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JP7344321B2 - 回転工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

回転工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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JP7344321B2
JP7344321B2 JP2021574067A JP2021574067A JP7344321B2 JP 7344321 B2 JP7344321 B2 JP 7344321B2 JP 2021574067 A JP2021574067 A JP 2021574067A JP 2021574067 A JP2021574067 A JP 2021574067A JP 7344321 B2 JP7344321 B2 JP 7344321B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling Tools (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年1月30日に出願された日本国特許出願2020-013389号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本開示は、一般的には、被削材の転削加工に用いられる回転工具に関する。回転工具として、例えば、ドリル及びエンドミルが挙げられ得る。
被削材を転削加工する際に用いられる切削工具として回転工具が挙げられ得る。特表2019-501787号公報(特許文献1)に記載のドリルは、回転工具の一例である。特許文献1に記載のドリルは、切削刃に隣接する溝部(groove)を有する。溝部はチップブレーカとしての機能を有する。
特許文献1において、切削刃における溝部に沿った部分のうち回転軸の近くに位置する部分は、外周側に位置する部分と比較して回転速度が遅い。そのため、上記した外周側に位置する部分において生じる切屑が、溝部の底で詰まる恐れがある。
本開示の限定されない一面に基づく回転工具は、回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延び、前記回転軸の周りで回転可能な本体を有する。前記本体は、前記第1端の側に位置する切刃と、前記切刃に接続された凹部と、前記凹部から前記第2端に向かって延びた溝と、外周面と、を有する。前記切刃は、第1刃と、前記第1刃よりも前記外周面の近くに位置する第2刃と、を有する。前記凹部は、凹曲面形状の底面と、前記底面よりも前記回転軸の近くに位置する第1平面と、前記底面よりも前記外周面の近くに位置する第2平面と、を有する。そして、前記第1平面が、前記第1刃に接続され、前記第2平面が、前記第2刃に接続される。
本開示の限定されない実施形態の回転工具(ドリル)を示す斜視図である。 図1に示す回転工具を第1端の側から見た平面図である。 図1に示す回転工具を第1端の側から見た平面図である。 図2に示す回転工具をA1方向から見た側面図である。 図2に示す回転工具をA2方向から見た側面図である。 図1に示す回転工具の第1端の側を拡大した斜視図である。 図1に示す回転工具の第1端の側を拡大した平面図である。 図1に示す回転工具の第1端の側を拡大した平面図である。 図1に示す回転工具の第1端の側を拡大した平面図である。 図9に示す回転工具におけるX断面の拡大図である。 図9に示す回転工具におけるXI断面の拡大図である。 図9に示す回転工具におけるXII断面の拡大図である。 図9に示す回転工具におけるXIII断面の拡大図である。 図1に示す回転工具の第1端の側を拡大した平面図である。 図14に示す回転工具におけるXV断面の拡大図である。 図14に示す回転工具におけるXVI断面の拡大図である。 図14に示す回転工具におけるXVII断面の拡大図である。 図14に示す回転工具におけるXVIII断面の拡大図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 本開示の限定されない実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。
<回転工具>
