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JP7332163B2 - 通信システム、通信端末、および制御方法 - Google Patents

通信システム、通信端末、および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、基地局、通信端末、および制御方法に関する。
従来、基地局と複数の通信端末との無線通信を確立するための技術が知られている。この種の従来技術の一例として、特許文献1には、アクセスポイントである親機(基地局)と、複数の子機(通信端末)とを備える通信システムが開示されている。特許文献1の親機は、通信モードで動作するために必要な第1の通信設定情報および設定モードで動作するために必要な第2の通信設定情報を保持する記憶部と、使用者からの操作を受け付ける操作受付部とを備えている。また、特許文献1の親機は、設定モードでの動作中において、第1の通信設定情報の設定の要求を子機から受けるごとに、要求元の子機との間で第1の通信設定情報を設定するための処理を実行する。
特開2018-182513号公報
しかしながら、特許文献1では、親機が複数の子機から複数の無線接続のための要求(接続要求とも呼ぶ)を受けた場合について想定されていない。一般的に、親機は複数の子機から一定期間内に複数の接続要求を受けた場合には、これらの要求に対して応答せず、親機と複数の子機との無線通信は確立しない。このように、複数の子機から複数の接続要求を親機に向けて発信してしまうと、親機がどの子機との無線通信を確立すればよいのか判断できないため、親機と複数の子機との無線通信を確立することが容易ではないという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、基地局と複数の通信端末との無線通信を容易に確立できる通信システム等を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信可能な基地局とを備える通信システムであって、前記複数の通信端末のそれぞれは、ユーザによる操作を受け付ける第1操作受付部と、当該通信端末の前記第1操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する発信部とを有し、前記基地局は、前記開始要求を受信する受信部と、ユーザによる操作を受け付ける第2操作受付部と、(a)前記第2操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、前記確立処理を行うための処理モードとなり、(b)前記処理モードのときに前記受信部が複数の前記開始要求を受信した場合、前記受信部が受信した複数の前記開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して前記確立処理を開始する処理部とを有する。
これによれば、処理部は、処理モードのときに受信部が複数の開始要求を受信した場合、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。したがって、複数の通信端末のそれぞれの第1操作受付部が立て続けにユーザによる操作を受け付けて、複数の開始要求が立て続けに発信された場合であっても、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始することができる。このように、複数の開始要求が立て続けに発信された場合に、複数の開始要求の全てに応答しないことを回避し、複数の開始要求のうちの1の開始要求に対して応答して確立処理を開始できるので、基地局と複数の通信端末との無線通信を容易に確立できる。
また、前記複数の通信端末のそれぞれは、前記基地局と前記複数の通信端末のうちの当該通信端末以外の通信端末である他の通信端末との間で前記確立処理が行われているか否かを監視する監視部をさらに有し、前記複数の通信端末のそれぞれの前記発信部は、当該通信端末の前記監視部の監視結果に基づき、前記開始要求を発信した後に前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が開始された場合、開始された前記確立処理が終了した後に前記開始要求を再び発信してもよい。
これによれば、監視部は、基地局と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視しており、発信部は、監視部の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に基地局と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。したがって、開始要求を発信した後に基地局と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、ユーザが第1操作受付部を再び操作しなくても、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信できるので、基地局と複数の通信端末との無線通信をさらに容易に確立できる。
また、前記複数の通信端末のそれぞれは、前記基地局と前記複数の通信端末のうちの当該通信端末以外の通信端末である他の通信端末との間で前記確立処理が行われているか否かを監視する監視部をさらに有し、前記複数の通信端末のそれぞれの前記発信部は、当該通信端末の前記監視部の監視結果に基づき、前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が行われているときには前記開始要求を発信しなくてもよい。
これによれば、基地局と他の通信端末との間で確立処理が行われているときには開始要求を発信しないので、電波環境が悪化することを抑制しつつ、基地局と複数の通信端末との無線通信を容易に確立できる。
また、前記複数の通信端末のそれぞれの前記発信部は、前記基地局と当該通信端末との間で前記確立処理が開始されるまで、前記開始要求を繰り返し発信してもよい。
これによれば、ユーザが第1操作受付部を何度も操作しなくても、基地局と複数の通信端末との間で確立処理が開始されるまで、開始要求を繰り返し発信できるので、基地局と複数の通信端末との無線通信をさらに容易に確立できる。
また、前記処理部は、前記基地局と前記複数の通信端末のそれぞれとの無線通信が確立したか否かを監視し、前記基地局と前記複数の通信端末のそれぞれとの無線通信が確立するまで前記処理モードを継続してもよい。
これによれば、ユーザが第2操作受付部を何度も操作しなくても、基地局と複数の通信端末のそれぞれとの無線通信が確立するまで処理モードが継続されるので、基地局と複数の通信端末との無線通信をさらに容易に確立できる。
また、前記基地局は、相互に内容が異なりかつ前記複数の通信端末の設定に用いられる複数の設定情報を記憶する記憶部をさらに有し、前記処理部は、前記確立処理において、前記複数の設定情報のうちの1の設定情報を当該確立処理の対象の通信端末に送信してもよい。
これによれば、通信端末毎に無線通信の設定を変えることができる。
