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JP7329039B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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JP7329039B2
JP7329039B2 JP2021504924A JP2021504924A JP7329039B2 JP 7329039 B2 JP7329039 B2 JP 7329039B2 JP 2021504924 A JP2021504924 A JP 2021504924A JP 2021504924 A JP2021504924 A JP 2021504924A JP 7329039 B2 JP7329039 B2 JP 7329039B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

本発明は、キャニスタを備えた鞍乗型車両に関する。
燃料タンク内で発生した蒸発燃料が大気中に放出されることを防止するために、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を捕集するキャニスタが設置された鞍乗型車両が提案されている。特許文献1には、メインフレームの下側にキャニスタを配置した構造が開示されている。
特開2018-1956号公報
特許文献1の構造では、エンジンの後方でクランクケースよりも上方にキャニスタと燃料ポンプとが個別に支持されている。このため、取付部品の部品点数や取付工数の点で改善の余地がある。
本発明の目的は、取付部品の部品点数や取付工数の削減することにある。
請求項1の本発明によれば、
ヘッドパイプ(20)から後方に延びるメインフレーム(21)を含む車体フレーム(2)と、
前記メインフレーム(21)の下側に配置されたエンジン(3)と、
前記メインフレーム(21)の上側に配置され、前記エンジン(3)の燃料を収容する燃料タンク(4)と、
前記燃料タンク(4)内の蒸発燃料を捕集するキャニスタ(5)と、
前記燃料タンク(4)の外部に設けられた燃料ポンプ(6)と、
を備えた鞍乗型車両(1)において、
前記キャニスタ(5)と前記燃料ポンプ(6)は、
前記メインフレーム(21)と前記エンジン(3)との間において上下方向に並んで配置され、かつ、
共通の支持部材(7,7')を介して前記車体フレーム(2)に固定される、
ことを特徴とする鞍乗型車両が提供される。
請求項2の本発明によれば、
前記キャニスタ(5)と前記燃料ポンプ(6)は、前記鞍乗型車両の平面視で重なるように配置される。
請求項3の本発明によれば、
前記エンジン(3)には、エアクリーナ(80)を通った浄化空気が吸気配管(9)を介して供給され、
前記メインフレーム(21)に対して、車幅方向の一方の側に前記吸気配管(9)が配置され、他方の側に前記支持部材(7)が配置される。
請求項4の本発明によれば、
前記支持部材(7,7')は、
前記キャニスタを保持するキャニスタ保持部(70)と、
前記燃料ポンプを保持するポンプ保持部(71)と、を含み、
前記キャニスタ保持部は、車幅方向の一方の方向に向かって凹んだ保持形状を有し、
前記ポンプ保持部は、車幅方向の他方の方向に向かって凹んだ保持形状を有する。
請求項5の本発明によれば、
前記キャニスタ(5)は、前記燃料ポンプ(6)よりも上側に配置され、
前記燃料ポンプ(6)は、前記キャニスタ(5)の車幅方向の外側端部(L1)よりも、車幅方向で内側に配置されている。
請求項6の本発明によれば、
前記キャニスタ(5)は、前記燃料ポンプ(6)よりも上側に配置され、
前記支持部材(7,7')は、前記燃料タンク(4)と前記燃料ポンプ(6)とを接続する配管(60,61)を支持するクランプ部(75)を備え、
前記クランプ部(75)は、前記キャニスタ保持部(70)を形成する壁部(70a)に設けられている。
請求項7の本発明によれば、
前記支持部材(7,7')は、前記メインフレーム(21)から延びるステー(25)に係止される係止部(73)を有する。
