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JP7419786B2 - 液体吐出装置および方法、プログラム - Google Patents

液体吐出装置および方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出装置および方法、プログラムに関する。
従来、インクジェット方式の液体吐出装置(インクジェット記録装置)では、マルチスキャン印字において、中間調処理後のドットデータに対して、複数の打ち分けマスクを用いてスキャンごとのデータを作成することが知られている。マスク処理において、実際の印刷によって形成される画像における同色の吐出ドットの一部が重なる重ね処理、または、ドットデータの有無に拘わらずドットを形成しない空隙処理、重ね処理と空隙処理との組み合わせ処理として、マスクを使用する。このような技術により、ドットの着弾位置ずれによるバンディングやスジなどの画像不良を抑制したり、データのドット数以上にインク付着量を増加させたりすることができる。
このようなドットマスク処理技術は、インクの液滴種に応じて重ね率が異なる打ち分け処理であって、ドットデータを液滴のサイズごとに作成し、滴種によって重ね率の異なる打ち分け処理を行うものである。また、別のドットマスク処理技術は、諧調に応じて重ね率が異なる打ち分け処理であって、ドットデータ作成時に濃度データを同時に作成し、濃度データに応じて重ね率の異なる打ち分け処理を実施し、諧調によって異なる打ち分け処理を行うものである。
しかしながら、従来のマルチスキャン印字におけるマスク処理は、印刷画像のデータによらず実施されてしまう。例えば、高諧調度の濃度確保のために、重ねドットが多くなるような打ち順マスクを使用する場合、高諧調部分の画像は、インク付着量が増加し、濃度が向上するという狙いの効果が得られる。しかし、低諧調部分の画像は、ドットが重なってしまうため、形成される画像のドットサイズが大きくなったり、また、ドットの色が濃くなったりしてしまうという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画質品質をより向上することができる液体吐出装置および方法、プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記録媒体上に複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記記録媒体と前記液体吐出ヘッドの少なくともいずれか一方を走査させる走査部と、画像データを取得する画像取得部と、前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させない第1マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンとを記憶する記憶部と、前記画像データから各画素に対して前記記録媒体上に吐出する液体のサイズに関わる情報を含むドットデータを作成すると共に、前記ドットデータおよび前記第1マスクパターン、前記第2マスクパターン、前記第3マスクパターンのいずれかに基づいて、前記走査部が行う複数の走査ごとに前記液体吐出ヘッドから吐出する液体のサイズを決定する画像処理部と、を備え、前記画像処理部は、前記ドットデータの画素に対して前記複数の走査ごとに適用するマスクパターンを決定し、前記ドットデータと前記複数の走査ごとに決定された前記マスクパターンとに基づいて前記複数の走査ごとに前記液体吐出ヘッドから吐出する液体のサイズを決定し、前記ドットデータに前記液体のサイズに関わる情報が設定されている画素に対して、前記複数の走査における全ての走査において前記第1マスクパターンを適用する空隙処理を行うことを特徴とする
本発明によれば、画質品質をより向上することができる。
図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の模式的な構成の一例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図4は、シリアル型インクジェット記録装置におけるマルチパス印字の一例を示す図である。 図5は、マルチパス印字時におけるデータ処理のフローチャートの一例を示す図である。 図6は、基本的な打ち分け処理を説明する図である。 図7は、2パス1/4インターレースの一例を示す図である。 図8は、重ね空隙処理を実施した場合の打ち分け処理を説明する図である。 図9は、濃度ムラに対する重ね処理および空隙処理の効果を説明する図である。 図10は、諧調に対する重ね率を表したグラフである。 図11は、低諧調部分における重ね処理の実施の有無と着弾ずれ発生時のドット配置の一例を示す図である。 図12は、第1実施形態の重ね空隙処理の一例を示す図である。 図13は、第1実施形態の重ね空隙処理における諧調に対する重ね率を表したグラフである。 図14は、従来の具体的な重ね空隙処理を示す図である。 図15は、第1実施形態の具体的な重ね空隙処理を示す図である。 図16は、第2実施形態の重ね空隙処理の一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る液体吐出装置および方法、プログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る液体吐出装置の一例であるインクジェット記録装置は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色の染料インクを吐出するヘッドユニット(液体吐出ヘッド)を有する。なお、染料インクではなく、水性顔料インクやUV硬化型インク等を吐出するようにしてもよい。これらのヘッドユニットを記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復動作させて画像形成を行う。すなわち、第1実施形態に係るインクジェット記録装置は、少なくとも1つは特定色(ブラック(K))を含む顔料インクと染料インクとにより画像を形成する。また、特定色とは、グレーを含む黒(ブラック(K))に属する色である。なお、特定色はブラック(K)に限ることはなく任意である。
