JP7155702B2 - 耐サワーラインパイプ用厚鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
C:0.03~0.06%、
Si:0.10~0.60%、
Mn:1.30~1.80%、
P:0.010%以下、
S:0.0010%以下、
Nb:0.003~0.040%、
Al:0.0010~0.050%、
Ti:0.005~0.020%、
N:0.002~0.006%、
Ca:0.0010~0.0050%、
O:0.0030%以下、
B:0.0003%以下、
Cu:0~0.50%、
Ni:0~0.50%、
Cr:0~0.30%、
Mo:0~0.20%、
V:0~0.10%、
Mg:0~0.010%、
REM:0~0.010%、
残部:Feおよび不純物であり、
かつ、下記(i)式を満足し、
表層における金属組織が、面積率で、
10~40%のフェライト、および
3.0%以下の硬質相を含み、
残部がベイナイトであり、かつ、
平均結晶粒径が15.0μm以下であり、
板厚中心部における金属組織が、面積率で、
30%以下のフェライト、および
2.0%以下の硬質相を含み、
残部がベイナイトであり、かつ、
平均結晶粒径が20.0μm以下であり、
表層硬さが、ビッカース硬さで、200以下であり、
板厚が25~40mmである、耐サワーラインパイプ用厚鋼板。
0.05≦Cu+Ni+Cr+Mo+V≦0.80 ・・・(i)
但し、上記式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。
Mg:0.003~0.010%、および
REM:0.005~0.010%、
から選択される1種以上を含有する、
上記(1)に記載の耐サワーラインパイプ用厚鋼板。
(a)鋼片を1100~1250℃の温度域に加熱して均熱化する工程と、
(b)前記鋼片に粗圧延を行い、表面温度が900~760℃の温度域から仕上圧延を開始し、700℃以上で仕上圧延を完了し、鋼板とする工程と、
(c)前記仕上圧延をされた鋼板に対し、前記仕上圧延完了後、80秒以内に冷却を開始し、当該鋼板の表面における冷却速度が15~150℃/sとなるように冷却し、かつ当該鋼板の表面温度が650℃以下で、板厚1/4部における温度が680℃以上の温度域で前記冷却を停止する工程と、
(d)前記(c)において冷却を停止された鋼板の表面温度が700℃以上となるよう復熱させる工程と、
(e)前記複熱させた鋼板の板厚中心部における冷却速度が3~40℃/sとなるように冷却し、当該鋼板の表面温度が500~300℃の温度域で冷却を停止し、その後、室温まで空冷する工程と、を備える、
耐サワーラインパイプ用厚鋼板の製造方法。
各元素の限定理由は下記のとおりである。なお、以下の説明において含有量についての「%」は、「質量%」を意味する。
Cは、強度を確保するために必要な元素である。C含有量が0.03%未満では、後述する強度を得ることができない。このため、C含有量は0.03%以上とし、0.04%以上であるのが好ましい。しかしながら、C含有量が0.06%を超えると、炭化物の生成が促進され、耐HIC特性を損なう。このため、C含有量は0.06%以下とし、0.05%以下であるのが好ましい。
Siは、脱酸作用を有し、さらに、鋼を強化する作用もある。また、Si含有量が0.10%未満であると、脱酸が不十分となるため、Si含有量は0.10%以上とし、0.20%以上であるのが好ましい。しかしながら、Si含有量が0.60%を超えると、溶接熱影響部(以下、「HAZ」と記載する。)に、マルテンサイトが多く生成し、靱性を極度に劣化させる。このため、Si含有量は0.60%以下とし、0.50%以下であるのが好ましい。
Mnは、鋼を強化するとともに、靱性を高める効果を有する。Mn含有量が1.30%未満では、後述する強度を得ることができない。このため、Mn含有量は1.30%以上とし、1.40%以上であるのが好ましい。しかしながら、Mn含有量が1.80%を超えると、スラブにおける中心偏析が増大し、HICが発生しやすくなる。このため、Mn含有量は1.80%以下とし、1.70%以下であるのが好ましい。
Pは、不純物であり、可能な限り低減するのが好ましい。P含有量が過剰になり、特に、0.010%を超えると、スラブにおける中心偏析が増大して、局部的に硬さが増加する。このため、P含有量は0.010%以下とする。
SもPと同様に、不純物であり、可能な限り低減するのが好ましい。S含有量が、0.0010%を超えると、鋼に対して有害な介在物であるMnSが多く生成する。このため、S含有量は0.0010%以下とする。
