JP7275940B2 - 制御プログラムおよび方法 - Google Patents
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Description
本発明は電気信号を処理する信号処理装置等に接続可能な端末装置の制御プログラムおよび信号処理装置等の情報を管理する方法に関する。
従来、検出情報に加えて通信データの送受信を行う3線式の電気機器(センサ等)があった。このような電気機器は、電源の供給および信号の入出力のために、電源線2本と信号線1本とを少なくとも必要とした。3線式の通信方法の1つに、IO-Link(登録商標)がある。非特許文献1はIO-Linkの仕様書である。
"IO-Link Interface and System Specification"、version 1.1. 2、July 2013、IO-Link Community、Order No:10.002、4 Overview of SDCI、p32-p37
しかしながら、非特許文献1の技術では、配線数が多くなるという問題がある。また、非特許文献1の技術では、例えば、センサの検出信号をセンサが通信データに変換して外部に送信する。それゆえ、変換処理のために、外部機器が検出信号を認識するまでの時間が長くなる、または、センサおよび外部機器の回路構成が複雑になるという問題がある。
これに対し、配線数を削減するための技術の一例として、動作素子に関する信号をデータ信号に重畳させた重畳信号を通信に用いることにより、配線数を削減することが考えられる(例えば、特許文献1)。
ところで、重畳信号を用いた一連のシステムを導入するに際し、システム構築の自由度を高め、利便性を向上させるという観点から、重畳信号を用いた通信に対応していない機器または装置なども、上述の一連のシステムに組み込んで利用できるようにするために工夫する余地がある。
本開示の一態様は、重畳信号を用いた通信に対応していない機器等を、重畳信号を用いたシステムにおいて利用可能にする、制御プログラムおよび方法等を提供することを目的とする。
本発明は、本開示の一例として、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本開示の一側面に係る制御プログラムは、信号処理装置と通信ケーブルを介して接続可能な端末装置の制御プログラムであって、前記信号処理装置は、動作素子の状態に応じた動作信号を他の装置に送信する、または、動作素子を制御する動作信号を前記他の装置から受信するとともに、所定の情報を示すデータ信号を前記動作信号に重畳させた重畳信号として前記他の装置に送信する重畳信号送信部と、前記所定の情報を記憶する情報記憶部と、を備え、前記制御プログラムは、前記端末装置に、前記通信ケーブルを介して、前記信号処理装置から、前記所定の情報として、該信号処理装置を識別する第1識別情報を取得する第1識別情報取得ステップと、前記信号処理装置と電気的に接続し、該信号処理装置との間で前記動作信号を送受信することにより前記動作素子を動作させる電気機器を識別する第2識別情報を、ユーザによって操作される前記端末装置の入力部を介して取得する第2識別情報取得ステップと、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを紐付けた紐付情報を生成する生成ステップと、前記信号処理装置を介して複数の前記電気機器を制御または監視する情報処理装置において、前記紐付情報が受信されるように、該紐付情報を出力する出力ステップと、を実行させる。
この構成によれば、信号処理装置に対して一意の前記第1識別情報と、電気機器に対して一意の前記第2識別情報との対応関係を示す紐付情報を情報処理装置が取得することが可能となる。これにより、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器等を、重畳信号を用いたシステムの情報処理装置によって、制御または管理することが可能となる。結果として、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器を、重畳信号を用いた通信システムに導入することが可能になるという効果を奏する。
前記一側面に係る制御プログラムにおいて、前記信号処理装置は、さらに、他の装置からの指示入力に基づき、前記情報記憶部に記憶されている情報を書き換える情報書換部を備え、前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記所定の情報として含む前記重畳信号が前記重畳信号送信部を介して前記情報処理装置に送信されるように、該紐付情報を前記情報記憶部へ書き込むことを、前記情報書換部に指示してもよい。
この構成によれば、信号処理装置に対して一意の前記第1識別情報と、電気機器に対して一意の前記第2識別情報との対応関係を示す紐付情報を、信号処理装置経由で、情報処理装置に取得させることが可能となる。結果として、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器を、重畳信号を用いた通信システムに導入することが可能になるという効果を奏する。
前記一側面に係る制御プログラムにおいて、前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記情報処理装置に送信し、前記重畳信号送信部は、前記第1識別情報を前記所定の情報として含む前記重畳信号を前記情報処理装置に送信してもよい。
この構成によれば、信号処理装置に対して一意の前記第1識別情報と、電気機器に対して一意の前記第2識別情報との対応関係を示す紐付情報を、端末装置経由で、情報処理装置に取得させることが可能となる。その一方で、前記第1識別情報を、信号処理装置経由で、情報処理装置に取得させることが可能となる。これにより、情報処理装置は、第1識別情報を手掛かりにして、重畳信号通信の通信相手である信号処理装置と対応する電気機器を、端末装置から取得した紐付情報に基づいて特定することができる。結果として、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器等を、重畳信号を用いたシステムの情報処理装置によって、制御または管理することが可能となり、該電気機器等を、重畳信号を用いた通信システムに導入することが可能になるという効果を奏する。
前記一側面に係る制御プログラムにおいて、前記信号処理装置の筐体は、前記情報処理装置と前記電気機器との間を接続する通信ケーブルと電気的に接続可能な通信ケーブル状の外形を備えており、前記筐体の一端は、前記重畳信号の送受信に対応していない前記電気機器と電気的に接続可能であり、前記筐体の他端は、前記情報処理装置または前記端末装置と電気的に接続可能であり、前記第1識別情報取得ステップでは、前記筐体の前記他端が前記端末装置と接続されているときに、前記第1識別情報を取得してもよい。
この構成によれば、電気機器と情報処理装置との間に、信号処理装置を容易に配置することができるとともに、信号処理装置と端末装置との間の着脱も容易に行うことが可能となる。また、信号処理装置において、通信のための接続端子を、情報処理装置用および端末装置用に別途設ける必要がないので、信号処理装置の構成を簡素することができる。
前記一側面に係る制御プログラムにおいて、前記第2識別情報取得ステップでは、前記入力部としての撮像部が撮像した前記電気機器に関する情報が印刷された印刷媒体の画像から、該電気機器の前記第2識別情報を取得してもよい。
この構成によれば、電気機器の前記第2識別情報を、ユーザの手入力を介さずに、確実に端末装置において取得することが可能となる。
例えば、前記印刷媒体は、電気機器の情報を含む2次元コードであって、前記第2識別情報取得ステップでは、2次元コードが写された2次元コード画像から、該電気機器の前記第2識別情報を取得してもよい。あるいは、例えば、前記印刷媒体は、文字や記号として印字された電気機器の情報を含んでいてもよい。この場合、前記第2識別情報取得ステップでは、電気機器に添付されているステッカーなどの前記印刷媒体を撮像して得た画像から、そこに写る文字列を、OCR(Optical Character Recognition)によって読み取り、読み取った文字列のテキストデータに基づいて第2識別情報を取得してもよい。
本開示の一側面に係る方法は、信号処理装置および電気機器の情報を、前記信号処理装置と通信ケーブルを介して接続可能な端末装置を用いて管理する方法であって、前記信号処理装置は、動作素子の状態に応じた動作信号を他の装置に送信する、または、動作素子を制御する動作信号を前記他の装置から受信するとともに、所定の情報を示すデータ信号を前記動作信号に重畳させた重畳信号として前記他の装置に送信する重畳信号送信部と、前記所定の情報を記憶する情報記憶部と、を備え、前記電気機器は、前記信号処理装置と電気的に接続し、該信号処理装置との間で前記動作信号を送受信することにより前記動作素子を動作させるものであり、前記方法は、前記端末装置が、前記通信ケーブルを介して、前記信号処理装置から、前記所定の情報として、該信号処理装置を識別する第1識別情報を取得する第1識別情報取得ステップと、前記端末装置が、前記信号処理装置と電気的に接続し、前記電気機器を識別する第2識別情報を、ユーザによって操作される前記端末装置の入力部を介して取得する第2識別情報取得ステップと、前記端末装置が、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを紐付けた紐付情報を生成する生成ステップと、前記端末装置が、前記信号処理装置を介して複数の前記電気機器を制御または監視する情報処理装置において、前記紐付情報が受信されるように、該紐付情報を出力する出力ステップと、を含む。
この方法によれば、信号処理装置に対して一意の前記第1識別情報と、電気機器に対して一意の前記第2識別情報との対応関係を示す紐付情報を情報処理装置が取得することが可能となる。これにより、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器等を、重畳信号を用いたシステムの情報処理装置によって、制御または管理することが可能となる。結果として、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器を、重畳信号を用いた通信システムに導入することが可能になるという効果を奏する。
前記一側面に係る方法において、前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記所定の情報として前記情報記憶部へ書き込むことを、前記信号処理装置に指示し、前記方法は、さらに、前記信号処理装置が、前記端末装置から出力された前記紐付情報を前記情報記憶部に書き込む書込ステップと、前記信号処理装置が、前記情報記憶部に書き込まれた前記紐付情報を含む前記重畳信号を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、を含んでもよい。
この方法によれば、信号処理装置に対して一意の前記第1識別情報と、電気機器に対して一意の前記第2識別情報との対応関係を示す紐付情報を、信号処理装置経由で、情報処理装置に取得させることが可能となる。結果として、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器を、重畳信号を用いた通信システムに導入することが可能になるという効果を奏する。
前記一側面に係る方法において、前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記情報処理装置に送信し、前記方法は、さらに、前記信号処理装置が、前記第1識別情報を前記所定の情報として含む前記重畳信号を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、を含んでもよい。
この方法によれば、信号処理装置に対して一意の前記第1識別情報と、電気機器に対して一意の前記第2識別情報との対応関係を示す紐付情報を、端末装置経由で、情報処理装置に取得させることが可能となる。その一方で、前記第1識別情報を、信号処理装置経由で、情報処理装置に取得させることが可能となる。これにより、情報処理装置は、第1識別情報を手掛かりにして、重畳信号通信の通信相手である信号処理装置と対応する電気機器を、端末装置から取得した紐付情報に基づいて特定することができる。結果として、重畳信号を用いた通信に対応していない電気機器等を、重畳信号を用いたシステムの情報処理装置によって、制御または管理することが可能となり、該電気機器等を、重畳信号を用いた通信システムに導入することが可能になるという効果を奏する。
本開示の一側面によれば、重畳信号を用いた通信に対応していない機器または装置等を、重畳信号を用いたシステムにおいて利用可能にする、制御プログラムおよび方法等を提供することができる。
〔実施形態1〕
§1 前提となる構成例
(重畳信号対応の電気機器および通信装置の構成)
本開示の一側面に係る電気機器等について説明する前に、まずは動作素子に関する信号をデータ信号に重畳させた重畳信号を用いた通信に対応する電気機器等の構成について図2を用いて説明する。図2は、重畳信号対応の電気機器と通信装置である入力ユニットの回路構成の一例を示すブロック図である。ここでは、電気機器6(リミットスイッチ)と入力ユニット4とを例に挙げて説明する。電気機器6と入力ユニット4とは、1対の信号線21、22によって互いに接続されている。信号線21は、入力ユニット4の第1入力端子31と、電気機器6の第1端子11とに接続される。信号線22は、入力ユニット4の第2入力端子32と、電気機器6の第2端子12とに接続される。信号線21の経路には、電源20が設けられている。電源20は、所定の電圧(ここでは24V)を発生させる直流電源である。
§1 前提となる構成例
(重畳信号対応の電気機器および通信装置の構成)
本開示の一側面に係る電気機器等について説明する前に、まずは動作素子に関する信号をデータ信号に重畳させた重畳信号を用いた通信に対応する電気機器等の構成について図2を用いて説明する。図2は、重畳信号対応の電気機器と通信装置である入力ユニットの回路構成の一例を示すブロック図である。ここでは、電気機器6(リミットスイッチ)と入力ユニット4とを例に挙げて説明する。電気機器6と入力ユニット4とは、1対の信号線21、22によって互いに接続されている。信号線21は、入力ユニット4の第1入力端子31と、電気機器6の第1端子11とに接続される。信号線22は、入力ユニット4の第2入力端子32と、電気機器6の第2端子12とに接続される。信号線21の経路には、電源20が設けられている。電源20は、所定の電圧(ここでは24V)を発生させる直流電源である。
電気機器6は、第1端子11、第2端子12、動作素子13、電位差発生回路14、および送信回路15を備える。送信回路15は、降圧回路16、データ生成回路17、重畳回路18、および診断回路19を備える。動作素子13は、第1端子11と第2端子12との間に接続される。電位差発生回路14は、第1端子11と第2端子12との間の通電路において、動作素子13に対して直列に接続される。第2端子12の電位は、動作素子13の状態に応じて変化する。すなわち、第2端子12は、動作素子13の状態に応じた出力信号(動作信号)を外部(信号線22)に出力する。
送信回路15は、第1端子11と第2端子12との間に接続される。送信回路15は、第1端子11と第2端子12との間の電圧を電源として動作する。降圧回路16は、第1端子11と第2端子12との間の電圧を所定の電圧に降圧して、データ生成回路17に所定の電圧を出力する。データ生成回路17は、降圧回路16から印加された電圧によって動作し、入力ユニット4に送信されるべき送信データを生成する。送信データは、例えば、電気機器6に固有の識別子(ID情報)を含む。データ生成回路17は、重畳回路18に送信データを出力する。重畳回路18は、受け取った送信データを、データ信号として前記出力信号に重畳させる。これにより、送信回路15は、データ信号を出力信号に重畳させた重畳信号を、第2端子12から信号線22に出力する。
診断回路19は、降圧回路16から印加された電圧によって動作し、電気機器6の診断情報を表す診断データを生成する。診断回路19は、電気機器6の素子(例えば動作素子13)に関するチェック回路を備え、チェック回路の出力が正常か否かに応じて、電気機器6が正常か否かを示す診断データを生成する。診断回路19は、診断データ(診断情報)をデータ生成回路17に出力する。データ生成回路17は、診断データを送信データに含めてもよい。
入力ユニット4は、第1入力端子31、第2入力端子32、入力回路33、抽出回路34、誤り検出回路35、およびユニット制御回路36を備える。図2では、図3に示すコントローラ3への送信部分の構成の図示を省略している。第1入力端子31の電位は一定(例えばGND)に維持される。第2入力端子32には、信号線22から重畳信号が入力される。
入力回路33は、重畳信号から出力信号を抽出し、出力信号をユニット制御回路36に出力する。抽出回路34は、重畳信号からデータ信号を抽出し、データ信号を誤り検出回路35に出力する。誤り検出回路35は、CRCチェック(巡回冗長検査)またはマンチェスタ符号チェック等の任意のデータチェック方法を用いて、データ信号に対して誤り検出を行う。誤り検出回路35は、データ信号および誤り検出結果をユニット制御回路36に出力する。なお、誤り検出回路35は、データ信号から誤りが検出された場合、該データ信号をユニット制御回路36に出力しなくてもよい。ユニット制御回路36は、出力信号およびデータ信号を、コントローラ3に出力する。誤り検出回路35およびユニット制御回路36は、例えば、1つの集積回路または複数の集積回路によって構成され得る。
(通信システム1の構成)
図3は、重畳信号対応の電気機器6を備える通信システムの構成を示すブロック図である。通信システム1は、PC2(パーソナルコンピュータ、情報処理装置)、コントローラ3、入力ユニット4、出力ユニット5、および、電気機器6~10を備える。PC2は、コントローラ3に接続されている。PC2は、コントローラ3から電気機器6~10の関する情報を受信し、かつ、コントローラ3に制御命令を送信する。コントローラ3は、入力ユニット4および出力ユニット5に接続されている。コントローラ3は、制御命令に従って、電気機器6~10を動作させるまたは制御するための信号を入力ユニット4および出力ユニット5に送信する。コントローラ3は、入力ユニット4または出力ユニット5を介して受信した電気機器6~10からの信号を、PC2に送信する。
図3は、重畳信号対応の電気機器6を備える通信システムの構成を示すブロック図である。通信システム1は、PC2(パーソナルコンピュータ、情報処理装置)、コントローラ3、入力ユニット4、出力ユニット5、および、電気機器6~10を備える。PC2は、コントローラ3に接続されている。PC2は、コントローラ3から電気機器6~10の関する情報を受信し、かつ、コントローラ3に制御命令を送信する。コントローラ3は、入力ユニット4および出力ユニット5に接続されている。コントローラ3は、制御命令に従って、電気機器6~10を動作させるまたは制御するための信号を入力ユニット4および出力ユニット5に送信する。コントローラ3は、入力ユニット4または出力ユニット5を介して受信した電気機器6~10からの信号を、PC2に送信する。
入力ユニット4は受信機器(通信装置)であり、複数の電気機器と互いに通信可能に接続され、各電気機器から重畳信号を受信することができる。図示の例において、入力ユニット4には、電気機器6および7がそれぞれ接続されている。すなわち、入力ユニット4は、電気機器6および7から重畳信号を受信することができる。本構成例においては、入力ユニット4は、電気機器6および7から重畳信号に含まれるデータ信号を周期的に受信する。なお、データ信号の受信は周期的である必要はない。入力ユニットと電気機器6および7との間の接続は、例えば1対の信号線によってなされている。また、入力ユニット4は、受信した重畳信号からデータ信号を抽出し、重畳信号の送信元である電気機器と自身との間の通信状態を判定し、その結果をコントローラ3へ出力することができる。入力ユニット4は、電気機器6および7、およびコントローラ3を含む複数の機器とともに、図3に示すような通信システム1を構成することができる。
入力ユニット4は、電気機器6および7との間の通信状態について、電気機器6および7と間の通信が通信エラーを検知したとき、当該通信エラーが、電気機器6および7における動作信号の値の遷移期間に生じたものとみなせるか否かを判定することができる。なお、遷移期間以外の期間に検知する通信エラーには、例えば、スイッチの接点が不安定な状態にあるときに瞬断を繰り返すことによる通信エラー、外乱ノイズによる通信エラー、および配線の断線などがある。
