JP6191464B2 - 除濁膜モジュールの運転方法 - Google Patents
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Description
本発明は、被処理水(原水)を除濁膜で処理してろ過水を得るために用いられる除濁膜モジュールの運転方法に関する。
除濁膜が用いられたろ過装置は、高い除濁・除菌性能、運転や保守の簡便性、省エネルギー、省スペースなどの利点を有するため、地下水や表流水の除濁・除菌による飲料用水や工業用水の製造に広く使用されている。また、除濁膜が用いられたろ過装置は、海水淡水化に用いられる逆浸透膜モジュールの前処理水の製造、あるいは、下廃水の生物処理の後処理水の除濁・除菌や再利用のために用いられる逆浸透膜モジュールの前処理水の製造など様々な分野で、その使用が拡大している。
例えば、特許文献1あるいは2には、除濁膜が開示されている。特許文献3、4あるいは5には、除濁膜モジュールが開示されている。特許文献6あるいは7には、除濁膜モジュールを用いた造水装置あるいは造水方法が開示されると共に、除濁膜モジュールの洗浄方法が開示されている。
除濁膜モジュールは、通常、次のような構造を有している。本発明の除濁膜モジュールの運転方法の実施に使用される除濁膜モジュールも、同様の構造を有している。
すなわち、 除濁膜モジュールは、通常、ケースと該ケースに収納された除濁膜からなる。前記ケースには、前記除濁膜の被処理水(原水)に接する面を含む被処理水流路に通じる第1の流体流通口と、前記除濁膜のろ過水に接する面を含むろ過水流路に通じる第2の流体流通口が設けられている。前記ケースには、必要に応じて、前記除濁膜の被処理水に接する面を含む空間に通じる第3の流体流通口が設けられている。
この除濁膜モジュールにおいて、前記除濁膜の一方の端部(上側端部)に、前記ろ過水流路の開口を有すると共に、前記被処理水流路と前記ろ過水流路との間の流体の流通を遮断し、かつ、前記除濁膜を前記ケースに固定する除濁膜の支持体により、前記除濁膜の開口端部が形成されている。
更に、前記除濁膜の他方の端部(下側端部)に、前記ろ過水流路の前記開口とは反対側の前記ろ過水流路の端部を封止する封止部材により、前記除濁膜の封止端部が形成されている。
被処理水からろ過水を得るろ過工程において、前記第1の流体流通口は、被処理水を前記被処理水流路へと供給するための被処理水供給口として用いられる。また、前記第2の流体流通口は、被処理水が除濁膜を透過することにより得られたろ過水を前記ろ過水流路から排出するためのろ過水排水口として用いられる。この際、ケース内に余剰の被処理水が存在する場合は、第3の流体流通口が、余剰の被処理水を前記被処理水流路から排出するための排水口として用いられる。
除濁膜に付着した濁質を除濁膜から除去するための逆洗工程において、前記第2の流体流通口は、前記ろ過工程において得られたろ過水、あるいは、ろ過水とは別に用意される清澄水、すなわち、洗浄水(逆洗水)を、前記ろ過水流路に供給するための逆洗水供給口として用いられる。逆洗水は、除濁膜の内側(前記ろ過水流路側)から、除濁膜を通過して、除濁膜の外側(前記被処理水流路側)へと流れ、使用済み逆洗水となる。前記第1の流体流通口、あるいは、前記第3の流体流通口は、使用済み逆洗水を排出するための逆洗水排水口として用いられる。なお、逆洗において用いられるろ過水と清澄水は、特別に区別する旨の説明がない限り、同義語として用いられる。
除濁膜の気体による洗浄、すなわち、空洗が必要な場合は、通常、前記第1の流体流通口が、気体を前記被処理水流路に供給するための気体供給口として用いられ、前記第3の流体流通口が、洗浄に使用された気体を排出するための気体排出口として用いられる。なお、以下において、空洗用の気体を、最も一般的に用いられる空気を用いて説明する場合がある。
このような除濁膜モジュールの一例を、図1に示す。図1に示す除濁膜モジュール14aにおいて、除濁膜1は、多数本の中空糸の束により形成された除濁膜である。除濁膜1は、ケース(加圧容器)4に収納されている。除濁膜1の一方の端部(下側端部)に封止端部3が形成され、他方の端部(上側端部)に開口端部2が形成されている。原水を除濁膜1の外側から内側に向かい除濁膜1を透過させて、原水のろ過が行われる。開口端部2から除濁膜1の内側のろ過水が取り出される。この中空糸除濁膜モジュール14aは、外圧式中空糸除濁膜モジュールである。
このような除濁膜モジュール14aの洗浄方法として、ろ過方向とは逆方向に、すなわち、除濁膜1の内側(ろ過水流路側)から除濁膜1の外側(被処理水流路側)に、ろ過水または清澄水などの洗浄水を透過させる逆洗や、気体(一般的には空気)を除濁膜の外側(被処理水流路側)に気泡として導入する空洗が一般的に行われている。