以下、本開示の限定されない実施形態の回転工具1について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明する上で必要な主要部材のみが簡略化して示される。したがって、回転工具1は、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率などを忠実に表したものではない。
図1~図18においては、回転工具1の限定されない一例としてドリルを示している。なお、回転工具1は、ドリルに限定されず、例えば、エンドミルなどであってもよい。
回転工具1は、図1に示す限定されない一例のように、本体3を有してもよい。本体3は、回転軸O1に沿って第1端3aから第2端3bにかけて延びてもよい。より具体的には、本体3は、回転軸O1に沿って第1端3aから第2端3bにかけて延びた棒形状であってもよい。一般的には、第1端3aが「先端」と呼ばれ、第2端3bが「後端」と呼ばれる。また、本体3は、回転軸O1の周りで回転可能であってもよい。なお、図1などにおける矢印Y1は、回転軸O1の回転方向を示している。
本体3は、シャンク部5及び切削部7を有してもよい。シャンク部5は、工作機械の回転するスピンドルに把持されることが可能な部位であってもよい。シャンク部5は、工作機械におけるスピンドルの形状に応じて設計されてもよい。
切削部7は、シャンク部5に対して第1端3aの側に位置してもよい。切削部7は、被削材に接触することが可能であり、被削材の切削加工において主要な役割を果たすことが可能な部位である。
切削部7の外径Dは、特定の値に限定されない。例えば、外径Dの最大値は、4~50mmに設定されてもよい。また、回転軸O1に沿った方向における切削部7の長さLは、L=1.5D~12Dに設定されてもよい。
図6に示す限定されない一例のように、本体3は、切刃9、凹部11、溝13及び外周面15を有してもよい。切刃9は、第1端3aの側に位置してもよい。凹部11は、切刃9に接続されてもよい。溝13は、凹部11から第2端3bに向かって延びてもよい。なお、切刃9、凹部11、溝13及び外周面15は、切削部7に位置してもよい。
切刃9は、切削加工において被削材を切削するために用いることが可能である。切刃9は、第1刃17及び第2刃19を有してもよい。第2刃19は、第1刃17よりも外周面15の近くに位置してもよい。
第1刃17は、主切刃とも呼ばれる。図2に示す限定されない一例のように、第1刃17は、第1端3aに向かって正面視した場合に、直線形状であってもよい。また、第1刃17は、回転軸O1から離れてもよい。
第1刃17の数は、1つであってもよく、また、複数であってもよい。第1刃17の数が複数の場合には、その数は、2~5であってもよい。これらの点は、第2刃19においても同様である。なお、図1に示す限定されない一例における回転工具1は、いわゆる2枚刃型のドリルである。
第1刃17の数が複数の場合には、第1端3aに向かって正面視した場合に、複数の第1刃17が回転軸O1に対して回転対称となるように位置してもよい。具体的には、図2に示す限定されない一例のように、第1刃17の数が2つの場合には、第1端3aに向かって正面視した場合に、2つの第1刃17が回転軸O1に対して180度の回転対称となるように位置してもよい。この場合には、被削材を切削する際の回転工具1の直進性が高い。これらの点は、第2刃19においても同様である。
第2刃19は、主切刃とも呼ばれる。第2刃19は、第1端3aに向かって正面視した場合に、直線形状であってもよい。第2刃19の長さは、第1刃17の長さと同じであってもよく、また、異なってもよい。図2に示す限定されない一例のように、第2刃19の長さは、第1刃17の長さよりも長くてもよい。なお、第1刃17及び第2刃19は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の刃が位置してもよい。
溝13は、切刃9で生じた切屑を外部に排出するために用いることが可能である。溝13は、回転軸O1に平行に延びてもよく、また、回転軸O1の周りで螺旋状に延びてもよい。また、切屑を円滑に外部に排出するという観点から、回転軸O1に直交する断面において、溝13は凹曲線形状であってもよい。溝13の数は、1つであってもよく、また、複数であってもよい。溝13の数は、切刃9の数と同じであってもよい。
なお、溝13及び凹部11は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の部位が位置してもよい。図6に示す限定されない一例のように、溝13及び凹部11が互いに接続される場合には、切刃9で生じた切屑の排出方向が安定する。
