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JP7099015B2 - ゴムクローラ - Google Patents

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Description

本発明は、無端帯状のゴムクローラに関する。
従来、ゴム等の弾性材料からなるクローラ本体と、クローラ本体にクローラ周方向に間隔を空けて埋設され、かつ、ゴムよりも硬質の材料からなる芯材と、クローラ本体の芯材よりもクローラ外周側に、芯材に隣接して埋設された抗張体とを含む弾性クローラが知られている。例えば、下記特許文献1は、上述のようなクローラ本体と芯材と抗張体とを含み、クローラ幅方向の外側において、芯材と抗張体とのクローラ外周側を覆う補強層をさらに含む弾性クローラを提案している。
特開2005-271710号公報
特許文献1の弾性クローラでは、クローラ周方向の端部同士が加硫接続されて、無端帯状のクローラ本体が形成されている。クローラ本体の加硫接続された接続部は、加硫時のゴムの動きが複雑であり、接続部付近の補強層に隙間を生じさせることがあった。このため、特許文献1の弾性クローラは、クローラ本体のゴムが部分的に損傷した場合に、当該損傷が補強層の隙間から抗張体にまで達することがあり、抗張体の耐久性に関して更なる改善が望まれていた。
抗張体の耐久性を向上させるためには、例えば、補強層を大きくする等の改善が考えられる。しかしながら、補強層を大きくしたとしても、接続部付近の補強層に隙間を生じた場合、隙間から抗張体が損傷することを改善することはできなかった。また、補強層の大型化は、弾性クローラが駆動輪や遊動輪に巻き掛けられたときの曲げ剛性を増加させ、その結果、巻き掛け抵抗が増加するという問題点があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体の耐久性を向上させたゴムクローラを提供することを主たる目的としている。
本発明は、ゴムクローラであって、クローラ周方向の端部同士が加硫接続された接続部を有するゴムからなる無端帯状のクローラ本体と、前記クローラ本体に、クローラ周方向に間隔を空けて埋設され、かつ、前記ゴムよりも硬質の材料からなる芯材と、前記クローラ本体の前記芯材よりもクローラ外周側に、前記芯材に隣接して埋設され、かつ、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体と、前記抗張体に隣接して埋設され、かつ、前記抗張体のクローラ周方向の実質的な全域を覆う補強層と、前記クローラ本体の前記接続部を含むクローラ周方向の一部分にのみ埋設され、かつ、前記補強層を保護するための保護層とを含むことを特徴とする。
本発明のゴムクローラにおいて、前記補強層は、複数のコードを配列したコード層を含むのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記コードは、有機繊維コードであるのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記コードは、クローラ周方向に対して35~55°の角度で傾斜しているのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記保護層は、前記補強層のクローラ外周側に配されているのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記保護層は、前記抗張体及び前記補強層を囲むように、前記抗張体のクローラ内周側に配された内側部と、前記補強層のクローラ外周側に配された外側部とを含むのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記保護層は、有機繊維コードを配列した保護コード層を含むのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記抗張体は、クローラ周方向に延びる複数の金属コードがクローラ幅方向に並べられた金属コード層を含むのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記抗張体のクローラ内周側からクローラ外周側までを囲むように配されたカバー層をさらに含むのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記カバー層のクローラ幅方向の端部同士は、突き合わされているのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記カバー層のクローラ幅方向の端部同士は、隙間を空けて配されているのが望ましい。