また、本発明の一態様に係る基地局は、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を受信する受信部と、ユーザによる操作を受け付ける第2操作受付部と、(a)前記第2操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、前記確立処理を行うための処理モードとなり、(b)前記処理モードのときに前記受信部が複数の通信端末から発信される複数の前記開始要求を受信した場合、前記受信部が受信した複数の前記開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して前記確立処理を開始する処理部とを有する。
これによれば、処理部は、処理モードのときに受信部が複数の開始要求を受信した場合、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。したがって、複数の通信端末から複数の開始要求が立て続けに発信された場合であっても、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始することができる。このように、複数の開始要求が立て続けに発信された場合に、複数の開始要求の全てに応答しないことを回避し、複数の開始要求のうちの1の開始要求に対して応答して確立処理を開始できるので、基地局と複数の通信端末との無線通信を容易に確立できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信端末は、通信端末であって、ユーザによる操作を受け付ける第1操作受付部と、前記第1操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する発信部と、基地局と前記通信端末以外の他の通信端末との間で前記確立処理が行われているか否かを監視する監視部とを有し、前記発信部は、前記監視部の監視結果に基づき、前記開始要求を発信した後に前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が開始された場合、開始された前記確立処理が終了した後に前記開始要求を再び発信する。
これによれば、監視部は、基地局と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視しており、発信部は、監視部の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に基地局と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。したがって、開始要求を発信した後に基地局と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、ユーザが第1操作受付部を再び操作しなくても、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信できるので、基地局と複数の通信端末との無線通信をさらに容易に確立できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信可能な基地局とを備える通信システムの制御方法であって、前記複数の通信端末のそれぞれが、ユーザによる操作を受け付け、当該通信端末がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信し、前記基地局が、前記開始要求を受信し、ユーザによる操作を受け付け、(a)前記基地局がユーザによる操作を受け付けた場合、前記確立処理を行うための処理モードとなり、(b)前記処理モードのときに前記基地局が複数の前記開始要求を受信した場合、前記基地局が受信した複数の前記開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して前記確立処理を開始する。
これによれば、制御方法は、上記通信システムと同様の効果を奏する。
本発明により、通信システム等は、基地局と複数の通信端末との無線通信を容易に確立できる。
図1は、実施の形態に係る通信システムの構成を示す模式図である。 図2は、図1の通信システムの機能構成を示すブロック図である。 図3は、複数の設定情報の一例を示す図である。 図4は、図1の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 図5は、図1の通信システムの基地局の動作の一例を示すフロー図である。 図6は、図1の通信システムの通信端末の動作の一例を示すフロー図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る通信システム10の構成を示す模式図である。図1を参照して、通信システム10の概略構成について説明する。
図1に示すように、通信システム10は、複数の通信端末12a~12eと、基地局14とを備える。
基地局14は、複数の通信端末12a~12eと無線通信可能な基地局である。基地局14は、いわゆるアクセスポイントであり、複数の通信端末12a~12eをネットワークに接続させる機能を有する。基地局14は、無線通信を確立させるための確立処理を、複数の通信端末12a~12eに対して順次行い、複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信を確立させる。この実施の形態では、無線通信は、Wi-Fi(登録商標)を用いた無線通信であり、無線通信を確立するための確立処理は、WPS(Wi-Fi-Protected Setup)のPBC(Push Button Configuration)方式を用いた処理である。
複数の通信端末12a~12eは、基地局14と無線通信可能な機能を有する端末である。たとえば、複数の通信端末12a~12eは、パーソナルコンピュータ等の端末、あるいはスマートフォンまたはタブレット等の携帯端末等によって実現される。
図2は、図1の通信システム10の機能構成を示すブロック図である。なお、図2では、図面が煩雑になることを避けるため、複数の通信端末12a~12eのうちの通信端末12b~12eの図示を省略する。図2を参照して、通信システム10の機能構成について説明する。
図2に示すように、通信端末12aは、第1操作受付部16と、発信部18と、第1受信部20と、第1制御部22とを有する。
第1操作受付部16は、ユーザによる操作を受け付ける。具体的には、第1操作受付部16は、自通信端末の発信部18に無線通信を確立するための確立処理の開始を要求する開始要求を発信させるための操作を受け付ける。つまり、通信端末12aの第1操作受付部16は、通信端末12aの発信部18に開始要求を発信させるための操作を受け付ける。たとえば、第1操作受付部16は、通信端末12aの筐体の外面に設けられる物理的なスイッチ、通信端末12aの表示画面に表示されるアイコン、またはタッチパネル等によって実現される。
