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JP7040928B2 - インダクタ - Google Patents

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JP7040928B2 JP2017233483A JP2017233483A JP7040928B2 JP 7040928 B2 JP7040928 B2 JP 7040928B2 JP 2017233483 A JP2017233483 A JP 2017233483A JP 2017233483 A JP2017233483 A JP 2017233483A JP 7040928 B2 JP7040928 B2 JP 7040928B2
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Description

本発明は、多フェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータ等の電源回路に使用されるインダクタに関する。
近年においては、サーバ及びストレージ等の電気機器において用いられるDC/DCコンバータに対して、消費電流の増大に対応するための大電流化及び低電圧化の要求が強まっている。また、当該電気機器の小型化の要求及び内部回路の複雑化が進んでいるため、当該電気機器に搭載されるDC/DCコンバータ自体の小型化の要求も強まっている。
従来から、DC/DCコンバータのスイッチング周波数をより高くする場合に、当該周波数の増大に対応させてコイルの巻線回数を減少させ、コイルのインダクタンス値を低下させることが可能であることが知られている。また、コイルの巻線回数を減少させると、直流抵抗が低下し、大電流化を図ることが可能になっている。例えば、特許文献1には、コイルの巻線回数を1ターンとしたインダクタが開示されている。
また、大電流化の要求への対応方法として、一つの電気機器又は電源回路において、複数の回路を並列で駆動して、供給される電流を各回路に分担する多フェーズ化が知られている。このような場合には、電気機器又は電源回路の各回路である各フェーズのそれぞれにインダクタが必要となり、インダクタの数量が増加して実装スペースが大きくなり、電気機器又は電源回路の小型化を図ることが困難となる。このような問題を解決する方法として、特許文献2には、ER型コアとI型コアの間に、電気的に独立した2つのコイルが配置された2フェーズ対応のインダクタが開示されている。
特開2000-68129号公報 特開2004-221474号公報
しかしながら、従来のようなERIコア(ER型コアとI型コアの組合せ)、EEコア(2つのE型コアの組合せ)、EIコア(E型コアとI型コアの組合せ)では、コア内の磁気損失であるコア損失への対応が不十分であり、要求されるインダクタの特性を満たすことができない問題がある。すなわち、多フェーズ方式のDC/DCコンバータにおける市場要求を十分に満たすことができていなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、優れた直流重畳特性及び直流抵抗を維持しつつもコア損失を低減し、多フェーズ方式のDC/DCコンバータの小型化に寄与可能なインダクタを提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係るインダクタは、巻線回数が1ターンであって、同一方向に延在する延在部をそれぞれが備える複数のコイルと、前記複数のコイルを収容する複数の凹部を備える第1コア部と、前記第1コア部と協働して前記複数のコイルの延在部を覆う第2コア部と、を有し、前記第1コア部と前記第2コア部とは、前記複数のコイルに電流を流して生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、互いに接触している。
上述したインダクタは、巻線回数が1ターンのコイルを複数有しているため、優れた直流抵抗及び直流重畳特性を確保することが可能となる。また、第1コア部と第2コア部とは、複数のコイルに電流を流して生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、互いに接触しているため、磁力線同士の干渉が生じやすい領域において磁束が途切れることがなくなる。これにより、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域におけるコア部材のギャップの影響が低減し、インダクタ自体のコア損失を低減することができる。
