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JP7334203B2 - 車両内装構造 - Google Patents

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JP7334203B2 JP2021037371A JP2021037371A JP7334203B2 JP 7334203 B2 JP7334203 B2 JP 7334203B2 JP 2021037371 A JP2021037371 A JP 2021037371A JP 2021037371 A JP2021037371 A JP 2021037371A JP 7334203 B2 JP7334203 B2 JP 7334203B2
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Description

本発明は、車両内装構造に関する。
乗り物酔いを軽減するための技術として様々な技術が提案されている。例えば下記特許文献1には、旋回走行時等において、アクチュエータの駆動によって車両状態に応じた適切な姿勢を乗員に取らせる構成が開示されている。
この構成によれば、車両の進行方向を乗員に的確に認識させ、旋回走行時等において乗員に与える視覚刺激を軽減でき、乗り物酔いを軽減できるとされている。
特開2020-069835号公報
しかしながら、従来技術にあっては、車両に搭乗した全ての乗員に対応してアクチュエータを設けることが難しかった。しかも、乗員の体格や乗車人数等によっては、乗員とアクチュエータとの接触位置が変動する可能性があり、乗員それぞれに対して所望の調整をすることが難しかった。
本発明は、乗り物酔いを軽減できる車両内装構造を提供する。
本願発明者は、鋭意検討した結果、乗員に対して車室の内外の境界を明確に認識させることで、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できることを見出した。
そこで、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る車両内装構造は、車室(例えば、実施形態における車室S)の内側面において前後方向に延びる側方強調部(例えば、実施形態における側方強調部81)を備え、前記側方強調部は、サイドウィンドウ(例えば、実施形態におけるフロントサイドウィンドウ33、リヤサイドウィンドウ43)を支持する窓枠のうち、下枠部に沿って延び、前記車室の内外の境界を示す窓際強調部(例えば、実施形態における窓際強調部91,92)を備え、前記窓際強調部の上端縁は、水平面に沿って配置されたドアライニング上面(例えば、実施形態におけるドアライニング上面35a)と、前記ドアライニング上面における車幅方向の内側端部から下方に向かうに従い前記車幅方向の外側に向けて延び、前記ドアライニング上面との間に鋭角の角部(例えば、実施形態における角部35c)を形成するドアライニング側面(例えば、実施形態におけるドアライニング側面35b)と、で形成された固定的な境界である
本態様によれば、乗員に対して車室の内外の境界を明確に認識させることができる。特に、サイドウィンドウを通じて車室内に入射する太陽光等によって、車室の内側面に角部による影を形成することが可能になる。これにより、車室の内外の境界をより明確に認識させることができるので、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
しかも、従来のようにアクチュエータの動作によって乗員の視覚を誘導する構成と異なり、乗員の体格や人数等によらず、乗り物酔いを軽減できる。
態様によれば、車室の内外の境界をより明確に認識させることができ、乗り物酔いを一層軽減できる。
上記態様の車両内装構造において、前記ドアライニング側面の下方には、前記角部よりも前記車幅方向の内側に膨出するドアパッド(例えば、実施形態におけるドアパッド36,46)が設けられていることが好ましい。
本態様によれば、ドアパッドが太陽光等に照らされ易くなる。そのため、角部によって形成される影をより際立たせることができ、車室の内外の境界をより明確に認識させることができる。
上記態様の車両内装構造において、前記側方強調部は、フロントサイドドア開口(例えば、実施形態におけるフロントサイドドア開口21)を開閉するフロントサイドドア(例えば、実施形態におけるフロントサイドドア3)の前記下枠部に沿って延びるとともに、前記車室の内外の固定的な境界を示すフロント窓際強調部(例えば、実施形態におけるフロント窓際強調部91)と、リヤサイドドア開口(例えば、実施形態におけるリヤサイドドア開口22)を開閉するリヤサイドドア(例えば、実施形態におけるリヤサイドドア4)の前記下枠部に沿って延びるとともに、前記車室の内外の固定的な境界を示すリヤ窓際強調部と、前記フロントサイドドア開口及び前記リヤサイドドア開口を仕切るピラーに設けられ、前記フロント窓際強調部及び前記リヤ窓際強調部間を接続する中央強調部(例えば、実施形態における中央強調部93)と、を備え、前記中央強調部の下方には、前記中央強調部よりも前記車幅方向の内側に膨出して、前記中央強調部の下端縁との固定的な境界を示す膨出部(例えば、実施形態におけるスイッチ格納部101c)が設けられ、前記膨出部の内部には、前記リヤサイドドアを開閉動作させる開閉スイッチが格納され、前記膨出部の表面には、前記開閉スイッチを操作する操作部(例えば、実施形態における操作部106)が露出していることが好ましい。
