焦点顕微鏡を用いて細胞塊の染色状況を観察した。
肺がん固形腫瘍の初代細胞培養物と原発腫瘍組織
下記実施例で言及されるDNA抽出プロセスは、TIANGEN血液/組織/細胞ゲノム抽出キット(DP304)を用いて行った。
以下の実施例で言及されるライブラリ構築プロセスはNEB DNAシークエンシングーライブラリ構築キット(E7645)を用いて行った。
以下実施例で言及されるハイスループットシークエンシングは、Illumina HiSeq X-tenシーケンシングプラットフォームを指す。
2、肺がん組織を処理した後に肺がん固形腫瘍の初代細胞培地(表8、そのうち、ヒト組換えタンパク質EGFの最終濃度は50ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質bFGFの最終濃度は20ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質MSPの最終濃度は20ng/mLであり、コルチゾールの最終濃度は20ng/mLであり、Y-27632の最終濃度は10μMである)で一定時間培養して、直径100μm以上の細胞塊を形成してP0世代細胞と表記し、その後、継代の回数に応じて順にP1、P2、…、Pnと表記した。P1、P2、P3、P4世代の肺がん固形腫瘍の初代細胞培養物からそれぞれ106個の細胞を取り、DNA抽出し、ライブラリ構築および全ゲノムハイスループットシークエンシング(WGS)を行い、シークエンシング深さが30Xであった。
3、各グループのシークエンシング結果はそれぞれコピー数変動解析(CNV)を行い、原発肺がん腫瘍組織と各世代の肺がん固形腫瘍の初代細胞培養物との間のコピー数変動を比較し、図5に示すように、各世代の肺がん固形腫瘍の初代細胞培養物(P1、P2、P3、P4)は原発肺がん腫瘍組織(Tumor)のコピー数変動状況と非常に一致し、そのため本方法により得られた肺がん固形腫瘍の初代細胞は患者の原発腫瘍の真実の状況を表すことができる。
異なる初代細胞培地で肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養する成功率の比較
本実施例におけるすべてのサンプル初代培養の操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、培地組成のみが異なる。テストした各種の初代細胞培地を表18に示す。そのうちプランDは本発明に採用する組成であり、具体的には表8(そのうち、ヒト組換えタンパク質EGFの最終濃度は40ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質bFGFの最終濃度は20ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質MSPの最終濃度は20ng/mLであり、コルチゾールの最終濃度は20ng/mLであり、Y-27632の最終濃度は5μMである)に示す。
異なるサンプル保存液で肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養する成功率の比較
本実施例におけるすべてのサンプル初代培養の操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、サンプル保存液の組成のみが相違している。テストを行った各種のサンプル保存液を表20に示す。そのうち、プランEは本発明に採用した組成であり、具体的に表1に示す。
異なるサンプル解離液で肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養する成功率の比較
本実施例におけるすべてのサンプル初代培養の操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、サンプル解離液の組成のみが相違している。テストを行った各種のサンプル解離液を表22に示す。そのうち、プランDは本発明に採用した組成であり、具体的には表3に示す。
異なる細胞消化液の肺がん固形腫瘍の初代細胞の継代成功率の比較
本実施例におけるすべてのサンプル初代細胞の継代操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、細胞消化液組成のみが相違している。テストを行った各種の細胞消化液を表24に示す。そのうち、プランDは本発明に採用した組成であり、具体的には、表6を参照。
穿刺微量サンプルを用いて肺がん初代腫瘍細胞の培養を行う
本実施例におけるすべてのサンプル初代培養の操作方法のプロセスは肺がん固形腫瘍の初代細胞培養方法と完全に一致し(前文を参照)、サンプル由来のみが相違しており、いずれも穿刺サンプルが二本であった(表26)。
