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JP7340395B2 - 内燃機関システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動源として用いられる内燃機関システムに関し、とくに、燃焼用空気として窒素富化空気を用いる内燃機関システムに関するものである。
従来の内燃機関システムとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1には、車両用の内燃機関として、空気中の酸素を一部除去して窒素富化空気を生成し、この窒素富化空気を内燃機関の燃焼室に供給して、理論空燃比よりも大きい空燃比で燃焼を行うようにしたものが記載されている。
特許文献1に記載の内燃機関は、多数のポリイミド樹脂製中空糸を束状にまとめた窒素富化エア発生ユニットを用い、加熱及び加圧した空気を中空糸の中心孔に導入し、中空糸の壁を酸素分子が通過することによって窒素富化空気を得る構成である。
特開2004-190570号公報
上記特許文献1においては、酸素が排出される側の空間に関する開示がなく、酸素が透過する中空糸の外側は大気であると考えられる。この場合、中空糸の壁の内側と外側との間では、本質的に酸素分圧差が得られない。そのため、特許文献1に記載の内燃機関では、窒素富化空気を生成するには、空気を高加圧して中空糸に導入する必要があるが、このように空気を加圧したとしても、所望の窒素富化レベルを実現できない可能性があった。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたものであって、窒素富化装置を備えた内燃機関システムにおいて、導入した空気から窒素富化空気を生成する際の酸素分離効率を向上させることを目的としている。
本発明に係わる内燃機関システムは、外部の空気から酸素を一部除去して燃焼に供する窒素富化空気を得る窒素富化装置を備えている。そして、内燃機関システムは、窒素富化装置が、外部の空気を導入して窒素富化空気を排出する吸気室と、吸気室に導入した空気から酸素を一部除去するガス分離膜と、ガス分離膜による酸素の除去を助成するスイープガスを導入する排気室と、排気室に流通するスイープガスを冷却するガス冷却機構とを備え、前記ガス冷却機構が、空気又は溶媒により前記スイープガスを冷却する機構であって、前記排気室内に配置した前記空気又は前記溶媒の流通部を有していることを特徴としている。
上記の内燃機関システムは、窒素富化装置において、排気室にスイープガスを導入することにより、ガス分離膜による酸素の除去を助成するのに加えて、排気室に流通するスイープガスを冷却することで、冷却に伴う減圧作用によりガス分離膜を透過する酸素の引き込みを促進させる。
このようにして、本発明は、窒素富化装置を備えた内燃機関システムにおいて、スイープガス及びガス冷却機構により、導入した空気から窒素富化空気を生成する際の酸素分離効率を向上させることができ、これに伴って、窒素富化レベルを高めることができる。
本発明の内燃機関システムの第1実施形態を模式的に示す説明図である。 ガス分離膜モジュールの3例を示す図であって、中空糸型モジュールの断面図(A)、プリーツ型モジュールの斜視図(B)、及びスパイラル型モジュールの斜視図(C)である。 本発明の内燃機関システムの第2実施形態を模式的に示す説明図である。 本発明の内燃機関システムの第3実施形態を模式的に示す説明図である。 本発明の内燃機関システムの第4実施形態を模式的に示す説明図である。
〈第1実施形態〉
図1に示す内燃機関システムは、自動車の駆動源として用いられるものであって、燃焼用空気として窒素富化空気を使用し、酸素と燃料との混合比が理論混合比になるようにして燃焼を行うものである。
図示の内燃機関1は、ガソリンを燃料とする4ストロークサイクルエンジンであって、複数の気筒のうちの1つの燃焼室2及びピストン3を示している。内燃機関1は、吸気弁4により開閉される吸気ポート5と、排気弁6により開閉される排気ポート7を備えており、燃焼室2の上部には、燃料噴射弁8及び点火プラグ9が設けてある。
内燃機関システムは、外部から内燃機関1に空気を導入するための吸気路10と、内燃機関1からの排気ガスを外部に排出するための排気路11と、コンプレッサ12及びタービン13を同軸上に連結した過給器14と、外部の空気から酸素を一部除去して燃焼に供する窒素富化装置15とを備えている。