(インクジェット記録装置の概略構成)
図1は、実施形態に係るインクジェット記録装置の模式的な構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の概略構成について説明する。
図1に示すように、液体吐出装置の一例であるインクジェット記録装置10は、ヘッドユニット12を主走査方向に複数回スキャンすることで印字を行うマルチパス印字を実行可能なシリアル型インクジェットプリンタである。インクジェット記録装置10は、往路方向21および復路方向22の双方向(主走査方向)に往復移動(双方向走査)するキャリッジ11と、記録媒体14を搬送する走査部としての搬送ステージ13とを備える。なお、走査部は、ヘッドユニット12を移動させずに、記録媒体14を主走査方向と副走査方向走査するものでも、記録媒体14を移動させずに、ヘッドユニット12を主走査方向と副走査方向走査するものであってもよい。
キャリッジ11は、インク滴を吐出する複数の吐出ヘッドを有するヘッドユニット12を搭載する。また、キャリッジ11は、記録媒体14の搬送方向(副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に走査して画像を形成する。なお、記録媒体14は、紙に限定されるものではない。
ヘッドユニット12は、インク滴を記録媒体14上に吐出して画像を形成する1または複数の吐出ヘッドを備える。なお、1つの吐出ヘッドの複数のノズル列からインク滴を吐出させるようにすることもできる。ヘッドユニット12に含まれる吐出ヘッドは、インク滴を吐出するための圧力を発生する圧電素子等の圧力発生機能を備えたものを使用することができる。
搬送ステージ13は、キャリッジ11の移動領域の下方に配置され、載置された記録媒体14を副走査方向に搬送する台である。搬送ステージ13上に載置された記録媒体14が搬送ステージ13により副走査方向に搬送され、ヘッドユニット12により画像形成される。すなわち、インクジェット記録装置10は、キャリッジ11を移動させてヘッドユニット12からインク滴を記録媒体14上に吐出させることにより、記録媒体14上に所望の画像を形成することができる。
(インクジェット記録装置のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、インクジェット記録装置10は、メイン制御基板120と、キャリッジ11と、主走査モータ16と、副走査モータ17とを備える。
メイン制御基板120は、インクジェット記録装置10内の各種装置の動作を制御する基板である。メイン制御基板120は、CPU(Central Processing Unit)121と、ROM(Read Only Memory)122と、RAM(Random Access Memory)123と、記録ヘッド駆動回路124と、主走査駆動回路125と、副走査駆動回路126と、通信I/F127と、制御用FPGA(Field-Programmable Gate Array)130とを備える。
キャリッジ11は、記録媒体14上を主走査方向に移動し、ヘッドユニット12からインク滴を吐出することにより、記録媒体14に画像を形成する移動体である。キャリッジ11は、ヘッドユニット12と、エンコーダセンサ15と、印字センサ18とを備える。
CPU121は、インクジェット記録装置10の全体の制御を司る演算装置である。例えば、CPU121は、RAM123を作業領域として利用して、ROM122に格納された各種の制御プログラムを実行し、インクジェット記録装置10における各種動作を制御するための制御指令を出力する。
記録ヘッド駆動回路124は、ヘッドユニット12を駆動して吐出動作を行わせる駆動回路である。主走査駆動回路125は、主走査モータ16を回転駆動させることよってキャリッジ11を主走査方向に移動させる駆動回路である。副走査駆動回路126は、搬送ステージ13上の記録媒体14を副走査方向に搬送させる駆動回路である。
通信I/F127は、インクジェット記録装置10がPC(Personal Computer)等の外部機器30とデータ通信を行うために接続するためのインターフェースである。例えば、通信I/F127は、外部機器30から、インクジェット記録装置10で画像形成(印刷)させるための画像データ等の印刷データを受信する。なお、図2では、インクジェット記録装置10の通信I/F127が外部機器30に直接接続されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ネットワークを介して外部機器30に接続されてもよく、あるいは、無線通信により外部機器30とデータ通信を行うものとしてもよい。
制御用FPGA130は、CPU121と連携してインクジェット記録装置10における各種動作を制御する集積回路である。制御用FPGA130は、機能的な構成要素として、例えば、CPU制御部131と、メモリ制御部132と、センサ制御部133とを有する。
CPU制御部131は、CPU121と通信を行って、制御用FPGA130が取得した各種情報をCPU121に送信と共に、CPU121から出力された制御指令を入力する。
