JP7402849B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
また、車幅方向の中央部に配置される配置収納ケースに、電装品及び燃料系部品を配置する鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1及び特許文献2のように、電装品及び燃料系部品を収納ケースに収納することで、電装品及び燃料系部品を外からの熱や汚れから保護できる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、電装品及び燃料系部品を収納する収納ケースの配置を工夫し、燃料タンク及び内燃機関の配置及び構造の自由度を向上することを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
図1~図3を参照し、フロントフレーム19は、車幅の中央に位置するヘッドパイプ18から後下がりに後方に延びる左右一対のメインフレーム31と、メインフレーム31の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム32と、ヘッドパイプ18から下方に延びるダウンフレーム33と、ダウンフレーム33の下端部から下方及び後方に延びてピボットフレーム32の下端部に接続される左右一対のロアフレーム34と、ダウンフレーム33とメインフレーム31の前部とを前後方向に接続する左右一対の補強フレーム35とを備える。
ピボット軸22は、ピボットフレーム32に支持される。
ダウンフレーム33は、ヘッドパイプ18の後面部においてメインフレーム31の下方の部分から後下方に延びる。ダウンフレーム33は、車幅の中央で上下に延在する1本のパイプ状である。
燃料タンク29は、メインフレーム31の上方において、ヘッドパイプ18とシート17との間に配置される。燃料タンク29は、左右のメインフレーム31に上方から重なり、メインフレーム31に支持される。
ヘッドライト38は、ヘッドパイプ18の前方に配置される。
サイドカバー42は、ヘッドライト38、フロントカバー41、ヘッドパイプ18、フロントフレーム19の前部、及びフロントフォーク14の上部を車幅方向外側から覆う板状のカバーである。
サイドカバー42は、それぞれ個別に形成される第1サイドカバー45及び第2サイドカバー46を接続することで設けられる。
収納ケース50内には、電装品として、ECU(Electronic Controll Unit)51、及び、リレー52が収納される。
また、収納ケース50内には、燃料系部品として、キャニスター53、及び、弁54(第2の燃料系部品)が収納される。
ケース本体部60は、ケース本体部60における車幅方向内側の壁部を構成する内側壁部62と、ケース本体部60の前面を構成する前壁部63と、ケース本体部60の後面を構成する後壁部64と、ケース本体部60の上面を構成する上壁部65と、ケース本体部60の下面を構成する下壁部66とを備える。
前壁部63、後壁部64、上壁部65、及び下壁部66は、車両側面視における内側壁部62の周縁部から車幅方向外側に延出する。内側壁部62は、収納ケース50における車幅方向内側の壁部を構成する。
内側壁部62の下部には、支持面部67に対して車幅方向内側に膨出する内側膨出部68が設けられる。内側膨出部68が設けられることで、ケース本体部60の下部の収納空間は、ケース本体部60の上部の収納空間よりも車幅方向に大きくなっている。
ケース本体部60は、後壁部64の下部から後方に延出するガイド部70を備える。
また、ケース本体部60は、上壁部65の後部から上方に延出するハーネスガイド部71を備える。
カバー部61は、車両側面視で、ケース本体部60よりも小さく、ケース本体部60の一部のみを覆う。詳細には、カバー部61は、ケース本体部60の上部、及び、ケース本体部60の下部の前部を車幅方向外側から覆う。
カバー部61は、ケース本体部60に着脱自在である。なお、カバー部61は、例えばカバー部61の前縁部に設けられるヒンジ部を介してケース本体部60に対し開閉自在に設けられても良い。
カバー側壁部72の外側面には、車幅方向外側に突出するホース固定部72aが設けられる。ホース固定部72aは、カバー部61の前部、且つ、カバー部61の上下の中間部に設けられる。
リレー52は、車両側面視でECU51よりも小型の箱状部材である。リレー52は、支持面部67に固定され、ECU51の前下方に配置される。
ECU51は、ハーネス55が接続される第1端子部51aを下端部に備える。ECU51は、ハーネス55を介してパワーユニット12及びバッテリー(不図示)等に接続される。
リレー52は、ハーネス55が接続される第2端子部52aを下端部に備える。リレー52は、リレー52を介してバッテリー(不図示)等に接続される。
キャニスター53は、筒状容器53aの軸線53bが車両前後方向に指向する向きで配置される。
キャニスター53は、収納ケース50内の下部において、内側膨出部68内に収納される。