吸気路10は、図外のエアクリーナを介して導入した空気を過給器14のコンプレッサ12で圧縮し、窒素富化装置15により生成した窒素富化空気を内燃機関1の吸気ポート7に供給する経路(配管)である。コンプレッサ12の上流側には、空気の流量を計測するエアフローメータ16が設けてある。コンプレッサ12と窒素富化装置15との間には、コンプレッサ12により圧縮されて高温となった空気を冷却する水冷式又は空冷式のインタークーラ17が設けてある。窒素富化装置15と吸気ポート7との間には、スロットルバルブ18が設けてある。窒素富化装置15と吸気ポート7との間は、吸気マニホルドで構成される。図1における矢印Aは、導入空気及び窒素富化空気の流れを示している。
排気路11は、内燃機関1の排気ポート5から排出された排気ガスで過給器14のタービン13を回転駆動し、その排気ガスを三元触媒を用いた触媒コンバータ19で浄化した後、図外の消音器を介して外気に開放する経路(配管)である。排気ポート5とタービン13との間は、排気マニホルドで構成される。タービン13と触媒コンバータ19との間には、排気空燃比を検出する空燃比センサ(例えば酸素センサ)20が設けてある。図1における矢印Gは、排気ガスの流れを示している。
また、内燃機関システムは、エンジンコントローラ21を備えている。エンジンコントローラ21には、上記のエアフローメータ16及び空燃比センサ20の他、図示しないクランク角センサ、アクセル開度センサ等の各種センサ類からの信号が入力される。そして、エンジンコントローラ21は、燃料噴射弁8による燃料の噴射量及び噴射時期、点火プラグ9の点火時期、並びにスロットルバルブ18の開度調整などを電子制御する。
窒素富化装置15は、概略として、外部の空気を導入して窒素富化空気を排出する吸気室22と、吸気室22に導入した空気から酸素を一部除去するガス分離膜23と、ガス分離膜23による酸素の除去を助成するスイープガスを導入する排気室24と、排気室24に流通するスイープガスを冷却するガス冷却機構25とを備えている。
吸気室22は、先述した吸気路10の一部を構成し、インタークーラ17を通過した空気を導入し、ガス分離膜23により酸素を一部除去した窒素富化空気を内燃機関1に供給する。排気室24及びガス冷却機構25については後述する。
上記の窒素富化装置15は、例えば図2に示すような公知のガス分離膜モジュールM1~M3を採用することが可能である。ガス分離膜23は、公知の高分子膜から成るもので、シート状膜や中空状膜であっても良く、その形態は各モジュールM1~M3の構成に合わせて適宜選択することができる。
図2(A)に示すガス分離膜モジュールM1は、中空糸型モジュールであり、ガス分離膜23から成る多数の中空糸を束ねて中空糸群51を形成し、複数の中空糸群51を互いに平行に且つ所定間隔にしてケース52内に収容したものである。ケース52は、一端部に入口52Aを有すると共に、他端部に出口52Bを有し、中間部に、酸素の排出口53Cを有している。このガス分離膜モジュールM1は、入口52Aから導入した空気を各中空糸の中心孔に流通させ、各中空糸の壁に酸素分子を透過させる。これにより、ガス分離膜モジュールM1は、導入空気から酸素を一部除去して窒素富化空気を生成し、これを出口52Bから排出する。除去された酸素は、排出口52Cから排出される。
図2(B)に示すガス分離膜モジュールM2は、プリーツ型モジュールであり、袋体にシート状のガス分離膜23を収容してリーフ54を構成し、ジグザクに折り畳んた複数のリーフ54をケース55に収容したものである。リーフ54は、ガス分離膜23の一方の主面側が空気の流通路であり、ガス分離膜23の他方の主面側が除去された酸素の流通路である。このガス分離膜モジュールM2は、リーフ54に空気を導入し、ガス分離膜23により導入空気中の酸素を一部除去して窒素富化空気を生成すると共に、除去した酸素を排出する。
図2(C)に示すガス分離膜モジュールM3は、スパイラル型モジュールであり、ガス分離膜23とシート状の流路形成部材56とを交互に積層して巻回したものである。このガス分離膜モジュールM3は、流路形成部材56に空気を導入し、ガス分離膜23により導入空気中の酸素を一部除去して窒素富化空気を生成し、除去した酸素を排出する。