メモリ制御部132は、CPU121がROM122およびRAM123にアクセスするためのメモリ制御を行う。
センサ制御部133は、エンコーダセンサ15から出力されるエンコーダ値、および印字センサ18により読み取られた画像データを入力する処理を行う。
ヘッドユニット12は、CPU121および制御用FPGA130により動作制御される記録ヘッド駆動回路124により駆動され、搬送ステージ13上の記録媒体14にインク滴を吐出して画像を形成するユニットである。
エンコーダセンサ15は、図示しないエンコーダシートのマークを検知して得られるエンコーダ値を制御用FPGA130に出力するセンサである。このエンコーダ値は、制御用FPGA130からCPU121へと送られて、例えば、キャリッジ11の位置および速度を計算するために用いられる。CPU121は、このエンコーダ値から計算したキャリッジ11の位置および速度に基づき、主走査モータ16を制御するための制御指令を生成して出力する。
印字センサ18は、例えば、ノズル列の各ノズルの吐出状態の検出のため、ヘッドユニット12により印字された画像を読み取るセンサである。
なお、図2に示したインクジェット記録装置10のハードウェア構成は、一例を示すものであり、図2に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。
(インクジェット記録装置の機能ブロックの構成および動作)
図3は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図3に示すように、インクジェット記録装置10は、画像取得部140と、画像処理部141と、レンダリング処理部142と、画像形成終了判断部143と、モータ制御部144と、画像形成部145と、記憶部146とを有する。
画像取得部140は、外部(例えば、外部機器30等)から通信I/F127により受信された画像データを取得する機能部である。画像取得部140により取得された画像データは、例えば、RGBの3色の色情報で構成される。画像取得部140は、図2に示す制御用FPGA130により実現され、または、CPU121によりプログラムが実行されることによって実現される。
画像処理部141は、画像取得部140により取得された画像データ(RGBデータ)を、インクジェット記録装置10が扱うCMYKデータに変換する機能部である。また、画像処理部141は、インクジェット記録装置10の特性およびユーザの嗜好を反映させるためのγ補正を行う。さらに、画像処理部141は、ハーフトーン処理を行う。ここで、ハーフトーン処理とは、CMYKの階調データ(一般的に各色8ビット)をインクジェット記録装置10が扱えるデータ(一般に1~3ビット)に量子化する処理である。ハーフトーン処理後の画像データは、ドットデータとなる。画像処理部141は、図2に示す制御用FPGA130により実現され、またはCPU121によりプログラムが実行されることによって実現される。
レンダリング処理部142は、レンダリング処理を行う機能部である。ここで、レンダリング処理とは、ハーフトーン処理および不吐出補完処理が完了したドットデータについて、ヘッドユニット12と記録媒体14とをどのように動かし、いずれのノズルからインク滴を吐出するかを決定する処理である。レンダリング処理部142は、図2に示す制御用FPGA130により実現され、またはCPU121によりプログラムが実行されることによって実現される。
画像形成終了判断部143は、画像形成部145により制御される印刷動作の終了の判断を行う機能部である。画像形成終了判断部143は、図2に示す制御用FPGA130により実現され、またはCPU121によりプログラムが実行されることによって実現される。
モータ制御部144は、画像形成部145の制御の下、主走査駆動回路125の動作を制御することにより、主走査駆動回路125により駆動される主走査モータ16を制御して、キャリッジ11の主走査方向への移動を制御する機能部である。また、モータ制御部144は、画像形成部145の制御の下、副走査駆動回路126の動作を制御することにより、副走査駆動回路126により駆動される副走査モータ17を制御して、搬送ステージ13上の記録媒体14の副走査方向への搬送を制御する。モータ制御部144は、図2に示す制御用FPGA130により実現され、またはCPU121によりプログラムが実行されることによって実現される。
画像形成部145は、レンダリング処理部142によりレンダリング処理されたドットデータをプリンタエンジンに送り、記録ヘッド駆動回路124の動作を制御することにより、記録ヘッド駆動回路124により駆動されるヘッドユニット12からのインク滴の吐出タイミング、およびインク滴の吐出量等を制御する機能部である。画像形成部145は、図2に示す制御用FPGA130により実現され、またはCPU121によりプログラムが実行されることによって実現される。
記憶部146は、画像処理部141が印字ドット打ち分け処理に必要となる複数のマスクパターンを記憶する機能部である。なお、複数のマスクパターンについては、後述する。記憶部146は、図2に示すROM122もしくはRAM123等の記憶装置によって実現される。
画像処理部141は、色別データ生成処理部151と、ドットデータ生成処理部152と、印字ドット打ち分け処理部153とを有する。
色別データ生成処理部151は、画像取得部140により取得された画像データ(RGBデータ)を、インクジェット記録装置10が扱うCMYKデータに変換することで、CMYKごとの色別データを生成する。ドットデータ生成処理部152は、CMYKの階調データに基づいてインクジェット記録装置10が扱えるドットデータを生成する。