請求項1の本発明によれば、前記キャニスタと前記燃料ポンプとが共通の前記支持部材を介して前記車体フレームに固定されるので、個別に取り付ける場合に比べて、取付部品の部品点数や取付工数の削減を図れる。また、前記メインフレームと前記エンジンとの間に、前記キャニスタと前記燃料ポンプとが上下方向に並んで配置されるので、前記燃料タンクと前記キャニスタ及び前記燃料ポンプとの間の配管の距離を比較的短くでき、燃料系の部品をコンパクトに配置できる。
請求項2の本発明によれば、前記キャニスタと前記燃料ポンプを、前記鞍乗型車両の前後方向、左右方向にコンパクトに配置できる。
請求項3の本発明によれば、前記鞍乗型車両の車幅方向の空間を有効に活用することができる。
請求項4の本発明によれば、前記キャニスタ保持部と前記ポンプ保持部とで、凹む方向を逆方向としたことにより、前記支持部材の剛性を向上することができる。
請求項5の本発明によれば、ライダの足元のスペースを確保しつつ、前記キャニスタと前記燃料ポンプとを配置することができる。
請求項6の本発明によれば、前記配管も前記支持部材に支持することができると共に、前記燃料タンクと前記燃料ポンプとの間の配管長をより短くすることができる。
請求項7の本発明によれば、前記メインフレームに対する前記支持部材の組付性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両の左側面図。 一部の部品を取り外した状態での図1の鞍乗型車両の左側面図。 図1の鞍乗型車両の右側面図。 図1のIV-IV線に沿う断面図。 図1のV-V線に沿う断面図。 支持部材の斜視図。 支持部材の左側面図。 支持部材の右側面図。 別例の支持部材の斜視図。 図9の支持部材のカバー部の斜視図。 図9の支持部材のカバー部の斜視図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
各図において、Fr、Rr、U、D、L、Rは、それぞれ鞍乗型車両の前進方向を基準として、前側、後側、上側、下側、左側、右側を示す。
<鞍乗型車両の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両1の左側面図であり、鞍乗型車両1の前後方向の中央部を示している。図2は一部の部品(燃料タンク4等)を取り外した状態での鞍乗型車両1の左側面図であり、支持部材7が破線で図示されていると共に、その係止部73の係合態様を部分拡大図で示している。図3は鞍乗型車両1の右側面図であり、鞍乗型車両1の前後方向の中央部を示している。鞍乗型車両1は、ネイキッドタイプの自動二輪車であるが、本発明は他の形式の自動二輪車を含む各種の鞍乗型車両に適用可能である。以下、鞍乗型車両1のことを車両1と呼ぶ場合がある。
車両1は、前輪FWと後輪RWとの間に、車体フレーム2に支持されたエンジン3を備える。前輪FWは操舵輪であり、後輪RWはエンジン3の駆動力で回転される駆動輪である。前輪FWはフロントフォーク13により回転自在に支持される。車体フレーム2は、フロントフォーク13及びフロントフォーク13に連結されるハンドル(不図示)を操向可能に支持するヘッドパイプ20、ヘッドパイプ20から後方に延びるメインフレーム21、メインフレーム21に前端部が接続されて後方に延びる左右一対のシートレール22、メインフレーム21の前端部から下方に延びるダウンフレーム23、シートレール22に接続されるリアサポートフレーム26を含む。メインフレーム21は、ヘッドパイプ20から後方下方へ延びる前部21aと前部21aから下方へ延びる後部21bとを含む。後部21bにはピボットフレーム(不図示)を介してスイングアーム24が揺動自在に支持されている。スイングアーム24は後輪RWを回転自在に支持する。スイングアーム24の左側部にはチェーンケース16が設けられており、チェーンケース16の内側にはエンジン3の駆動力を後輪RWに伝達するチェーン(不図示)が設けられている。
エンジン3は本実施形態の場合、4サイクルの単気筒エンジンであり、ダウンフレーム23の後方であって、メインフレーム21の前部21aの下側で、後部21bの前側に配置されている。エンジン3はシリンダヘッド30、シリンダブロック31及びクランクケース32を含む。シリンダヘッド30の前側には排気ポート30aが設けられ、排気ポート30aには排気管14が接続されている。排気管14はシリンダヘッド30の前側から下方へ延び、更に後方へ延設されている。シリンダヘッド30の後側には吸気ポート30bが設けられ、吸気ポート30bにはスロットル弁10やインジェクタ11が接続されている。シリンダヘッド30の右側部には点火プラグ15が設けられている。エンジン3には、キックペダル33が設けられており、エンジン3の始動に際し、キックスタートが可能とされている。
