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JP7325997B2 - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物に関する。
ミコナゾール等のアゾール系抗真菌剤をフケ防止剤として配合した毛髪洗浄剤組成物が市販されている。
しかしながら、毛髪洗浄剤組成物中の界面活性剤等の共存成分などにより、アゾール系抗真菌剤の経時的な安定性が悪くなることがあるという課題があった。
この課題に対し、毛髪洗浄剤組成物中のアゾール系抗真菌剤を安定に保つための手段がいくつか報告されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来のアゾール系抗真菌剤が配合された毛髪洗浄剤組成物は、すすぎ時に有効成分(アゾール系抗真菌剤)が洗い流されてしまい、皮膚や毛髪に対して期待する効果を得ることが困難であるという課題があった。
この課題に対し、前記有効成分を滞留させる方法のひとつとして、界面活性剤とカチオン性高分子のコアセルベーションの疎水的相互作用により前記有効成分を滞留させる技術を使用する方法が考えられる。
しかしながら、前記界面活性剤とカチオン性高分子とのコアセルベートも、多くの場合、すすぎ時に流されてしまい、前記有効成分の効果を十分に得ることができる程度の滞留性を得ることができないという課題があった(特許文献2参照)。また、このコアセルベーション技術を用いた毛髪洗浄剤組成物は、泡量が低く、低粘度であるため手から液ダレしやすいという課題もあった。
この課題に対し、毛髪洗浄剤組成物の粘度を向上させるために一般的な高分子やポリオキシエチレン型のノニオン性界面活性剤を添加すると、滞留性が減少してしまう傾向があった。
したがって、前記アゾール系抗真菌剤の滞留性に優れ、その効果及び持続性を十分に得ることができ、かつ、アゾール系抗真菌剤の安定性を維持することができ、泡量に優れ、液ダレしにくい毛髪洗浄剤組成物は未だ提供されておらず、その速やかな開発が強く望まれているのが現状である。
特開2014-47165号公報 特開2013-136565号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、アゾール系抗真菌剤の滞留性に優れ、その効果及び持続性を十分に得ることができ、かつ、低温保存安定性及び泡量に優れ、液ダレしにくい毛髪洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩及びアシルアミノ酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、(B)両性界面活性剤と、(C)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマーと、(D)アゾール系抗真菌剤と、(E)下記一般式(1)で表される化合物と、を含有し、前記(C)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、前記(B)成分の含有量に対する、前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B)]が0.8~16である毛髪洗浄剤組成物が、前記(D)成分の滞留性に優れ、前記(D)成分の効果及び持続性を十分に得ることができ、かつ、低温保存安定性及び泡量に優れ、液ダレしにくいことを見出し、本発明の完成に至った。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1> (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩及びアシルアミノ酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤と、
(B)両性界面活性剤と、
(C)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマーと、
(D)アゾール系抗真菌剤と、
(E)下記一般式(1)で表される化合物と、
(ただし、前記一般式(1)中、Rは炭素数8~18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1~3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表す。)
を含有し、
前記(C)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
前記(B)成分の含有量に対する、前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B)]が0.8~16であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物である。
<2> pHが6~7である前記<1>に記載の毛髪洗浄剤組成物である。
<3> (B)成分の含有量に対する、(E)成分の含有量の質量比[(E)/(B)]が0.2~0.65である前記<1>から<2>のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、アゾール系抗真菌剤の滞留性に優れ、その効果及び持続性を十分に得ることができ、かつ、低温保存安定性及び泡量に優れ、液ダレしにくい毛髪洗浄剤組成物を提供することができる。
(毛髪洗浄剤組成物)
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(A)アニオン性界面活性剤と、(B)両性界面活性剤と、(C)カチオン性ポリマーと、(D)アゾール系抗真菌剤と、(E)一般式(1)で表される化合物と、を含有し、必要に応じて、更にその他の成分を含有する。
<(A)アニオン性界面活性剤>
前記(A)成分のアニオン性界面活性剤は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性及び泡量を向上させ、液ダレしにくくするために含有させることができる。
前記(A)成分は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩及びアシルアミノ酸塩から選択される少なくとも1種のアニオン性界面活性剤である。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩が好ましい。
<<ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩>>
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A1)で表される化合物などが挙げられる。前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(A1)中、Rは、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基で置換されたフェニル基を表す。前記Rの炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、10~14が好ましく、11~13がより好ましい。
