JP7052241B2 - 歯車加工装置及び歯車加工方法 - Google Patents
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加工物としての歯車を回転可能に支持する加工物支持装置と、
周方向に複数の工具刃を有し、前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具と、
前記加工用工具を回転可能に支持する工具支持装置と、
前記加工物に前記歯車の歯を加工するために、前記加工用工具の回転軸線を加工物の回転軸線に対し傾斜させた状態で、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作する制御装置と、
を備える歯車加工装置であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工するように構成され、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面において、予め第三歯面が加工された面に対して、前記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工するように構成され、
前記加工用工具として、第一加工用工具、及び、前記第一加工用工具とは異なる第二加工用工具を備え、
前記第一加工用工具の前記工具刃の第一刃すじは、予め加工された前記第一歯面に対し前記第二歯面を加工可能なように、前記第二歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第一加工用工具の回転軸線との第一交差角に基づいて設定された第一ねじれ角を有し、
前記第二加工用工具の前記工具刃の第二刃すじは、予め加工された前記第三歯面に対し前記第四歯面を加工可能なように、前記第四歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第二加工用工具の回転軸線との第二交差角に基づいて設定された第二ねじれ角を有し、
前記制御装置は、
前記第一加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第一加工用工具の前記第一刃すじ方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第一加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第一加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記第二加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第二加工用工具の前記第二刃すじ方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第二加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第二加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工装置にある。
本発明の他の態様は、
加工物としての歯車を回転可能に支持する加工物支持装置と、
周方向に複数の工具刃を有し、前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具と、
前記加工用工具を回転可能に支持する工具支持装置と、
前記加工物に前記歯車の歯を加工するために、前記加工用工具の回転軸線を加工物の回転軸線に対し傾斜させた状態で、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作する制御装置と、
を備える歯車加工装置であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工するように構成され、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面に、予め第三歯面が加工された面に対して、前記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工するように構成され、
前記加工用工具の前記工具刃の刃すじは、所定のねじれ角を有し、
前記制御装置は、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角とは異なる第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工装置にある。
周方向に複数の工具刃を有し前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具により、加工物に歯車の歯を加工する歯車加工方法であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工し、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面において、予め第三歯面が加工された面に対して、記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工し、
前記加工用工具として、第一加工用工具、及び、前記第一加工用工具とは異なる第二加工用工具を用い、
前記第一加工用工具の前記工具刃の第一刃すじは、予め加工された前記第一歯面に対し前記第二歯面を加工可能なように、前記第二歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第一加工用工具の回転軸線との第一交差角に基づいて設定された第一ねじれ角を有し、
前記第二加工用工具の前記工具刃の第二刃すじは、予め加工された前記第三歯面に対し前記第四歯面を加工可能なように、前記第四歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第二加工用工具の回転軸線との第二交差角に基づいて設定された第二ねじれ角を有し、
前記歯車加工方法は、
