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JP7262042B2 - アダプタ、クローズドチャンバ、細胞培養装置及びアダプタの製造方法 - Google Patents

アダプタ、クローズドチャンバ、細胞培養装置及びアダプタの製造方法 Download PDF

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JP7262042B2
JP7262042B2 JP2019001807A JP2019001807A JP7262042B2 JP 7262042 B2 JP7262042 B2 JP 7262042B2 JP 2019001807 A JP2019001807 A JP 2019001807A JP 2019001807 A JP2019001807 A JP 2019001807A JP 7262042 B2 JP7262042 B2 JP 7262042B2
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Description

本発明は、容器内の流体の流れを簡易に制御することができるアダプタ、クローズドチャンバ、細胞培養装置及びアダプタの製造方法に関する。
近年における幹細胞を利用した再生医療としては、例えば、肝硬変や血液疾患、心筋梗塞の治療、血管の構築、骨や角膜の再生、移植用皮膚の確保、などが考えられている。再生医療では、培養皿内で幹細胞などから目的とする細胞や臓器を増殖させ、人に移植するようにしている。最近では、骨髄由来の幹細胞から血管新生を行い、狭心症、心筋梗塞などの治療に成功している。
ここで、従来の細胞培養装置は、培養皿内の培養液を定期的に入れ替えて培養細胞の増殖を行っていた。この細胞培養装置は、培養液の入れ替えに伴って細胞に大きな刺激が与えられ、また、細胞の代謝活動に伴って培養液中に老廃物が排出されることから、細胞にストレスや傷害を与えてしまうという問題があった。
そこで、特許文献1には、培養液の入れ替えを行わず、培養液の送液及び排液を行って細胞培養を行うものが開示されている。
実用新案登録第3196673号公報
しかしながら、培養液の入れ替えを行わずに培養液の送液及び排液を行う、かん流培養の場合、培養容器内の流れは、メニスカスや液嵩、さらには壁面抵抗の影響を受けて不均一になってしまう。ここで、細胞はせん断応力の強さに応じて遺伝子の発現量や接着面積が異なり、せん断応力の強さに応じて細胞の性質にバラツキが生じる可能性がある。このため、培養容器内の流れが不均一であると培養容器内において異なるせん断応力が発生し、生細胞培養の経時変化の再現性を得る上で問題となる。
そこで、特許文献1では、培養容器内にアダプタ(落し蓋)を嵌め込み、メニスカス及び液嵩の影響などを削除しているが、依然として培養容器内の流れは不均一である。
一方、細胞培養などの分野では、濃度分布による細胞の走化性や増殖速度などを観察したい場合がある。この場合、細胞容器内の培養液の単位時間あたりの濃度分布が所望の濃度分布をもつように流速制御できることが好ましい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、容器内の流体の流れを簡易に制御することができるアダプタ、クローズドチャンバ、細胞培養装置及びアダプタの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるアダプタは、上部が開口した有底の筒体をなす容器皿に対して、前記筒体の内部断面形状に対応した断面形状を有し、前記容器皿の上部から前記容器皿内部に嵌め込まれて密閉空間を形成するためのアダプタであって、前記密閉空間は、前記アダプタの底面と、前記容器皿の底面及び側面との間に形成されて流体が流れる空間であり、前記流体を外部から注入する注入連通口と、前記注入連通口と対向する位置に配置され前記密閉空間から前記流体を外部に排出する排出連通口とが周縁に形成され、かつ、底面において前記注入連通口の出口開口から前記排出連通口に対して連続又は不連続な凹部又は凸部を形成した流速調整部を有した蓋本体部を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記流速調整部は、前記注入連通口の出口開口から前記排出連通口に向けて所定の長さであることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記流速調整部は、複数形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