前記一般式(A1)中、Rは、アルキレン基を表す。前記Rの炭素数は、2である。
前記一般式(A1)中、oは、エチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数を表す。前記エチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、1~10が好ましく、3~6がより好ましい。
前記一般式(A1)中、Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン、アンモニウム、又は塩基性アミノ酸を表す。これらの中でも、アルカリ金属が好ましく、ナトリウムがより好ましい。
前記一般式(A1)で表されるポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩の具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸カリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩などが挙げられる。
前記(A)成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩の市販品としては、例えば、エナジコールEC-30(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ライオン株式会社製)、ビューライト LCA-25F(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、ビューライト LCA(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、ビューライト LCA-30D(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム)、ビューライト LCA-H(ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸)、ビューライト LCA-25NH(ラウレス-4カルボン酸)、ビューライト SHAA(ラウリルグリコールカルボン酸ナトリウム)(以上、三洋化成工業株式会社製)、カオーアキポRLM-45NV(ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム(エチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数:4.5))、カオーアキポRLM-100NV(ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム(エチレンオキサイド(EO)の平均付加モル数:10))(以上、花王株式会社製)などが挙げられる。
<<アシルアミノ酸塩>>
前記アシルアミノ酸塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(A2)で表される化合物などが挙げられる。前記アシルアミノ酸塩は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(A2)中、Rは、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基、又は直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基若しくはアルケニル基で置換されたフェニル基を表す。前記Rの炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5~23が好ましく、8~18がより好ましい。
前記一般式(A2)中、Rは、水素原子又はアルキル基を表す。前記Rがアルキル基である場合、その炭素数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1~3が好ましい。
前記一般式(A2)中、R及びRは、水素原子又は-(CH-COOMを表す。前記R及び前記Rは、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
前記一般式(A2)中、n及びmは、0~20の数を表す。前記n及び前記mは、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
前記一般式(A2)中、M及びMは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミン、アンモニウム又は塩基性アミノ酸を表す。前記M及び前記Mは、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
前記アシルアミノ酸塩の親水部のアミノ酸構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、グリシン、グルタミン酸、メチルアラニンが好ましい。
前記一般式(A2)で表されるアシルアミノ酸塩の具体例としては、N-ココイル-グリシンカリウム(N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム)等のN-アシル-グリシン又はその塩;N-ミリストイル-N-カルボキシエチル-グリシンナトリウム等のN-アシル-N-カルボキシエチル-グリシン又はその塩;N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸カリウム、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸カリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-パーム脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム等のN-アシルグルタミン酸又はその塩;N-ラウロイルアスパラギン酸、N-ミリストイルアスパラギン酸、N-パルミトイルアスパラギン酸等のN-アシルアスパラギン酸又はその塩;N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンカリウム、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニントリエタノ-ルアミン、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ミリストイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-DL-アラニントリエタノールアミン等のN-アシル-N-メチル-β-アラニン又はその塩;ココイルアラニンナトリウム、N-ココイル-β-アラニントリエタノールアミン等のN-アシル-β-アラニン又はその塩;ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム等のN-アシルサルコシン又はその塩などが挙げられる。
