JP7053114B2 - 構造体の劣化探査装置と劣化探査方法 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る構造体の劣化探査方法では、劣化探査装置は、測定打音データ取得手段により、予め探査対象の構造体に対応する構造または材質のうち少なくともいずれか1に応じて健全部のみを形成して製作された第1の試験体を打撃して、マイクにより打音の信号をデータ処理して打音データとして取り込み、第3の周波数スペクトル変換手段により第1の試験体について取り込まれた打音データを周波数解析して打音に関する第3の周波数スペクトルに変換し、基準化手段により、パーシャルオーバーオール算出手段で算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第3の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化した音圧スペクトルを導き、健全部を基準とするリファレンスデータとして記録するリファレンスデータ作成手段と、探査対象の構造体を打撃して測定された打音の測定結果から求められた音圧スペクトルのピーク値と、リファレンスデータに記録された音圧スペクトルのピーク値とを比較し誤差を算出する誤差算出手段と、算出された誤差に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第2の健全部判定閾値として設定する第2の健全部判定閾値設定手段と、算出された誤差を第2の健全部判定閾値と比較し、被打撃部の健全性を判定して表示する第2の健全性判定手段とを備えて構成され、予め探査対象の構造体に対応する構造または材質のうち少なくともいずれか1に応じて健全部のみを形成した第1の試験体を製作する第13の工程と、第1の試験体をハンマで打撃し、マイクからの打音の信号を処理して打音データとして取り込む第14の工程と、取り込まれた打音の信号を周波数解析して第1の試験体の打音に関する第3の周波数スペクトルに変換する第15の工程と、パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第3の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化された音圧スペクトルを、健全部を基準とするリファレンスデータとして記録する第16の工程と、ピーク値算出手段により、リファレンスデータの基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出する第17の工程と、誤差に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第2の健全部判定閾値として設定する第18の工程と、探査対象の構造体をハンマで打撃し、マイクからの打音の信号を処理して打音データとして取り込む第19の工程と、取り込まれた打音の信号を周波数解析して探査対象の構造体の打音に関する第2の周波数スペクトルに変換する第20の工程と、パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第2の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化された音圧スペクトルを導く第21の工程と、ピーク値算出手段により、第2の周波数スペクトルが基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出する第22の工程と、構造体の打音に関する第2の周波数スペクトルが基準化された基準化音圧スペクトルのピーク値とリファレンスデータに基づく第3の周波数スペクトルが基準化された基準化音圧スペクトルのピーク値とを比較して誤差を算出する第23の工程と、算出された誤差を第2の健全部判定閾値と比較し、探査対象の構造体の被打撃部が健全か否かを判定する第24の工程と、判定結果を表示する第25の工程とを有することが好ましい。係る構成とすることにより、リファレンスデータを用いて健全性を判定することができるので、判定の精度が向上する。
(2)塗装仕上げについては、塗装2種類(リシン吹き付け)、塗装下地厚3種類(30mm、20mm、10mm、図6参照)を組み合わせた6種類の条件(M1~M6)が用意されている。浮き部分は、塗装下地の下に厚さ1mmのコルクボードを挟むことで作製される。