本発明の第2の態様に係るインダクタは、上記第1の態様に係るインダクタにおいて、前記第2コア部は、前記第1コア部の凹部に嵌合する凸部を備えることである。これにより、コイルを強固に保持することが可能となり、コイルのずれ及び脱離が防止されることになる。
本発明の第3の態様に係るインダクタは、上記第1又は第2の態様に係るインダクタにおいて、前記複数のコイルは、前記延在部に両端から前記第1コア部及び前記第2コア部の表面に沿って延在する端子部を備えることである。これにより、優れた直流抵抗及び直流重畳特性を維持しつつも、インダクタを回路基板に容易に実装できることが可能となり、インダクタ自体の小型化も図ることができる。
本発明の第4の態様に係るインダクタは、上記第1乃至第3の態様のいずれかに係るインダクタにおいて、前記第1コア部は、H状の外形形状を備え、前記第2コア部は、前記第1コア部を挟持することである。これにより、磁力線同士の干渉が生じやすい領域におけるコア部材のギャップの影響がより低減し、インダクタ自体のコア損失をより一層低減させ、更にはインダクタを回路基板により容易に実装できることが可能となり、インダクタ自体のより一層の小型化も図ることができる。
本発明の第5の態様に係るインダクタは、上記第1乃至第3の態様のいずれかに係るインダクタにおいて、前記第1コア部は、直方体の4つの側面のそれぞれに前記凹部が形成された外形形状を備え、前記第2コア部は、前記第1コア部の前記凹が形成された4つの面を囲むことである。これにより、4フェーズ方式のDC/DCコンバータに対応することが可能となり、DC/DCコンバータの小型化をより一層図ることが可能になる。
本発明に係るインダクタによれば、優れた直流重畳特性及び直流抵抗を維持しつつもコア損失を低減し、多フェーズ方式のDC/DCコンバータの小型化に寄与することができる。
実施例に係るインダクタの分解斜視図である。 実施例に係るインダクタの斜視図である。 図2の線III-IIIに沿ったインダクタの断面図である。 実施例に係るインダクタの磁場の状態を示す図である。 比較例に係るインダクタの磁場の状態を示す図である。 変形例に係るインダクタの断面図である。
以下、図面を参照し、本発明によるインダクタの実施の形態について、実施例及び変形例に基づき詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施例及び変形例の説明に用いる図面は、いずれも本発明によるインダクタ及びその構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、又は省略等を行っており、各構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。更に、実施例及び変形例で用いる様々な数値は、いずれも一例を示すものであり、必要に応じて様々に変更することが可能である。
<実施例>
以下において、図1乃至図3を参照しつつ、本実施例に係るインダクタ10の構造について説明する。ここで、図1は本実施例に係るインダクタ10の分解斜視図である。また、図2は本実施例に係るインダクタ10の斜視図である。更に、図3は、図2の線III-IIIに沿ったインダクタ10の断面図である。ここで、図1における一方向をX方向と定義し、X方向に直交する方向をY方向、及びZ方向と定義するとともに、特にインダクタ10の高さ方向をZ方向と定義する。
図1乃至図3から分かるように、本実施例に係るインダクタ10は、2つのコイル(第1コイル11及び第2コイル12)、3つのコア(第1コア13、第2コア14、及び第3コア15)から構成されている。また、インダクタ10は、図2に示すように、構成部材を組み立てることにより、後述する端子部が側面に露出した略直方体状の外形を有することになる。更に、インダクタ10において、第1コイル11及び第2コイル12は3つのコアによって電気的に接続されることなく、すなわち2つのコイルが電気的に独立して設けられていることから、インダクタ10は2フェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータ等の電源回路に使用が可能となっている。
図1に示すように、第1コイル11及び第2コイル12のそれぞれは、巻線回数が1ターンであって、平板状の金属板を折り曲げ及び切断等の各種の加工を施すことによって得られる。例えば、金属板としては、銅板を使用することができるが、これに限定されることなく、要求されるインダクタ10の電気的特性に応じて、種々の金属を使用することができる。このように第1コイル11の巻線回数を1ターンとすることにより、優れた直流抵抗及び直流重畳特性を確保することが可能となる。