記流速調整部は、異なる長さ、幅、又は深さの凹部又は凸部の1以上の組み合わせであることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記流速調整部は、前記注入連通口から前記排出連通口に向けて、幅及び/又は深さが変化することを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記流速調整部は、底面において前記注入連通口の出口開口から前記筒体の側面に沿って所定長さ、両側に延在する線状凹部であることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記流速調整部は、底面において前記注入連通口の出口開口から前記排出連通口までの間に形成された線状凹部または線状凸部であることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記蓋本体部の上部外周縁には、前記筒体の上端部に掛かり合い、前記密閉空間の深さを規定するフランジが設けられていることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記容器皿及び前記アダプタは、円筒状であることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記蓋本体部は、弾性部材によって形成されるとともに、前記容器皿の内側側面に擦接する形状を有した有底の弾性筒体であり、前記弾性筒体内に圧入される剛性部材を有し、前記剛性部材による前記容器皿の内側側面への押圧によって前記蓋本体部を前記容器皿に固定することを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記注入連通口及び前記排出連通口に、それぞれ剛性の注入ノズル及び剛性の排出ノズルが圧入されることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記剛性部材は、剛性リングであることを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタは、上記の発明において、前記蓋本体部は、PDMS又はシリコンラバーであり、前記剛性部材は、アクリル樹脂であることを特徴とする。
また、本発明にかかるクローズドチャンバは、上部が開口した有底の筒体をなす容器皿と、前記容器皿に対応した、上記の発明のいずれか一つに記載のアダプタと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる細胞培養装置は、上記の発明に記載のクローズドチャンバ内の密閉空間に培養細胞を配置し、前記培養細胞の増殖あるいは維持に必要な液体を供給するとともに前記クローズドチャンバ内の前記液体を排出して前記培養細胞を連続して培養する細胞培養装置であって、前記密閉空間に供給する前記液体を蓄えるリザーバタンクと、前記密閉空間から排出された前記液体を蓄える廃液タンクと、前記リザーバタンク内の前記液体を前記密閉空間に供給するポンプと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる細胞培養装置は、上記の発明において、前記ポンプと前記クローズドチャンバとの間に、気泡除去機構を設けたことを特徴とする。
また、本発明にかかるアダプタの製造方法は、上部が開口した有底の筒体をなす容器皿に対して、前記筒体の内部断面形状に対応した断面形状を有し、前記容器皿の上部から前記容器皿内部に嵌め込まれて密閉空間を形成するためのアダプタの製造方法であって、前記容器皿の内部形状に対応する外部形状を有した製造用容器皿の半径よりも大きく、かつ深い金型形成用容器皿の底部上面に前記製造用容器皿の底面の大きさに対応する両面テープを貼り付けるとともに、前記製造用容器皿の底面に、流体を外部から注入する注入連通口の出口開口から前記注入連通口と対向する位置に配置され前記密閉空間から前記流体を外部に排出する排出連通口に対して連続又は不連続な凹部又は凸部を形成する流速調整部を生成するための流速調整部形成部材を貼り付け、その後、前記製造用容器皿の底面を前記両面テープ上に貼り付ける貼り付け工程と、前記製造用容器皿と前記金型形成用容器皿との間に、金型形成用樹脂を前記製造用容器皿の深さまで注入して硬化させる金型形成工程と、前記流速調整部形成部材を前記両面テープ上に残したまま前記製造用容器皿を取り除き、前記金型形成用樹脂に囲まれた前記流速調整部形成部材上に、アダプタ形成用樹脂を所定深さ注入して硬化させて前記アダプタの底部を形成する底部形成工程と、前記アダプタの底部中央上に円筒部材を配置し、前記円筒部材と前記金型形成用樹脂との間に、さらに前記アダプタ形成用樹脂を前記金型形成用容器皿の深さまで注入して硬化した後、前記円筒部材、及び前記金型形成用樹脂が形成された前記金型形成用容器皿を取り除いてアダプタ本体を生成するアダプタ本体生成工程と、前記アダプタ本体に前記注入連通口及び前記排出連通口を形成して前記アダプタを生成するアダプタ生成工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、蓋本体部の底面において底面において注入連通口の出口開口から排出連通口に対して連続又は不連続な凹部又は凸部を形成した流速調整部を有しているので、容器内の流体の流れを簡易に制御することができる。
図1は、本発明の実施の形態であるアダプタを含む細胞培養装置の概要構成を示す図である。 図2は、図1に示したアダプタのA-A線断面図である。 図3は、図3に示したアダプタのB-B線断面図である。 図4は、図1に示したアダプタを含む培養容器の分解断面図である。 図5は、密閉空間内の培養細胞の状態を示す説明図である。 図6は、図1に示したアダプタの構成を示す平面図である。 図7は、変形例1であるアダプタの構成を示す平面図である。 図8は、図6及び図7におけるC-C線におけるY方向への線流速分布を示す図である。 図9は、図6及び図7におけるD-D線におけるY方向の線流速分布を示す図である。 図10は、図6に示したアダプタの中央の位置の濃度に対する壁面の位置の濃度の比(交換比率)の時間変化を示す図である。 図11は、アダプタの製造工程を示す工程図である。 図12は、変形例2であるアダプタの構成を示す平面図である。 図13は、変形例3であるアダプタの構成を示す平面図である。 図14は、変形例4であるアダプタの平面図である。 図15は、図14に示したアダプタのE-E線断面図である。 図16は、変形例5であるアダプタの平面図である。 図17は、図16に示したアダプタのD-D線断面図である。 図18は、図14及び図16におけるC-C線におけるY方向への線流速分布を示す図である。 図19は、図14及び図16におけるD-D線におけるY方向の線流速分布を示す図である。 図20は、変形例6のアダプタのD-D線断面図である。 図21は、変形例7のアダプタのD-D線断面図である。 図22は、変形例7のアダプタのE-E線断面図である。 図23は、変形例8のアダプタのE-E線断面図である。 図24は、変形例10のアダプタの平面図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態であるアダプタ11を含む細胞培養装置100の概要構成を示す図である。図2は、図1に示したアダプタ11のA-A線断面図である。また、図3は、図3に示したアダプタ11のB-B線断面図である。さらに、図4は、図1に示したアダプタ11含む培養容器10の分解断面図である。
図1~図4に示すように、細胞培養装置100は、密閉空間E1が形成されるクローズドチャンバとしての培養容器10、リザーバタンク30及び廃液タンク33を有する。培養容器10は密閉空間E1を形成し、この密閉空間E1内に培養細胞20が配置される。リザーバタンク30は、培養細胞20の増殖あるいは維持に必要な流体である液体Sを、配管LAを介して密閉空間E1に供給する。配管LA上には、リザーバタンク30側から順次、ポンプ31及び気泡除去機構32が配置される。ポンプ31は、例えば、ペリスタルティックポンプであり、リザーバタンク30内の微小流量の液体Sを密閉空間E1内に送る。気泡除去機構32は、ポンプ31の圧送によって生じる可能性のある気泡を除去する。この気泡の除去は、例えばPVDF(Poly Vinylidene Di-Fluoride)膜が用いられる。廃液タンク33には、配管LBを介して、密閉空間E1から排出された液体Sが蓄えられる。
<培養容器の構成>
培養容器10は、上部が開口した有底の筒体をなす容器皿1と、容器皿1に対して、容器皿1の筒体の内部断面形状に対応した断面形状を有し、容器皿1の上部から容器皿1の内部に嵌め込まれて密閉空間E1を形成するためのアダプタ11とを有する。容器皿1及びアダプタ11は、有底の円筒体である。密閉空間E1は、アダプタ11の底面と、容器皿1の底面及び側面との間に形成される。密閉空間E1内には、培養細胞20が配置される。密閉空間E1内は、培養細胞20の増殖あるいは維持に必要な液体Sが満たされた状態で、かん流する。