キャニスター53は、ECU51及びリレー52に対し下方に配置される。
また、キャニスター53には、キャニスター53内を外気に連通させる外気ホース77が接続される。
弁54は、第2ホース76の途中に設けられる。弁54は、第2ホース76を通ってキャニスター53から吸気通路部39に流れる蒸発燃料の流量を調節する。弁54の開閉は、ECU51により、パワーユニット12の運転状態に応じて制御される。
弁54は、キャニスター53に対し後方且つ上方に配置される。また、弁54は、ECU51に対し後方且つ下方に配置される。
第1ホース75の他端は燃料タンク29に接続される。第2ホース76の他端は吸気通路部39に接続される。
キャニスター53の後面には、外気ホース77の一端が接続される外気ホース接続部53eが設けられる。外気ホース77の他端は、外側に開口する。
カバー部61は、ECU51、リレー52、及び、キャニスター53を車幅方向外側から覆う。キャニスター53の前部はカバー部61によって覆われているが、キャニスター53の後部は、カバー部61によって覆われておらず、ケース本体部60内から車幅方向外側に露出する。
また、弁54は、カバー部61に対し後方側に位置する。弁54は、前端部がカバー部61によって覆われるが、弁54の大部分はケース本体部60内から車幅方向外側に露出する。
第1ホース75は、第1ホース接続部53cの上方で、カバー部61のホース固定部72aに固定されている。
第2ホース76は、第2ホース接続部53dから上方に延出する上方延出部76aと、上方延出部76aから後方に延出する後方延出部76bと、後方延出部76bから下方に屈曲する屈曲部76cと、屈曲部76cから後方且つ下方に延びて吸気通路部39に接続される下方延出部76dとを備える。
第2ホース76の後方延出部76bは、上下方向においてECU51とキャニスター53との間を通って後方に延びる。また、後方延出部76bは、車幅方向においてハーネス55と支持面部67との間を通って後方に延びる。ハーネス55の一部は、後方延出部76bに車幅方向外側から重なる。すなわち、後方延出部76bは、ケース本体部60内においてハーネス55よりも車幅方向内側に配索されている。これにより、第2ホース76とハーネス55との接触を抑制でき、第2ホース76及びハーネス55を効率良く配索できる。また、ハーネス55が第2ホース76に対し車幅方向外側に配置されるため、第1端子部51aに対しハーネス55を着脱する際に、第2ホース76を着脱する必要が無く、ハーネス55のメンテナンスが容易である。
ガイド部70は、後壁部64から後方に延びて屈曲部76cを車幅方向内側から覆う内壁部70aと、内壁部70aから車幅方向外側に延出するガイド壁部70bとを備える。
ガイド壁部70bは、屈曲部76cに沿うように円弧状に形成されるリブ状である。ガイド壁部70bは、屈曲部76cの外周に当接して屈曲部76cを下方にガイドする。屈曲部76cは、ガイド部70によってガイドされる被ガイド部である。
ハーネス当接部70cは、ガイド壁部70bの下方に設けられる。
ハーネス55は、ガイド部70の前方から第2ホース76と略平行に第2ホース76の下方を後方に延び、下方延出部76dの外側方を通って後方に延出する。ハーネス55は、車両側面視で、下方延出部76dに車幅方向外側から重なる。
ハーネス当接部70cは、屈曲部76cの後方で、ハーネス55に車幅方向内側から当接し、ハーネス55を受ける。これにより、ガイド部70の近傍においてハーネス55が車幅方向内側に移動することが抑制され、ハーネス55と第2ホース76の下方延出部76dとの接触が抑制される。
上方延出ハーネス部55aは、収納ケース50の後部の上面に沿うように前上方に延び、収納ケース50のハーネスガイド部71によってガイド及び支持される。
外気ホース77は、キャニスター53の外気ホース接続部53eから下方に延びる。外気ホース接続部53e及び外気ホース77は、カバー部61によって車幅方向外側から覆われておらず、ケース本体部60内から車幅方向外側に露出する。
外気ホースガイド部69は、外気ホースガイド部69の下端部を下方から覆う下面部69aと、外気ホースガイド部69の下端部を前方から覆う前面部69bと、外気ホースガイド部69の下端部を後方から覆う後面部69cとを備える。
外気ホース77の下端部は、下面部69a、前面部69b、及び後面部69cによって区画される開口から外気ホースガイド部69内に入り、下面部69aに当接する。
下面部69aは、外気ホース77の下端部に当接することで、外気ホース77の下端部を下面部69aの斜面に沿って車幅方向内側且つ下方にガイドする。
外気ホース77は、外気ホースガイド部69にガイドされて、車幅方向内側且つ下方に延びて開口するため、外気ホース77の下端の開口から液体等が外気ホース77に入り難い。このため、例えば、洗車時等に外気ホース77に水が入ることが抑制される。
また、収納ケース50は、パワーユニット12及び燃料タンク29に対し車幅方向外側に配置される。
