JP7134861B2 - 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents
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特に、補強シートが丸められて重なっている部分がある場合には、リップコードがその重なり部分の内側に位置すると、補強シートを引き裂くために必要な力が極めて大きくなってしまう。また、光ファイバケーブルの製造時に、補強シートの重なり部分の内側ではない位置にリップコードを位置させようとした場合、リップコードの位置が安定せず、製造効率を低下させる要因となっていた。
図1に示すように、光ファイバケーブル1は、光ファイバを有するケーブル本体10と、リップコード14と、補強シート20と、外部シース30と、を備えている。
ここで本実施形態では、ケーブル本体10の長手方向を単に長手方向といい、ケーブル本体10の中心軸線を単に中心軸線Oという。また、中心軸線Oに直交する断面を横断面という。横断面視で、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
コア11は、長手方向に延びている。コア11は、複数本の光ファイバを集合することで構成されている。コア11を構成する光ファイバとしては、光ファイバ素線、光ファイバ心線、光ファイバテープ心線などを用いることができる。コア11を構成する複数の光ファイバは、例えば、束ねられた状態で、結束材によって結束されている。複数の光ファイバは、押さえ巻きや吸水テープ(シート)で覆われていてもよい。コア11の横断面形状は、特に限定されず、円形であってもよく、楕円形であってもよく、矩形であってもよい。
外部シース30には、補強シート20の重なり部20a(後述)の位置を示す目印が設けられていてもよい。この目印は、着色部であってもよいし、突起部などであってもよい。
補強シート20の材質としては、ステンレス鋼、銅、銅合金などの金属を用いることができる。また、ガラス繊維やアラミド繊維などを用いた繊維シートや、FRPなどを補強シート20として用いてもよい。補強シート20は、例えばテープ状とされ、長さ方向をケーブル本体10の長さ方向に合わせて設けられることが望ましい。
補強シート20は、ケーブル本体10を全周にわたって囲うとともに、周方向の一部で重ねられている。補強シート20が重ねられた部分を重なり部20aという。
リップコード14の周方向の寸法D1は、リップコード14の径方向の寸法D2よりも大きい。これは、光ファイバケーブル1の製造時(後述)に、リップコード14が径方向で圧縮するように変形させられていることによる。
ここで、内部シース12の外周面には、径方向外側に向けて突出する保持突起15が形成されている。保持突起15は、基部15aおよび先端部15bを有している。基部15aは、内部シース12に接続されている。基部15aと先端部15bとの間の部分は、リップコード14を径方向外側から覆っている。これにより、保持突起15はリップコード14を保持している。
なお、保持突起15は、長手方向に沿って連続的に延びていてもよい。この場合、リップコード14の周方向における位置をより安定させることができる。また、光ファイバケーブル1の製造時に、リップコード14をくるむように保持突起15を変形させやすくなる(詳細は後述)。
そこで、図3に示すように、一対のリップコード14およびコア11が横断面視において一直線上に配置されていない場合に、ケーブル本体10の取り出し作業性を確認した結果を、表1に示す。
表1における「取り出し作業性」とは、一対のリップコード14を用いて補強シート20および外部シース30を引き裂いた後、ケーブル本体10を取り出す作業のしやすさを示している。具体的には、「○」は取り出し作業性が良好である場合を示しており、「×」は取り出し作業を行うことができなかった場合を示している。
以上の結果から、相対角度θは120°以上180°以下であることが好ましい。
次に、以上のような構成の光ファイバケーブル1の製造方法について説明する。
次に、図2(c)に示すように、リップコード14をくるむように保持突起15を変形させる(変形工程)。また、ケーブル本体10およびリップコード14を補強シート20で囲う(補強工程)。なお、変形工程および補強工程を同時に行ってもよい。つまり、補強シート20でケーブル本体10およびリップコード14を包む際に、補強シート20を保持突起15に押し付けることで、保持突起15を変形させてもよい。
補強工程では、必要に応じて、第1接着層21および第2接着層22を加熱して硬化させてもよい。加熱などにより、重なり部20aにおける第1接着層21および第2接着層22が互いに接着することで、補強シート20の形状が円筒状に固定される。
以上の工程により、光ファイバケーブル1が製造される。
また、変形工程および補強工程を同時に行うことが可能であり、製造効率を高めることができる。
また、ケーブル本体10の形態も適宜変更可能である。例えば、スロットケーブルであってもよいし、ルースチューブケーブルであってもよい。
例えば図4(a)に示すように、保持突起15の先端部15bと内部シース12との間に隙間が設けられていてもよい。この場合、先端部15bと内部シース12との間の隙間の大きさD3が、リップコード14の径方向の寸法D2よりも小さくてもよい。D3<D2であることで、リップコード14が保持突起15内から周方向に離脱することを抑制できる。
Claims (8)
- 光ファイバおよび前記光ファイバを内部に収容する内部シースを有するケーブル本体と、
前記ケーブル本体を囲う補強シートと、
前記ケーブル本体および前記補強シートを収容する外部シースと、を備え、
前記内部シースの外周面と前記補強シートとの間にはリップコードが設けられ、
前記内部シースには、前記外周面から径方向外側に向けて突出する保持突起が形成され、
前記保持突起は、前記リップコードを径方向外側から覆っている、光ファイバケーブル。 - 前記保持突起および前記内部シースは、横断面視において閉じた領域を形成しており、前記領域内に前記リップコードが配置されている、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
- 前記保持突起の先端部と前記内部シースとの間には隙間が設けられ、
前記隙間の大きさD3は前記リップコードの径方向の寸法D2よりも小さい、請求項1に記載の光ファイバケーブル。 - 前記リップコードの周方向における寸法D1は、前記リップコードの径方向における寸法D2よりも大きい、請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
- 前記ケーブル本体と前記補強シートとの間には、複数の前記リップコードが設けられ、
前記内部シースには複数の前記保持突起が形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。 - 前記ケーブル本体と前記補強シートとの間には、2本の前記リップコードが設けられ、
横断面視において、前記ケーブル本体の中心および前記2本のリップコードの中心を通る2つの直線がなす角度θが、120°≦θ≦180°を満足する、請求項5に記載の光ファイバケーブル。 - 光ファイバおよび前記光ファイバを内部に収容する内部シースを有し、前記内部シースの外周面には径方向外側に向けて突出する保持突起が形成されたケーブル本体を準備するケーブル本体準備工程と、
前記保持突起にリップコードが隣接するように、前記外周面に前記リップコードを縦添えする縦添え工程と、
前記リップコードをくるむように前記保持突起を変形させる変形工程と、
前記ケーブル本体および前記リップコードを補強シートで囲う補強工程と、
前記補強シートを覆う外部シースを形成する外装工程と、を有する、光ファイバケーブルの製造方法。 - 前記補強工程において、前記リップコードを径方向に圧縮変形させる、請求項7に記載の光ファイバケーブルの製造方法。
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