アダプタ11は、蓋本体部2、注入ノズル3a、排出ノズル3b及び剛性部材4を有する。蓋本体部2は、PDMS(Polydimethylsiloxane)を含むシリコンラバーなどの弾性部材で形成される。蓋本体部2は、かん流すべき液体Sを外部(配管LA)から密閉空間E1内に注入する注入連通口2aと、注入連通口2aと対向する位置に配置され密閉空間E1から液体Sを外部(配管LB)に排出する排出連通口2bとが周縁に形成される。
また、蓋本体部2の底面には、図2及び図3に示すように、注入連通口2aの出口開口から容器皿1の側面に沿って所定長さ、両側に延在する溝である流速調整部21,22が形成される。なお、溝である流速調整部21,22は、後述するように、蓋本体部2の底面において注入連通口2aの出口開口から排出連通口2bに対して連続又は不連続な凹部又は凸部の一例である。
注入ノズル3a、排出ノズル3b及び剛性部材4は、例えば、アクリル樹脂などの剛性材料によって形成される。図1及び図4に示すように、注入ノズル3a及び排出ノズル3bは、それぞれ注入連通口2a及び排出連通口2bに圧入される。これにより、注入ノズル3aに対する配管LAの取り付け、及び排出ノズル3bに対する配管LBの取り付けが容易かつ確実に行うことができる。
剛性部材4は、図1及び図4に示すように、剛性リングであり、蓋本体部2が容器皿1に圧入された状態で、蓋本体部2の内部空間2dに嵌め込まれる。図4に示すように、剛性部材4の径d1は、内部空間2dの径d2よりも大きく、剛性部材4が内部空間2dに嵌め込まれると、剛性部材4による容器皿1の内側側面への押圧によって蓋本体部2が容器皿1に固定される。なお、剛性部材4は、剛性リング内に補強部材を設けてもよい。
なお、蓋本体部2の上部外周縁には、容器皿1の筒体の上端部に掛かり合い、密閉空間E1の深さを規定するフランジ2cが形成されている。
上記の注入ノズル3a及び排出ノズル3bは、蓋本体部2が容器皿1に圧入される前、あるいは蓋本体部2が容器皿1に圧入された後に、圧入によって装着される。
図5に示すように、上記の液体Sが密閉空間E1を、かん流することにより、密閉空間E1内に配置された培養細胞20には、液体S内の栄養分や添加因子が供給されるとともに、老廃物や生理活性物質が排出され、廃液タンク33内に廃液として回収される。
本実施の形態では、蓋本体部2の底面の固定によって密閉空間E1内のメニスカスが除去され、液嵩は一定となる。しかも、蓋本体部2の底面に設けられた溝である流速調整部21,22によって壁面抵抗が小さくなり、注入連通口2aの出口開口から供給された液体Sは、排出連通口2b側に向けて広がり、均一な流速で排出連通口2b側に流れる。この結果、密閉空間E1内においてせん断応力の強さは均一となり、遺伝子の発現量や接着面積の異なりが小さくなり、培養細胞20の性質にバラツキが生じにくくなる。これにより、培養細胞の経時変化の再現性を得ることができる。
なお、本実施の形態では、蓋本体部2が透明であり、その中央底面が薄く、しかも、剛性部材4もリング状であるため、密閉空間E1内の中央部分に配置された培養細胞20の視認性が良く、経時変化観察が可能となる。
また、蓋本体部2をPDMSにより形成すると、ガス透過性が良く、特に酸素の透過性があるので、生きた培養細胞に対する酸素供給が可能になる。
<流れの均一化制御>
図6は、図1に示したアダプタ11の構成を示す平面図である。また、図7は、変形例1であるアダプタ11´の構成を示す平面図である。アダプタ11は、注入連通口2aの両側(+X方向及び-X方向)からそれぞれ容器皿1、すなわち蓋本体部2の側面に沿って、蓋本体部2の中心に対して、それぞれ90度、延在する流速調整部21,22が形成されている。流速調整部21,22は、断面が矩形であり、深さは0.5mmである。なお、密閉空間E1の液嵩(深さ)は、1mmである。また、アダプタ11,11´は、径が35mmの培養皿を容器皿1として対応付けたものである。
一方、アダプタ11´は、流速調整部21,22の内側にさらに、それぞれ溝である流速調整部23,24を形成している。その他の構成はアダプタ11と同じである。
図8は、図6及び図7におけるC-C線におけるY方向への線流速分布を示す図である。図8において、実線の曲線L1は流速調整部21~24を設けない場合の線流速分布を示し、粗い破線の曲線L2は図6に示した溝である流速調整部21,22を設けた場合の線流速分布を示し、細かい破線の曲線L3は図7に示した溝である流速調整部21~24を設けた場合の線流速分布を示している。また、図9は、図6及び図7におけるD-D線におけるY方向の線流速分布を示す図である。図9においても、実線の曲線L11は流速調整部21~24を設けない場合の線流速分布を示し、粗い破線の曲線L12は図6に示した溝である流速調整部21,22を設けた場合の線流速分布を示し、細かい破線の曲線L13は図7に示した溝である流速調整部21~24を設けた場合の線流速分布を示している。
