JP7197260B2 - 中空糸膜モジュール、海水淡水化システム、海水を淡水化する方法、海水より淡水を製造する方法、中空糸膜モジュールの運転方法、ろ過方法、および中空糸膜モジュールの製造方法 - Google Patents
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Description
〔1〕
複数の中空糸膜が束ねられた中空糸膜束がモジュールケースに挿入され、該中空糸膜束の両端部がポッティング材により一体化された、中空糸膜モジュールにおいて、
前記モジュールケースが、内表面側はプラスチック層と、外表面側は層状のガラス繊維強化樹脂部とを含む積層構造であり、前記ガラス繊維強化樹脂部の少なくとも一部がガラス繊維を含有し、
前記ガラス繊維は、前記モジュールケースの管軸方向に対して60°から120°の角度で、長さ3cm以上延伸し、
前記プラスチック層の外表面の算術平均粗さでの面粗さが1μm以上である
ことを特徴とする中空糸膜モジュール。
〔2〕
前記ガラス繊維強化樹脂部を含有するモジュールケースの少なくとも一部において、前記モジュールケースの肉厚に対する前記層状のガラス繊維強化樹脂部の肉厚の割合が5%以上50%以下となる
ことを特徴とする〔1〕に記載の中空糸膜モジュール。
〔3〕
前記ガラス繊維強化樹脂部が、前記ガラス繊維により編まれたガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つ、ならびに熱硬化性樹脂から構成される
ことを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の中空糸膜モジュール。
〔4〕
前記ガラス繊維強化樹脂部が、前記ガラス繊維の布状体、および熱硬化性樹脂から構成されることを特徴とする
ことを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の中空糸膜モジュール。
〔5〕
前記ガラス繊維が、少なくとも前記管軸の外周を720°以上連続して延伸している
ことを特徴とする〔1〕から〔4〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュール。
〔6〕
前記ガラス繊維強化樹脂部中の、前記ガラス繊維を有するガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つが、前記モジュールケース内でらせん状に巻回され、
巻回しにより前記管軸方向において隣接する、前記ガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの前記管軸方向の重なり割合が3%以上70%以下である
ことを特徴とする〔3〕に記載の中空糸膜モジュール。
〔7〕
前記ガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの幅が、30mm以上140mm以下である
ことを特徴とする〔3〕または〔6〕に記載の中空糸膜モジュール。
〔8〕
前記ガラスクロス、前記ロービングクロス、および前記チョップドストランドマットの少なくとも1つの1平方メートルあたりの重量が、50g以上600g以下である
ことを特徴とする〔3〕、〔6〕、〔7〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュール。
〔9〕
前記ガラスクロスの外周に、前記ロービングクロスおよび前記チョップドストランドマットの少なくともいずれかが被覆されている
ことを特徴とする〔3〕、〔6〕から〔8〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュール。
〔10〕
前記ガラス繊維強化樹脂部を形成する樹脂が、エポキシ樹脂である
ことを特徴とする〔1〕から〔3〕、〔6〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュール。
〔11〕
海水をろ過する、〔1〕から〔10〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュールと、
前記中空糸膜モジュールによるろ液を脱塩する、逆浸透膜モジュールと、を備え、
前記中空糸膜モジュールおよび前記逆浸透膜モジュールが、直接接続またはポンプを介して接続されている
ことを特徴とする海水淡水化システム。
〔12〕
海水を、〔1〕から〔10〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュールによりろ過する、ろ過工程と、
前記ろ過工程によるろ液を、前記中空糸膜モジュールに直接接続される逆浸透膜によって、前記ろ過工程の圧力を加圧した圧力下で脱塩する脱塩工程と、を備える
ことを特徴とする海水を淡水化する方法。
〔13〕