発信部18は、自通信端末の第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けた場合、基地局14と自通信端末との無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する。つまり、通信端末12aの発信部18は、通信端末12aの第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けた場合、開始要求を発信する。
また、発信部18は、自通信端末の監視部24の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に、基地局14と複数の通信端末12a~12eのうちの自通信端末以外の通信端末である他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、開始された確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。つまり、通信端末12aの発信部18は、通信端末12aの監視部24の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に基地局14と通信端末12b~12eのいずれかとの間で確立処理が開始された場合、通信端末12aの第1操作受付部16がユーザによる操作を再び受け付けることなく、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。
また、発信部18は、自通信端末の監視部24の監視結果に基づき、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているときには開始要求を発信しない。つまり、通信端末12aの発信部18は、通信端末12aの監視部24の監視結果に基づき、基地局14と通信端末12b~12eのいずれかとの間で確立処理が行われているときには開始要求を発信しない。
また、発信部18は、基地局14と自通信端末との間で確立処理が開始されるまで、開始要求を繰り返し発信する。つまり、通信端末12aの発信部18は、基地局14と通信端末12aとの間で確立処理が開始されるまで、通信端末12aの第1操作受付部16がユーザによる操作を再び受け付けることなく、開始要求を繰り返し発信する。
たとえば、発信部18は、無線通信モジュール等によって実現される。
第1受信部20は、基地局14から送信される無線通信を確立するための設定情報等を受信する。以後、無線通信を確立するための設定情報を単に設定情報とも言う。設定情報の詳細については後述する。たとえば、第1受信部20は、無線通信モジュール等によって実現される。
第1制御部22は、第1操作受付部16、発信部18、および第1受信部20を制御する。第1制御部22は、監視部24を有する。監視部24は、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視する。つまり、通信端末12aの監視部24は、基地局14と通信端末12b~12eとの間で確立処理が行われているか否かを監視する。たとえば、監視部24は、基地局14および他の通信端末から発信される無線信号(電波)を取得し、取得した無線信号(電波)に基づいて、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視する。第1制御部22は、監視部24の監視結果を発信部18に通知する。たとえば、第1制御部22は、プロセッサ等によって実現される。
通信端末12b~12eは、通信端末12aと同様の機能構成を有しているため、上述した通信端末12aの説明を参照することにより、通信端末12b~12eの詳細な説明を省略する。
つまり、複数の通信端末12a~12eのそれぞれは、ユーザによる操作を受け付ける第1操作受付部16と、当該通信端末の第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する発信部18とを有する。
また、複数の通信端末12a~12eのそれぞれは、基地局14と複数の通信端末12a~12eのうちの当該通信端末以外の通信端末である、他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視する監視部24をさらに有し、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、当該通信端末の監視部24の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に基地局14と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、開始された確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。
また、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、当該通信端末の監視部24の監視結果に基づき、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているときには開始要求を発信しない。
また、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、基地局14と当該通信端末との間で確立処理が開始されるまで、開始要求を繰り返し発信する。
基地局14は、第2操作受付部26と、第2受信部28と、送信部30と、記憶部32と、第2制御部34とを有する。
第2操作受付部26は、ユーザによる操作を受け付ける。具体的には、第2操作受付部26は、処理部36を処理モードにするための操作を受け付ける。第2操作受付部26に対して操作を行うユーザと、第1操作受付部16に対して操作を行うユーザとは、同一でもよいし、異なっていてもよい。たとえば、第2操作受付部26は、基地局14の筐体の外面に設けられる物理的なスイッチ、基地局14の表示画面に表示されるアイコン、またはタッチパネル等によって実現される。
第2受信部28は、開始要求を受信する。具体的には、第2受信部28は、複数の通信端末12a~12eから複数の開始要求が発信された場合、複数の開始要求を受信する。また、第2受信部28は、複数の通信端末12a~12eのうちの1の通信端末から1の開始要求が発信された場合、1の開始要求を受信する。たとえば、第2受信部28は、無線通信モジュール等によって実現される。
送信部30は、複数の通信端末12a~12eと確立処理を行う場合に、複数の通信端末12a~12eのそれぞれに対して設定情報等を送信する。たとえば、送信部30は、通信端末12aと確立処理を行う場合に、通信端末12aに対して設定情報等を送信する。たとえば、送信部30は、無線通信モジュール等によって実現される。
記憶部32は、複数の設定情報等を記憶する。複数の設定情報は、相互に内容が異なり、複数の通信端末12a~12eの設定に用いられる情報である。複数の通信端末12a~12eの設定とは、複数の通信端末12a~12eを基地局14に通信接続させ、複数の通信端末12a~12eと基地局14との無線通信を確立させるための設定である。