本態様によれば、膨出部が中央強調部に対して車幅方向の内側に膨出していることで、乗員に対して中央強調部を認識させ易い。しかも、膨出部の内側に開閉スイッチを格納することができるので、レイアウト性も向上させることができる。
上記態様の車両内装構造において、前記側方強調部は、前記リヤ窓際強調部よりも後方に位置するとともに、前記車室の内外の固定的な境界を示す後方強調部(例えば、実施形態における後方強調部94)を備え、前記後方強調部の上方には、前記後方強調部よりも車幅方向の外側に位置するとともに、シートベルト(例えば、実施形態におけるシートベルト105)の引出口(例えば、実施形態における引出口110b)が開口する窪み部(例えば、実施形態における窪み部110a)を備え、前記後方強調部の後端縁は、前記窪み部の後端縁まで延びていることが好ましい。
本態様によれば、シートの後方まで側方強調部を延ばすことができる。したがって、シートの乗員に対しても車室の内外の境界を認識させ易くなる。
上記態様の車両内装構造において、前記車室の前端部に前記車幅方向に沿って帯状に延び、前記車室の内外の固定的な境界を示す前方強調部(例えば、実施形態における前方強調部82)を備え、前記前方強調部は、ダッシュボードアッパ(例えば、実施形態におけるダッシュボードアッパ52)のうち、前記ダッシュボードアッパの上面で開口するデフロスタ開口(例えば、実施形態におけるデフロスタ開口52a)よりも後方に位置し、前記デフロスタ開口よりも上方に膨出する段状部(例えば、実施形態における突条部52bから平坦部52dに至る部分)を備えていることが好ましい。
本態様によれば、乗員に対して車室の内外の境界を明確に認識させることができる。
しかも、デフロスタ開口の後方に突条部が設けられていることで、後方から見てデフロスタ開口が視認し難くなる。これにより、車室内において、乗員から見た意匠性を向上させることができる。
上記態様の車両内装構造において、前記段状部は、前方に位置して前記車幅方向に延びる前方基部(例えば、実施形態における突条部52b)と、前記前方基部の後方に位置する後方基部(例えば、実施形態における平坦部52d)と、前記前方基部及び前記後方基部の間に位置し、前記前方基部及び前記後方基部に対して下方に窪む谷部(例えば、実施形態における谷部52c)と、を備え、前記谷部と前記後方基部との境界部分によって、前記前方強調部の上端縁が構成されている。
本態様によれば、フロントウィンドウを通じて車室内に入射する太陽光等によって、ダッシュボードアッパの上面に突条部による影を形成することが可能になる。これにより、車室の内外の境界をより明確に認識させることができる。
特に、前方基部と後方基部との間に谷部を形成することで、谷部と後方基部との境界部分によって車室の内外の境界をより明確に認識させることができる。
しかも、谷部を形成することによって、前方基部の高さを確保し易くなり、デフロスタ開口がより視認し難くなる。
上記態様の車両内装構造において、前記ダッシュボードアッパの後端から下方に延びるとともに、後方に開口するベント開口(例えば、実施形態におけるベント開口53c)が形成されたインストゥルメントパネル(例えば、実施形態におけるインストゥルメントパネル53)を備え、前記インストゥルメントパネルは、前記ベント開口よりも後方に位置して、前記前方強調部の下端縁を構成する境界部(例えば、実施形態における境界部53f)を備えていることが好ましい。
本態様によれば、乗員に対して前方強調部の下端縁を認識させ易い。しかも、フロントウィンドウを通じて車室に入射する太陽光によって、インストゥルメントパネルに境界部による影を形成することができる。これにより、車室の内外の境界をより明確に認識させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
上記態様の車両内装構造において、前記側方強調部の前端部は、前記前方強調部に連なっていることが好ましい。
本態様によれば、乗員に対してあたかも桶の中に収まっている感覚を与えることができる。これにより、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
上記態様の車両内装構造において、シート(例えば、実施形態における一列目シート61、二列目シート62)の後面には、前記車幅方向に沿って帯状に延びるとともに、前方視界との固定的な境界を示すシート強調部が設けられていることが好ましい。
本態様によれば、乗員に対して前方視界との境界を明確に認識させることができる。これにより、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
上記態様によれば、乗り物酔いを軽減できる。
車室内を後方から見た斜視図である。 車室内を側方から見た斜視図である。 車両の前部を示す斜視図である。 フロントサイドドアの側面図である。 図4のV-V線に対応する断面図である。 車室内を後方から見た斜視図である。 図6のVII-VII線に対応する断面図である。 車室内の前部拡大図である。 2列目シートから前方を見た車室内の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、前後上下左右等の向きは、特に記載が無ければ車両1における向きと同一とする。以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