本発明のゴムクローラにおいて、前記補強層は、前記カバー層のクローラ外周側に配されているのが望ましい。
本発明のゴムクローラは、クローラ本体の芯材よりもクローラ外周側に、前記芯材に隣接して埋設され、かつ、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体と、前記抗張体に隣接して埋設され、かつ、前記抗張体のクローラ周方向の実質的な全域を補強するための補強層とを含んでいる。このようなゴムクローラは、抗張体が補強層により保護されているので、クローラ本体のゴムが部分的に損傷したとしても、当該損傷が抗張体にまで達するおそれがない。このため、抗張体は、その耐久性を向上させることができる。
本発明のゴムクローラは、クローラ本体の接続部を含むクローラ周方向の一部分にのみ埋設され、かつ、補強層を保護するための保護層とを含んでいる。このようなゴムクローラは、クローラ本体の接続部に保護層が埋設されているので、加硫時の接続部のゴムの動きにより、補強層に隙間が生じることがなく、補強層の品質を安定させることができる。また、補強層は、クローラ周方向の一部分にのみ埋設されているので、ゴムクローラの曲げ剛性の増加を抑制することができる。このため、本発明のゴムクローラは、ゴムクローラの曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体の耐久性を向上させることができる。
本発明のゴムクローラの一実施形態を示す斜視図である。 図1のゴムクローラのA-A線の断面図である。 図1のゴムクローラのB-B線の断面図である。 他の実施形態のゴムクローラの断面図である。 他の実施形態のゴムクローラの断面図である。 他の実施形態のゴムクローラの断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態のゴムクローラ1を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施形態のゴムクローラ1は、ゴムからなる無端帯状のクローラ本体2と、ゴムよりも硬質の材料からなる芯材3と、クローラ周方向に延び、クローラ本体2に抗張力Fを付与するための抗張体4とを含むのが望ましい。
本明細書において、クローラ周方向は、ゴムクローラ1の回転方向であり、図1の符号aで示される方向に相当する。また、クローラ幅方向は、ゴムクローラ1が車両に装着されるときの駆動輪(図示省略)の軸方向であり、図1の符号bで示される方向に相当する。さらに、クローラ厚さ方向は、クローラ周方向a及びクローラ幅方向bに直交する方向であり、図1の符号cで示される方向に相当する。クローラ厚さ方向cのうち、無端帯状のゴムクローラ1の内側は、クローラ内周側ciとされる。また、無端帯状のゴムクローラ1の外側は、クローラ外周側coとされる。
本実施形態のクローラ本体2は、クローラ周方向aの端部同士が加硫接続された接続部2aを有している。クローラ本体2は、例えば、クローラ幅方向bに略一定の幅を有している。ここで、クローラ本体2は、クローラ外周側coの外周面2oとクローラ内周側ciの内周面2iとを有している。クローラ本体2の外周面2oには、例えば、複数のラグ5が形成されている。
芯材3は、クローラ本体2に、クローラ周方向aに間隔を空けて埋設されるのが望ましい。芯材3は、例えば、鋼、鋳鉄等の金属材料により形成されている。芯材3は、硬質樹脂により形成されていてもよい。このような芯材3は、クローラ本体2を補強し、クローラ本体2の形状を保持することができる。
抗張体4は、クローラ本体2の芯材3よりもクローラ外周側coに、芯材3に隣接して埋設されるのが望ましい。抗張体4は、例えば、クローラ周方向aに延びる金属コード層6を含んでいる。本実施形態の金属コード層6は、クローラ周方向aに延びる複数の金属コード6aがクローラ幅方向bに並べられている。
本実施形態のゴムクローラ1は、さらに、抗張体4に隣接して埋設され、かつ、抗張体4のクローラ周方向aの実質的な全域を覆う補強層7を含んでいる。ここで、クローラ周方向aの実質的な全域とは、クローラ周方向aの全域の95%以上であることを意味する。
このようなゴムクローラ1は、抗張体4が補強層7により保護されているので、クローラ本体2のゴムが部分的に損傷したとしても、当該損傷が抗張体4にまで達するおそれがない。このため、抗張体4は、その耐久性を向上させることができる。
