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JP7195658B1 - ステーおよびサポータ - Google Patents

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JP7195658B1
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Abstract

【課題】サポータの使用時にユーザに違和感を与え難いステーを提供する。【解決手段】ある態様のサポータは、関節部を覆うように装着されるサポータ本体と、関節部を保護するためのステー50と、サポータ本体に設けられ、ステー50を収容する収容部と、を備える。ステー50は、可撓性を有する扁平長尺状をなし、長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なる。【選択図】図5

Description

本発明は、サポータに取り付けられるステーの構造に関する。
膝や肘などの関節部を保護するサポータには一般に、関節部のサイドにあてがうようにステーが設けられる。このステーは、適度な剛性および弾性を有する長尺状の部材であり、サポータにおいて適切に位置決めされることで関節部への負担を軽減する。
このようなステーは、サポータに設けられた収容部に収容される態様で取り付けられるが、その安定な取付状態を確保するために厚みが一定の扁平構造を有するものが多い(特許文献1参照)。例えば膝サポータでは、一対のステーがそれぞれ膝の内側と外側に位置し、その平坦面が膝の側面と対向するように配置される。
特開2011-212093号公報
特許文献1のステーは、全長にわたって板厚を一定としつつ、長手方向中央の板幅を局所的に小さくしている。それにより、ステーの中央部の屈曲性を高めて膝関節の屈曲運動にサポータの変形を追従させやすくする一方、中央部以外の位置の剛性を確保することで膝関節を左右から安定に支持し、関節部への負荷を軽減している。
しかしながら、このようなステーでは中央部を除いて剛性が高くなる。このため、サポータを装着したユーザが屈伸などをした際にステーの端部が太腿や脹脛の表面を局所的に圧迫するなどして痛みや違和感を生じさせる可能性があった。このような問題は膝サポータに限らず、肘その他のサポータについても同様に生じうる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、サポータの使用時にユーザに違和感を与え難いステーを提供することにある。
本発明のある態様は、サポータに取り付けられて関節部を保護するためのステーである。このステーは、可撓性を有する扁平長尺状の本体を備え、本体の長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なる。
本発明の別の態様はサポータである。このサポータは、関節部を覆うように装着されるサポータ本体と、関節部を保護するためのステーと、サポータ本体に設けられ、ステーを収容する収容部と、を備える。ステーは、可撓性を有する扁平長尺状をなし、長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なる。
本発明によれば、サポータの使用時にユーザに違和感を与え難いステーを提供できる。
実施形態に係るサポータを表す図である。 サポータの関節部への装着前の状態を表す図である。 膝関節へのサポータの装着態様を表す図である。 ステーの構成を表す図である。 ステーの詳細を表す図である。 芯部材の詳細を表す図である。 芯部材の詳細を表す部分拡大断面図である。 ステー全体の曲げ特性を表す図である。 ステー全体の曲げ特性を表す図である。 ステーの端部の曲げ特性を表す図である。 サポータにステーを組み込んだ状態を表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態のサポータは、ユーザの関節部を保護するための一対のステーを備える。このステーは、適度な剛性および弾性を有しつつ、その長手方向に対して両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なる。それにより、関節運動を阻害することなく関節部の保持機能を強化できるとともに、サポータの使用時にユーザに局所的な圧迫感などの違和感を与えることを抑制できる。以下、その具体的構成について詳細に説明する。
(サポータの構成)
図1は、実施形態に係るサポータを表す図である。図1(A)は正面図であり、図1(B)は背面図である。なお、以下の説明では便宜上、サポータを装着したユーザからみた方向を基準に上下、左右、前後方向を表現する。