印字ドット打ち分け処理部153は、マルチパス印字を実施するとき、各ドットデータのうち、どのドットの印字を行うかの、印字打ち分け用のマスクパターンを用いて打ち分け処理を決定する。ヘッドユニット12は、印加によりノズル列から吐出される液体の量を異ならせることで、大滴、中滴、小滴、吐出無など、一種類以上の体積の異なる液滴を打ち分けることができる。
(マルチパス印字の説明)
図4は、シリアル型インクジェット記録装置におけるマルチパス印字の一例を示す図、図5は、マルチパス印字時におけるデータ処理のフローチャートの一例を示す図である。
図4に示すように、ここでは、シリアル型インクジェット記録装置10におけるマルチパス印字の一例を説明する。マルチスキャン印字は、シリアル型インクジェット記録装置10において、複数スキャンに分割してドットを配置し、スキャンごとにメディアとノズルの相対位置をずらして、狙いの解像度画像を形成する印刷方法である。
図4は、2パス1/4インターレースの例である。2パス1/4インターレース作動の場合、2回のスキャンにより1つの走査線を形成し、形成した走査線のドットデータを2回のスキャンで打ち分けて印刷を行う。例えば、図4の太線で囲んだ部分のドットは、1スキャン目と5スキャン目に、走査線位置にヘッド41のノズル42が位置する。そのため、1スキャン目と5スキャン目の各スキャンで印刷するドットを分離し、各スキャンでドットを打ち分けることで走査線を完成させることができる。
図3および図5に示すように、ステップS11にて、データが入力されると、ステップS12にて色別データ生成処理部151は、画像取得部140により取得された画像データを、インクジェット記録装置10が扱うCMYKデータに変換し、CMYKごとの色別データを生成する。ステップS13にて、ドットデータ生成処理部152は、生成した色別データごとのドットデータを生成する。
ステップS14にて、印字ドット打ち分け処理部153は、マルチパス印字において、各スキャンのドットデータのうち、どのドットの印字を行うかの、印字打ち分け用のマスクパターンを用いて打ち分け処理を決定する。ステップS15にて、ヘッドユニット12は、スキャンにて、打ち分け処理で生成したデータの印字(出力)を行う。
(打ち分け処理の説明)
図6は、基本的な打ち分け処理を説明する図、図7は、2パス1/4インターレースの一例を示す図である。
以下、基本的な打ち分け処理について説明するが、ここで、ドットデータの4値は、液滴が大滴、中滴、小滴、吐出無の場合である。打ち分け処理は、作成されたドットデータに対して、各スキャン時のノズル位置に相当するデータを取得し、取得したデータに対して打ち分け処理を実施するものである。
図6に示すように、図6の打ち分け処理は、2パス1/4インターレースの例であり、1スキャン目と5スキャン目でノズルの位置が重なる。そのため、1スキャン目と5スキャン目で打ち分け処理を実施する。ここで、「0」は、インクの吐出無、「1」は、インクの液滴が小滴、「2」は、インクの液滴が中滴、「3」は、インクの液滴が大滴を表している。
図7に示すように、図7の打ち分け処理は、打ち分け処理のマスクパターンを用い、前半スキャン(1スキャン目)と、後半スキャン(5スキャン目)で打ち分けを実施する。従来の打ち分け処理のマスクパターンは、インクの吐出無「0」と、インクの吐出有「1」である。従来、この2つのマスクパターン「0」「1」を用いてドットデータを各スキャンに分配する。この場合、1スキャン目のマスクパターンと5スキャン目のマスクパターンと関係は、補完関係である。つまり、2回印字スキャンを実施することで、ドットデータと同じドットの配置が形成される。
下記の表1は、2値のマスクパターンを用いた打ち分け処理の一例を表したものである。この場合、例えば、ドットデータと対応する位置のマスク値の論理積(AND)を計算するマスク処理である。マスクパターンは、2値であり、ドットデータの吐出無「00」、小滴「01」、中滴「10」、大滴「11」に対して、吐出しない画素「00」、吐出する画素「11」が設定されている。そして、ドットデータとマスクパターンの論理積(AND)を計算することで、出力されるインクの液滴サイズが決定される。すなわち、マスクパターンが「00」の場合、出力される滴サイズは、吐出無しである。一方、マスクパターンが「11」の場合、吐出する画素のドットデータの小滴「01」、中滴「10」、大滴「11」がそのまま出力される。
Figure 0007419786000001
図8は、重ね空隙処理を実施した場合の打ち分け処理を説明する図である。
図8に示すように、図8の打ち分け処理は、重ね空隙処理を実施した場合の、打ち分け処理の説明である。インクの液滴の着弾位置ずれによる濃度ムラを抑制するため、一部のドットを重ねる重ね処理、もしくは、ドットを形成しない画素を設ける空隙処理という打ち分け処理がある。この場合、図8は、この重ね処理と空隙処理を組み合わせた打ち分け処理の一例である。ここで、重ね空隙処理は、打ち分け処理のマスクパターンを用い、前半スキャン(1スキャン目)と、後半スキャン(5スキャン目)で打ち分けを実施する。打ち分け処理のマスクパターンは、インクの吐出無「0」と、インクの吐出有「1」である。
図8の重ね処理と空隙処理を含んだ打ち分け処理では、打ち分け処理のマスクパターンが、1スキャン目と5スキャン目の間で、吐出する「1」と吐出しない「0」が補完の関係になっておらず、マスクパターンの一部の画素の値が重複している。打ち分け処理のマスクパターンの値が重複している画素にて、重ねてドット(太線の「1」)が形成される。または、ドットが打たれない画素(太線の「0」)が発生する。重ね空隙処理を実施することにより、インクの液滴の着弾ずれが発生しても濃度ムラが発生しにくくなる。すなわち、重ね空隙処理を実施したマルチパス印字画像は、画素の一部が同滴種で重なる部分「4」「6」「8」、または、ドットが形成されない空白部分「0」となる。