溝13の深さは、特定の値に限定されない。例えば、本体3(切削部7)の外径に対し、溝13の深さは、10~40%に設定されてもよい。溝13の深さとは、回転軸O1に直交する断面において、溝13の底と回転軸O1との距離を本体3(切削部7)の半径から引いた値のことであってもよい。底とは、溝13における回転軸O1に最も近い部分のことであってもよい。
凹部11は、切刃9で生じた切屑をカールさせるために用いることが可能である。また、凹部11は、切刃9で生じた切屑の流れる方向をコントロールするために用いることが可能である。なお、凹部11は、溝13に対して窪んでもよい。
凹部11は、図7に示す限定されない一例のように、底面21、第1平面23及び第2平面25を有してもよい。底面21は、図16に示す限定されない一例のように、凹曲面形状であってもよい。第1平面23は、底面21よりも回転軸O1の近くに位置してもよい。第2平面25は、底面21よりも外周面15の近くに位置してもよい。なお、底面21は、目視した場合に概ね凹曲面形状であればよく、厳密に全体が凹曲面形状である必要はない。同様に、第1平面23及び第2平面25は、目視した場合に概ね平面形状であればよく、厳密に全体が平面形状である必要はない。
ここで、図7に示す限定されない一例のように、第1平面23は、第1刃17に接続されてもよい。また、第2平面25は、第2刃19に接続されてもよい。これらの場合には、切屑の生成される方向に変化が生じ易く、切屑の分断が促進され易い。そのため、切屑の排出性が高い。
なお、底面21及び第1平面23は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の面が位置してもよい。この点は、底面21及び第2平面25においても同様である。図16に示す限定されない一例においては、底面21及び第1平面23が互いに接続され、底面21及び第2平面25が互いに接続される。
図7に示す限定されない一例のように、第1平面23は、第1部分27及び第2部分29を有してもよい。第1部分27は、回転軸O1に沿った方向の幅W1が一定であってもよい。第2部分29は、第1部分27よりも外周面15の近くに位置してもよい。また、第2部分29は、回転軸O1から離れるにしたがって回転軸O1に沿った方向の幅W2が小さくてもよい。これらの場合には、切削量の多い外周側でW2の幅が小さくなり易い。そのため、切屑の詰まりが抑制され、切屑の排出性が高い。
なお、一定とは、概ね一定であればよく、厳密な意味での一定である必要はない。一定は、±1mmの範囲を含んでもよい。第1部分27及び第2部分29は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の部位が位置してもよい。図7に示す限定されない一例においては、第1部分27及び第2部分29が互いに接続される。また、第2部分29の面積は、第1部分27の面積よりも小さくてもよい。
第1平面23は、第2端3bの側に位置する直線形状の縁部23aを有してもよい。縁部23aは、外周面15に近づくにしたがって切刃9(第1刃17)から遠ざかるように延びてもよい。
図6に示す限定されない一例のように、切刃9は、第3刃31をさらに有してもよい。第3刃31は、外周面15に接続されてもよい。また、図8に示す限定されない一例のように、側面視した場合における、回転軸O1に対する第3刃31の傾斜角θ3が回転軸O1に対する第2刃19の傾斜角θ2よりも小さくてもよい。図7に示す限定されない一例のように、第3刃31における回転軸O1に近い端部31aは、第2部分29における回転軸O1に近い端部29aよりも回転軸O1の近くに位置してもよい。
傾斜角θ3が傾斜角θ2よりも小さい場合には第3刃31で生じる切屑の厚みが第2刃19で生じる切屑の厚みよりも薄くなり易い。そのため、第3刃31で生じる切屑の流れる方向が不安定になり易い。第3刃31における回転軸O1に近い端部31aが、第2部分29における回転軸O1に近い端部29aよりも回転軸O1の近くに位置する場合には、第3刃31で生じる切屑が、第1部分27に接触し易い。第1部分27の全体における回転軸O1に沿った方向の幅W1は、第2部分29の全体における回転軸O1に沿った方向の幅W2よりも広い。すなわち、第3刃31で生じて流れる方向が不安定になり易い切屑が、全体として幅W1が広い第1部分27に接触する場合には、この切屑を安定して湾曲させることができる。結果として、切屑が詰まりにくい。