ここで、図3は、複数の設定情報の一例を示す図である。図3に示すように、たとえば、複数の設定情報は、第1設定情報と第2設定情報とを含む。第1設定情報および第2設定情報は、SSID(Service Set Identifier)、認証方式/暗号方式、およびKey(鍵)を示す情報を含む。第1設定情報において、SSIDは、TEST-1であり、認証方式/暗号方式は、WPA(Wi-Fi Protect Access)2-PSK(Pre-Shared Key)/AES(Advanced Encryption Standard)であり、Keyは、1111111111である。第2設定情報において、SSIDは、TEST-2であり、認証方式/暗号方式は、WPA2-PSK/AESであり、Keyは、2222222222である。第1設定情報および第2設定情報を比較すると、SSIDおよびKeyが異なっており、相互に内容が異なっている。
図2の説明に戻って、第2制御部34は、第2操作受付部26、第2受信部28、送信部30、および記憶部32を制御する。第2制御部34は、処理部36を有する。処理部36は、第2操作受付部26がユーザによる操作を受け付けた場合、複数の通信端末12a~12eと確立処理を行うための処理モードとなる。処理部36は、処理モードのときに第2受信部28が複数の開始要求を受信した場合、第2受信部28が受信した複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。たとえば、処理部36は、複数の開始要求のうちの第2受信部28が一番早く受信した開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。また、処理部36は、処理モードのときに第2受信部28が1の開始要求を受信した場合、第2受信部28が受信した1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。
また、処理部36は、1の通信端末との確立処理を終了した後も、処理モードを所定の時間持続する。処理部36は、所定の時間を経過するまでに新たな通信端末からの開始要求を受信しなかった場合、基地局14と複数の通信端末のそれぞれとの無線通信が確立したと判定して、処理モードを終了する。ここで、所定の時間は、電波環境を考慮し一定回数(例えば10回など)の通信端末からの開始要求を受信できることを見越し決定されてもよく、また、当該所定の時間は、ユーザによって決定されてもよいし、製品出荷時に予め決められていてもよい。
また、処理モードを継続するか否かを判定する別の方法として、たとえば、記憶部32に複数の通信端末12a~12eを識別するための情報等(例えば、MACアドレス、IPアドレス等)が予め記憶されており、処理部36は、記憶部32に記憶されている情報を参照し、基地局14と複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立したか否かを監視してもよい。
いずれにしても、処理部36は、基地局14と複数の通信端末12a~12eの全てとの無線通信が確立するまで処理モードを継続する。
さらに、処理部36は、確立処理において、複数の設定情報のうちの1の設定情報を当該確立処理の対象の通信端末に送信する。
たとえば、第2制御部34は、プロセッサ等によって実現される。
図4は、図1の通信システム10の動作の一例を示すシーケンス図である。図4を参照して、通信システム10の動作の一例について説明する。なお、図4に示す動作の一例では、説明が煩雑になることを避けるため、通信システム10が通信端末12c,12d,12eを備えていない場合の動作の一例について説明する。
図4に示すように、基地局14は、ユーザによる操作を受け付け(ステップS1)、ユーザによる操作を受け付けると、処理モードに遷移する(ステップS2)。具体的には、第2操作受付部26がユーザによる操作を受け付けると、処理部36が処理モードとなる。
通信端末12aは、ユーザによる操作を受け付け(ステップS3)、ユーザによる操作を受け付けると、開始要求を発信する(ステップS4)。具体的には、通信端末12aの第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けると、通信端末12aの発信部18が開始要求を発信する。
通信端末12bは、ユーザによる操作を受け付け(ステップS5)、ユーザによる操作を受け付けると、開始要求を発信する(ステップS6)。具体的には、通信端末12bの第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けると、通信端末12bの発信部18が開始要求を発信する。
このように、複数の通信端末12a,12bのそれぞれが、ユーザによる操作を受け付け、当該通信端末がユーザによる操作を受け付けた場合、基地局14と当該通信端末との無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する。
基地局14は、通信端末12aから開始要求が発信され、通信端末12bから開始要求が発信されると、これらの複数の開始要求を受信する(ステップS7)。具体的には、略同じタイミングで、通信端末12aの発信部18から開始要求が発信され、通信端末12bの発信部18から開始要求が発信されると、第2受信部28は、これらの複数の開始要求を受信する。
基地局14は、処理モードに遷移した後に複数の開始要求を受信すると、確立処理を行う通信端末を決定する(ステップS8)。具体的には、処理部36が処理モードのときに、第2受信部28が略同じタイミングで複数の開始要求を受信すると、処理部36は、第2受信部28が受信した複数の開始要求のうちのいずれの開始要求の送信元の通信端末に対して確立処理を行うかを決定する。
たとえば、図4に示すように、第2受信部28が、通信端末12bから発信された開始要求よりも早く通信端末12aから発信された開始要求を受信した場合、処理部36は、通信端末12aを確立処理を行う通信端末として決定する。つまり、この場合、処理部36は、第2受信部28が受信した複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末12aに対して確立処理を行うことを決定する。
基地局14は、確立処理を行う通信端末を決定した後、当該通信端末に対して開始応答を送信する(ステップS9)。具体的には、処理部36は、確立処理を行う通信端末を決定した後、送信部30を用いて、当該通信端末に対して開始応答を送信する。開始応答は、確立処理を開始することを示す応答であり、設定情報を含む。たとえば、処理部36が、当該通信端末に対して開始応答を送信することによって、確立処理が開始する。つまり、たとえば、確立処理は、処理部36が当該確立処理の対象の通信端末に開始応答を送信するところから始まる。
たとえば、図4に示すように、処理部36は、通信端末12aを確立処理を行う通信端末として決定し、通信端末12aに対して開始応答を送信し、通信端末12aに対して確立処理を開始する。このように、処理部36は、第2受信部28が複数の開始要求を受信した場合、当該複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対してのみ確立処理を開始し、当該複数の開始要求のうちの当該1の開始要求以外の開始要求の発信元の通信端末に対しては確立処理を開始しない。