図8及び図9に示すように、流速調整部を設けない場合は、中央(X方向の「0」近傍)において線流速が大きくなっている。特に、図8では、流速調整部を設けない場合の中央での線流速は、流速調整部21,22又は流速調整部21~14を設けた場合の線流速に比べて、約2倍の線流速となっている。これに対して、流速調整部21,22又は流速調整部21~14を設けた場合の線流速は、中央部分において平坦な線流速分布となっている。また、4つの流速調整部21~14を設けた場合の線流速分布は、2つの流速調整部21,22を設けた場合の線流速分布に比べて、中央部分における線流速分布がさらに平坦化されている。したがって、流速調整部21,22又は流速調整部21~14を設けた場合、密閉空間E1内において、せん断応力の強さの違いが小さくなる。
<時間的な均一化>
図10は、図6に示したアダプタ11の中央の位置P1の濃度CP1に対する壁面の位置P2の濃度CP2の比(交換比率)であるCP2/CP1の時間変化を示す図である。交換比率とは、供給される液体Sとして、水にメチレンブルー溶液を注入して希釈した液体Sの濃度を観察したものである。すなわち、液体Sのメチレンブルーの色が薄まれば薄まるほど、密閉空間E1内の液体Sとの混合が良いことを示す。なお、このメチレンブルーの色の濃度は、カラー画像をもとに求めている。
図10では、流速調整部21,22を設けたアダプタ11の経時変化を実線で示し、溝を設けない落し蓋の経時変化を破線で示している。横軸は時間(hour)を示しており、12時間の径時変化を示している。
図10に示すように、流速調整部を設けない場合、交換比率CP2/CP1は、1に収束していないが、流速調整部21,22を設けた場合、12時間後に交換比率CP2/CP1は、1に収束している。すなわち、アダプタ11の中央の位置P1の濃度CP1と、壁面の位置P2の濃度CP2とは同じになり、X方向における濃度差がなくなっている。この結果、密閉空間E1内に配置された位置に関係なく、培養細胞20の増殖等が均一に行われることになる。
なお、流路調整部を容器皿1の底に設ける場合、特殊で専用の容器皿(ディッシュ)を作製しなければならないが、本実施の形態では、容器皿1として汎用市販品をそのまま用い、アダプタ11側に流路調整部を設けているので、汎用市販品のディッシュを繰り返し使用できるとともに、同一の汎用市販品のディッシュに対して所望の各種流路調整部を有したクローズドチャンバを簡易に得ることができる。
また、上記の実施の形態では、リング状の剛性部材4を用いて、側面を圧して密閉空間E1を確実に形成するようにしていたが、これに限らず、上部から蓋本体部2を押圧する部材を用いて密閉空間E1を形成するようにしてもよい。さらに、剛性部材4は、一例としてアクリル樹脂で形成していたが、これに限らず、金属等であってもよい。また、剛性部材4は、側面を圧することができればよく、蓋本体部2に取り付けた後、膨張する膨張部材であってもよい。この膨張部材は、熱、紫外線等の物理量を加えて膨張する材料であればよい。また、剛性部材4を用いず、蓋本体部2自体が膨張する部材であってもよい。
さらに、上記の実施の形態では、リザーバタンク30と培養容器10との間にポンプ31を設け、リザーバタンク30内の液体を培養容器10側に圧送し、廃液タンク33側に流すようにしていたが、これに限らず、培養容器10と廃液タンク33との間にポンプを設け、培養容器10内の液体を吸引することによってリザーバタンク30内の液体を培養容器10内に導入するようにしてもよい。
<アダプタの製造方法>
ここで、アダプタ11の簡易な製造方法について説明する。図11は、アダプタ11に対応するアダプタ52の製造工程を示す工程図である。まず、図11(a)に示すように、容器皿1の内部形状に対応する外部形状を有した製造用容器皿41を用意する。また、製造用容器皿41の半径よりも大きく、かつ深い金型形成用容器皿42を用意する。製造用容器皿41は、例えば、35mm培養皿であり、金型形成用容器皿42は、例えば60mm培養皿である。
そして、金型形成用容器皿42の底部上面に製造用容器皿41の底面の大きさに対応する両面テープ44を貼り付けるとともに、製造用容器皿41の底面に、注入連通口2aの出口開口から排出連通口2bに対して連続又は不連続な凹部又は凸部を形成する流速調整部を生成するための流速調整部形成部材43を貼り付け、その後、製造用容器皿41の底面を両面テープ44上に貼り付ける(図11(a))。