電気機器6、7は、入力ユニット4から供給される電力によって動作し、かつ、電気機器6、7に含まれる動作素子の状態に応じた信号を入力ユニット4に送信する。ここでは、電気機器6は、動作素子としてスイッチを含むリミットスイッチである。電気機器7は、動作素子としてセンシング素子を含むセンサである。電気機器6がリミットスイッチであるとき、および、電気機器7がセンサであるとき、動作素子13はオン・オフ信号を出力信号(動作信号)として出力することができる。以下では、電気機器6がリミットスイッチである場合について説明するが、同様に、電気機器7がセンサである場合にも適用することが可能である。
出力ユニット5(通信装置)は、電気機器8~10に接続されている。電気機器8~10のそれぞれは、1対の信号線によって出力ユニット5に接続されている。出力ユニット5は、PC2およびコントローラ3からの指示に基づき、電気機器8~10を動作させ、かつ、電気機器8~10を制御する。また、出力ユニット5は、電気機器8~10から受信したデータ信号をコントローラ3に送信する。出力ユニット5は、電気機器8~10から重畳信号を受信し、受信した重畳信号からデータ信号を抽出することができる。さらに、出力ユニット5は、出力ユニット5と電気機器との間の通信状態を判定することができる。そして、出力ユニット5は、判定結果をコントローラ3へ出力することができる。
電気機器8~10は、出力ユニット5から供給される電力によって動作し、かつ、出力ユニット5から受信する制御信号によって制御される。ここでは、電気機器8は、動作素子としてコイルを含むリレー装置である。電気機器9は、動作素子としてコイルを含む電磁バルブである。電気機器10は、動作素子としてコイルを含む電動アクチュエータである。
(重畳信号を用いた通信における電気機器6および入力ユニット4の動作)
重畳信号を用いた通信における電気機器および通信装置の動作について、電気機器6および入力ユニット4の動作の一例を、図4を用いて説明する。なお、図4は、電気機器7および入力ユニット4の組み合わせ、および電気機器8~10のいずれかと出力ユニット5の組み合わせであっても同様に説明することができる。図4は、信号波形の一例を模式的に示す図である。図4における(a)は、出力信号(動作信号)の周期がデータ信号の周期より長い場合を示し、(b)は、出力信号の周期がデータ信号の周期より短い場合を示す。出力信号とデータ信号とが重畳されたものが重畳信号である。重畳信号の波形は、出力信号の波形と、データ信号の波形とを重畳したものになる。出力信号の振幅は、データ信号の振幅より大きい。そのため、重畳信号から、元の出力信号の値およびデータ信号の値を知ることができる。ここで、電気機器6のスイッチがONの場合、出力信号はHとなり、電気機器6のスイッチがOFFの場合、出力信号はLとなる。
重畳信号を用いた通信における電気機器および通信装置の動作について、電気機器6および入力ユニット4の動作の一例を、図4を用いて説明する。なお、図4は、電気機器7および入力ユニット4の組み合わせ、および電気機器8~10のいずれかと出力ユニット5の組み合わせであっても同様に説明することができる。図4は、信号波形の一例を模式的に示す図である。図4における(a)は、出力信号(動作信号)の周期がデータ信号の周期より長い場合を示し、(b)は、出力信号の周期がデータ信号の周期より短い場合を示す。出力信号とデータ信号とが重畳されたものが重畳信号である。重畳信号の波形は、出力信号の波形と、データ信号の波形とを重畳したものになる。出力信号の振幅は、データ信号の振幅より大きい。そのため、重畳信号から、元の出力信号の値およびデータ信号の値を知ることができる。ここで、電気機器6のスイッチがONの場合、出力信号はHとなり、電気機器6のスイッチがOFFの場合、出力信号はLとなる。
重畳信号の値は、低い方からL1、L2、H1、H2に分けられる。重畳信号が、L範囲内であれば、出力信号はLである。L範囲は、L1およびL2を含む。重畳信号が、L範囲より高いH範囲内であれば、出力信号はHである。H範囲は、H1およびH2を含む。重畳信号がL1またはH1の場合、データ信号はLである。重畳信号がL2またはH2の場合、データ信号はHである。
入力ユニット4は、電気機器6からの重畳信号を受信すると、当該重畳信号から出力信号がHであるかLであるか(電気機器6のスイッチがONであるかOFFであるか)を判定する。そして、入力ユニット4は、重畳信号からデータ信号を抽出し、データ信号に応じた情報を外部へ出力することができる。
このようにして、入力ユニット4は、重畳信号に基づいて、電気機器6のスイッチがONであるかOFFであるかを判定し、さらにデータ信号に応じた処理を実行することができる。
また、入力ユニット4は、電気機器6の識別子および位置情報を、配線の断線を示す情報などとともに外部へ出力することができる。PC2は、コントローラ3を介して入力ユニット4から受信した情報に応じて、ユーザに対して入力ユニット4と電気機器6との間の通信状態を、例えば正常、警告、および故障の3つの分類にて通知することができる。ユーザは、PC2を用いて入力ユニット4と電気機器6との間の通信状態に関する情報を取得することで、電気機器6に対するメンテナンス要否を判断することができる。
§2 構成例
重畳信号を用いた通信では、出力信号にデータ信号が重畳して送信されるので、例えば重畳信号対応の入力ユニット4に、重畳信号を用いた通信に対応していない機器(以下、重畳信号通信非対応機器)である電気機器6を接続した場合、該電気機器はデータ信号を入力ユニット4に送信しない。この場合、入力ユニット4は重畳信号からデータ信号を抽出できないので、重畳信号非対応の入力ユニット4と同等の処理しか実行することができない。そこで、本開示の一側面に係る信号処理装置は、予め記憶しておいた電気機器6に関する所定の情報をデータ信号として、該電気機器6の動作信号に重畳させた重畳信号を生成して入力ユニット4に送信する。
重畳信号を用いた通信では、出力信号にデータ信号が重畳して送信されるので、例えば重畳信号対応の入力ユニット4に、重畳信号を用いた通信に対応していない機器(以下、重畳信号通信非対応機器)である電気機器6を接続した場合、該電気機器はデータ信号を入力ユニット4に送信しない。この場合、入力ユニット4は重畳信号からデータ信号を抽出できないので、重畳信号非対応の入力ユニット4と同等の処理しか実行することができない。そこで、本開示の一側面に係る信号処理装置は、予め記憶しておいた電気機器6に関する所定の情報をデータ信号として、該電気機器6の動作信号に重畳させた重畳信号を生成して入力ユニット4に送信する。
(信号処理装置と情報書換装置の構成)
図1は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において入力ユニット4は重畳信号を用いた通信に対応しているものとする。また、以下では、電気機器6、7と信号処理装置100を介して電気的に接続されるユニットとして、重畳信号を用いた通信に対応した入力ユニット4に関して説明している。しかし、以下でする説明は、同様の技術思想により、電気機器8、9、10と信号処理装置100を介して電気的に接続されるユニットとしての出力ユニット5にも適用することが可能である。すなわち、信号処理装置100を介して、重畳信号を用いた通信に対応した出力ユニット5と、電気機器8、9、10とを電気的に接続することが可能である。ここでは、各電気機器6~10は、重畳信号通信非対応機器であっても構わない。
図1は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において入力ユニット4は重畳信号を用いた通信に対応しているものとする。また、以下では、電気機器6、7と信号処理装置100を介して電気的に接続されるユニットとして、重畳信号を用いた通信に対応した入力ユニット4に関して説明している。しかし、以下でする説明は、同様の技術思想により、電気機器8、9、10と信号処理装置100を介して電気的に接続されるユニットとしての出力ユニット5にも適用することが可能である。すなわち、信号処理装置100を介して、重畳信号を用いた通信に対応した出力ユニット5と、電気機器8、9、10とを電気的に接続することが可能である。ここでは、各電気機器6~10は、重畳信号通信非対応機器であっても構わない。
信号処理装置100は、電気機器6に関する所定の情報を情報書換装置200から受信し、記憶することができる。信号処理装置100は、所定の情報をデータ信号として、電気機器6の動作信号に重畳させた重畳信号を生成して入力ユニット4に送信することができる。信号処理装置100は、電気機器6と入力ユニット4との間に配置可能な構成であればよく、例えば通信ケーブル状の外形を備えてもよい。信号処理装置100は、電気機器側端子110、通信装置側端子120、受光部130、情報記憶部140、および送信制御回路150を備えている。送信制御回路150は、監視部151、情報書換部153、および重畳信号送信部155を備えている。
電気機器側端子110は、信号処理装置100が外部の電気機器6と、出力信号の送信または受信を行うための端子である。電気機器側端子110およびと電気機器6は、通信ケーブル等によって接続される。通信装置側端子120は、信号処理装置100が入力ユニット4と、出力信号の送信または受信を行うための端子である。通信装置側端子120は、信号処理装置100が情報書換装置200に対して重畳信号を送信するための端子でもある。図示の例では1つの通信装置側端子120に対して入力ユニット4および情報書換装置200の2つが接続されているが、どちらかと選択的に接続することができる。
受光部130は、外部からの光信号を受光することができる。具体的には、受光部130は情報書換装置200から電気機器6に関する所定の情報を光信号として受光することができる。受光部130は、例えば受光すると電流を生じるフォトトランジスタ(図5のPhotoTR)であってもよく、受光部130が受光した光信号は、情報書換部153に送信される。なお、受光部130が効率よく光信号を受光できるように、信号処理装置100には光を透過する窓部が設けられてもよい。
情報記憶部140は、電気機器6に関する所定の情報を記憶することができる。情報記憶部140には、情報書換部153によって所定の情報が書き込まれ、重畳信号送信部155によって該所定の情報が読み出される。
送信制御回路150は、監視部151、情報書換部153、および重畳信号送信部155に加えて、図2の送信回路15の一部構成を備えている。すなわち、送信制御回路150は図1では示していないデータ生成回路17、重畳回路18、診断回路19等をさらに備えている。データ生成回路17、診断回路19、監視部151、および情報書換部153は、例えばMPU(Micro Processing Unit)がメモリに記憶されている情報を利用し、各部を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行することによって実現してもよい。
監視部151は、受光部130における光信号の受光を監視することができる。監視部151は、予め設定された監視時間の間だけ監視を行ってもよいし、受光部130が光信号を受光するまで監視を継続してもよい。監視部151は、監視結果について重畳信号送信部155に送信することができる。
情報書換部153は、外部からの指示入力に基づき、情報記憶部140に記憶されている情報を書き換えることができる。すなわち、情報書換部153は受光部130が受光した光信号から所定の情報を取得し、情報記憶部140に記憶させることができる。情報書換部153は所定の情報について、情報の種類に応じて情報記憶部140に上書きしてもよいし、履歴情報として情報記憶部140に蓄積してもよい。
重畳信号送信部155は、電気機器6の動作素子13から出力される動作信号に、データ生成回路17によって生成される送信データ(データ信号)を重畳回路18によって重畳させた重畳信号を生成して入力ユニット4に送信することができる。具体的には、重畳信号送信部155は、電気機器6から電気機器側端子110を通って受信した動作信号に、情報記憶部140に記憶されている所定の情報から生成されたデータ信号を重畳させて重畳信号を生成することができる。重畳信号送信部155は生成した重畳信号について、通信装置側端子120を介して入力ユニット4に送信することができる。
情報書換装置200は、信号処理装置100および後述する入力端末300と通信可能に接続することができる。情報書換装置200は、入力端末300から電気機器6に関する所定の情報を取得することができる。情報書換装置200は、取得した所定の情報について、光信号として信号処理装置100へ投光することができる。情報書換装置200は、通信装置側端子120を通して信号処理装置100から重畳信号を受信し、該重畳信号に含まれるデータ信号が示す所定の情報が、自装置が光信号として投光した内容と一致しているか否かを検証することができる。なお、情報書換装置200は検証結果について、図示しない表示部に出力してもよいし、入力端末300を含む外部の機器に出力してもよい。情報書換装置200は、投光部210および書換回路220を備えており、書換回路220は、情報取得部221および情報検証部223を備えている。
投光部210は、情報取得部221から入力された所定の情報について、光信号として投光することができる。投光部210は、例えばLED(Light Emitting Diode)(図5のLED)であってもよく、光ケーブル等によって信号処理装置100の受光部130に向けて光信号を投光してもよい。光信号は、例えば投光パターンを変化させることによって所定の情報を表してもよい。具体的には、投光部210は光の色の変化、点滅のパターン、および光の強弱を用いて所定の情報を通知してもよい。投光部210はさらに、書き換える情報に応じた光信号を投光する前後に、書き換えの開始や書換の終了を示す光信号を投光してもよい。
書換回路220は、信号処理装置100の情報記憶部140に記憶されている電気機器6に関する所定の情報を書き換えるための各種機能を実行することができる。書換回路220は、通信装置側端子120を通して信号処理装置100から重畳信号を受信し、該重畳信号について検証することができる。
情報取得部221は、入力端末300から書き換える情報を取得することができる。情報取得部221は、取得した情報を投光部210に入力する。
情報検証部223は、信号処理装置100から受信した重畳信号からデータ信号を抽出し、該データ信号が示す、電気機器6に関する所定の情報が投光部210より光信号として投光した内容と一致しているか否かを検証することができる。具体的には、情報検証部223は、信号処理装置100において情報記憶部140に対する書き換えが行われたかどうかの検証と、書き換えられた後の所定の情報が投光した内容と一致しているかどうかの検証の2つを実行する。
入力端末300は、情報書換装置200と通信可能に接続され、信号処理装置100の情報記憶部140に記憶させる、電気機器6に関する所定の情報を、該情報書換装置200に対して入力することができる。入力端末300は、例えばスマートフォンであってもよく、入力端末300のユーザは、タッチ操作等によって所定の情報を入力してもよい。このとき、情報書換装置200は、投光部210として動作する専用の光源を備えた、スマートフォンに接続可能なアダプタであってもよい。例えば、情報書換装置200は、USB(Universal Serial Bus)を介して、スマートフォンに接続されてもよい。あるいは、入力端末300は情報書換装置200と一体に構成されてもよい。入力端末300がスマートフォンである場合、該スマートフォンはディスプレイまたは照明用のLEDを投光部210として用いてもよい。
また、電気機器6に関する所定の情報は手動以外の方法で入力端末300に入力されてもよい。例えば、電気機器6のID情報等が2次元コードとして該電気機器6の筐体の一部に設けられている場合、入力端末300は該2次元コードをカメラ等を用いて読み取って取得してもよい。
(信号処理装置と情報書換装置の回路構成)
図5は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示す回路図である。なお、図1および図2を用いて説明済みである一部のブロックについて、図5において図示が省略されているが、これらは、図1および図2に示されているとおりに、信号処理装置100または情報書換装置200において備えられているものとする。
図5は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示す回路図である。なお、図1および図2を用いて説明済みである一部のブロックについて、図5において図示が省略されているが、これらは、図1および図2に示されているとおりに、信号処理装置100または情報書換装置200において備えられているものとする。
信号処理装置100において、電気機器側端子110および通信装置側端子120はそれぞれ2つの経路を備えている。通信装置側端子120の+端子側には電源20から供給された電流が入力され、該電流はダイオードD1を通って送信制御回路150に入力される。すなわち、信号処理装置100は、電源20から供給された電流によって送信制御回路150等を駆動させる。
図中に「PhotoTR」として示した受光部130は、情報書換装置200において「LED」として示した投光部210から、破線で示した経路にしたがって光信号を受光し、該光信号を変換した電気信号を送信制御回路150に入力する。
送信制御回路150は電気機器側端子110および通信装置側端子120を用いて電流や信号の送受信を行う。具体的には、送信制御回路150は電気機器側端子110を通して図示しない電気機器6から該電気機器6の動作素子13の状態に応じた出力信号を受け付け、情報記憶部140に記憶されている所定の情報を該出力信号に重畳させて重畳信号を生成する。さらに、送信制御回路150は生成された重畳信号を通信装置側端子120を通して情報書換装置200の書換回路220に送信する。
受光部130および投光部210を前述のような回路構成とすることにより、送信制御回路150は情報記憶部140に記憶されている所定の情報について、投光部210から入力された内容に書き換えることができる。そして、送信制御回路150は、書き換えた内容等を含め、情報記憶部140に記憶されている各種の情報を出力信号に重畳させた重畳信号を書換回路220に送信することができる。これにより、情報書換装置200では書換回路220が受信した重畳信号に含まれる所定の情報について、投光部210から投光した内容と一致するか否かを検証することができる。
(情報の書換および検証の具体例)
図6は、本開示の一側面の信号処理装置100および情報書換装置200を用いた情報の書換および検証の具体例を示す図である。なお、以下の説明において情報書換装置200には、予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとする。
図6は、本開示の一側面の信号処理装置100および情報書換装置200を用いた情報の書換および検証の具体例を示す図である。なお、以下の説明において情報書換装置200には、予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとする。
図示の例において、「DC」は電源20から供給された直流電流を示し、「DC-ON」は電源20が起動したタイミングを示す。「(LED-ON)」および「(LED-OFF)」は投光部210における投光の有無を示す。「書換起動」、「書換データ」、および「書換終了」は、「書き換えの開始を示す書換開始指示に相当する投光パターン」、「書き換える内容である書換データに応じた投光パターン」、および「書き換えの終了を示す書換終了指示に相当する投光パターン」にそれぞれ対応する。また、「検証モード 受信動作」は信号処理装置100から送信される重畳信号を受信するための動作モードであり、「検証」は受信した重畳信号に含まれるデータ信号が示す所定の情報を検証する動作モードである。
「LED監視」、「書換モード」、および「通常動作モード 送信動作」は、信号処理装置100における動作モードをそれぞれ示す。「LED監視」は信号処理装置100において監視部151が受光部130における光信号の受光を監視していることを示し、「書換モード」は信号処理装置100において情報書換部153が情報記憶部140の内容を書き換え可能な状態であることを示す。「通常動作モード 送信動作」は信号処理装置100が電気機器6から取得した出力信号に対して所定の情報を示すデータ信号を重畳させた重畳信号を生成して情報書換装置200に送信する状態を示す。換言すれば、監視部151によって光信号が検知された場合、重畳信号送信部155による重畳信号の送信が行われずに、情報書換部153が光信号に基づき情報記憶部140に記憶されている情報を書き換える動作モードが「LED監視」および「書換モード」である。そして、情報書換部153による書き換え処理が完了した後に、重畳信号送信部155が重畳信号の送信を行う動作モードが「通常動作モード 送信動作」である。