除濁膜モジュールは、空洗の簡便性から、図4に示すように、被処理水(原水)または空気の導入口となる通水口6を有する封止端部3が下側に位置し、ろ過水が流通する開口を有する開口端部2が封止端部3よりも上側に位置する状態で、除濁膜1が、ろ過装置F1に据え付けられることが、一般的である。
しかし、このように、開口端部2を上側とした場合、逆洗において、上側の開口端部2の近傍では、除濁膜1の逆洗水が流れるろ過水流路の流路抵抗が小さいため、逆洗水は良く流れるが、その一方、封止端部3の近傍では、除濁膜1の逆洗水が流れるろ過水流路の流路抵抗が大きいため、逆洗水は流れにくい。その結果、封止端部3の近傍の除濁膜1の十分な洗浄効果が得られない問題があった。また、空洗においても、除濁膜1の端部は気体(空気)の流動による振動が小さく、逆洗に空洗を合わせても、封止端部3の近傍において、除濁膜1に濁質が残存して蓄積するという問題があった。
本発明の目的は、除濁膜モジュールの洗浄性を改良し、ろ過工程における除濁膜のろ過性能の低下を極力防止することが可能な除濁膜モジュールの運転方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の除濁膜モジュールの運転方法は、次の通りである。
第1の態様:
ケースと該ケースに収納された除濁膜からなり、前記除濁膜の一方の端部に、前記除濁膜のろ過水流路が封止されている封止端部を有すると共に、他方の端部に、前記ろ過水流路が開口されている開口端部を有する除濁膜モジュールの運転方法であって、被処理水を、前記除濁膜の外側から内側に向かい前記除濁膜を透過せしめることにより、前記被処理水をろ過し、得られたろ過水を前記開口端部から取り出すろ過工程と、前記ケースの上下方向の水平方向に対する位置を変更することにより、前記封止端部の位置を前記開口端部の位置より高く位置せしめると共に、少なくとも前記封止端部が大気中に露出する状態とし、かつ、前記開口端部が被処理水中に位置する状態にして、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に前記清澄水を押出して、前記除濁膜の逆洗を行う封止端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転方法。
ケースと該ケースに収納された除濁膜からなり、前記除濁膜の一方の端部に、前記除濁膜のろ過水流路が封止されている封止端部を有すると共に、他方の端部に、前記ろ過水流路が開口されている開口端部を有する除濁膜モジュールの運転方法であって、被処理水を、前記除濁膜の外側から内側に向かい前記除濁膜を透過せしめることにより、前記被処理水をろ過し、得られたろ過水を前記開口端部から取り出すろ過工程と、前記ケースの上下方向の水平方向に対する位置を変更することにより、前記封止端部の位置を前記開口端部の位置より高く位置せしめると共に、少なくとも前記封止端部が大気中に露出する状態とし、かつ、前記開口端部が被処理水中に位置する状態にして、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に前記清澄水を押出して、前記除濁膜の逆洗を行う封止端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転方法。
第2の態様:
ケースと該ケースに収納された除濁膜からなり、該除濁膜の一方の端部に、該除濁膜のろ過水流路が封止されている封止端部を有すると共に、他方の端部に、前記ろ過水流路が開口されている開口端部を有する除濁膜モジュールの運転方法であって、前記開口端部の位置が前記封止端部の位置より高い位置にある状態で、被処理水を、前記除濁膜の外側から内側に向かい前記除濁膜を透過せしめることにより、前記被処理水をろ過し、得られたろ過水を、前記開口端部から取り出すろ過工程と、前記開口端部の位置が前記封止端部の位置より高い位置にある状態で、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に清澄水を押出して、前記除濁膜の逆洗を行う開口端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転サイクルが、少なくとも1回繰り返された除濁膜モジュールを、前記ケースの上下方向の水平方向に対する位置を変更することにより、前記封止端部の位置を前記開口端部の位置より高く位置せしめると共に、少なくとも前記封止端部が大気中に露出する状態とし、かつ、前記開口端部が水に接した状態にして、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に前記清澄水を押出して前記除濁膜の逆洗を行う封止端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転方法。