肺がん胸水初代腫瘍細胞を培養するための試薬の調製
細胞分離緩衝液(100mL)の具体的な組成は表27に示す:
細胞消化液(10mL)の具体的な組成を表6に示す(肺がん固形腫瘍の初代細胞培養に用いた細胞消化液の組成と同じ)。
消化停止液(100mL)の具体的な組成を表7に示す(肺がん固形腫瘍の初代細胞培養に用いた消化停止液の組成と同じ)。
肺がん胸水の初代腫瘍細胞培地(100mL)の具体的な組成を表8に示す(肺がん固形腫瘍の初代細胞培養に用いた肺がん固形腫瘍の初代細胞培地の組成と同じ)。
細胞凍結保存液の具体的な組成は表15に示すとおりである(肺がん固形腫瘍の初代細胞培養に用いる細胞凍結保存液の組成と同じ)。
肺がん胸水サンプルの取得
1、三甲病院と協力し、協力の展開は正規の医学倫理審査を通過した。
2、主治医は医学ガイドラインに規定される臨床徴候に基づいてグループ入りの患者を選択し、且つ術中臨床徴候に基づいて適切なサンプルを選択してインビトロ培養に用い、サンプルの選択基準は以下のとおりである:原発性肺がんであって、病理学的ステージはステージIVであり、病理学的タイプは非小細胞肺がんまたは小細胞肺がんであり、患者は悪性胸水を排出する必要があり、排出量は50mL以上である。
3、主治医は、患者の性別、年齢、病歴、家族歴、喫煙歴、病理学的ステージタイプ、臨床診断などの基本的臨床情報を提供する。患者の氏名、身分証明書番号などの患者のプライバシーに関連する情報を隠し、統一された実験番号で代替し、実験番号の命名原則は収集したサンプルの8桁の日付+患者の入院番号の下4桁である。例えば、2018年1月1日に提供されたサンプルの場合、患者の入院番号がT001512765であり、サンプルの実験番号が201801012765である。
4、胸水サンプルは、無菌の器具および容器を用いて主治医によって採取される。サンプルが離体した後に氷上で一時保存し、72時間以内で実験室に輸送し次の操作をする。
肺がん胸水サンプルの前処理
下記実施例は氷上で操作する必要がある:
1、肺がん胸水サンプルを氷上で約30分間静置し、サンプルの中の凝血塊および大きな不溶性固体をサンプル管の底部に沈降させるようにした。
2、上澄みを50mLの無菌遠心管に注意深く移した。
3、2000g、常温で5分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
4、細胞分離緩衝液(表27)で細胞塊を再懸濁し、常温、2000gで5分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
5、細胞分離緩衝液(表27)で細胞塊を再懸濁し、107-108個/mLの細胞濃度に調整した。
肺がん胸水サンプルの密度勾配遠心
1、50mL無菌遠心管で細胞懸濁液と等体積のFicoll細胞分離液(MP#50494)を採取した。
2、細胞懸濁液を細胞分離液の上層に注意深く加え、両者の間に明確な界面を形成させるようにした。
3、2000g、水平式で常温で20分間遠心分離した。
4、中間層の白い膜を新しい管に吸い取った。
5、20mLの無菌PBSで細胞ペレットを再懸濁し、1500g、常温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
6、肺がん胸水の初代腫瘍細胞培地(表8)で細胞ペレットを再懸濁し、顕微鏡で細胞状態を観察し、細胞の計数を行った。
肺がん胸水由来初代腫瘍細胞の培養
1、低接着表面を用いて肺がん胸水初代腫瘍細胞の懸濁培養を行い、6ウェルプレートを例とし、各ウェルごとに106個の細胞の密度でプレートし、37℃、5%のCO2の条件で細胞インキュベーターの中で培養する。
2、細胞状態を毎日観察し、細胞が直径100μm程度の塊を形成するまで、培地を3日ごとに交換した。
肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞の継代
1、シャーレ中の細胞塊を収集し、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
2、無菌PBS溶液で細胞塊を洗浄し、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
3、細胞消化液(表6)で細胞塊を再懸濁し、37℃の条件で消化を行った。細胞塊はすべて単一細胞に消化されるまで、5分ごとに顕微鏡下で細胞塊の消化状況を観察した。
4、10倍体積の消化停止液(表7)で解離反応を停止し、細胞懸濁液を収集した。
5、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
6、肺がん胸水初代腫瘍細胞培地(表8)で細胞ペレットを再懸濁し、細胞をカウントした。