(3)タイル仕上げについては、図7に示すように、各区画は1種類のタイルで仕上げられており、合計6種類のタイル(材質、表面形状、大きさおよび厚さ)で仕上げ条件が用意されている(下地厚さは全て10mm)。浮き部分は、厚さ1mmのコルクシートをタイルと下地の間に挟む条件(タイル浮き)とタイル下地の下にコルクシートを挟む条件(下地浮き)との2条件がそれぞれのタイル仕上げに対して用意されている(M11~M16参照)。模擬外壁W1の各区分の塗装仕上げ条件を図6および図7に、塗装仕上げの浮き部(中抜き矩形部で表示)の配置を図8に、タイル仕上げの下地浮き(中抜き矩形部で表示)とタイル浮き(斜線入り矩形部で表示)との各配置を図9にそれぞれ示す。
(4)この模擬外壁W1を用いて打撃試験を行い打力データと打音データとを収集するにあたり、模擬外壁W1では、塗装仕上げとタイル仕上げとの両方を有する試験体となっているが、探査対象となる構造体に鑑みて、塗装仕上げのデータを用いて打力判別の閾値を求める。
(5)次に、既知の現状の判定パラメータを設定する(図10、図34参照)。既知の現状の判定パラメータは模擬外壁W1に対応した外壁を用いた打撃試験により収集されたデータに基づいて設定される。この現状の判定パラメータでは、打音の周波数範囲を500~10,000Hzとし、最適打撃力範囲を10~25Nとしている。最適打撃力範囲10~25Nは後述するように、きわめて弱い打力である。
打音に基づく周波数スペクトルの基準化は、Piを打音のi番目のスペクトル成分とし、PiAVEをi番目の基準化したスペクトル成分としたとき、PiAVE=Pi/(算出された打力のパーシャルオーバーオール(POA))の式により求められる。
その他のピークに着目すると、塗装2:M2の浮き部No.2については、5,500Hz付近に緩やかな盛り上がりが生じているケースが見られる。これが浮きに起因したピークと考えられ、そのピークに着目すると、いずれの測定員1、2も従来の「打撃力:弱」よりも「打撃力:中」あるいは「打撃力:強」の方が基準化音圧が高くなっている。
リファレンスデータを使用する際に算出される誤差は以下の式で求められる。
誤差(%)=[(測定結果のピーク値)-(リファレンスデータのピーク値)]/(リファレンスデータのピーク値)×100
3 インパクトハンマ(ハンマ)
5 力ピックアップ
8、108、208 パソコン(コンピュータ)
20 打力判別閾値設定部(打力判別閾値設定手段)
21 打力データ取得部(打力データ取得手段)
22 第1の周波数スペクトル変換部(第1の周波数スペクトル変換手段)
23 パーシャルオーバーオール算出部(パーシャルオーバーオール算出手段)
24 打力判別部(打力判別手段)
FR 周波数範囲(判定対象周波数範囲)
PL 打力下限値
PH 打力上限値
W 構造体
Claims (21)
- 探査対象である構造体に対するハンマによる打撃時の衝撃を検知し打力の信号を出力する力ピックアップと、
判別対象とする周波数範囲と打力上下限値とを、打撃時の打力の強弱または適正範囲を判別する打力判別閾値として設定する打力判別閾値設定手段と、
打撃時、力ピックアップから打力の信号を処理して打力データとして取り込む打力データ取得手段と、
打力データを周波数解析して打力に関する第1の周波数スペクトルに変換する第1の周波数スペクトル変換手段と、
変換された第1の周波数スペクトルのうち、設定された打力判別閾値の周波数範囲の成分のみを抽出して合計し、パーシャルオーバーオールを算出するパーシャルオーバーオール算出手段と、
算出されたパーシャルオーバーオールを、打力判別閾値の打力上下限値と比較し、打撃時の打力が適正か否かを判別する打力判別手段とを備え、
打力判別閾値設定手段が、探査対象である構造体の健全部と浮き部との差が反映された、打力に関する第1の周波数スペクトルの周波数成分から求められる上限周波数と下限周波数との間の周波数範囲を、上記打力判別閾値の周波数範囲として定めることを特徴とする構造体の劣化探査装置。 - 打力データに基づいて、打撃時の打力が適正か否かを判別した結果を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の構造体の劣化探査装置。
- ハンマによる打撃時の打音を検知し打音の信号を出力するマイクと、
打撃時、マイクからの打音の信号をデータ処理して打音データとして取り込む測定打音データ取得手段と、
打音データを周波数解析して打音に関する第2の周波数スペクトルに変換する第2の周波数スペクトル変換手段と、
パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第2の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化した音圧スペクトルを導く基準化手段と、
基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出するピーク値算出手段と、