図1は、車室S内を後方から見た斜視図である。図2は、車室S内を側方から見た斜視図である。
図1、図2に示す車両1は、例えばミニバンタイプの車両である。車両1は、車体本体2と、フロントサイドドア3と、リヤサイドドア4と、テールゲート(不図示)と、を備えている。
車体本体2は、車室Sを画成する。具体的に、車室Sは、ピラー(AピラーやBピラー、Cピラー、Dピラー、Eピラー)やフロア、ルーフ等によって区画されている。各ピラーは、車幅方向の両側に一対で設けられている。本発明に係る車両内装構造は、車両1において、車室S内に露呈している部分によって構成されている。
図3は、車両1の前部を示す斜視図である。
図3に示すように、車体本体2において、AピラーとBピラーとの間にはサブウインドウ20が設けられている。BピラーとCピラーとの間には、フロントサイドドア開口21が形成されている。図2に示すように、車体本体2において、CピラーとDピラーとの間には、リヤサイドドア開口22が形成されている。図1に示すように、車体本体2において、一対のEピラーの間には、荷室開口23が形成されている。
図3に示すように、フロントサイドドア3は、フロントサイドドア開口21を開閉する。フロントサイドドア3は、フロントサイドドア開口21に対応して車幅方向の両側に一対で設けられている。フロントサイドドア3は、例えばヒンジドアである。フロントサイドドア3は、フロントサイドドア開口21の前端開口縁を支点にして回動可能に車体本体2に取り付けられている。
図4は、フロントサイドドア3の側面図である。図5は、図4のV-V線に対応する断面図である。
図3~図5に示すように、フロントサイドドア3は、ドア本体31と、昇降支持部32と、フロントサイドウィンドウ33と、を備えている。
ドア本体31は、フロントサイドドア3の下半部を構成する。ドア本体31の内側面(意匠面)は、ドアライニング35及びドアパッド36を含んで構成されている。
ドアライニング35は、ドア本体31の上端部の意匠面を構成している。ドアライニング35は、例えば樹脂材料等からなる成形品である。ドアライニング35は、車幅方向に沿う断面視でL字状に形成されている。具体的に、ドアライニング35は、ドアライニング上面35aと、ドアライニング側面35bと、を備えている。
ドアライニング上面35aは、ドア本体31の上端面のうち、フロントサイドウィンドウ33に対して車幅方向の内側部分を構成する。ドアライニング上面35aは、水平面に沿って延びている。
ドアライニング側面35bは、ドアライニング上面35aにおける車幅方向の内側端部から下方に延びる。具体的に、ドアライニング側面35bは、下方に向かうに従い車幅方向の外側に向けて延びている。したがって、ドアライニング35において、ドアライニング上面35aとドアライニング側面35bとがなす角部35cは、鋭角に形成されている。角部35cは、前後方向に直線状に延びている。なお、ドアライニング35は、フロントサイドウィンドウ33との境界を明確にするために、例えば黒色等により形成されている。
ドアライニング35の前方には、サブライニング37が設けられている。サブライニング37は、サブウインドウ20の下枠部を構成するものであって、ドアライニング35と同様の質感(材質や色等)により構成されている。サブライニング37の上面は、ドアライニング上面35aと同等の幅で、ドアライニング上面35aと面一に配置されている。
ドアパッド36は、フロントサイドドア3の内側面において、ドアライニング35の下方に連なっている。ドアパッド36は、ドアライニング35に対して質感が異なっている。質感とは、材質や色等である。本実施形態のドアパッド36は、意匠面となる部分がファブリック素材やトリコット素材等の布素材であって、ドアライニング35よりも淡色(例えば、灰色等)により形成されている。
図5に示すように、ドアパッド36は、膨出部36aと、窪み部36bと、を備えている。
膨出部36aは、車幅方向の内側に凸の円弧状の断面をなしている。膨出部36aの上端部とドアライニング側面35bの下端部との間には、角部35cに対して車幅方向の外側に窪んだ谷部36cが形成されている。膨出部36aのうち、少なくとも最も車幅方向の内側に位置する部分は、角部35cよりも車幅方向の内側に位置している。
窪み部36bは、膨出部36aから下方に連なっている。窪み部36bは、下方に向かうに従い車幅方向の外側に向けて湾曲しながら延びている。膨出部36aの下端と窪み部36bの上端との境界部分は、前後方向に延びる稜線部36dを構成している。
図3に示すように、昇降支持部32は、ドア本体31から上方に突出している。昇降支持部32は、ドア本体31の上端縁とともに窓開口32aを区画する窓枠を構成する。すなわち、ドア本体31の上端縁(ドアライニング35)は、窓開口32aの下枠部を構成する。
フロントサイドウィンドウ33は、ドア本体31及び昇降支持部32に支持された状態で、ドア本体31に対して昇降可能である。フロントサイドウィンドウ33は、窓開口32aを開閉する。
図2に示すように、リヤサイドドア4は、リヤサイドドア開口22を開閉する。リヤサイドドア4は、リヤサイドドア開口22に対応して車幅方向の両側に一対で設けられている。リヤサイドドア4は、例えばスライドドアである。リヤサイドドア4は、リヤサイドドア開口22のうち上下両側の開口縁に沿って前後方向にスライド可能に車体本体2に取り付けられている。