7、低接着表面を用いて肺がん初代細胞の培養を行い、6ウェルプレートを例とし、各ウェルごとに106個の細胞の密度でプレートし、37℃、5% のCO2の条件で細胞インキュベーターの中で培養した。
肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞の凍結保存
懸濁培養した肺がん胸水初代腫瘍細胞が2-3回の継代増幅を経た後、凍結保存を行うことができる。
1、シャーレ中の細胞塊を収集し、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
2、無菌PBS溶液で細胞塊を洗浄し、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
3、細胞消化液(表6)で細胞塊を再懸濁し、37℃の条件で消化を行った。細胞塊を単一細胞に消化されるまでに、5分ごとに顕微鏡下で細胞塊の消化状況を観察した。
4、10倍体積の消化停止液(表7)で反応を停止し、細胞懸濁液を収集し、細胞をカウントした。
5、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
6、細胞凍結保存液(表15)を用いて、106/mLの密度で細胞ペレットを再懸濁し、2mLの凍結管に各管に1mLの細胞懸濁液を入れ、勾配冷却ボックスで一晩凍結保存した後に液体窒素に移して長期保存した。
肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞の蘇生
液体窒素に保存された肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞を蘇生することができる:
1、5分前に37℃の無菌水を準備した。
2、凍結保存管を液体窒素から取り出し、37℃の無菌水中で細胞を急速に解凍した。
3、800g、室温で10分間遠心分離し、上澄みを捨てた。
4、細胞塊を肺がん胸水初代腫瘍細胞培地(表8)で細胞ペレットを再懸濁し、低接着表面を用いて肺がん固形腫瘍の初代細胞を培養し、各管の細胞を3.5cmシャーレに蘇生し、37℃、5%のCO2の条件で細胞をインキュベーターの中で培養した。
肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞のHE染色による同定
下記実施例に用いる試薬消耗品の説明:
HE染色キット(Beijing solarbio science & technology co.,ltd.、#G1120);
陽イオン脱落防止スライドガラス(Beijing Zhongshan Golden Bridge Biotechnology Co., Ltd.);
キシレン、メタノール、アセトン(北京化学試剤社、分析純);
中性バルサム(Beijing Yili Fine Chemicals Co., Ltd.)。
2、空気乾燥した細胞に、50μLの4 ℃で予冷したメタノール/アセトン混合物(体積比1:1)を注意深く滴下し、続いて、スライドガラスを4 ℃の冷蔵庫に入れて10分間固定した。
3、細胞を固定するスライドガラスを取り出し、室温で自然乾燥した。
4、200μLのPBSでスライドガラスを二回洗浄した。
5、スライドガラスの水分が少し乾燥した時に、100μLのヘマトキシリン染色液を加えて1分間染色した。
6、ヘマトキシリン染色液を吸い取り、200μLの水道水で3回スライドガラスを洗浄した。
7、100μLの分化液を滴下して1分間分化させた。
8、分化液を吸い取り、順に水道水でスライドガラスを2回洗浄し、蒸留水でスライドガラスを1回洗浄した。
9、スライドガラス表面の水分を吸い取り、200μLのエオシン染色液を滴下して40秒間染色した。
10、エオシン染色液を吸い取り、順に75%、80%、90%、100%のエタノールで20秒、20秒、40秒、40秒すすぎ脱水した。
11、エタノールが乾燥した後、50μLのキシレンを滴下して細胞透過化を行った。
12、キシレンが完全に乾燥した後、中性バルサムを一滴滴下し、カバーガラスでシールし、顕微鏡で観察且つ撮影した。
肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞の免疫蛍光染色による同定
下記実施例に用いられる試薬説明:
パラホルムアルデヒド(北京化学試薬社、分析純)、超純水でパラホルムアルデヒド粉末を溶解し、4%のパラホルムアルデヒド溶液を作る;
メタノール、ジメチルスルホキシド(北京化学試薬社、分析純)
オキシドール(北京化学試薬社、35%)
メタノール、ジメチルスルホキシド、35%のオキシドールを4:4:1の割合で混合してダンのすすぎ液を作る;
ウシ血清アルブミン(Sigma、#A1933)、PBS溶液でウシ血清アルブミンを溶解し、3%のBSA溶液を作る;