ケースと該ケースに収納された除濁膜からなり、該除濁膜の一方の端部に、該除濁膜のろ過水流路が封止されている封止端部を有すると共に、他方の端部に、前記ろ過水流路が開口されている開口端部を有する除濁膜モジュールの運転方法であって、前記開口端部の位置が前記封止端部の位置より高い位置にある状態で、被処理水を、前記除濁膜の外側から内側に向かい前記除濁膜を透過せしめることにより、前記被処理水をろ過し、得られたろ過水を、前記開口端部から取り出すろ過工程と、前記開口端部の位置が前記封止端部の位置より高い位置にある状態で、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に清澄水を押出して、前記除濁膜の逆洗を行う開口端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転サイクルが、少なくとも1回繰り返された除濁膜モジュールを、前記ケースの上下方向の水平方向に対する位置を変更することにより、前記封止端部の位置を前記開口端部の位置より高く位置せしめると共に、少なくとも前記封止端部が大気中に露出する状態とし、かつ、前記開口端部が水に接した状態にして、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に前記清澄水を押出して前記除濁膜の逆洗を行う封止端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転方法。
前記第2の態様において、前記開口端部高位置逆洗工程の前後、あるいは、前記開口端部高位置逆洗工程と同時に、前記封止端部側から前記除濁膜モジュール内に、気体を導入する空洗工程が行われることが好ましい。
前記第1あるいは第2の態様において、前記封止端部高位置逆洗工程の前に、前記除濁膜を薬液に一定時間接触させることが好ましい。
前記第1あるいは第2の態様において、前記封止端部高位置逆洗工程において、前記封止端部から前記除濁膜の長さの1/2未満の部分が、大気中に露出された状態が保持されることが好ましい。
前記第1あるいは第2の態様において、前記封止端部高位置逆洗工程において、前記ケースから、前記被処理水を排出することにより、前記ケース内における前記除濁膜に対する被処理水の水位を、段階的または連続的に下げながら、前記除濁膜の逆洗が行われることが好ましい。
前記第1あるいは第2の態様において、前記除濁膜モジュールが、外圧式加圧型中空糸膜モジュールであることが好ましい。
本発明の除濁膜モジュールの運転方法によれば、封止端部が開口端部よりも高い位置に位置する状態で、かつ、封止端部が大気中に露出し、開口端部が被処理水中に位置する状態で、除濁膜の逆洗が行われるため、すなわち、封止端部高位置逆洗工程により、除濁膜モジュールの洗浄が効率的に行われる。とりわけ、封止端部近くにおける除濁膜に付着している濁質の除去が効率的に行われる。
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施例を説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
本発明の実施においてろ過処理される被処理水(原水)としては、海水、河川水、地下水、下排水処理水など様々な種類の水が挙げられる。
図1、2、および、3を用いて、本発明の実施において用いられる除濁膜モジュールのそれぞれ別の態様を説明する。
図1に示す除濁膜モジュール14aは、ケース(円筒ケース)4とケース4の内方に収納された多数本の中空糸膜の束で形成された除濁膜1からなる。除濁膜1の上端部において、各中空糸膜は、ポッティング材に埋設され、それらの上端部における各中空部は、ポッティング材の上面において、開口されている。ポッティング材の側周面は、ケース4の内周面に固定されている。この状態において、ポッティング材により、除濁膜1の開口端部2が形成されている。この開口端部2からろ過水が取り出される。
除濁膜1の下端部において、各中空糸膜は、ポッティング材に埋設され、それらの下端部における各中空部は、ポッティング材により封止されている。ポッティング材の側周面は、ケース4の内周面に固定されている。この状態において、ポッティング材により、除濁膜1の封止端部3が形成されている。封止端部3を形成しているポッティング材の中央部には、被処理水が流通する通水口6が設けられている。
除濁膜モジュール14aにおいて、除濁膜1の外側に供給された被処理水は、除濁膜1の外側表面から内側の中空部の表面へと透過することによりろ過され、ろ過水となる。ろ過水は、開口端部2における各中空部の開口から流出する。
除濁膜モジュール14aは、被処理水を供給する被処理水供給ノズル(被処理水供給口)5、ろ過水を取り出すろ過水排出ノズル(ろ過水排出口)8、および、ケース4内の余剰の水を排出する排水ノズル(排水口)7を有する。