まず、電源20が起動すると信号処理装置100の送信制御回路150はリセット状態を解除し、初期処理を行った後に「LED監視」にて監視部151による受光部130の受光の監視を開始する。
一方、情報書換装置200は信号処理装置100の状態とは非同期で「(LED-OFF)」から「(LED-ON)」に状態を変化させる。情報書換装置200はその後、投光部210を用いて「書換起動」、「書換データ」、および「書換終了」の順番で光信号を投光する。一連の投光が完了した後、情報書換装置200は「通常動作モード 送信動作」に動作モードを遷移させ、重畳信号の受信を開始する。
信号処理装置100は、「LED監視」で動作中の投光された光信号の受光を検知すると、「書換モード」に動作モードを遷移させる。信号処理装置100は、「書換モード」で動作中に「書換起動」に応じた投光パターンの光信号を受光した後に受光した、「書換データ」に応じた投光パターンの光信号を書き換える情報として受け付け、情報書換部153による情報記憶部140の書き換えを行う。その後、「書換終了」に応じた投光パターンの光信号を受光すると、「書換モード」を終了し、「通常動作モード 送信動作」に動作モードを遷移させる。信号処理装置100は「通常動作モード 送信動作」において、情報記憶部140に記憶されている書き換え後の所定の情報を用いてデータ信号を生成し、重畳信号送信部155を用いて該データ信号を含む重畳信号を情報書換装置200に送信する。
情報書換装置200は「通常動作モード 送信動作」で動作中に信号処理装置100から重畳信号を受信すると、「検証」に動作モードを遷移させた後、該重畳信号に含まれるデータ信号が示す所定の情報について情報検証部223を用いた検証を行う。
このようにして、信号処理装置100が記憶する電気機器6に関する所定の情報は、情報書換装置200を用いて書き換えられる。よって、信号処理装置100の製造後や出荷後においても、ユーザが所定の情報を書き換えることが可能となる。ゆえに、信号処理装置100は電気機器6から受信した出力信号に、書き換え後の所定の情報を重畳させた重畳信号を入力ユニット4に送信することができる。したがって、例えば電気機器6が重畳信号送信に対応していない場合であっても、当該信号処理装置100を使うことによって、重畳信号送信を実現することが可能となる。
なお、図6の説明において信号処理装置100は書換起動指示を含む光信号に基づいて「書換モード」に動作モードを遷移していたが、「書換モード」へ遷移する契機はこれに限定されない。信号処理装置100は、例えば装置の起動後に受光部130が何らかの光を受光したことを契機として「書換モード」へ遷移してもよいし、外部の機器からの入力に基づいて遷移してもよい。
また、図1の説明において信号処理装置100は電気機器6と別の装置として示したが、信号処理装置100は電気機器6と一体に構成されてもよい。例えば、信号処理装置100の構成が電気機器6に内蔵されてもよい。
§3 動作例
(処理の流れ)
図7の各図は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200が実行する処理の流れの一例を示すフローである。図7の(a)は信号処理装置100のフローを示し、図7の(b)は情報書換装置200のフローを示す。なお、以下の説明において信号処理装置100および情報書換装置200は、図5と同様に電源20に接続されており、情報書換装置200には予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとする。
(処理の流れ)
図7の各図は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200が実行する処理の流れの一例を示すフローである。図7の(a)は信号処理装置100のフローを示し、図7の(b)は情報書換装置200のフローを示す。なお、以下の説明において信号処理装置100および情報書換装置200は、図5と同様に電源20に接続されており、情報書換装置200には予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとする。
まず、図7の(a)を用いて信号処理装置100のフローについて説明する。はじめに、ユーザの操作などによって電源20が起動されると、信号処理装置100への電力の供給が開始される(S1)。S1の後、信号処理装置100は電流の供給が開始されるとリセット状態を解除する(S2)。そしてリセット状態の解除後、信号処理装置100は初期化処理を実行し、初期化処理の完了後、監視部151による受光部130の受光の監視を開始する(S3)。
S3の後、監視部151は受光部130が投光部210から投光された光信号を検知したか否かを判定する(S4)。後述するS12の処理によって投光部210から光信号が投光されると、受光部130は該光信号を受光する。監視部151が投光された光信号を検知したと判定した場合(S4でYES)、監視部151は書換起動指示を光信号として受光部130が受信したか否かをさらに判定する(S5)。一方、S4にて光信号を検知していないと判定した場合(S4でNO)、監視部151は予め設定された監視時間が経過したか否かを判定する(S6)。
S5において、後述するS14の処理によって投光部210から投光された、書換起動指示を受信したと判定した場合(S5でYES)、処理はS7へ進む。S7では、後述するS15の処理によって投光部210から投光された光信号に基づいて、情報書換部153が情報記憶部140に記憶されている電気機器6に関する所定の情報を書き換える(S7)。一方、書換起動指示を受信していないと判定した場合、処理はS8へ進む。
S6において、監視時間が経過していないと判定した場合(S6でNO)、処理はS4へ進み、S4~S6の処理を再度実行する。一方、監視時間が経過したと判定した場合(S6でYES)、処理はS11へ進む。S6と同様に、S8において、監視時間が経過していないと判定した場合(S8でNO)、処理はS4へ進み、S4~S8の処理を再度実行する。一方、監視時間が経過したと判定した場合(S8でYES)、処理はS11へ進む。
S9において、監視部151は後述するS16の処理によって投光部210から投光された、書換終了指示を示す光信号を受信したか否かを判定する(S9)。受信しなかったと判定した場合(S9でNO)、監視部151は予め設定された監視時間が経過したか否かを判定する(S10)。監視時間が経過していないと判定した場合(S10でNO)、処理はS9へ進み、S9の処理を再度実行する。一方、監視時間が経過したと判定した場合(S10でYES)、信号処理装置100は所定の情報に関する書き換え指示の受け付けを終了し、処理はS11へ進む。
S11において、信号処理装置100は重畳信号送信部155を用いて重畳信号の送信を開始する(S11)。なお、S11で送信される重畳信号に含まれるデータ信号が示す所定の情報は、S6からS11に来た場合は書き換え前の内容であり、S9またはS10からS11に来た場合はS7による書き換え後の内容となる。
以上の処理によって、本開示の一側面に係る信号処理装置100は、所定の情報を動作信号に重畳させた重畳信号として通信装置に送信することができる。また、重畳信号として送信する内容に含まれる所定の情報を光信号に基づいて書き換えることが可能となる。よって、信号処理装置100の製造後や出荷後においても、ユーザが所定の情報を書き換えることが可能となる。さらに、外部の電気機器6が重畳信号送信に対応していない重畳信号通信非対応機器であっても、当該信号処理装置100を使うことによって、重畳信号送信を実現することが可能となる。
次に、図7の(b)を用いて情報書換装置200のフローについて説明する。はじめに、ユーザの操作などによって電源20が起動されると、情報書換装置200への電力の供給が開始される(S12)。なお、前述したS1の処理によって電源20が起動済みであれば、S12では電源20の起動は省略され、すでに、情報書換装置200への電力の供給が開始されている。その後、情報書換装置200は投光部210を用いて投光を開始する(S13)。
S13の後、情報書換装置200は書換起動指示を光信号として、投光部210より投光する(S14)。その後、情報書換装置200は入力端末300から入力され、情報取得部221が取得済みである情報を光信号として投光部210より投光する(S15)。投光部210が所定の情報を光信号として投光し終わると、情報書換装置200は投光部210を用いて書換終了指示を示す光信号を投光した後(S16)、一連の投光を終了する(S17)。
S17の後、情報書換装置200の書換回路220は、前述したS11の処理によって信号処理装置100が送信した重畳信号を受信したか否かを判定する(S18)。重畳信号を受信したと判定した場合(S18でYES)、情報検証部223は、重畳信号から抽出されたデータ信号が示す所定の情報が、S14で投光部210が光信号として投光した内容と一致するか否かを検証する(S19)。情報書換装置200は、S19で検証した結果を図示しない表示部または外部の機器に出力する(S20)。
以上の処理によって、本開示の一側面に係る情報書換装置200は光信号によって信号処理装置100の情報記憶部140に記憶されている情報を書き換えることができる。そして、情報書換装置200は信号処理装置100から受信した重畳信号から、情報が正しく書き換えられているか検証することができる。
§4 変形例1
前記構成例において信号処理装置100は、情報記憶部140に記憶されている情報の書き換え後に重畳信号の送信を開始する構成であった。しかしながら信号処理装置100は、例えば重畳信号の送信中に情報の書き換えが可能な構成であってもよい。
前記構成例において信号処理装置100は、情報記憶部140に記憶されている情報の書き換え後に重畳信号の送信を開始する構成であった。しかしながら信号処理装置100は、例えば重畳信号の送信中に情報の書き換えが可能な構成であってもよい。
(信号処理装置と情報書換装置の構成)
本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200について、図1を用いて説明する。なお、情報書換装置200は、前記構成例における情報書換装置200と同一である。
本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200について、図1を用いて説明する。なお、情報書換装置200は、前記構成例における情報書換装置200と同一である。
信号処理装置100は、基本的な構成は前記構成例と同一であるが、一部構成が異なっている。本変形例において、重畳信号送信部155は、監視部151が受光部130における受光を監視中にも重畳信号を送信し、受光部130にて光信号を検知した時点で重畳信号の送信を停止する点が異なっている。
(情報の書換および検証の具体例)
図8は、重畳信号の送信中である信号処理装置100および情報書換装置200を用いた情報の書換および検証の具体例を示す図である。なお、以下の説明において情報書換装置200には、予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとし、図6と同名の項目についてはその説明を省略する。また、情報書換装置200の動作は図6と同一であるため、その説明を省略する。
図8は、重畳信号の送信中である信号処理装置100および情報書換装置200を用いた情報の書換および検証の具体例を示す図である。なお、以下の説明において情報書換装置200には、予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとし、図6と同名の項目についてはその説明を省略する。また、情報書換装置200の動作は図6と同一であるため、その説明を省略する。
まず、電源20が起動すると信号処理装置100の送信制御回路150はリセット状態を解除し、初期処理を行った後に「LED監視(通常動作モード)」にて動作する。ここで、「LED監視(通常動作モード)」は監視部151による受光部130の受光の監視と、重畳信号送信部155による重畳信号の送信をともに行う動作モードである。
信号処理装置100は、「LED監視(通常動作モード)」で動作中に光信号の受光を検知すると、重畳信号の送信を停止した後、「書換モード」に動作モードを遷移させる。信号処理装置100は、図6を用いて前述したようにして情報書換装置200の投光部210から受光した光信号に基づいて情報の書き換えを行った後、「書換モード」を終了し、「通常動作モード 送信動作」に動作モードを遷移させる。「通常動作モード 送信動作」における信号処理装置100の動作は図6を用いて前述した内容と同一である。このようにして、信号処理装置100は重畳信号の送信を開始した後であっても情報書換装置200を用いて情報を書き換えることができる。
(処理の流れ)
図9は、本開示の一側面に係る信号処理装置100が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図7の(a)と同一の処理についてはその説明を省略する。また、情報書換装置200のフローは図7の(b)と完全に同一である。
図9は、本開示の一側面に係る信号処理装置100が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図7の(a)と同一の処理についてはその説明を省略する。また、情報書換装置200のフローは図7の(b)と完全に同一である。
信号処理装置100は、S1およびS2の処理を実行した後、重畳信号送信部155による重畳信号の送信および監視部151による受光部130の監視を開始する(S21)。S21の後、信号処理装置100は前記動作例と同様にしてS4~S6の処理を実行する。ここで、重畳信号送信部155はS21にて重畳信号の送信を開始済みであるため、S6で監視部151が予め設定された監視時間が経過したと判定した場合(S6でYES)、一連の処理を終了する点が図7の(a)と異なっている。
S5において書換起動指示を受信したと判定した場合(S5でYES)、重畳信号送信部155は重畳信号の送信を停止する(S22)。処理はその後、S7へ進む。一方、書換起動指示を受信しなかったと判定した場合(S5でNO)、処理はS8に進み、書換起動指示に対する監視時間が経過したか否かを判定する(S8)。ここで、重畳信号送信部155はS21にて重畳信号の送信を開始済みであるため、S8で監視部151が予め設定された監視時間が経過したと判定した場合(S8でYES)、一連の処理を終了する点が図7の(a)と異なっている。
S7の後、信号処理装置100は前記動作例と同様にしてS9およびS10の処理を実行する。そして、S9にて書換終了指示を受信したと判定した場合(S9でYES)、またはS10にて監視時間が経過したと判定した場合(S10でYES)、重畳信号送信部155は重畳信号の送信を再開する(S23)。その後、信号処理装置100は一連の処理を終了する。
以上の処理によって、信号処理装置100は重畳信号の送信を開始後であっても光信号に基づいて情報を書き換え、書き換え後の情報を用いて生成した重畳信号を送信することができる。
§5 変形例2
前記構成例および変形例1において、情報書換装置200は書き換える情報を、投光部210を用いた投光によって信号処理装置100に入力する構成であった。しかしながら情報書換装置200は、例えば書き換える情報を重畳信号の送受信に用いる経路を通して信号処理装置100に送信可能な構成であってもよい。
前記構成例および変形例1において、情報書換装置200は書き換える情報を、投光部210を用いた投光によって信号処理装置100に入力する構成であった。しかしながら情報書換装置200は、例えば書き換える情報を重畳信号の送受信に用いる経路を通して信号処理装置100に送信可能な構成であってもよい。
(信号処理装置と情報書換装置の構成)
図10は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示すブロック図である。
図10は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示すブロック図である。
信号処理装置100は、基本的な構成は前記構成例と同一であるが、一部構成が異なっている。信号処理装置100は、受光部130および監視部151の代わりに電流検知部160を備えている。
電流検知部160は、入力ユニット4または情報書換装置200と接続され、重畳信号の送受信に用いる信号線から供給される電流信号の電流値を検知することができる。具体的には、電流検知部160は通信装置側端子120に入力された電流信号の電流値を検知し、検知結果を送信制御回路150に送信することができる。
送信制御回路150は、電流検知部160による電流値の検知結果に基づいて、情報書換部153による情報の書き換えを行うことができる。具体的には、電流検知部160が信号処理装置100が入力ユニット4または情報書換装置200から受信した電流信号の電流値の変動パターンが情報の書換指示を示す場合、送信制御回路150は電流信号に基づく情報の書き換えを実行する。以下の説明において、電流値の変動によって書き換える情報で示す電流信号を、書換用電流信号と呼称する。情報書換部153は、書換用電流信号に基づいて情報記憶部140に記憶されている情報を書き換える点が前記構成例と異なっている。
書換用電流信号の電流値は、他の電流信号と区別できる値の範囲であればよい。例えば、電気機器6から受信した出力信号がオン・オフ信号であれば、電流検知部160によって出力信号のオン信号における電流値よりも高い電流値が検知された場合に、情報書換部153は該電流値の変動を書換用電流信号として認識してもよい。
情報書換装置200は、基本的な構成は前記構成例と同一であるが、一部構成が異なっている。情報書換装置200は、投光部210の代わりに電流制御部230を備えている。
電流制御部230は、情報取得部221から入力された所定の情報に応じて書換用電流信号を生成し、生成した書換用電流信号を信号処理装置100へ送信することができる。電流制御部230は、例えば電気機器6の出力信号のオン信号における電流値よりも高い電流値を用いて書換用電流信号を生成してもよい。
(信号処理装置と情報書換装置の回路構成)
図11は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示す回路図である。なお、以下の説明において、図5にて説明済みの項目については、その説明を省略する。
図11は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200の構成を示す回路図である。なお、以下の説明において、図5にて説明済みの項目については、その説明を省略する。
信号処理装置100は、通信装置側端子120の-側と送信制御回路150との間に、電流検知部160を備えている。電流検知部160は、例えば抵抗やオペアンプ等によって構成され、抵抗を用いて検知した電流信号の電流値を示す信号をオペアンプによって増幅および出力調整を行った後、送信制御回路150に対して出力することができる。
送信制御回路150では、電流検知部160から電流信号の電流値が、例えば電気機器6の出力信号のオン信号における電流値よりも高い電流値であった場合は該電流信号が書換用電流信号であると判定する。情報書換部153は、送信制御回路150にて電流信号が書換用電流信号であると判定した場合、該書換用電流信号に基づいて情報記憶部140に記憶されている情報を書き換える。
情報書換装置200において、電流制御部230は図のようにトランジスタや抵抗を組み合わせることによって実現できる。図のように電流制御部230を構成した場合、例えば書換回路220の情報取得部221が入力端末300から受け付けた情報に応じてトランジスタのON/OFFを切り替えることにより、該電流制御部230は書換用電流信号を生成することができる。
(書換用電流信号の概要)
図12は、書換用電流信号の概要を示す模式図である。図示の例において、縦軸の「供給電流」は、情報書換装置200から信号処理装置100に供給された書換用電流信号の電流値を示している。また、「SW=OFF」は図4における重畳信号のL範囲に相当し、「SW=ON」は図4における重畳信号のH範囲に相当する。「所定の閾値」は、重畳信号のH範囲と比較して十分大きな値である。