原液を、〔1〕から〔10〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュールによりろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によるろ液を、前記中空糸膜モジュールに直接接続される逆浸透膜によって前記ろ過工程の圧力を加圧した加圧下で脱塩する脱塩工程と、を備える
ことを特徴とする淡水を製造する方法。
〔14〕
〔1〕から〔10〕のいずれか1の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.5MPa膜内外差圧で、最大で0.8MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側に原液を供給して、最大で0.3MPaの圧力で該中空糸膜の内表面側からろ液を取出すろ過工程と、
連続する2回の前記ろ過工程の間に、前記中空糸膜を少なくとも1回、逆洗浄する、逆洗工程と、を備える
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。
〔15〕
〔1〕から〔10〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.4MPa膜内外差圧で、最大で1.0MPaの圧力で該中空糸膜の内表面側に発泡性飲料を供給して、最大で0.6MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側からろ液を取出す、ろ過工程と、
前記中空糸膜を定期的に逆洗浄する、逆洗工程と、を備える
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。
〔16〕
〔1〕から〔10〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.1MPa膜内外差圧で、最大で0.8MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側に70℃以上80℃以下の原水を供給して、最大で0.8MPaの圧力で該中空糸膜の内表面側からろ液を取出す、ろ過工程を備え、
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。
〔17〕
〔1〕から〔10〕のいずれか1に記載の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.3MPa膜内外差圧で、最大で1.2MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側に20℃以上30℃以下の原水を供給して、最大で1.2MPaの圧力でろ液を取出す、ろ過工程を備える
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。
〔18〕
炭酸ガスを3.92g/L以上含有する飲料のろ過方法であって、
前記ろ過方法は、前記飲料を、少なくとも〔1〕から〔10〕のいずれか1の中空糸膜モジュールによりろ過する、ろ過工程を有し、
前記ろ過工程における最大圧力が1.0MPa以下である
ことを特徴とするろ過方法。
〔19〕
ろ過工程と、逆洗工程と、を繰り返すろ過方法であって、
前記ろ過工程においては、原液が、少なくとも〔1〕から〔10〕のいずれか1の中空糸膜モジュールによりろ過され、
前記ろ過工程における最大圧力が1.0MPa以下であり、
前記逆洗工程における最大圧力が前記ろ過工程の50%以下の範囲である
ことを特徴とするろ過方法。
〔20〕
複数の中空糸膜が束ねられた中空糸膜束がモジュールケースに挿入され、該中空糸膜束の両端部がポッティング材により一体化された、中空糸膜モジュールの製造方法であって、
前記中空糸膜モジュールのモジュールケースの内表面側にプラスチック層を形成し、該プラスチック層の外表面に算術平均粗さでの面粗さが1μm以上になるように処理を施して、外表面側に層状のガラス繊維強化樹脂部を形成する工程を備え、
前記ガラス繊維強化樹脂部中のガラス繊維の長さが3cm以上であり、
前記ガラス繊維は、前記モジュールケースの管軸方向に対して、60°から120°の角度で巻回されている
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法。
〔21〕
前記ガラス繊維強化樹脂部中の、前記ガラス繊維を有するガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つが前記モジュールケース内でらせん状に巻回され、
巻回しにより前記管軸方向において隣接する前記ガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの前記管軸方向の重なり割合が3%以上70%以下である
ことを特徴とする〔20〕に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
〔22〕
前記ガラス繊維を含むガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの幅が30mm以上140mm以下である