サポータ1は、ユーザの膝関節を覆うように装着される膝サポータである。サポータ1は、ユーザの片足を挿入可能な筒状のサポータ本体10を有する。サポータ本体10は、適度な伸縮性を有する生地からなる。図1(A)に示すように、サポータ本体10の前面中央には、膝頭を露出させるための開口部12が設けられる。サポータ本体10の左右側面には、後述する一対のステーが収容される収容部14がそれぞれ設けられている。
サポータ本体10の左側面上部から第1ストラップ16が、右側面上部から第2ストラップ18がそれぞれ前方に向けて延出し、面ファスナーにより互いに着脱可能に接続される。また、サポータ本体10の左側面中央部から第3ストラップ20が、右側面中央部から第4ストラップ22がそれぞれ前方かつ下方に向けて延出し、それぞれ面ファスナーによりサポータ本体10の前側面に着脱可能に接続される。
図1(B)に示すように、サポータ本体10の裏側面中央にはメッシュ生地28が採用されており、その部位における伸縮性と通気性が高められている。本実施形態ではこのメッシュ生地28としてダブルラッセル構造が採用されているが、その詳細については説明を省略する。サポータ本体10の裏側面上半部には、弾性ストラップ24,26が交差するように配設されている。
弾性ストラップ24は、サポータ本体10の左側面上部と右側面中央部とを架け渡すように設けられている。弾性ストラップ26は、サポータ本体10の右側面上部と左側面中央部とを架け渡すように設けられている。これらにより、屈伸時におけるサポータ本体10の広がりを抑制し、大腿部の保持機能を補強できる。
図2は、サポータ1の関節部への装着前の状態(開かれた状態)を表す図である。
サポータ本体10の前側面は、開口部12よりも下方において左右に開閉可能な構造を有する。すなわち、サポータ本体10における下部左前部30と下部右前部32とがオーバラップし、面ファスナーにより着脱可能に構成されている。下部左前部30の外側面に面ファスナーのループ面34が設けられ、下部右前部32の内側面に面ファスナーのフック面36が設けられている。
下部右前部32を下部左前部30から離脱させてサポータ本体10の下部を開くこことで、サポータ1への足の挿入が容易となる。下部右前部32を下部左前部30に装着することで、サポータ本体10の下半部が筒状になるとともに開口部12が形成される。なお、下部右前部32の外側面にも面ファスナーのループ面38が設けられている。
第1ストラップ16の外側面に面ファスナーのループ面40が設けられ、第2ストラップ18の内側面に面ファスナーのフック面42が設けられることで、両者が着脱可能とされている。第1ストラップ16と第2ストラップ18とを装着することで、サポータ本体10の上半部をユーザの大腿部にしっかりと固定できる。
第3ストラップ20および第4ストラップ22は、それぞれ基端側が二股となってサポータ本体10の左右側面に接続されている。第3ストラップ20の先端部内側面には、下部右前部32のループ面38に着脱可能なフック面44が設けられている。一方、第4ストラップ22の先端部内側面には、下部左前部30のループ面34に着脱可能なフック面46が設けられている。
開口部12からユーザの膝頭を露出させつつ、下部右前部32を下部左前部30に接続する。その状態で第3ストラップ20を下部右前部32に接続し、第4ストラップ22を下部左前部30に接続することで、サポータ本体10の下半部をユーザの脛部にしっかりと固定できる。
図3は、膝関節へのサポータの装着態様を表す図である。本図は、ユーザがサポータを装着した状態で膝関節をやや曲げた状態を示す。
サポータ1の側面に沿って収容部14が上下方向に延び、その内部にステー50が収容されている。収容部14は、長尺状の布袋からなり、ステー50を予め収容した状態でサポータ本体10の側面に縫い付けられている。
図示のように膝関節が曲げられると、これに追従してサポータ1ひいてはステー50も曲げ変形する。一対の収容部14は、サポータ1の正面からみて左右対称な位置に設けられ、膝関節を左右から支えるようにして保護する。
(ステーの構成)
次に、ステー50の構成について説明する。なお、以下の説明では便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。
図4は、ステー50の構成を表す図である。図4(A)はステー50の斜視図であり、図4(B)はステー50を構成する芯部材56の斜視図である。
図4(A)に示すように、ステー50は、可撓性を有する扁平長尺状の本体52を備える。本体52は、ステー本体54に芯部材56を埋設して構成される。ステー本体54はステー50の外形を構成する。芯部材56は長尺状をなし、ステー本体54の内部を両端部にわたって延在する。
図4(B)にも示すように、芯部材56の上面中央部に突部58が設けられている。突部58は、一定幅で軸線方向に延在する。ステー本体54の上面(厚み方向の一側面)に突部58が露出する。ステー本体54および芯部材56はいずれも樹脂からなるが、芯部材56はステー本体54よりも硬質である。例えば、芯部材56の素材としてナイロンが採用され、ステー本体54の素材としてポリウレタンが採用される。