詳細には、収納ケース50の上部は、車両側面視で、ヘッドパイプ18と燃料タンク29との間に配置される。収納ケース50の上部の後部は、燃料タンク29の前端部に車幅方向外側から重なる。
収納ケース50の下部は、車両側面視で、ヘッドパイプ18とシリンダー部24との間に配置される。
車幅の中央に1本で設けられるダウンフレーム33の外側方に収納ケース50を配置するため、収納ケース50を車幅方向に大きくでき、収納ケース50の容量を大きく確保できる。
また、収納ケース50の下方では、上側ダウンフレーム34aが左右一対で設けられるため、フロントフレーム19の剛性を高く確保できる。
このため、燃料タンク29の形状及び配置の自由度が高くなり、燃料タンク29の容量を大きく確保し易い。また、パワーユニット12を高い位置に配置し易くなり、パワーユニット12の最低地上高を大きく確保できる。例えば、燃料タンク29とパワーユニット12との間に収納ケース50を挟むように設ける場合、上下方向のスペースに余裕が無くなり、パワーユニット12及び燃料タンク29の配置の自由度が低下する。
収納ケース50の下部は、車両側面視で、シリンダー部24に重なる高さ位置に配置される。
キャニスター53は、収納ケース50の下部に収納される。これにより、キャニスター53がシリンダー部24に近くなるため、キャニスター53を、第2ホース76を介して吸気通路部39に接続し易い。
また、ECU51及びリレー52は、収納ケース50内においてキャニスター53の上方に配置される。このため、ECU51及びリレー52がシリンダー部24から遠くなり、ECU51及びリレー52に対するシリンダー部24の熱影響を低減できる。
また、収納ケース50は樹脂製であるため、遮熱効果が高い。このため、収納ケース50内の部品に対するシリンダー部24の熱影響を低減できる。
重なり部68aは、燃料タンク29の車幅方向の外側面に対し車幅方向内側に入り込んだ部分であり、燃料タンク29の真下のスペースを利用して設けられる。
キャニスター53の少なくとも一部(後部)は、重なり部68a内に配置される。このため、ECU51よりも車幅方向に大型の部品であるキャニスター53を、燃料タンク29の真下のスペースを有効利用してコンパクトに配置できる。
ECU51及びリレー52は、キャニスター53よりも車幅方向に小型の部品であるため、キャニスター53の上方にコンパクトに収納できる。
キャニスター53は、ECU51及びリレー52に対し、下方且つ車幅方向内側に配置される。
また、車両側面視で、収納ケース50の大部分は、サイドカバー42によって車幅方向外側から覆われて隠れる。このため、収納ケース50が視認されることが抑制され、鞍乗り型車両10の外観性が良い。カバー44も収納ケース50の一部を覆う。
収納ケース50がサイドカバー42の内側に配置される構成であっても、収納ケース50にカバー部61を設けることで、収納ケース50内への水や汚れの侵入を効果的に抑制できる。また、カバー部61が設けられることで、サイドカバー42によってケース本体部60を覆う必要性が低くなるため、サイドカバー42の形状の自由度が向上する。
なお、収納ケース50は、例えば、キャニスター53を後方からほとんど覆わずに、キャニスター53を前方、上方、下方、車幅方向内側、及び車幅方向外側から覆う箱状に形成されても良い。
また、収納ケース50は、他の固定部(不図示)によっても、フロントフレーム19に固定される。
キャニスター53、弁54、ECU51、及びリレー52は、収納ケース50に纏めて取り付けられてから、収納ケース50と一体に車体フレーム11に組み付けられることができる。このため、組み付け作業の効率が良い。
この構成によれば、キャニスター53を収納する収納ケース50を、サイドカバー42とフロントフレーム19との間の空間を利用して配置できるため、収納ケース50をコンパクトに配置できる。
この構成によれば、ダウンフレーム33が車幅の中央に1本で設けられるため、ダウンフレーム33とサイドカバー42との間の空間を大きく確保できる。このため、ダウンフレーム33とサイドカバー42との間に収納ケース50をコンパクトに配置できる。
この構成によれば、キャニスター53を箱状の収納ケース50によって前方、上方、下方、車幅方向内側、及び車幅方向外側から効果的に保護できる。
この構成によれば、収納ケース50が樹脂製であるため、外側の熱からキャニスター53を効果的に保護できる。
この構成によれば、サイドカバー42の内側においてヘッドパイプ18と燃料タンク29との間の空間を利用して、収納ケース50をコンパクトに配置できる。
この構成によれば、サイドカバー42の内側においてヘッドパイプ18とパワーユニット12との間の空間を利用して、収納ケース50をコンパクトに配置できる。また、パワーユニット12と収納ケース50との距離を確保でき、キャニスター53をパワーユニット12の熱から保護できる。