図12は、書換用電流信号の概要を示す模式図である。図示の例において、縦軸の「供給電流」は、情報書換装置200から信号処理装置100に供給された書換用電流信号の電流値を示している。また、「SW=OFF」は図4における重畳信号のL範囲に相当し、「SW=ON」は図4における重畳信号のH範囲に相当する。「所定の閾値」は、重畳信号のH範囲と比較して十分大きな値である。
図において「Data=0」および「Data=1」は、電流検知部160が電流値に基づいて変換するバイナリ値の範囲を示している。すなわち、書換用電流信号の電流値が「0」から「所定の閾値」までの間であった場合、電流検知部160は該電流値をバイナリ値「0」に変換して送信制御回路150に送信する。一方、書換用電流信号の電流値が「所定の閾値」より大きかった場合、電流検知部160は該電流値をバイナリ値「1」に変換して送信制御回路150に送信する。このようにして、書換用電流信号の電流値を変換したバイナリ値を用いて、送信制御回路150の情報書換部153は情報記憶部140に記憶されている情報を書き換えることができる。
図12において「所定の閾値」は、重畳信号のH範囲と比較して十分大きな値として図示されているが、「所定の閾値」はこれに限定されない。例えば、電流検知部160が重畳信号のH範囲およびL範囲、すなわち電気機器6のスイッチがONであるかOFFであるかを認識できるのであれば、電気機器6のスイッチの状態に応じて「所定の閾値」を異ならせてもよい。
具体的には電気機器6のスイッチがOFFである等の理由によって信号処理装置100がオフ信号である出力信号の送信または受信を行っている間、信号処理装置100は重畳信号としてL範囲に相当する電流を検知しない。このとき、電流制御部230は、出力信号のオフ信号における電流値よりも高い電流値によって書換用電流信号を生成してもよい。そして、情報書換部153は電流検知部160によって、出力信号のオフ信号における電流値よりも高い電流値が検知された場合に、該電流値の変動を書換用電流信号として認識してもよい。すなわち、例えば電気機器6のスイッチがOFFであり、重畳信号がL範囲であることを電流検知部160が認識している場合、L範囲より十分大きな値であるがH範囲よりは小さな値を「所定の閾値」としてもよい。この場合、電気機器6のスイッチがOFFの間は、書換用電流信号の電流値をスイッチがONの間の電流値よりも低くすることができる。
(情報の書換および検証の具体例)
図13は、信号処理装置100および情報書換装置200を用いた情報の書換および検証の具体例を示す図である。なお、以下の説明において情報書換装置200には、予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとし、図6と同名の項目についてはその説明を省略する。
図13は、信号処理装置100および情報書換装置200を用いた情報の書換および検証の具体例を示す図である。なお、以下の説明において情報書換装置200には、予め入力端末300を用いて書き換える情報が入力済みであるものとし、図6と同名の項目についてはその説明を省略する。
まず、電源20が起動すると信号処理装置100の送信制御回路150はリセット状態を解除し、初期処理を行った後に「電流検知」にて動作する。ここで、「電流検知」は電流検知部160による電流信号の電力値を検知する動作モードである。
一方、情報書換装置200は、電源20の起動直後は信号処理装置100に供給する電流信号の電流値が小さくなるよう、電流制御部230を用いて制御を行う。その後、情報書換装置200は電流制御部230を用いて信号処理装置100に供給する電流信号の電流値が所定の閾値以上となるように制御し、書換起動指示に相当する電流信号を信号処理装置100に送信する。書換起動指示に相当する電流信号の送信後、情報書換装置200は「書換データ」にて書き換える情報を電流値の増減で示す書換用電流信号として送信する。書き換える情報に応じた書換用電流信号の送信後、情報書換装置200は「書換終了」にて書換終了指示に相当する電流信号を信号処理装置100に送信する。
信号処理装置100は、「電流検知」で動作中に電流検知部160が所定の閾値以上の電流値を検知すると、「書換モード」に遷移する。そして、「書換モード」で動作中に情報書換装置200から受信した書換用電流信号に基づいて、情報書換部153は情報記憶部140の情報を書き換える。その後、書換終了指示を受け付けると、情報書換装置200は「書換モード」を終了し、「内部処理」にて所定の処理を行った後、「通常動作モード 送信動作」に動作モードを遷移させる。「通常動作モード 送信動作」における信号処理装置100の動作は図6を用いて前述した内容と同一である。このようにして、信号処理装置100は書換用電流信号に基づいて情報を書き換えることができる。
(処理の流れ)
図14の各図は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200が実行する処理の流れの一例を示すフローである。図14の(a)は信号処理装置100のフローを示し、図14の(b)は情報書換装置200のフローを示す。なお、以下の説明において図7の(a)および(b)と同一の処理についてはその説明を省略する。
図14の各図は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および情報書換装置200が実行する処理の流れの一例を示すフローである。図14の(a)は信号処理装置100のフローを示し、図14の(b)は情報書換装置200のフローを示す。なお、以下の説明において図7の(a)および(b)と同一の処理についてはその説明を省略する。
まず、図14の(a)を用いて信号処理装置100のフローについて説明する。信号処理装置100は、S1およびS2の処理を実行した後、電流検知部160による電流信号の電流値の検知を開始し、所定の閾値以上の電流を検知したか否かを判定する(S31)。後述するS41の処理によって信号処理装置100に供給される電流信号の電流値が増加すると、電流検知部160は、所定の閾値以上の電流を検知する(S31でYES)。
S31にて電流検知部160が所定の閾値以上の電流を検知した後、後述するS42の処理によって情報書換装置200から書き換える情報が電流値の増減として送信される。送信制御回路150の情報書換部153は、電流値の増減に対する電流検知部160の検知結果に基づいて情報記憶部140の情報を書き換える(S32)。その後、電流検知部160は、情報書換装置200から書換終了指示に相当する電流信号を受信したか否かを判定する(S33)。検知したと判定した場合、送信制御回路150は情報の書き換えを終了し、重畳信号送信部155を用いて重畳信号の送信を開始する(S11)。
以上の処理によって、信号処理装置100は入力ユニット4と接続される信号線を介して書き換える情報を受信することが可能となる。よって、書き換える情報を受信するための特別な構成を必要としない。また、電気機器6の出力信号のオン信号における電流値よりも高い電流値を有する電流信号を書換用電流信号として選択的に用いるので、出力信号と書換用電流信号とを明確に区別することができる。
次に、図14の(b)を用いて情報書換装置200のフローについて説明する。情報書換装置200は、S12の処理を実行した後、電流制御部230を用いて信号処理装置100に供給する電流を増加させる(S41)。その後、電流制御部230は情報取得部221が取得済みである、書き換える情報を電流値の増減として有する書換用電流信号を生成し、送信する(S42)。書き換える情報の送信が完了すると、電流制御部230は書換終了指示に書換終了指示を示す電流信号を生成し、信号処理装置100へ送信する(S43)。S43の後、情報書換装置200はS18~S20の処理を実行し、S11の処理で信号処理装置100から送信された重畳信号に含まれるデータ信号が示す所定の情報について検証を行う。
以上の処理によって、情報書換装置200は信号処理装置100が備える信号線を介して送信した書換用電流信号によって情報記憶部140に記憶されている情報を書き換えることができる。また、電気機器6の出力信号のオン信号における電流値よりも高い電流値を有する電流信号を書換用電流信号として選択的に用いるので、信号処理装置100において、出力信号と書換用電流信号とを明確に区別することが可能となる。
§6 変形例3
前記変形例2において、信号処理装置100と情報書換装置200との間の通信は、通信装置側端子120に接続される、重畳信号を送受信可能な通信ケーブルによって行われていた。入力ユニット4は通信ケーブルによって信号処理装置100と接続可能であるので、前記変形例2において情報書換装置200が備えていた各種機能について、例えば入力ユニット4が内蔵してもよい。
前記変形例2において、信号処理装置100と情報書換装置200との間の通信は、通信装置側端子120に接続される、重畳信号を送受信可能な通信ケーブルによって行われていた。入力ユニット4は通信ケーブルによって信号処理装置100と接続可能であるので、前記変形例2において情報書換装置200が備えていた各種機能について、例えば入力ユニット4が内蔵してもよい。
(信号処理装置と入力ユニットの構成)
図15は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4の構成を示すブロック図である。なお、信号処理装置100の構成は図10に示した構成と同一であるため、その説明を省略する。
図15は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4の構成を示すブロック図である。なお、信号処理装置100の構成は図10に示した構成と同一であるため、その説明を省略する。
入力ユニット4は、前記構成例にて説明した構成に加えて、前記変形例2において情報書換装置200が備えていた一連の構成をさらに備えている。すなわち、入力ユニット4は、書換回路220および電流制御部230を備えており、書換回路220は、情報取得部221および情報検証部223を備えている。情報取得部221は、コントローラ3を介して入力ユニット4に接続されたPC2から電気機器6に関する所定の情報を取得する点が、前記変形例2と異なっている。
また、入力ユニット4は動作信号処理部41およびデータ信号処理部42を備えている。動作信号処理部41は、重畳信号から出力信号(動作信号)を検出することができる。動作信号処理部41は図2における入力回路33に相当し、検出した出力信号を図示しない制御回路(図2のユニット制御回路36に相当)へ送信する。
データ信号処理部42は、重畳信号からデータ信号を抽出することができる。データ信号処理部42は図2における抽出回路34に相当し、抽出したデータ信号を必要に応じて誤り検出を行った後、図示しない制御回路(図2のユニット制御回路36に相当)へ送信する。
(信号処理装置と入力ユニットの回路構成)
図16は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4の構成を示す回路図である。信号処理装置100の回路構成は図11と同一であり、入力ユニット4の回路構成は図11における情報書換装置200と同一である。入力ユニット4の書換回路220は、PC2から入力された所定の情報について、コントローラ3を介して受け付ける。
図16は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4の構成を示す回路図である。信号処理装置100の回路構成は図11と同一であり、入力ユニット4の回路構成は図11における情報書換装置200と同一である。入力ユニット4の書換回路220は、PC2から入力された所定の情報について、コントローラ3を介して受け付ける。
(処理の流れ)
本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4が実行する処理は、情報書換装置200の代わりに入力ユニット4を用いる点を除き、図14の(a)および(b)に示した内容と同一であるため、その説明を省略する。
本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4が実行する処理は、情報書換装置200の代わりに入力ユニット4を用いる点を除き、図14の(a)および(b)に示した内容と同一であるため、その説明を省略する。
このようにして、出力信号の検出および重畳信号の抽出を行う通信装置が情報書換装置としても機能することが可能となる。
§7 変形例4
図4を用いて説明したように、重畳信号はH範囲およびL範囲といった広がりを持った電流値を備える。そのため、重畳信号非対応の入力ユニット4を信号処理装置100に接続した場合、該入力ユニット4は重畳信号を出力信号として受け付けるのでH範囲およびL範囲を適切に判断することができず、誤検知のおそれがある。
図4を用いて説明したように、重畳信号はH範囲およびL範囲といった広がりを持った電流値を備える。そのため、重畳信号非対応の入力ユニット4を信号処理装置100に接続した場合、該入力ユニット4は重畳信号を出力信号として受け付けるのでH範囲およびL範囲を適切に判断することができず、誤検知のおそれがある。
誤検知を防止する手段として、例えば信号処理装置100において入力ユニット4から供給された電流の電流値に基づいて、該入力ユニット4が重畳信号を用いた通信に対応しているか否かを判定することが考えられる。入力ユニット4が重畳信号を用いた通信に対応しているか否かを検知できれば、信号処理装置100は例えば重畳信号を送信する動作モードと、出力信号のみを送信する動作モードを切り替えて動作させることができる。
しかしながら、前記変形例3において電流値に基づいて書換用電流信号であるか否かを判定しているので、これらを両立させるためには電流信号について、「重畳信号を用いた通信に対応しているか否かを判定する」、および「書換用電流信号であれば書き換える情報へ変換する」の2つの処理を実行する必要がある。
(信号処理装置と入力ユニットの構成)
図17は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4の構成を示すブロック図である。なお、入力ユニット4の構成は図15に示した構成と同一である。
図17は、本開示の一側面に係る信号処理装置100および入力ユニット4の構成を示すブロック図である。なお、入力ユニット4の構成は図15に示した構成と同一である。
信号処理装置100は、前記変形例3にて説明した構成に加えて、動作モード切替部157をさらに備えている。信号処理装置100は、重畳信号送信部155による重畳信号の送信が行われる通常動作モードと、重畳信号の送信が行われない低消費電流モードとを切り替えて動作することができる。動作モード切替部157は、電流検知部160における検知結果に基づいて、信号処理装置100の動作モードを通常動作モードと低消費電流モードとの間で切り替えることができる。動作モード切替部157は、例えば電流検知部160が検知した電流値の大きさや変動のパターン等が通常動作モードへの切替指示であった場合、信号処理装置100の動作モードを低消費電流モードから通常動作モードに切り替えることができる。
入力ユニット4は、基本的な構成は前記変形例3と同一であるが、一部構成が異なっている。入力ユニット4において電流制御部230は、前記変形例3と同様にして書き換える情報を書換用電流信号として送信するとともに、信号処理装置100の動作モードを通常動作モードと低消費電流モードとの間で切り替えさせるための切替指示に相当する電流信号を送信することができる。切替指示に相当する電流信号を送信することにより、入力ユニット4は自身が重畳信号に対応していることを信号処理装置100に通知することができる。よって、信号処理装置100を通常動作モードに切り替えて動作させて、重畳信号を受信することが可能となる。
(書換指示と切替指示の具体例)
図18の各図は、信号処理装置100および入力ユニット4を用いた情報の書き換えおよび動作モードの切り替えの具体例を示す図である。図18の(a)は情報の書き換えを示し、図18の(b)は動作モードの切り替えを示す。図18の(c)は切替指示と書換データの具体例を示す。
図18の各図は、信号処理装置100および入力ユニット4を用いた情報の書き換えおよび動作モードの切り替えの具体例を示す図である。図18の(a)は情報の書き換えを示し、図18の(b)は動作モードの切り替えを示す。図18の(c)は切替指示と書換データの具体例を示す。
図18の(a)は、情報書換装置200の代わりに入力ユニット4を用いる点を除き、基本的には図13と同一である。なお、「検証モード 受信/コンペア」は入力ユニット4が信号処理装置100から送信される重畳信号を受信して検証するための動作モードであり、「低消費電流モード」前述した低消費電流モードであることを示す。
信号処理装置100は初期処理を行った後に、「低消費電流モード」で動作中に書換起動指示に相当する電流信号を電流検知部160にて検知すると、「書換モード」に動作モードを遷移させる。なお、「書換モード」で動作中は重畳信号を送信しないので、「書換モード」は低消費電流モードの一種である。
信号処理装置100は、「書換モード」で動作中に検知した書換用電流信号に基づいて、情報書換部153による情報記憶部140の書き換えを行った後、書換終了指示に基づいて「書換モード」を終了し、「通常動作モード 送信動作」に動作モードを遷移させる。すなわち、動作モード切替部157は書換終了指示を検知すると、動作モードを通常動作モードに切り替えることができる。
信号処理装置100は「通常動作モード 送信動作」において、情報記憶部140に記憶されている書き換え後の所定の情報を用いてデータ信号を生成し、重畳信号送信部155を用いて該データ信号を含む重畳信号を情報書換装置200に送信する。
一方、入力ユニット4は図13の情報書換装置200と同様にして、書換起動指示、書換データ、および書換終了指示を電流信号としてそれぞれ送信した後、「検証モード 受信/コンペア」にて重畳信号の受信および検証を行う。検証結果に問題がなければ、入力ユニット4は「通常動作モード 受信動作」にて動作し、重畳信号を用いた通信を継続する。
図18の(b)において、入力ユニット4が信号処理装置100に電流信号として送信する、低消費電流モードから通常動作モードへの切替指示は、大電流を一定時間の間供給することに相当する。すなわち、入力ユニット4は信号処理装置100が低消費電流モードで動作中に切替指示として、大電流を一定時間の間供給する。信号処理装置100は「チェック」にて電流信号が切替指示に相当するか否かを判定し、切替指示に相当すると判定した結果、動作モード切替部157によって動作モードを通常動作モードに切り替えて重畳信号の送信を開始する。入力ユニット4では切替指示に相当する大電流を供給した後は「通常動作モード 受信動作」にて動作し、重畳信号の受信を開始する。
図18の(c)は、入力ユニット4が電流信号として送信する低消費電流モードから通常動作モードへの切替指示、および信号処理装置100が「書換モード」で動作中に書換データとして受信する書換用電流信号の具体例である。図18の(b)を用いて説明したように、切替指示は例えば電流値の継続時間で評価される。すなわち、電流信号の先頭のパルス幅が所定のパルス幅以上であることを電流検知部160にて検知した場合、該電流信号が切替指示であると信号処理装置100は判定する。
一方、書換データは図12を用いて説明したように、電流値の変動をバイナリ値として組み合わせたデータ列で評価される。具体的には、低消費電流モードで動作中に信号処理装置100は、電流検知部160が検知した書換用電流信号が所定のデータ列である場合に、情報書換部153は情報記憶部140に記憶されている情報を書き換える書換モードに移行してもよい。逆に言えば、情報書換装置200は、低消費電流モードで動作中の信号処理装置100に対して、所定のデータ列である書換用電流信号を供給し、その後、書き換える情報に応じた書換用電流信号を供給してもよい。
切替指示をこのように評価すれば、信号処理装置100において動作モードの切り替えのための電流供給と、書換用電流信号とを区別させることが可能となる。
(信号処理装置の処理の流れ)
図19は、本開示の一側面に係る信号処理装置100が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図7の(a)と同一の処理についてはその説明を省略する。
図19は、本開示の一側面に係る信号処理装置100が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図7の(a)と同一の処理についてはその説明を省略する。
信号処理装置100においてS1およびS2の処理を実行した後、動作モード切替部157は、信号処理装置100の動作モードを低消費電流モードに設定する(S71)。S71の後、電流検知部160は入力ユニット4から所定の閾値以上の電流値を有する電流が供給されたことの検知を開始する(S72)。S41の処理によって入力ユニット4から供給される電流が増加すると、電流検知部160は入力ユニット4から所定の閾値以上の電流値を有する電流が供給されことを検知し(S72でYES)、処理はS73へ進む。