図9は、濃度ムラに対する重ね処理および空隙処理の効果を説明する図である。
図9に示すように、重ね処理と空隙処理を含んだ打ち分け処理にて、前半スキャンと後半スキャンで打ち分けを実施し、前半スキャンでは、インクの液滴の着弾ずれが発生せず、後半スキャンでは、インクの液滴の着弾ずれが発生した。図9は、このときの重ね空隙処理の有無のドット配置を示したものである。
図9(1)は、重ね空隙処理を実施しない場合の例であり、インクの液滴の着弾位置がずれると、前半スキャンのドットと後半スキャンの一部ドットの重なり、意図していない空白が発生し、濃度ムラにつながる。一方、図9(2)は、重ね空隙処理を実施した場合の例であり、空隙処理において、理想位置に着弾した場合でも、一部の画素が空白になり、また、一部のドットは重ねって形成される。重ね空隙処理を実施した場合において、インクの液滴の着弾位置のずれが発生すると、着弾がずれることで、空白が発生するが、重ねドットの片側が、着弾ずれにより着弾位置ずれによって発生した空白や、空隙処理により元々ある空白を埋めるため、着弾位置ずれがない場合に比べて、インク被覆面積の差が小さく、濃度ムラを抑制する効果がある。
図10は、諧調に対する重ね率を表したグラフ、図11は、低諧調部分における重ね処理の実施の有無と着弾ずれ発生時のドット配置の一例を示す図である。
図10に示すように、このグラフは、画像データの諧調における各使用滴の割合と、ドットの重ね率を表したものである。ここで、実線が大滴割合、点線が中滴割合、細線が小滴割合であり、一点鎖線が重ねドット率である。従来の重ね空隙処理は、打ち分け処理のマスクパターンの一部の画素の値を重複させることで、重ね処理を実施していた。そのため、液滴の種類や諧調によらず、ドットの重ね率は、諧調に対して一定であった。複数のサイズの液滴種を備えたインクジェット記録装置10では、通常、低諧調領域では、主に小滴が使用される。また、ドットの使用数も少なく、データ上のカバレッジが低い。
図11に示すように、重ね処理と空隙処理を含んだ打ち分け処理にて、前半スキャンと後半スキャンで打ち分けを実施し、前半スキャンでは、インクの液滴の着弾ずれが発生せず、後半スキャンでは、インクの液滴の着弾ずれが発生した。図11は、このときの低諧調部分における重ね空隙処理の有無のドット配置を示したものである。
図11(1)は、重ね空隙処理を実施しない場合の例であり、低諧調部では、もともとのドットカバレッジが低く、小さいサイズのインクの液滴が使用されるため、着弾位置がずれた場合において、ドットの重なりが発生しにくく、濃度ムラが発生しにくい。一方、図11(2)は、重ね空隙処理を実施した場合の例であり、低諧調部分で、重ねドットの位置がずれることによりドットの位置がずれ、1つの画素上のインク被覆面積が大きくなってしまい、粒状感の悪化する場合がある。
(第1実施形態の打ち分け処理の説明)
図12は、第1実施形態の重ね空隙処理の一例を示す図、図13は、第1実施形態の重ね空隙処理における諧調に対する重ね率を表したグラフである。
図3に示すように、第1実施形態のインクジェット記録装置10は、ヘッドユニット12と、搬送ステージ13と、画像取得部140と、記憶部146と、画像処理部141とを備える。記憶部146は、インクジェット記録装置10のヘッドユニット12からのインキの液滴を吐出量およびインキの液滴の吐出サイズを変更可能な複数のマスクパターンを記憶する。記憶部146が記憶する複数のマスクパターンは、インキの液滴を吐出させない第1マスクパターンと、インキの液滴の吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、インキの液滴の吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンである。
画像処理部141は、画像データからドットデータを作成し、ドットデータおよび記憶部146に記憶されたマスクパターンに基づいて吐出するインキの液滴のサイズを決定する。このとき、画像処理部141は、3個のマスクパターンから1つのマスクパターンを選択し、選択したマスクパターンにより印字するドットデータを変換する。具体的に、画像処理部141による処理は、ドットデータとマスクパターンの論理積を計算することによって行う。
そして、第1実施形態の液体吐出方法は、記録媒体14とヘッドユニット12の少なくともいずれか一方を走査させるステップと、画像データを取得するステップと、画像データからドットデータを作成するステップと、ドットデータに基づいてヘッドユニット12からインクを吐出させない第1マスクパターンと、ヘッドユニット12からのインクの吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、ヘッドユニット12からのインクの吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンのいずれか1つを選択するステップと、ドットデータおよび選択されたマスクパターンに基づいてヘッドユニット12から吐出する液体のサイズを決定するステップとを有する。
第1実施形態のプログラムは、上述した複数のステップをインクジェット記録装置10に実行させるものである。