図2に、図1の除濁膜モジュール14aとは別の構造を有する除濁膜モジュール14bを示す。図2において、除濁膜モジュール14bは、除濁膜1をライナー10の周りにU字型に曲げて折り返して両端部のみをポッティング材でポッティングした構造を有する。このポッティング材により、図1の除濁膜モジュール14aにおける開口端部2と同様の開口端部2が形成されている。除濁膜1の折り返し部9は、ライナー10で固定されていてもよい。ライナー10周りの除濁膜1の折り返し部9により、図1の除濁膜モジュール14aにおける封止端部3と同様の機能を有する封止端部が、形成されている。
図3に、図1の除濁膜モジュール14aとは更に別の構造を有する除濁膜モジュール14cが示される。図3に示される除濁膜モジュール14cは、図1に示される除濁膜モジュール14aにおける封止端部3の近くにおいて、ケース1に排水ノズル(排水口)11が設けられている点で、図1に示される除濁膜モジュール14aと異なる。
図4に、本発明の除濁膜モジュールの運転方法の実施に用いられるろ過装置の一例を示す。図4において、ろ過装置F1は、図1に示した除濁膜モジュール14a、原水タンク12、ろ過水タンク16からなる。原水タンク12と除濁膜モジュール14aは、原水(被処理水)RWが、原水タンク12から除濁膜モジュール14aの原水(被処理水)供給ノズル5に供給されるように、原水供給ラインL1により結合されている。
除濁膜モジュール14aとろ過水タンク16は、ろ過水FWが、除濁膜モジュール14aのろ過水排出ノズル8からろ過水タンク16に供給されるように、ろ過水供給ラインL2により結合されている。除濁膜モジュール14aの排水ノズル7に、ケース4内の水を系外に排出するように、排水ラインL3が結合されている。
原水供給ラインL1には、原水タンク12から原水(被処理水)供給ノズル5に向かい、原水ポンプ13と原水バルブ23が、この順で、設けられている。ろ過水供給ラインL2には、ろ過水バルブ24が設けられている。排水ラインL3には、排水バルブ15が設けられている。
原水供給ラインL1は、原水バルブ23と原水(被処理水)供給ノズル5との間に、分岐点J1を有する。ろ過水タンク16と分岐点J1は、ろ過水FWが原水供給ラインL1に供給されるように、逆洗水供給ラインLAにより結合されている。逆洗水供給ラインLAには、ろ過水タンク16から分岐点J1に向かい、逆洗ポンプ17と逆洗バルブA25が、この順で、設けられている。
逆洗水供給ラインLAは、逆洗ポンプ17と逆洗バルブA25との間に、分岐点J2を有する。また、ろ過水供給ラインL2は、ろ過水排出ノズル8とろ過水バルブ24との間に、分岐点J3を有する。分岐点J2と分岐点J3は、ろ過水FWがろ過水供給ラインL2に供給されるように、逆洗水供給ラインLBにより結合されている。逆洗水供給ラインLBには、逆洗バルブB18が設けられている。
ろ過水供給ラインL2は、ろ過水排出ノズル8と分岐点J3との間に、分岐点J4を有する。分岐点J4には、ケース4内の空気(気体)が系外に排出されるように、空気排出ラインL4が結合されている。空気排出ラインL4には、空気抜きバルブ19が設けられている。
原水供給ラインL1は、分岐点J1と原水(被処理水)供給ノズル5との間に、分岐点J5を有する。分岐点J5には、ケース4内に、空洗のために使用される空気(気体)が供給されるように、空気供給ラインL5が結合されている。空気供給ラインL5には、空気供給バルブ26が設けられている。
次に、図4に示すろ過装置F1における除濁膜モジュールの運転方法を説明する。
ろ過装置F1におけるろ過工程は、原水タンク12に溜められた原水(被処理水)RWが、原水ポンプ13により、封止端部3に設けられている通水口6を経由して、除濁膜モジュール14aに供給され、除濁膜モジュール14aの除濁膜1によって、原水(被処理水)がろ過され、得られたろ過水FWが、開口端部2に形成されている開口を経由して、ろ過水タンク16に溜められることにより行われる。
このろ過工程において、原水バルブ23、ろ過水バルブ24は、開であり、排水バルブ15、逆洗バルブA25、逆洗バルブB18、空気供給バルブ26は、閉である。なお、空気抜きバルブ19は、開であっても、閉であっても構わない。
このろ過工程は、原水タンク12から原水(被処理水)RWを除濁膜モジュール14aに供給する工程、除濁膜1の原水(被処理水)側からろ過水側に原水(被処理水)RWをろ過する工程、ろ過水FWをろ過水タンク16に供給する工程からなる。ろ過時間は、任意の長さに選定することができる。しかし、除濁膜モジュール14a内の過度な濁質の蓄積を防止する点から、一回のろ過時間は、15分乃至2時間程度であることが望ましい。ろ過工程を終了するときは、原水ポンプ13を停止すると共に、原水バルブ23およびろ過水バルブ24を、閉とする。
