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JP7343326B2 - 嵌合式建材パネルおよびその嵌合式建材パネルの接続方法 - Google Patents

嵌合式建材パネルおよびその嵌合式建材パネルの接続方法 Download PDF

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JP7343326B2 JP2019138220A JP2019138220A JP7343326B2 JP 7343326 B2 JP7343326 B2 JP 7343326B2 JP 2019138220 A JP2019138220 A JP 2019138220A JP 2019138220 A JP2019138220 A JP 2019138220A JP 7343326 B2 JP7343326 B2 JP 7343326B2
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Description

本発明は、一般住宅や事務所、マンション、福祉施設、リゾート施設等の屋根や壁を構築するのに用いて好適な、嵌合式建材パネルおよびその嵌合式建材パネルの接続方法に関するものである。
嵌合式の建材パネルは、定尺生産、在庫管理、輸送、荷揚げが容易であり、しかも、パネル本体の幅方向の端部に設けられた上ハゼ、下ハゼを、隣接配置される他の建材パネルの下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させるだけでパネル同士のつなぎ合わせできることから、建築構造物の屋根や壁の効率的な構築を可能としている。
また、近年では、さらに、パネル本体の長手方向の端部に上継手、下継手をそれぞれ設け、この上継手、下継手を利用してパネル同士をつなぎ合わせる工夫がなされており、これによって建材パネルの連係強度のより一層の改善が図られている。この点に関する先行技術としては、例えば、特許文献1が参照される。
ところで、上記従来の嵌合式建材パネルは、長手方向のつなぎ合わせを先行して行うことが必須であり、屋根を葺きあげる場合には、軒から棟、棟から軒に向かう移動を一方の妻からもう一方の妻に至るまでの間で繰り返す必要があり、外壁を構築する場合においては、足場を上下に頻繁に移動する必要があって多大な労力がかかる不具合を有しており、その改善が求められていた。
特開2016-205120号公報
本発明の目的は、幅方向のつなぎ合わせを長手方向のつなぎ合わせに先行して行うことにより作業動線の短縮化を図り、建築構造物の屋根や壁を効率的に構築できる施工性の改善された嵌合式建材パネルおよびその嵌合式建材パネルの接続方法を提案するところにある。
本発明は、一対の長尺縁部と各長尺縁部を挟み込む一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有するパネル本体と、該パネル本体の各長尺縁部のそれぞれに一体連結する上ハゼ、下ハゼとを備え、
該上ハゼ、該下ハゼを、幅方向に隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させてパネル同士を接続する一方、該各短尺縁部を、該パネル本体の水下側、水上側にそれぞれ隣接配置される他の嵌合式建材パネルの短尺縁部につなぎ合わせてパネル同士を長手方向に接続して建築構造物の屋根、壁を構築する嵌合式建材パネルであって、
該パネル本体の一方の短尺縁部に、水上側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの上継手に重ね合わさる下継手を設け、
該パネル本体のもう一方の短尺縁部に、水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの下継手に重ね合わさる上継手を設け、
該下継手は、該パネル本体の短尺縁部の全域にわたってつながる板状体と、該板状体の幅方向の端縁および該下ハゼの端部につながる第一のハゼと、該板状体のもう一方の幅方向の端縁および該上ハゼの端部につながる第二のハゼとを備え、
該上継手は、該パネル本体に面一状態でつながる第一の板状体と、該第一の板状体の幅方向の端縁および該上ハゼ、下ハゼにそれぞれ面一状態でつながる第三のハゼ、第四のハゼとを備え、
該下ハゼは、上ハゼの内側に密着状態で嵌合可能な形状、サイズを有し、
該第一のハゼは、第二のハゼの内側に嵌合可能な形状、サイズを有し、
該第二のハゼは、第四のハゼの内側に嵌合可能な形状、サイズを有し、
該第三のハゼは、前記幅方向における断面形状が上ハゼと同一形状を有し、
さらに、該第四のハゼは、前記幅方向における断面形状が下ハゼと同一形状で、かつ前記第三のハゼの内側に嵌合可能な形状を有する、ことを特徴とする嵌合式建材パネルである。