図2は、図1のA-A線の断面図であり、図3は、図1のB-B線の断面図である。図2及び図3に示されるように、ゴムクローラ1は、さらに、クローラ本体2の接続部2aを含むクローラ周方向aの一部分にのみ埋設され、かつ、補強層7を保護するための保護層8を含むのが望ましい。ここで、クローラ周方向aの一部分とは、クローラ周方向aの全域の10%以下であることを意味する。
このようなゴムクローラ1は、クローラ本体2の接続部2aに保護層8が埋設されているので、加硫時の接続部2aのゴムの動きにより、補強層7に隙間が生じることがなく、補強層7の品質を安定させることができる。また、補強層7は、クローラ周方向aの一部分にのみ埋設されているので、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制することができる。このため、本実施形態のゴムクローラ1は、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
より好ましい態様として、ゴムクローラ1は、シート状のカバー9aが抗張体4の金属コード層6のクローラ内周側ciからクローラ外周側coまで囲むように配されたカバー層9をさらに含んでいる。このようなゴムクローラ1は、金属コード層6がカバー層9により保護されているので、過大な外力により芯材3と抗張体4とが接近したとしても、芯材3と金属コード層6とが接触するおそれがなく、抗張体4の耐久性をより向上させることができる。
図2に示されるように、カバー層9は、クローラ幅方向bの端部を有するのが望ましい。本実施形態のカバー層9のクローラ幅方向bの端部は、金属コード層6のクローラ外周側coに位置している。このようなカバー層9は、ゴムクローラ1の芯材3と金属コード層6との間をクローラ幅方向bに隙間無く覆っており、芯材3と金属コード層6とが直接接触するおそれがない。
本実施形態のカバー層9のクローラ幅方向bの端部は、クローラ幅方向bの外側の第1カバー端9bと、クローラ幅方向bの内側の第2カバー端9cとを含んでいる。第1カバー端9bと第2カバー端9cとからなるカバー層9のクローラ幅方向bの端部同士は、隙間を空けて配されるのが望ましい。このようなカバー層9は、クローラ幅方向bでカバー9aの重なり部分が生じることがなく、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
図3に示されるように、カバー層9は、クローラ周方向aの第3カバー端9d及び第4カバー端9eを有する有端帯状であるのが望ましい。第3カバー端9dと第4カバー端9eとは、突き合わせ又は隙間を空けて配されるのが望ましい。このようなカバー層9は、クローラ周方向aでカバー9aの重なり部分が生じず、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
図2及び図3に示されるように、金属コード層6は、例えば、クローラ幅方向bの端部を有し、かつ、クローラ周方向aに無端帯状である。金属コード層6の金属コード6aは、例えば、鋼鉄等の金属により形成されている。本実施形態の金属コード6aは、クローラ周方向aに沿って延びている。このような金属コード層6は、ゴムクローラ1が駆動輪又は遊動輪等(図示省略)に巻き掛けられたときの、長さの基準となり得る。
補強層7は、カバー層9のクローラ外周側coに配されるのが望ましい。本実施形態の補強層7は、複数のコード10aをクローラ幅方向bに配列した少なくとも1つのコード層10を含んでいる。
コード層10のコード10aは、例えば、ゴムよりも硬質の有機繊維コードである。コード10aは、クローラ周方向aに対して傾斜する方向に延びているのが望ましい。コード10aは、好ましくは、クローラ周方向aに対して35~55°の角度で傾斜している。このようなコード層10は、ゴムクローラ1を駆動輪又は遊動輪等(図示省略)に巻き掛けたときに、コード10aのクローラ周方向aに対する角度が小さくなるので、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制し得る。
コード層10は、クローラ幅方向bの端部とクローラ周方向aの端部とを有する有端帯状であるのが望ましい。本実施形態のコード層10のクローラ幅方向bの端部は、クローラ幅方向bの外側の第1補強端10bと、クローラ幅方向bの内側の第2補強端10cとを含んでいる。