この構成によれば、弁54を収納ケース50によって保護できる。また、キャニスター53及び弁54を収納ケース50に纏めて取り付けてから収納ケース50を車体フレーム11に組み付けでき、組み付け作業の効率が良い。
この構成によれば、弁54を収納ケース50によって効果的に保護できる。また、互いに関係性の高いキャニスター53及び弁54を収納ケース50に纏めて取り付けできる。
この構成によれば、燃料タンク29の真下の重なり部68aを利用して、車幅方向に大型のキャニスター53をコンパクトに配置できる。弁54は、キャニスター53よりも車幅方向に小型であるため、キャニスター53の上方にコンパクトに配置できる。
この構成によれば、収納ケース50内の空気を排気口78から排出でき、キャニスター53を効率良く冷却できる。
この構成によれば、ECU51、リレー52、及びキャニスター53を収納する収納ケース50が、パワーユニット12及び燃料タンク29の近傍で車体フレーム11の外側方に配置されるため、収納ケース50がパワーユニット12及び燃料タンク29の配置の妨げになることを抑制できる。このため、燃料タンク29及びパワーユニット12の配置及び構造の自由度を向上できる。
この構成によれば、シリンダー部24に対し上方に配置される収納ケース50内で、ECU51及びリレー52がキャニスター53よりも上方に配置されるため、ECU51及びリレー52をパワーユニット12から離して配置ででき、ECU51及びリレー52に対するパワーユニット12の熱影響を低減できる。また、キャニスター53をパワーユニット12の近くに配置でき、キャニスター53をパワーユニット12に接続し易い。
なお、ECU51及びリレー52を電装品として見た場合において、この電装品の少なくとも一部が、キャニスター53よりも上方に配置されていれば良い。
この構成によれば、燃料タンク29の真下の重なり部68aを利用して、キャニスター53をコンパクトに配置できる。
この構成によれば、キャニスター53をECU51及びリレー52よりも車幅方向内側に配置し、キャニスター53とECU51及びリレー52とは上下にずれて配置されるため、キャニスター53、ECU51、及びリレー52を車幅方向にコンパクトに配置できる。
この構成によれば、キャニスター53に接続されるホース74とハーネス55とを車幅方向に離すことができ、ホース74及びハーネス55を効率良く配索できる。
この構成によれば、収納ケース50が備えるガイド部70によって、ホース74の屈曲部76cを所望の方向にガイドできる。また、ガイド部70が備えるハーネス当接部70cによって、ハーネス55とホース74との当接を避けることができる。
この構成によれば、カバー部61によって、第2ホース接続部53d、第1端子部51a、及び第2端子部52aを効果的に保護できる。
この構成によれば、カバー部61を利用して第1ホース75を固定できる。
この構成によれば、収納ケース50に収納されるキャニスター53を、パワーユニット12及び燃料タンク29の近傍にコンパクトに配置できる。
この構成によれば、外気ホース77を、収納ケース50が備える外気ホースガイド部69によって所望の方向にガイドできる。
上記実施の形態では、カバー部61は、第2ホース接続部53d、第1端子部51a、及び第2端子部52aを車幅方向外側から覆うものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。カバー部61は、第2ホース接続部53d、第1端子部51a、及び第2端子部52aを車幅方向外側及び前方の少なくとも一方から覆っていれば良い。
また、上記実施の形態では、燃料系部品としてキャニスター53を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、収納ケース50に収納される燃料系部品は、燃料タンク29の燃料をパワーユニット12に送る燃料ポンプであっても良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
以下、図8を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記実施の形態(第1の実施の形態)と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、収納ケース50に吸気口280が設けられる点が、上記実施の形態と異なる。
ケース本体部60の前壁部63には、前壁部63を貫通する吸気口280が設けられる。
吸気口280は、正面視において、吸気口280の少なくとも一部がキャニスター53に前方から重なる位置に設けられる。
鞍乗り型車両10の走行風は、吸気口280から収納ケース50内に流入する。収納ケース50内の走行風及び空気は、排気口78から後方に排出される。このため、キャニスター53及びECU51等の部品を走行風によって効果的に冷却できる。
この構成によれば、吸気口280から収納ケース50内に入って排気口78から排出される走行風によって、キャニスター53を効率良く冷却できる。