スロットル弁10には吸気配管9が接続されている。吸気配管9はスロットル弁10から後方に延設され、エアクリーナボックス8に接続されている。エアクリーナボックス8にはエアクリーナ80(図5)が収容されている。エンジン3には、エアクリーナ80を通った浄化空気が吸気配管9を介して供給される。エアクリーナボックス8の左側には、車両1の電源であるバッテリ19が配置されている。
車両1の下部の左右にはフットペダル17aが設けられ、また、左側には変速操作を行うチェンジペダル17bやサイドスタンド17cが設けられ、右側にはブレーキペダル17d(図5)が設けられている。
メインフレーム21の前部21aの上側には燃料タンク4が支持されている。燃料タンク4は前後方向に延設されると共に、左右方向では前部21aを跨るようにして配置されている。燃料タンク4にはエンジン3の燃料が収容される。燃料タンク4の後方には、燃料タンク4の後端部と連続するようにして、ライダが跨るシート18が配置されている。シート18はシートレール22に支持される。
燃料タンク4内の燃料は、燃料タンク4の外部に配置された燃料ポンプ6により、配管62を介してインジェクタ11に圧送される。燃料タンク4と燃料ポンプ6とは配管60、61により接続されている。配管60、61の一方は、燃料タンク4から燃料ポンプ6へ燃料を供給する供給配管であり、他方は、圧送される燃料の余剰圧を逃がすために燃料ポンプ6から燃料タンク4へ燃料を還流するリターン配管である。
車両1は燃料タンク4内で発生した蒸発燃料を捕集するキャニスタ5が設けられている。キャニスタ5の内部には、例えば、活性炭が収容された吸着室が設けられ、蒸発燃料を活性炭に吸着させるように構成されている。キャニスタ5には、配管を介して燃料タンク4内で発生した蒸発燃料を導入するチャージポート50、キャニスタ5内の不要物を排出するドレンポート51、吸着した燃料に外気を導入する吸気ポート52、及び、外気によりキャニスタ5に吸着された燃料をパージガスとしてエンジン3の吸気系へ排出するパージポート53が設けられている。
キャニスタ5及び燃料ポンプ6は共通の支持部材7を介して車体フレーム2に固定されている。キャニスタ5及び燃料ポンプ6の取付部品を共用することで、取付部品の部品点数や取付工数を削減することができる。本実施形態の場合、支持部材7は、更に、バッテリ19を車体フレーム2に固定する取付部品としても共用される。これにより、取付部品の部品点数や取付工数を更に削減することができる。
<支持部材の構成>
図6~図8を参照して支持部材7の構成について説明する。図6は支持部材7の斜視図である。図7及び図8はそれぞれ、支持部材7の車載時における左側面図及び右側面図である。
支持部材7は、一部品として一体に形成されており、例えば樹脂成形品である。支持部材7はその前部にキャニスタ保持部70及びポンプ保持部71を有し、その後部にバッテリ保持部72を有している。キャニスタ保持部70及びポンプ保持部71は、上下に配置されている。本実施形態の場合、キャニスタ保持部70が上側、ポンプ保持部71は下側に配置されているが、逆の配置であってもよい。但し、キャニスタ5が上側に配置されることで、キャニスタ5の下側が支持部材7のポンプ保持部71や燃料ポンプ6によって覆われるので、下方から上方へ流れるエンジン3からの熱気の影響をキャニスタ5が受けにくくすることが可能である。
図6において模式的に示すように、本実施形態のキャニスタ5は、外形形状が概ね円柱形状を有しており、これを収容するキャニスタ保持部70は車両1の車幅方向の一方の方向(ここでは左方向)に凹んだ保持形状を有している。より具体的に述べると、キャニスタ保持部70は半円筒形状の壁部70aにより形成されている。壁部70aの車幅方向と平行な垂直断面形状は、前側から見るとC字型或いは横向きのU字型を有しており(図4)、キャニスタ保持部70は、車両1の右側に開口しており、キャニスタ5は、その中心軸線5aが車両1の前後方向となる姿勢において、キャニスタ保持部70に右側の開口70bから左側へ装着される。キャニスタ5は、中心軸線5a方向の長さが、その外径よりも長いため、中心軸線5aが車両1の前後方向となる姿勢においてキャニスタ5が保持されることで、その左右に他の部品の配置スペースを確保することができる。