ことを特徴とする〔20〕に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
ガラス繊維強化樹脂部の厚さを以下の通りに測定した。被覆後のモジュールケースをガラス繊維強化樹脂部の断面が露出するように切断し、3か所測定したものを平均し算出した。
中空糸膜の内径及び外径は、以下のようにして求めた。中空糸膜を膜長手方向に垂直な向きにカミソリ等で薄く切り、走査型電子顕微鏡を用いて断面の内径の長径と短径、外径の長径と短径を測定し、以下の式(1)、(2)式により、それぞれ内径と外径を決定した。なお、本実施形態では任意に選んだ中空糸膜、20本についてそれぞれ内径および外径を測定し、相加平均値を算出することで求めた。
中空糸膜の膜厚方向の厚さを、以下のようにして測定した。上述したように、中空糸膜の内径(A)および外径(B)を測定し、以下の式(3)に基づいて、中空糸膜の膜厚方向の厚さを求めた。
中空糸膜の厚さ = ( B - A ) / 2・・・(3)
なお、本実施形態では任意に選んだ中空糸膜、20本についてそれぞれ膜厚を測定し、相加平均値を算出することで中空糸膜の膜厚を求めた。
瞬時破壊試験は、中空糸膜モジュールに内圧を印加し、ケースが破壊された時の圧力を破壊時圧力とした。予め中空糸膜モジュールの内部を水で満たしノズル部2か所とキャップ部1か所をシールした。残る1か所のキャップ部から空気圧を0.2MPa/secで徐々に加えた。試験時の水温、気温は実施例1~8および比較例1、2では23℃で実施した。一方、実施例9と比較例3では80℃の水温条件下で実施した。
ガラス繊維の長さは、X線CT装置を用いて透過観察により測定した。装置としては、株式会社リガク製の高分解能3DX線顕微鏡 nano3DXを用いた。また、上記の手法による測定が困難な場合には、加熱炉等により繊維強化樹脂部のガラス繊維以外の成分を焼失させた後、光学顕微鏡または電子顕微鏡を用いてガラス繊維の長さを観察した。
実施例1では、モジュールケースの素材として、プラスチック部にはABS樹脂(旭化成(株)製、商品名「IM10」)を用いた。プラスチック部の外表面には、接着性を向上させるため、予めサンドペーパーで粗面化を施した。#100のサンドペーパーで粗面化を実施したところ、粗面化後の表面粗さ(Ra)は6.6μmであった。パイプ状部におけるプラスチック部の外周部に、幅100mmの包帯状のガラスクロス(前田硝子(株)製、ECM13100-A)同士が平均で3%重なるように連続的に巻回した。この時、モジュールケースの管軸と略平行になるガラス繊維を経糸、略垂直に配置されるガラス繊維を緯糸とした場合、経糸の長さは約100mm、緯糸の長さは約18mであった。ガラスクロスは経糸と緯糸を交互に直交して織り込まれた平織を使用した。その後、巻回したガラスクロスの外周に、シート状のチョップドストランドマット(日東紡績(株)製、MC300-A)を巻回した。チョップドストランドマットを構成するガラス繊維の平均長さは5cmであり、それらがランダムにシート状に配置され、バインダーによりガラス繊維同士が固定されているものを使用した。巻回後にエポキシ樹脂を含浸させ、ローラーを使ってエアーを押出し密着させた。同様に、ヘッダ部にもガラスクロスとチョップドストランドマットを巻回した。エポキシ樹脂は主剤としてJER811(三菱ケミカル製)、硬化剤としてトリエチレンテトラミン(TETA)(東ソー製)、反応性希釈剤としてSR-TMP(阪本薬品製)を混合したものを用いた。ガラスクロスおよびチョップドストランドマットにエポキシ樹脂を含浸させた後、50℃の環境で8時間養生しエポキシ樹脂を硬化させることにより実施例1の中空糸膜モジュールを製造した。
実施例2では、パイプ状部のプラスチック部の外周部に被覆する包帯状のガラスクロス同士が平均で30%以上重なるように連続的に巻回した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。実施例2の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例2の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
実施例3では、パイプ状部のプラスチック部の外周部に被覆する包帯状のガラスクロス同士が平均で50%以上重なるように連続的に巻回した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。実施例3の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例3の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
実施例4では、パイプ状部のプラスチック部の外周部に被覆する包帯状のガラスクロス同士が平均で60%以上重なるように連続的に巻回した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。実施例4の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例4の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