また、第1コイル11及び第2コイル12は、同一の形状を有しており、3つのコアによって挟まれて保持される際には同一方向に延在し、Y方向を対称軸として線対称となるように配設される。図1に示すように、第1コイル11は、Y方向に延在する延在部11a、及び延在部11aの両端から第1コア13及び第2コア14の表面に沿ってZ方向に延在する端子部11bから構成されている。より具体的に、第1コイル11は、延在部11aの両端においてX方向に折れ曲り且つZ方向に延在する形状を有し、換言すると、第1コイル11の全体形状は、略コ字状となっている。
ここで、延在部11aの主な機能としては、第1コイル11に電流を流した場合に磁場を発生することである。一方、端子部11bは、インダクタ10を2フェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータ等の電源回路に実装する際に、半田付けをする部分として主に機能する。このような第1コイル11の略コ字形状により、巻線回数が1ターンとしつつも、回路基板に容易に実装できる構造がとられているため、優れた直流抵抗及び直流重畳特性を維持しつつも、インダクタ10の小型化を図ることができる。
同様に、第2コイル12は、Y方向に延在する延在部12a、及び延在部12aの両端から第1コア13及び第3コア15の表面に沿ってZ方向に延在する端子部12bから構成されている。より具体的には、図1に示すように、第2コイル12も、延在部12aの両端においてX方向に折れ曲り且つZ方向に延在する形状を有し、第2コイル12の全体形状は略コ字状となっている。
第1コア13の材料としては、例えば、MnZn系フェライト磁性材料、又はNiZn系フェライト磁性材料を使用してもよい。また、第1コア13は、直方体の2つの面(YZ面)のそれぞれに、Y方向に延在する凹部(溝)13aが形成されている。すなわち、第1コア13のXZ面における形状はH状となり、換言すると、第1コア13はH状の外形形状を備えている。ここで、第1コア13の凹部13aには、第1コイル11の延在部11a及び第2コイル12の延在部12aが収容されることになる。
第2コア14及び第3コア15は、同一の形状を有しており、第1コア13と協働して2つのコイルの延在部11a,12aを覆う際には、Y方向を対称軸として線対称となるように配設される。すなわち、第2コア14及び第3コア15は、第1コア13をX方向において挟持している。また、第2コア14及び第3コア15は、平板に凸部(突起)が形成された外形形状を備えている。具体的に、第2コア14は、平板部14a、及び第1コア13の凹部13aに嵌合する凸部14bから構成されている。同様に、第3コア15は、平板部15a、及び第1コア13の凹部13aに嵌合する凸部15bから構成されている。
ここで、第2コア14の凸部14bが第1コア13の凹部13aに嵌合されると、第1コア13の凹部13aの底面と第2コア14の凸部14bの頂面との間において、第1コイル11の延在部11aが挟持されることになる。同様に、第3コア15の凸部15bが第1コア13の凹部13aに嵌合されると、第1コア13の凹部13aの底面と第3コア15の凸部15bの頂面との間において、第2コイル12の延在部12aが挟持されることになる。これにより、第1コイル11及び第2コイル12が強固に保持されることになり、コイルのずれ及び脱離が防止されることになる。
なお、本実施例においては、中央に位置する第1コア13を主コア部(第1コア部)とし、両端に位置する第2コア14及び第3コア15を副コア部(第2コア部)としている。また、3つのコアの接合については、絶縁性の接着剤を使用してもよいが、テープ又はバンドによっておこなってもよい。
次に、図4に示すように、本実施例に係るインダクタ10の第1コイル11及び第2コイル12に電流を流すと、XZ面において第1コイル11及び第2コイル12を中心とする磁場が生じることになる。特に、本実施例に係るインダクタ10においては、第1コイル11及び第2コイル12に電流を流した際に生じる磁力線が、インダクタ10の中央部において近接することになる。なお、近接とは、磁力線同士が接触することではなく、非常に近づくことを意味する。ここで、図4は、本実施例に係るインダクタ10の磁場の状態を示す模式図である。
図4に示すように、インダクタ10の中央部にはH型形状の第1コア13が位置しているため、当該磁力線同士が近接する領域においては、コア部材のギャップ(隙間)が存在していない。一方で、当該磁力線同士が近接しない(すなわち、互いに干渉しない)領域において、当該ギャップである第1コア13と第2コア14との境界(接触面)、及び第1コア13と第3コア15との境界(接触面)が存在する。換言すると、第1コア13と第2コア14、及び第1コア13と第3コア15は、第1コイル及び第2コイルに電流を流した際に生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、互いに接触していることになる。