リヤサイドドア4は、フロントサイドドア3と同様に、ドア本体41と、昇降支持部42と、リヤサイドウィンドウ43と、を備えている。
ドア本体41は、リヤサイドドア4の下半部を構成する。ドア本体41は、ドアライニング45及びドアパッド46を含んでいる。ドアライニング45及びドアパッド46は、フロントサイドドア3のドアライニング35及びドアパッド36と同等の高さで前後方向に延びている。ドアライニング45及びドアパッド46の構成は、フロントサイドドア3と同様であることから、詳細な説明を省略する。
リヤサイドウィンドウ43は、ドア本体41及び昇降支持部42に支持された状態で、ドア本体41に対して昇降可能である。リヤサイドウィンドウ43は、ドア本体41及び昇降支持部42により区画された窓開口42aを開閉する。
テールゲートは、荷室開口23(図1参照)を開閉する。テールゲートは、例えばテール開口の側端開口縁や上端開口縁を支点に回動可能に車体本体2に取り付けられている。
図1に示すように、車体本体2において、一対のAピラーの間にはフロントウィンドウ51が設けられている。車室S内において、フロントウィンドウ51の下方には、ダッシュボードアッパ52が設けられている。ダッシュボードアッパ52は、フロントウィンドウ51の下端縁から後方に延びている。ダッシュボードアッパ52は、例えば樹脂材料等からなる成形品であって、例えば黒色等により形成されている。
図6は、車室S内を後方から見た斜視図である。図7は、図6のVII-VII線に対応する断面図である。
図6、図7に示すように、ダッシュボードアッパ52は、デフロスタ開口52a、突条部52b、谷部52c及び平坦部52dを備えている。
図7に示すように、デフロスタ開口52aは、ダッシュボードアッパ52の前端部において、上方に向けて開口している。
突条部52bは、ダッシュボードアッパ52において、デフロスタ開口52aの後方に位置している。突条部52bは、デフロスタ開口52aに対して上方に突出するとともに、車幅方向に延びている。突条部52bは、車幅方向から見た断面視で、一つの頂部が上方を向く三角形状に形成されている。突条部52bのうち、頂部に対して前方に位置する斜面(前側斜面)は、頂部に対して後方に位置する斜面(後側斜面)に対して水平面とのなす角度が大きくなっている。
谷部52cは、ダッシュボードアッパ52において、突条部52bよりも後方に位置している。谷部52cは、突条部52b及び平坦部52dとの間に位置し、突条部52b及び平坦部52dに対して下方に窪んでいる。谷部52cは、突条部52bに倣って車幅方向に延びている。
平坦部52dは、谷部52cの後端縁から後方に延びている。平坦部52dは、水平面に沿って配置されている。平坦部52dの前後方向の寸法は、突条部52bや谷部52cよりも大きい。
図8は、車室S内の前部拡大図である。
図8に示すように、平坦部52dの上面は、平坦部52dの車幅方向の両側においてサブライニング37の上面に連なっている。本実施形態において、平坦部52dの上面は、サブライニング37の上面と面一に配置されている。なお、サブライニング37の前端縁は、谷部52cと平坦部52dとの境界部分(稜線部52g)に一致している。
図7に示すように、インストゥルメントパネル53は、インストゥルメントパネルアッパ53a及びインストゥルメントパネルロア53bを備えている。
インストゥルメントパネルアッパ53aは、ダッシュボードアッパ52の後端縁に連なっている。インストゥルメントパネルアッパ53aは、ダッシュボードアッパ52やインストゥルメントパネルロア53bと質感が異なっている。本実施形態において、インストゥルメントパネルアッパ53aの意匠面は、ドアパッド36と同様に、ファブリック素材等によって形成されている。
インストゥルメントパネルアッパ53aは、後方に向けて突に湾曲した状態で下方に延びる後面54と、後面54の下端縁から前方に延びる折り返し面55と、を備えている。
後面54は、ドアパッド36と同等の高さで車幅方向に延びている。インストゥルメントパネルアッパ53aにおいて、後面54と折り返し面55との境界部53fは、車幅方向に延びている。
インストゥルメントパネルロア53bは、インストゥルメントパネルアッパ53aの下端縁から下方に延びている。具体的に、インストゥルメントパネルロア53bは、折り返し面55の前端縁から後斜め下方に向けて延びている。インストゥルメントパネルロア53bは、インストゥルメントパネルアッパ53aと異なる質感により形成されている。インストゥルメントパネルロア53bには、ベント開口53c(図6参照)が設けられている。ベント開口53cは、空調装置から供給される空調空気を車室S内において、後方に向けて吹き出す。
図1に示すように、車室S内には、前後方向に複数列のシート61~63が設けられている。本実施形態の車両1は、1列目シート61、2列目シート62及び3列目シート63を備えた前後3列タイプである。
一列目シート61は、車幅方向の一方側に設けられた運転席65と、車幅方向の他方側に設けられた助手席66と、が通路を隔てて配置された構成である。
二列目シート62は、車幅方向の一方側に設けられた第1後部座席67と、車幅方向の他方側に設けられた第2後部座席68と、が車幅方向に並んだ構成である。運転席65、助手席66、第1後部座席67及び第2後部座席68は、各座席に一人の乗員が登場可能な独立タイプである。