上記の段落における側面視(切刃9の傾斜角を評価する際の側面視)とは、回転軸O1に直交するとともに、図2に示す限定されない一例における第1直線L1に直交する方向から見た場合のことを意味してもよい。第1直線L1は、第1端3aに向かって正面視した場合に、切刃9における外周面15に近い端部9aと、回転軸O1とを結ぶ仮想直線であってもよい。この第1直線L1に直交するとともに回転軸O1に直交する方向から側面視した図が、図8である。なお、図8に示す限定されない一例のように、切刃9の傾斜角を評価する際には、回転軸O1に平行な線L2を基準にしてもよい。
第2刃19の傾斜角θ2及び第3刃31の傾斜角θ3は、特定の値に限定されない。例えば、傾斜角θ2は、10~25°に設定されてもよい。また、傾斜角θ3は、15~30°に設定されてもよい。第1刃17の傾斜角θ1も特定の値に限定されない。例えば、傾斜角θ1は、15~35°に設定されてもよい。
第2刃19及び第3刃31は、互いに接続されてもよく、また、両者の間に他の刃が位置してもよい。図7に示す限定されない一例においては、第2刃19及び第3刃31が互いに接続される。また、第3刃31の長さは、第2刃19の長さよりも短くてもよい。第3刃31は、側面視した場合に、直線形状であってもよく、また、曲線形状であってもよい。図7に示す限定されない一例のように、第3刃31は、側面視した場合に、凸曲線形状であってもよい。
第2平面25は、第3刃31に接続されてもよい。この場合には、第3刃31で生じた切屑が第2刃19で生じた切屑に引っ張られ易い。そのため、第3刃31で生じた厚みの薄い切屑の流れる方向が安定し得る。
第2平面25は、第3部分33を有してもよい。第3部分33は、回転軸O1から離れるにしたがって回転軸O1に沿った方向の幅W3が広くてもよい。この場合には、外側で発生する切屑が第2平面25内で抵抗となりにくく、正面刃(切刃9)の切削量に応じて切屑を分断する効果が安定して得られ得る。
図11及び図12に示す限定されない一例のように、底面21は、第4部分35を有してもよい。第4部分35は、回転軸O1に沿った方向の幅W4が一定であってもよい。この場合には、切屑のカール径の大きくなり易い外周側において第1平面23で受ける抵抗が大きくなるため、切屑の分断が促進され得る。
なお、第4部分35における曲率半径は、一定であってもよい。また、底面21は、外周面15に近づくにしたがって切刃9から遠ざかるように延びてもよい。
図3に示す限定されない一例のように、第1刃17のラジアルレーキβ1は、第2刃19のラジアルレーキβ2よりも小さくてもよい。この場合には、第1刃17で生じた切屑及び第2刃19で生じた切屑が互いに離れる方向に向かって流れ易い。そのため、切屑の分断が促進され得る。第1刃17のラジアルレーキβ1及び第2刃19のラジアルレーキβ2は、特定の値に限定されない。例えば、ラジアルレーキβ1は、-60~-20°に設定されてもよい。また、ラジアルレーキβ2は、-15~15°に設定されてもよい。
ラジアルレーキとは、第1端3aに向かって正面視した場合における、回転軸O1の径方向に対する傾斜角のことであってもよい。例えば、図3に示す限定されない一例のように、第1刃17における点17Aにおけるラジアルレーキβ1は、回転軸O1及び点17Aを通る仮想直線と、点17Aにおける第1刃17の接線と、の交わる角度を意味してもよい。また、第2刃19における点19Aにおけるラジアルレーキβ2は、回転軸O1及び点19Aを通る仮想直線と、点19Aにおける第2刃19の接線と、の交わる角度を意味してもよい。
図10~13に示す限定されない一例のように、第1刃17のアキシャルレーキα1は、第2刃19のアキシャルレーキα2よりも小さくてもよい。この場合には、切削速度の低い箇所での工具剛性が増加し、欠損に強い工具となる。なお、第1刃17のアキシャルレーキα1及び第2刃19のアキシャルレーキα2は、特定の値に限定されない。例えば、第1刃17のアキシャルレーキα1は、3~20°に設定されてもよい。第2刃19のアキシャルレーキα2は、15~45°に設定されてもよい。
凹部11は、外周面15に近づくにしたがって、回転軸O1の回転方向Y1の後方に向かって延びてもよい。この場合には、切刃9における外周側の端部の強度が向上し得る。
図2に示す限定されない一例のように、切刃9は、第1刃17及び第2刃19の間に位置する第4刃37をさらに有してもよい。第4刃37は、凹曲線形状であってもよい。第4刃37は、第1刃17及び第2刃19に接続されてもよい。底面21は、第4刃37に接続されてもよい。