免疫蛍光一次抗体(Abcam、#ab17139)
免疫蛍光二次抗体(CST、4408)
ヘキスト染色液(Beijing solarbio science & technology co.,ltd.、#C0021)
2、800gで遠心分離して上澄みを捨て、予め冷却したメタノール溶液で細胞ペレットを再懸濁し、氷上で1時間放置した。
3、800gで遠心分離して上澄みを捨て、ダンのすすぎ液で細胞ペレットを再懸濁し、室温で2時間放置した。
4、800gで遠心分離して上澄みを捨て、順に75%、50%、25%のPBS希釈メタノール溶液で細胞を洗浄し、毎回10分間であった。
5、800gで遠心分離して上澄みを捨て、3%のBSA溶液で細胞ペレットを懸濁し、室温で2時間ブロッキングした。
6、1:500の割合で、3%のBSA溶液で一次抗体を希釈し、抗体希釈液で細胞ペレットを再懸濁し、一次抗体により4 ℃で一晩インキュベートした。
7、800gで遠心分離して上澄みを捨て、PBS溶液で細胞ペレットを5回洗浄し、毎回20分間であった。
8、1:2000の割合で、3%のBSA溶液で二次抗体を希釈し、抗体希釈液を用いて細胞ペレットを再懸濁し、二次抗体により室温で2時間インキュベートした。
9、800gで遠心分離して上澄みを捨て、PBS溶液で細胞ペレットを5回洗浄し、毎回20分間であった。
10、1/10の体積比で100×ヘキスト染色液を加え、室温で20分間染色した。
11、PBS溶液を用いて細胞塊を2回洗浄し、毎回10分間であった。レーザー共焦点顕微鏡を用いて細胞塊の染色状況を観察した。
肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞培養物と原発腫瘍組織
下記実施例で言及されるDNA抽出プロセスは、TIANGEN血液/組織/細胞ゲノム抽出キット(DP304)を用いて実施された。
以下の実施例で言及されるライブラリ構築プロセスはNEB DNAシークエンシングライブラリ構築キット(E7645)を用いて行った。
以下実施例で言及されるハイスループットシークエンシングは、Illumina HiSeq X-tenシーケンシングプラットフォームを指す。
2、肺がん胸水サンプルを処理した後に肺がん胸水初代腫瘍細胞培地(表8、そのうち、ヒト組換えタンパク質EGFの最終濃度は60ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質bFGFの最終濃度は30ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質MSPの最終濃度は25ng/mLであり、コルチゾールの最終濃度は40ng/mLであり、Y-27632の最終濃度は15μMである)で一定時間培養して、形成した直径100μm以上の細胞塊をP0世代細胞と表記し、その後継代の回数に応じて順にP1、P2、…、Pnと表記した。P1、P2、P3、P4、P5世代の肺がん胸水由来初代腫瘍細胞培養物からそれぞれ106個の細胞を取り、DNAを抽出し、ライブラリ構築および全ゲノムハイスループットシーケンシング(WGS)を行い、シーケンシング深さが30Xであった。
3、各グループのシークエンシング結果はそれぞれコピー数変動解析(CNV)を行い、肺がん胸水におけるがん細胞と各世代の肺がん胸水の初代細胞培養物との間のコピー数変動を比較し、図10に示すように、各世代の肺がん胸水の初代細胞培養物(P1、P2、P3、P4、P5)は肺がん胸水におけるがん細胞のコピー数変動状況と非常に一致し、そのため本方法により得られた肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞は患者胸水におけるがん細胞の真実の状況を表すことができる。
異なる初代細胞培地で肺がん胸水由来の初代腫瘍細胞を培養する成功率の比較
本実施例におけるすべてのサンプル初代培養の操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、培地組成のみが相違している。テストした各種の初代細胞培地を表30に示す。そのうちプランDは本発明に採用した組成であり、具体的には表8(そのうち、ヒト組換えタンパク質EGFの最終濃度は60ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質bFGFの最終濃度は30ng/mLであり、ヒト組換えタンパク質MSPの最終濃度は25ng/mLであり、コルチゾールの最終濃度は40ng/mLであり、Y-27632の最終濃度は15μMであった))に示す。
異なる細胞消化液による肺がん胸水初代腫瘍細胞の継代成功率の比較