処理部36は、確立処理において、複数の設定情報のうちの1の設定情報を当該確立処理の対象の通信端末12aに送信する。たとえば、処理部36は、第1設定情報を開始応答とともに通信端末12aに送信する。なお、処理部36は、第1設定情報を開始応答とともに送信しなくてもよく、開始応答を送信した後に第1設定情報を送信してもよい。
通信端末12aは、第1受信部20を介して第1設定情報を受信すると、第1制御部22が第1設定情報に基づいて無線通信の確立のための設定を行う。
基地局14が開始応答を通信端末12aに送信した後、基地局14と通信端末12aとの間で上述したような確立処理が進められ、基地局14と通信端末12aとの無線通信が確立する(ステップS10)。基地局14と通信端末12aとの無線通信が確立することによって、基地局14と通信端末12aとの間で行われていた確立処理が終了する。つまり、確立処理は、基地局14と当該確立処理の対象の通信端末との無線通信が確立したときに終了する。なお、たとえば、処理部36は、基地局14と通信端末12aとの間で確立処理を行っているときに、第2受信部28が通信端末12bから発信された開始要求を受信したとしても、当該開始要求には応答しない。
通信端末12bは、開始要求を発信した後に(ステップS6の後に)、基地局14と他の通信端末である通信端末12aとの間で確立処理が開始された場合、当該確立処理が行われている間には開始要求を発信せず、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する(ステップS11)。このように、通信端末12bは、通信端末12bの第1操作受付部16がユーザによる操作を再び受け付けることなく、基地局14と通信端末12aとの確立処理が終了した後に、開始要求を再び発信する。
基地局14は、通信端末12bから開始要求が発信されると、当該開始要求を受信する(ステップS12)。具体的には、第2受信部28は、通信端末12bから開始要求が発信されると、当該開始要求を受信する。
基地局14は、通信端末12bから発信された開始要求を受信すると、通信端末12bに対して開始応答を送信する(ステップS13)。具体的には、処理部36は、基地局14と通信端末12aとの無線通信が確立した後も処理モードを継続しており、第2受信部28が通信端末12bから発信された開始要求を受信すると、通信端末12bに対して開始応答を送信し、通信端末12bに対して確立処理を開始する。
処理部36は、確立処理において、複数の設定情報のうちの1の設定情報を当該確立処理の対象の通信端末12bに送信する。たとえば、処理部36は、通信端末12aに送信した第1設定情報とは異なる第2設定情報を開始応答とともに通信端末12bに送信する。なお、処理部36は、第2設定情報を開始応答とともに送信しなくてもよく、開始応答を送信した後に第2設定情報を送信してもよい。また、たとえば、処理部36は、通信端末12aに送信した第1設定情報を、通信端末12bにも送信してもよい。
通信端末12bは、第2設定情報を受信すると、第2設定情報に基づいて設定を行う。つまり、通信端末12bは、確立処理において、基地局14から受信した第2設定情報に基づいて設定を行う。
基地局14が開始応答を通信端末12bに送信した後、基地局14と通信端末12bとの間で上述したような確立処理が進められ、基地局14と通信端末12bとの無線通信が確立する(ステップS14)。基地局14と通信端末12bとの無線通信が確立することによって、基地局14と通信端末12bとの間で行われていた確立処理が終了する。
基地局14は、複数の通信端末12a,12bのそれぞれとの無線通信が確立した場合、処理モードを解除する(ステップS15)。具体的には、処理部36は、基地局14と通信端末12aとの無線通信が確立しかつ基地局14と通信端末12bとの無線通信が確立した場合、所定の時間処理モードを継続し、通信端末からの開始要求を受け付け、所定の時間が経過した後に基地局14がユーザによる操作を受け付けることなく、処理モードを解除する。
ここで、所定の時間処理モードを継続し、通信端末からの開始要求を受け付ける処理は、基地局14が無線通信の確立処理を行うべき複数の通信端末の数を予め知る必要はなく、また、複数の通信端末との確立処理を決められた順序で行う必要もないためである。つまり、基地局14は、ユーザによる操作を受け付けた後は、ユーザによる操作によって定まる数の複数の通信端末との無線通信の確立処理を完了できればよく、通信端末の数および確立処理の順序を予め知る必要がない。このようにすることで、設計の煩雑化を軽減できる。
上述したように、基地局14の処理部36は、第2操作受付部26がユーザによる操作を受け付けると、第2操作受付部26がユーザによる操作を再び受け付けることなく、基地局14と複数の通信端末12a,12bのそれぞれとの無線通信が確立するまで、処理モードを継続する。
複数の通信端末12a,12bのそれぞれの発信部18は、当該通信端末の第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けると、当該通信端末の第1操作受付部16がユーザによる操作を再び受け付けることなく、処理部36が当該通信端末に対して確立処理を開始するまで開始要求を繰り返し発信する。
基地局14の処理部36は、複数の通信端末12a,12bから発信される開始要求に順次応答し、複数の通信端末12a,12bに対して順次確立処理を行い、複数の通信端末12a,12bのそれぞれとの無線通信を確立させる。
図5は、図1の通信システム10の基地局14の動作の一例を示すフロー図である。図5を参照して、通信システム10の基地局14の動作の一例について説明する。この例では、基地局14は、通信端末の情報(通信端末の数およびそれぞれの識別子など)を予め認識していないものとする。
図5に示すように、基地局14は、ユーザによる操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS21)。具体的には、基地局14は、第2操作受付部26がユーザによる操作を受け付けたか否かを判定する。
基地局14は、ユーザによる操作を受け付けていない場合(ステップS21でNo)、ユーザによる操作を受け付けたか否かを再び判定する(ステップS21)。
基地局14は、ユーザによる操作を受け付けた場合(ステップS21でYes)、処理モードに遷移する(ステップS22)。
基地局14は、処理モードに遷移した後、開始要求を受信したか否かを判定する(ステップS23)。
基地局14は、開始要求を受信していない場合(ステップS23でNo)、ステップS24に移行し、所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS24)。
基地局14は、所定の時間が経過していない場合(ステップS24でNo)、ステップS23に戻って開始要求を受信したか否かを判定する(ステップS23)。