上記の構成からなる嵌合式建材パネルにおいて、前記上ハゼは、前記パネル本体の一方の長尺縁部から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介して垂下保持される垂下片とを備えた角型断面形状からなり、
前記下ハゼは、該パネル本体のもう一方の長尺縁部から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介してつながる脚部と、該脚部の下端につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片とを備えた角型断面形状からなり、
前記第一のハゼは、該板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介してつながる脚部と、該脚部の下端および下ハゼの舌片につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片とを備えた角型断面形状からなり、
前記第二のハゼは、前記板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、該頂壁部の縁部において垂下保持される垂下片とを備えた角型断面形状からなり、
前記第三のハゼは、前記第一の板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介して垂下保持される垂下片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなり、
前記第四のハゼは、該第一の板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介してつながる脚部と、該脚部の下端につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなる、ことが望ましい。
また、前記第一のハゼの脚部顎部との境界、内側傾斜壁部、頂壁部および外側傾斜壁部は、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部を有し、該第二のハゼの頂壁部は、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部を有することが、課題解決のための具体的手段として好ましい。
また、本発明は、上記の構成からなる嵌合式建材パネルの複数枚を相互に接続して建築構造物の屋根、壁を構築する嵌合式建材パネルの接続方法において、
嵌合式建材パネルの上ハゼ、第二のハゼ、第三のハゼを幅方向に隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼ、第一のハゼ、第四のハゼにそれぞれ嵌合させてパネル同士をつなぎ合わせ、そのつなぎ合わせ作業を終えたならば、幅方向につなぎ合わせた建材パネルの下継手に、水上側に隣接配置される他の建材パネルの上継手を重ね合わせてパネル同士を長手方向へ接続することを特徴とする嵌合式建材パネルの接続方法である。
本発明によれば、幅方向におけるパネル同士のつなぎ合わせを長手方向に先行して行うことが可能となり、作業動線が短縮化され屋根や壁を構築する際の施工性が格段に改善される。
また、本発明によれば、上ハゼ、下ハゼ、第一のハゼ~第四のハゼを全て角型断面形状をなすものとし、そのうち、上ハゼ、下ハゼの頂壁部を水平姿勢を保持する平坦な壁部で構成し、第一のハゼ、第二のハゼについては、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部を設けるようにしたため、第一のハゼ、第二のハゼにおいては縮小率を大きくとることが可能となり、一枚ものの板材をプレス成形するだけで所定の断面形状を有する嵌合式建材パネルを製造することができ、しかも、ハゼの相互間にはエアーポケットが形成されるため、浸透圧現象に起因した雨水の浸入を回避することできる。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルの実施の形態をその全体について示した外観斜視図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの実施の形態をその全体について示した外観斜視図である。 (a)は、図1のA-A断面を示した図であり、(b)は、図1のB-B断面を示した図であり、(c)は、図1のC-C断面を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルを幅方向につなぎ合わせた状況を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図である。 (a)は、図5のD-D断面を示した図であり、(b)は、本発明にしたがう嵌合式建材パネルのつなぎ合わせ状況を一部分について示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの他の実施の形態を示した外観斜視図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルのさらに他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルのさらに他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図である。 図8、9に示した嵌合式建材パネルのつなぎ合わせ状況を示した図である。 図8、9に示した嵌合式建材パネルのつなぎ合わせ状況を示した図である。 図8、9に示した嵌合式建材パネルのつなぎ合わせ状況を示した図である。 (a)、(b)は、上面係止片と下面係止片とを連係させる手順を示した図である。 嵌合式建材パネルを水下側、水上側においてつなぎ合わせた状態を示した図である。 本発明したがう嵌合式建材パネルを用いて構築された建築構造物の壁の一部分の外観斜視図を示した図である。 (a)~(c)は、上面係止片と下面係止片とを連係させる手順を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの下継手の変形例を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの下継手の変形例を示した図である。 本発明にしたがう嵌合式建材パネルの変形例を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1、図2は、本発明にしたがう嵌合式建材パネルの実施の形態をその全体について示した外観斜視図であり、図3(a)~(c)は、図1のA-A断面、B-B断面、C-C断面を拡大してそれぞれ示した図である。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルは、屋根材として用いる場合、壁材として用いる場合のいずれにおいても、下継手が設けられた側を水上側に向け、上継手が設けられた側を水下側に向けて配置するものとする。
建築構造物の屋根、壁を構築するにあたっては、本発明にしたがう嵌合式建材パネルと同じ構成からなる嵌合式建材パネルを複数枚用いることを前提とし、隣接配置される他の嵌合式建材パネル、隣接配置される別の嵌合式建材パネルのいずれについても本願発明にしたがう嵌合式建材パネルと同じ構成からなるものを用いる。
嵌合式建材パネルを構成する素材としては、厚さ0.2~1.0mm程度になる亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、銅板、アルミニウム板、ステンレス鋼板あるいは、それらの塗装または被覆鋼板等を用いることができる。
図1~3における符号1は、パネル本体である。パネル本体1は、長手方向に沿って伸延する一対の長尺縁部1a、1bと、これら長尺縁部1a、1bを挟み込み、幅方向に沿って伸延する一対の短尺縁部1c、1dによって区画された、全体として矩形状をなす輪郭形状を有している。なお、本発明において、嵌合式建材パネルの長手方向とは、長尺縁部1a、1bに沿う向きをいうものとし、幅方向とは短尺縁部1c、1dに沿う向きをいうものとする(図1参照)。パネル本体1は、幅方向の端部に段部を設けたものを例として示したが、本発明は、段部を設けたものに限定されない。
また、符号2は、パネル本体1の長尺縁部1aに一体連結するとともに、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼに嵌合してパネル同士を接続する上ハゼである。
上ハゼ2は、長尺縁部1aから立ち上がる脚部2aと、この脚部2aの上端に顎部t1を介してつながる内側傾斜壁部2bと、この内側傾斜壁部2bの上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部2cと、上端部が該頂壁部2cにつながる外側傾斜壁部2dと、該外側傾斜壁部2dの下端に顎部t2を介して垂下保持される垂下壁2eとを備えている。上ハゼ2は、角型断面形状(略台形状)を呈するものを適用するのが好適にあり、その内側には、嵌合空間が形成されている。
また、符号3は、パネル本体1の長尺縁部1bに一体連結するとともに、もう一方に隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼに嵌合してパネル同士を接続する下ハゼである。
下ハゼ3は、長尺縁部1bから立ち上がる脚部3aと、この脚部3aの上端に係止顎部t3を介してつながる内側傾斜壁部3bと、該内側傾斜壁部3bの上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部3cと、上端部が該頂壁部3cにつながる外側傾斜壁部3dと、該外側傾斜壁部3dの下端に顎部t4を介してつながる脚部3eと、該脚部3eの下端につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片3fとを備えている。下ハゼ3は、角型断面形状(略台形状)を呈するものを適用するのが好適であり、その内側には、嵌合空間が形成されている。