実施例5では、パイプ状部のプラスチック部の外周部に被覆する包帯状のガラスクロス同士が平均で70%以上重なるように連続的に巻回した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。実施例5の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例5の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
実施例6では、パイプ状部のプラスチック部の外周部に被覆する包帯状のガラスクロス同士が平均で70%以上重なるように連続的に巻回した。その後、シート状のロービングクロスをさらに被覆した。シート端部が5cm程度オーバーラップするように被覆した。最後にチョップドストランドマットを実施例1と同様に被覆した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。実施例6の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例5の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
比較例1ではパイプ状部およびヘッダ部のプラスチック素材としてガラス短繊維が30%含まれたABS樹脂(旭化成(株)社製、R240A)を用いた。ガラス短繊維の平均長さは600μmであった。モジュールケースのプラスチック部外表面にはガラス強化繊維樹脂部の被覆を実施しなかった。また、モジュールケースのプラスチック部の肉厚が、実施例1のモジュールケースのプラスチック部およびガラス繊維強化樹脂部の肉厚の合計と同一となるように、モジュールケースを成型した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。比較例1の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、比較例1の中空糸膜モジュールでは、4.3MPaで破壊された。破壊箇所はモジュールケースのパイプ状部であった。
比較例2ではパイプ状部およびヘッダ部のプラスチック素材としてガラス短繊維が含まれていないABS樹脂(旭化成(株)製、商品名「IM10」)を用いた。モジュールケースのプラスチック部外表面にはガラス強化繊維の被覆を実施しなかった。また、モジュールケースのプラスチック部の肉厚が、実施例1のモジュールケースのプラスチック部およびガラス繊維強化樹脂部の肉厚の合計と同一となるように、モジュールケースを成型した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。比較例2の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、比較例2の中空糸膜モジュールでは、3.6MPaで破壊された。破壊箇所はモジュールケースのパイプ状部であった。
実施例7では、モジュールケースのパイプ状部およびヘッダ部のプラスチック部の素材として、ポリスルホン(PSf)(ソルベイ社製、UDEL)を用いた。包帯状のガラスクロスは1平方メートルあたりの重量が約300g、幅は50mmの素材を使用した。そして、ガラスクロスをパイプ状部の外周部に、クロス同士が平均で30%重なるように連続的に巻回した。その後、シート状のロービングクロスとチョップドストランドマットを交互に2層ずつ積層した。それ以外の諸条件は実施例1と同様である。実施例7の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例7の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
実施例8では、包帯状のガラスクロスの重なり割合を70%とした以外の諸条件は、実施例7と同様である。実施例8の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例8の中空糸膜モジュールでは、少なくとも5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
比較例3では、モジュールケースのプラスチック部の素材は、実施例7と同じものを使用したが、ガラス繊維強化樹脂部を設けなかった。これ以外の諸条件は、実施例7と同様である。比較例3の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、比較例3の中空糸膜モジュールでは、3.1MPaでモジュールケースは破壊された。破断箇所はパイプ状部とヘッダ部の接合箇所であった。