基地局14は、開始要求を受信した場合(ステップS23でYes)、確立処理の対象を決定する(ステップS25)。たとえば、基地局14は、複数の通信端末12a~12eから発信される複数の開始要求を受信した場合には、複数の開始要求のうちのいずれの開始要求の発信元の通信端末を、確立処理の対象とするか決定する。また、たとえば、基地局14は、1の開始要求を受信した場合には、当該1の開始要求の発信元の通信端末を、確立処理の対象として決定する。
基地局14は、確立処理の対象の通信端末を決定すると、当該通信端末に対して確立処理を開始する(ステップS26)。
基地局14が当該通信端末に対して確立処理を開始すると、基地局14と当該通信端末との間で確立処理が行われ、基地局14は、当該通信端末との無線通信が確立すると、確立処理を終了し(ステップS27)、その後、ステップS23に戻り、他の通信端末からの開始要求を待つ。
ステップS24において、所定の時間が経過した場合(ステップS24でYes)、複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立したと判定してステップS28に移行し、処理モードを終了し(ステップS28)、動作を終了する。たとえば、基地局14の処理部36は、第2受信部28が開始要求を受信したか否かを監視することによって、複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立したか否かを監視する。具体的には、たとえば、処理部36は、複数の通信端末12a~12eのうちの1の通信端末との確立処理が終了した後の所定の時間において、第2受信部28が開始要求を受信しなかった場合、複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立していると判定する。このようにして、処理部36は、複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立したか否かを監視し、複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立するまで処理モードを継続する。
上述したように、基地局14は、処理モードに遷移した後に複数の開始要求を受信した場合、当該複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。そして、基地局14は、当該確立処理が終了した後に複数の開始要求を受信した場合、当該複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。このように、基地局14は、処理モードに遷移した後に複数の通信端末12a~12eから発信される開始要求を受信した場合、複数の開始要求のうちのいずれの開始要求の発信元の通信端末を、確立処理の対象とするか決定し、当該通信端末に対して確立処理を開始する。そして、基地局14は、確立処理を終了すると、ユーザによる操作を受け付けることなく、当該通信端末以外の他の複数の通信端末から発信される複数の開始要求を受信した場合には、順次、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を継続する。
図6は、図1の通信システム10の通信端末12aの動作の一例を示すフロー図である。図6を参照して、通信システム10の通信端末12aの動作の一例について説明する。なお、通信端末12b~12eも、図6に示す通信端末12aの動作と同様の動作を行う。
図6に示すように、通信端末12aは、ユーザによる操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS31)。具体的には、通信端末12aは、第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けたか否かを判定する。
通信端末12aは、ユーザによる操作を受け付けていない場合(ステップS31でNo)、ユーザによる操作を受け付けたか否かを再び判定する(ステップS31)。
通信端末12aは、ユーザによる操作を受け付けた場合(ステップS31でYes)、他の通信端末に対して確立処理が行われているか否かを判定する(ステップS32)。つまり、通信端末12aは、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを判定する。具体的には、通信端末12aの監視部24は、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを判定する。
通信端末12aは、他の通信端末に対して確立処理が行われている場合(ステップS32でYes)、当該確立処理が終了したか否かを判定する(ステップS33)。
通信端末12aは、当該確立処理が終了していない場合(ステップS33でNo)、当該確立処理が終了したか否かを繰返し判定する(ステップS33)。
通信端末12aは、当該確立処理が終了した場合(ステップS33でYes)、および他の通信端末に対して確立処理が行われていない場合(ステップS32でNo)、開始要求を発信する(ステップS34)。
通信端末12aは、開始要求を発信した後、自通信端末に対して確立処理が開始されたか否かを判定する(ステップS35)。つまり、通信端末12aは、開始要求を発信した後、通信端末12aに対する開始応答を受信したか否かを判定する。
通信端末12aは、自通信端末に対して確立処理が開始されていない場合(ステップS35でNo)、他の通信端末に対して確立処理が開始されたか否かを判定する(ステップS36)。
通信端末12aは、他の通信端末に対して確立処理が開始された場合(ステップS36でYes)、当該確立処理が終了したか否かを再び判定する(ステップS33)。
通信端末12aは、他の通信端末に対して確立処理が開始されていない場合(ステップS36でNo)、開始要求を再び発信する(ステップS34)。
通信端末12aは、自通信端末に対して確立処理が開始された場合(ステップS35でYes)、基地局14との間で確立処理を行い(ステップS37)、動作を終了する。
上述したように、通信端末12aは、自通信端末に対して確立処理が開始されるまで、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われていないときに、開始要求を繰り返し発信する。通信端末12b~12eについても同様である。
以上、実施の形態に係る通信システム10について説明した。
実施の形態に係る通信システム10は、複数の通信端末12a~12eと、複数の通信端末12a~12eと通信可能な基地局14とを備える通信システムであって、複数の通信端末12a~12eのそれぞれは、ユーザによる操作を受け付ける第1操作受付部16と、当該通信端末の第1操作受付部16がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する発信部18とを有し、基地局14は、開始要求を受信する第2受信部28と、ユーザによる操作を受け付ける第2操作受付部26と、(a)第2操作受付部26がユーザによる操作を受け付けた場合、確立処理を行うための処理モードとなり、(b)処理モードのときに第2受信部28が複数の開始要求を受信した場合、第2受信部28が受信した複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する処理部36とを有する。