これらの中でも、前記アシルアミノ酸塩は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、N-アシルサルコシン塩、N-アシルアラニン塩、N-アシルグルタミン酸塩、N-アシルアスパラギン酸塩などが好ましい。
前記(A)成分の前記アシルアミノ酸塩は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アシルアミノ酸塩の市販品としては、例えば、アミソフト(登録商標)CS-11(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)CS-22(N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)LS-11(N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)MS-11(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)HS-11P(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)HS-11P(F)(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナトリウム)、アミソフト(登録商標)HS21(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ジナトリウム)、アミライト(登録商標)ACS-12(ココイルアラニンナトリウム)(以上、味の素ヘルシーサプライ株式会社製)、アミノサーファクト(登録商標)AMMS-P1(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウム)(旭化成ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL サルコシネート MN(ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム)、NIKKOL アラニネート LN-30(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(以上、日光ケミカルズ株式会社製)、アラノンACE(ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム)、アラノンAME(ミリストイルメチル-β-アラニンナトリウム)、アラノンALE(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(以上、川研ファインケミカル株式会社製)、エナジコール L-30AN(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(ライオン株式会社製)、ソフティルトAT-L(ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム)(日油株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、4質量%~20質量%が好ましく、5質量%~11質量%がより好ましい。前記(A)成分の含有量が、4質量%~20質量%であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。
<(B)両性界面活性剤>
前記(B)成分の両性界面活性剤は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性及び泡量を向上させ、液ダレしにくくするために含有させることができる。
前記(B)成分の両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベタイン型両性界面活性剤、アミノ酸型両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記(B)成分は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、ベタイン型両性界面活性剤が好ましい。
前記ベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルキルベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アミドベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記スルホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ホスホベタイン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アルキルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。前記アルキルヒドロキシホスホベタインとしては、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタイン、ミリスチルヒドロキシホスホベタイン、ステアリルヒドロキシホスホベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記イミダゾリン型両性界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、N-ラウロイル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N-ヤシ油脂肪酸アシル-N’-カルボキシメチル-N’-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、前記(B)成分は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤が好ましく、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインがより好ましい。