このような構成により、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域において、磁束が途切れることがなくなる。このため、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域におけるコア部材のギャップの影響を低減することができ、インダクタ10自体のコア損失を低減することができる。
一方、図5に示すように、比較例に係るインダクタ20は、公知の構造を備える一般的なインダクタである。具体的に、インダクタ20は、E型の第1コア21及び第2コア22を組み合わせたEEコアを有しており、第1コア21と第2コア22との間の空間に伝的に独立した第1コイル23及び第2コイル24が配設されている。すなわち、比較例に係るインダクタ20も、フェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータ等の電源回路に使用が可能となっている。ここで、図5は、比較例に係るインダクタ20の磁場の状態を示す模式図である。
比較例に係るインダクタ20は、上述した実施例に係るインダクタ10とは異なり、図5に示すように、第1コイル23及び第2コイル24に電流を流した際に生じる磁力線が近接する領域には、第1コア21と第2コア22との境界(接触面)が存在している。すなわち、比較例に係るインダクタ20における第1コア21と第2コア22とは、第1コイル23及び第2コイル24に電流を流して生じる磁力線が互いに近接する領域において、互いに接触していることになる。
このような構成においては、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域において、磁束が途切れることになる。このため、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域におけるコア部材のギャップの影響を低減することができず、インダクタ20自体のコア損失の低減が困難となっている。
上述した実施例に係るインダクタ10と、比較例に係るインダクタ20とについて、コア損失特性に関するシミュレーションを行ったが、比較例のコア損失が5.78W(ワット)に対して、実施例のコア損失は4.22W(ワット)という結果が得られた。すなわち、実施例に係るインダクタ10は、比較例に係るインダクタ20と比較して、コア損失を低減できるということが、シミュレーションの数値からも確認することができた。なお、シミュレーションにおいては、インダクタ10とインダクタ20とは、寸法を同一としつつ、コアの構造のみが異なるように設定した。すなわち、コアの構造の相違のみが、シミュレーションの結果の相違に起因するようにした。
以上のように、本実施例に係るインダクタ10は、巻線回数が1ターンの第1コイル11及び第2コイル12を有しているため、優れた直流抵抗及び直流重畳特性を確保することが可能となる。また、主コア部である第1コア13と副コア部である第2コア14及び第3コア15とは、第1コイル11及び第2コイル12に電流を流して生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、互いに接触しているため、磁力線同士の干渉が生じやすい領域において磁束が途切れることがない。これにより、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域におけるコア部材のギャップの影響が低減し、インダクタ10自体のコア損失を低減することができる。これのことを換言すると、本実施例に係るインダクタ10は、優れた直流重畳特性及び直流抵抗を維持しつつもコア損失を低減し、多フェーズ方式のDC/DCコンバータの小型化に寄与することができる。
<変形例>
上述した実施例に係るインダクタ10は、2フェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータ等の電源回路に使用が可能となっていたが、コイル数を増加させて、他のフェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータに使用可能としてもよい。例えば、図6に示すような4フェーズ方式対応型としてよい。以下において、図6を参照しつつ、他のフェーズ方式の電源回路に対応可能なインダクタを変形例として説明する。ここで、図6は、図3と同様に示す、変形例に係るインダクタの断面図である。