第1補強端10b及び第2補強端10cは、コード層10のクローラ幅方向bの中央部よりもクローラ内周側ciに位置するのが望ましい。このようなコード層10は、クローラ本体2からの露出を抑制しつつ、金属コード層6の近くに配することができるので、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
本実施形態のコード層10のクローラ周方向aの端部は、第3補強端10dと第4補強端10eとを含んでいる。第3補強端10dと第4補強端10eとは、突き合わせ又は隙間を空けて配されるのが望ましい。このようなコード層10は、クローラ周方向aでコード層10の重なり部分が生じず、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
本実施形態のコード層10は、抗張体4に隣接する第1コード層10Aと、第1コード層10Aよりもクローラ外周側coに位置する第2コード層10Bとを含んでいる。第1コード層10Aのコード10aと第2コード層10Bのコード10aとは、クローラ周方向aに対して互いに逆方向に傾斜しているのが望ましい。このようなコード層10は、金属コード層6を効率よく保護することができ、抗張体4の耐久性を向上させ得る。
第1コード層10Aの第3補強端10dと第2コード層10Bの第3補強端10dとは、クローラ周方向aにずれて配されるのが望ましい。第1コード層10Aの第4補強端10eと第2コード層10Bの第4補強端10eとは、クローラ周方向aにずれて配されるのが望ましい。このようなコード層10は、局所的な剛性の変化が分散され、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
本実施形態では、第2コード層10Bが最もクローラ外周側coに位置している。金属コード層6のクローラ厚さ方向cの中心位置から、第2コード層10Bまでの距離L1は、好ましくは、金属コード層6の中心位置から、クローラ本体2の外周面2oまでのクローラ厚さ方向cの距離L2の65%以下である。距離L1が距離L2の65%よりも大きいと、剛性の大きい補強層7がクローラ外周側coに配されるので、ゴムクローラ1の曲げ剛性が大きくなるおそれがある。
本実施形態の保護層8は、補強層7のクローラ外周側coに配されている。保護層8は、例えば、有機繊維コード11aを配列した保護コード層11を含んでいる。このような保護層8は、加硫時の接続部2aのゴムの動きから補強層7を確実に保護することができるので、補強層7に隙間が生じることがない。このため、本実施形態のゴムクローラ1は、補強層7が確実に抗張体4を保護し、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
保護コード層11は、クローラ幅方向bの端部とクローラ周方向aの端部とを有する有端帯状であるのが望ましい。本実施形態の保護コード層11のクローラ幅方向bの端部は、クローラ幅方向bの外側の第1保護端11bと、クローラ幅方向bの内側の第2保護端11cとを含んでいる。また、本実施形態の保護コード層11のクローラ周方向aの端部は、第3保護端11dと第4保護端11eとを含んでいる。
保護コード層11は、ゴムクローラ1が駆動輪又は遊動輪等(図示省略)に巻き掛けられていないときに、略平面上であるのが望ましい。この場合、第1保護端11b、第2保護端11c、第3保護端11d及び第4保護端11eは、同一平面上に位置している。このような保護コード層11は、加硫時の接続部2aのゴムの動きを抑制し、補強層7をより確実に保護することができる。
図4は、他の実施形態のゴムクローラ21の断面図である。上述の実施形態と同一の要素には、同一の符号が付され、その説明が省略される。図4に示されるように、この実施形態のゴムクローラ21は、クローラ本体2、芯材3、抗張体4、カバー層9及び補強層7を含んでいる。
この実施形態のゴムクローラ21は、さらに、クローラ本体2の接続部2a(図1に示す)を含むクローラ周方向aの一部分にのみ埋設され、かつ、補強層7を保護するための保護層22を含んでいる。
この実施形態の保護層22は、補強層7のクローラ外周側coから抗張体4のクローラ内周側ciまで、抗張体4及び補強層7を囲むように配されている。保護層22は、例えば、有機繊維コード23aを配列した保護コード層23を含んでいる。保護コード層23は、クローラ幅方向bの端部とクローラ周方向aの端部とを有する有端帯状であるのが望ましい。この実施形態の保護コード層23は、抗張体4のクローラ内周側ciに配された内側部23Aと、補強層7のクローラ外周側coに配された外側部23Bとを含んでいる。