本実施形態では、ステー50の製造に際してまず、図示略の第1の金型を用いた第1の樹脂材の射出成形により芯部材56を作製する。そして、芯部材56を図示略の第2の金型にセットして第2の樹脂材を射出し、ステー本体54を芯部材56と一体に成形する。なお、変形例においては、押出成形、型内発砲その他の成形方法によりステー50を製造してもよい。また、ステー本体54と芯部材56とを個別に作製し、両者を組み付けてステー50を構成してもよい。
図5は、ステー50の詳細を表す図である。図5(A)は平面図、図5(B)は側面図、図5(C)は底面図、図5(D)は図5(A)のA-A矢視断面図である。
図5(A)に示すように、ステー本体54は、長手方向の中心線Lに対して対称な構造を有する。図5(C)および(D)にも示すように、ステー本体54は、芯部材56の大部分を被覆している。ステー本体54は、平面視略長方形状をなし、その両端にR面取りが施されている。ステー本体54は、その全長にわたって概ね一定の幅を有するが、両端部の幅が中央部の幅よりもやや大きい。
図5(A)および(B)に示すように、ステー本体54の幅方向の両側面には、複数の切欠部60が等間隔で配設されている。各切欠部60はステー本体54の厚み方向に延び、平面視半円形状をなす。複数の切欠部60は、ステー本体54の長手方向中央寄りに位置し、ステー本体54の幅方向に対をなすように設けられている。ステー本体54の幅は、切欠部60が設けられた位置においても芯部材56の幅より十分に大きい。言い換えれば、芯部材56の長手方向中央部が小幅であるが故に、ステー本体54の長手方向中央部に切欠部60を形成しやすくなっている。
図6は、芯部材56の詳細を表す図である。図6(A)は平面図、図6(B)は側面図、図6(C)は底面図、図6(D)は図6(A)のA-A矢視断面図である。
図6(A)~(D)に示すように、芯部材56は、長手方向の中央部において両端部におけるよりも幅が小さく、かつ厚みが大きい形状を有する。芯部材56は、長手方向の中心線Lに対して対称な構造を有し、両端にR面取りが施されている。芯部材56は、長手方向の両端部側から中央部側へ向けて幅が漸減し、かつ厚みが漸増する形状遷移部62を有する。芯部材56の上面中央部に設けられた突条が突部58を構成している。
図7は、芯部材56の詳細を表す部分拡大断面図である。図7(A)は芯部材56の長手方向片側半部を示す断面図であり、図5(D)に対応する。図7(B)は図7(A)のB-B矢視断面図である。図7(C)~(F)は、それぞれ図7(B)のC-C矢視断面図、D-D矢視断面図、E-E矢視断面図、F-F矢視断面図である。
芯部材56は、長手方向中央部を除き、長手方向に沿って断面形状が変化する構造を有する。図7(C)~(F)に示すように、芯部材56は、形状遷移部62において長手方向の端部側から中央部側へ向けて幅が漸減し、かつ厚みが漸増している。ステー本体54も形状遷移部62に対応する部分において長手方向の端部側から中央部側へ向けて幅が漸減し、かつ厚みが漸増しているが、その幅および厚みの変化の比率は芯部材56のそれよりも小さい。
このような構成により、ステー50は、本体52の長手方向において中央部が両端部よりも厚み方向の曲げに関する断面二次モーメントが大きく、両端部は中央部よりも幅方向の曲げに関する断面二次モーメントが大きくなる。その結果、本体52の長手方向に対して両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なる。
また、図7(F)に示すように、突部58をステー本体54の一側面から突出するように設けることで、ステー50全体としては薄形を保ちつつ、芯部材56を厚み方向に大きくして曲げ剛性を高めることができる。
(ステーによる作用効果)
図8および図9は、ステー50全体の曲げ特性を表す図である。図中の白抜矢印は、ステー50に作用させる曲げ荷重を示す。
図8に示すように、ステー50の両端に厚み方向の曲げ荷重F1を付与すると、本体52の長手方向において中央部は変形が小さいのに対し、両端部は大きく変形する。これは、芯部材56の厚み方向の曲げ剛性に関わる断面二次モーメントが、長手方向中央部において相対的に大きく、両端部において相対的に小さいことによる。
一方、図9に示すように、ステー50の両端に幅方向の曲げ荷重F1を付与すると、本体52の長手方向中央部において大きく変形する。これは、芯部材56の幅方向の曲げ剛性に関わる断面二次モーメントが、長手方向中央部において相対的に小さいことによる。また、ステー50の幅方向の両側面に沿って複数の切欠部60を設けることもその曲げやすさに寄与している。曲げ方向の内側に位置する切欠部60が狭まり、外側に位置する切欠部60が広がることで、ステー50の弾性変形を促進できる。切欠部60は、ステー50において幅方向に曲がりやすい「低剛性部」を実現する。