これによれば、処理部36は、処理モードのときに第2受信部28が複数の開始要求を受信した場合、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始する。したがって、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの第1操作受付部16が立て続けにユーザによる操作を受け付けて、複数の開始要求が立て続けに発信された場合であっても、複数の開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して確立処理を開始することができる。このように、複数の開始要求が立て続けに発信された場合に、複数の開始要求の全てに応答しないことを回避し、複数の開始要求のうちの1の開始要求に対して応答して確立処理を開始できるので、基地局14と複数の通信端末12a~12eとの無線通信を容易に確立できる。
また、実施の形態に係る通信システム10において、複数の通信端末12a~12eのそれぞれは、基地局14と複数の通信端末12a~12eのうちの当該通信端末以外の通信端末である他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視する監視部24をさらに有し、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、当該通信端末の監視部24の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に基地局14と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、開始された確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。これによれば、監視部24は、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているか否かを監視しており、発信部18は、監視部24の監視結果に基づき、開始要求を発信した後に基地局14と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する。したがって、開始要求を発信した後に基地局14と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、ユーザが第1操作受付部16を再び操作しなくても、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信できるので、基地局14と複数の通信端末12a~12eとの無線通信をさらに容易に確立できる。
また、実施の形態に係る通信システム10において、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、当該通信端末の監視部24の監視結果に基づき、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているときには開始要求を発信しない。これによれば、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているときには開始要求を発信しないので、電波環境が悪化することを抑制しつつ、基地局14と複数の通信端末12a~12eとの無線通信を容易に確立できる。
また、実施の形態に係る通信システム10において、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、基地局14と当該通信端末との間で確立処理が開始されるまで、開始要求を繰り返し発信する。これによれば、ユーザが第1操作受付部16を何度も操作しなくても、基地局14と複数の通信端末12a~12eとの間で確立処理が開始されるまで、開始要求を繰り返し発信できるので、基地局14と複数の通信端末12a~12eとの無線通信をさらに容易に確立できる。
また、実施の形態に係る通信システム10において、処理部36は、基地局14と複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立したか否かを監視し、基地局14と複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立するまで処理モードを継続する。これによれば、ユーザが第2操作受付部26を何度も操作しなくても、基地局14と複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立するまで処理モードが継続されるので、基地局14と複数の通信端末12a~12eとの無線通信をさらに容易に確立できる。
また、実施の形態に係る通信システム10において、基地局14は、相互に内容が異なりかつ複数の通信端末12a~12eの設定に用いられる複数の設定情報を記憶する記憶部32をさらに有し、処理部36は、確立処理において、複数の設定情報のうちの1の設定情報を当該確立処理の対象の通信端末に送信する。これによれば、通信端末毎に無線通信の設定を変えることができる。
(他の実施の形態等)
上述した実施の形態では、無線通信が、Wi-Fi(登録商標)を用いた無線通信である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、無線通信は、Bluetooth(登録商標)等を用いた無線通信であってもよい。
また、上述した実施の形態では、確立処理が、WPSのPBC方式を用いた処理である場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、確立処理は、AOSS(AirStation One-Touch Secure System)方式等を用いた処理であってもよい。
また、上述した実施の形態では、通信システム10が、複数の通信端末12a~12eを備える場合について説明したが、これに限定されない。通信システムは、2以上の通信端末を備えていればよい。
また、上述した実施の形態では、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18が、開始要求を発信した後に基地局14と他の通信端末との間で確立処理が開始された場合、当該確立処理が終了した後に開始要求を再び発信する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が開始されたか否かに拘わらず、定期的に開始要求を発信してもよい。つまり、たとえば、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、基地局14と他の通信端末との間で確立処理が行われているときに、開始要求を発信してもよい。