三列目シート63は、いわゆるベンチシートタイプである。三列目シート63は、複数人の乗員が車幅方向に着座可能である。なお、各シート61~63は、独立タイプであっても、ベンチシートタイプであってもよい。
本実施形態の車両1において、車室S内には、境界強調部80が設けられている。境界強調部80は、乗員(特に、運転者以外の乗員)に対して車室Sの内外の境界を認識させるためのものである。境界強調部80は、側方強調部81と、前方強調部82(図6参照)と、シート強調部83と、を備えている。
図2に示すように、側方強調部81は、車室Sの内側面において、前後方向に帯状に延びている。側方強調部81は、サブ強調部90と、フロント窓際強調部91と、リヤ窓際強調部92と、中央強調部93と、後方強調部94と、を備えている。
サブ強調部90は、サブライニング37の上面のうち、車幅方向の内側端縁に沿って前後方向に直線状に延びている。
フロント窓際強調部91は、フロントサイドドア3において、ドア本体31の上端縁に沿って前後方向に直線状に延びる帯状部分である。フロント窓際強調部91は、角部35cによって上端縁が規定され、稜線部36dによって下端縁が規制されている。上述したサブ強調部90は、フロント窓際強調部91の上端縁に対して前方に連なっている。
図9は、2列目シート62から前方を見た車室S内の斜視図である。
図9に示すように、リヤ窓際強調部92は、リヤサイドドア4において、ドア本体41の上端縁に沿って前後方向に直線状に延びる帯状部分である。リヤ窓際強調部92は、フロント窓際強調部91と同様に、ドアライニング45の角部45aと、ドアパッド46の稜線部46aと、によって上下両端縁がそれぞれ規定されている。フロント窓際強調部91と同等の高さで前後方向に延びている。本実施形態において、リヤ窓際強調部92とフロント窓際強調部91の上端縁同士、及び下端縁同士は、同一高さに配置されている。但し、リヤ窓際強調部92とフロント窓際強調部91とは、少なくとも一部同士が上下方向に重なっていればよい。
中央強調部93は、前後方向において、フロント窓際強調部91とリヤ窓際強調部92との間に配置されている。本実施形態において、中央強調部93は、Cピラーを覆うCピラーガーニッシュ101により形成されている。Cピラーガーニッシュ101は、上下方向に延びるとともに、フロントサイドドア3及びリヤサイドドア4に対して車幅方向の内側に膨出している。Cピラーガーニッシュ101は、平面視において、車幅方向の外側に向けて開口するC字状に形成され、Bピラーを前後両側及び車幅方向の内側から取り囲んでいる。Cピラーガーニッシュ101には、シートベルト105の引出口101aが形成されている。引出口101aは、前後方向に延びるスリット状に形成されている。
Cピラーガーニッシュ101において、引出口101aよりも下方に位置する部分は、シートベルト格納部101b及びスイッチ格納部101cを構成している。シートベルト格納部101bは、車幅方向の内側を向く面が上下方向に沿って延びる平坦面に形成されている。シートベルト格納部101bの内側には、シートベルト105の巻き取り機構(不図示)が収納されている。
スイッチ格納部101cは、シートベルト格納部101bの下方に連なっている。スイッチ格納部101cは、スイッチ格納部101cに対して車幅方向の内側に膨出している。スイッチ格納部101cの内側には、リヤサイドドア4の開閉スイッチ(不図示)が収納されている。開閉スイッチは、スイッチ格納部101cの後面に露出する操作部106を介して操作可能である。
中央強調部93は、Cピラーガーニッシュ101において、シートベルト格納部101bの下端縁(スイッチ格納部101cの上端縁)と引出口101aと間に位置する部分で前後方向に帯状に延びている。すなわち、中央強調部93は、フロント窓際強調部91及びリヤ窓際強調部92と同等の高さに配置されている。本実施形態において、引出口101aは、フロント窓際強調部91及びリヤ窓際強調部92の上端縁と同等の高さに配置されている。シートベルト格納部101bの下端縁は、フロント窓際強調部91及びリヤ窓際強調部92の下端縁と同等の高さに配置されている。中央強調部93は、リヤ窓際強調部92とフロント窓際強調部91と少なくとも一部同士が上下方向に重なっていればよい。
図2に示すように、後方強調部94は、リヤ窓際強調部92に対して後方に位置して、前後方向に帯状に延びている。後方強調部94は、リヤパッド111によって形成されている。
リヤパッド111は、ドアパッド46と同様の質感により形成され、リヤガーニッシュ110の下方において前後方向に帯状に延びている。具体的に、リヤパッド111の下端縁は、ドアパッド46の下端縁(稜線部46a)に一致している。したがって、後方強調部94は、リヤ窓際強調部92と同等の高さで前後方向に延びている。
リヤパッド111の上方には、リヤガーニッシュ110が設けられている。リヤガーニッシュ110は、リヤパッド111と質感の異なる材料(例えば、樹脂材料等の成形品)により形成されている。リヤガーニッシュ110は、リヤガーニッシュ110は、DピラーからEピラーに至る部分を車幅方向の内側から覆っている。リヤガーニッシュ110の下端縁は、ドアライニング45の下端縁と同等の高さに位置し、前後方向に直線状に延びている。したがって、リヤガーニッシュ110の下端縁は、後方強調部94の上端縁(リヤパッド111の上端縁)との境界を示している。