顎部t1と顎部t2、顎部t3と顎部t4は相互に逆向きに突出していて、ハゼ同士を嵌合させた際にその嵌合が解除されるのを防止する機能を有している。
また、符号4は、パネル本体1の短尺縁部1dに設けられた下継手である。下継手4は、水上側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの上継手の下側において重ね合わさるものであって、パネル本体1の短尺縁部1dの全域にわたり段差dを介してつながる板状体4aと、該板状体4aの幅方向の端縁および下ハゼ3の端部につながる第一のハゼ4bと、該板状体4aのもう一方の幅方向の端縁および上ハゼ2の端部につながる第二のハゼ4cとを備えている。なお、下継手4は、パネル本体1の短尺縁部1dに面一状態でつながったものを適用することもできる。
第一のハゼ4bは、板状体4aの端縁から立ち上がる脚部4b1と、該脚部4b1の上端に顎部t5を介してつながる内側傾斜壁部4b2と、該内側傾斜壁部4b2の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部4b3と、上端部が該頂壁部4b3につながる外側傾斜壁部4b4と、該外側傾斜壁部4b4の下端に顎部t6を介してつながる脚部4b5と、該脚部4b5の下端および下ハゼ3の舌片3fにつながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片4b6とを備えた角型断面形状をなすもので構成される。
また、第二のハゼ4cは、板状体4aの端縁から立ち上がる脚部4c1と、該脚部4c1の上端に顎部t7を介してつながる内側傾斜壁部4c2と、該内側傾斜壁部4c2の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部4c3と、該頂壁部4c3の縁部において垂下保持される垂下片4c4とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状なすもので構成される。
顎部t5と顎部t6、顎部t7によって、ハゼ同士を嵌合させた際にその嵌合が解除されるのを防止する機能を有している。
下継手4は、基本的には、ロール成形によりパネル本体1、上ハゼ2、下ハゼ3と同一断面形状に形成したのち、プレス成形による絞り加工を施すことによって成形されるが、第一のハゼ4bの脚部4b1と顎部t5との境界、内側傾斜壁部4b2、頂壁部4b3および外側傾斜壁部4b4には、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部が設けられ、該第二のハゼ4cの頂壁部4c3には、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部が設けられる。
この曲げ加工部によりプレス成形時における板材の縮小率の拡大を図ることが可能となるとともに、屋根の葺きあげ状態で、ハゼの相互間に浸透圧現象による雨水の浸入を回避するためのエアーポケットを形成することができる。なお、第一のハゼ4b、第二のハゼ4cは、図示した形状のものに限定されることはなく、種々の形状に変更し得る。
下継手4の幅寸法は、水上側に隣接配置する他の嵌合式建材パネルとのつなぎ合わせに際して相互に確実に重ね合わせることができるように、水上側に隣接配置する他の嵌合式建材パネルのパネル本体の幅寸法(実際には上継手の幅寸法)よりも若干広くしておくのが好ましい。
また、符号5は、パネル本体1のもう一方の短尺縁部1cに設けられた上継手(パネルの水下側に配置される)である(パネル本体1と上継手5との境界を点線で表示)。この上継手5は、パネル本体1と面一状態でつながり、水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの短尺縁部(下継手に相当する部分)の上側において重ね合わさるものである。
上継手5は、パネル本体1に面一状態で一体連結する第一の板状体5aと、第一の板状体5aの幅方向の各端部および上ハゼ2、下ハゼ3にそれぞれ面一状態でつながる第三のハゼ5b、第四のハゼ5cとを備えている。
第三のハゼ5bは、第一の板状体5aの端縁から立ち上がる脚部5b1と、該脚部5b1の上端に顎部t8を介してつながる内側傾斜壁部5b2と、該内側傾斜壁部5b2の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部5b3と、上端部が該頂壁部5b3につながる外側傾斜壁部5b4と、該外側傾斜壁部5b4の下端に顎部t9を介して垂下保持される垂下片5b5とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状をなすもので構成される。