本体3の材質としては、例えば、超硬合金及びサーメットなどが挙げられ得る。超硬合金の組成としては、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coが挙げられ得る。ここで、WC、TiC及びTaCは硬質粒子であってもよく、また、Coは結合相であってもよい。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であってもよい。具体的には、サーメットとして、炭化チタン(TiC)又は窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられ得る。ただし、上記の材質は一例であって、本体3は、これらの材質に限定されない。
本体3の表面は、化学蒸着(CVD)法、又は、物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされてもよい。被膜の組成としては、例えば、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)及びアルミナ(Al23)などが挙げられ得る。
<切削加工物の製造方法>
次に、限定されない実施形態の切削加工物101の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物101は、被削材103を切削加工することによって作製されてもよい。限定されない実施形態における切削加工物101の製造方法は、以下の(1)~(4)の工程を備えてもよい。
(1)準備された被削材103に対して上方に回転工具1を配置する工程(図19参照)。
(2)回転軸O1を中心に矢印Y1の方向に回転工具1を回転させ、被削材103に向かってY2方向に回転工具1を近づける工程(図19及び図20参照)。
(1)及び(2)の工程は、例えば、回転工具1が取り付けられた工作機械のテーブルの上に被削材103を固定し、回転工具1を回転させた状態で被削材103に近づけることにより行ってもよい。なお、(2)の工程では、被削材103と回転工具1とは相対的に近づけばよく、例えば、被削材103を回転工具1に近づけてもよい。
(3)回転工具1をさらに被削材103に近づけることによって、回転している回転工具1を、被削材103の表面の所望の位置に接触させて、被削材103に加工穴105を形成する工程(図20参照)。
(3)の工程では、本体3における切削部7の少なくとも一部が加工穴105の中に位置するように切削加工が行われてもよい。このとき、本体3におけるシャンク部5が、加工穴105の外側に位置するように設定してもよい。また、良好な仕上げ面を得る観点から、切削部7のうち第2端3bの側の一部が加工穴105の外側に位置するように設定してもよい。上記の一部を切屑排出のためのマージン領域として機能させることが可能であり、当該領域を介して優れた切屑排出性を奏することが可能である。
(4)回転工具1を被削材103からY3方向に離す工程(図21参照)。
(4)の工程においても、上記の(2)の工程と同様に、被削材103と回転工具1とは相対的に離せばよく、例えば、被削材103を回転工具1から離してもよい。
以上のような工程を経る場合には、優れた加工性を発揮することが可能となる。具体的には、限定されない実施形態の切削加工物101の製造方法において、回転工具1を用いる場合には、回転工具1の切屑の排出性が高いことから、精度が高い加工穴105を有する切削加工物101を得ることが可能となる。
なお、以上に示したような被削材103の切削加工を複数回行う場合であって、例えば、1つの被削材103に対して複数の加工穴105を形成する場合には、回転工具1を回転させた状態を保持しつつ、被削材103の異なる箇所に回転工具1の切刃9を接触させる工程を繰り返してもよい。
被削材103の材質としては、例えば、アルミニウム、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄及び非鉄金属などが挙げられ得る。
1・・・回転工具(ドリル)
3・・・本体
3a・・第1端(先端)
3b・・第2端(後端)
5・・・シャンク部
7・・・切削部
9・・・切刃
9a・・端部
11・・・凹部
13・・・溝
15・・・外周面
17・・・第1刃
19・・・第2刃
21・・・底面
23・・・第1平面
23a・・縁部
25・・・第2平面
27・・・第1部分
29・・・第2部分
29a・・端部
31・・・第3刃
31a・・端部
33・・・第3部分
35・・・第4部分
37・・・第4刃
101・・・切削加工物
103・・・被削材
105・・・加工穴
O1・・・回転軸
Y1・・・回転方向

Claims (10)