本実施例におけるすべてのサンプル初代細胞の継代操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、細胞消化液組成のみが相違している。テストを行った各種の細胞消化物を表32に示す。そのうち、プランDは本発明に採用した組成であり、具体的には、表6を参照。
異なる材質の細胞培養消耗材を用いて肺がん胸水初代腫瘍細胞の培養を行う
本実施例における全てのサンプル初代培養の操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、細胞培養消耗材材質(修飾してない)のみが相違している(表34)。
CYTOPで修飾された細胞培養消耗材を用いて肺がん胸水初代腫瘍細胞培養を行う
本実施例におけるすべてのサンプル初代培養の操作方法のプロセスはいずれも完全に一致し(前文を参照)、CYTOPの修飾方法はいずれも完全に一致し、細胞培養消耗材の材質のみが相違している(表35)。
肺がん胸水初代腫瘍細胞を用いて薬物感受性テストを行う
本実施例で用いられる化学療法薬物Taxol、Pemetrexed、Cis-platinはいずれもSelleck製である。
本実施例に記載のCelltiter-Glo細胞活性の検出キットはPromega製である。
マイクロプレートチップの加工
本実施例において射出成形加工の方法によって、PMMA材料(またはPS、PC、COC、COP、LASなどの材料)で加工して本発明の肺がん初代細胞を培養するために用いられるマイクロプレートチップを得た。該チップは肺がん初代細胞培養およびインビトロ薬感受性検出実験に用いることができる。マイクロプレートチップの設計図面を図12に示す。
各種の病理タイプの肺がんサンプルの初代細胞培養
前記の方法を用いて非小細胞肺がん腺がん、非小細胞肺がん扁平上皮がんおよび小細胞肺がんの手術サンプル、穿刺サンプルおよび胸水サンプルに対して初代細胞培養を行い、培養状況は表37のとおりである。
Claims (32)
- ペニシリン-ストレプトマイシン、HEPES、非必須アミノ酸溶液、L-アラニル-L-グルタミン、ヒト組換えタンパク質EGF、ヒト組換えタンパク質bFGF、ヒト組換えタンパク質MSP、コルチゾール、B-27TM Supplement(50X),minus vitamin A、インスリン、トランスフェリン、セレン、エタノールアミン溶液(ITS-X)、Y-27632およびDulbecco’s Modified Eagle Medium/Ham’s F-12培地からなる肺がん初代細胞を培養するための培地であって、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるペニシリンの最終濃度は100-200U/mLであり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるストレプトマイシンの最終濃度は100-200μg/mLであり、前記HEPESの最終濃度は8-12mMであり、前記非必須アミノ酸溶液の最終濃度は0.8-1.2%(体積百分率)であり、前記L-アラニル-L-グルタミンの最終濃度は0.8-1.2%(体積百分率)であり、前記ヒト組換えタンパク質EGFの最終濃度は10-100ng/mLであり、前記ヒト組換えタンパク質bFGFの最終濃度は10-50ng/mLであり、前記ヒト組換えタンパク質MSPの最終濃度は5-25ng/mLであり、前記コルチゾールの最終濃度は20-50ng/mLであり、前記B-27TM Supplement(50X),minus vitamin Aの最終濃度は1.5-2.5%(体積百分率)であり、前記インスリン、トランスフェリン、セレン、エタノールアミン溶液(ITS-X)の最終濃度は0.8-1.2%(体積百分率)であり、前記Y-27632の最終濃度は5-20μMであり、残量はすべてDulbecco’s Modified Eagle Medium/Ham’s F-12培地であり、前記非必須アミノ酸溶液の溶剤は水であり、溶質および濃度は以下のとおりである:グリシン10mM;L-アラニン10mM;L-アスパラギン10mM;L-アスパラギン酸10mM;L-グルタミン酸10mM;L-プロリン10mM;L-セリン10mMである、培地。
- 肺がん初代細胞を培養するためのキットであって、
請求項1に記載の培地とサンプル解離液、サンプル保存液、サンプル洗浄液、細胞分離緩衝液、細胞消化液、消化停止液、および細胞凍結保存液の全部または一部とからなり、
前記サンプル解離液はコラゲナーゼI、コラゲナーゼIVおよびPBSからなり、そのうち、前記コラゲナーゼIの前記サンプル解離液における最終濃度は150-250U/mLであり、前記コラゲナーゼIVの前記サンプル解離液における最終濃度は150-250U/mLであり、残量はいずれもPBSであり、