S73において、信号処理装置100は電流信号のパルス幅が所定のパルス幅以上であるか否かをチェックすることによって、電流検知部160が通常動作モードへの切替指示を検知したか否かを判定する(S73)。切替指示を検知しなかったと判定した場合(S73でNO)、処理はS74へ進む。一方、切替指示を検知したと判定した場合(S73でYES)、動作モード切替部157は信号処理装置100の動作モードを通常動作モードに設定し(S75)、重畳信号送信部155は重畳信号の送信を開始する(S78)。その後、一連の処理を終了する。
S74において、信号処理装置100は電流検知部160が書換起動指示を受信したか否かをさらに判定する(S74)。書換起動指示を受信しなかったと判定した場合(S74でNO)、信号処理装置100は予め設定された監視時間が経過したか否かを判定する(S76)。監視時間が経過していないと判定した場合(S76でNO)、処理はS74へ進み、S74およびS76の処理を再度実行する。一方、監視時間が経過したと判定した場合(S76でYES)、信号処理装置100は所定の情報に関する書き換え指示の受け付けを終了し、処理はS11へ進む。
後述するS81の処理によって書換起動指示が電流パルスにて入力ユニット4から送信されると、電流検知部160はこれを検知し、信号処理装置100は電流検知部160が書換起動指示を受信したと判定する(S74でYES)。そして、S42の処理によって入力ユニット4から送信された、書き換える情報が電流値の増減として示された書換用電流信号に基づいて情報書換部153は情報記憶部140の情報を書き換える(S77)。その後、信号処理装置100はS9~S11の処理を実行した後、一連の処理を終了する。
以上の処理によって、信号処理装置100は低消費電流モードで動作中に所定の閾値以上の電流を所定のパルス幅以上で検知すると通常動作モードに切り替えることができる。ここで、当該信号処理装置100に接続される入力ユニット4が重畳信号の受信に対応する入力ユニットである場合に、該入力ユニット4が信号処理装置100に対して所定の閾値以上の電流を供給する構成とすることができる。この場合、信号処理装置100は、重畳信号対応の入力ユニット通信装置に接続された場合と、重畳信号非対応の入力ユニットに接続された場合とで別の動作モードで動作することができる。したがって、接続先の入力ユニットの種類に応じて動作モードを切り替えて動作する、利便性に優れた信号処理装置100を提供することができる。また、所定の閾値以上の電流を所定のパルス幅以上で検知すると通常動作モードに切り替えるので、書換用電流信号とを区別することが可能となる。
(書換データを送信する入力ユニットの処理の流れ)
図20は、本開示の一側面に係る入力ユニット4が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図14の(b)と同一の処理についてはその説明を省略する。
図20は、本開示の一側面に係る入力ユニット4が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図14の(b)と同一の処理についてはその説明を省略する。
入力ユニット4は、S12およびS41の処理の後、電流制御部230の制御によって信号処理装置100に、書換起動指示に相当する電流パルスを送信する(S81)。その後、S42~S43、およびS18~S20の処理を実行し、一連の処理を終了する。
以上の処理によって、入力ユニット4は信号処理装置100が備える信号線を介して送信した書換用電流信号によって情報記憶部140に記憶されている情報を書き換えることができる。
(切替指示を送信する入力ユニットの処理の流れ)
図21は、本開示の一側面に係る入力ユニット4が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図14の(b)と同一の処理についてはその説明を省略する。
図21は、本開示の一側面に係る入力ユニット4が実行する処理の流れの一例を示すフローである。なお、以下の説明において図14の(b)と同一の処理についてはその説明を省略する。
入力ユニット4は、S12およびS41の処理の後、電流制御部230の制御によって信号処理装置100に、通常動作モードへの切替指示に相当する電流パルスを送信する(S91)。その後、入力ユニット4は電流制御部230を制御して信号処理装置100に供給する電流を減少させた後(S92)、信号処理装置100から送信される重畳信号に対する受信動作を開始する(S93)。
以上の処理によって、入力ユニット4は自身が重畳信号対応の入力ユニットであることを信号処理装置100に通知することができる。よって、信号処理装置100を通常動作モードで動作させて、重畳信号を受信することが可能となる。また、信号処理装置100は、所定の閾値以上の電流を所定のパルス幅以上で検知すると通常動作モードに切り替えるので、信号処理装置100において、モードの切り替えのための電流供給と、書換用電流信号とを区別させることが可能となる。
〔実施形態2〕
本開示の一側面に係る他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本開示の一側面に係る他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
§1 適用例
図22は、本実施形態に係る信号処理装置100の適用場面の一例を模式的に例示する図である。通信システム1は、実施形態1と同様に、PC2(パーソナルコンピュータ、情報処理装置)、コントローラ3、入力ユニット4、出力ユニット5、および、電気機器6~10を備える。
図22は、本実施形態に係る信号処理装置100の適用場面の一例を模式的に例示する図である。通信システム1は、実施形態1と同様に、PC2(パーソナルコンピュータ、情報処理装置)、コントローラ3、入力ユニット4、出力ユニット5、および、電気機器6~10を備える。
なお、本実施形態では、入力ユニット4と出力ユニット5とを区別する必要がない場合に、これらを概念的に包括するものとして、入出力ユニット52との総称を用いる。入出力ユニット52は、入力ユニット4および出力ユニット5と同様に、重畳信号通信に対応している。したがって、入出力ユニット52は、入力ユニット4および出力ユニット5が重畳信号通信に対応するために備えている、図2に示された各部を備えている。
また、本実施形態では、電気機器6~10を個別に識別する必要がない場合に、これらを単に、電気機器53と称する。本実施形態では、電気機器53は、重畳信号通信非対応機器が想定されている。
本実施形態では、重畳信号を処理するための信号処理装置100は、入出力ユニット52と電気機器53とを接続する通信ケーブル51の間に設けられる。そのために、信号処理装置100は、通信ケーブル51と電気的に接続可能な通信ケーブル状の外形を備えたケーブル筐体50(筐体)を有する。
例えば、ケーブル筐体50の一端は、重畳信号通信非対応機器である電気機器53に接続される通信ケーブル51との間で着脱可能である。電気機器53側の通信ケーブル51とケーブル筐体50の一端とが接続されることで、信号処理装置100と電気機器53とが電気的に接続され、信号処理装置100と電気機器53との間で動作信号の送受信が可能となる。信号処理装置100を内蔵するケーブル筐体50と、電気機器53とは、1対1の関係で接続される。なお、本実施形態では、電気機器53が重畳信号通信非対応機器であるため、重畳信号の送受信は行われないものとする。
また、ケーブル筐体50の他端は、入出力ユニット52と接続可能である。詳細には、ケーブル筐体50の他端は、入出力ユニット52に接続される通信ケーブル51との間で着脱可能に構成される。入出力ユニット52側の通信ケーブル51とケーブル筐体50の他端とが接続されている間、入出力ユニット52と信号処理装置100とが電気的に接続され、入出力ユニット52と信号処理装置100との間で重畳信号の送受信が可能となる。入出力ユニット52から信号処理装置100へ送信される重畳信号には、例えば、信号処理装置100と接続する電気機器53の動作素子を制御する動作信号が含まれる。また、信号処理装置100から入出力ユニット52へ送信される重畳信号には、例えば、信号処理装置100と接続する電気機器53の動作素子の状態に応じた動作信号と、該電気機器53または該信号処理装置100に関する所定の情報を示すデータ信号とが含まれる。例えば、電気機器53のシリアルナンバーなど、電気機器53固有の情報がデータ信号として含まれる。
上述の構成によれば、電気機器53は、重畳信号通信に対応する信号処理装置100と1対1で接続され、該信号処理装置100を介して入出力ユニット52と接続される。したがって、電気機器53が重畳信号通信非対応機器であっても、入出力ユニット52は、電気機器53に固有のデータ信号を、動作信号に重畳させて、信号処理装置100との間でやりとりすることができる。このため、重畳信号通信非対応機器を、重畳信号通信に対応する電気機器と同様に、重畳信号を用いた通信システムに組み込んで利用できるようになる。その結果、システム構築の自由度が高まり、利便性が向上する。
なお、1つの入出力ユニット52は、複数の通信ポートを有し、各通信ポートを通じて、複数のケーブル筐体50内の信号処理装置100と接続され、信号処理装置100のそれぞれと重畳信号を送受信する。これにより、入出力ユニット52は、複数の電気機器53を監視し、制御することができる。すなわち、入出力ユニット52は、各信号処理装置100をスレーブとする、重畳信号通信のマスタモジュールを構成することができる。
ここで、通信システム1において、複数の電気機器53を、重畳信号通信に対応する他の電気機器と同様に管理するためには、信号処理装置100(または、ケーブル筐体50)と電気機器53との対応関係が、入出力ユニット52より上流の各種装置において把握されている必要がある。上流の各種装置とは、具体的には、コントローラ3、PC2、および、図示されていないPC2と通信可能に接続されているサーバなどを指す。
そこで、本実施形態では、通信システム1に、入力端末300(端末装置)を導入する。入力端末300は、信号処理装置100(または、ケーブル筐体50)と電気機器53との対応関係を示す紐付情報を生成し、上流の各種装置に提供するものである。
一例として、ケーブル筐体50を、上述の他端において、入力端末300と接続可能に構成する。詳細には、ケーブル筐体50の他端は、入力端末300に外付けまたは内蔵される情報転送装置200A(200B)との間で着脱可能に構成される。ケーブル筐体50の他端が、入出力ユニット52と接続されていない場合に、該他端を入力端末300、正確には、情報転送装置200A(200B)に接続することができる。ケーブル筐体50の他端と、入力端末300とが、情報転送装置200A(200B)を介して接続されている間、入力端末300と信号処理装置100とが電気的に接続され、入力端末300は、信号処理装置100との間で、データの送受信が可能となる。具体的には、入力端末300は、少なくとも、所定の情報を信号処理装置100から読み出すことができる。入力端末300が信号処理装置100から読み出す所定の情報は、例えば、信号処理装置100(または、ケーブル筐体50)に固有の情報(以下、ケーブル情報)である。なお、入力端末300は、必要に応じて、所定の情報を信号処理装置100に書き込むことができてもよい。
情報転送装置200A(200B)は、情報書換装置200と同様に、信号処理装置100および入力端末300を通信可能に接続するものである。情報転送装置200A(200B)は、後述するように、少なくとも、信号処理装置100の情報記憶部140に記憶されている所定の情報を読み出すための機構を備えている。情報転送装置200A(200B)は、必要に応じて、信号処理装置100の情報記憶部140に所定の情報を書き込むための機構、すなわち、図1に示す情報書換装置200が備える各部を備えていてもよい。
このようにして、信号処理装置100(または、ケーブル筐体50)と電気機器53との対応関係を示した紐付情報が入力端末300において生成され、上流の各種装置に提供される。したがって、例えば、PC2は、通信システム1に属するすべての電気機器53を、重畳信号通信に対応しているか否かにかかわらず、監視し、制御することができる。
以下では、紐付情報をPC2に供給する構成として、2つの例を、構成例(1)、および、構成例(2)として、それぞれ説明する。各構成例を説明する前に、まず、図23を参照しながら、2つの構成例に共通の、通信システム1において前提となるネットワーク構成について説明する。
ただし、以下の説明は、本開示に係る入出力ユニット52を含む通信システム1の構成の一例を示しているにすぎず、入出力ユニット52がネットワークに接続されているものに限定する意図はない。他の例では、入出力ユニット52は、ネットワークを介さずにコントローラ3に接続されてもよい。すなわち、コントローラ3のシステムバスに接続される入出力ユニット52であって、重畳通信機能を有する、このような入出力ユニット52も、本発明の範疇に入る。
図23の(a)は、信号処理装置100が適用された通信システム1において構築されるネットワーク構成の一例を説明する図である。
図23の(b)は、通信システム1のネットワークで管理されるアドレス情報のデータ構造の一例を示す図である。
図23の(a)に示すとおり、通信システム1において、PC2は、1または複数のコントローラ3と通信可能に接続される。PC2は、複数のコントローラ3と通信する場合には、コントローラ3に固有の識別情報(以下、コントローラID)に基づいて、通信相手であるコントローラ3を識別する。
コントローラ3は、1または複数のネットワークに接続されてもよい。そして、1つのネットワークを介して、1または複数の入出力ユニット52と通信可能に接続される。コントローラ3は、複数のネットワークに接続される場合には、それぞれのネットワークに固有の識別情報(以下、ネットワークID)に基づいて、各ネットワークを識別する。また、コントローラ3は、1つのネットワークを介して、複数の入出力ユニット52と通信する場合には、ネットワーク上のノードとして管理されているそれぞれの入出力ユニット52に割り当てられている識別情報(以下、ノードID)に基づいて、通信相手である入出力ユニット52を識別する。具体的には、コントローラ3は、入出力ユニット52を識別するユニットIDと、ノードIDとの対応関係を把握している。コントローラ3は、通信相手である入出力ユニット52のユニットIDに基づいて、ノードIDを特定し、該ノードIDを、入出力ユニット52のネットワーク上のアドレス情報の一部として、上流の装置(例えば、PC2)に渡すことができる。
入出力ユニット52は、自装置が備える複数の通信ポートと、複数のケーブル筐体50とを介して、複数の電気機器53と通信可能に接続される。入出力ユニット52は、複数のケーブル筐体50内の信号処理装置100(延いては、複数の電気機器53)と接続される場合には、通信ポートに個別に割り当てられたビット値に基づいて、通信相手である信号処理装置100を識別する。具体的には、入出力ユニット52は、ケーブル筐体50(信号処理装置100)に固有の情報であるケーブル情報(第1識別情報)と、ビット値との対応関係を把握している。入出力ユニット52は、通信相手であるケーブル筐体50(信号処理装置100)のケーブル情報に基づいてビット値を特定し、該ビット値を、電気機器53のネットワーク上のアドレス情報の一部として、上流の装置(例えば、コントローラ3)に渡すことができる。
図23の(b)に示すとおり、PC2は、コントローラ3のコントローラIDと、ネットワークIDと、下流から渡されたノードIDおよびビット値とで構成されるアドレス情報に基づいて、PC2が管轄する通信システム1に属するすべての電気機器53を、個々に識別し、そのネットワーク上の居場所を特定することが可能である。
§2 構成例(1)
構成例(1)では、入力端末300に接続される情報転送装置200Aは、ケーブル筐体50内の信号処理装置100から情報を読み出す機構に加えて、信号処理装置100に対して情報を書き込む機構を有している。入力端末300によって生成された紐付情報は、信号処理装置100に出力され、信号処理装置100から通信ケーブル51経由で、入出力ユニット52およびPC2に供給される。
構成例(1)では、入力端末300に接続される情報転送装置200Aは、ケーブル筐体50内の信号処理装置100から情報を読み出す機構に加えて、信号処理装置100に対して情報を書き込む機構を有している。入力端末300によって生成された紐付情報は、信号処理装置100に出力され、信号処理装置100から通信ケーブル51経由で、入出力ユニット52およびPC2に供給される。
[ハードウェア構成]
図24は、本開示の一側面に係る信号処理装置100、情報転送装置200A、および、入力端末300の構成を示すブロック図である。同図に示す、入出力ユニット52は、入力ユニット4および出力ユニット5と同様に、重畳信号を用いた通信に対応しているものとする。
図24は、本開示の一側面に係る信号処理装置100、情報転送装置200A、および、入力端末300の構成を示すブロック図である。同図に示す、入出力ユニット52は、入力ユニット4および出力ユニット5と同様に、重畳信号を用いた通信に対応しているものとする。
<信号処理装置100>
信号処理装置100は、ケーブル筐体50に内蔵されている点を除いて、実施形態1で説明した信号処理装置100と同様の構成を備えている。
信号処理装置100は、ケーブル筐体50に内蔵されている点を除いて、実施形態1で説明した信号処理装置100と同様の構成を備えている。
本実施形態では、情報記憶部140は、電気機器53に関する所定の情報を記憶することができるのに加えて、ケーブル筐体50(信号処理装置100)に固有の情報であるケーブル情報を記憶している。
ケーブル情報は、例えば、信号処理装置100を内蔵するケーブル筐体50の製造時または出荷時において、予め定められており、情報記憶部140に記憶されているものである。
なお、一例として、本実施形態では、情報記憶部140において、電気機器53に関する所定の情報を記憶するための領域と、ケーブル情報を記憶しておくための領域とは、それぞれ異なるICメモリで構成されてもよい。典型的には、前者は、入力端末300から書き込みができるEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などのユーザプログラマブルROMで構成されていてもよいし、後者は、前者とは別のEEPROMであって、出荷時等に設定された後書き込みが禁止されているEEPROMで構成されていてもよい。
<情報転送装置200A>
情報転送装置200Aは、実施形態1で説明した情報書換装置200が有する、信号処理装置100に情報を書き込むための機構に加えて、信号処理装置100に記憶されている情報を読み出すための機構を備えている。
情報転送装置200Aは、実施形態1で説明した情報書換装置200が有する、信号処理装置100に情報を書き込むための機構に加えて、信号処理装置100に記憶されている情報を読み出すための機構を備えている。
情報転送装置200Aは、情報書換装置200の書換回路220に代えて、転送回路220Aを備えている。転送回路220Aは、典型的には、MPU(Micro Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable gate array)などのハードウェアで構成される。転送回路220Aが、実施形態1の書換回路220と異なる点は、第2情報取得部225をさらに有する点である。なお、以下では、実施形態1の情報取得部221を、第2情報取得部225と分かり易く区別するために、第1情報取得部221と称する。第1情報取得部221は、実施形態1の情報取得部221と同じものを指す。転送回路220Aの第1情報取得部221、情報検証部223および第2情報取得部225は、例えば、MPUが図示しないメモリに記憶されている情報を利用し、各部を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行することによって実現されてもよい。
第2情報取得部225は、入力端末300からの指示にしたがって、信号処理装置100からケーブル情報を取得し、入力端末300に転送するものである。具体的には、第2情報取得部225は、信号処理装置100の重畳信号送信部155から送信された重畳信号を第2入力端子32を介して受信し、抽出回路34を制御して、重畳信号から、ケーブル情報を示すデータ信号を抽出する。第2情報取得部225は、誤り検出回路35を制御して、抽出したデータ信号に対して誤り検出を行う。第2情報取得部225は、例えば、FPGAなどを制御して、ケーブル情報を示すデータ信号および誤り検出結果を、入力端末300が読み出し可能な図示しないメモリに転送する。