また、第四のハゼ5cは、第一の板状体5aのもう一方の端縁から立ち上がる脚部5c1と、該脚部5c1の上端に顎部t10を介してつながる内側傾斜壁部5c2と、該内側傾斜壁部5c2の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部5c3と、上端部が該頂壁部5c3につながる外側傾斜壁部5c4と、該外側傾斜壁部5c4の下端に顎部t11を介してつながる脚部5c5と、該脚部5c5の下端につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片5c6とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなるもので構成される。
上記の構成からなる嵌合式建材パネルにおいて、下ハゼ3は、上ハゼ2の内側に密着状態若しくは極僅かな隙間を残して嵌合できる形状、サイズとなるように設定され、第一のハゼ4bは、第二のハゼ4cの内側に嵌合できる形状、サイズとなるように設定され、第二のハゼ4cは、第四のハゼ5cの内側に嵌合できる形状、サイズとなるように設定される。また、第三のハゼ5bは、上ハゼ2と同一形状、同一サイズとなるように設定され、第四のハゼ5cは、下ハゼ3と同一形状、同一サイズとなるように設定される(図12参照)。
上ハゼ、下ハゼ3、第一のハゼ4b、第二のハゼ4c、第三のハゼ5b、第四のハゼ5cが上記の条件を満たすことにより、図4に示すように、嵌合式建材パネルの幅方向におけるパネル同士のつなぎ合わせを長手方向に先行して行うことが可能になる。
嵌合式建材パネルの幅方向へつなぎ合わせは、具体的には、嵌合式建材パネルの上ハゼ2を、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼ3′に嵌合させ、第二のハゼ4cを隣接配置される別の嵌合式建材パネルの第一のハゼ4b′に嵌合させ、第三のハゼ5bを、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの第四のハゼ5c′に嵌合させることにより行う。
図5は、下継手4の板状体4aの端縁につながるとともに、その上面側で水下側に向けて折り返されて水上側に隣接配置される他の建材パネルに連係可能な上面係止片4eを設けた、本発明にしたがう嵌合式建材パネルの他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図であり、図6(a)は、図5のD-D断面を示した図であり、図6(b)は、嵌合式建材パネルのつなぎ合わせ状況を一部分について示した図である。
上面係止片4eを備えた嵌合式建材パネルにあっては、水上側に隣接配置される他の建材パネルとのつなぎ合わせに際して、該上面係止片4eを、図6(b)に示すように、該水上側に隣接配置される他の建材パネルの上継手5′に設けられた下面係止片5e′に引っ掛けることができ、パネル同士の連係強度をより一層高めることができる。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルを、屋根材の、とくに軒先用として用いる場合(一段目の屋根材)には、図7に示すように第一の板状体5aの端縁に一体的につながる舌片5dを設けておくのが好ましく、この舌片5dを設けておくことにより、それそのものを折り曲げて唐草に掴み込ませる掴み代を確保することができる。
図8、図9は、本発明にしたがう嵌合式建材パネルのさらに他の実施の形態を模式的に示した外観斜視図である。
この実施の形態は、二段目以降の屋根材、壁材に用いて好適な嵌合式建材パネルであって、第四のハゼ5cの外側傾斜壁部5c4の一部分(8割程度)と、その外側傾斜壁部5c4につながる顎部t10、脚部5c5、舌片5c6を取り除いた切欠き部6を設けるとともに、第三のハゼ5bの端面および第四のハゼ5cの端面を、該第一の板状体5aよりも水下側へ向けて突出させ、かつ、上継手5の第一の板状体5aの端縁に、その下面側で水上側に向けて折り返されて水下側に隣接配置される他の建材パネルに連係可能な下面係止片5eを設けたものである。
かかる嵌合式建材パネルは、切欠き部6を設けた点、第三のハゼ5bの端面、第四のハゼ5cの端面を第一の板状体5aの端面よりも水下側へ向けて突出させた点および下面係止片5dを設けた点以外は、全て上掲図1、2、図5に示したところの嵌合式建材パネルと同じ構成を備えたものである。
かかる構成からなる嵌合式建材パネルは、図10に示すように、幅方向におけるパネル同士のつなぎ合わせを終えた嵌合式建材パネルの下継手4′に上継手5を重ね合わせて連係させる(長手方向のつなぎ合わせ)とともに、上ハゼ2を、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼ3′′に、第二のハゼ4cを、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの第一の4b′′に、第三のハゼ5bを、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの第四のハゼ5c′に嵌合させて嵌合式建材パネルの幅方向におけるつなぎ合わせを行うものである。