図6において模式的に示すように、本実施形態の燃料ポンプ6は、外形形状が概ね円柱形状を有しており、これを収容するポンプ保持部71は車両1の車幅方向の他方の方向(ここでは右方向)に凹んだ保持形状を有している。より具体的に述べると、ポンプ保持部71は、底部71cを有する円筒形状の筒部71aにより形成されている。筒部71aは、その軸方向が略車幅方向を向き、車両1の左側に開口している。燃料ポンプ6は、その中心軸線6aが車両1の車幅方向となる姿勢において、ポンプ保持部71に左側の開口71bから右側へ装着される。燃料ポンプ6は、中心軸線6a方向の長さが、その外径よりも長いため、中心軸線6aが車両1の車幅方向となる姿勢において燃料ポンプ6が保持されることで、その前後に他の部品の配置スペースを確保することができる。
本実施形態の支持部材7は、キャニスタ保持部70が左方向に凹み、ポンプ保持部71が右方向に凹んでいる。つまり、これらの保持部70、71は凹む方向が互いに逆方向とされている。保持部70、71を同方向に凹む構成としてもよいが、逆方向に凹む構成とすることで、支持部材7の剛性を向上することができる。或いは、同方向に凹む構成よりも車幅方向の幅を短く構成することができる。
図6において模式的に示すように、本実施形態のバッテリ19は、外形形状が概ね直方体形状を有しており、これを収容するバッテリ保持部72は車両1の車幅方向の他方の方向(ここでは右方向)に凹んだ保持形状を有している。より具体的に述べると、バッテリ保持部72は、底部72cを有する角筒形状の箱部72aにより形成されている。箱部72aは、車両1の左側に開口している。バッテリ19は箱部72aに収容され、留め具19a(図1)により箱部72aからの脱落が防止される。
支持部材7は、クランプ部75を有する。クランプ部75は、燃料タンク4と燃料ポンプ6との間を接続する配管60、61を支持する。本実施形態のクランプ部75は、キャニスタ保持部70の壁部70aに一体に形成された一対の爪である。クランプ部75によって、配管60、61も支持部材7に支持することができると共に、燃料ポンプ6の真上に位置する燃料タンク4と燃料ポンプ6との間の配管長をより短くすることができる。一対の爪の間には壁部70aを貫通する開口70dが形成されており、配管60、61の側部が開口70dに入り込めるようにされている。これにより、配管60、61が壁部70aの左側方に出っ張る量を減らすことができる。
支持部材7は、その前側先端部に形成された係止部73と、2か所の締結部74とにより車体フレーム2に固定される。支持部材7を合計3点で車体フレーム2に固定することで、支持部材7をより確実に車体フレーム2に固定することができると共に、係止部73を一か所設けることで、車体フレーム2に対する支持部材7の取付作業を簡便なものとすることができる。
本実施形態の係止部73は車両1の前後方向前側に突出したピン状或いは軸状の部材である。図2に示すように、メインフレーム21の前部21aにはステー25が溶接或いはボルト締結等により固着されている。本実施形態のステー25は、メインフレーム21から延びる、車幅方向の垂直壁部25aを有し、垂直壁部25aには係止部73が挿抜可能な穴25bが形成されている。穴25bに係止部73を挿入することで、支持部材7がステー25に係止される。なお、係止部73とステー25との係止構造はこれに限られず、係止部73の側が穴であってもよいし、係止部73をフックとし、ステー25側にフックと係合する凹部を形成したものであってもよい。
2か所の締結部74は、ボルトが挿通する穴であり、本実施形態の場合、バッテリ保持部72に形成されている。図2に示すように2か所の締結部74の一方は、メインフレーム21の後部21bにボルトV1で締結され、他方はリアサポートフレーム26にボルトV2で締結される。
<部品配置>
図1~図5を参照して、キャニスタ5、燃料ポンプ6及びその周辺部品の配置について説明する。図4は図1のIV-IV線断面図であり、図5は図1のV-V線断面図である。いずれの断面図においても説明に不要な部品については適宜省略されている。