その後、製造用容器皿41と金型形成用容器皿42との間に、金型形成用樹脂Q1を製造用容器皿41の深さまで注入して硬化させ、金型形成用樹脂45を形成する(図11(b))。なお、金型形成用樹脂Q1は、例えばエポキシ樹脂である。
その後、流速調整部形成部材43を両面テープ44上に残したまま、製造用容器皿41を取り除き、金型形成用樹脂45に囲まれた流速調整部形成部材43上に、アダプタ形成用樹脂Q2を所定深さ注入して硬化させ、アダプタ52の底部であるアダプタ形成用樹脂46を形成する(図11(c))。なお、アダプタ形成用樹脂Q2は、例えばPDMSである。
その後、アダプタ52の底部(アダプタ形成用樹脂46)の中央上に円筒部材47を配置する。この円筒部材47は、例えばアルミニウム製の円柱である。なお、円筒部材47の高さは、金型形成用容器皿42よりも高い位置となる高さを有する。そして、円筒部材47と金型形成用樹脂45との間に、さらにアダプタ形成用樹脂Q2を金型形成用容器皿42の深さまで注入して硬化させ、アダプタ形成用樹脂48を形成する(図11(d))。
その後、円筒部材47、及び金型形成用樹脂45が形成された金型形成用容器皿42を取り除いてアダプタ本体であるアダプタ形成用樹脂48を生成し、その後、生研トレパンなどを用いてアダプタ形成用樹脂48の注入連通口2a及び排出連通口2bを形成し、アダプタ52を生成する(図11(e))。
このアダプタの製造方法によれば、既製の培養皿を用いるのみで、アダプタ52を簡易に製造することができる。
<変形例2>
上記の実施の形態及び変形例1では、容器皿1及びアダプタ11,11´が円筒状であったが、本変形例2では、図12に示すように、長円筒状(オーバルトラック形状)としている。すなわち、本変形例2のアダプタ111では、2つの半円筒状の間に矩形部分を形成する壁面を設けた蓋本体部102を有する。本変形例2においても、蓋本体部102の底面に、注入連通口2aの両側に溝の流速調整部21,22を設けている。
<変形例3>
上記の実施の形態及び変形例1では、容器皿1及びアダプタ11,11´が円筒状であったが、本変形例3のアダプタ211では、図13に示すように、蓋本体部202を楕円筒状としている。本変形例3において、蓋本体部202の底面に、注入連通口2aの両側に流速調整部21,22に対応する溝の流速調整部221,222を設けている。流速調整部221,222は、流速調整部21,22と異なり、円弧状とならず、楕円壁面に沿う形状となる。
なお、変形例2,3に限らず、蓋本体部の形状は、容器皿1に対応した任意の形状とすることができる。例えば、容器皿1が四角筒状であってもよい。この場合、溝は、壁面に沿わせてもよいし、円弧状であってもよいし、X方向に向かうにしたがって曲率半径を変化させるものであってもよい。
<変形例4>
図14は、変形例4であるアダプタ311の平面図である。また、図15は、図14に示したアダプタ311のE-E線断面図である。図14及び図15に示すように、アダプタ311の流速調整部25は、アダプタ311の中央の位置P1を通り、注入連通口2aと排出連通口2bとの間に直線的に形成された溝である。これにより、Y方向中央部の線流速をさらに速くすることができる。
<変形例5>
図16は、変形例5であるアダプタ411の平面図である。また、図17は、図16に示したアダプタ411のD-D線断面図である。図16及び図17に示すように、アダプタ411の流速調整部26は、アダプタ411の中央の位置P1を通り、注入連通口2aと排出連通口2bとの間に直線的に形成された線状突起である。これにより、Y方向中央部の線流速をさらに遅くすることができる。
図18は、図14及び図16におけるC-C線におけるY方向への線流速分布を示す図である。また、図19は、図14及び図16におけるD-D線におけるY方向の線流速分布を示す図である。図18及び図19に示すように、溝の流速調整部25を設けた場合、中央の線流速がさらに速くなる流速分布を得ることができる(曲線L4,L14)。また、図18及び図19に示すように、線状突起の流速調整部26を設けた場合、中央の線流速を遅くする流速分布を得ることができる(曲線L5,L15)。
<変形例6>
図20は、変形例6のアダプタ511のD-D線断面図である。図20に示すように、変形例6では、流速調整部21,22に加え、流速調整部26を設けている。
<変形例7>