嵌合式建材パネルの第三のハゼ5bと、隣接配置される別の嵌合式建材パネルの第四のハゼ5c′′と、水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの第一のハゼ4b′、第二のハゼ4c′との組合せ状況を図11、図12にそれぞれ示す。
切欠き部6を設けることにより、嵌合式建材パネルの第四のハゼ5cと、水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの第二のハゼ4c′との嵌合が可能となり、下面係止片5dを設けることにより、水下側に隣接配置する他の嵌合式建材パネルの上面係止片4e′と連係させてパネル同士の連係強度を高めることができるようになっている。
下面係止片5eを上面係止片4e′に引っ掛けるに当たっては、図13(a)に示すように、嵌合式建材パネルを一旦、水下側に移動させて下面係止片5eと第一の板状体5aの間に形成される隙間に上面係止片4e′を位置せしめ、次いで、嵌合式建材パネルを図13(b)に示すように、水上側へ引っ張る作業が必要であり、この作業により、パネル同士がつなぎ合わさった状態では、図14に示すように、第三のハゼ5bと水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの上ハゼ2′の端面相互間、第四のハゼ5cと水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの下ハゼ3′との端面相互間には隙間Mが生じることが懸念されるが、本発明にしたがう嵌合式建材パネルは、第三のハゼ5bの端面、第四のハゼ5cの端面を、第一の板状体5aの端面よりも水下側へ向けて同等に突出させているため、嵌合式建材パネルの第三のハゼ5bと水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの上ハゼ2′の端面相互間、第四のハゼ5cと水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの下ハゼ3との端面相互間には隙間が形成されることはなくなる(図10参照)。第三のハゼ5bと下ハゼ3′との端面相互間において隙間をなくすことにより、屋根あるいは壁の美観を保つことができる利点があり、第四のハゼ5cと上ハゼ3′との端面相互間において隙間をなくすことにより、板状体4aに流入した雨水の横走りに起因したハゼ部でのオーバーフローを抑制して隣接配置される別の嵌合式建材パネル側への流れ込みを回避できる利点がある。第三のハゼ5b、第四のハゼ5cの端面の突出代は、いずれも第一の板状体5aの端面を基準にして2~20mm程度とするのが好ましい。なお、第三のハゼ5b、第四のハゼ5cをいずれか一方を突出させてもよい。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルを用いて建築構造物の屋根を葺きあげるには、まず、一段目として図7に示すような嵌合式建材パネルを用い、その嵌合式建材パネルの上ハゼ2、第二のハゼ4c、第三のハゼ5bを、幅方向において既に隣接配置された別の嵌合式建材パネルの下ハゼ3′、第一のハゼ4b′、第四のハゼ5c′にそれぞれ嵌合させてパネル同士を一方の妻からもう一方の妻へ向けてつなぎ合わせる(図4参照)。
そして、そのつなぎ合わせ作業を終えたならば、二段目として一段目の建材パネルの水上側に図8、9に示した如き嵌合式建材パネルを配置してその上継手5を一段目の嵌合式建材パネルの下継手4′に重ね合わせてパネル同士を長手方向に接続するとともに、上ハゼ2、第二のハゼ4c、第三のハゼ5bを幅方向において既に隣接配置された別の嵌合式建材パネルの下ハゼ3′′、第一のハゼ4b′′、第四のハゼ5c′′にそれぞれ嵌合させてパネル同士を一方の妻からもう一方の妻へ向けてつなぎ合わせていけばよい。(図10参照)
上記の作業は、屋根の棟に至るまで繰り返し行うことになるが、軒から棟、棟から軒に向かう移動を繰り返す必要がないため作業動線が短くてすみ、労力の軽減を図ることができる。
建築構造物の壁を構築するにあたっても、本発明にしたがう嵌合式建材パネルを用い、屋根を葺きあげる場合と同様の手順にしたがえばよく、この場合にも、足場を上下に頻繁に移動する必要がなくなる。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルを用いて構築された建築構造物の壁の一部分の外観斜視図を図15に示す。
上面係止片4e、下面係止片5eは、いずれも180°曲げとなるように加工しておくことができるが、例えば、図16(a)~(c)に示すように、上面係止片4e′と板状体4aとのなす角度、下面係止片5eと第一の板状体5aとのなす角度を5~80°としておき、嵌合式建材パネルをつなぎ合わせるときにそれらを押し潰して180度曲げとなるようにしてもよく、これによれば、下面係止片5dと上面係止片4e′とを連係させる際のすり疵の発生を防止することができる。