キャニスタ5及び燃料ポンプ6は、メインフレーム21の後部21bとエンジン3との間において上下方向に並んで配置されている。この配置により、燃料タンク4とキャニスタ5及び燃料ポンプ6との間の配管50a、60、61の距離を比較的短くでき、燃料系の部品をコンパクトに配置できる。しかも、キャニスタ5及び燃料ポンプ6は車両1の平面視で重なるように配置されているので、車両1の前後方向、左右方向にこれらをコンパクトに配置できる。
キャニスタ5は、その中心軸線5aが車両1の前後方向とされており、換言するとメインフレーム21の延設方向に沿って配置されている。このため、キャニスタ5の左右側方に他の部品を配置する空間を確保し易くなる。また、燃料ポンプ6の中心軸線6aとキャニスタ5の中心軸線5aは車両1の平面視で直交する。
この点に関し、本実施形態では、車幅方向でキャニスタ5、燃料ポンプ6及び支持部材7が一方側(左側)に、吸気配管9やスロットル弁10が他方側(右側)に配置されており、車両1の車幅方向の空間を有効に活用することができる。また、図4に示すように、点火プラグ15に通電するイグニションコイル12は車幅方向でメインフレーム21の右側に配置されている。つまり、キャニスタ5とイグニッションコイル12はメインフレーム21を挟んで反対側に配置されており、この点でも車両1の車幅方向の空間を有効に活用することができる。更に、燃料ポンプ6から延びる配管60~62のうち、燃料タンク4に接続される配管60及び61はキャニスタ5の車幅方向外側(左側)を通り、インジェクタ11に向かう配管62はキャニスタ5の車幅方向内側(右側)を通っている。このようにキャニスタ5の左右の空間を効率よく利用して配管60~62を取り回すことができる。
キャニスタ5の中心軸線5aが車両1の前後方向とされる一方、燃料ポンプ6の中心軸線6aは車両1の車幅方向とされている。これは、キャニスタ5の周囲ではその左右に他の部品の配置空間を確保し、燃料ポンプ6の周囲ではその前後に他の部品の配置空間を確保できる点で、多様な部品配置を採用可能である。
燃料ポンプ6は車幅方向に配置されるが、図4に示すようにその車幅方向の外側端部の位置L2は、キャニスタ5の車幅方向の外側端部の位置L1よりも内側である。これは、フットペダル17aに左脚を載せるライダの足元のスペースを広くすることに寄与する。スロットル弁10とキャニスタ5は車両1の側面視で重なるように配置されており、車両1の上下方向にスロットル弁10とキャニスタ5をコンパクトに配置することができる。
キャニスタ保持部70、ポンプ保持部71はいずれも、車幅方向に開口しているため、そのメンテナンスや交換に際し、車両1の側部からのアクセスが容易である。特に、ポンプ保持部71は車幅方向で外側となる左側に開口70bが形成されているため、車両1の左側からのアクセスが容易である。
一方、キャニスタ保持部70は車幅方向で外側となる左側に壁部70aが存在するため、壁部70aが保護部となって車両1の左側からの飛び石等からキャニスタ5を保護することができると共に、車両1の右側からは吸気配管9等によりキャニスタ5を保護することができる。更に、保護部となる強固な壁部70aにクランプ部75を設けて配管60、61を支持したので、配管60、61をより確実に支持することができる。
また、車両1の前後方向でシート18の前端と、フットペダル17aを結ぶ位置(図1、図2の線P)よりも前方にキャニスタ5、燃料ポンプ6及びクランプ部75があるので、ライダがシート18に着座する際に、キャニスタ5、燃料ポンプ6及びクランプ部75がライダの邪魔にならない。
<支持部材の他の構成例>
支持部材7の他の構成例について説明する。図9は、支持部材7に代わる支持部材7’の斜視図である。支持部材7’の基本的な構成は支持部材7と同様であるため、同様の構成については支持部材7と同じ符号を付して説明を省略する。
支持部材7’は、二部材構成とされており、本体部7Aとカバー部7Bとを含む。本体部7Aは、キャニスタ保持部70、ポンプ保持部71、バッテリ保持部72、係止部73(図9において不図示)、締結部74(図9において不図示)及びクランプ部75を有する。カバー部7Bは本体部7Aの左側部に取り付けられる。図10A及び図10Bはカバー部7Bの斜視図であり、図10Aはカバー部7Bを車幅方向外側から見た斜視図であり、図10Bはカバー部7Bを車幅方向内側から見た斜視図である。