算出された基準化音圧スペクトルのピーク値に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第1の健全部判定閾値として設定する第1の健全部判定閾値設定手段と、
算出されたピーク値を第1の健全部判定閾値と比較し、探査対象の構造体の被打撃部位の健全性を判定して判定結果を表示する第1の健全性判定手段とを備えて構成され、
探査対象の構造体の探査時、構造体をハンマで打撃すると、マイクからの打音の信号を周波数解析して打音に関する第2の周波数スペクトルに変換し、算出されたパーシャルオーバーオールを用いて変換された第2の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化された音圧スペクトルを導き、基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出し、算出されたピーク値を、設定された第1の健全部判定閾値と比較し、被打撃部が健全か否かを判定して表示するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の構造体の劣化探査装置。 - 測定打音データ取得手段により、予め探査対象の構造体に対応する構造または材質のうち少なくともいずれか1に応じて健全部のみを形成して製作された第1の試験体を打撃して、マイクにより打音の信号をデータ処理して打音データとして取り込み、第3の周波数スペクトル変換手段により第1の試験体について取り込まれた打音データを周波数解析して打音に関する第3の周波数スペクトルに変換し、基準化手段により、パーシャルオーバーオール算出手段で算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第3の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化した音圧スペクトルを導き、健全部を基準とするリファレンスデータとして記録するリファレンスデータ作成手段と、
探査対象の構造体を打撃して測定された打音の測定結果から求められた音圧スペクトルのピーク値と、リファレンスデータに記録された音圧スペクトルのピーク値とを比較し誤差を算出する誤差算出手段と、
算出された誤差に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第2の健全部判
定閾値として設定する第2の健全部判定閾値設定手段と、
算出された誤差を第2の健全部判定閾値と比較し、被打撃部の健全性を判定して判定結果を表示する第2の健全性判定手段とを備えて構成され、
リファレンスデータ作成手段により作成された健全部を基準とするリファレンスデータの音圧スペクトルのピーク値と、探査対象の構造体を打撃して得られた音圧スペクトルのピーク値とを比較して求められた誤差を、設定された第2の健全部判定閾値と比較し、被打撃部が健全か否かを判定して表示するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の構造体の劣化探査装置。 - 打力判別手段は、算出されたパーシャルオーバーオールを、打力判別閾値の打力下限値と打力上限値と比較し、打力下限値より小さい場合、打撃時の打力が弱、打力下限値以上かつ打力上限値以下の場合、打撃時の打力が適正、打力上限値より大きい場合、打撃時の打力が強と判別するよう構成され、
算出されたパーシャルオーバーオールを、打力判別閾値の打力下限値と打力上限値と比較する際、打力下限値より小さい場合、打撃時の打力が弱、打力下限値以上かつ打力上限値以下の場合、打撃時の打力が適正、打力上限値より大きい場合、打撃時の打力が強と判別し、弱と強の場合、適正の範囲外と判別し、適正の場合、適正の範囲内と判別することを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。 - 打力判別閾値は、予め探査対象の構造体に対応する構造または材質のうち少なくともいずれか1に応じて健全部と浮き部とを形成した第2の試験体を製作し、第2の試験体の打撃により健全部と浮き部との各周波数スペクトルの差異を求め、この差異に基づいて判定対象周波数範囲を決定するとともに、
複数の検査員が異なる打力で前記第2の試験体に打撃試験を行った結果に基づいて打力上限値と打力下限値とを決定することを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。 - 打力判別閾値は、探査対象の構造体に対応する既知の判定パラメータを用いて設定され、判定パラメータに示された判定対象周波数範囲または打力上下限値のうちいずれか1により決定されることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。