このろ過工程においては、除濁膜1の開口端部2の位置と封止端部3の位置の間の高低関係は何ら制限されない。すなわち、除濁膜1の封止端部3の位置と開口端部2の位置とを同じ高さにした状態で、ろ過工程を実施してもよいし、封止端部3の位置を開口端部2の位置より低くした状態で、ろ過工程を実施してもよいし、あるいは、封止端部3の位置を開口端部2の位置より高くした状態で、ろ過工程を実施してもよい。
次に、ろ過装置F1における除濁膜1の洗浄工程を、図5を用いて説明する。
先ず、封止端部3の位置を開口端部2の位置より高く、好ましくは、封止端部3と開口端部2が鉛直に並ぶようにする。前記のろ過工程において、封止端部3の位置を開口端部2の位置より高くしてろ過工程が行われたときは、そのままの状態で、洗浄工程を実施することができる。
しかし、それ以外のときは、除濁膜モジュール14aの長手方向(上下方向)の向きを回転させ、除濁膜1の封止端部3の位置が開口端部2の位置より高くなるようにする。
この場合、図4に示す原水供給ラインL1の下流端の原水(被処理水)供給ノズル5への接合状態を、図5に示すように、原水供給ラインL1の下流端が、ろ過水排出ノズル8に接合するように、接合状態を変更することになる。この接合状態の変更は、人手により行われてもよいが、例えば、向かい合う開口部の一方が、他の開口部と向かい合うように、開口部の位置の自動切り替え手段を利用して、機械的に行われるようにするのが好ましい。
次に、図5に示すように、図4に示す封止端部3と開口端部2との上下関係が完全に反転し、封止端部3が上側に位置し、開口端部2が下側に位置した状態での逆洗工程、すなわち、封止端部高位置逆洗工程について説明する。
この状態において、空気抜きバルブ19、排水バルブ15を、開として、排水ノズル7から除濁膜モジュール14aの原水(被処理水)側の水の少なくとも一部を排水し、除濁膜1の封止端部3が大気中に露出するようにする。
次に、逆洗バルブA25を開とし、逆洗ポンプ17を稼動させ、ろ過水FWを除濁膜1のろ過水側から原水(被処理水)側に透過させることによって、除濁膜1の逆洗が行われる。この逆洗工程が、封止端部高位置逆洗工程である。このとき、原水(被処理水)側に透過した逆洗排水は、排水バルブ15から排水し、除濁膜1の封止端部3が、常に大気中に露出した状態とする。この状態において、逆洗バルブA25、排水バルブ15、空気抜きバルブ19は、開であり、原水バルブ23、ろ過水バルブ24、逆洗バルブB18、空気供給バルブ26は、閉である。
封止端部高位置逆洗工程は、除濁膜1の封止端部3を大気に露出した状態で、ろ過水タンク16からろ過水FWを除濁膜モジュール14aに供給し、除濁膜1のろ過水側から原水(被処理水)側に透過させ、原水(被処理水)側に流出した水を排水ノズル7から排出することにより行われる。
このとき、封止端部3の近くでは、除濁膜1の原水(被処理水)側が大気中に露出していることにより、水圧による抵抗が無いことから、除濁膜1の大気中の露出している部分から選択的にろ過水が透過するため、その部分における除濁膜1の高い洗浄効果が得られる。
一方、除濁膜1の原水(被処理水)側に水が満たされている開口端部2に近い除濁膜1の下部からその上方の大部分の位置においては、除濁膜1の外側には水圧による抵抗があるため、除濁膜1をろ過水が透過しにくい状態にある。したがって、封止端部高位置逆洗工程により、従来は洗浄されにくかった封止端部3に近い部分の除濁膜1が、集中的に洗浄される状態が形成される。
封止端部高位置逆洗工程(以下において、この工程を、逆洗工程(A)と云う場合がある)は、一定時間のろ過工程の終了後に、毎回行っても構わないし、別の洗浄方法と組み合わせて、時々行っても構わない。
別の洗浄方法と組み合わせて行う場合には、数ヶ月乃至数年運転し、除濁膜モジュールの封止端部に濁質が十分に蓄積した状態となった後、逆洗工程(A)を行ってもよい。この場合、逆洗工程(A)を行ったとき、封止端部に蓄積した濁質が効率的に除去され、従来の洗浄方法に対して、濁質を除去するのに要する時間を短縮することができると共に、清澄水の使用量および薬液の使用量を減少させることができる。
逆洗工程(A)の施行時間は、任意に決定できる。しかし、毎回のろ過工程の終了後、あるいは、ろ過工程と別の洗浄工程を組み合わせて数回実施した後に、逆洗工程(A)を行う場合には、運転稼働率の点から、逆洗工程(A)の施行時間は、10秒乃至60秒であることが望ましい。一方、除濁膜モジュールの封止端部に濁質が十分に蓄積した状態となって、逆洗工程(A)を行う場合には、封止端部の濁質を除くため、逆洗工程(A)の施行時間は、1分乃至15分程度であることが望ましい。
なお、逆洗工程(A)をより効果的に実施するため、逆洗工程(A)において、排水バルブ15または逆洗バルブA25の開度を調整する、あるいは、逆洗ポンプ17の出力を調整することにより、除濁膜1の封止端部3から除濁膜1の長さの1/2未満の部分が大気中に露出され、残りの部分には水が満たされた状態となるように、除濁膜モジュール内部の水位20(図5参照)を保持することが好ましい。