カバー部7Bは、車両前後方向で前側に二つの係止部77aを有し、後側に一つの締結部77bを有している。二つの係止部77aは、それぞれブリッジ形状を有しており、本体部7Aの係止爪76と係合する。締結部77bは、ボルト(不図示)が挿通する穴であり、本体部7Aに設けたねじ穴(不図示)にこのボルトが螺合することで本体部7Aに締結される。
カバー部7Bは車幅方向外側に膨出した膨出部78を有する。燃料ポンプ6からクランプ部75へ延びる配管60、61の外側を覆って配管60、61を保護する。カバー部7Bを取り外せば、燃料ポンプ6や配管60、61のメンテナンスを、より容易に行える。カバー部7Bの下部には、ポンプ保持部71に装着される燃料ポンプ6を避ける円弧形状の切欠き部79が形成されている。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
本願は、2019年3月11日提出の日本国特許出願特願2019-044154を基礎として優先権を主張するものであり、その記載内容の全てを、ここに援用する。

Claims (7)

  1. ヘッドパイプ(20)から後方に延びるメインフレーム(21)を含む車体フレーム(2)と、
    前記メインフレーム(21)の下側に配置されたエンジン(3)と、
    前記メインフレーム(21)の上側に配置され、前記エンジン(3)の燃料を収容する燃料タンク(4)と、
    前記燃料タンク(4)内の蒸発燃料を捕集するキャニスタ(5)と、
    前記燃料タンク(4)の外部に設けられた燃料ポンプ(6)と、
    を備えた鞍乗型車両(1)において、
    前記キャニスタ(5)と前記燃料ポンプ(6)は、
    前記メインフレーム(21)と前記エンジン(3)との間において上下方向に並んで配置され、かつ、
    共通の支持部材(7,7')を介して前記車体フレーム(2)に固定される、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
    前記キャニスタ(5)と前記燃料ポンプ(6)は、前記鞍乗型車両の平面視で重なるように配置される、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の鞍乗型車両であって、
    前記エンジン(3)には、エアクリーナ(80)を通った浄化空気が吸気配管(9)を介して供給され、
    前記メインフレーム(21)に対して、車幅方向の一方の側に前記吸気配管(9)が配置され、他方の側に前記支持部材(7,7')が配置される、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記支持部材(7,7')は、
    前記キャニスタを保持するキャニスタ保持部(70)と、
    前記燃料ポンプを保持するポンプ保持部(71)と、を含み、
    前記キャニスタ保持部は、車幅方向の一方の方向に向かって凹んだ保持形状を有し、
    前記ポンプ保持部は、車幅方向の他方の方向に向かって凹んだ保持形状を有する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記キャニスタ(5)は、前記燃料ポンプ(6)よりも上側に配置され、
    前記燃料ポンプ(6)は、前記キャニスタ(5)の車幅方向の外側端部(L1)よりも、車幅方向で内側に配置されている、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項4に記載の鞍乗型車両であって、
    前記キャニスタ(5)は、前記燃料ポンプ(6)よりも上側に配置され、
    前記支持部材(7,7')は、前記燃料タンク(4)と前記燃料ポンプ(6)とを接続する配管(60,61)を支持するクランプ部(75)を備え、
    前記クランプ部(75)は、前記キャニスタ保持部(70)を形成する壁部(70a)に設けられている、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両であって、
    前記支持部材(7,7')は、前記メインフレーム(21)から延びるステー(25)に係止される係止部(73)を有する、
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
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