前記(B)成分の両性界面活性剤は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記(B)成分の両性界面活性剤の市販品としては、例えば、エナジコールL-30B(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)(ライオン株式会社製)、アンヒトール20AB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)、アンヒトール55AB(コカミドプロピルベタイン)、アンヒトール20YB(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエテルイミダゾリニウムベタイン)、アンヒトール20BS(ラウリルベタイン)(以上、花王株式会社製)、レボン2000L(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)、レボン2000(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン)、レボンCIB(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、レボン105(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)(以上、三洋化成工業株式会社製)、ソフタゾリンLPB(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)、ソフタゾリンCPB(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン)、ソフタゾリンCPB-R(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン)、ソフタゾリンCH(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、ソフタゾリンCH-R(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)(以上、川研ファインケミカル株式会社製)、アンホレックス30S(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、アンホレックス35N(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、アンホレックス50(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、アンホレックスK-80(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)(ミヨシ油脂株式会社製)、NIKKOL AM-101(2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン)、NIKKOL AM-301(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)(以上、日光ケミカルズ株式会社製)などが挙げられる。
前記(B)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、1質量%~20質量%が好ましく、2.5質量%~10質量%がより好ましい。前記(B)成分の含有量が1質量%~20質量%であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。
<質量比[(A)/(B)]>
前記(B)成分の含有量に対する、前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B)]は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、0.8~16であり、1~8が好ましい。前記質量比[(A)/(B)]が、0.8~16であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。一方、前記質量比[(A)/(B)]が、0.8未満又は16を超えると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが低下する。
<(C)カチオン性ポリマー>
前記(C)成分のカチオン性ポリマーは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種であり、フケ及びかゆみの改善効果の持続性及び泡量を向上させ、液ダレしにくくするために含有させることができる。
前記(C)成分のうちの前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体は、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、下記一般式(C1)で表される。
ただし、前記一般式(C1)中、n及びmは各構造単位のモル比率(モル%)を表し、n+m=100であり、前記mは65モル%以上である。
前記(C)成分のうちの前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率としては、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、65モル%以上であり、95モル%以上が好ましい。前記モル比率が、65モル%未満であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが低下することがある。
前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記(C)成分のうちの前記塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における各構造単位のモル比率は、核磁気共鳴(NMR)により下記測定条件で測定することで決定することができる。
[測定条件]
溶媒:重水(DO)
測定器:JNM-LA300(300MHz、日本電子株式会社製)
前記(C)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、10,000~1,000,000が好ましく、15,000~450,000がより好ましい。
前記(C)成分のカチオン性ポリマーの重量平均分子量は、例えば、SEC-MALLS-RIシステム(測定条件:カラム:東ソー株式会社製TSKgelαシリーズ α-Mカラム30cm、溶媒:硝酸ナトリウム0.3M水溶液)で測定することができる。
前記(C)成分のカチオン性ポリマーの固形分30質量%~44質量%の溶液の25℃での粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、10mPa・s~15,000mPa・sが好ましく、20mPa・s~12,000mPa・sがより好ましい。
前記粘度は、例えば、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて測定することができる。