実施例9では、モジュールケースのパイプ状部およびヘッダ部のプラスチック部の素材として、実施例7と同じPSfを用いた。包帯状のガラスクロス同士が70%ずつ重なるように巻回した。ガラスクロスを合計2層積層した。その後、シート状のロービングクロスとチョップドストランドマットを交互に2層ずつ積層した。これ以外の諸条件は、実施例7と同様である。実施例9の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、実施例9の中空糸膜モジュールでは、5MPaまでモジュールケースは破壊されなかった。
比較例4ではモジュールケースにおけるプラスチック部の素材は、実施例9と同じものを使用したが、ガラス繊維強化樹脂部を設けなかった。これ以外の諸条件は、実施例9と同様に行い、比較例4の中空糸膜モジュールを製造した。比較例4の中空糸膜モジュールに対して、瞬時破壊試験を行った。試験結果を、諸条件とともに表1に記載した。表1に示すように、比較例4の中空糸膜モジュールでは、3.2MPaでモジュールケースは破壊された。破断箇所はパイプ状部とヘッダ部の接合箇所であった。
(実施例10)
(海水淡水化)
実施例10では、実施例1の中空糸モジュールを、図7に示した海水淡水化システムにおいて、脱塩システムと直接接続するように配置して、海水の脱塩処理の前処理フィルターとして外圧ろ過運転を行った。ろ過運転時、中空糸膜モジュールのモジュールケースには最大0.8MPaの内圧が印加された。ろ過運転の途中、30分に1度の頻度で逆洗による膜洗浄を実施した。中空糸膜モジュールにより前処理された海水を直接脱塩システムに送液し脱塩処理したところ、逆浸透膜のファウリングを抑えることができた。上記の運転を6年間相当継続したが、モジュールケースに破損は確認されなかった。
比較例5では、比較例1の中空糸膜モジュールを、実施例10において配置した中空糸膜モジュールの代わりに配置して、海水の脱塩処理の前処理フィルターとして外圧ろ過運転を行った。運転は、実施例10と同じ条件で行った。運転初期はモジュールケースが破損することなくろ過を行えたが、4年間相当経過したタイミングでモジュールケースのパイプ状部にクラックが生じ、液漏れが発生した。
実施例11では、実施例7の中空糸膜モジュールを、図8に示した発泡性飲料を清澄化するろ過システムにおける中空糸膜モジュールとして配置して、内圧ろ過運転を行った。対象液として、アルコール発酵後のスパークリングワインをろ過した。ろ過初期の供給圧力は0.6MPa、ろ過水側の圧力は0.6MPaとして定流量ろ過を行った。その後、供給圧力が1.0MPaに達したところでろ過を停止し、ろ過水側から逆洗による洗浄工程を実施した。上記の運転を1000サイクル実施したが、モジュールケースにクラックは発生することなく運転を継続することができた。
比較例6では、比較例3の中空糸膜モジュールを、実施例11において配置した中空糸膜モジュールの代わりに使用して、アルコール発酵後のスパークリングワインをろ過した。運転は実施例11と同じ条件で行った。運転初期はモジュールケースが破損することなくろ過を行えたが、4年間相当経過したタイミングでモジュールケースのパイプ状部とヘッダ部の接続箇所にクラックが生じ、液漏れが発生したため、ろ過運転を継続することが不可能となった。
(超純水)
実施例12では、実施例9の中空糸膜モジュールを、図9に示した超純水を製造するシステムにおける中空糸膜モジュールとして接続し、超純水を製造する外圧ろ過運転を行った。供給水側の圧力は1.2MPa、ろ過水側圧力が1.1MPaとなるように設定した。ろ過流量が15m3/hである定流量ろ過を1か月間継続した。原水の温度は23℃とした。1か月後に中空糸膜モジュールのリーク検査を行ったところ、中空糸膜およびモジュールケースの破損は確認されなかった。
比較例7では、比較例4の中空糸膜モジュールを、実施例12において接続した中空糸膜モジュールの代わりに使用して、超純水を製造する外圧ろ過運転を行った。運転は、実施例12と同じ条件で行った。運転初期はモジュールケースが破損することなくろ過を行えたが、3週間経過したタイミングでモジュールケースのパイプ状部とヘッダ部との接続箇所にクラックが生じ、液漏れが発生したためろ、過運転を継続することが不可能となった。
実施例13では、実施例12の超純水を製造するシステムにおいて、供給水側の圧力は0.8MPa、ろ過水側圧力が0.75MPaとなるように設定した。また、処理水の温度が80℃であること以外は、実施例12と同じ条件で運転を行った。1か月後に中空糸膜モジュールのリーク検査を行ったところ、中空糸膜およびモジュールケースの破損は確認されなかった。
比較例8では、比較例4の中空糸膜モジュールを、実施例13において接続した中空糸膜モジュールの代わりに使用して、超純水を製造する外圧ろ過運転を行った。運転は、実施例13と同じ条件で行った。運転初期はモジュールケースが破損することなくろ過を行えたが、2週間経過したタイミングでモジュールケースのパイプ状部とヘッダ部との接続箇所にクラックが生じ、液漏れが発生したため、ろ過運転を継続することが不可能となった。
11 中空糸膜
12 ポッティング材
13 モジュールケース
14 ハウジング本体
15 キャップ部材
16 パイプ状部
17 ヘッダ部
18 ノズル部
19 ナット