図12に示すように、図12の打ち分け処理は、第1実施形態の重ね空隙処理を実施した場合の打ち分け処理の説明である。この場合、図12は、重ね処理と空隙処理を組み合わせた打ち分け処理の一例である。ここで、重ね空隙処理は、打ち分け処理のマスクパターンを用い、前半スキャン(1スキャン目)と、後半スキャン(5スキャン目)で打ち分けを実施する。打ち分け処理のマスクパターンは、2値より大きい多値(3値)化することで、滴種ごとに重ね率を変動させることができる。すなわち、3値のマスクパターンを用いてドットデータと論理積を計算することでマスクパターンの処理を行った場合の重ね空隙処理となる。つまり、インクの吐出無「0」と、中滴または大滴の液滴のインクの吐出有「2」と、インクの吐出有「3」である。
図12の重ね空隙処理は、重ね空隙処理の値が重複するマスクパターンの画素のうち、前半スキャンもしくは後半スキャンのどちらかの画素を異なる値とすることで、ドットデータの滴種に応じて重ね空隙処理を変えることができる。すなわち、打ち分け処理のマスクパターンが、1スキャン目と5スキャン目の間で、吐出無「0」、中滴または大滴の液滴のインクの吐出有「2」、インクの吐出有「3」が補完の関係になっており、マスクパターンの一部の画素の値が重複する。
下記の表2は、3値のマスクパターンを用いた打ち分け処理の一例を表したものである。この場合、例えば、ドットデータと対応する位置のマスク値の論理積(AND)を計算するマスク処理である。マスクパターンは、3値であり、ドットデータの吐出無「00」、小滴「01」、中滴「10」、大滴「11」に対して、吐出しない画素「00」、吐出する画素または吐出量を制限する画素「10」、吐出する画素「11」が設定されている。そして、ドットデータとマスクパターンの論理積(AND)を計算することで、出力されるインクの液滴サイズが決定される。すなわち、小滴「01」、中滴「10」、大滴「11」に対して、マスクパターンが「00」の場合、出力される滴サイズは、吐出無しである。一方、小滴「01」に対して、マスクパターンが「10」の場合、出力される滴サイズは、吐出無しである。中滴「10」に対して、マスクパターンが「10」の場合、出力される滴サイズは、中滴「10」である。大滴「11」に対して、マスクパターンが「10」の場合、出力される滴サイズは、中滴「10」である。また、小滴「01」、中滴「10」、大滴「11」に対して、マスクパターンが「11」の場合、吐出する画素のドットデータの小滴「01」、中滴「10」、大滴「11」がそのまま出力される。
Figure 0007419786000002
図13に示すように、このグラフは、画像データの諧調における各使用滴の割合と、ドットの重ね率を表したものである。ここで、実線が大滴割合、点線が中滴割合、細線が小滴割合であり、一点鎖線が重ねドット率である。第1実施形態の重ね空隙処理は、打ち分け処理のマスクパターンの一部の画素の値を重複させることで、重ね処理を実施する。また、インクの液滴サイズに応じて重ね処理の実施を制限する。例えば、小滴サイズのドットデータに対しては重ね処理を実施せず、中滴サイズおよび大滴サイズのドットデータのみに対して重ね処理を実施する。そのため、液滴の種類や諧調に応じて、ドットの重ね率は、諧調に対して変更される。すなわち、小滴サイズのドットに対しては、重ね処理を実施しないため、小滴サイズのドットの使用割合の高い低諧調側の粒状感を悪化させることなく、重ね処理によって、中諧調から高諧調において、濃度ムラを抑制する重ね処理を実施することができる。
図14は、従来の具体的な重ね空隙処理を示す図、図15は、第1実施形態の具体的な重ね空隙処理を示す図である。
従来の重ね空隙処理は、図14に示すように、2値のマスクパターンを有する。2値のマスクパターンは、ドットデータに対して、吐出しない画素「00」と、吐出する画素「11」が設定される。そして、ドットデータとマスク値の論理積(AND)を計算するマスク処理である。一方、第1実施形態の重ね空隙処理は、図15に示すように、3値のマスクパターンを有する。3値のマスクパターンは、ドットデータに対して、吐出しない画素「00」と、小滴を吐出させずに大滴と中滴を中滴として吐出する画素「10」と、吐出する画素「11」が設定される。そして、ドットデータとマスク値の論理積(AND)を計算するマスク処理である。
(第2実施形態の打ち分け処理の説明)
図16は、第2実施形態の重ね空隙処理の一例を示す図である。
図16に示すように、図16の打ち分け処理は、第2実施形態の重ね空隙処理を実施した場合の打ち分け処理の説明である。この場合、図16は、重ね処理と空隙処理を組み合わせた打ち分け処理の一例である。図16の重ね空隙処理は、打ち分け処理のマスクパターンが4値であり、マスク処理を論理積ではなく、マスクの値に応じて出力ドットを選択して打ち分け処理を実施する。
第2実施形態の重ね空隙処理は、第1実施形態と同様に、インクの液滴サイズに応じて重ね処理の実施を制限する。すなわち、小滴サイズのドットデータに対しては重ね処理を実施せず、中滴サイズおよび大滴サイズのドットデータのみに対して重ね処理を実施する。そのため、液滴の種類や諧調に応じて、ドットの重ね率は、諧調に対して変更される。すなわち、小滴サイズのドットに対しては、重ね処理を実施しないため、小滴サイズのドットの使用割合の高い低諧調側の粒状感を悪化させることなく、重ね処理によって、中諧調から高諧調において、濃度ムラを抑制する重ね処理を実施することができる。
(本実施形態の作用効果な説明)