また、下継手4′の板状体4a′は、図17に示すようにV字状の断面形状を有するものとしておくことも可能であり、この場合には、上面係止片4eに対して180°曲げとなるような加工を施していたとしてもすり疵の発生を防止することができる。
下継手4の板状体4aは、図18に示すように、パネル本体1の短尺縁部1dに面一状態でつながるものとしてもよい。
図19は、本発明にしたがう嵌合式建材パネルの変形例を示した図である。本発明においては、下継手4の上面係止片4eを別部材で作製しておき、その上面係止片4eを、板状体4aの上にリベット、カシメ、溶接あるいは、接着剤等の締結手段によって固定することもできる。
また、本発明にしたがう嵌合式建材パネルは、その裏側面に断熱材を設けておくこともできる。
本発明にしたがう嵌合式建材パネルにおいて、必要ならば、長手方向のつなぎ合わせを、幅方向におけるつなぎ合わせに先行して行う構造としてもよく、この場合、第四のハゼ5cは、第二のハゼ4cの内側に嵌合可能な形状、サイズとしておくのが好ましい。
軒先用として好適な嵌合式建材パネルとしては、第一板状体5aの端面、第三のハゼ5bの端面、第四のハゼ5cの端面が面一状態になる上掲図7に示したような構成のものを用いることができるが、かかる嵌合式建材パネルにおいても、第三のハゼ5b、第四のハゼ5cの端面を第一の板材5aよりも2~20mm程度の範囲で突出させ、その外側部分に、図8、9に示したものと同様の切欠き部を設けておくのが好ましく、これによれば、屋根が葺きあげられた状態では、第三のハゼ5b、第四のハゼ5cが軒先から飛び出すことになり、屋根の美観を高めることが期待できるとともに雨水の切れを改善できる利点がある。第三のハゼ5bの正面、第4のハゼ5cの正面およびそれらの正面につながる切欠き部には、その部位を閉塞させるカバーが取り付けられる。
本発明によれば、長手方向のつなぎ合わせに先行して幅方向のつなぎ合わせを可能とする嵌合式建材パネルおよびその嵌合式建材パネルの接続方法が提供できる。
1 パネル本体
1a、1b 長尺縁部
1c、1d 短尺縁部
2 上ハゼ
2a 脚部
2b 内側傾斜壁部
2c 頂壁部
2d 外側傾斜壁部
2e 垂下壁
t1、t2 顎部
3 下ハゼ
3a 脚部
3b 内側傾斜壁部
3c 頂壁部
3d 外側傾斜壁部
3e 脚部
3f 舌片
t3、t4 顎部
4 下継手
4a 板状体
4b 第一のハゼ
4b1 脚部
4b2 内側傾斜壁部
4b3 頂壁部
4b4 外側傾斜壁部
4b5 脚部
4b6 舌片
t5、t6 顎部
4c 第二のハゼ
4c1 脚部
4c2 内側傾斜壁部
4c3 頂壁部
4c4 垂下片
4d 舌片
4e 上面係止片
5 上継手
5a 第一の板状体
5b 第三のハゼ
5b1 脚部
5b2 内側傾斜壁部
5b3 頂壁部
5b4 外側傾斜壁部
5b5 垂下片
t7、t8 顎部
5c 第四のハゼ
5c1 脚部
5c2 内側傾斜壁部
5c3 頂壁部
5c4 外側傾斜壁部
5c5 脚部
5c6 舌片
5d 舌片
t9、t10
5e 下面係止片
6 切欠き部

Claims (8)

  1. 一対の長尺縁部と各長尺縁部を挟み込む一対の短尺縁部とによって区画された輪郭形状を有するパネル本体と、該パネル本体の各長尺縁部のそれぞれに一体連結する上ハゼ、下ハゼとを備え、
    該上ハゼ、該下ハゼを、幅方向に隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼ、上ハゼにそれぞれ嵌合させてパネル同士を接続する一方、該各短尺縁部を、該パネル本体の水下側、水上側にそれぞれ隣接配置される他の嵌合式建材パネルの短尺縁部につなぎ合わせてパネル同士を長手方向に接続して建築構造物の屋根、壁を構築する嵌合式建材パネルであって、
    該パネル本体の一方の短尺縁部に、水上側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの上継手に重ね合わさる下継手を設け、
    該パネル本体のもう一方の短尺縁部に、水下側に隣接配置される他の嵌合式建材パネルの下継手に重ね合わさる上継手を設け、
    該下継手は、該パネル本体の短尺縁部の全域にわたってつながる板状体と、該板状体の幅方向の端縁および該下ハゼの端部につながる第一のハゼと、該板状体のもう一方の幅方向の端縁および該上ハゼの端部につながる第二のハゼとを備え、
    該上継手は、該パネル本体に面一状態でつながる第一の板状体と、該第一の板状体の幅方向の端縁および該上ハゼ、下ハゼにそれぞれ面一状態でつながる第三のハゼ、第四のハゼとを備え、
    該下ハゼは、上ハゼの内側に密着状態で嵌合可能な形状、サイズを有し、
    該第一のハゼは、第二のハゼの内側に嵌合可能な形状、サイズを有し、