  1. 回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延び、前記回転軸の周りで回転可能な本体を有し、
    前記本体は、
    前記第1端の側に位置する切刃と、
    前記切刃に接続された凹部と、
    前記凹部から前記第2端に向かって延びた溝と、
    外周面と、を有し、
    前記切刃は、
    第1刃と、
    前記第1刃よりも前記外周面の近くに位置する第2刃と、を有し、
    前記凹部は、
    凹曲面形状の底面と、
    前記底面よりも前記回転軸の近くに位置する第1平面と、
    前記底面よりも前記外周面の近くに位置する第2平面と、を有し、
    前記第1平面が、前記第1刃に接続され、
    前記第2平面が、前記第2刃に接続され
    前記第1平面は、
    前記回転軸に沿った方向の幅が一定である第1部分と、
    前記第1部分よりも前記外周面の近くに位置して、前記回転軸から離れるにしたがって前記回転軸に沿った方向の幅が小さい第2部分と、を有する、回転工具。
  2. 回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延び、前記回転軸の周りで回転可能な本体を有し、
    前記本体は、
    前記第1端の側に位置する切刃と、
    前記切刃に接続された凹部と、
    前記凹部から前記第2端に向かって延びた溝と、
    外周面と、を有し、
    前記切刃は、
    第1刃と、
    前記第1刃よりも前記外周面の近くに位置する第2刃と、を有し、
    前記凹部は、
    凹曲面形状の底面と、
    前記底面よりも前記回転軸の近くに位置する第1平面と、
    前記底面よりも前記外周面の近くに位置する第2平面と、を有し、
    前記第1平面が、前記第1刃に接続され、
    前記第2平面が、前記第2刃に接続され
    前記第2平面は、前記回転軸から離れるにしたがって前記回転軸に沿った方向の幅が広い第3部分を有する、回転工具。
  3. 前記底面は、前記回転軸に沿った方向の幅が一定である第4部分を有する、請求項に記載の回転工具。
  4. 回転軸に沿って第1端から第2端にかけて延び、前記回転軸の周りで回転可能な本体を有し、
    前記本体は、
    前記第1端の側に位置する切刃と、
    前記切刃に接続された凹部と、
    前記凹部から前記第2端に向かって延びた溝と、
    外周面と、を有し、
    前記切刃は、
    第1刃と、
    前記第1刃よりも前記外周面の近くに位置する第2刃と、を有し、
    前記凹部は、
    凹曲面形状の底面と、
    前記底面よりも前記回転軸の近くに位置する第1平面と、
    前記底面よりも前記外周面の近くに位置する第2平面と、を有し、
    前記第1平面が、前記第1刃に接続され、
    前記第2平面が、前記第2刃に接続され
    前記底面は、前記回転軸に沿った方向の幅が一定である第4部分を有する、回転工具。
  5. 前記第1平面は、
    前記回転軸に沿った方向の幅が一定である第1部分と、
    前記第1部分よりも前記外周面の近くに位置して、前記回転軸から離れるにしたがって前記回転軸に沿った方向の幅が小さい第2部分と、を有する、請求項2~4のいずれか1つに記載の回転工具。
  6. 前記切刃は、前記外周面に接続された第3刃をさらに有し、
    側面視した場合における、前記回転軸に対する前記第3刃の傾斜角が前記回転軸に対する前記第2刃の傾斜角よりも小さく、
    前記第3刃における前記回転軸に近い端部が、前記第2部分における前記回転軸に近い端部よりも前記回転軸の近くに位置する、請求項1又は5に記載の回転工具。
  7. 前記第2平面が、前記第3刃に接続された、請求項に記載の回転工具。
  8. 前記第1刃のラジアルレーキが、前記第2刃のラジアルレーキよりも小さい、請求項1~のいずれか1つに記載の回転工具。
  9. 前記凹部は、前記外周面に近づくにしたがって、前記回転軸の回転方向の後方に向かって延びている、請求項1~8のいずれか1つに記載の回転工具。
  10. 請求項1~9のいずれか1つに記載の回転工具を回転させる工程と、
    回転している前記回転工具を被削材に接触させる工程と、
    前記回転工具を前記被削材から離す工程と、を備えた切削加工物の製造方法。
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