Nbは、未再結晶領域を拡大させ、圧延の際に転位を導入しやすくする。この結果、Nbは、鋼板において微細組織を形成させる効果を有する。このため、Nb含有量は0.003%以上とする。Nb含有量は0.004%以上であるのが好ましく、0.005%以上であるのがより好ましい。
Alは、脱酸のために必要な元素である。このため、Al含有量は0.0010%以上とし、0.0030%以上であるのが好ましい。しかしながら、Al含有量が0.050%を超えると、HAZにおいて靱性が劣化しやすくなる。これは、粗大なクラスター状のアルミナ系介在物粒子が形成されやすくなるからである。このため、Al含有量は0.050%以下とし、0.040%以下であるのがより好ましい。
Tiは、脱酸剤として作用し、また、窒化物を形成して鋼の結晶粒の細粒化に寄与する。このため、Ti含有量は0.005%以上とする。Ti含有量は0.006%以上であるのが好ましく、0.007%以上であるのがより好ましい。しかしながら、Ti含有量が0.020%を超えると、粗大な炭窒化物が形成し、靱性が低下する。このため、Ti含有量は0.020%以下とする。Ti含有量は0.018%以下であるのが好ましく、0.016%以下であるのがより好ましい。
Nは、Ti、Nbなどと窒化物(TiN、NbNなど)を形成する。形成した窒化物は、加熱時にオーステナイト粒の成長を抑制し、結晶粒を微細化する。N含有量が0.002%未満では、十分な窒化物が形成されず、鋼板の結晶粒を微細化できない。このため、N含有量は0.002%以上とし、0.003%以上であるのが好ましい。しかしながら、N含有量が0.006%を超えると、TiまたはNbがNおよびCと結合した、炭窒化物が集積し、靭性の低下が著しくなる。このため、N含有量は0.006%以下とし、0.005%以下であるのが好ましい。
Caは、硫化物介在物の改質、およびアルミナ介在物の球状化に有効な作用を有する。Ca含有量が0.0010%未満では、これらの効果を得ることができず、MnSおよび/またはアルミナクラスターに起因する、HICの発生を抑制することはできない。このため、Ca含有量は0.0010%以上とし、0.0020%以上であるのが好ましい。しかしながら、Ca含有量が0.0050%を超えると、CaSクラスターが生成する場合がある。このため、Ca含有量は0.0050%とし、Ca含有量は0.0040%以下であるのが好ましい。
O(酸素)は、不純物として鋼中に存在し、含有量が多い場合には母材靱性に悪影響を及ぼす。具体的には、O含有量が0.0030%を超えると、母材靱性の劣化が著しくなる。このため、O含有量は0.0030%以下とする。
Bを含有させると、焼入れ性を向上させることができるが、フェライト生成が抑制され靭性の低下を招く場合がある。このため、Bが不純物として含有されていたとしても、B含有量は0.0003%以下とし、0.0002%以下であるのが好ましい。
Ni:0~0.50%
Cr:0~0.30%
Mo:0~0.20%
V:0~0.10%
Cu、Ni、Cr、MoおよびVは、強度を高める作用を有する。このため、本発明の厚鋼板は、上記の元素に加えてさらに、Cu、Ni、Cr、MoおよびVから選択される1種以上の元素を含有させ、これら元素の合計含有量は下記(i)式を満足する。
但し、上記式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。
Mgは、熱間加工性を高める効果を有する。また、Mgは、Mg含有酸化物を生成してTiNの発生核となり、TiNを微細分散させる効果もある。このため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、Mg含有量が0.010%を超えると、生成する酸化物が過剰になり延性低下をもたらす。このためMg含有量は0.010%以下とする。なお、上記の効果を得るためには、Mg含有量は0.003%以上であるのが好ましい。
REMは、熱間加工性を高める効果を有する。また、REMには、HAZ組織を微細化する効果もある。このため、必要に応じてREMを含有させてもよい。しかしながら、REM含有量が過剰であると、介在物を形成させ、清浄性を低下させる。REMを含有させることで形成する介在物は、比較的、靱性低下への影響が小さいが、REM含有量が0.010%超であると、上記介在物による母材の靱性低下を無視できない。
本発明に係る鋼板では、板厚全体においてベイナイトを主相とする。しかしながら、ベイナイトだけでは、所望するDWTT特性、耐HIC特性、および耐SSC特性といった特性、全てを得ることができない。このため、本発明では、板厚が厚いことを活かし、板厚の各部位それぞれにおいて、要求される機能、具体的には、DWTT特性、耐HIC特性、および耐SSC特性を具備させる。
2-1-1.フェライト