前記サンプル保存液はウシ胎児血清、ペニシリン-ストレプトマイシン、HEPESおよびHBSSからなり、そのうち、前記ウシ胎児血清の前記サンプル保存液における最終濃度は1-5%(体積百分率)であり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるペニシリンの前記サンプル保存液における最終濃度は100-200U/mLであり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるストレプトマイシンの前記サンプル保存液における最終濃度は100-200μg/mLであり、前記HEPESの前記サンプル保存液における最終濃度は8-12mMであり、残量はいずれもHBSSであり、
前記サンプル洗浄液はペニシリン-ストレプトマイシンおよびPBSからなり、そのうち、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるペニシリンの前記サンプル洗浄液における最終濃度は100-200U/mLであり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるストレプトマイシンの前記サンプル洗浄液における最終濃度は100-200μg/mLであり、残量はいずれもPBSであり、
前記細胞分離緩衝液はペニシリン-ストレプトマイシン、ヘパリンナトリウムおよびPBSからなり、そのうち、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるペニシリンの最終濃度は100-200U/mLであり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるストレプトマイシンの最終濃度は100-200μg/mLであり、前記ヘパリンナトリウムの最終濃度は10IU/mLであり、残量はいずれもPBSであり、
前記細胞消化液の組成は以下のとおりである:前記細胞消化液の各10mLには4-6mLのStemProTM AccutaseTM Cell Dissociation Reagent、最終濃度が5mMのEDTA、1.5-2.5mLのTrypLTM Express Enzyme (lX), no phenol redが含まれ、残量はすべてPBSであり、
前記消化停止液はウシ胎児血清、ペニシリン-ストレプトマイシンおよびDMEM培地からなり、そのうち、前記ウシ胎児血清の前記消化停止液における最終濃度は8-12%(体積百分率)であり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるペニシリンの前記消化停止液における最終濃度は100-200U/mLであり、前記ペニシリン-ストレプトマイシンにおけるストレプトマイシンの前記消化停止液における最終濃度は100-200μg/mLであり、残量はいずれもDMEM培地であり、
前記細胞凍結保存液はDulbecco’s Modified Eagle Medium/Ham’s F-12培地、DMSOおよび1%のメチルセルロース溶液からなり、そのうち、前記Dulbecco’s Modified Eagle Medium/Ham’s F-12培地、前記DMSOおよび前記1%のメチルセルロース溶液の体積の比率は20:2:(0.8-1.2)であり、前記1%のメチルセルロース溶液が濃度1g/100mlのメチルセルロース水溶液である、肺がん初代細胞を培養するためのキット。 - 以下の(B1)~(B3)のいずれかの使用であって、
(B1)は、請求項1に記載の培地の肺がん初代細胞の培養における使用であり、
(B2)は、請求項2に記載のキットの肺がん固形腫瘍の初代細胞の培養における使用であり、
(B3)は、請求項2に記載のキットの肺がん固形腫瘍の初代細胞の培養における使用である、使用。 - 肺がん初代細胞を培養する方法であって、当該肺がん初代細胞の種類が、肺がん固形腫瘍の初代細胞であり、以下のステップ:
(a1)請求項2に記載のサンプル解離液を用いて、対象から採取された肺がん固形腫瘍組織に対して解離処理を行い、肺がん固形腫瘍の初代細胞を取得するステップ、
(a2)請求項1に記載の培地を用いてステップ(a1)で解離された肺がん固形腫瘍の初代細胞を浮遊培養するステップ、
を含む、方法。 - ステップ(a1)において、組織1mgあたり0.1-0.3mLの用量でサンプル解離液により、細断された前記肺がん固形腫瘍組織を37℃に予熱した前記サンプル解離液で処理し、37℃の条件でサンプル解離を行い、解離時間は15分から3時間であることを含む方法に従って前記サンプル解離液を用いて前記対象から採取された肺がん固形腫瘍組織を解離する、請求項4に記載の方法。