図6に示すように、変形例に係るインダクタ30は、第1コア33に形成された4つの凹部の底部に4つのコイル(第1コイル31、第2コイル32、第3コイル36、及び第4コイル37)が配置され、当該4つのコイルを第1コア33と協働して覆い且つ挟持する4つのコア(第2コア34、第3コア35、第4コア38、及び第5コア39)が第1コア33の4つの面を囲んで配置された構造を有している。すなわち、インダクタ30は、上述した実施例に係るインダクタ10と比較して、中央に位置する主コア部の2つのXY面にも凹部が追加されて設けられ、当該凹部に対してもコイル及び副コア部が設けられた構造を有している。
より具体的に、第1コア33は、直方体の4つの側面(2つのYZ面、及び2つのXY面)のそれぞれに凹部が形成された外形寸法を備えている。また、第2コア34、第3コア35、第4コア38、及び第5コア39(すなわち、第2コア部)は、上述した実施例の第2コア14と同一の形状を有している。更に、第1コイル31、第2コイル32、第3コイル36、及び第4コイル37は、上述した実施例の第1コイル11と同一の形状を有している。
以上のことから、変形例に係るインダクタ30も、優れた直流重畳特性及び直流抵抗を維持しつつもコア損失を低減し、多フェーズ方式のDC/DCコンバータのより一層の小型化に寄与することができる。
なお、上述した実施例及び変形例においては、2フェーズ方式又は4フェーズ方式の非絶縁型DC/DCコンバータ等の電源回路に使用可能なインダクタを説明したが、例えば、インダクタの中央に位置する主コア部を三角柱状に形成し、当該主コア部の側面に3つのコイル及び副コア部(3つのコア)を設け、3フェーズ方式の電源回路に対応させてもよい。すなわち、主コア部の周囲に複数のコイル及び副コア部を配置し、当該複数のコイルに電流を流して生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、主コア部と副コア部とが互いに接触するように調整することを前提とし、主コア部の形状を適宜選択しつつ、コイルの数量を調整することで、他のフェーズ方式の電源回路に使用可能なインダクタも実現することができる。また、上述した実施例に係るインダクタ10、及び変形例に係るインダクタ30を複数準備して並列接続することにより、更なる多フェーズ化に対応してもよい。
更に、上述した実施例及び変形例においては、インダクタの中央に位置する主コア部に凹部を設け、副コア部に凸部を設けていたが、主コア部に凸部を設け、副コア部に凹部を設けるようにしてもよい。このような場合であっても、主コア部と副コア部とは、コイルに電流を流して生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、互いに接触しているため、磁力線同士の干渉が生じやすい領域において磁束が途切れることがない。これにより、当該磁力線同士の干渉が生じやすい領域におけるコア部材のギャップの影響が低減し、インダクタ自体のコア損失を低減することができる。
10 インダクタ
11 第1コイル
11a 延在部
11b 端子部
12 第2コイル
12a 延在部
12b 端子部
13 第1コア(第1コア部)
13a 凹部
14 第2コア(第2コア部)
14a 平板部
14b 凸部
15 第3コア(第2コア部)
15a 平板部
15b 凸部

Claims (5)

  1. 巻線回数が1ターンであって、同一方向に延在する延在部をそれぞれが備える複数のコイルと、
    前記複数のコイルを収容する複数の凹部を備える第1コア部と、
    前記第1コア部と協働して前記複数のコイルの延在部を覆う第2コア部と、を有し、
    前記第1コア部と前記第2コア部とは、前記複数のコイルに電流を流して生じる磁力線が互いに近接する以外の領域において、互いに接触し、
    前記第2コア部は、前記第1コア部の凹部に嵌合する凸部を備えるインダクタ。
  2. 前記複数のコイルは、前記延在部に両端から前記第1コア部及び前記第2コア部の表面に沿って延在する端子部を備える請求項1記載のインダクタ。
  3. 前記第1コア部は、H状の外形形状を備え、
    前記第2コア部は、前記第1コア部を挟持する請求項1または2に記載のインダクタ。
  4. 前記第1コア部は、直方体の4つの側面のそれぞれに前記凹部が形成された外形形状を備え、
    前記第2コア部は、前記第1コア部の前記凹部が形成された4つの面を囲む請求項1または2に記載のインダクタ。
  5. 前記複数のコイルのそれぞれの延在部は、平板状の形状を有し、
    前記延在部は、前記第1コア部の対応する凹部の底面と、前記第2コア部の凸部の頂面との間において挟持されて固定される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインダクタ。
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