表層におけるフェライトは、面積率で、10~40%の範囲とする。鋼板表層に形成したフェライトは、DWTT特性を安定化させる。また、表層におけるフェライトは、耐SSC特性を向上させる。このため、表層において、フェライトは、面積率で、10%以上とし、15%以上であるのが好ましい。一方、表層における過剰なフェライトは、耐HIC特性を劣化させる。このため、表層におけるフェライトは、面積率で、40%以下とし、35%以下であるのが好ましい。なお、本発明に係る鋼板において、表層とは、鋼板の表面から0.5mm深さの位置を指す。
表層の金属組織は、基本的には、ベイナイトおよびフェライトからなるが、一部、硬質相を含む場合がある。硬質相は、極力含まれないことが好ましいが、含まれる場合には、面積率で、3.0%以下とする。これは、表層において、3.0%超の硬質相が含まれていると、SSCの起点となり、耐SSC特性を劣化させるためである。このため、表層における硬質相は、面積率で、3.0%以下とし、1.0%以下であるのが好ましい。なお、硬質相とは、島状マルテンサイト、パーライトなどを指す。
表層の金属組織は、ベイナイトを主相とし、フェライトおよび硬質相以外の残部をベイナイト相とする。なお、上記ベイナイトには、いわゆる「ベイニティックフェライト」、および「アシキュラーフェライト」を含む。ベイナイトは、フェライトと比べ、強度の高い組織である。このため、主相をベイナイトとすることで、鋼管を製造した際に、後述するTSで520MPa以上、YSで415MPa以上という強度グレードの強度を容易に達成することができる。
DWTT特性は金属組織の結晶粒径が小さいほど良好となる。このことから、DWTT特性を安定化させるため、平均結晶粒径は可能な限り小さいことが好ましい。板厚の厚い厚鋼板では、表層の結晶粒径は、板厚中心部に比べ、小さくなる。このため、板厚中心部の平均結晶粒径を考慮すると、表層における金属組織の平均結晶粒径は15.0μm以下とする。
2-2-1.フェライト
厚鋼板の板厚中心部では、耐HIC特性の確保のため、可能な限りフェライトを形成させない方が好ましい。ただし、板厚中心部におけるフェライトが、面積率で、30%以下であれば、耐HIC特性に影響はない。このため、板厚中心部において、フェライトは、面積率で、30%以下とし、25%以下であるのが好ましい。
また、板厚中心部では、フェライト以外にも、耐HIC特性に影響がない範囲、すなわち、面積率で、2.0%以下であれば、硬質相を含んでもよい。このため、板厚中心部において、硬質相は、面積率で、2.0%以下とし、1.7%以下であるのが好ましい。なお、硬質相とは上述のとおりである。
板厚中心部の金属組織は、ベイナイトを主相とし、フェライトおよび硬質相以外の残部をベイナイトとする。なお、ベイナイトとは、上述のとおりである。
上述のように、DWTT特性は金属組織の結晶結晶粒径が小さいほど良好となる。最も冷却がしづらく、結晶粒径が大きくなる板厚中心部の平均粒径を20.0μm以下とすれば、DWTT特性が安定化する。このため、板厚中心部における金属組織の平均結晶粒径は20.0μm以下とする。なお、平均結晶粒径の測定については上述したとおりである。
本発明に係る鋼板の表層硬さは、ビッカース硬さ(以下、「HV硬さ」という。)で、200以下とする。鋼板の表層硬さが、HV硬さで、200超であると、割れ感受性が高くなり、耐SSC特性が低下する。表層硬さの下限は特に規定しないが、通常HV硬さで
170以上となる。
所望する特性を得るため、本発明に係る厚鋼板の板厚は25~40mmの範囲とする。
本発明に係る厚鋼板においては、鋼管に製造した際の強度が、アメリカ石油協会規格API 5L(以下、単に「API 5L」とする。)のX60グレードの強度、つまりTS520MPa以上、YS415MPa以上を満足することを目標とする。また、DWTT延性破面率が85%以上の場合を、DWTT特性が良好なものとして判断する。また、耐HIC特性、または耐SSC特性については、それぞれの試験を行い、割れが認められない場合、両特性が良好であると判断する。
上記の化学組成を有する鋼片を連続鋳造法により製造する。以下において、本発明に係る厚鋼板の製造方法について説明する。
鋼片は1100~1250℃の温度域で加熱する。鋼片の加熱は、加熱による軟化作用により圧延工程をスムーズに行えるようにすることが主目的である。また、鋼片中に存在するNb炭窒化物を溶解し、Nbを固溶させればHICの発生を防止することができる。このため、鋼片は1100℃以上に加熱し、1120℃以上で加熱するのが好ましい。