この実施形態の保護コード層23のクローラ幅方向bの端部は、クローラ幅方向bの外側の第1保護端23bと、クローラ幅方向bの内側の第2保護端23cとを含んでいる。第1保護端23bと第2保護端23cとからなる保護コード層23のクローラ幅方向bの端部同士は、内側部23Aに位置し、隙間を空けて配されるのが望ましい。
このような保護層22は、加硫時の接続部2aのゴムの動きから補強層7をより確実に保護することができるので、補強層7に隙間が生じることがない。このため、この実施形態のゴムクローラ21は、補強層7が確実に抗張体4を保護し、抗張体4の耐久性をより向上させることができる。
図5は、さらに他の実施形態のゴムクローラ31の断面図である。上述の実施形態と同一の要素には、同一の符号が付され、その説明が省略される。図5に示されるように、
この実施形態のゴムクローラ31は、クローラ本体2、芯材3、抗張体4、補強層7及び保護層8を含んでいる。
この実施形態のゴムクローラ31は、シート状のカバー32aが抗張体4の金属コード層6のクローラ内周側ciからクローラ外周側coまで囲むように配されたカバー層32をさらに含んでいる。
カバー層32は、クローラ幅方向bの端部を有するのが望ましい。本実施形態のカバー層32のクローラ幅方向bの端部は、クローラ幅方向bの外側の第1カバー端32bと、クローラ幅方向bの内側の第2カバー端32cとを含んでいる。第1カバー端32bと第2カバー端32cとからなるカバー層32のクローラ幅方向bの端部同士は、わずかな隙間を空けて、又は、突き合わされているのが望ましい。
このようなカバー層32は、クローラ幅方向bでカバー32aの重なり部分が生じることがなく、ゴムクローラ31の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。また、カバー層32は、抗張体4のクローラ外周側coの略全域を囲んでいるので、補強層7と協働して、抗張体4の耐久性をより向上させている。
図6は、さらに他の実施形態のゴムクローラ41の断面図である。上述の実施形態と同一の要素には、同一の符号が付され、その説明が省略される。図6に示されるように、この実施形態のゴムクローラ41は、クローラ本体2、芯材3、抗張体4、カバー層32及び補強層7を含んでいる。
この実施形態のゴムクローラ41は、さらに、クローラ本体2の接続部2a(図1に示す)を含むクローラ周方向aの一部分にのみ埋設され、かつ、補強層7を保護するための保護層42を含んでいる。
この実施形態の保護層42は、補強層7のクローラ外周側coから抗張体4のクローラ内周側ciまで、抗張体4及び補強層7を囲むように配されている。保護層42は、例えば、クローラ幅方向bの外側で有機繊維コード43aを配列した第1保護コード層43と、クローラ幅方向bの内側で有機繊維コード44aを配列した第2保護コード層44とを含んでいる。
第1保護コード層43は、例えば、クローラ幅方向bの端部とクローラ周方向aの端部とを有する有端帯状である。この実施形態の第1保護コード層43は、抗張体4のクローラ内周側ciに配された内側部43Aと、補強層7のクローラ外周側coに配された外側部43Bとを含んでいる。第1保護コード層43のクローラ幅方向bの端部は、内側部43Aに位置する第1内側保護端43bと、外側部43Bに位置する第1外側保護端43cとを含むのが望ましい。
第2保護コード層44は、例えば、クローラ幅方向bの端部とクローラ周方向aの端部とを有する有端帯状である。この実施形態の第2保護コード層44は、抗張体4のクローラ内周側ciに配された内側部44Aと、補強層7のクローラ外周側coに配された外側部44Bとを含んでいる。第2保護コード層44のクローラ幅方向bの端部は、内側部44Aに位置する第2内側保護端44bと、外側部44Bに位置する第2外側保護端44cとを含むのが望ましい。
第1内側保護端43bと第2内側保護端44bとは、抗張体4のクローラ内周側ciで、隙間を空けて配されるのが望ましい。第1外側保護端43cと第2外側保護端44cとは、補強層7のクローラ外周側coで、隙間を空けて配されるのが望ましい。