以下、図9を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記実施の形態(第1の実施の形態)と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第3の実施の形態は、キャニスター353は、上記実施の形態とは異なる向きで収納ケース50に収納される。
キャニスター353は、キャニスター53と同様に構成されるものであるが、区別のため符号353を付して説明する。
キャニスター353は、キャニスター53を前後方向に逆にして配置したものである。このため、第1ホース接続部53c及び第2ホース接続部53dは、キャニスター353の後面に位置する。
第1ホース75に対応する第1ホース375は、第1ホース接続部53cに接続される。第2ホース76に対応する第2ホース376は、第2ホース接続部53dに接続される。
第2ホース376は、第2ホース接続部53dからケース本体部60内を上方に延び、その後、後方に延出して収納ケース50の後方に出る。
ハーネス55は、収納ケース50の内側において、第2ホース376に対し車幅方向外側に配置されている。ハーネス55の一部は、第2ホース376に車幅方向外側から重なる。
以下、図10及び図11を参照して、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態において、上記実施の形態(第1の実施の形態)と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第4の実施の形態は、収納ケース450が、上記実施の形態のカバー部61を有さない点等が、上記実施の形態と異なる。
収納ケース450は、車幅方向外側に開放する箱状である。収納ケース450は、上記実施の形態の収納ケース50に替えて、収納ケース50と同じ位置に配置される。
前壁部463、後壁部464、上壁部465、及び下壁部466は、車両側面視における内側壁部462の周縁部から車幅方向外側に延出する。
収納ケース450内には、ECU51、リレー52、キャニスター53、及び、弁54が配置される。
キャニスター53は、内側膨出部468内に配置される。ECU51、リレー52、及び弁54は、キャニスター53の上方に配置される。
収納ケース450の外側面は、全体的に車幅方向外側に開放する開放部481である。
収納ケース450の後端部には、後壁部464の車幅方向外側の端縁が前壁部463の車幅方向外側の端縁よりも車幅方向内側に位置することで、後方に開放する排気口478が設けられる。
第4の実施の形態では、収納ケース450は、キャニスター53を、前方、上方、下方、及び車幅方向内側から覆う箱状である。
この構成によれば、キャニスター53を箱状の収納ケース450によって、前方、上方、下方、及び車幅方向内側から効果的に保護できる。
なお、収納ケース450は、例えば、キャニスター53を後方からほとんど覆わずに、キャニスター53を前方、上方、下方、及び車幅方向内側から覆う箱状に形成されても良い。
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
この構成によれば、電装品及び燃料系部品を収納する収納ケースが、内燃機関及び燃料タンクの近傍で車体フレームの外側方に配置されるため、収納ケースが内燃機関及び燃料タンクの配置の妨げになることを抑制できる。このため、燃料タンク及び内燃機関の配置及び構造の自由度を向上できる。
この構成によれば、シリンダー部に対し上方に配置される収納ケース内で、電装品が燃料系部品よりも上方に配置されるため、電装品を内燃機関から離して配置でき、電装品に対する内燃機関の熱影響を低減できる。また、燃料系部品を内燃機関の近くに配置でき、燃料系部品を内燃機関に接続し易い。
この構成によれば、燃料タンクの真下の重なり部を利用して、燃料系部品を車幅方向において燃料タンクに近づけながらコンパクトに配置できる。
この構成によれば、燃料系部品を電装品よりも車幅方向内側に配置し、燃料系部品と電装品とは上下にずれて配置されるため、燃料系部品及び電装品を車幅方向にコンパクトに配置できる。
この構成によれば、燃料系部品に接続されるホースと電装品に接続されたハーネスとを車幅方向に離すことができ、ホース及びハーネスを効率良く配索できる。
この構成によれば、収納ケースが備えるガイド部によって、ホースの被ガイド部を所望の方向にガイドできる。また、ガイド部が備えるハーネス当接部によって、ハーネスとホースとの当接を避けることができる。
この構成によれば、カバー部によって、ホースとキャニスターとの接続部、及び、電装品の端子部を効果的に保護できる。
この構成によれば、カバー部を利用して第1ホースを固定できる。
この構成によれば、収納ケースに収納されるキャニスターを、内燃機関及び燃料タンクの近傍にコンパクトに配置できる。
この構成によれば、外気ホースを、収納ケースが備える外気ホースガイド部によって所望の方向にガイドできる。
11 車体フレーム