20 Oリング
21 管路
22 プラスチック部
23 ガラス繊維強化樹脂部
24 ガラス繊維
25 ガラス繊維の布状体
26 海水淡水化システム
27 ろ過システム
28 脱塩システム
29 ろ過フィードポンプ
30 ストレイナ
32 脱塩フィードポンプ
33 逆浸透膜モジュール
34 発泡性飲料を清澄化するろ過システム
35 原液タンク
36 ろ液タンク
37 ループ配管
38 返送配管
39 供給配管
40 ろ液配管
41 超純水を製造するシステム
42 供給配管
43 排出配管
44 ろ液配管
th 貫通孔
Claims (22)
- 複数の中空糸膜が束ねられた中空糸膜束がモジュールケースに挿入され、該中空糸膜束の両端部がポッティング材により一体化された、中空糸膜モジュールにおいて、
前記モジュールケースが、内表面側にプラスチック層と、外表面側に層状のガラス繊維強化樹脂部とを含む積層構造であり、前記ガラス繊維強化樹脂部の少なくとも一部がガラス繊維を含有し、
前記ガラス繊維は、前記モジュールケースの管軸方向に対して60°から120°の角度で、長さ3cm以上延伸し、
前記プラスチック層の外表面の算術平均粗さでの面粗さが1μm以上である
ことを特徴とする中空糸膜モジュール。 - 前記ガラス繊維強化樹脂部を含有するモジュールケースの少なくとも一部において、前記モジュールケースの肉厚に対する前記層状のガラス繊維強化樹脂部の肉厚の割合が5%以上50%以下となる
ことを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラス繊維強化樹脂部が、前記ガラス繊維により編まれたガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つ、ならびに熱硬化性樹脂から構成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラス繊維強化樹脂部が、前記ガラス繊維の布状体、および熱硬化性樹脂から構成されることを特徴とする
ことを特徴とする請求項1または2に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラス繊維が、少なくとも前記管軸の外周を720°以上連続して延伸している
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラス繊維強化樹脂部中の、前記ガラス繊維を有するガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つが、前記モジュールケース内でらせん状に巻回され、
巻回しにより前記管軸方向において隣接する、前記ガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの前記管軸方向の重なり割合が3%以上70%以下である
ことを特徴とする請求項3に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの幅が、30mm以上140mm以下である
ことを特徴とする請求項3または6に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラスクロス、前記ロービングクロス、および前記チョップドストランドマットの少なくとも1つの1平方メートルあたりの重量が、50g以上600g以下である
ことを特徴とする請求項3、6、7のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラスクロスの外周に、前記ロービングクロスおよび前記チョップドストランドマットの少なくともいずれかが被覆されている
ことを特徴とする請求項3、6から8のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュール。 - 前記ガラス繊維強化樹脂部を形成する樹脂が、エポキシ樹脂である
ことを特徴とする請求項1から3、6のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュール。 - 海水をろ過する、請求項1から10のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュールと、
前記中空糸膜モジュールによるろ液を脱塩する、逆浸透膜モジュールと、を備え、
前記中空糸膜モジュールおよび前記逆浸透膜モジュールが、直接接続またはポンプを介して接続されている
ことを特徴とする海水淡水化システム。 - 海水を、請求項1から10のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュールによりろ過する、ろ過工程と、
前記ろ過工程によるろ液を、前記中空糸膜モジュールに直接接続される逆浸透膜によって、前記ろ過工程の圧力を加圧した圧力下で脱塩する脱塩工程と、を備える
ことを特徴とする海水を淡水化する方法。 - 原液を、請求項1から10のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュールによりろ過するろ過工程と、