圧延は、鋼板に粗圧延を行い、被圧延体(厚鋼板)の表面温度が900~760℃の温度域から仕上圧延を開始し、700℃以上で仕上げ圧延を完了し、鋼板とする。仕上圧延開始温度が900℃超であると細粒化が不十分となりDWTT特性が安定化しない。このため、仕上圧延開始温度は900℃以下とし、880℃以下であるのが好ましい。また、仕上圧延開始温度が760℃未満であると板厚中心部におけるフェライト量が増加し、耐HIC特性が劣化する。このため、仕上圧延開始温度は760℃以上とし、780℃以上であるのが好ましい。また、仕上圧延完了温度が700℃未満であると、板厚中心部におけるフェライト量が増加し、耐HIC特性が劣化する。このため、仕上圧延完了温度(表面温度)は700℃以上とし、750℃以上であるのが好ましい。
仕上げ圧延完了後は、冷却を行う。冷却は、例えば、水冷により行えばよい。以下、冷却を水冷によって行う場合を例にして説明する。冷却は二段階に分け、それぞれの冷却の間に冷却を停止し、内部の熱によって厚鋼板の表面温度が上昇する、つまり、複熱する時間を設けることで組織制御を行う。なお、以下の記載においては最初の冷却を一段目冷却と記載し、複熱後の冷却を二段目冷却と記載することがある。
一段目冷却のとき、冷却開始は仕上圧延完了後になるべく早く行う。具体的には、仕上圧延完了後、80秒以内に鋼板の水冷を開始する。仕上圧延完了後、80秒を超えてから水冷を開始すると、圧延後水冷開始までにフェライト生成が促進され、耐HIC特性が不安定になる。このため、仕上圧延完了後、水冷開始までを80秒以内とし、60秒以内であるのが好ましい。また、一段目冷却時における水冷による冷却は、鋼板の表面における冷却速度が15~150℃/sとなるように冷却し、かつ鋼板の表面温度が650℃以下で、鋼板の板厚1/4部における温度が680℃以上の温度域で水冷による冷却を停止する。
続いて行う二段目冷却は、上述した復熱後の鋼板の表面温度が700℃未満で水冷を開始すると、表層におけるフェライト面積率の確保が不十分となる。
Claims (3)
- 化学組成が、質量%で、
C:0.03~0.06%、
Si:0.10~0.60%、
Mn:1.30~1.80%、
P:0.010%以下、
S:0.0010%以下、
Nb:0.003~0.040%、
Al:0.0010~0.050%、
Ti:0.005~0.020%、
N:0.002~0.006%、
Ca:0.0010~0.0050%、
O:0.0030%以下、
B:0.0003%以下、
Cu:0~0.50%、
Ni:0~0.50%、
Cr:0~0.30%、
Mo:0~0.20%、
V:0~0.10%、
Mg:0~0.010%、
REM:0~0.010%、
残部:Feおよび不純物であり、
かつ、下記(i)式を満足し、
鋼板の表面から0.5mmの位置における金属組織が、面積率で、
10~40%のフェライト、および
3.0%以下の硬質相を含み、
残部がベイナイトであり、かつ、
平均結晶粒径が15.0μm以下であり、
板厚中心部における金属組織が、面積率で、
30%以下のフェライト、および
2.0%以下の硬質相を含み、
残部がベイナイトであり、かつ、
平均結晶粒径が20.0μm以下であり、
表面から1mm下までを、0.1mmピッチで測定したときのその最大硬さを表層硬さとしたとき、表層硬さが、ビッカース硬さで、200以下であり、
板厚が25~40mmである、耐サワーラインパイプ用厚鋼板。
0.05≦Cu+Ni+Cr+Mo+V≦0.80 ・・・(i)
但し、上記式中の各元素記号は、鋼中に含まれる各元素の含有量(質量%)を表し、含有されない場合はゼロとする。 - 前記化学組成が、質量%で、
Mg:0.003~0.010%、および
REM:0.005~0.010%、
から選択される1種以上を含有する、
請求項1に記載の耐サワーラインパイプ用厚鋼板。 - 請求項1または2に記載の耐サワーラインパイプ用厚鋼板を製造する方法であって、
(a)鋼片を1100~1250℃の温度域に加熱して均熱化する工程と、
(b)前記鋼片に粗圧延を行い、表面温度が900~760℃の温度域から仕上圧延を開始し、700℃以上で仕上圧延を完了し、鋼板とする工程と、
(c)前記仕上圧延をされた鋼板に対し、前記仕上圧延完了後、80秒以内に冷却を開始し、当該鋼板の表面における冷却速度が15~150℃/sとなるように冷却し、かつ当該鋼板の表面温度が650℃以下で、板厚1/4部における温度が680℃以上の温度域で前記冷却を停止する工程と、
(d)前記(c)において冷却を停止された鋼板の表面温度が700℃以上となるよう復熱させる工程と、
(e)前記複熱させた鋼板の板厚中心部における冷却速度が3~40℃/sとなるように冷却し、当該鋼板の表面温度が500~300℃の温度域で冷却を停止し、その後、室温まで空冷する工程と、を備える、
耐サワーラインパイプ用厚鋼板の製造方法。
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