これにより、入力端末300は、ケーブル筐体50内の信号処理装置100が保持するケーブル情報をメモリから読み出して処理することができる。
<入力端末300>
入力端末300は、ケーブル筐体50内の信号処理装置100と電気機器53との紐付情報を管理するためツールとして、紐付情報の管理を実行する実行部(例えば、アプリケーション)およびユーザが実行部を操作するために必要なユーザインタフェースを提供するものである。入力端末300は、典型的には、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、専用端末などで構成される。
入力端末300は、ケーブル筐体50内の信号処理装置100と電気機器53との紐付情報を管理するためツールとして、紐付情報の管理を実行する実行部(例えば、アプリケーション)およびユーザが実行部を操作するために必要なユーザインタフェースを提供するものである。入力端末300は、典型的には、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、専用端末などで構成される。
入力端末300は、一例として、制御部310と、入力部311と、表示部312と、図示しない周辺機器インタフェースとを備えている。本構成例において、必要に応じて、入力端末300は、通信部313を備えていてもよい。
制御部310は、入力端末300の各部を統括して制御するものである。制御部310は、例えば、プログラムの命令を実行するプロセッサであってもよい。プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPUなどを用いることができる。図24に示す例に係る制御部310は、機器情報取得部301、ケーブル情報取得部302、情報紐付部303、および、紐付情報出力部304の各ブロックを有する。ブロックとして示される上述の各部は、例えば、CPUまたはMPUがROM(read only memory)などの記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等に読み出して実行することによって実現されてもよい。さらに、制御部310は、入力端末300がスマートフォンなどの携帯端末である場合に、一般的な携帯端末が提供する基本的なツール(電話アプリケーション、電子メールアプリケーション、アドレス帳管理アプリケーション、カメラアプリケーション、2次元コードリーダアプリケーションなど)を実現するための不図示のブロックを含んでいてもよい。
入力部311は、ユーザが入力端末300に情報を入力することを支援するものである。入力部311としては、例えば、タッチパネル、カメラ(撮像部)、マイクなどが想定される。入力部311をタッチパネルとして構成する場合、タッチパネルは、後述する表示部312と一体に形成される。タッチパネルとしての入力部311は、ユーザの入力操作を受け付けて、該入力操作に対応する情報を入力端末300の制御部310に出力する。
表示部312は、制御部310によって処理された情報を、ユーザが視覚的に認知可能なように提示するものである。例えば、表示部312は、液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどによって構成される。
通信部313は、PC2などの外部装置との間で、通信を行うものである。通信部313は、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、または、携帯電話回線網を介して実現されるインターネット通信により、PC2と通信してもよい。さらに、通信部313は、Bluetooth(登録商標)、または、赤外線などを介して実現される近距離無線通信により、PC2と通信してもよい。
周辺機器インタフェースは、入力端末300と外部装置とを通信可能に接続するものである。周辺機器インタフェースには、例えば、USB(Universal Serial Bus)を介して、外付けの情報転送装置200Aと接続するためのアダプタなどが含まれていてもよいし、USBメモリ、SDカードなどの外付けの情報記憶媒体に対してデータを書き込んだり、該情報記憶媒体からデータを読み出したりするためのアダプタなどが含まれていてもよい。なお、入力端末300は情報転送装置200Aと一体に構成されてもよい。
[機能構成]
<入力端末300>
制御部310の機器情報取得部301は、電気機器53に固有の機器情報(第2識別情報)を取得する。機器情報取得部301が機器情報を取得する方法は特に限定されない。
<入力端末300>
制御部310の機器情報取得部301は、電気機器53に固有の機器情報(第2識別情報)を取得する。機器情報取得部301が機器情報を取得する方法は特に限定されない。
一例を示すと、入力部311がカメラとして構成される場合、入力部311によって、電気機器53に添付されている2次元コード(印刷媒体)を撮像した画像(2次元コード画像)が取得され、機器情報取得部301に供給される。機器情報取得部301は、画像認識処理によって2次元コードに含まれる機器情報を抽出する。あるいは、入力部311によって、電気機器53に添付されている型式およびシリアルナンバーなどの情報が印字されたステッカー(印刷媒体)の画像が取得され、機器情報取得部301に供給されてもよい。機器情報取得部301は、画像に写る文字列を、OCR(Optical Character Recognition)によって読み取り、読み取った文字列のテキストデータに基づいて機器情報を生成してもよい。
入力部311および表示部312がタッチパネルとして構成される場合、機器情報取得部301は、ユーザが機器情報を入力するための入力支援グラフィカルユーザインタフェース(Graphical User Interface)(以下、GUI)を表示部312に表示させる。機器情報取得部301は、入力支援GUIを介して、入力部311に対するタッチ操作にしたがって入力された情報に基づいて、機器情報を生成してもよい。
入力部311がマイクとして構成される場合、機器情報取得部301は、入力部311によって取得されたユーザの音声を音声認識処理によってテキストデータに変換し、該テキストデータに基づいて機器情報を生成してもよい。
ケーブル情報取得部302は、ケーブル筐体50内の信号処理装置100に固有のケーブル情報を取得する。本実施形態では、一例として、ケーブル情報取得部302は、信号処理装置100の情報記憶部140から、入力端末300において読み出し可能なメモリにケーブル情報が転送されるよう、情報転送装置200Aの第2情報取得部225を制御する。
情報紐付部303は、機器情報取得部301によって取得された機器情報と、ケーブル情報取得部302によって取得されたケーブル情報とを紐付けて、該機器情報と該ケーブル情報との紐付関係を示す紐付情報を生成する。
紐付情報出力部304は、情報紐付部303によって生成された紐付情報が、PC2に供給されるように、該紐付情報を出力する。構成例(1)では、紐付情報出力部304は、情報転送装置200Aに対して、生成された紐付情報を信号処理装置100に書き込むように指示する。
[データ構造]
<ケーブル情報>
図25の(a)は、ケーブル情報のデータ構造の一例を示す図である。ケーブル情報は、ケーブル筐体50内の信号処理装置100に固有の識別情報を含む情報である。ケーブル情報は、一例として、ケーブル型式の項目と、ケーブルIDの項目とで構成される。ケーブル型式の項目には、信号処理装置100の製品としての型式を示す情報が格納される。ケーブルIDの項目には、該型式の信号処理装置100を一意に識別するためのシリアルナンバーが格納される。ケーブル型式とケーブルIDとによって、信号処理装置100は一意に特定される。図示のケーブル情報は、製造時に予め信号処理装置100の情報記憶部140に記憶されており、必要に応じて、情報転送装置200Aによって読み出される。
<ケーブル情報>
図25の(a)は、ケーブル情報のデータ構造の一例を示す図である。ケーブル情報は、ケーブル筐体50内の信号処理装置100に固有の識別情報を含む情報である。ケーブル情報は、一例として、ケーブル型式の項目と、ケーブルIDの項目とで構成される。ケーブル型式の項目には、信号処理装置100の製品としての型式を示す情報が格納される。ケーブルIDの項目には、該型式の信号処理装置100を一意に識別するためのシリアルナンバーが格納される。ケーブル型式とケーブルIDとによって、信号処理装置100は一意に特定される。図示のケーブル情報は、製造時に予め信号処理装置100の情報記憶部140に記憶されており、必要に応じて、情報転送装置200Aによって読み出される。
このように、ケーブル筐体50および信号処理装置100に、固有のケーブル情報を割り当てることにより、電気機器53にシリアルナンバーが付与されていない場合でも、ケーブル筐体50に接続された電気機器53を一意に識別することができるというメリットがある。
また、ケーブル情報を用いることにより、ケーブル筐体50(信号処理装置100)自体の個体管理が可能となる。例えば、ケーブル筐体50が交換されるとケーブル情報が変更されるので、上流の各装置は、新規のケーブル情報に基づいて、ケーブル筐体50が交換されたことを認識することができる。
<機器情報>
図25の(b)は、機器情報のデータ構造の一例を示す図である。機器情報は、電気機器53に固有の識別情報を含む情報である。機器情報は、一例として、機器型式、機器ID、メンテナンス日の各項目で構成される。機器型式の項目には、電気機器53の製品としての型式を示す情報が格納される。機器IDの項目には、該型式の電気機器53を一意に識別するためのシリアルナンバーが格納される。機器型式と機器IDとによって、電気機器53は一意に特定される。例えば、機器情報取得部301は、電気機器53に添付されている2次元コード、または、ステッカーを写した画像から、機器型式および機器IDを読み取ってもよい。メンテナンス日の項目には、例えば、電気機器53に対する直近のメンテナンスの実施日が格納される。電気機器53のメンテナンス日は、例えば、タッチパネルとしての入力部311を介して、ユーザによって入力されてもよい。機器情報取得部301は、画像認識処理で読み取った機器型式および機器IDと、ユーザによって入力されたメンテナンス日とを関連付けて機器情報を生成してもよい。
図25の(b)は、機器情報のデータ構造の一例を示す図である。機器情報は、電気機器53に固有の識別情報を含む情報である。機器情報は、一例として、機器型式、機器ID、メンテナンス日の各項目で構成される。機器型式の項目には、電気機器53の製品としての型式を示す情報が格納される。機器IDの項目には、該型式の電気機器53を一意に識別するためのシリアルナンバーが格納される。機器型式と機器IDとによって、電気機器53は一意に特定される。例えば、機器情報取得部301は、電気機器53に添付されている2次元コード、または、ステッカーを写した画像から、機器型式および機器IDを読み取ってもよい。メンテナンス日の項目には、例えば、電気機器53に対する直近のメンテナンスの実施日が格納される。電気機器53のメンテナンス日は、例えば、タッチパネルとしての入力部311を介して、ユーザによって入力されてもよい。機器情報取得部301は、画像認識処理で読み取った機器型式および機器IDと、ユーザによって入力されたメンテナンス日とを関連付けて機器情報を生成してもよい。
<紐付情報>
図25の(c)は、紐付情報のデータ構造の一例を示す図である。紐付情報は、ケーブル筐体50(信号処理装置100)と電気機器53との接続関係を示す情報であり、ユーザの入力操作に応じて、情報紐付部303によって生成される。具体的には、紐付情報は、ケーブル情報を格納する項目と機器情報を格納する項目とで構成される。
図25の(c)は、紐付情報のデータ構造の一例を示す図である。紐付情報は、ケーブル筐体50(信号処理装置100)と電気機器53との接続関係を示す情報であり、ユーザの入力操作に応じて、情報紐付部303によって生成される。具体的には、紐付情報は、ケーブル情報を格納する項目と機器情報を格納する項目とで構成される。
情報紐付部303は、例えば、表示部312に、ケーブル筐体50と電気機器53との紐付を支援するためのGUIを表示させ、紐付けを行うケーブル情報および機器情報の指定をユーザから受け付ける。情報紐付部303は、GUIを介して、ユーザにより指定されたケーブル情報と機器情報とを紐付けて、図示の紐付情報を生成する。
本構成例では、情報紐付部303が生成した紐付情報は、情報転送装置200Aを介して、信号処理装置100の情報記憶部140に書き込まれる。これにより、ケーブル筐体50と入出力ユニット52とが通信ケーブル51を介して接続されると、図25の(c)に示す紐付情報が重畳信号にのせて、通信ケーブル51を介して、信号処理装置100から入出力ユニット52に送信される。
<第1中継情報>
図25の(d)は、第1中継情報のデータ構造の一例を示す図である。第1中継情報は、信号処理装置100から紐付情報を受信した入出力ユニット52が、該紐付情報をコントローラ3に対して転送するときに生成する情報である。第1中継情報は、例えば、同図の(c)に示した紐付情報に対して、ユニットIDと、ビット値とが付加された構成を有する。入出力ユニット52は、通信ポートを介して、信号処理装置100から紐付情報を受け付けると、該紐付情報を受け付けた通信ポートに割り当てられたビット値と、自装置のユニットIDとを該紐付情報に付加して、第1中継情報を生成する。入出力ユニット52は、生成した第1中継情報をコントローラ3に転送する。
図25の(d)は、第1中継情報のデータ構造の一例を示す図である。第1中継情報は、信号処理装置100から紐付情報を受信した入出力ユニット52が、該紐付情報をコントローラ3に対して転送するときに生成する情報である。第1中継情報は、例えば、同図の(c)に示した紐付情報に対して、ユニットIDと、ビット値とが付加された構成を有する。入出力ユニット52は、通信ポートを介して、信号処理装置100から紐付情報を受け付けると、該紐付情報を受け付けた通信ポートに割り当てられたビット値と、自装置のユニットIDとを該紐付情報に付加して、第1中継情報を生成する。入出力ユニット52は、生成した第1中継情報をコントローラ3に転送する。
<第2中継情報>
図25の(e)は、第2中継情報のデータ構造の一例を示す図である。第2中継情報は、入出力ユニット52から第1中継情報を受信したコントローラ3が、該第1中継情報をPC2に対して転送するときに生成する情報である。第2中継情報は、例えば、図25の(c)に示す紐付情報に対して、図23の(b)に示すアドレス情報が付加された構成を有する。コントローラ3は、入出力ユニット52から第1中継情報を受け付けると、第1中継情報に含まれるユニットIDに基づいて、送信元の入出力ユニット52が属しているネットワークのネットワークIDと、該入出力ユニット52に割り当てられているノードIDとを特定する。コントローラ3は、自装置のコントローラIDと、特定したネットワークIDと、ノードIDと、第1中継情報に含まれるビット値とを含むアドレス情報を、紐付情報に付加して、第2中継情報を生成する。コントローラ3は、生成した第2中継情報をPC2に転送する。
図25の(e)は、第2中継情報のデータ構造の一例を示す図である。第2中継情報は、入出力ユニット52から第1中継情報を受信したコントローラ3が、該第1中継情報をPC2に対して転送するときに生成する情報である。第2中継情報は、例えば、図25の(c)に示す紐付情報に対して、図23の(b)に示すアドレス情報が付加された構成を有する。コントローラ3は、入出力ユニット52から第1中継情報を受け付けると、第1中継情報に含まれるユニットIDに基づいて、送信元の入出力ユニット52が属しているネットワークのネットワークIDと、該入出力ユニット52に割り当てられているノードIDとを特定する。コントローラ3は、自装置のコントローラIDと、特定したネットワークIDと、ノードIDと、第1中継情報に含まれるビット値とを含むアドレス情報を、紐付情報に付加して、第2中継情報を生成する。コントローラ3は、生成した第2中継情報をPC2に転送する。
<構成テーブル>
図26は、構成テーブルのデータ構造の一例を示す図である。構成テーブルは、各コントローラ3から送信される複数の第2中継情報を集約してデータベース化したものであり、一例として、PC2によって生成され、管理される。
図26は、構成テーブルのデータ構造の一例を示す図である。構成テーブルは、各コントローラ3から送信される複数の第2中継情報を集約してデータベース化したものであり、一例として、PC2によって生成され、管理される。
構成テーブルは、例えば、アドレス情報を格納する項目と、紐付情報を格納する項目とで構成される。紐付情報は、上述のとおり、ケーブル情報を格納する項目と、機器情報を格納する項目とが紐付けられて構成されている。
PC2は、第2中継情報をコントローラ3から受信すると、受信した第2中継情報に対応するレコードを、構成テーブルに登録する。例えば、PC2は、図25の(e)に示す第2中継情報をコントローラ3から受信すると、該第2中継情報を、図26において、網掛けが付されたレコードとして構成テーブルに登録する。PC2は、構成テーブルを生成することにより、ネットワーク上のどの場所に、どのような電気機器53が接続されているのかを、把握することができる。
さらに、PC2は、通信システム1におけるすべてのケーブル筐体50内信号処理装置100から、重畳信号通信非対応機器である電気機器53の機器情報を含んだ紐付情報を、入出力ユニット52およびコントローラ3を介して取得することができる。結果として、重畳通信に対応した通信システム1において、通信システム1に属する重畳信号通信非対応機器に固有の情報を管理することが可能となる。例えば、機器情報として、メンテナンス日が含まれている場合には、通信システム1に属する各電気機器53の最新のメンテナンス実施日を管理することも可能である。
§3 構成例(1)の動作例
[機器設置時]
図27は、通信システム1に属する各装置の処理の流れを示すフローチャートである。図27には、各装置が実行する処理ステップ(S101~S121)に加えて、参考のため、ユーザが行う作業ステップ(HS1~HS4)も記載する。図27に示すフローチャートは、一例として、通信システム1に、新規に電気機器53を設置する場合の一連の処理の流れを示す。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
[機器設置時]
図27は、通信システム1に属する各装置の処理の流れを示すフローチャートである。図27には、各装置が実行する処理ステップ(S101~S121)に加えて、参考のため、ユーザが行う作業ステップ(HS1~HS4)も記載する。図27に示すフローチャートは、一例として、通信システム1に、新規に電気機器53を設置する場合の一連の処理の流れを示す。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
HS1では、まず、ユーザは、新しい電気機器53を通信システム1の所定の場所に設置する。そして、ユーザは、信号処理装置100を内蔵するケーブル筐体50の一端を、電気機器53に接続する。
HS2では、ユーザは、ケーブル筐体50の他端を、入力端末300に接続する。例えば、入力端末300に外付けされた情報転送装置200Aをケーブル筐体50の他端に接続することにより、情報転送装置200Aを介して、入力端末300とケーブル筐体50とが接続される。あるいは、情報転送装置200Aの機構を備える入力端末300を、直接ケーブル筐体50に接続してもよい。
S101では、入力端末300の制御部310は、ユーザの入力操作に応じて、あるいは、入力端末300がケーブル筐体50に接続されたことに応じて、ケーブル情報と機器情報との紐付けを行うためのツール(例えば、情報管理アプリケーション)を起動する。制御部310が有する機器情報取得部301、ケーブル情報取得部302、情報紐付部303および紐付情報出力部304の各部は、情報管理アプリケーションの一部であってもよい。
S102(第1識別情報取得ステップ)では、ケーブル情報取得部302は、情報転送装置200Aを制御して、信号処理装置100からケーブル情報を取得する。具体的には、ケーブル情報取得部302は、情報転送装置200Aにケーブル情報の読み出しを指示する。
S103では、情報転送装置200Aの第2情報取得部225は、信号処理装置100と重畳通信を行って、ケーブル情報を信号処理装置100に要求する。
