JP7090453B2 - カード及びカードの製造方法 - Google Patents
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Description
〈態様1〉表層及びコア基材層を有し、かつ前記表層と前記コア基材層との間の少なくとも一部の領域に、軟化層を有する、積層体を提供すること、
前記積層体の前記表層に熱プレス面を押し当てて、前記積層体を熱プレスすること
を含み、
前記軟化層のガラス転移温度が、前記表層及び前記コア基材層のガラス転移温度よりも低く、それによって、前記熱プレスによって、前記軟化層を軟化させて、前記軟化層上の前記表層に前記熱プレス面の表面形状を転写しつつ、前記軟化層が存在しない箇所の前記表層の表面形状を維持するようにする、
カードの製造方法。
〈態様2〉前記積層体の提供において、前記表層を印刷により提供する、態様1に記載の方法。
〈態様3〉前記印刷が、シルク印刷又はオフセット印刷である、態様2に記載の方法。
〈態様4〉前記積層体が、前記表層と前記コア基材層との間の少なくとも一部の領域に、中間層を更に有しており、前記中間層のガラス転移温度が、前記軟化層のガラス転移温度よりも高い、態様1~3のいずれか一項に記載の方法。
〈態様5〉前記軟化層の少なくとも一部が、前記表層と前記中間層との間の少なくとも一部の領域、及び/又は前記中間層と前記コア基材層との間の少なくとも一部の領域に存在している、態様4に記載の方法。
〈態様6〉前記熱プレスの設定温度が、前記表層のガラス転移温度より低い、態様1~5のいずれか一項に記載の方法。
〈態様7〉前記コア基材層が、中間コア基材層、及び前記中間コア基材層の両側に存在している最外コア基材層で構成されている、態様1~6のいずれか一項に記載の方法。
〈態様8〉前記最外コア基材層が、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイドからなる群より選択される、態様7に記載の方法。
〈態様9〉表層及びポリエチレンテレフタレート層を有し、かつ前記表層と前記ポリエチレンテレフタレート層との間の少なくとも一部の領域に、軟化層を有する、積層体を提供すること、
前記積層体の前記表層に熱プレス面を押し当てて、前記積層体を熱プレスすること
を含み、
前記軟化層のガラス転移温度が、前記表層のガラス転移温度よりも低く、それによって、前記熱プレスによって、前記軟化層を軟化させて、前記軟化層上の前記表層に前記熱プレス面の表面形状を転写しつつ、前記軟化層が存在しない箇所の前記表層の表面形状を維持するようにする、
カードの製造方法。
〈態様10〉表層及びコア基材層を有しており、
前記表層と前記コア基材層との間の少なくとも一部の領域に、軟化層を有しており、かつ
前記軟化層が存在している前記領域上の前記表層の領域が、前記領域以外の領域と異なる表面形状を有している、
カード。
カードを製造する本発明の方法は、
表層及びコア基材層を有し、かつ表層とコア基材層との間の少なくとも一部の領域に、軟化層を有する、積層体を提供すること、
積層体の表層に熱プレス面を押し当てて、積層体を熱プレスすること
を含み、
軟化層のガラス転移温度が、表層及びコア基材層のガラス転移温度よりも低く、それによって、熱プレスによって、軟化層を軟化させて、軟化層上の表層に熱プレス面の表面形状を転写しつつ、軟化層が存在しない箇所の表層の表面形状を維持するようにする。
表層としては、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等の硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のうちの軟化層よりもガラス転移温度が高い樹脂の層を用いることができる。この樹脂は、例えば熱プレスの設定温度よりもガラス転移温度が高い樹脂であってよい。
中間層は、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等の硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のうちの軟化層よりもガラス転移温度が高い樹脂を含有していてよい。かかる樹脂は、例えば熱プレスの設定温度よりもガラス転移温度が高い樹脂であってよい。かかる樹脂としては、表層に関して挙げた樹脂を用いることができる。
コア基材層は、軟化層よりも高いガラス転移温度を有する層であってよい。ここで、コア基材層のガラス転移温度は、コア基材が多層の積層体である場合には、コア基材層において最も外側に位置する層、すなわち「最外コア基材層」のガラス転移温度である。
最外コア基材層としては、例えばポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド等を用いることができる。特に、最外コア基材層は、ポリエチレンテレフタレート層であることが、ポリエチレンテレフタレートの結晶性により、ポリエチレンテレフタレートが軟化層の存在による圧迫に耐えるのに十分な剛性が、ガラス転移温度を超える温度でも維持され、その結果、軟化層上の表層に熱プレス面の表面形状がより良好に転写する観点から好ましい。
中間コア基材層は、随意の樹脂で構成されている層であってよい。中間コア基材層のガラス転移温度は、軟化層のガラス転移温度よりも低くてよい。