前記ろ過工程によるろ液を、前記中空糸膜モジュールに直接接続される逆浸透膜によって前記ろ過工程の圧力を加圧した加圧下で脱塩する脱塩工程と、を備える
ことを特徴とする淡水を製造する方法。 - 請求項1から10のいずれか1項の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.5MPa膜内外差圧で、最大で0.8MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側に原液を供給して、最大で0.3MPaの圧力で該中空糸膜の内表面側からろ液を取出すろ過工程と、
連続する2回の前記ろ過工程の間に、前記中空糸膜を少なくとも1回、逆洗浄する、逆洗工程と、を備える
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。 - 請求項1から10のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.4MPa膜内外差圧で、最大で1.0MPaの圧力で該中空糸膜の内表面側に発泡性飲料を供給して、最大で0.6MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側からろ液を取出す、ろ過工程と、
前記中空糸膜を定期的に逆洗浄する、逆洗工程と、を備える
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。 - 請求項1から10のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.1MPa膜内外差圧で、最大で0.8MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側に70℃以上80℃以下の原水を供給して、最大で0.8MPaの圧力で該中空糸膜の内表面側からろ液を取出す、ろ過工程を備え、
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。 - 請求項1から10のいずれか1項に記載の中空糸膜モジュールの中空糸膜において、最大で0.3MPa膜内外差圧で、最大で1.2MPaの圧力で該中空糸膜の外表面側に20℃以上30℃以下の原水を供給して、最大で1.2MPaの圧力でろ液を取出す、ろ過工程を備える
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの運転方法。 - 炭酸ガスを3.92g/L以上含有する飲料のろ過方法であって、
前記ろ過方法は、前記飲料を、少なくとも請求項1から10のいずれか1項の中空糸膜モジュールによりろ過する、ろ過工程を有し、
前記ろ過工程における最大圧力が1.0MPa以下である
ことを特徴とするろ過方法。 - ろ過工程と、逆洗工程と、を繰り返すろ過方法であって、
前記ろ過工程においては、原液が、少なくとも請求項1から10のいずれか1項の中空糸膜モジュールによりろ過され、
前記ろ過工程における最大圧力が1.0MPa以下であり、
前記逆洗工程における最大圧力が前記ろ過工程の50%以下の範囲である
ことを特徴とするろ過方法。 - 複数の中空糸膜が束ねられた中空糸膜束がモジュールケースに挿入され、該中空糸膜束の両端部がポッティング材により一体化された、中空糸膜モジュールの製造方法であって、
前記中空糸膜モジュールのモジュールケースの内表面側にプラスチック層を形成し、該プラスチック層の外表面に算術平均粗さでの面粗さが1μm以上になるように処理を施して、外表面側に層状のガラス繊維強化樹脂部を形成する工程を備え、
前記ガラス繊維強化樹脂部中のガラス繊維の長さが3cm以上であり、
前記ガラス繊維は、前記モジュールケースの管軸方向に対して、60°から120°の角度で巻回されている
ことを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法。 - 前記ガラス繊維強化樹脂部中の、前記ガラス繊維を有するガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つが前記モジュールケース内でらせん状に巻回され、
巻回しにより前記管軸方向において隣接する前記ガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの前記管軸方向の重なり割合が3%以上70%以下である
ことを特徴とする請求項20に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。 - 前記ガラス繊維を含むガラスクロス、ロービングクロス、およびチョップドストランドマットの少なくとも1つの幅が30mm以上140mm以下である
ことを特徴とする請求項20に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
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