- 第1の健全部判定閾値設定手段は、算出された基準化音圧スペクトルのピーク値に対し被打撃部がほぼ健全性ありと見なす第1の健全閾値とこの第1の健全閾値より高い値であってこれを超えるとほぼ浮き部ありと見なす第1の境界閾値とを含む判定閾値を、第1の健全部判定閾値として設定されるよう構成されるとともに、
第1の健全性判定手段は、算出されたピーク値が第1の健全閾値以下のとき、健全と判定し、ピーク値が第1の健全閾値より大きく第1の境界閾値以下のとき、健全性不明と判定し、ピーク値が第1の境界閾値より大きいとき、浮きありと判定することを特徴とする請求項3ないし7のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。 - 第1の健全部判定閾値は、現場の探査対象の構造体を打撃して得られた打撃試験の打音データ、第2の試験体を打撃して得られた打撃試験の打音データまたは探査対象の構造体に対応する既知の判定パラメータのうちいずれか1に基づいて設定されることを特徴とする請求項6ないし8のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。
- 第1の健全部判定閾値は、現場の探査対象の構造体の打撃試験の打音データまたは第2の試験体の打撃試験の打音データに基づく場合、測定打音データ取得手段により取り込まれた打音データを、第2の周波数スペクトル変換手段により打音に関する第2の周波数スペクトルに変換し、この変換された第2の周波数スペクトルを基準化手段により基準化し
て基準化音圧スペクトルを導き、導かれた基準化音圧スペクトルからピーク値算出手段によりピーク値を導き、健全部と浮き部とのピーク値の差に基づいて、被打撃部が健全か否かの判定を行う第1の健全閾値と第1の境界閾値とを決定することを特徴とする請求項6ないし9のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。 - 第2の健全部判定閾値設定手段は、算出された誤差に対し、被打撃部がほぼ健全性ありと見なす第2の健全閾値とこの第2の健全閾値より高い値であってこれを超えるとほぼ浮き部ありと見なす第2の境界閾値とを含む判定閾値を、第2の健全部判定閾値として設定するよう構成されるとともに、
第2の健全性判定手段は、算出された誤差が第2の健全閾値以下のとき、健全と判定し、誤差が第2の健全閾値より大きく第2の境界閾値以下のとき、健全性不明と判定し、誤差が第2の境界閾値より大きいとき、浮きありと判定することを特徴とする請求項4ないし7のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。 - 打力判別手段により打力が適正範囲と判別された打音のデータについて、健全性の判定が行われることを特徴とする請求項3ないし11のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。
- 力ピックアップから受け取った打力データとマイクから受け取った打音データとを関連付けて記録する打撃データ関連付け手段を備え、
健全性の判定を、探査対象の構造体に対する打撃時の打力が適正範囲と判別された打音データについて行うとともに判定結果を記録することを特徴とする請求項3ないし12のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。 - 探査対象の構造体を打撃した位置を特定して記録する打撃箇所特定手段と、
健全性の判定結果と打撃位置とを関連づけて記録するとともに構造体に浮きが存在する場所を表示して分布図を作成する分布図作成手段とを備えたことを特徴とする請求項13に記載の構造体の劣化探査装置。 - リファレンスデータは、探査対象の構造体に対応する既知のリファレンスデータが用いられることを特徴とする請求項4ないし14のうちいずれか1に記載の構造体の劣化探査装置。
- 探査対象である構造体に対するハンマによる打撃時の衝撃を検知し打力の信号を出力する力ピックアップと、
判別対象とする周波数範囲と打力上下限値とに基づいて、打撃時の打力の強弱または適正範囲を判別する打力判別閾値を設定する打力判別閾値設定手段と、
打力の信号に基づいて周波数解析された打撃データを設定された打力判別閾値の打力上下限値と比較し、打撃時の打力が適正か否かを判別する打力判別手段とを備え、
打力判別閾値設定手段が、探査対象である構造体の健全部と浮き部との差が反映された、周波数解析された打撃データの周波数成分から求められる上限周波数と下限周波数との間の周波数範囲を、上記打力判別閾値の周波数範囲として定め、