前記(C)成分のカチオン性ポリマーは、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、以下のものなどが挙げられる。
マーコート(MERQUAT)100(塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%~44質量%の25℃での粘度:8,000mPa・s~12,000mPa・s、重量平均分子量:150,000)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、6回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート295(塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体、ルーブリゾール社製、固形分35質量%~40質量%の25℃での粘度:3,500mPa・s~9,000mPa・s、重量平均分子量:190,000、前記一般式(C1)におけるn:m=5:95(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が95モル%)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、30回転/分間の条件において測定することができる。
マーコート280(塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体、ルーブリゾール社製、固形分39質量%~43質量%の25℃での粘度:3,000mPa・s~6,000mPa・s、重量平均分子量:450,000、前記一般式(C1)におけるn:m=35:65(モル比)、塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%)。前記粘度は、ブルックフィールド粘度計LVF(ブルックフィールド社製)を用いて、25℃でスピンドルNo.4のローターを使用し、60回転/分間の条件において測定することができる。
前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1質量%~5質量%が好ましく、0.3質量%~2質量%がより好ましく、0.5質量%~1質量%が特に好ましい。前記(C)成分の含有量が、0.1質量%~5質量%であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。
<(D)アゾール系抗真菌剤>
前記(D)成分のアゾール系抗真菌剤は、フケ及びかゆみの改善効果を向上させるために含有させることができる。
前記(D)成分としては、アゾール系抗真菌剤であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ミコナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、チオコナゾール、オキシコナゾール、ビフォナゾール、ラノコナゾール、ルリコナゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、フルコナゾール、イトラコナゾール、ネチコナゾール、スルコナゾール、ホスフルコナゾール、ボリコナゾール、クロコナゾール、又はこれらの塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、硝酸塩、塩酸塩などが挙げられる。
これらの中でも、前記(D)成分は、フケ及びかゆみの改善効果の点から、ミコナゾール及び/又はその塩が好ましく、ミコナゾール硝酸塩がより好ましい。
前記(D)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記市販品としては、例えば、ミコナゾール硝酸塩(長瀬産業株式会社製)などが挙げられる。
前記(D)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果、並びに、低温保存安定性の点から、0.1質量%~1質量%が好ましく、0.5質量%~1質量%がより好ましい。前記(D)成分の含有量が、0.1質量%以上であると、フケ及びかゆみの改善効果が良好であり、1質量%以下であると、低温保存安定性が良好である。
<(E)下記一般式(1)で表される化合物>
前記(E)成分の下記一般式(1)で表される化合物は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性及び泡量を向上させ、液ダレしにくくするために含有させることができる。
(ただし、前記一般式(1)中、Rは炭素数8~18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1~3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表す。)
前記一般式(1)中、Rは、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表すが、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、直鎖状のアルキル基がより好ましい。
また、前記一般式(1)中、Rの炭素数は8~18であるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、11~13が好ましい。
前記一般式(1)中、R及びRはそれぞれ独立して直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すが、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基が好ましく、直鎖状のアルキル基がより好ましく、メチル基であることが特に好ましい。
前記一般式(1)中、R及びRは、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
これらの中でも、前記(E)成分は、前記一般式(1)中のRのアルキル鎖長が8~18のアルキルジメチルアミンオキシドが好ましく、前記一般式(1)中のRのアルキル鎖長が11~13のアルキルジメチルアミンオキシドがより好ましい。
前記(E)成分は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記市販品としては、例えば、ユニセーフA-LM(ラウリルジメチルアミンオキシド)、ユニセーフA-LMR(ラウリルジメチルアミンオキシド)、ユニセーフA-LE(ジヒドロキシエチルラウリルアミンオキシド)、ユニセーフA-SM(ステアリルジメチルアミンオキシド)(以上、日油株式会社製)、アンヒトール20N(ラウリルジメチルアミンオキシド、花王株式会社製)、ソフタミンL(ラウリルジメチルアミンオキシド、東邦化学工業株式会社製)、ゲナミノックスK-12(ラウリルジメチルアミンオキシド)、ゲナミノックスKC(ココアミンオキシド)(以上、クラリアントジャパン株式会社製)、アデカミンLDM(ラウリルジメチルアミンオキシド、株式会社ADEKA製)、AX剤CS(ラウリルジメチルアミンオキシド)、カデナックスDM12D-W(ラウリルジメチルアミンオキシド)(以上、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、スタンダモックスC1214(ラウリルジメチルアミンオキシド、Cognis(BASF)社製)などが挙げられる。