12 パワーユニット(内燃機関)
24 シリンダー部
29 燃料タンク
50 収納ケース
51 ECU(電装品)
51a 第1端子部(端子部)
52 リレー(電装品)
52a 第2端子部(端子部)
53 キャニスター(燃料系部品)
53d 第2ホース接続部(接続部)
55 ハーネス
60 ケース本体部
61 カバー部
68a 重なり部
69 外気ホースガイド部
70 ガイド部
70c ハーネス当接部
72a ホース固定部
74 ホース
75 第1ホース
76c 屈曲部(被ガイド部)
77 外気ホース
Claims (10)
- 内燃機関(12)と、前記内燃機関(12)の上方に配置される燃料タンク(29)と、前記内燃機関(12)を支持する車体フレーム(11)と、電装品(51,52)及び燃料系部品(53)を収納する収納ケース(50)とを備える鞍乗り型車両において、
前記車体フレーム(11)は、車幅の中央に位置するヘッドパイプ(18)から前記車両の前方から後下がりに後方に延びる左右一対のメインフレーム(31)と、前記ヘッドパイプ(18)から車幅の中央に位置で下方に延びる一本のダウンフレーム(33)と、を備え、
前記収納ケース(50)内の前記電装品(51,52)は、前記内燃機関(12)及び前記燃料タンク(29)の近傍で前記メインフレーム(31)の外側方に配置され、
前記収納ケース(50)内の前記燃料系部品(53)は、前記メインフレーム(31)より下方に位置し、さらに前記ダウンフレーム(33)と車体側面視で重なることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記収納ケース(50)の少なくとも一部は、前記内燃機関(12)のシリンダー部(24)に対し上方に配置され、
前記収納ケース(50)の少なくとも一部は、側面視において前記シリンダー部(24)に重なる高さ位置に配置され、
前記電装品(51,52)の少なくとも一部は、前記収納ケース(50)内で、前記燃料系部品(53)よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。 - 前記収納ケース(50)は、前記燃料タンク(29)に対し下方から重なる重なり部(68a)を備え、前記燃料系部品(53)の少なくとも一部は、前記重なり部(68a)に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
- 前記燃料系部品(53)は、前記電装品(51,52)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。
- 前記燃料系部品(53)には、燃料が通るホース(74)が接続され、
前記収納ケース(50)内において、前記ホース(74)の少なくとも一部は、前記電装品(51,52)に接続されたハーネス(55)よりも車幅方向内側に配索されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記収納ケース(50)は、前記ホース(74)の被ガイド部(76c)をガイドするガイド部(70)を備え、
前記ガイド部(70)は、前記被ガイド部(76c)に対し車幅方向外側に延出して前記ハーネス(55)を受けるハーネス当接部(70c)を備えることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。 - 前記収納ケース(50)は、車幅方向外側に開放する箱状のケース本体部(60)と、前記ケース本体部(60)を車幅方向外側から覆うカバー部(61)とを備え、
前記カバー部(61)は、前記ホース(74)と前記燃料系部品(53)との接続部(53d)、及び、前記ハーネス(55)が接続される前記電装品(51,52)の端子部(51a,52a)を、車幅方向外側及び前方の少なくとも一方から覆うことを特徴とする請求項5または6に記載の鞍乗り型車両。 - 前記ホース(74)は、前記燃料タンク(29)と前記燃料系部品(53)とを接続する第1ホース(75)を備え、
前記カバー部(61)は、前記第1ホース(75)が固定されるホース固定部(72a)を備えることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両。 - 前記燃料系部品(53)は、前記燃料タンク(29)で生じる蒸発燃料を吸着するキャニスター(53)であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
- 前記キャニスター(53)は、前記キャニスター(53)内を外気に連通させる外気ホース(77)が接続され、
前記収納ケース(50)は、前記外気ホース(77)をガイドする外気ホースガイド部(69)を備えることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗り型車両。
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