なお、上述したガス分離膜モジュールに類似した構成は、例えば、特開2007-222841号公報や、国際公開WO2016/024523に記載されたものがある。本発明においては、これらの公知のガス分離膜モジュールを用いることが可能である。
図1に示す窒素富化装置15は、理解し易くする都合上、吸気室22や排気室24を模式的に示している。この窒素富化装置15は、図2(A)~(C)に示すようなガス分離膜モジュールM1~M3を採用し得る。したがって、実際の吸気室22や排気室24は、モジュール内の隙間や流路等の空間として形成される場合があるが、モジュールのいずれの形態においても、ガス分離膜23により区切られていることに変わりはない。
内燃機関システムは、より好ましい実施形態として、窒素富化装置15のガス冷却機構25が、空気又は溶媒によりスイープガスを冷却する機構であるものとする。この実施形態のガス冷却機構25は、溶媒によりスイープガスを冷却する機構であって、溶媒の供給源25A、排気室24内に配置した溶媒の流通部25B、及び供給源と流通部25Bとの間で溶媒を循環させる配管25Cを備えている。溶媒としては、車載された既存の冷却液等を使用することができる。
また、内燃機関システムは、より好ましい実施形態として、ガス冷却機構25による冷却前のスイープガスの温度が、吸気室22における窒素富化空気の温度よりも高いものとすることができる。この実施形態の内燃機関システムは、スイープガスが、内燃機関1の排気ガスである。これにより、内燃機関システムは、スイープガスの温度が、吸気室22における窒素富化空気の温度よりも高いものとなる。
すなわち、図示の内燃機関システムは、排気路11が、触媒コンバータ19の下流側に、分岐路11Aを有している。この分岐路11Aは、窒素富化装置15の排気室24に連通しており、その中間には、触媒コンバータ19を通過した排気ガスを冷却するための水冷式又は空冷式のインタークーラ26が設けてある。また、排気室24には、ガス分離膜23を透過した酸素、及びスイープガス(分岐路11Aから導入した排気ガス)を排出するための排出路11Bが設けてある。なお、排出路11Bは、そのまま外気に開放しても良いし、排気路11の触媒コンバータ19よりも下流側に合流させても良い。
さらに、内燃機関システムは、より好ましい実施形態として、ガス冷却機構25が、排気室24におけるスイープガス(排気ガス)の流れ方向に対して、溶媒の流れ方向が対向又は交差する方向になる構造を有する。この実施形態では、排気室24において、スイープガス(左向き矢印G)の流れ方向に対して、溶媒の流れ方向(右向き矢印C)を対向する逆向きにしている。
ここで、窒素富化装置15は、先述したように様々な形態のガス分離膜モジュールM1~M3を利用することが可能であるから、吸気室22や排気室24と同様に、スイープガスの流路や、ガス冷却機構25の溶媒の流通部25B等をモジュール内の隙間や流路等の空間として一体的に形成することが可能である。
この際、図2(A)に示す中空糸型のガス分離膜モジュールM1では、矢印G示すスイープガスの流れ方向に対して、矢印Cで示す溶媒の流れ方向を逆向きにする。また、図2(B)に示すプリーツ型のガス分離膜モジュールM2では、矢印Gで示すスイープガスの流れ方向に対して、矢印Cで示す溶媒の流れ方向を逆向きにする。さらに、図2(C)に示すスパイラル型のガス分離膜モジュールM3では、矢印Gで示すスイープガスの流れ方向に対して、矢印Cで示す溶媒の流れ方向を交差する向きにする。
上記構成を備えた内燃機関システムでは、内燃機関1の運転中において、外部から導入した空気を窒素富化装置15の吸気室22に供給し、ガス分離膜23により酸素を一部除去して窒素富化空気を生成し、この窒素富化空気を内燃機関1に供給して燃料とともの混合燃焼させる。
その一方で、内燃機関システムは、内燃機関1から排出した排気ガスを触媒コンバータ19で浄化した後、その一部をスイープガスとして分岐路11Aから窒素富化装置15の排気室24に導入する。この際、内燃機関システムは、スイープガスが、酸素濃度の低い排気ガスであるから、これを排気室24に導入することで、ガス分離膜23による酸素の除去を助成することができる。これに加えて、内燃機関システムは、排気室24に流通するスイープガスをガス冷却機構25で冷却することで、冷却に伴う減圧作用によりガス分離膜23を透過する酸素の引き込みをより一層促進させる。