このような保護層42は、加硫時の接続部2aのゴムの動きから補強層7を確実に保護しつつ、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制することができる。このため、この実施形態のゴムクローラ41は、ゴムクローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性をより向上させることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本構造を有するゴムクローラが、表1の仕様に基づいて試作された。これら試作されたゴムクローラがテスト車両に装着され、耐久性と曲げ剛性とがテストされた。テスト方法は、以下のとおりである。
<耐久性テスト>
供試クローラに装着したテスト車両で、石等を含む悪路を再現したテストコースを走行し、金属コード層の破断が発生するまでの時間が測定された。金属コード層の破断は、一定距離の走行毎に目視チェックにより確認された。結果は、比較例1を100とする指数で表示され、数値が大きいほど、耐久性に優れていることを示す。
<曲げ剛性テスト>
供試クローラをテスト車両の駆動輪に巻き掛けたときの曲げ剛性を、巻き掛けやすさとして作業者の官能により評価された。結果は、巻き掛け作業が問題なく行えた場合を問題なしとし、巻き掛け作業が不可又は困難であった場合を問題ありとして示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0007099015000001
テストの結果、実施例のゴムクローラは、比較例に対して、耐久性に優れていることが確認できた。また、比較例及び実施例のゴムクローラは、いずれも、巻き掛け作業が問題なく行え、実施例においても曲げ剛性の増加が抑制されていることが確認できた。
1 ゴムクローラ
2 クローラ本体
2a 接続部
3 芯材
4 抗張体
7 補強層
8 保護層

Claims (11)

  1. ゴムクローラであって、
    クローラ周方向の端部同士が加硫接続された接続部を有するゴムからなる無端帯状のクローラ本体と、
    前記クローラ本体に、クローラ周方向に間隔を空けて埋設され、かつ、前記ゴムよりも硬質の材料からなる芯材と、
    前記クローラ本体の前記芯材よりもクローラ外周側に、前記芯材に隣接して埋設され、かつ、前記クローラ本体に抗張力を付与するための抗張体と、
    前記抗張体のクローラ内周側からクローラ外周側までを囲むように配されたカバー層と、
    前記カバー層のクローラ外周側に配され、かつ、前記抗張体のクローラ周方向の実質的な全域を覆う補強層と、
    前記クローラ本体の前記接続部を含むクローラ周方向の一部分にのみ埋設され、かつ、前記補強層を保護するための保護層とを含む、
    ゴムクローラ。
  2. 前記補強層は、複数のコードを配列したコード層を含む、請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記コードは、有機繊維コードである、請求項2に記載のゴムクローラ。
  4. 前記コードは、クローラ周方向に対して35~55°の角度で傾斜している、請求項2又は3に記載のゴムクローラ。
  5. 前記保護層は、前記補強層のクローラ外周側に配されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  6. 前記保護層は、前記抗張体及び前記補強層を囲むように、前記抗張体のクローラ内周側に配された内側部と、前記補強層のクローラ外周側に配された外側部とを含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  7. 前記保護層は、有機繊維コードを配列した保護コード層を含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  8. 前記抗張体は、クローラ周方向に延びる複数の金属コードがクローラ幅方向に並べられた金属コード層を含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  9. 前記カバー層のクローラ幅方向の両端部は、前記金属コード層のクローラ外周側に位置している、請求項8に記載のゴムクローラ。
  10. 前記カバー層のクローラ幅方向の端部同士は、突き合わされている、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
  11. 前記カバー層のクローラ幅方向の端部同士は、隙間を空けて配されている、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のゴムクローラ。
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