    該第二のハゼは、第四のハゼの内側に嵌合可能な形状、サイズを有し、
    該第三のハゼは、前記幅方向における断面形状が上ハゼと同一形状を有し、
    さらに、該第四のハゼは、前記幅方向における断面形状が下ハゼと同一形状で、かつ前記第三のハゼの内側に嵌合可能な形状を有する、ことを特徴とする嵌合式建材パネル。
  2. 前記上ハゼは、前記パネル本体の一方の長尺縁部から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介して垂下保持される垂下片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなり、
    前記下ハゼは、該パネル本体のもう一方の長尺縁部から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介してつながる脚部と、該脚部の下端につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなり、
    前記第一のハゼは、該板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介してつながる脚部と、該脚部の下端および下ハゼの舌片につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片とを備えた角型断面形状からなり、
    前記第二のハゼは、前記板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、該頂壁部の縁部において垂下保持される垂下片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなり、
    前記第三のハゼは、前記第一の板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介して垂下保持される垂下片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなり、
    前記第四のハゼは、該第一の板状体の端縁から立ち上がる脚部と、該脚部の上端に顎部を介してつながる内側傾斜壁部と、該内側傾斜壁部の上端に水平姿勢を保持してつながる頂壁部と、上端部が該頂壁部につながる外側傾斜壁部と、該外側傾斜壁部の下端に顎部を介してつながる脚部と、該脚部の下端につながり下地材に接地して建材パネルの固定部位を形成する舌片とを備え、その内側に嵌合空間を形成する角型断面形状からなる、ことを特徴とする請求項1に記載した嵌合式建材パネル。
  3. 前記第一のハゼの脚部顎部との境界、内側傾斜壁部、頂壁部および外側傾斜壁部は、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部を有し、該第二のハゼの頂壁部は、外方に向けて開放された少なくとも1つの凹部を形成する曲げ加工部を有することを特徴とする請求項2に記載した嵌合式建材パネル。
  4. 前記第四のハゼは、前記外側傾斜壁部の少なくとも下半分と、その外側傾斜壁部につながる顎部、脚部、固定片を取り除いた切欠き部を有する請求項2または3に記載した嵌合式建材パネル。
  5. 前記第三のハゼおよび前記第四のハゼの少なくとも一方は、前記第一の板状体の端面よりも水下側へ向けて突出した端面を有する請求項1~4のいずれか1項に記載した嵌合式建材パネル。
  6. 前記第一の板状体の端面に対する、前記第三のハゼおよび前記第四のハゼの少なくとも一方の端面の水下側への突出代は、2~20mmである請求項1~5のいずれか1項に記載した嵌合式建材パネル。
  7. 前記下継手は、板状体の上面側で水下側に向けて折り返されて水上側に隣接配置される他の建材パネルに連係可能な上面係止片を有し、
    前記上継手は、第一の板状体の端縁につながるとともに、その下面側で水上側に向けて折り返されて水下側に隣接配置される他の建材パネルに連係可能な下面係止片を有することを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載した嵌合式建材パネル。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載した嵌合式建材パネルの複数枚を相互に接続して建築構造物の屋根、壁を構築する嵌合式建材パネルの接続方法において、
    嵌合式建材パネルの上ハゼ、第二のハゼ、第三のハゼを幅方向に隣接配置される別の嵌合式建材パネルの下ハゼ、第一のハゼ、第四のハゼにそれぞれ嵌合させてパネル同士をつなぎ合わせ、そのつなぎ合わせ作業を終えたならば、幅方向につなぎ合わせた建材パネルの下継手に、水上側に隣接配置される他の建材パネルの上継手を重ね合わせてパネル同士を長手方向へ接続することを特徴とする嵌合式建材パネルの接続方法。
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