図21は、変形例7のアダプタ611のD-D線断面図である。図21に示すように、変形例6では、流速調整部21,22に加え、流速調整部25に対応する流速調整部25´を設けている。この流速調整部25´は、流速調整部25の幅よりも大きく形成されている。これにより、中央の線流速をさらに大きくすることができる。なお、図21に示すように、流速調整部の凹部又は凸部は、アダプタの底部の基準面SSに対する相対的な関係であればよく、図21では、線状突起35を設けることによって、溝である流速調整部21,22,25´を形成している。
<変形例8>
図22は、変形例7のアダプタ711のE-E線断面図である。図22に示すように、変形例8では、流速調整部25の溝の深さをY方向に向かって浅くしている。このように流速調整部の長手方向に対して深さや高さを変化させるようにしてもよい。これにより、Y方向の線流速分布を制御することができる。
<変形例9>
図23は、変形例8のアダプタ811のE-E線断面図である。図23に示すように、変形例9の流速調整部25bでは、流速調整部25の溝がY方向に対して連続的に形成されるのではなく、不連続に形成されている。このような不連続な凹部又は凸部の形成によっても、流速調整を行うことができる。
<変形例10>
図24は、変形例10のアダプタ911の平面図である。図24に示すように、変形例10の流速調整部21´,22´は、流速調整部21,22に対応する位置に配置されるが、注入連通口2aから離隔するに従って溝幅を広くするようにしている。このように、流速調整部の長手方向(延在方向)に対して、凹部又は凸部の幅を変化させても、流速調整を行うことができる。
また、上記の実施の形態及び変形例1~10では、流速調整部の断面形状はいずれも矩形であるとして説明したが、これに限らず、V字溝やU字溝などの任意の形状であってもよい。
さらに、流速調整部の幅は、注入連通口2aの出口開口の径と同じにしていたが、これに限らず、幅を太くしても良いし、細くしてもよい。
さらに、上記の実施の形態及び変形例1では、35mmディッシュの容器皿1を例に挙げて説明したが、本実施の形態は、これに限らず、各種の容器皿に適用できる。例えば、60mmディッシュ、100mmディッシュ、さらには96ウェルプレートなどの各ウェルに対しても適用できる。
また、上記の実施の形態及び変形例1~10では、いずれも細胞培養装置100に用いるアダプタを有するクローズドチャンバとして説明したが、このクローズドチャンバの大きさは任意であり、例えば、有機物の反応状態の観察等にも用いることができる。
なお、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、上述した実施の形態または変形例の各構成要素は適宜組み合わせが可能である。
1 容器皿
2,102,202 蓋本体部
2a 注入連通口
2b 排出連通口
2c フランジ
2d 内部空間
3a 注入ノズル
3b 排出ノズル
4 剛性部材
10 培養容器
11,11´,52,111,211,311,411,511,611,711,811,911 アダプタ
20 培養細胞
21~26,21´,22´,25´,221,222 流速調整部
30 リザーバタンク
31 ポンプ
32 気泡除去機構
33 廃液タンク
35 線状突起
41 製造用容器皿
42 金型形成用容器皿
43 流速調整部形成部材
44 両面テープ
45 金型形成用樹脂
46,48 アダプタ形成用樹脂
47 円筒部材
100 細胞培養装置
CP1,CP2 濃度
d1,d2 径
E1 密閉空間
LA,LB 配管
P1,P2 位置
S 液体

Claims (14)

  1. 上部が開口した有底の筒体をなす容器皿に対して、前記筒体の内部断面形状に対応した断面形状を有し、前記容器皿の上部から前記容器皿内部に嵌め込まれて密閉空間を形成するためのアダプタであって、
    前記密閉空間は、前記アダプタの底面と、前記容器皿の底面及び側面との間に形成されて流体が流れる空間であり、
    前記流体を外部から注入する注入連通口と、前記注入連通口と対向する位置に配置され前記密閉空間から前記流体を外部に排出する排出連通口とが周縁に形成され、かつ、底面において前記注入連通口の出口開口から前記排出連通口に対して連続又は不連続な凹部及び/又は凸部を形成した流速調整部を有した蓋本体部を備え
    前記流速調整部の連続又は不連続な凹部は、底面において前記注入連通口の出口開口から前記筒体の側面に沿って所定長さ、両側に延在する線状凹部であり、
    前記流速調整部の連続又は不連続な凸部は、底面において前記蓋本体部の中央を通り、前記注入連通口と前記排出連通口との間を直線的に形成された線状凸部であることを特徴とするアダプタ。
  2. 前記流速調整部は、複数形成されることを特徴とする請求項に記載のアダプタ。