図1に示すように、リヤガーニッシュ110の後端部において、Eピラーよりも前方に位置する部分には窪み部110aが形成されている。窪み部110aは、車幅方向の外側に窪むとともに、前方に向けて開放されている。窪み部110aの内面には、三列目シート63に対するシートベルト112の引出口110bが開口している。窪み部110aの後端縁は、三列目シート63の最後端部よりも後方に位置している。図示の例において、窪み部110aの後端縁は、リヤパッド111の後端縁に一致している。
図6に示すように、前方強調部82は、ダッシュボードアッパ52の稜線部52g(谷部52cと平坦部52dとの境界部分)と、インストゥルメントパネルアッパ53aの境界部53fと、の間で車幅方向に延びている。すなわち、稜線部52gは、前方強調部82の上端縁を規定している。境界部53fは、前方強調部82の下端縁を規定している。図7に示すように、前方強調部82は、側方強調部81と同等の高さに位置するとともに、車幅方向の両端部において、側方強調部81の前端部に連なっている。具体的に、前方強調部82の前端縁(稜線部52g)は、車幅方向の両側において、側方強調部81(サブ強調部90)の前端縁と前後方向の同じ位置に配置され、車幅方向に連なっている。これにより、前方強調部82及び側方強調部81は、車室S内を前方及び側方から取り囲むとともに、各ウィンドウ33,43,51の下端縁との境界部分を示している。したがって、乗員に対してあたかも桶の中に収まっている感覚を与えることができる。
図1、図2に示すように、シート強調部83は、一列目シート61に設けられた一列目強調部120と、二列目シート62に設けられた二列目強調部121と、を備えている。
図9に示すように、一列目強調部120は、シートバック120aの後面に設けられたシートポケット120bによって形成されている。シートポケット120bは、側方強調部81と同等の高さにおいて、シートバック120aの車幅方向の全体に亘って延びている。したがって、シートバック120aの上端縁は、一列目強調部120の上端縁を規定し、シートバック120aの下端縁は、一列目強調部120の下端縁を規定する。
シートポケット120bは、シートバック120aと同様の質感により形成され、シートバック120aに縫製等によって取り付けられている。シートポケット120bは、上方に向けて開口する物品出入口を通じて物品が出し入れされる。
シートバック120aのうち、シートポケット120bの下方に位置する部分には、シートバックテーブル120dが設けられている。シートバックテーブル120dは、車幅方向に沿ってシートバック120aの全体に亘って延びる板状に形成されている。シートバックテーブル120dは、上端部を起点に回動することで、折り畳み可能に構成されている。シートバックテーブル120dは、シートポケット120bとは異なる質感により形成されている(例えば、樹脂材料等の成形品)。したがって、シートバックテーブル120dは、一列目強調部120の下端縁との境界を示している。
図1に示すように、二列目強調部121は、シートバック強調部131と、ヘッドレスト強調部132と、を備えている。
シートバック強調部131は、三列目シート63の乗員に対して前方視界を明確にさせるものである。シートバック強調部131は、外皮133aと、蹴込部133bと、を備えている。
外皮133aは、シートバック135の上部において、シートクッション(不図示)等を覆うものである。外皮133aは、側方強調部81と同等の高さにおいて、シートバック120aの車幅方向の全体に亘って延びている。外皮133aは、ドアパッド46等と同様に、ファブリック素材等によって形成されている。
蹴込部133bは、外皮133aの下方において、車幅方向に沿ってシートバック120aの全体に亘って延びる板状に形成されている。蹴込部133bは、外皮133aとは異なる質感により形成されている(例えば、樹脂材料等の成形品)。したがって、蹴込部133bは、二列目強調部121の下端縁との境界を示している。
ヘッドレスト強調部132は、二列目シート62のヘッドレスト140によって形成されている。具体的に、二列目シート62のヘッドレスト140は、一列目シート61のヘッドレスト141よりも上下方向の寸法が小さくなっている。二列目シート62のヘッドレスト140は、上端面が水平面に沿って延びている。二列目強調部121は、三列目シート63の乗員が前方をみたとき、ヘッドレスト140の上端面において、前方視界との境界部を示している。
このように、本実施形態では、車室Sの内側面に前後方向に沿って帯状に設けられた側方強調部81において、車室Sの内外の境界を示す窓際強調部91,92の上端縁が、ドアライニング上面35aとドアライニング上面35aとの間に鋭角の角部35cを形成するドアライニング側面35bと、で形成されている構成とした。
この構成によれば、乗員に対して車室Sの内外の境界を明確に認識させることができる。特に、サイドウィンドウ33,43を通じて車室S内に入射する太陽光等によって、車室Sの内側面(ドアパッド36,46等)に角部35cによる影を形成することが可能になる。これにより、車室Sの内外の境界をより明確に認識させることができるので、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