前記(E)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、0.1質量%~4質量%が好ましく、0.4質量%~4質量%がより好ましい。前記(E)成分の含有量が、0.1質量%~4質量%であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。
<質量比[(E)/(B)]>
前記(B)成分の含有量に対する、前記(E)成分の含有量の質量比[(E)/(B)]としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、0.03~0.65が好ましく、0.2~0.65がより好ましい。前記質量比[(E)/(B)]が、0.03~0.65であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。
<その他の成分>
前記毛髪洗浄剤組成物における前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、通常の毛髪洗浄剤組成物に用いられる成分の中から適宜選択することができ、例えば、溶媒(精製水等)、非イオン性界面活性剤、油分、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の増粘剤、クエン酸、キレート剤(エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等)、乳白化剤(ジイソステアリン酸エチレングリコール、魚鱗、雲母片等)、前記(D)成分以外の殺菌剤、pH調整剤、色素、防腐剤、防黴剤、清涼剤、香料、香料組成物などが挙げられる。これらの中でも、前記毛髪洗浄剤組成物は、溶媒を含むことが好ましい。
前記その他の成分の含有量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<pH>
前記毛髪洗浄剤組成物のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさの点から、5~7が好ましく、6~7がより好ましい。前記毛髪洗浄剤組成物のpHが5~7であると、フケ及びかゆみの改善効果の持続性、泡量、及び液ダレのしにくさが良好である。
<粘度>
前記毛髪洗浄剤組成物の粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液ダレのしにくさの点から、800mPa・s以上が好ましく、1,200mPa・s以上がより好ましく、1,600mPa・s以上が特に好ましい。前記毛髪洗浄剤組成物の粘度が800mPa・s以上であると、液ダレのしにくさが良好である。
前記毛髪洗浄剤組成物の粘度は、B型粘度計(株式会社トキメック製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、30回転/分間で20秒間の条件において測定することができる。なお、前記毛髪洗浄剤組成物の粘度の上限としては、液ダレのしにくさの点から、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
-製造方法-
本発明の前記毛髪洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、前記(D)成分、前記(E)成分、更に必要に応じで、前記その他の成分を混合し、溶解させることにより製造する方法などが挙げられる。
前記毛髪洗浄剤組成物は、装置を用いて製造してもよい。前記装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、剪断力があり、全体を混合することができる攪拌羽根を備えた攪拌装置などが挙げられる。
前記攪拌羽根としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロペラ、タービン、ディスパーなどが挙げられる。
-用途-
本発明の前記毛髪洗浄剤組成物は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性に優れ、かつ、低温保存安定性及び泡量に優れ、液ダレしにくいため、シャンプー、リンスインシャンプー、コンディショニングシャンプー、トリートメントインシャンプーなどに幅広く利用することができる。
以下に実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
実施例及び比較例に記載の各成分の含有量は「質量%」で示し、全て純分換算した値である。前記(B)成分の含有量に対する、前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B)]は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで求め、記載した。前記(B)成分の含有量に対する、前記(E)成分の含有量の質量比[(A)/(E)]は、小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位まで求め、記載した。
(実施例1~36及び比較例1~11)
下記表1~表7に示す組成及び含有量の毛髪洗浄剤組成物を以下の方法で調製した。
具体的には、(A)成分又は(A)成分の比較成分、(B)成分、(C)成分又は(C)成分の比較成分、(D)成分、(E)成分又は(E)成分の比較成分、及び共通成分としての精製水を混合し、溶解させることにより実施例及び比較例の各毛髪洗浄剤組成物を調製した。
調製した実施例1~36及び比較例1~11の毛髪洗浄剤組成物について、以下のようにして、「フケ及びかゆみの改善効果の持続性」、「泡量」、「液ダレのしにくさ」、及び「低温保存安定性」を評価した。結果を下記表1~表7に示した。
<フケ及びかゆみの改善効果の持続性の評価>
頭皮が乾燥してフケ及びかゆみを感じる20歳~30歳の男性専門パネラー20名が、実施例及び比較例の各毛髪洗浄剤組成物をそれぞれ通常の使用量(3g)で用い、1日1回、7日間洗髪を行った。専門パネラーは、毎日、前回の各毛髪洗浄剤組成物の使用から24時間のフケ及びかゆみの改善効果の持続性の有無を評価し、7日間を総合した「フケ及びかゆみの改善効果の持続性」を、下記評価基準により評価した。
-「フケ及びかゆみの改善効果」の評価基準-
5点:「フケ及びかゆみの改善効果の持続性がある」と回答した人数が20名中17名以上
4点:「フケ及びかゆみの改善効果の持続性がある」と回答した人数が20名中13名以上16名以下