軟化層は、表層とコア基材層との間の少なくとも一部の領域に配置される層である。軟化層は、表層及びコア基材層よりも低いガラス転移温度を有する層である。この層は、熱プレスの設定温度よりも低いガラス転移温度を有する層であってよい。
熱プレス機は、平坦な熱プレス面、又は凹凸のある熱プレス面を有する随意の熱プレス機を用いることができる。熱プレス面の表面形状によって、軟化層が存在している領域上の表層の領域の熱プレス後の表面形状を定めることができる。
図2(a)及び(b)に示すように、本発明のカード100は、
表層10及びコア基材層40を具備しており、
表層10とコア基材層40との間の少なくとも一部の領域に、軟化層を具備しており、かつ
軟化層30が存在している領域上の表層10の領域10aが、領域10a以外の領域と異なる表面形状を有している。
まず、カードを構成する中間コア基材層の両面側に、最外コア基材層を配置し、これらを120℃、16トン、14分の条件で、平坦な熱プレス面を用いて熱プレスした。
表層:アクリレート系樹脂を主成分としたUVオフセットインキ(実施例1~2及び比較例1~2、Tg147℃、1μm)、ポリエステル系シルク印刷用インキ(比較例3、Tg70℃、2μm)
中間層:アクリレート系樹脂を主成分としたUVオフセットインキ(Tg147℃、1μm)
軟化層:塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(Tg75℃、2μm)
中間コア基材層:PETGフィルム(Tg74℃、700μm)
最外コア基材層:PETフィルム(実施例1~2並びに比較例1及び3、Tg80℃、50μm)、PETGフィルム(比較例2、Tg74℃、50μm)
作製したカードの外観を目視により観察し、軟化層が存在している領域と、その他の領域とが異なる表面形状を有しているか否かを評価した。以下の表1においては、異なる表面形状を有しているもの、具体的には、表層がある領域の表面が、他の領域の表面よりも平坦であり、グロス状の外観を有しているものを〇、有していないものを×とした。
10a 軟化層が存在している領域上の表層の領域
20 中間層
30 軟化層
40 コア基材層
42 最外コア基材層
44 中間コア基材層
100 カード
200 熱プレス機
Claims (10)
- 表層及びコア基材層を有し、かつ前記表層と前記コア基材層との間の一部の領域に、軟化層を有する、積層体を提供すること、
前記積層体の前記表層に熱プレス面を押し当てて、前記積層体を熱プレスすること
を含み、
前記軟化層のガラス転移温度が、前記表層及び前記コア基材層のガラス転移温度よりも低く、それによって、前記熱プレスによって、前記軟化層を軟化させて、前記軟化層上の前記表層に前記熱プレス面の表面形状を転写しつつ、前記軟化層が存在しない箇所の前記表層の表面形状を維持するようにする、
カードの製造方法。 - 前記積層体の提供において、前記表層を印刷により提供する、請求項1に記載の方法。
- 前記印刷が、シルク印刷又はオフセット印刷である、請求項2に記載の方法。
- 前記積層体が、前記表層と前記コア基材層との間の少なくとも一部の領域に、中間層を更に有しており、前記中間層のガラス転移温度が、前記軟化層のガラス転移温度よりも高い、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記軟化層の少なくとも一部が、前記表層と前記中間層との間の一部の領域、及び/又は前記中間層と前記コア基材層との間の一部の領域に存在している、請求項4に記載の方法。
- 前記熱プレスの設定温度が、前記表層のガラス転移温度より低い、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記コア基材層が、中間コア基材層、及び前記中間コア基材層の両側に存在している最外コア基材層で構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記最外コア基材層が、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイドからなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
- 表層及びポリエチレンテレフタレート層を有し、かつ前記表層と前記ポリエチレンテレフタレート層との間の一部の領域に、軟化層を有する、積層体を提供すること、
前記積層体の前記表層に熱プレス面を押し当てて、前記積層体を熱プレスすること
を含み、
前記軟化層のガラス転移温度が、前記表層のガラス転移温度よりも低く、それによって、前記熱プレスによって、前記軟化層を軟化させて、前記軟化層上の前記表層に前記熱プレス面の表面形状を転写しつつ、前記軟化層が存在しない箇所の前記表層の表面形状を維持するようにする、
カードの製造方法。 - 表層及びコア基材層を有しており、
前記表層と前記コア基材層との間の一部の領域に、軟化層を有しており、かつ
前記軟化層が存在している前記領域上の前記表層の領域が、前記領域以外の領域と異なる表面形状を有している、
カード。
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JP2006082374A (ja) | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 2重絵柄を有するカード。 |
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