しかも、従来のようにアクチュエータの動作によって乗員の視覚を誘導する構成と異なり、乗員の体格や乗車人数等によらず、乗り物酔いを軽減できる。
本実施形態では、ドアライニング上面35aが水平面に沿って配置されている構成とした。
この構成によれば、車室Sの内外の境界をより明確に認識させることができ、乗り物酔いを一層軽減できる。
本実施形態では、角部35cの下方に、角部35cよりも車幅方向の内側に膨出するドアパッド36を備えている構成とした。
この構成によれば、ドアパッド36,46が太陽光等に照らされ易くなる。そのため、角部35cによって形成される影をより際立たせることができ、車室Sの内外の境界をより明確に認識させることができる。
本実施形態において、中央強調部93の下方に、中央強調部93よりも車幅方向の内側に膨出して、中央強調部93の下端縁との境界を示すスイッチ格納部101cが設けられ、スイッチ格納部101cの内部には、リヤサイドドア4を開閉動作させる開閉スイッチが格納され、スイッチ格納部101cの表面には、開閉スイッチを操作する操作部106が露出している構成とした。
この構成によれば、スイッチ格納部101cが中央強調部93に対して車幅方向の内側に膨出していることで、乗員に対して中央強調部93を認識させ易い。しかも、スイッチ格納部101cの内側に開閉スイッチを格納することができるので、レイアウト性も向上させることができる。
本実施形態では、後方強調部94の後端縁が、窪み部110aの後端縁まで延びている構成とした。
この構成によれば、三列目シート63の後方まで側方強調部81を延ばすことができる。したがって、三列目シート63の乗員に対しても車室Sの内外の境界を認識させ易くなる。
本実施形態では、車室Sの前端部に設けられた前方強調部82は、ダッシュボードアッパ52の上面で開口するデフロスタ開口52aよりも後方に位置し、デフロスタ開口52aよりも上方に段状部(突条部52bから平坦部52dに至る部分)を備えている構成とした。
この構成によれば、乗員に対して車室Sの内外の境界を明確に認識させることができる。
特に、デフロスタ開口52aの後方に段状部が設けられていることで、後方から見てデフロスタ開口52aが視認し難くなる。これにより、車室S内において、乗員から見た意匠性を向上させることができる。
本実施形態では、段状部が、突条部(前方基部)52bと、突条部52bの後方に位置する平坦部52dと、突条部52b及び平坦部52d間に位置する谷部52cと、を備え、谷部52cと平坦部52dとの境界部分(稜線部52g)によって前方強調部82の上端縁を構成している。
この構成によれば、フロントウィンドウ51を通じて車室S内に入射する太陽光等によって、ダッシュボードアッパ52の上面(谷部52cと稜線部52gとの間に位置する部分)に突条部52bによる影を形成することが可能になる。これにより、車室Sの内外の境界をより明確に認識させることができる。
特に、突条部52bと平坦部52dとの間に谷部52cを形成することで、谷部52cと平坦部52dとの境界部分(稜線部52g)によって車室Sの内外の境界をより明確に認識させることができる。
しかも、谷部52cを形成することによって、突条部52bの高さを確保し易くなり、デフロスタ開口52aがより視認し難くなる。
本実施形態において、インストゥルメントパネルアッパ53aは、ベント開口53cよりも後方に位置して、前方強調部82の下端縁を構成する境界部53fを備えている構成とした。
この構成によれば、乗員に対して前方強調部82の下端縁を認識させ易い。しかも、フロントウィンドウ51を通じて車室Sに入射する太陽光によって、インストゥルメントパネルロア53bに境界部53fによる影を形成することができる。これにより、車室Sの内外の境界をより明確に認識させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
本実施形態では、側方強調部81の前端部は、前方強調部82に連なっている構成とした。
この構成によれば、乗員に対してあたかも桶の中に収まっている感覚を与えることができる。これにより、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
本実施形態において、シート61,62の後面には、車幅方向に沿って帯状に延びる強調部120,121が設けられている構成とした。
この構成によれば、乗員に対して前方視界との境界を明確に認識させることができる。これにより、乗員の平衡感覚を安定させることができ、乗り物酔いを軽減できる。
[その他の変形例]
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、境界強調部80として、側方強調部81、前方強調部82及びシート強調部83を備える構成について説明したが、この構成に限られない。本発明に係る車両内装構造は、少なくとも窓際強調部91,92を備えていればよい。
上述した実施形態では、ミニバンタイプの車両に本発明に係る車両内装構造を採用した場合について説明したが、この構成に限らず、種々の車両に採用することが可能である。
上述した実施形態では、強調部が帯状に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。強調部は線状に延びていてもよい。例えば、窓際強調部91,92は、角部35c,45aのみを備えていてもよい。