S104では、信号処理装置100の重畳信号送信部155は、要求にしたがって、情報記憶部140に格納されているケーブル情報を重畳信号にのせて情報転送装置200Aに送出する。
第2情報取得部225は、受信した重畳信号から抽出したケーブル情報を、入力端末300がアクセス可能なメモリに転送する。機器情報取得部301は、転送されたケーブル情報を上記メモリから読み出し、取得する。
S105(第2識別情報取得ステップ)では、機器情報取得部301は、電気機器53の機器情報を取得する。機器情報取得部301は、電気機器53に添付されている2次元コードまたは製造時の情報が印字されたステッカーをカメラで撮影して得られた画像から機器情報を抽出してもよいし、ユーザがGUIを介して入力した機器情報を取得してもよい。
S106(生成ステップ)では、情報紐付部303は、S102で取得されたケーブル情報と、S105で取得された機器情報とを対応付けることにより、紐付情報を生成する。例えば、情報紐付部303は、ケーブル情報および機器情報の指定をGUIを介して受け付けたことに応答して、指定されたケーブル情報および機器情報を紐付ける。
S107(出力ステップ)では、紐付情報出力部304は、生成された紐付情報を、PC2が受信可能に出力する。具体的には、紐付情報出力部304は、情報転送装置200Aに紐付情報の書き込みを指示する。
S108では、第1情報取得部221は、転送を指示された紐付情報を入力端末300がアクセス可能なメモリから読み出し、例えば、実施形態1で説明したように、投光部210を介して、該紐付情報を信号処理装置100に転送する。
S109(書込ステップ)では、情報書換部153が情報転送装置200Aから受光した光信号によって示された紐付情報を情報記憶部140に書き込む。
S110では、情報書換部153によって書き込み完了の判定がなされる。書き込みが完了すると、処理は、S110のYESからS111に進む。
S111では、重畳信号送信部155は、書き込まれたデータの検証のための重畳信号を情報転送装置200Aに返送する。
S112では、情報検証部223が、実施形態1で説明したように、書き込みの成否を検証する。
S113では、情報検証部223は、検証結果を入力端末300に返送する。
S114では、紐付情報出力部304は、検証結果に基づいて書き込みの成否を判定する。書き込みが失敗していれば、紐付情報出力部304は、S114のNOからS107に戻り、再度、紐付情報の書き込みを情報転送装置200Aに対して指示してもよい。書き込みが成功していれば、処理は、S114のYESからS115に進む。
S115では、紐付情報出力部304は、ユーザの指示にしたがって生成された紐付情報がケーブル筐体50内の信号処理装置100に無事に書き込まれた旨を、ユーザに通知してもよい。例えば、書き込み成功のメッセージを、入力端末300の表示部312に表示させる。
HS3では、ユーザは、紐付情報が信号処理装置100に無事に書き込まれたことを確認し、情報転送装置200Aをケーブル筐体50から外す。
HS4では、ユーザは、外されたケーブル筐体50の他端を、入出力ユニット52とつながっている通信ケーブル51に接続する。これにより、信号処理装置100と入力端末300との接続は、解除され、信号処理装置100は、ケーブル筐体50の他端を介して、入出力ユニット52に電気的に通信可能に接続される。ユーザは、ケーブル筐体50と入出力ユニット52とを接続すると、コントローラ3および入出力ユニット52の電源を入れる。
S116では、入出力ユニット52は、信号処理装置100から紐付情報(例えば、図25の(c))を取得する。具体的には、入出力ユニット52は、新規に接続されたケーブル筐体50内の信号処理装置100に対して、紐付情報を要求する。
S117(紐付情報の送信ステップ)では、重畳信号送信部155は、要求された紐付情報を重畳信号にのせて通信ケーブル51を介して入出力ユニット52に送信する。
S118では、入出力ユニット52は、紐付情報を受け付けた通信ポートに割り当てられたビット値と、自装置のユニットIDとを、取得した上述の紐付情報に付加して、第1中継情報(例えば、図25の(d))を生成する。入出力ユニット52は、生成した第1中継情報を、コントローラ3に送信する。
S119では、コントローラ3は、第1中継情報の送信元である入出力ユニット52のユニットIDに基づいて、入出力ユニット52のネットワーク上のアドレス、すなわち、ネットワークIDとノードIDとを特定する。コントローラ3は、自装置のコントローラIDと、特定したネットワークIDおよびノードIDと、第1中継情報に含まれているビット値とを含むアドレス情報を、第1中継情報に含まれている上述の紐付情報に付加して、第2中継情報(例えば、図25の(e))を生成する。
S120では、コントローラ3は、生成した第2中継情報をPC2に送信する。
S121では、PC2は、それぞれのコントローラ3から受信する、第2中継情報をレコードとして、構成テーブル(例えば、図26)に登録する。
上述の方法によれば、重畳信号通信非対応機器である電気機器53であっても、通信システム1に組み込むことができ、PC2において、電気機器53に固有の情報を管理し、ケーブル筐体50を介することにより、重畳通信にて電気機器53を制御することが可能となる。
[機器交換時]
本実施形態に係る通信システム1は、電気機器53に故障が生じ、電気機器53を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
本実施形態に係る通信システム1は、電気機器53に故障が生じ、電気機器53を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
電気機器53の1つに故障が生じると、電気機器53と接続されている信号処理装置100が電気機器53に関する所定の情報として、例えば、故障のステータス情報を重畳信号にのせて入出力ユニット52に送出する。故障のステータス情報は、入出力ユニット52およびコントローラ3を経由してPC2に送信される。故障のステータス情報がPC2に受信されるときには、紐付情報が転送されるときと同様にアドレス情報が付加されるため、PC2は、故障が発生した電気機器53の場所を突き止めることができる。
ユーザは、PC2が出力する故障に係る通知に基づいて、故障が発生した電気機器53を特定し、該電気機器53の交換作業に着手することができる。
ユーザは、まず、コントローラ3および入出力ユニット52の電源を切り、ケーブル筐体50の他端から、入出力ユニット52側の通信ケーブル51を外す。そして、ユーザは、ケーブル筐体50の他端を、入力端末300の情報転送装置200Aにつなげる。
こうして入力端末300と信号処理装置100とが接続されると、ケーブル情報取得部302は、S102~S104と同様に、信号処理装置100からケーブル情報を取得する。ケーブル情報取得部302は、取得したケーブル情報を、表示部312に表示させてもよい。これにより、ユーザは、PC2が出力した通知と、表示されたケーブル情報とを突き合わせて、外したケーブル筐体50と接続される電気機器53は、間違いなく、交換の対象となる故障した電気機器53であることを確認することができる。
ユーザは、ケーブル筐体50の一端から電気機器53側の通信ケーブル51を外して、故障した電気機器53を取り除く。代わりに、ユーザは、新しい電気機器53とケーブル筐体50とを通信ケーブル51を介して接続し、設置する。
こうして新しい電気機器53が設置されると、機器情報取得部301は、S105と同様に、新しく設置された電気機器53の機器情報を取得する。例えば、機器情報取得部301は、機器情報のうち、機器型式および機器IDを、2次元コードから取得してもよい。機器情報取得部301は、メンテナンス日として、この交換が実施された日付を入力端末300の図示しない記憶部から取得してもよいし、ユーザによって入力された日付を取得してもよい。
こうして、新しい電気機器53についての機器情報が取得されると、情報紐付部303は、S106と同様に、先に取得したケーブル情報と、新しい電気機器53の機器情報とを対応付けることにより、紐付情報を生成しなおす。
以降、生成された紐付情報は、S107~S121と同様にして、PC2に供給され、PC2にて管理される。
[通信ケーブル交換時]
本実施形態に係る通信システム1は、入出力ユニット52とケーブル筐体50とを接続する通信ケーブル51に断線が生じ、通信ケーブル51を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
本実施形態に係る通信システム1は、入出力ユニット52とケーブル筐体50とを接続する通信ケーブル51に断線が生じ、通信ケーブル51を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
通信ケーブル51の1つに断線が生じると、入出力ユニット52は、断線が生じた通信ケーブル51を介してつながっていた信号処理装置100との間で通信ができなくなる。入出力ユニット52は、通信が途絶えた通信ポートに基づいて特定したビット値と、断線のステータス情報と、自装置のユニットIDとをコントローラ3に送信する。断線のステータス情報は、コントローラ3を経由してPC2に送信される。断線のステータス情報がPC2に受信されるときには、紐付情報が転送されるときと同様にアドレス情報が付加されるため、PC2は、入出力ユニット52とどのケーブル筐体50との間の通信ケーブル51が断線したのかを突き止めることができる。
ユーザは、PC2が出力する断線に係る通知に基づいて、入出力ユニット52とどのケーブル筐体50との間で断線が発生したのかを特定し、入出力ユニット52と該ケーブル筐体50との間の通信ケーブル51の交換作業に着手することができる。
ユーザは、まず、コントローラ3および入出力ユニット52の電源を切り、ケーブル筐体50の他端から、入出力ユニット52側の通信ケーブル51を外す。そして、ユーザは、ケーブル筐体50の他端を、入力端末300の情報転送装置200Aにつなげる。
こうして入力端末300と信号処理装置100とが接続されると、ケーブル情報取得部302は、S102~S104と同様に、信号処理装置100からケーブル情報を取得する。ケーブル情報取得部302は、取得したケーブル情報を、表示部312に表示させてもよい。これにより、ユーザは、PC2が出力した通知と、表示されたケーブル情報とを突き合わせて、外したケーブル筐体50と入出力ユニット52側でつながっていた通信ケーブル51が、間違いなく、交換の対象となる断線した通信ケーブル51であるということを確認することができる。
ユーザは、断線した通信ケーブル51を入出力ユニット52から取り外して、新しい通信ケーブル51に交換する。
こうして通信ケーブル51の交換が完了すると、機器情報取得部301は、機器情報のうち、メンテナンス日を更新する。新しいメンテナンス日について、機器情報取得部301は、この交換が実施された日付を入力端末300の図示しない記憶部から取得してもよいし、ユーザによって入力された日付を取得してもよい。また、別の例では、機器情報において、電気機器53のメンテナンス日と、通信ケーブル51の交換日とを別の項目として取り扱ってもよい。この場合、機器情報取得部301は、電気機器53の機器情報について、通信ケーブル51の交換日を更新してもよい。
こうして、通信ケーブル51の交換に基づいて機器情報が更新されると、情報紐付部303は、S106と同様に、先に取得したケーブル情報と、更新された機器情報とを対応付けることにより、紐付情報を生成しなおす。
以降、生成された紐付情報は、S107~S121と同様にして、PC2に供給され、PC2にて管理される。
§4 構成例(2)
構成例(2)では、入力端末300に接続される情報転送装置200Bは、ケーブル筐体50内の信号処理装置100から情報を読み出す機構を有しており、信号処理装置100に対して情報を書き込む機構は有していなくてもよい。入力端末300によって生成された紐付情報は、入力端末300からPC2に直接送信される。
構成例(2)では、入力端末300に接続される情報転送装置200Bは、ケーブル筐体50内の信号処理装置100から情報を読み出す機構を有しており、信号処理装置100に対して情報を書き込む機構は有していなくてもよい。入力端末300によって生成された紐付情報は、入力端末300からPC2に直接送信される。
[ハードウェア構成]
<情報転送装置200B>
本構成例に係る情報転送装置200Bは、図24に示す情報転送装置200Aと比較して、情報転送装置200Aが有する信号処理装置100への書き込み機構を有しない点で異なる。すなわち、情報転送装置200Bは、転送回路220Aに代えて、図24において不図示の転送回路(以下、便宜上、転送回路220Bと称する)を備える。転送回路220Bは、情報検証部223および第2情報取得部225を有するが、第1情報取得部221を備えていなくともよい。また、情報転送装置200Bは、投光部210を備えていなくともよい。
<情報転送装置200B>
本構成例に係る情報転送装置200Bは、図24に示す情報転送装置200Aと比較して、情報転送装置200Aが有する信号処理装置100への書き込み機構を有しない点で異なる。すなわち、情報転送装置200Bは、転送回路220Aに代えて、図24において不図示の転送回路(以下、便宜上、転送回路220Bと称する)を備える。転送回路220Bは、情報検証部223および第2情報取得部225を有するが、第1情報取得部221を備えていなくともよい。また、情報転送装置200Bは、投光部210を備えていなくともよい。
[機能構成]
<入力端末300>
本構成例に係る入力端末300は、図24に示すとおり、制御部310と、入力部311と、表示部312と、通信部313と、図示しない周辺機器インタフェースとを備えている。
<入力端末300>
本構成例に係る入力端末300は、図24に示すとおり、制御部310と、入力部311と、表示部312と、通信部313と、図示しない周辺機器インタフェースとを備えている。
本構成例では、構成例(1)と同様に、制御部310は、情報管理アプリケーションとして、機器情報取得部301、ケーブル情報取得部302、情報紐付部303および紐付情報出力部304の各部を有する。
本構成例において、紐付情報出力部304は、生成された紐付情報を、信号処理装置100に書き込むことはせずに、通信部313などの各種の伝送手段を介してPC2が受信可能なように外部に出力する点で、構成例(1)の紐付情報出力部304とは異なっている。
例えば、紐付情報出力部304は、通信部313を介して、無線LAN、有線LAN、または、携帯電話回線網を介して実現されるインターネット通信により、PC2に紐付情報を送信してもよい。紐付情報出力部304は、通信部313を介して、Bluetooth(登録商標)、または、赤外線などを介して実現される近距離無線通信により、PC2に紐付情報を送信してもよい。紐付情報出力部304は、USB、または、Ethernet(登録商標)などにより実現される有線通信により、PC2に紐付情報を送信してもよい。あるいは、紐付情報出力部304は、入力端末300に接続されるUSBメモリまたはSDカードなどの外付けの情報記憶媒体に対して紐付情報を書き込んでもよい。紐付情報が書き込まれた情報記憶媒体は、PC2が読み出し可能なようにPC2に接続することができ、このようにして、紐付情報が紐付情報出力部304からPC2に供給されてもよい。
[データ構造]
ケーブル情報取得部302は、構成例(1)と同様に、電気機器53に接続されるケーブル筐体50内の信号処理装置100からケーブル情報を取得する。ケーブル情報のデータ構造は、例えば、図25の(a)に示される。ケーブル情報は、入出力ユニット52からの要求に応じて、信号処理装置100から入出力ユニット52へ通信ケーブル51を介して重畳通信にて送信される。
ケーブル情報取得部302は、構成例(1)と同様に、電気機器53に接続されるケーブル筐体50内の信号処理装置100からケーブル情報を取得する。ケーブル情報のデータ構造は、例えば、図25の(a)に示される。ケーブル情報は、入出力ユニット52からの要求に応じて、信号処理装置100から入出力ユニット52へ通信ケーブル51を介して重畳通信にて送信される。
機器情報取得部301は、構成例(1)と同様に、上述の電気機器53の機器情報を取得する。機器情報のデータ構造は、例えば、図25の(b)に示される。
情報紐付部303は、構成例(1)と同様に、取得されたケーブル情報と機器情報とを関連付けて紐付情報を生成する。紐付情報のデータ構造は、例えば、図25の(c)に示される。生成された紐付情報は、紐付情報出力部304によってPC2に供給される。
<第1中間情報>
図28の(a)は、第1中間情報のデータ構造の一例を示す図である。第1中間情報は、信号処理装置100からケーブル情報を受信した入出力ユニット52が、該ケーブル情報をコントローラ3に対して転送するときに生成する情報である。第1中間情報は、例えば、ケーブル情報に対して、ユニットIDと、ビット値とが付加された構成を有する。ビット値は、ケーブル情報を受け付けた通信ポートに割り当てられたビット値である。
図28の(a)は、第1中間情報のデータ構造の一例を示す図である。第1中間情報は、信号処理装置100からケーブル情報を受信した入出力ユニット52が、該ケーブル情報をコントローラ3に対して転送するときに生成する情報である。第1中間情報は、例えば、ケーブル情報に対して、ユニットIDと、ビット値とが付加された構成を有する。ビット値は、ケーブル情報を受け付けた通信ポートに割り当てられたビット値である。
<第2中間情報>
図28の(b)は、第2中間情報のデータ構造の一例を示す図である。第2中間情報は、入出力ユニット52から第1中間情報を受信したコントローラ3が、該第1中間情報をPC2に対して転送するときに生成する情報である。第2中間情報は、例えば、第1中間情報に含まれているケーブル情報に対して、図23の(b)に示すアドレス情報が付加された構成を有する。例えば、アドレス情報は、コントローラ3のコントローラIDと、第1中間情報の送信元である入出力ユニット52に基づいて特定されたネットワークIDおよびノードIDと、第1中間情報に含まれているビット値とで構成される。
図28の(b)は、第2中間情報のデータ構造の一例を示す図である。第2中間情報は、入出力ユニット52から第1中間情報を受信したコントローラ3が、該第1中間情報をPC2に対して転送するときに生成する情報である。第2中間情報は、例えば、第1中間情報に含まれているケーブル情報に対して、図23の(b)に示すアドレス情報が付加された構成を有する。例えば、アドレス情報は、コントローラ3のコントローラIDと、第1中間情報の送信元である入出力ユニット52に基づいて特定されたネットワークIDおよびノードIDと、第1中間情報に含まれているビット値とで構成される。
PC2は、入力端末300から、例えば、図25の(c)に示される紐付情報を受信する一方で、コントローラ3から、例えば、図28の(b)に示される第2中間情報を受信する。
PC2は、紐付情報内のケーブル情報と、第2中間情報内のケーブル情報とが一致していることに基づいて、該ケーブル情報と、紐付情報内の機器情報と、第2中間情報内のアドレス情報とを結合したレコードを生成する。生成されたレコードは、例えば、図26に示す構成テーブルにおいて、網掛けが付されたレコードとして示されている。図26に示すとおり、PC2は、生成したレコードを構成テーブルに登録する。
上述の方法によれば、PC2は、構成テーブルを生成することにより、ネットワーク上のどの場所に、どのような電気機器53が接続されているのかを、把握することができる。
さらに、入力端末300が、通信システム1におけるすべての電気機器53から機器情報を取得して、それぞれのケーブル情報との対応関係を示す紐付情報をPC2に供給する。そのため、PC2は、通信システム1におけるすべての電気機器53と、ケーブル筐体50との対応関係を把握することができる。
結果として、重畳通信に対応した通信システム1において、通信システム1に属する重畳信号通信非対応機器に固有の情報を管理することが可能となる。例えば、機器情報として、メンテナンス日が含まれている場合には、通信システム1に属する各電気機器53の最新のメンテナンス実施日を管理することも可能である。
§5 構成例(2)の動作例
[機器設置時]
図29は、通信システム1に属する各装置の処理の流れを示すフローチャートである。図29には、各装置が実行する処理ステップ(S201~S215)に加えて、参考のため、ユーザが行う作業ステップ(HS1~HS4)も記載する。図29に示すフローチャートは、一例として、通信システム1に、新規に電気機器53を設置する場合の一連の処理の流れを示す。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
[機器設置時]