上述したように本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、記録媒体14上に複数のノズルからインクを吐出するヘッドユニット12と、記録媒体14を走査させる搬送ステージ13と、画像データを取得する画像取得部140と、ヘッドユニット12からのインクの吐出量およびインクの吐出サイズを変更可能な複数のマスクパターンを記憶する記憶部146と、画像データからドットデータを作成すると共にドットデータおよびマスクパターンに基づいてヘッドユニット12から吐出するインキのサイズを決定する画像処理部141とを備える。そのため、画像処理部141は、インクの吐出量やインクの吐出サイズを変更可能なマスクパターンを用いてインキのサイズを決定することから、画質品質をより向上することができる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、記憶部146は、ヘッドユニット12からインクを吐出させない第1マスクパターンと、ヘッドユニット12からの液体の吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、ヘッドユニット12からの液体の吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンとを記憶する。そのため、ドットデータと打ち分け処理のマスクパターンのみで完結することで、重ね率を画像によって変更するために、滴種ごとに各種のデータを作成する必要がなく、処理を容易に実施することができる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、画像処理部141は、マスクパターンにより印字するドットデータを変換する。すなわち、画像処理部141は、ドットデータとマスクパターンの論理積を計算することにより出力するドットデータのサイズを変更する。また、画像処理部141は、マスクパターンの値に応じて出力するドットデータのサイズを変更する。そのため、重ね処理を容易に実施することができる。
本実施形態に係る液体吐出方法は、記録媒体14を走査させるステップと、画像データを取得するステップと、画像データからドットデータを作成するステップと、ドットデータに基づいてヘッドユニット12からインクを吐出させない第1マスクパターンと、ヘッドユニット12からのインクの吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、ヘッドユニット12からのインクの吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンのいずれか1つを選択するステップと、ドットデータおよび選択されたマスクパターンに基づいてヘッドユニット12から吐出するインクのサイズを決定するステップとを有する。
本実施形態に係る液体吐出方法のプログラムでは、ヘッドユニット12に、上述した各ステップを実行させるためのものである。そのため、画質品質をより向上することができる。
なお、上述した実施形態では、本発明の液体吐出装置をインクジェット記録装置に適用した例を挙げて説明したが、複合機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等のいずれにも適用することができる。
また、上述した実施形態にて、記録媒体は、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。そして、記録媒体の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、液体は、液体吐出ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等である。
また、上述した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、処理回路とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA、SOC(System On a Chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述した実施形態において、インクジェット記録装置10の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態および各変形例において、インクジェット記録装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
また、上述の実施形態において、インクジェット記録装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および各変形例において、インクジェット記録装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態および各変形例において、インクジェット記録装置10で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
10 インクジェット記録装置(液体吐出装置)
11 キャリッジ
12 ヘッドユニット(液体吐出ヘッド)
13 搬送ステージ(走査部)
14 記録媒体
15 エンコーダセンサ
16 主走査モータ
17 副走査モータ
18 印字センサ
21 往路方向
22 復路方向
30 外部機器
41 ヘッド
42 ノズル
120 メイン制御基板
121 CPU
122 ROM
123 RAM
124 記録ヘッド駆動回路
125 主走査駆動回路
126 副走査駆動回路
127 通信I/F
130 制御用FPGA
131 CPU制御部
132 メモリ制御部
133 センサ制御部
140 画像取得部
141 画像処理部
142 レンダリング処理部
143 画像形成終了判断部
144 モータ制御部
145 画像形成部
146 記憶部
151 色別データ生成処理部
152 ドットデータ生成処理部
153 印字ドット打ち分け処理部
特許第5328505号公報 特許第5709394号公報

Claims (7)