また、強調部について、強調部以外の部分と着色を異ならせるようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
3:フロントサイドドア
4:リヤサイドドア
21:フロントサイドドア開口
22:リヤサイドドア開口
33:フロントサイドウィンドウ(サイドウィンドウ)
35:ドアライニング
35a:ドアライニング上面
35b:ドアライニング側面
35c:角部
36:ドアパッド
43:リヤサイドウィンドウ(サイドウィンドウ)
45:ドアライニング
45a:角部
46:ドアパッド
52:ダッシュボードアッパ
52a:デフロスタ開口
52b:突条部(前方基部、段状部)
52c:谷部(段状部)
52d:平坦部(後方基部、段状部)
53:インストゥルメントパネル
53c:ベント開口
53f:境界部
61:一列目シート(シート)
62:二列目シート(シート)
81:側方強調部
82:前方強調部
83:シート強調部
91:フロント窓際強調部
92:リヤ窓際強調部
93:中央強調部
94:後方強調部
94:リヤ窓際強調部
101a:引出口
101c:スイッチ格納部(膨出部)
105:シートベルト
106:操作部
110a:窪み部
110b:引出口
S:車室

Claims (7)

  1. 車室の内側面において前後方向に延びる側方強調部を備え、
    前記側方強調部は、サイドウィンドウを支持する窓枠のうち、下枠部に沿って延び、前記車室の内外の境界を示す窓際強調部を備え、
    前記窓際強調部の上端縁は、水平面に沿って配置されたドアライニング上面と、前記ドアライニング上面における車幅方向の内側端部から下方に向かうに従い前記車幅方向の外側に向けて延び、前記ドアライニング上面との間に鋭角の角部を形成するドアライニング側面と、で形成された固定的な境界であり、
    前記側方強調部は、
    フロントサイドドア開口を開閉するフロントサイドドアの前記下枠部に沿って延びるとともに、前記車室の内外の固定的な境界を示すフロント窓際強調部と、
    リヤサイドドア開口を開閉するリヤサイドドアの前記下枠部に沿って延びるとともに、前記車室の内外の固定的な境界を示すリヤ窓際強調部と、
    前記フロントサイドドア開口及び前記リヤサイドドア開口を仕切るピラーに設けられ、前記フロント窓際強調部及び前記リヤ窓際強調部間を接続する中央強調部と、を備え、
    前記中央強調部の下方には、前記中央強調部よりも前記車幅方向の内側に膨出して、前記中央強調部の下端縁との固定的な境界を示す膨出部が設けられ、
    前記膨出部の内部には、前記リヤサイドドアを開閉動作させる開閉スイッチが格納され、
    前記膨出部の表面には、前記開閉スイッチを操作する操作部が露出している車両内装構造。
  2. 前記ドアライニング側面の下方には、前記角部よりも前記車幅方向の内側に膨出するドアパッドが設けられている請求項1に記載の車両内装構造。
  3. 前記側方強調部は、前記リヤ窓際強調部よりも後方に位置するとともに、前記車室の内外の固定的な境界を示す後方強調部を備え、
    前記後方強調部の上方には、前記後方強調部よりも車幅方向の外側に位置するとともに、シートベルトの引出口が開口する窪み部を備え、
    前記後方強調部の後端縁は、前記窪み部の後端縁まで延びている請求項1又は請求項2に記載の車両内装構造。
  4. 車室の内側面において前後方向に延びる側方強調部を備え、
    前記側方強調部は、サイドウィンドウを支持する窓枠のうち、下枠部に沿って延び、前記車室の内外の境界を示す窓際強調部を備え、
    前記窓際強調部の上端縁は、水平面に沿って配置されたドアライニング上面と、前記ドアライニング上面における車幅方向の内側端部から下方に向かうに従い前記車幅方向の外側に向けて延び、前記ドアライニング上面との間に鋭角の角部を形成するドアライニング側面と、で形成された固定的な境界であり、
    前記車室の前端部に前記車幅方向に沿って帯状に延び、前記車室の内外の固定的な境界を示す前方強調部を備え、
    前記前方強調部は、ダッシュボードアッパのうち、前記ダッシュボードアッパの上面で開口するデフロスタ開口よりも後方に位置し、前記デフロスタ開口よりも上方に膨出する段状部を備え、
    前記側方強調部の前端部は、前記前方強調部に連なっている車両内装構造。
  5. 前記段状部は、
    前方に位置して前記車幅方向に延びる前方基部と、
    前記前方基部の後方に位置する後方基部と、
    前記前方基部及び前記後方基部の間に位置し、前記前方基部及び前記後方基部に対して下方に窪む谷部と、を備え、
    前記谷部と前記後方基部との境界部分によって、前記前方強調部の上端縁が構成されている請求項4に記載の車両内装構造。
  6. 前記ダッシュボードアッパの後端から下方に延びるとともに、後方に開口するベント開口が形成されたインストゥルメントパネルを備え、
    前記インストゥルメントパネルは、前記ベント開口よりも後方に位置して、前記前方強調部の下端縁を構成する境界部を備えている請求項4又は請求項5に記載の車両内装構造。
  7. シートの後面には、前記車幅方向に沿って帯状に延びるとともに、前方視界との固定的な境界を示すシート強調部が設けられている請求項1から請求項6の何れか1項に記載の車両内装構造。
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