- ステップ(a2)において、細胞培養容器Mを用い、前記培地を利用して前記肺がん固形腫瘍の初代細胞を浮遊培養し、37℃、5%のCO2の条件で培養し、2-4日ごとに培地を交換することを含む方法に従って、前記培地で前記肺がん固形腫瘍の初代細胞を浮遊培養し、前記細胞培養容器Mは、(I)ポリスチレン製の細胞培養容器、ポリカーボネート製の細胞培養容器、ポリメチルメタクリレート製の細胞培養容器、COC樹脂製の細胞培養容器、シクロオレフィンポリマー製の細胞培養容器または低吸着表面を有する細胞培養容器;(II)(I)の細胞培養容器をペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー修飾した細胞培養容器のいずれか一つである、請求項4に記載の方法。
- 肺がん初代細胞を培養する方法であって、当該肺がん初代細胞の種類が、肺がん胸水初代腫瘍細胞であり、以下のステップ:
(b1)対象から採取された肺がん胸水から肺がん胸水初代腫瘍細胞を分離して取得するステップ、
(b2)請求項1における培地を用いてステップ(b1)で分離された肺がん胸水初代腫瘍細胞を浮遊培養するステップ
を含む、方法。 - ステップ(b1)において、請求項2に記載の細胞分離緩衝液で前記対象から採取された肺がん胸水を懸濁し、続いて、密度勾配遠心によって肺がん胸水の初代腫瘍細胞を取得することを含む方法に従って前記対象から採取された肺がん胸水から肺がん胸水の初代腫瘍細胞を分離して取得する、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
- ステップ(b2)において、細胞培養容器Mを用い、前記培地を利用して前記肺がん胸水初代腫瘍細胞を浮遊培養し、37℃、5%のCO2の条件で培養し、2-4日ごとに培地を交換することを含む方法に従って、前記培地で前記肺がん胸水初代腫瘍細胞を浮遊培養し、
前記細胞培養容器Mは、(I):ポリスチレン製の細胞培養容器、ポリカーボネート製の細胞培養容器、ポリメチルメタクリレート製の細胞培養容器、COC樹脂製の細胞培養容器、シクロオレフィンポリマー製の細胞培養容器または低接着表面の細胞培養容器、(II):(I)における細胞培養容器をペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー修飾した細胞培養容器のいずれかである、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 前記(II)において、前記(I)における細胞培養容器に対して純酸素エッチングを行い、エッチング条件は出力20Wであり、エッチング時間は3分間であり、続いて1%のペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー溶液で前記細胞培養容器の表面を覆い、前記1%のペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー溶液を乾燥させてペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー修飾を完了することを含む方法に従って、前記(I)における細胞培養容器に対してペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー修飾を行い、
前記1%のペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー溶液の組成は、100mLあたりの1%のペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー溶液に1mLのペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマーが含まれ、残量がフッ素オイルである、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - ステップ(a1)の前に、さらに体積百分率70-75%のエタノールで、対象から採取された肺がん固形腫瘍組織サンプルの表面を洗浄し、請求項2に記載のサンプル洗浄液および無菌PBS溶液を用いて前記対象から採取された肺がん固形腫瘍組織サンプルを順に洗浄する、前記肺がん固形腫瘍組織への解離前処理ステップを含む、ことを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記解離前処理を行う前記対象から採取された肺がん固形腫瘍組織サンプルは、離体時間が2時間以内であり、かつ前記解離前処理が行われるまでに、請求項2に記載のサンプル保存液に保存されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