前記第一加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第一加工用工具の前記第一刃すじ方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第一加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第一加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記第二加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第二加工用工具の前記第二刃すじ方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第二加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第二加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工方法にある。
また、本発明の他の態様は、
周方向に複数の工具刃を有し前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具により、加工物に歯車の歯を加工する歯車加工方法であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工し、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面において、予め第三歯面が加工された面に対して、記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工し、
前記加工用工具として、第一加工用工具、及び、前記第一加工用工具とは異なる第二加工用工具を用い、
前記加工用工具の前記工具刃の刃すじは、所定のねじれ角を有し、
前記歯車加工方法は、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角とは異なる第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工方法にある。
上記歯車加工方法により、上述した歯車加工装置における効果と同様の効果を奏する。
本実施形態では、歯車加工装置の一例として、5軸マシニングセンタを例に挙げ、図1を参照して説明する。つまり、当該歯車加工装置1は、駆動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)及び2つの回転軸(X軸線に平行なA軸、A軸線に直角なC軸)を有する装置である。
工具状態演算部103は、詳細は後述するが、スリーブ115に対する加工用工具42の相対的な位置及び姿勢である工具状態を演算する。
本例では、スリーブ115のギヤ抜け防止部120を構成する左サブ歯面121aを含む左テーパ歯面121及び右サブ歯面122aを含む右テーパ歯面122を、2つの加工用工具42を用いてそれぞれ切削加工して形成する場合を説明する。以下では、左テーパ歯面121を切削加工するための加工用工具42(以下、第一加工用工具42Fという)を設計する場合について説明するが、右テーパ歯面122を切削加工するための加工用工具42(以下、第二加工用工具42Gという)を設計する場合も同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、設計した第一加工用工具42Fを歯車加工装置1に適用し、第一加工用工具42Fの工具状態として第一加工用工具42Fの工具軸線Lの方向の工具位置(以下、第一加工用工具42Fの軸線方向位置という)や第一加工用工具42Fの交差角φfを変化させて、左テーパ歯面121を切削加工したときの加工精度について検討する。なお、第二加工用工具42Gで右テーパ歯面122を切削加工したときの加工精度も同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、制御装置100の工具設計部102による第一加工用工具42Fの設計処理について、図2、図6A及び図6Bを参照して説明する。なお、ギヤ抜け防止部120に関するデータ、すなわち左テーパ歯面121のねじれ角θf及び歯すじ長ff、左サブ歯面121aの歯すじ長gf及び歯面間隔Hfは、記憶部104に予め記憶されているものとする。さらに、第一加工用工具42Fに関するデータ、すなわち刃数Z、刃先円直径da、基準円直径d、刃末のたけha、モジュールm、転位係数λ、圧力角α、正面圧力角αt及び刃先圧力角αaは、記憶部104に予め記憶されているものとする。
次に、制御装置100の工具状態演算部103による処理について、図3を参照して説明する。この処理は、公知の歯車の創成理論に基づいて、第一加工用工具42Fの工具刃42afの軌跡を演算するシミュレーション処理であるため、実加工は不要であり、低コスト化を図ることができる。
次に、制御装置100の加工制御部101による処理について、図4を参照して説明する。ここで、作業者は、工具設計部102で設計した第一加工用工具42F及び第二加工用工具42Gの各形状データに基づいて、第一加工用工具42F及び第二加工用工具42Gを製作し、歯車加工装置1の自動工具交換装置に配置しているものとする。また、スリーブ115は、歯車加工装置1の加工物保持具80に装着され、旋削加工もしくはブローチ加工などにより内歯115aが形成されているものとする。
上述の例では、スリーブ115のギヤ抜け防止部120を構成する左テーパ歯面121及び右テーパ歯面122を、2つの加工用工具42(第一加工用工具42F及び第二加工用工具42G)を用いてそれぞれ切削加工する場合を説明したが、本例では、1つの加工用工具42を用いて切削加工する場合を説明する。
次に、制御装置100の工具設計部102による加工用工具42の設計処理について、図13、図14A、図14B及び図14Cを参照して説明する。なお、ギヤ抜け防止部120に関するデータ、すなわち左テーパ歯面121のねじれ角θf及び歯すじ長ff、左サブ歯面121aの歯すじ長gf及び歯面間隔Hfと、右テーパ歯面122のねじれ角θr及び歯すじ長fr、右サブ歯面122aの歯すじ長gr及び歯面間隔Hrは、記憶部104に予め記憶されているものとする。さらに、加工用工具42に関するデータ、すなわち刃数Z、刃先円直径da、基準円直径d、刃末のたけha、モジュールm、転位係数λ、圧力角α、正面圧力角αt及び刃先圧力角αaは記憶部104に予め記憶されているものとする。
上述のように、スリーブ115の内歯115aには、クラッチギヤ117の外歯117a及びシンクロナイザーリング118の外歯118aと噛み合わせ可能なギヤ抜け防止部120が形成される。このギヤ抜け防止部120の別形状として、図25及び図26に示すように、スリーブ115の内歯115aの左テーパ歯面121及び右テーパ歯面122側の端部に、噛み合わせをスムーズに行うための左チャンファ(面取り)歯面131及び右チャンファ(面取り)歯面132を形成したギヤ抜け防止部120がある。