  3. 前記流速調整部は、異なる長さ、幅、又は深さの凹部及び/又は凸部の1以上の組み合わせであることを特徴とする請求項に記載のアダプタ。
  4. 前記流速調整部は、前記注入連通口から前記排出連通口に向けて、幅及び/又は深さが変化することを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載のアダプタ。
  5. 前記蓋本体部の上部外周縁には、前記筒体の上端部に掛かり合い、前記密閉空間の深さを規定するフランジが設けられていることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載のアダプタ。
  6. 前記容器皿及び前記アダプタは、円筒状であることを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載のアダプタ。
  7. 前記蓋本体部は、弾性部材によって形成されるとともに、前記容器皿の内側側面に擦接する形状を有した有底の弾性筒体であり、
    前記弾性筒体内に圧入される剛性部材を有し、
    前記剛性部材による前記容器皿の内側側面への押圧によって前記蓋本体部を前記容器皿に固定することを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載のアダプタ。
  8. 前記注入連通口及び前記排出連通口に、それぞれ剛性の注入ノズル及び剛性の排出ノズルが圧入されることを特徴とする請求項に記載のアダプタ。
  9. 前記剛性部材は、剛性リングであることを特徴とする請求項7又は8に記載のアダプタ。
  10. 前記蓋本体部は、PDMS又はシリコンラバーであり、
    前記剛性部材は、アクリル樹脂であることを特徴とする請求項7~9のいずれか一つに記載のアダプタ。
  11. 上部が開口した有底の筒体をなす容器皿と、
    前記容器皿に対応した、請求項1~10のいずれか一つに記載のアダプタと、
    を備えたことを特徴とするクローズドチャンバ。
  12. 請求項11に記載のクローズドチャンバ内の密閉空間に培養細胞を配置し、前記培養細胞の増殖あるいは維持に必要な液体を供給するとともに前記クローズドチャンバ内の前記液体を排出して前記培養細胞を連続して培養する細胞培養装置であって、
    前記密閉空間に供給する前記液体を蓄えるリザーバタンクと、
    前記密閉空間から排出された前記液体を蓄える廃液タンクと、
    前記リザーバタンク内の前記液体を前記密閉空間に供給するポンプと、
    を備えたことを特徴とする細胞培養装置。
  13. 前記ポンプと前記クローズドチャンバとの間に、気泡除去機構を設けたことを特徴とする請求項12に記載の細胞培養装置。
  14. 上部が開口した有底の筒体をなす容器皿に対して、前記筒体の内部断面形状に対応した断面形状を有し、前記容器皿の上部から前記容器皿内部に嵌め込まれて密閉空間を形成するためのアダプタの製造方法であって、
    前記容器皿の内部形状に対応する外部形状を有した製造用容器皿の半径よりも大きく、かつ深い金型形成用容器皿の底部上面に前記製造用容器皿の底面の大きさに対応する両面テープを貼り付けるとともに、前記製造用容器皿の底面に、流体を外部から注入する注入連通口の出口開口から前記注入連通口と対向する位置に配置され前記密閉空間から前記流体を外部に排出する排出連通口に対して連続又は不連続な凹部又は凸部を形成する流速調整部を生成するための流速調整部形成部材を貼り付け、その後、前記製造用容器皿の底面を前記両面テープ上に貼り付ける貼り付け工程と、
    前記製造用容器皿と前記金型形成用容器皿との間に、金型形成用樹脂を前記製造用容器皿の深さまで注入して硬化させる金型形成工程と、
    前記流速調整部形成部材を前記両面テープ上に残したまま前記製造用容器皿を取り除き、前記金型形成用樹脂に囲まれた前記流速調整部形成部材上に、アダプタ形成用樹脂を所定深さ注入して硬化させて前記アダプタの底部を形成する底部形成工程と、
    前記アダプタの底部中央上に円筒部材を配置し、前記円筒部材と前記金型形成用樹脂との間に、さらに前記アダプタ形成用樹脂を前記金型形成用容器皿の深さまで注入して硬化した後、前記円筒部材、及び前記金型形成用樹脂が形成された前記金型形成用容器皿を取り除いてアダプタ本体を生成するアダプタ本体生成工程と、
    前記アダプタ本体に前記注入連通口及び前記排出連通口を形成して前記アダプタを生成するアダプタ生成工程と、
    を含むことを特徴とするアダプタの製造方法。
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