一方、除濁膜1の全体を効率的に洗浄するため、段階的または連続的に被処理水の水位を下げながら、逆洗工程(A)行うことも有益である。また、一定時間液面を保持した後、水位を下げても良い。
液面を保持するか、水位を下げるかは、濁質の蓄積している箇所やその程度に応じて、任意に選択できる。濁質が膜全体に蓄積している場合には、水位を下げながら行う方が望ましい。他方、除濁膜モジュールの封止端部3に濁質が集中して蓄積している場合には、水位を維持して、徹底して封止端部3の近傍の濁質を除去することが望ましい。
次に、図3に示す除濁膜モジュール14cを用いた図6に示すろ過装置F2における除濁膜モジュールの運転方法を説明する。
図6に示すように、封止端部3の近くに排水ノズル11を備えている除濁膜モジュール14cの場合には、空気抜きバルブ19を、開にして、大気に開放し、排水バルブ22を、開にして、下部の排水バルブ15は、閉にして、除濁膜モジュール内部の水位21で示すように、除濁膜モジュール14c上部が、大気中に露出されるようにし、かつ、それ以下の部分を水で満たした状態として、逆洗工程(A)が実施される。次いで、下部の排水バルブ15を、開にしつつ、除濁膜1の全体が大気中に露出されるようにしながら、逆洗を継続することで、除濁膜1の全体の逆洗が行われる。
なお、図6に示すろ過装置F2における水および気体(空気)が流通するラインの構成は、図4に示すろ過装置F1におけるライン構成と同じライン構成に加え、ケース4内の水を系外に排出するように、除濁膜モジュール14cの排水ノズル11に結合された排水ラインL6を有する。この排水ラインL6に、排水バルブ22が設けられている。
次に、更に有効な本発明の除濁膜モジュールの運転方法の実施態様を説明する。
先ず、図4に示すように、開口端部2を上にした状態で、上記のろ過工程を行った後、開口端部2を上にしたままの状態で、原水バルブ23、ろ過水バルブ24を、閉とし、逆洗バルブB18および排水バルブ15を、開として、逆洗ポンプ17を稼動し、開口端部2から清澄水を供給し、除濁膜1の内側から外側に清澄水を押し出す開口端部高位置逆洗工程(以下において、この工程を、逆洗工程(B)と云う場合がある)を行う。これらのろ過工程と逆洗工程(B)からなる運転サイクルを繰り返し実施する。
このとき、逆洗工程(B)においては、除濁膜1の内部の流路抵抗により、除濁膜1の開口端部2に近い上部の方が、封止端部3に近い下部に比べて、除濁膜1を透過する水量が大きくなるため、除濁膜1の開口端部2に近い部分が、封止端部3に近い部分に比べて、洗浄効果が高くなる。したがって、ろ過工程と逆洗工程(B)からなる運転サイクルを複数回行った場合には、次第に、除濁膜1の封止端部3の付近に濁質が蓄積する。
ここで、除濁モジュール14aの長手方向の向きを回転させ、図5に示すように、除濁膜モジュール14aの封止端部3が開口端部2より上に位置する状態として、上記逆洗工程(A)を行う。このことにより、封止端部3に蓄積した濁質を除濁膜1から除去することが可能となる。
更に、逆洗工程(B)の前後に、あるいは、逆洗工程(B)と同時に、空気供給バルブ26を、開として、通水口6を経由して、除濁膜モジュール14aに空気(気体)を供給する空洗工程を行っても良い。この空洗工程を行うことにより、空気(気体)が上昇することによるせん断力と除濁膜1の激しい揺れにより、除濁膜1の濁質の除去効果が更に高まる。
ただし、除濁膜1の両端部近傍では、除濁膜1が開口端部2および封止端部3により固定されているため、除濁膜1の揺れは小さく、空洗による洗浄効果が小さくなる。その結果、封止端部3には、濁質が更に選択的に蓄積されやすかった。この問題が、逆洗工程(A)を行うことにより解決される。すなわち、逆洗工程(A)を行うことにより、封止端部3に蓄積した濁質を除濁膜1から除去することが可能となる。
逆洗工程(A)の前に、除濁膜1を薬液と一定時間接触させることで、逆洗工程(A)における濁質の除去効果を更に高めることができる。
薬液は、除濁膜が劣化しない程度の濃度および接触時間を適宜選択した上で、選択される。次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素、クロラミン、過酸化水素、オゾンなどを少なくとも1つ含有した薬液が、有機物を含んだ濁質に対しての洗浄効果が高くなるので、好ましく用いられる。また、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、シュウ酸などを少なくとも1つ含有した薬液が、アルミニウム、鉄、マンガンなどに対しての洗浄効果が高くなるので、好ましく用いられる。