制御装置100の工具設計部102による第二加工用工具42Rの設計処理について、図15、図16A及び図16Bを参照して説明する。なお、右チャンファ歯面132のねじれ角θr、歯すじ長rr、高さ及び圧力角並びに歯面間隔JRは、記憶部104に予め記憶されているものとする。さらに、第二加工用工具42Rに関するデータ、すなわち刃数Z、刃先円直径da、基準円直径d、刃末のたけha、モジュールm、転位係数λ、圧力角α、正面圧力角αt及び刃先圧力角αaは、記憶部104に予め記憶されているものとする。
上述の例では、スリーブ115のギヤ抜け防止部120を構成する左チャンファ歯面131及び右チャンファ歯面132を、2つの加工用工具42(第一加工用工具42L及び第二加工用工具42R)を用いてそれぞれ切削加工する場合を説明した。左チャンファ歯面131及び右チャンファ歯面132も、前述の左テーパ歯面121及び右テーパ歯面122を切削加工できる1つの加工用工具42と同様に、1つの加工用工具42Tを用いて切削加工できる(図16A、図16B及び図16Cに対応させた図19A、図19B及び図19C参照)。
上述の例では、ギヤ抜け防止部120は、加工用工具42F,42G,42による切削加工でスリーブ115の既加工済みの内歯115aに対し形成する場合を説明した。しかし、ギヤ抜け防止部120は、ローリング加工でスリーブ115の既加工済みの内歯115aに対し仕上げ代を残して荒加工した後、加工用工具42F,42G,42で仕上げ代を切削加工して仕上げ加工することで形成するようにしてもよい。加工用工具42L,42R,42Tの場合も同様である。
本実施形態の歯車加工装置1は、加工物(スリーブ115)の回転軸線Lwに対し傾斜した回転軸線Lを有する加工用工具42F(42G,42,42L,42R,42T)を用い、加工用工具42F(42G,42,42L,42R,42T)を加工物115と同期回転させながら加工物115の回転軸線L方向に相対的に送り操作して歯車を加工する歯車加工装置1であって、歯車の歯115aの側面115A(115B)は、第一歯面115b(115c)及び第一歯面115b(115c)とねじれ角が異なる第二歯面121(122,131,132)を有し、加工用工具42F(42G,42,42L,42R,42T)の工具刃42af(42ag,42a,42aL,42aR,42aT)の刃すじ42bf(42bg,42b,42bL,42bR,42bT)は、予め加工された第一歯面115b(115c)に対し第二歯面121(122,131,132)を加工可能なように、第二歯面121(122,131,132)のねじれ角θf(θr,θL,θR)及び加工物115の回転軸線Lwと加工用工具42F(42G,42,42L,42R,42T)の回転軸線Lとの交差角φf(φg,φff,φrr,φL,φR,φtr,φtf)に基づいて設定されたねじれ角βf(βg,β,βL,βR,βT)を有する。
Claims (9)
- 加工物としての歯車を回転可能に支持する加工物支持装置と、
周方向に複数の工具刃を有し、前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具と、
前記加工用工具を回転可能に支持する工具支持装置と、
前記加工物に前記歯車の歯を加工するために、前記加工用工具の回転軸線を加工物の回転軸線に対し傾斜させた状態で、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作する制御装置と、
を備える歯車加工装置であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工するように構成され、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面において、予め第三歯面が加工された面に対して、前記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工するように構成され、
前記加工用工具として、第一加工用工具、及び、前記第一加工用工具とは異なる第二加工用工具を備え、
前記第一加工用工具の前記工具刃の第一刃すじは、予め加工された前記第一歯面に対し前記第二歯面を加工可能なように、前記第二歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第一加工用工具の回転軸線との第一交差角に基づいて設定された第一ねじれ角を有し、
前記第二加工用工具の前記工具刃の第二刃すじは、予め加工された前記第三歯面に対し前記第四歯面を加工可能なように、前記第四歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第二加工用工具の回転軸線との第二交差角に基づいて設定された第二ねじれ角を有し、
前記制御装置は、
前記第一加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第一加工用工具の前記第一刃すじ方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第一加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第一加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記第二加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第二加工用工具の前記第二刃すじ方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第二加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第二加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工装置。 - 加工物としての歯車を回転可能に支持する加工物支持装置と、
周方向に複数の工具刃を有し、前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具と、
前記加工用工具を回転可能に支持する工具支持装置と、
前記加工物に前記歯車の歯を加工するために、前記加工用工具の回転軸線を加工物の回転軸線に対し傾斜させた状態で、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作する制御装置と、
を備える歯車加工装置であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工するように構成され、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面に、予め第三歯面が加工された面に対して、前記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工するように構成され、