3点:「フケ及びかゆみの改善効果の持続性がある」と回答した人数が20名中9名以上12名以下
2点:「フケ及びかゆみの改善効果の持続性がある」と回答した人数が20名中5名以上8名以下
1点:「フケ及びかゆみの改善効果の持続性がある」と回答した人数が20名中4名以下
なお、上記評価基準において、3点以上を合格レベルとした。
<泡量の評価>
実施例及び比較例の各毛髪洗浄剤組成物の泡量を評価するために、エプトン管を用いて泡高さを測定した。具体的には、400倍に希釈した実施例及び比較例の各毛髪洗浄剤組成物をエプトン管に加え、1回/1秒間で10回振とうした。10回目の振とうの終了から1分間後に、エプトン管における泡と液相との界面の目盛り(以下、「X」と示す)を読むことにより液相の体積を測定し、またエプトン管における泡と気相との界面の目盛り(以下、「Y」と示す)を読むことにより泡及び液相の合計体積を測定した。このX及びYの体積に基づき下記計算式(I)で算出した体積(mL)を「泡高さ」とし、各毛髪洗浄剤組成物の「泡量」を、下記評価基準により評価した。
泡高さ(mL)=Y(mL)-X(mL) ・・・計算式(I)
-「泡量」の評価基準-
5点:「泡高さ」が10mL以上
4点:「泡高さ」が8mL以上10mL未満
3点:「泡高さ」が6mL以上8mL未満
2点:「泡高さ」が4mL以上6mL未満
1点:「泡高さ」が4mL未満
なお、上記評価基準において、3点以上を合格レベルとした。
<液ダレのしにくさの評価>
実施例及び比較例の各毛髪洗浄剤組成物の液ダレのしにくさを評価するため、粘度を測定した。具体的には、B型粘度計(株式会社トキメック製)を用いて、25℃でスピンドルNo.3のローターを使用し、30回転/分間で20秒間の条件で、各毛髪洗浄剤組成物の粘度を測定した。各毛髪洗浄剤組成物について、この粘度測定を3回行い、3回の粘度の平均値に基づき、各毛髪洗浄剤組成物の「液ダレのしにくさ」を、下記評価基準により評価した。
-「液ダレのしにくさ」の評価基準-
5点:粘度が1,600mPa・s以上
4点:粘度が1,200mPa・s以上1,600mPa・s未満
3点:粘度が800mPa・s以上1,200mPa・s未満
2点:粘度が400mPa・s以上800mPa・s未満
1点:粘度が400mPa・s未満
なお、上記評価基準において、3点以上を合格レベルとした。
<低温保存安定性の評価>
実施例及び比較例の各毛髪洗浄剤組成物の低温保存安定性を評価するため、スクリュー管瓶に充填した各毛髪洗浄剤組成物の外観を観察した。具体的には、50mLスクリュー管瓶(日電理化硝子株式会社製)に、各毛髪洗浄剤組成物50gをそれぞれ充填し、-5℃の環境下で1週間保存後、目視にて沈殿物の有無を確認し、各毛髪洗浄剤組成物の「低温保存安定性」を、下記評価基準により評価した。
-「低温保存安定性」の評価基準-
○:沈殿物有り
×:沈殿物なし
Figure 0007325997000006
Figure 0007325997000007
Figure 0007325997000008
Figure 0007325997000009
Figure 0007325997000010
Figure 0007325997000011
Figure 0007325997000012
前記実施例及び比較例で使用した各成分の詳細について、下記表8に示す。
Figure 0007325997000013
本発明の前記毛髪洗浄剤組成物は、フケ及びかゆみの改善効果の持続性に優れ、かつ、低温保存安定性及び泡量に優れ、液ダレしにくいため、シャンプー、リンスインシャンプー、コンディショニングシャンプー、トリートメントインシャンプーなどに好適に利用可能である。

Claims (5)

  1. (A)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩と
    (B)ベタイン型両性界面活性剤及びアミノ酸型両性界面活性剤から選択される少なくとも1種の両性界面活性剤と、
    (C)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、及び塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体から選択される少なくとも1種のカチオン性ポリマーと、
    (D)アゾール系抗真菌剤と、
    (E)下記一般式(1)で表される化合物と、
    (ただし、前記一般式(1)中、Rは炭素数8~18の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1~3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表す。)
    を含有し、
    前記(C)成分の塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体における塩化ジメチルジアリルアンモニウムに由来する構造単位のモル比率が65モル%以上であり、
    前記(B)成分の含有量に対する、前記(A)成分の含有量の質量比[(A)/(B)]が0.8~16であり、
    前記(B)成分の含有量に対する、前記(E)成分の含有量の質量比[(E)/(B)]が0.03~0.65であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
  2. pHが6~7である、請求項1に記載の毛髪洗浄剤組成物。
  3. 前記(B)成分の含有量に対する、前記(E)成分の含有量の質量比[(E)/(B)]が0.2~0.65である、請求項1から2のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
  4. 前記(A)成分の含有量が5質量%~11質量%であり、前記(B)成分の含有量が2.5質量%~10質量%であり、前記(C)成分の含有量が0.5質量%~1質量%であり、前記(D)成分の含有量が0.5質量%~1質量%であり、前記(E)成分の含有量が0.4質量%~4質量%である、請求項1から3のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
  5. 下記一般式(I)で示されるアルキルグリコール多価アルコールエーテル化合物と、
    (但し、一般式(I)において、Xは2~6個の炭素原子を有するn価の脂肪族基を表し、nは前記X基の炭素原子数を超えない2~6の整数を表す。)
    下記一般式(II)で示されるアルキルグリコール多価アルコールエーテル化合物と、
    (但し、一般式(II)において、Yは2~6個の炭素原子を有するm価の脂肪族基を表し、mは前記Y基の炭素原子数を超えない2~6の整数を表す。)
    を含むものを除く、請求項1から4のいずれかに記載の毛髪洗浄剤組成物。
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