図10は、ステー50の端部の曲げ特性を表す図である。図10(A)は、本体52の端部における中央寄りの位置(切欠部60の近傍:二点鎖線参照)を固定しつつ、本体52の先端近傍に厚み方向の荷重を付与した場合を示す。図10(B)は、同様に本体52の端部における中央寄りの位置を固定しつつ、本体52の先端近傍に幅方向に荷重を付与した場合を示す。図中の白抜矢印は、ステー50に作用させる曲げ荷重を示す。
図10(A)に示すように厚み方向の曲げ荷重F2を付与すると、本体52の端部は大きく変形する。一方、図10(B)に示すように幅方向の曲げ荷重F2を付与すると、その変形は小さい。これは、本体52(つまりステー本体54および芯部材56)の端部において、厚み方向の曲げ剛性に関わる断面二次モーメントが、幅方向の曲げ剛性に関わる断面二次モーメントよりも小さいことによる。
図11は、サポータ1にステー50を組み込んだ状態を表す図である。図11(A)は側面図であり、図11(B)は背面図である。
図11(A)に示すように、収容部14は、細長い袋状部材からなり、サポータ本体10の側面に上端から下端にわたって延在するように縫い付けられている。収容部14は、上収容部70、下収容部72、およびこれらを連結する接続部74を含む。なお、本図はサポータ1の左側面が示されているが、サポータ1の右側面にも同様の構成が設けられる(図3参照)。
サポータ本体10の上部に上収容部70、下部に下収容部72、中央部に接続部74が配設されている。接続部74が概ね開口部12の高さ位置にあり、上収容部70が開口部12よりも上方、下収容部72が開口部12よりも下方に延在している。ステー50の上部が上収容部70に、下部が下収容部72に、中央部が接続部74にそれぞれ収容される。接続部74は、上収容部70および下収容部72よりも柔軟性の高い生地で構成されている。
図中の太い破線は、サポータ本体10に対する収容部14の縫い目STを表している。上収容部70および下収容部72は、その前縁および後縁の双方がサポータ本体10に縫い付けられている。一方、接続部74は、その前縁がサポータ本体10に縫い付けられているが、後縁は縫い付けられていない。すなわち、接続部74は、関節部が曲げられる際に凸状に変形する側がサポータ本体10に固定され、関節部が曲げられる際に凹状に変形する側はサポータ本体10に固定されていない。
このため、図11(B)に示すように、接続部74とサポータ本体10との間には、後方に開口する隙間Sが設けられる。すなわち、接続部74の柔軟性を高めるとともに、接続部74をサポータ本体10から浮かせる構成を採用している。それにより、サポータ本体10に取り付けられたステー50の拘束を緩和して前後方向に曲がり易くし、関節部の曲げ運動を阻害し難くしている。
なお、本実施形態では、突部58がサポータ1の外側を向く、つまりステー50におけるサポータ本体10とは反対側面に位置するように収容部14に配置される。それにより、ステー50において相対的に軟らかい面が関節部に向くようにしている。
また、収容部14にステー50を収容した状態でサポータ本体10に縫い付けている。それにより、サポータ1の使用時にステー50が脱落することを確実に防止している。変形例においては、収容部14にスリット等の開口部を設け、ステー50を出し入れできるようにしてもよい。
以上に説明したように、本実施形態のステー50は、長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なる。このため、サポータ1に付加すべき機能について、ステー50の曲げ特性を柔軟に対応させることができる。具体的には、ステー50は扁平長尺状をなすところ、その中央部は厚み方向の曲げに関する断面二次モーメントが大きく、両端部は幅方向の曲げに関する断面二次モーメントが大きい。このため、ステー50の平坦面をユーザの関節部およびその近傍に沿わせた際、中央部で関節部をしっかりと支持できる一方、両端部はユーザの体勢に合わせて柔軟に変形できる。
その結果、ステー50を取り付けることでサポータ1による関節部の保持機能を強化できるとともに、サポータ1の使用時にユーザに局所的な圧迫感を与えることを抑制できる。本実施形態のようにステー50を膝サポータに適用することで、膝を曲げるための柔軟性と膝関節をずらさないための剛性とを同時に確保できる。
また、ステー本体54および芯部材56はいずれも弾性を有する樹脂からなるところ、相対的に軟らかいステー本体54に対し、相対的に硬い芯部材56を埋設することでステー50を構成している。それにより、ステー50の曲げ剛性に関し、ステー本体54よりも芯部材56の寄与率を高くしている。そして、ステー50の長手方向中央部において芯部材56の幅を小さくし、かつ厚みを大きくすることで、関節部を支持する方向の剛性を高くする一方、関節部の曲げ運動を阻害し難くしている。すなわち、本実施形態によれば、関節部の屈曲運動を妨げることなく、関節部の側方安定性を確保できる。