前記加工用工具の前記工具刃の刃すじは、所定のねじれ角を有し、
前記制御装置は、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角とは異なる第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工装置。 - 前記第一交差角は、前記第二歯面のねじれ角と前記第一加工用工具の前記工具刃の前記第一刃すじの前記第一ねじれ角との差であり、
前記第二交差角は、前記第四歯面のねじれ角と前記第二加工用工具の前記工具刃の前記第二刃すじの前記第二ねじれ角との差である、請求項1に記載の歯車加工装置。 - 前記第一交差角は、前記第二歯面のねじれ角と前記加工用工具の前記工具刃の前記刃すじのねじれ角との差であり、
前記第二交差角は、前記第四歯面のねじれ角と前記加工用工具の前記工具刃の前記刃すじのねじれ角との差である、請求項2に記載の歯車加工装置。 - 前記制御装置は、前加工としての塑性加工により前記第二歯面及び前記第四歯面に対応する位置にバリを有する前記加工物に対して前記第二歯面及び前記第四歯面を加工し、前記第二歯面及び前記第四歯面を加工する際に前記バリを除去する加工を行う、請求項1-4の何れか1項に記載の歯車加工装置。
- 前記歯車は、シンクロメッシュ機構のスリーブであり、
前記歯車加工装置は、前記第二歯面及び前記第四歯面として、前記スリーブの回転軸線方向に対して角度を有する歯面であり、前記スリーブの内周歯に設けられるギヤ抜け防止部の歯面を加工するように構成されている、請求項1-5の何れか一項に記載の歯車加工装置。 - 前記歯車加工装置は、前記第二歯面及び前記第四歯面としての前記スリーブの内周歯に設けられるギヤ抜け防止部の歯面として、前記スリーブの内周歯の軸方向端面に設けられるチャンファ歯面及び前記チャンファ歯面に連なるテーパ歯面を加工するように構成されている、請求項6に記載の歯車加工装置。
- 周方向に複数の工具刃を有し前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具により、加工物に歯車の歯を加工する歯車加工方法であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工し、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面において、予め第三歯面が加工された面に対して、記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工し、
前記加工用工具として、第一加工用工具、及び、前記第一加工用工具とは異なる第二加工用工具を用い、
前記第一加工用工具の前記工具刃の第一刃すじは、予め加工された前記第一歯面に対し前記第二歯面を加工可能なように、前記第二歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第一加工用工具の回転軸線との第一交差角に基づいて設定された第一ねじれ角を有し、
前記第二加工用工具の前記工具刃の第二刃すじは、予め加工された前記第三歯面に対し前記第四歯面を加工可能なように、前記第四歯面のねじれ角及び前記加工物の回転軸線と前記第二加工用工具の回転軸線との第二交差角に基づいて設定された第二ねじれ角を有し、
前記歯車加工方法は、
前記第一加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第一加工用工具の前記第一刃すじ方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第一加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第一加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記第二加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記第二加工用工具の前記第二刃すじ方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記第二加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記第二加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記第一加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工方法。 - 周方向に複数の工具刃を有し前記工具刃の軸方向端面をすくい面とする加工用工具により、加工物に歯車の歯を加工する歯車加工方法であって、
前記歯車の歯における一方側面において、予め第一歯面が加工された面に対して、前記第一歯面とねじれ角が異なる第二歯面を加工し、
前記歯車の歯における前記一方側面に対して周方向に対向する他方側面において、予め第三歯面が加工された面に対して、記第三歯面とねじれ角が異なる第四歯面を加工し、
前記加工用工具として、第一加工用工具、及び、前記第一加工用工具とは異なる第二加工用工具を用い、
前記加工用工具の前記工具刃の刃すじは、所定のねじれ角を有し、
前記歯車加工方法は、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して第一交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第一歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第一歯面が予め加工された前記一方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第二歯面を加工し、
前記加工用工具の回転軸線を前記加工物の回転軸線に対して前記第一交差角とは異なる第二交差角となるように傾斜させ、且つ、前記加工用工具の刃すじの方向を予め加工された前記第三歯面の歯すじ方向に対して傾斜させた状態として、前記加工用工具を前記加工物と同期回転させながら前記加工用工具を前記加工物の回転軸線に平行な方向に相対的に送り操作することで、前記第三歯面が予め加工された前記他方側面に前記加工用工具の前記すくい面により前記第四歯面を加工する、歯車加工方法。
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