逆洗工程(A)、または、逆洗工程(B)に用いる清澄水としては、除濁膜にてろ過されて得られたろ過水に限らず、水道水、純水、超純水などの水を用いることができる。また、洗浄効果を高めるため、用いる清澄水は、上記のような薬液を含むことも有益である。
除濁膜1の形態としては、中空糸膜型、平膜型、スパイラル型、または、チューブラー型を用いることができる。本発明の実施によりもたらされる洗浄効果の点から、中空糸膜型が好ましく、また、コスト低減の点からも、中空糸膜型が好ましい。また、膜ろ過方式としては、全量ろ過型モジュールでもクロスフローろ過型モジュールであっても差し支えない。
しかし、エネルギー消費量が少ないという点から、全量ろ過型モジュールが好ましい。なお、除濁膜モジュールは、高圧にて送液することで、多量の造水が可能となる、耐圧性を有するケース内に除濁膜を装填してなるいわゆる「加圧型」が好ましく用いられる。
中空糸膜モジュールのろ過方式としては、中空糸膜の外側から内側にろ過を行う外圧式が、好ましく用いられる。
排水ノズル7の位置は、特に限定されないが、逆洗工程(A)において、除濁膜モジュール内部の原水(被処理水)および洗浄水(逆洗水)をできるだけ排水できるよう、排水ノズル7は、除濁膜1の開口端部2の近くに設けられていることが好ましい。
除濁膜1は、粒径が0.1μm以上の粒子や高分子を阻止することができる精密ろ過膜や、粒径が2nm以上0.1μm未満の粒子や高分子を阻止することができる限外ろ過膜であることが好ましい。
除濁ろ過膜に用いられる精密ろ過膜および/または限外ろ過膜の素材としては、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、セルロース、酢酸セルロース、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレンなどや、これらの複合素材を例示することができる。
なかでも、ポリフッ化ビニリデンは、耐薬品性に優れているため、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜を定期的に薬品洗浄することで精密ろ過膜および/または限外ろ過膜のろ過機能が回復し、前処理膜モジュールの長寿命化につながるので、好ましく用いられる。
除濁膜ろ過モジュールのケース4は、材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィンや、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー(PFA)、フッ化エチレンポリプロピレンコポリマー(FEP)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、三フッ化塩化エチレン−エチレンコポリマー(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素系樹脂、そして、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素樹脂、更にポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアリルスルホン樹脂、ポリフェニルエーテル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂(ABS)、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂などが単独または混合して用いられる。また、樹脂以外では、アルミニウム、ステンレス鋼などが好ましく、更に、樹脂と金属の複合体や、ガラス繊維強化樹脂、炭素繊維強化樹脂などの複合材料であっても構わない。
本発明の除濁膜モジュールの運転方法によれば、封止端部が開口端部よりも高い位置に位置する状態で、かつ、封止端部が大気中に露出し、開口端部が被処理水中に位置する状態で、除濁膜の逆洗が行われるため、すなわち、封止端部高位置逆洗工程により、除濁膜モジュールの洗浄が効率的に行われる。とりわけ、封止端部近くにおける除濁膜に付着している濁質の除去が効率的に行われる。
1:除濁膜
2:開口端部
3:封止端部
4:ケース(円筒ケース)
5:原水(被処理水)供給ノズル(被処理水供給口)
6:通水口
7:排水ノズル(排水口)
8:ろ過水排出ノズル(ろ過水排出口)
9:除濁膜の折り返し部
10:ライナー
11:排水ノズル(排水口)
12:原水タンク
13:原水ポンプ
14a、14b、14c:除濁膜モジュール
15:排水バルブ
16:ろ過水タンク
17:逆洗ポンプ
18:逆洗バルブB
19:空気抜きバルブ
20:除濁膜モジュール内部の水位
21:除濁膜モジュール内部の水位
22:排水バルブ
23:原水バルブ
24:ろ過水バルブ
25:逆洗バルブA
26:空気供給バルブ
F1、F2:ろ過装置
FW:ろ過水
J1、J2、J3、J4、J5:分岐点
L1:原水供給ライン
L2:ろ過水供給ライン