このようにして、上記の内燃機関システムは、スイープガス及びこれを冷却するガス冷却機構25により、窒素富化空気を生成する際の酸素分離効率を向上させることができ、これに伴って、窒素富化レベルを高めることができる。
また、上記の内燃機関システムは、溶媒によりスイープガスを冷却するガス冷却機構25を採用したことから、車載された既存の冷却液等を使用することが可能であって、燃費を低下させることなくスイープガスを効率的に冷却することができえる。
さらに、上記の内燃機関システムにおいて、スイープガスは、冷却による温度差が大きいほど減圧作用が高くなる。そこで、上記の内燃機関システムでは、冷却前のスイープガスの温度を窒素富化空気の温度よりも高くし、このスイープガスをガス冷却機構25で冷却することで冷却前後の温度差を大きくする。これにより、内燃機関システムは、スイープガスの冷却に伴う減圧作用を高めて、ガス分離膜23による酸素分離効率のさらなる向上を実現することができる。
なお、上記の内燃機関システムにおいて、導入空気及び窒素富化空気の温度は20℃~30℃程度、触媒コンバータ19から排出される排気ガスの温度は800℃前後、分岐路11Aのインタークーラ26を通過したスイープガス(排気ガス)の温度は300℃前後、ガス冷却機構25により冷却したスイープガスの温度は20℃~30℃程度である。これらの温度値は、当該システムに流通するガス温度を理解し易くするための一例である。
さらに、上記の内燃機関システムは、内燃機関1の排気ガスをスイープガスとして用いているので、冷却前のスイープガスの温度が窒素富化空気の温度よりも高くなり、スイープガスの冷却前後の温度差を最大限にして、減圧作用のさらなる向上を実現する。
また、上記の内燃機関システムは、スイープガスとして酸素濃度の低い排気ガスを利用しているので、ガス分離膜23を介した酸素除去の効率が高くなると共に、スイープガスを生成するための付加的な装置が不要である。これに加えて、上記の内燃機関システムは、スイープガスの冷却による減圧作用も得られるので、比較的小型の窒素富化装置15であっても高い酸素分離効率を実現し得る。なお、上記実施形態では、触媒コンバータ19で浄化した排気ガスをスイープガスとして用いるので、スイープガスが酸素を殆ど含まないものとなり、酸素除去の効率がより高められる。
さらに、上記の内燃機関システムは、図1及び図2に示すように、ガス冷却機構25が、排気室24におけるスイープガス(G)の流れ方向に対して、溶媒の流れ方向(C)が対向又は交差する方向になる構造を有する。これにより、内燃機関システムは、スイープガスをより効果的に冷却することが可能になり、冷却に伴う減圧作用を高めて酸素分離効率のさらなる向上を実現することができる。
図3~図5は、本発明に係わる内燃機関システムの第2~第4の実施形態を説明する図である。第2~第4の実施形態において、第1実施形態と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
〈第2実形態〉
図3に示す内燃機関システムは、第1実施形態と同様の基本構成のほかに、図中矢印Sで示すスイープガスとして、ラジエター30を通過した空気を用いると共に、ガス冷却機構25が、空気によりスイープガスSを冷却する機構である。
スイープガスSは、ラジエター30の背面側に配置した導入管31により、窒素富化装置15の排気室24に導入される。このスイープガスSは、ラジエター30を通過することで加熱され、冷却前の温度が吸気室22における窒素富化空気の温度よりも高い。
ガス冷却機構25は、車両の走行に伴って空気を取り込むと共に、その空気を図中矢印Aで示す冷却用空気として排気室24に導入してスイープガスSを冷却する。このとき、当該システムでは、排気室24において、スイープガスSの流れ方向(図中で左方向)と、冷却用空気Aの流れ方向(図中で右方向)とを互いに対向させており、スイープガスSを効率的に冷却する。
上記の内燃機関システムは、先の実施形態と同様に、スイープガスS及びガス冷却機構25により、窒素富化空気を生成する際の酸素分離効率を向上させることができ、これに伴って、窒素富化レベルを高めることができる。
また、上記の内燃機関システムは、スイープガスSとして空気を利用しているので、スイープガスSを生成するための付加的な装置が不要であり、これに加えて、スイープガスSの冷却による減圧作用も得られるので、高い酸素分離効率を実現し得る。さらに、上記の内燃機関システムは、空気によりスイープガスSを冷却するガス冷却機構25を採用したことから、構造を簡略化して、燃費を低下させることなくスイープガスSを効率的に冷却することができる。