また、ステー50の長手方向両端部においてステー本体54および芯部材56の厚みを小さくし、かつ幅を大きくすることで、ステー50が厚み方向に撓みやすく、幅方向に撓み難くなるようにした。それにより、ステー50が関節から離れた位置でユーザの体勢に沿いやすくできる。一方、サポータ1内で前後の位置ずれを生じない程度にステー50の剛性を確保できる。ステー50の外枠を構成するステー本体54に柔らかい素材を採用したことで、ユーザに与える触感を良好なものとできる。
さらに、芯部材56に形状遷移部62を設けてその幅および厚みの変化を緩やかにすることで、曲げ荷重が作用したときの局所的な応力集中を避けることができる。その結果、ステー50の耐久性を高めることができる。
[変形例]
上記実施形態では、長方形状の断面を有する扁平長尺状のステー50の一例を示したが、その形状や長さなど、具体的構造について適宜設定できることは言うまでもない。変形例においては、ステーの断面形状を菱形、楕円形状その他の形状としてもよい。上記実施形態では複数の切欠部60を設けたが、その形状や数、配置についても適宜変更できる。また、切欠部60を省略してもよい。
上記実施形態では、ステー50の一側面に突部58を突出させる構成を例示した。変形例においては、ステーの一側面および反対側面の双方に突部を設けてもよい。それによりステー本体の厚みを小さくすることで、芯部材の曲げ剛性を保ちつつ、ステー全体としてより薄形を実現できる。あるいは、ステー全体の薄形を保ちつつ、芯部材を厚み方向に大きくして曲げ剛性をより高めることができる。
上記実施形態では、突部58を突条として構成する例を示した。変形例においては、芯部材の上面に沿って軸線方向に断続的な突部(複数の突部)を設けてもよい。
上記実施形態では、図11に示したように、接続部74の構成として、柔軟性の高い生地であること、およびサポータ本体10から部分的に浮かせることの双方を採用した。変形例においては、それらのいずれか一方を採用してもよい。そのような構成であっても、ステー50を曲がりやすくする点で一定の効果は得られる。
上記実施形態では、ステー50をステー本体54および芯部材56で構成し、両者を樹脂からなるものとした。また、芯部材56にステー本体54よりも硬質の素材を採用する例を示した。変形例においては、芯部材56の材質を所定の弾性を有する金属としてもよい。あるいは、ステーを単一の樹脂部材からなるものとし、その本体の長手方向に対して両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なるようにしてもよい。その場合も、本体の中央部において両端部におけるよりも幅が小さく、かつ厚みが大きい断面形状を有するようにする。
上記実施形態では、ステー本体54および芯部材56の双方が50の軸線方向に断面を変化させる構成を例示した。変形例においては、芯部材のみ軸線方向に断面形状を変化させてもよい。ステータ本体よりも芯部材のほうが軸線方向の断面形状の変化が大きくなるようにしてよい。
上記実施形態では、ステー本体54の両側面に複数の切欠部60を等間隔で配設する構成を例示した。変形例においては、複数の切欠部の間隔を適宜異ならせてもよい。ステー本体の中央寄りほど間隔を小さくし、中央から離れるほど間隔を広くしてもよい。複数の切欠部の間隔を調整することで、ステーの幅方向の曲げ性能を任意に調整できる。
上記実施形態では、サポータ1の正面に対して左右対称な位置に一対の収容部14を設け、その双方に同形状のステー50を収容する構成を例示した。変形例においては、サポータの左右の非対称な位置に収容部を設け、それぞれステーを収容してもよい。また、膝関節の内側に配置されるステーと、外側に配置されるステーとで互いの形状(外形状や断面形状)を異ならせてもよい。
あるいは、サポータの左右の一方にのみ収容部を設け、ステーを収容してもよい。その場合、膝関節の外側に位置するサポータの部位に収容部を設けてもよい。逆に、膝関節の内側に位置するサポータの部位に収容部を設けてもよい。あるいは、サポータの左右の双方に収容部を設けておき、いずれか一方にステーを収容してもよい。その場合、収容部はステーを出し入れ可能な構成とするとよい。
上記実施形態では、サポータ1の一態様を示したが、具体的構造について適宜変形可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態とは異なるストラップの形状、配置、数などを採用してもよい。また、サポータとして、ストラップを有しない単純な筒構造を採用してもよい。膝頭を露出させる開口部の下方が分離しない(開閉しない)構造としてもよい。膝頭を露出させる開口部そのものを有しない構造としてもよい。
上記実施形態では、膝関節を保護するサポータを例示した。変形例においては、肘その他の関節部を保護するサポータとして構成し、同様の構成および特性を有するステーを適用してもよい。