  1. 記録媒体上に複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記記録媒体と前記液体吐出ヘッドの少なくともいずれか一方を走査させる走査部と、
    画像データを取得する画像取得部と、
    前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させない第1マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンとを記憶する記憶部と、
    前記画像データから各画素に対して前記記録媒体上に吐出する液体のサイズに関わる情報を含むドットデータを作成すると共に、前記ドットデータおよび前記第1マスクパターン、前記第2マスクパターン、前記第3マスクパターンのいずれかに基づいて、前記走査部が行う複数の走査ごとに前記液体吐出ヘッドから吐出する液体のサイズを決定する画像処理部と、
    を備え
    前記画像処理部は、前記ドットデータの画素に対して前記複数の走査ごとに適用するマスクパターンを決定し、前記ドットデータと前記複数の走査ごとに決定された前記マスクパターンとに基づいて前記複数の走査ごとに前記液体吐出ヘッドから吐出する液体のサイズを決定し、
    前記ドットデータに前記液体のサイズに関わる情報が設定されている画素に対して、前記複数の走査における全ての走査において前記第1マスクパターンを適用する空隙処理を行うことを特徴とする
    液体吐出装置。
  2. 前記ドットデータに前記液体のサイズに関わる情報が設定されいている一部の画素に対して、前記前記複数の走査において前記第2のマスクパターンまたは前記第3のマスクパターンを適用する重ね処理を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ドットデータに前記液体のサイズに関わる情報が設定されいている一部の画素に対して、前記前記複数の走査において前記第2のマスクパターンを適用する重ね処理を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記画像処理部は、前記ドットデータと前記第1マスクパターン、前記第2マスクパターン、前記第2マスクパターンのいずれかとの論理積を計算することにより出力するドットデータのサイズを変更する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記画像処理部は、前記マスクパターンの値に応じて出力するドットデータのサイズを変更する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 記録媒体と液体吐出ヘッドの少なくともいずれか一方を複数回走査し、前記複数回の走査において前記記録媒体上に前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させる吐出方法であって
    画像データを取得するステップと、
    前記画像データから各画素に対して前記記録媒体上に吐出する液体のサイズに関わる情報を含むドットデータを作成するステップと、
    前記ドットデータに基づいて、前記ドットデータの画素に対して前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させない第1マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンのいずれか1つのマスクパターン、前記ドットデータの各画素に対して前記複数回の走査ごとに選択するステップと、
    前記ドットデータおよび選択された前記マスクパターンに基づいて前記画素に対して前記複数回の走査ごとに前記液体吐出ヘッドから吐出する液体のサイズを決定するステップと、
    を有し、
    前記選択するステップは、前記ドットデータに前記液体のサイズに関わる情報が設定されている画素に対して、前記複数回の走査における全ての走査において前記第1マスクパターンを選択する空隙処理を行うことを特徴とするする液体吐出方法。
  7. 記録媒体上に複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記記録媒体と前記液体吐出ヘッドの少なくともいずれか一方を走査させる走査部とを備え、複数回の前記走査において前記記録媒体に液体を吐出する液体吐出装置に
    像データを取得するステップと、
    前記画像データから各画素に対して前記記録媒体上に吐出する液体のサイズに関わる情報を含むドットデータを作成するステップと、
    前記ドットデータに基づいて、前記ドットデータの画素に対して前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させない第1マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更しないで吐出する第2マスクパターンと、前記液体吐出ヘッドからの液体の吐出サイズを変更して吐出する第3マスクパターンのいずれか1つのマスクパターン、前記ドットデータの各画素に対して前記複数回の走査ごとに選択するステップと、
    前記ドットデータおよび選択された前記マスクパターンに基づいて前記液体吐出ヘッドから吐出する液体のサイズを決定するステップと、
    を実行させ
    前記選択するステップにおいて、前記ドットデータに前記液体のサイズに関わる情報が設定されている画素に対して、前記複数回の走査における全ての走査において前記第1マスクパターンを選択する空隙処理を実行させるためのプログラム。
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