また、上述した実施の形態では、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18が、基地局14と当該通信端末との無線通信が確立するまで、開始要求を繰り返し発信する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、複数の通信端末12a~12eのそれぞれの発信部18は、基地局14と当該通信端末との無線通信が確立していない場合であっても、一定時間経過後または開始要求の発信を停止させる操作を受け付けた場合等に、開始要求の発信を停止してもよい。
また、上述した実施の形態では、処理部36が、基地局14と複数の通信端末12a~12eのそれぞれとの無線通信が確立するまで、処理モードを継続する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、処理部36は、一定時間経過後または処理モードを終了させる操作を受け付けた場合等に、処理モードを終了してもよい。
なお、本発明は、システムとして実現できるだけでなく、そのシステムを構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データまたは信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データおよび信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
以上、本発明の通信システム等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、基地局と複数の通信端末との無線通信を確立させる通信システム等に適用され得る。
10 通信システム
12a,12b,12c,12d,12e 通信端末
14 基地局
16 第1操作受付部
18 発信部
20 第1受信部
22 第1制御部
24 監視部
26 第2操作受付部
28 第2受信部
30 送信部
32 記憶部
34 第2制御部
36 処理部

Claims (7)

  1. 複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信可能な基地局とを備える通信システムであって、
    前記複数の通信端末のそれぞれは、
    ユーザによる操作を受け付ける第1操作受付部と、
    当該通信端末の前記第1操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する発信部とを有し、
    前記基地局は、
    前記開始要求を受信する受信部と、
    ユーザによる操作を受け付ける第2操作受付部と、
    (a)前記第2操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、前記確立処理を行うための処理モードとなり、(b)前記処理モードのときに前記受信部が複数の前記開始要求を受信した場合、前記受信部が受信した複数の前記開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して前記確立処理を開始する処理部とを有
    前記複数の通信端末のそれぞれは、前記基地局と前記複数の通信端末のうちの当該通信端末以外の通信端末である他の通信端末との間で前記確立処理が行われているか否かを監視する監視部をさらに有し、
    前記複数の通信端末のそれぞれの前記発信部は、当該通信端末の前記監視部の監視結果に基づき、前記開始要求を発信した後に前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が開始された場合、開始された前記確立処理が終了した後に前記開始要求を再び発信する、
    通信システム。
  2. 更に、前記発信部は、当該通信端末の前記監視部の監視結果に基づき、前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が行われているときには前記開始要求を発信しない、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記複数の通信端末のそれぞれの前記発信部は、前記基地局と当該通信端末との間で前記確立処理が開始されるまで、前記開始要求を繰り返し発信する、
    請求項1または2項に記載の通信システム。
  4. 前記処理部は、前記基地局と前記複数の通信端末のそれぞれとの無線通信が確立したか否かを監視し、前記基地局と前記複数の通信端末のそれぞれとの無線通信が確立するまで前記処理モードを継続する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記基地局は、相互に内容が異なりかつ前記複数の通信端末の設定に用いられる複数の設定情報を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記処理部は、前記確立処理において、前記複数の設定情報のうちの1の設定情報を当該確立処理の対象の通信端末に送信する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 通信端末であって、
    ユーザによる操作を受け付ける第1操作受付部と、
    前記第1操作受付部がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信する発信部と、
    基地局と前記通信端末以外の他の通信端末との間で前記確立処理が行われているか否かを監視する監視部とを有し、
    前記発信部は、前記監視部の監視結果に基づき、前記開始要求を発信した後に前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が開始された場合、開始された前記確立処理が終了した後に前記開始要求を再び発信する、
    通信端末。
  7. 複数の通信端末と、前記複数の通信端末と通信可能な基地局とを備える通信システムの制御方法であって、
    前記複数の通信端末のそれぞれが、
    ユーザによる操作を受け付け、
    当該通信端末がユーザによる操作を受け付けた場合、無線通信を確立するための確立処理を開始させるための開始要求を発信し、
    前記基地局が、
    前記開始要求を受信し、
    ユーザによる操作を受け付け、
    (a)前記基地局がユーザによる操作を受け付けた場合、前記確立処理を行うための処理モードとなり、(b)前記処理モードのときに前記基地局が複数の前記開始要求を受信した場合、前記基地局が受信した複数の前記開始要求のうちの1の開始要求の発信元の通信端末に対して前記確立処理を開始
    前記複数の通信端末のそれぞれが、
    前記基地局と前記複数の通信端末のうちの当該通信端末以外の通信端末である他の通信端末との間で前記確立処理が行われているか否かを監視し、
    当該通信端末の監視結果に基づき、前記開始要求を発信した後に前記基地局と前記他の通信端末との間で前記確立処理が開始された場合、開始された前記確立処理が終了した後に前記開始要求を再び発信する、
    制御方法。
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