なお、本発明は上記実施例や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施例や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施例や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 サポータ、10 サポータ本体、12 開口部、14 収容部、16 第1ストラップ、18 第2ストラップ、20 第3ストラップ、22 第4ストラップ、24 弾性ストラップ、26 弾性ストラップ、28 メッシュ生地、30 下部左前部、32 下部右前部、50 ステー、52 本体、54 ステー本体、56 芯部材、58 突部、60 切欠部、62 形状遷移部、70 上収容部、72 下収容部、74 接続部、76 縫い目、S 隙間。

Claims (10)

  1. サポータに取り付けられて関節部を保護するためのステーであって、
    可撓性を有する扁平長尺状の本体を備え、
    前記本体の長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なり、
    前記本体は、
    外形を構成するステー本体と、
    前記ステー本体よりも硬質であり、前記ステー本体の内部の一端部から他端部にわたって連続的に延びる芯部材と、
    を含むことを特徴とするステー。
  2. 前記中央部は前記両端部よりも厚み方向の曲げに関する断面二次モーメントが大きく、
    前記両端部は前記中央部よりも幅方向の曲げに関する断面二次モーメントが大きいことを特徴とする請求項1に記載のステー。
  3. 前記ステー本体は、前記芯部材を被覆する樹脂からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のステー。
  4. 前記芯部材は、前記中央部において前記両端部におけるよりも幅が小さく、かつ厚みが大きい断面形状を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のステー。
  5. 前記芯部材は、前記両端部側から前記中央部側へ向けて幅が漸減し、かつ厚みが漸増する形状遷移部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のステー。
  6. 前記芯部材は、前記中央部の厚み方向の一側面において前記ステー本体から突出する突部を有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のステー。
  7. 前記本体は、前記中央部における幅方向の両側面に沿って所定間隔で配設された切欠部を有することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のステー。
  8. 関節部を覆うように装着されるサポータ本体と、
    前記関節部を保護するためのステーと、
    前記サポータ本体に設けられ、前記ステーを収容する収容部と、
    を備え、
    前記ステーは、可撓性を有する扁平長尺状をなし、長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なり、
    前記収容部は、前記ステーを全長にわたって収容し、前記ステーの前記中央部を収容する部分が、前記両端部を収容する部分よりも柔軟性の高い生地で構成されていることを特徴とするサポータ。
  9. 関節部を覆うように装着されるサポータ本体と、
    前記関節部を保護するためのステーと、
    前記サポータ本体に設けられ、前記ステーを収容する収容部と、
    を備え、
    前記ステーは、可撓性を有する扁平長尺状をなし、長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なり、
    前記収容部は、前記ステーを全長にわたって収容し、
    前記収容部において前記ステーの前記中央部を収容する部分は、
    前記関節部が曲げられる際に凸状に変形する側が前記サポータ本体に固定され、
    前記関節部が曲げられる際に凹状に変形する側は前記サポータ本体に固定されていないことを特徴とするサポータ。
  10. 関節部を覆うように装着されるサポータ本体と、
    前記関節部を保護するためのステーと、
    前記サポータ本体に設けられ、前記ステーを収容する収容部と、
    を備え、
    前記ステーは、可撓性を有する扁平長尺状をなし、長手方向の両端部と中央部とで撓みやすい方向が異なり、
    前記ステーは、
    外形を構成するステー本体と、
    前記ステー本体よりも硬質であり、前記ステー本体の内部の一端部から他端部にわたって連続的に延びる芯部材と、
    を含むことを特徴とするサポータ。
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