L3:排水ライン
L4:空気排出ライン
L5:空気供給ライン
L6:排水ライン
LA、LB:逆洗水供給ライン
RW:原水(被処理水)
2:開口端部
3:封止端部
4:ケース(円筒ケース)
5:原水(被処理水)供給ノズル(被処理水供給口)
6:通水口
7:排水ノズル(排水口)
8:ろ過水排出ノズル(ろ過水排出口)
9:除濁膜の折り返し部
10:ライナー
11:排水ノズル(排水口)
12:原水タンク
13:原水ポンプ
14a、14b、14c:除濁膜モジュール
15:排水バルブ
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19:空気抜きバルブ
20:除濁膜モジュール内部の水位
21:除濁膜モジュール内部の水位
22:排水バルブ
23:原水バルブ
24:ろ過水バルブ
25:逆洗バルブA
26:空気供給バルブ
F1、F2:ろ過装置
FW:ろ過水
J1、J2、J3、J4、J5:分岐点
L1:原水供給ライン
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L3:排水ライン
L4:空気排出ライン
L5:空気供給ライン
L6:排水ライン
LA、LB:逆洗水供給ライン
RW:原水(被処理水)
Claims (7)
- ケースと該ケースに収納された除濁膜からなり、前記除濁膜の一方の端部に、前記除濁膜のろ過水流路が封止されている封止端部を有すると共に、他方の端部に、前記ろ過水流路が開口されている開口端部を有する除濁膜モジュールの運転方法であって、被処理水を、前記除濁膜の外側から内側に向かい前記除濁膜を透過せしめることにより、前記被処理水をろ過し、得られたろ過水を前記開口端部から取り出すろ過工程と、前記ケースの上下方向の水平方向に対する位置を変更することにより、前記封止端部の位置を前記開口端部の位置より高く位置せしめると共に、少なくとも前記封止端部が大気中に露出する状態とし、かつ、前記開口端部が被処理水中に位置する状態にして、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に前記清澄水を押出して、前記除濁膜の逆洗を行う封止端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転方法。
- ケースと該ケースに収納された除濁膜からなり、該除濁膜の一方の端部に、該除濁膜のろ過水流路が封止されている封止端部を有すると共に、他方の端部に、前記ろ過水流路が開口されている開口端部を有する除濁膜モジュールの運転方法であって、前記開口端部の位置が前記封止端部の位置より高い位置にある状態で、被処理水を、前記除濁膜の外側から内側に向かい前記除濁膜を透過せしめることにより、前記被処理水をろ過し、得られたろ過水を、前記開口端部から取り出すろ過工程と、前記開口端部の位置が前記封止端部の位置より高い位置にある状態で、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に清澄水を押出して、前記除濁膜の逆洗を行う開口端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転サイクルが、少なくとも1回繰り返された除濁膜モジュールを、前記ケースの上下方向の水平方向に対する位置を変更することにより、前記封止端部の位置を前記開口端部の位置より高く位置せしめると共に、少なくとも前記封止端部が大気中に露出する状態とし、かつ、前記開口端部が水に接した状態にして、前記開口端部から清澄水を供給することにより、前記除濁膜の内側から外側に前記清澄水を押出して前記除濁膜の逆洗を行う封止端部高位置逆洗工程を有する除濁膜モジュールの運転方法。
- 前記開口端部高位置逆洗工程の前後、あるいは、前記開口端部高位置逆洗工程と同時に、前記封止端部側から前記除濁膜モジュール内に、気体を導入する空洗工程が行われる請求項2に記載の除濁膜モジュールの運転方法。
- 前記封止端部高位置逆洗工程の前に、前記除濁膜を薬液に一定時間接触させる請求項1あるいは2に記載の除濁膜モジュールの運転方法。
- 前記封止端部高位置逆洗工程において、前記封止端部から前記除濁膜の長さの1/2未満の部分が、大気中に露出された状態が保持される請求項1あるいは2記載の除濁膜モジュールの運転方法。
- 前記封止端部高位置逆洗工程において、前記ケースから、前記被処理水を排出することにより、前記ケース内における前記除濁膜に対する被処理水の水位を、段階的または連続的に下げながら、前記除濁膜の逆洗が行われる請求項1あるいは2記載の除濁膜モジュールの運転方法。
- 前記除濁膜モジュールが、外圧式加圧型中空糸膜モジュールである請求項1あるいは2に記載の除濁膜モジュールの運転方法。
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