打力判別手段が、打力の信号に基づいて周波数解析された打撃データのうち、設定された打力判別閾値の周波数範囲の成分のみを抽出して合計し、設定された打力判別閾値の上下限値と比較することを特徴とする構造体の劣化探査装置。 - 探査対象の構造体をハンマで打撃し、打撃時の衝撃を周波数解析し、設定した閾値に基づいて打力の適否を判別する劣化探査装置を用いた構造体の劣化探査方法であって、
劣化探査装置を、
ハンマによる打撃時の衝撃を検知し打力の信号を出力する力ピックアップと、
判別対象とする周波数範囲と打力上下限値とを、打撃時の打力の強弱または適正範囲を判別する打力判別閾値として設定する打力判別閾値設定手段と、
打撃時、力ピックアップから打力の信号を処理して打力データとして取り込む打力データ取得手段と、
打力データを周波数解析して打力に関する第1の周波数スペクトルに変換する第1の周波数スペクトル変換手段と、
変換された第1の周波数スペクトルのうち、設定された打力判別閾値の周波数範囲の成分のみを抽出して合計し、パーシャルオーバーオールを算出するパーシャルオーバーオール算出手段と、
算出されたパーシャルオーバーオールを、打力判別閾値と比較し、打撃時の打力が適正か否かを判別する打力判別手段とを備えて構成し、
判定対象とする周波数範囲と打力上下限値とを、打力判別閾値として設定する第1の工程と、
探査対象の構造体の打撃時、力ピックアップからの打力の信号を処理して打力データとして取り込む第2の工程と、
打力データを周波数解析して打力に関する第1の周波数スペクトルに変換する第3の工程と、
変換された第1の周波数スペクトルのうち、第1の工程で設定された打力判別閾値の判別対象周波数範囲の成分のみを抽出して合計し、パーシャルオーバーオールを算出する第4の工程と、
算出されたパーシャルオーバーオールを、打力判別閾値の打力下限値と打力上限値と比較し、打力が適正の範囲内にあるか否か判別する第5の工程とを有し、
第1の工程において、探査対象である構造体の健全部と浮き部との差が反映された、打力に関する第1の周波数スペクトルの周波数成分から求められる上限周波数と下限周波数との間の周波数範囲を、打力判別閾値の周波数範囲として定めることを特徴とする構造体の劣化探査方法。 - 打力データに基づいて、打撃時の打力が適正か否かを判別した結果を報知する報知手段を備えて構成し、
第5の工程で得られた判別結果を報知する第6の工程を有することを特徴とする請求項17に記載の構造体の劣化探査方法。 - 劣化探査装置は、ハンマによる打撃時の打音を検知し打音の信号を出力するマイクと、
打撃時、マイクからの打音の信号をデータ処理して打音データとして取り込む測定打音データ取得手段と、
打音データを周波数解析して打音に関する第2の周波数スペクトルに変換する第2の周波数スペクトル変換手段と、
パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第2の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化した音圧スペクトルを導く基準化手段と、
基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出するピーク値算出手段と、
算出された基準化音圧スペクトルのピーク値に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第1の健全部判定閾値として設定する第1の健全部判定閾値設定手段と、
算出されたピーク値を第1の健全部判定閾値と比較し、探査対象の構造体の被打撃部位の健全性を判定して表示する第1の健全性判定手段とを備えて構成され、
判定閾値を第1の健全部判定閾値として設定する第7の工程と、
探査対象の構造体の打撃時、マイクからの打音の信号を処理して打音データとして取り込む第8の工程と、
打音データを周波数解析して打音に関する第2の周波数スペクトルに変換する第9の工程と、
パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第2の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化された音圧スペクトルを導く第10の工程と、
基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出する第11の工程と、
算出されたピーク値を、設定された第1の健全部判定閾値と比較し、探査対象の構造体の被打撃部が健全か否かを判定して表示する第12の工程とを有することを特徴とする請求項18に記載の構造体の劣化探査方法。 - 劣化探査装置は、測定打音データ取得手段により、予め探査対象の構造体に対応する構