- ステップ(a1)において、前記サンプル解離液で、前記対象から採取された肺がん固形腫瘍組織に対して解離処理を行った後に、さらに請求項2に記載の消化停止液で解離反応を終了し、細胞懸濁液を収集し、前記細胞懸濁液を濾過し、組織残片と癒着細胞を除去し、遠心分離した後に無菌PBSで細胞を再懸濁し、さらに遠心分離し、続いて請求項1に記載の培地で細胞ペレットを再懸濁することを含む、ことを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の方法。
- ステップ(a2)において、前記肺がん固形腫瘍の初代細胞が直径80-120μmの塊を形成する時に、前記肺がん固形腫瘍の初代細胞に対して継代を行うことをさらに含む、ことを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の方法。
- ステップ(b2)において、肺がん胸水の初代腫瘍細胞が直径80-120μmの塊を形成する時に、前記肺がん胸水の初代腫瘍細胞に対して継代を行うことをさらに含む、請求項7~10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記継代を行う際に用いる細胞消化液は、請求項2に記載の細胞消化液である、ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記継代を行う際に用いる消化停止液は、請求項2に記載の消化停止液である、ことを特徴とする請求項14~16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記方法はさらに2-3回の継代による増殖後の肺がん固形腫瘍の初代細胞または肺がん胸水初代腫瘍細胞を凍結保存および/または蘇生するステップを含み、
前記凍結保存を行う際に用いる細胞凍結保存液は請求項2に記載の細胞凍結保存液であり、
前記蘇生するステップが、以下のステップ:
蘇生する対象細胞が入った凍結保存管を液体窒素から取り出し、37-39℃の無菌水で細胞を迅速に融解する;800-1000gを室温で5-10分間、遠心した後、請求項1に記載の培地で細胞ペレットを再懸濁し、続いて細胞培養容器Mを用いて懸濁した細胞を培養し(初期播種密度は105個/cm2容器底面積)、各管の細胞(106個)を3.5cm培養皿に蘇生させるステップ、培養条件は37℃、5%のCO2であり、前記細胞培養容器Mは、(I)ポリスチレン製の細胞培養容器、ポリカーボネート製の細胞培養容器、ポリメチルメタクリレート製の細胞培養容器、COC樹脂製の細胞培養容器、シクロオレフィンポリマー製の細胞培養容器または低吸着表面を有する細胞培養容器;(II)(I)の細胞培養容器をペルフルオロ(1-ブテニルビニルエーテル)ポリマー修飾した細胞培養容器のいずれか一つである、
を含む、ことを特徴とする請求項4~17のいずれか一項に記載の方法。 - 請求項2に記載のサンプル保存液である、肺がん固形腫瘍組織のサンプル保存液。
- 請求項2に記載の細胞分離緩衝液である、肺がん胸水の細胞分離緩衝液。
- 請求項2に記載の細胞消化液である、肺がん初代の細胞消化液。
- 請求項19に記載のサンプル保存液の肺がん固形腫瘍組織を保存するための使用。
- 請求項20に記載の細胞分離緩衝液の、対象から採取された肺がん胸水から肺がん胸水初代腫瘍細胞を分離するための使用。
- 請求項21に記載の細胞消化液の肺がん初代細胞を継代するための使用。
- 請求項4~6のいずれか一項に記載のステップ(a1)を含む、対象から採取された肺がん固形腫瘍組織から肺がん腫初代細胞を解離する方法。
- 離体したばかりの肺がん固形腫瘍組織を、請求項2に記載のサンプル保存液に入れて保存し、保存時間は2時間以内であることを含む、肺がん固形腫瘍組織を保存する方法。
- 肺がん初代細胞が直径80-120μmの塊を形成する時に、前記肺がん初代細胞に対して継代を行い、前記継代を行う時に用いられる細胞消化液が請求項2に記載の細胞消化液であり、前記継代を行う時に用いられる消化停止液が、請求項2に記載の消化停止液であることを含む、肺がん初代細胞に対して継代を行う方法。
- 前記肺がんは原発性肺がんである、ことを特徴とする請求項1に記載の培地。
- 前記肺がんは非小細胞肺がんまたは小細胞肺がんである、ことを特徴とする請求項1に記載の培地。
- 前記非小細胞肺がんは非小細胞肺がん腺がんまたは非小細胞肺がん扁平上皮がんである、ことを特徴とする請求項29に記載の培地。
- 前記肺がん初代細胞は肺がん固形腫瘍の初代細胞または肺がん胸水初代腫瘍細胞である、ことを特徴とする請求項1に記載の培地。
- 肺がん初代細胞は肺がん患者の手術サンプル、穿刺サンプルまたは胸水サンプルから分離される、ことを特徴とする請求項1に記載の培地。
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