なお、上記の実施形態のように、ガス冷却機構25が、車両の走行時に受ける空気を利用する場合には、例えば、排気室24内に配置するガス冷却部と、車両の走行時に空気を受けて放熱する熱交換部とを備え、ガス冷却部と熱交換部との間で冷却液を循環させる構造にしても良い。また、ガス冷却機構25は、電気的にスイープガスを冷却する構造であっても良い。
〈第3実施形態〉
図4に示す内燃機関システムは、第1実施形態と同様の基本構成を備えると共に、分岐路11Aにおいて、窒素富化装置15の排気室24の近傍に、逆止弁32を備えた構成になっている。
上記の内燃機関システムは、逆止弁32によりスイープガス(排気ガスG)の逆流を阻止して、窒素富化装置15の排気室24における減圧状態を維持する。これにより、内燃機関システムは、スイープガスによる酸素除去の助成機能と、スイープガスの冷却に伴う減圧作用による酸素除去の促進機能とを良好に保つことができ、酸素分離効率のさらなる向上を実現する。
〈第4実施形態〉
図5に示す内燃機関システムは、第1実施形態と同様の基本構成を備えると共に、分岐路11Aにおいて、窒素富化装置15の排気室24の近傍に、吸着式脱水膜(脱水器)33を備えた構成になっている。
上記の内燃機関システムは、吸着式脱水膜33によりスイープガス(排気ガスG)に含まれる水を吸着して除去し、そのスイープガスを排気室24に導入することで、窒素富化装置15(図2に示すガス分離膜モジュールM1~M3)内での水の逆拡散を防止して、窒素富化装置15の機能を良好に維持する。これにより、内燃機関システムは、スイープガスによる酸素除去の助成機能と、スイープガスの冷却に伴う減圧作用による酸素除去の促進機能とを良好に保つことができ、酸素分離効率のさらなる向上を実現する。
なお、本発明に係わる内燃機関システムは、その構成が上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができ、例えば、各実施形態で説明した構成を組み合わせることも可能である。
1 内燃機関
15 窒素富化装置
22 吸気室
23 ガス分離膜
24 排気室
25 ガス冷却機構
A 空気及び窒素富化空気
C 溶媒
G 排気ガス(スイープガス)
S スイープガス

Claims (5)

  1. 外部の空気から酸素を一部除去して燃焼に供する窒素富化空気を得る窒素富化装置を備えた内燃機関システムであって、
    前記窒素富化装置が、
    外部の空気を導入して窒素富化空気を排出する吸気室と、
    前記吸気室に導入した空気から酸素を一部除去するガス分離膜と、
    前記ガス分離膜による酸素の除去を助成するスイープガスを導入する排気室と、
    前記排気室に流通する前記スイープガスを冷却するガス冷却機構とを備え
    前記ガス冷却機構が、空気又は溶媒により前記スイープガスを冷却する機構であって、
    前記排気室内に配置した前記空気又は前記溶媒の流通部を有していることを特徴とする内燃機関システム。
  2. 前記ガス冷却機構が、溶媒により前記スイープガスを冷却する機構であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関システム。
  3. 前記スイープガスは、前記ガス冷却機構による冷却前の温度が、前記吸気室における窒素富化空気の温度よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関システム。
  4. 前記スイープガスは、内燃機関の排気ガスであることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の内燃機関システム。
  5. 前記ガス冷却機構が、前記排気室における前記スイープガスの流れ方向に対して、前記流通部における前記空気及び溶媒の流れ方向が対向又は交差する方向になる構造を有することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の内燃機関システム。
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