造または材質のうち少なくともいずれか1に応じて健全部のみを形成して作製された第1の試験体を打撃して、マイクにより打音の信号をデータ処理して打音データとして取り込み、第3の周波数スペクトル変換手段により第1の試験体について取り込まれた打音データを周波数解析して打音に関する第3の周波数スペクトルに変換し、基準化手段により、パーシャルオーバーオール算出手段で算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第3の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化した音圧スペクトルを導き、健全部を基準とするリファレンスデータとして記録するリファレンスデータ作成手段と、
探査対象の構造体を打撃して測定された打音の測定結果から求められた音圧スペクトルのピーク値と、リファレンスデータに記録された音圧スペクトルのピーク値とを比較し誤差を算出する誤差算出手段と、
算出された誤差に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第2の健全部判定閾値として設定する第2の健全部判定閾値設定手段と、
算出された誤差を第2の健全部判定閾値と比較し、被打撃部の健全性を判定して表示する第2の健全性判定手段とを備えて構成され、
予め探査対象の構造体に対応する構造または材質のうち少なくともいずれか1に応じて健全部のみを形成した第1の試験体を製作する第13の工程と、
第1の試験体をハンマで打撃し、マイクからの打音の信号を処理して打音データとして取り込む第14の工程と、
取り込まれた打音の信号を周波数解析して第1の試験体の打音に関する第3の周波数スペクトルに変換する第15の工程と、
パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第3の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化された音圧スペクトルを、健全部を基準とするリファレンスデータとして記録する第16の工程と、
ピーク値算出手段により、リファレンスデータの基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出する第17の工程と、
誤差に対し被打撃部が健全か否かの判定を行う判定閾値を、第2の健全部判定閾値として設定する第18の工程と、
探査対象の構造体をハンマで打撃し、マイクからの打音の信号を処理して打音データとして取り込む第19の工程と、
取り込まれた打音の信号を周波数解析して探査対象の構造体の打音に関する第2の周波数スペクトルに変換する第20の工程と、
パーシャルオーバーオール算出手段により算出されたパーシャルオーバーオールを用いて第2の周波数スペクトルを打力で基準化し、基準化された音圧スペクトルを導く第21の工程と、
ピーク値算出手段により、第2の周波数スペクトルが基準化された音圧スペクトルからピーク値を算出する第22の工程と、
構造体の打音に関する第2の周波数スペクトルが基準化された基準化音圧スペクトルのピーク値とリファレンスデータに基づく第3の周波数スペクトルが基準化された基準化音圧スペクトルのピーク値とを比較して誤差を算出する第23の工程と、
算出された誤差を第2の健全部判定閾値と比較し、探査対象の構造体の被打撃部が健全か否かを判定する第24の工程と、
判定結果を表示する第25の工程とを有することを特徴とする請求項19に記載の構造体の劣化探査方法。 - 探査対象の構造体をハンマで打撃し、打撃時の打撃データを設定した閾値に基づいて打力の適否を判別する構造体の劣化探査方法であって、
打力の信号を出力可能な力ピックアップを用いて、ハンマによる打撃時の衝撃を検知し打力の信号を出力する工程と、
判別対象とする周波数範囲と打力上下限値とに基づいて、打撃時の打力の強弱または適正範囲を判別する打力判別閾値を設定する工程と、
打力の信号に基づいて周波数解析された打撃データを設定された打力判別閾値の打力上下限値と比較し、打撃時の打力が適正か否かを判別する工程とを有し、
打力判別閾値を設定する工程において、探査対象である構造体の健全部と浮き部との差が反映された、打力に関する第1の周波数スペクトルの周波数成分から求められる上限周波数と下限周波数との間の周波数範囲を、打力判別閾値の周波数範囲として定め、
打力が適正か否かを判別する工程において、打力の信号に基づいて周波数解析された打撃データのうち、設定された打力判別閾値の周波数範囲の成分のみを抽出して合計し、設定された打力判別閾値の上下限値と比較することを特徴とする構造体の劣化探査方法。
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