図29は、通信システム1に属する各装置の処理の流れを示すフローチャートである。図29には、各装置が実行する処理ステップ(S201~S215)に加えて、参考のため、ユーザが行う作業ステップ(HS1~HS4)も記載する。図29に示すフローチャートは、一例として、通信システム1に、新規に電気機器53を設置する場合の一連の処理の流れを示す。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
HS1は、構成例(1)と同様に、ユーザによって実施される。HS2では、情報転送装置200Aに代えて情報転送装置200Bを用いて信号処理装置100と入力端末300とを接続する点を除いて、構成例(1)と同様に、ユーザによって実施される。
S201~S206(生成ステップ)は、構成例(1)と同様に、それぞれ、入力端末300、情報転送装置200B、または、信号処理装置100によって実行される。
S207では、情報紐付部303は、S206で紐付情報を問題なく生成できた場合に、紐付情報を無事に生成した旨を、ユーザに通知してもよい。例えば、生成成功のメッセージを、入力端末300の表示部312に表示させる。
S208(出力ステップ)では、紐付情報出力部304は、S206で生成された紐付情報を、PC2が受信可能に出力する。具体的には、紐付情報出力部304は、紐付情報を、通信部313を介して、PC2に送信する。S208における紐付情報の送信は、PC2がS214を実行するまでの任意のタイミングで実行され得る。
HS3では、ユーザは、紐付情報が信号処理装置100に無事に生成されたことを確認し、情報転送装置200Bをケーブル筐体50から外す。HS4は、構成例(1)と同様に、ユーザによって実施される。
S209では、入出力ユニット52は、信号処理装置100からケーブル情報(例えば、図25の(a))を取得する。具体的には、入出力ユニット52は、新規に接続されたケーブル筐体50内の信号処理装置100に対して、ケーブル情報を要求する。
S210(第1識別情報の送信ステップ)では、重畳信号送信部155は、要求されたケーブル情報を重畳信号にのせて通信ケーブル51を介して入出力ユニット52に送信する。
S211では、入出力ユニット52は、ケーブル情報を受け付けた通信ポートに割り当てられたビット値と、自装置のユニットIDとを、取得した上述のケーブル情報に付加して、第1中間情報(例えば、図28の(a))を生成する。入出力ユニット52は、生成した第1中間情報を、コントローラ3に送信する。
S212では、コントローラ3は、第1中間情報の送信元である入出力ユニット52のユニットIDに基づいて、入出力ユニット52のネットワーク上のアドレス、すなわち、ネットワークIDとノードIDとを特定する。コントローラ3は、自装置のコントローラIDと、特定したネットワークIDおよびノードIDと、第1中間情報に含まれているビット値とを含むアドレス情報を、第1中間情報に含まれている上述のケーブル情報に付加して、第2中間情報(例えば、図28の(b))を生成する。
S213では、コントローラ3は、生成した第2中間情報をPC2に送信する。
S214では、PC2は、S208で送信された紐付情報内のケーブル情報と、S213で送信された第2中間情報内のケーブル情報とが一致していることに基づいて、該ケーブル情報と、紐付情報内の機器情報と、第2中間情報内のアドレス情報とを結合したレコードを生成する。
S215では、PC2は、生成したレコードを構成テーブル(例えば、図26)に登録する。
上述の方法によれば、構成例(1)の動作例と同様に、重畳信号通信非対応機器である電気機器53であっても、通信システム1に組み込むことができ、PC2において、電気機器53に固有の情報を管理し、ケーブル筐体50を介することにより、重畳通信にて電気機器53を制御することが可能となる。
[機器交換時]
本実施形態に係る通信システム1は、電気機器53に故障が生じ、電気機器53を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
本実施形態に係る通信システム1は、電気機器53に故障が生じ、電気機器53を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
電気機器53の1つに故障が生じると、電気機器53と接続されている信号処理装置100が電気機器53に関する所定の情報として、例えば、故障のステータス情報を重畳信号にのせて入出力ユニット52に送出する。故障のステータス情報は、入出力ユニット52およびコントローラ3を経由してPC2に送信される。故障のステータス情報がPC2に受信されるときには、紐付情報が転送されるときと同様にアドレス情報が付加されるため、PC2は、故障が発生した電気機器53の場所を突き止めることができる。
ユーザは、PC2が出力する故障に係る通知に基づいて、故障が発生した電気機器53を特定し、該電気機器53の交換作業に着手することができる。
ユーザは、まず、コントローラ3および入出力ユニット52の電源を切り、ケーブル筐体50の他端から、入出力ユニット52側の通信ケーブル51を外す。そして、ユーザは、ケーブル筐体50の他端を、入力端末300の情報転送装置200Bにつなげる。
こうして入力端末300と信号処理装置100とが接続されると、ケーブル情報取得部302は、S202(第1識別情報取得ステップ)~S204と同様に、信号処理装置100からケーブル情報を取得する。ケーブル情報取得部302は、取得したケーブル情報を、表示部312に表示させてもよい。これにより、ユーザは、PC2が出力した通知と、表示されたケーブル情報とを突き合わせて、外したケーブル筐体50と接続されている電気機器53は、間違いなく、交換の対象となる故障した電気機器53であることを確認することができる。
ユーザは、ケーブル筐体50の一端から電気機器53側の通信ケーブル51を外して、故障した電気機器53を取り除く。代わりに、ユーザは、新しい電気機器53とケーブル筐体50とを通信ケーブル51を介して接続し、設置する。
こうして新しい電気機器53が設置されると、機器情報取得部301は、S205(第2識別情報取得ステップ)と同様に、新しく設置された電気機器53の機器情報を取得する。例えば、機器情報取得部301は、機器情報のうち、機器型式および機器IDを、2次元コードから取得してもよい。機器情報取得部301は、メンテナンス日として、この交換が実施された日付を入力端末300の図示しない記憶部から取得してもよいし、ユーザによって入力された日付を取得してもよい。
こうして、新しい電気機器53についての機器情報が取得されると、情報紐付部303は、S206と同様に、先に取得したケーブル情報と、新しい電気機器53の機器情報とを対応付けることにより、紐付情報を生成しなおす。
以降、生成された紐付情報は、S207~S215と同様にして、PC2に供給され、PC2にて管理される。
[通信ケーブル交換時]
本実施形態に係る通信システム1は、入出力ユニット52とケーブル筐体50とを接続する通信ケーブル51に断線が生じ、通信ケーブル51を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
本実施形態に係る通信システム1は、入出力ユニット52とケーブル筐体50とを接続する通信ケーブル51に断線が生じ、通信ケーブル51を新しいものに交換する状況にも対応することができる。
通信ケーブル51の1つに断線が生じると、入出力ユニット52は、断線が生じた通信ケーブル51を介してつながっていた信号処理装置100との間で通信ができなくなる。入出力ユニット52は、通信が途絶えた通信ポートに基づいて特定したビット値と、断線のステータス情報と、自装置のユニットIDとをコントローラ3に送信する。断線のステータス情報は、コントローラ3を経由してPC2に送信される。断線のステータス情報がPC2に受信されるときには、紐付情報が転送されるときと同様にアドレス情報が付加されるため、PC2は、入出力ユニット52とどのケーブル筐体50との間の通信ケーブル51が断線したのかを突き止めることができる。
ユーザは、PC2が出力する断線に係る通知に基づいて、入出力ユニット52とどのケーブル筐体50との間で断線が発生したのかを特定し、入出力ユニット52と該ケーブル筐体50との間の通信ケーブル51の交換作業に着手することができる。
ユーザは、まず、コントローラ3および入出力ユニット52の電源を切り、ケーブル筐体50の他端から、入出力ユニット52側の通信ケーブル51を外す。そして、ユーザは、ケーブル筐体50の他端を、入力端末300の情報転送装置200Bにつなげる。
こうして入力端末300と信号処理装置100とが接続されると、ケーブル情報取得部302は、S202~S204と同様に、信号処理装置100からケーブル情報を取得する。ケーブル情報取得部302は、取得したケーブル情報を、表示部312に表示させてもよい。これにより、ユーザは、PC2が出力した通知と、表示されたケーブル情報とを突き合わせて、外したケーブル筐体50と入出力ユニット52側でつながっていた通信ケーブル51が、間違いなく、交換の対象となる断線した通信ケーブル51であるということを確認することができる。
ユーザは、断線した通信ケーブル51を入出力ユニット52から取り外して、新しい通信ケーブル51に交換する。
こうして通信ケーブル51の交換が完了すると、機器情報取得部301は、機器情報のうち、メンテナンス日を更新する。新しいメンテナンス日について、機器情報取得部301は、この交換が実施された日付を入力端末300の図示しない記憶部から取得してもよいし、ユーザによって入力された日付を取得してもよい。また、別の例では、機器情報において、電気機器53のメンテナンス日と、通信ケーブル51の交換日とを別の項目として取り扱ってもよい。この場合、機器情報取得部301は、電気機器53の機器情報について、通信ケーブル51の交換日を更新してもよい。
こうして、通信ケーブル51の交換に基づいて機器情報が更新されると、情報紐付部303は、S206と同様に、先に取得したケーブル情報と、更新された機器情報とを対応付けることにより、紐付情報を生成しなおす。
以降、生成された紐付情報は、S207~S215と同様にして、PC2に供給され、PC2にて管理される。
§6 変形例
構成例(1)において、情報転送装置200Aに搭載される書込み手段は、光通信に限らず、実施形態1に記載されている電気的手段により実現されてもよい。この場合、情報転送装置200Aは、投光部210に代えて、図10に示す電流制御部230を備える。この場合、ケーブル筐体50に収容される信号処理装置100は、図24に示す構成に代えて、図10に示す信号処理装置100の構成を備えている。具体的には、信号処理装置100は、受光部130に代えて、電流検知部160を備え、送信制御回路150は、監視部151を備えていなくてもよい。これにより、情報転送装置200Aの第1情報取得部221は、電流制御部230を制御して、紐付情報を信号処理装置100に対して電気的に書き込むことができる。
構成例(1)において、情報転送装置200Aに搭載される書込み手段は、光通信に限らず、実施形態1に記載されている電気的手段により実現されてもよい。この場合、情報転送装置200Aは、投光部210に代えて、図10に示す電流制御部230を備える。この場合、ケーブル筐体50に収容される信号処理装置100は、図24に示す構成に代えて、図10に示す信号処理装置100の構成を備えている。具体的には、信号処理装置100は、受光部130に代えて、電流検知部160を備え、送信制御回路150は、監視部151を備えていなくてもよい。これにより、情報転送装置200Aの第1情報取得部221は、電流制御部230を制御して、紐付情報を信号処理装置100に対して電気的に書き込むことができる。
構成例(1)において、電気機器53にシリアルナンバーが付与されている場合には、入出力ユニット52以上の上流装置において、ケーブル情報の管理は省略されてもよい。
電気機器53から読み取られる機器情報、信号処理装置100から読み取られるケーブル情報、および、信号処理装置100に書き込まれる紐付情報などの各種データとしては、ASCII(American Standard Code for Information Interchange)コードなど、情報交換のための標準的な文字列コードが採用されてもよい。これにより、コントローラ3またはPC2などの上流の各種装置、および、入力端末300において、受信したデータを特別な変換を必要とすることなく取り扱うことができる。
信号処理装置100の情報記憶部140におけるメモリ容量を小さくするために、ケーブル情報または紐付情報は、データの圧縮処理が施されてもよい。
また、信号処理装置100に、入力端末300から紐付情報を書き込む際には、データを暗号化してもよい。これにより、信号処理装置100を収容するケーブル筐体50の模倣品が製造されることを抑止することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
信号処理装置100、情報書換装置200、および入力ユニット4の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
信号処理装置100、情報書換装置200、および入力ユニット4の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、信号処理装置100、情報書換装置200、および入力ユニット4は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 通信システム
2 PC(情報処理装置)
3 コントローラ
4 入力ユニット
5 出力ユニット
41 動作信号処理部
42 データ信号処理部
50 ケーブル筐体
51 通信ケーブル
52 入出力ユニット
53 電気機器
100 信号処理装置
130 受光部
140 情報記憶部
150 送信制御回路
151 監視部
153 情報書換部
155 重畳信号送信部
157 動作モード切替部
160 電流検知部
200 情報書換装置
200A、200B 情報転送装置
210 投光部
220 書換回路
220A、220B 転送回路
221 情報取得部、第1情報取得部
223 情報検証部
225 第2情報取得部
300 入力端末(端末装置)
301 機器情報取得部
302 ケーブル情報取得部
303 情報紐付部
304 紐付情報出力部
310 制御部
311 入力部(撮像部)
312 表示部
313 通信部
2 PC(情報処理装置)
3 コントローラ
4 入力ユニット
5 出力ユニット
41 動作信号処理部
42 データ信号処理部
50 ケーブル筐体
51 通信ケーブル
52 入出力ユニット
53 電気機器
100 信号処理装置
130 受光部
140 情報記憶部
150 送信制御回路
151 監視部
153 情報書換部
155 重畳信号送信部
157 動作モード切替部
160 電流検知部
200 情報書換装置
200A、200B 情報転送装置
210 投光部
220 書換回路
220A、220B 転送回路
221 情報取得部、第1情報取得部
223 情報検証部
225 第2情報取得部
300 入力端末(端末装置)
301 機器情報取得部
302 ケーブル情報取得部
303 情報紐付部
304 紐付情報出力部
310 制御部
311 入力部(撮像部)
312 表示部
313 通信部
Claims (8)
- 信号処理装置と通信ケーブルを介して接続可能な端末装置の制御プログラムであって、
前記信号処理装置は、
動作素子の状態に応じた動作信号を他の装置に送信する、または、動作素子を制御する動作信号を前記他の装置から受信するとともに、所定の情報を示すデータ信号を前記動作信号に重畳させた重畳信号として前記他の装置に送信する重畳信号送信部と、
前記所定の情報を記憶する情報記憶部と、を備え、
前記制御プログラムは、前記端末装置に、
前記通信ケーブルを介して、前記信号処理装置から、前記所定の情報として、該信号処理装置を識別する第1識別情報を取得する第1識別情報取得ステップと、
前記信号処理装置と電気的に接続し、該信号処理装置との間で前記動作信号を送受信することにより前記動作素子を動作させる電気機器を識別する第2識別情報を、ユーザによって操作される前記端末装置の入力部を介して取得する第2識別情報取得ステップと、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを紐付けた紐付情報を生成する生成ステップと、
前記信号処理装置を介して複数の前記電気機器を制御または監視する情報処理装置において、前記紐付情報が受信されるように、該紐付情報を出力する出力ステップと、を実行させる、制御プログラム。 - 前記信号処理装置は、さらに、
他の装置からの指示入力に基づき、前記情報記憶部に記憶されている情報を書き換える情報書換部を備え、
前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記所定の情報として含む前記重畳信号が前記重畳信号送信部を介して前記情報処理装置に送信されるように、該紐付情報を前記情報記憶部へ書き込むことを、前記情報書換部に指示する、請求項1に記載の制御プログラム。 - 前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記情報処理装置に送信し、
前記重畳信号送信部は、前記第1識別情報を前記所定の情報として含む前記重畳信号を前記情報処理装置に送信する、請求項1に記載の制御プログラム。 - 前記信号処理装置の筐体は、前記情報処理装置と前記電気機器との間を接続する通信ケーブルと電気的に接続可能な通信ケーブル状の外形を備えており、前記筐体の一端は、前記重畳信号の送受信に対応していない前記電気機器と電気的に接続可能であり、前記筐体の他端は、前記情報処理装置または前記端末装置と電気的に接続可能であり、
前記第1識別情報取得ステップでは、前記筐体の前記他端が前記端末装置と接続されているときに、前記第1識別情報を取得する、請求項1から3のいずれか1項に記載の制御プログラム。 - 前記第2識別情報取得ステップでは、前記入力部としての撮像部が撮像した前記電気機器に関する情報が印刷された印刷媒体の画像から、該電気機器の前記第2識別情報を取得する、請求項1から4のいずれか1項に記載の制御プログラム。
- 信号処理装置および電気機器の情報を、前記信号処理装置と通信ケーブルを介して接続可能な端末装置を用いて管理する方法であって、
前記信号処理装置は、
動作素子の状態に応じた動作信号を他の装置に送信する、または、動作素子を制御する動作信号を前記他の装置から受信するとともに、所定の情報を示すデータ信号を前記動作信号に重畳させた重畳信号として前記他の装置に送信する重畳信号送信部と、
前記所定の情報を記憶する情報記憶部と、を備え、
前記電気機器は、前記信号処理装置と電気的に接続し、該信号処理装置との間で前記動作信号を送受信することにより前記動作素子を動作させるものであり、
前記方法は、
前記端末装置が、前記通信ケーブルを介して、前記信号処理装置から、前記所定の情報として、該信号処理装置を識別する第1識別情報を取得する第1識別情報取得ステップと、
前記端末装置が、前記信号処理装置と電気的に接続し、前記電気機器を識別する第2識別情報を、ユーザによって操作される前記端末装置の入力部を介して取得する第2識別情報取得ステップと、
前記端末装置が、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを紐付けた紐付情報を生成する生成ステップと、
前記端末装置が、前記信号処理装置を介して複数の前記電気機器を制御または監視する情報処理装置において、前記紐付情報が受信されるように、該紐付情報を出力する出力ステップと、を含む、方法。 - 前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記所定の情報として前記情報記憶部へ書き込むことを、前記信号処理装置に指示し、
前記方法は、さらに、
前記信号処理装置が、前記端末装置から出力された前記紐付情報を前記情報記憶部に書き込む書込ステップと、
前記信号処理装置が、前記情報記憶部に書き込まれた前記紐付情報を含む前記重畳信号を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、を含む、請求項6に記載の方法。 - 前記出力ステップでは、前記紐付情報を前記情報処理装置に送信し、
前記方法は、さらに、
前記信号処理装置が、前記第1識別情報を前記所定の情報として含む前記重畳信号を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、を含む、請求項6に記載の方法。
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