JP7029996B2 - 鞍乗り型車両のシートフレーム構造 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、成形方法に制約を受けにくい鞍乗り型車両のシートフレーム構造を提供することにある。
また、上記発明において、車両側面視で左右の前記分割部(25L,25R)は、それぞれの後端部(25c)で締結されても良い。
また、上記発明において、前記分割部(25L,25R)の壁部(25v)の内側には、リブ(26B)が設けられ、前記リブ(26B)は、前記分割部(25L,25R)の長手方向に延び、且つ二つの前記クロスメンバー(65,66)のそれぞれの締結部(25f,25h)の間に設けられていても良い。
また、上記発明において、前記分割部(25L,25R)の前記メインフレーム(22
)との締結部(25a,25b)周辺には、肉盛部(26r,26s)が形成されていて
も良い。
また、上記発明において、車両側面視で左右の分割部は、それぞれの後端部で締結されるので、左右の分割部の各前端部をメインフレームに締結した場合に、左右の分割部の各後端部同士を締結することで、左右の分割部を効果的に連結できる。
また、上記発明において、分割部の壁部の内側には、リブが設けられ、リブは、分割部の長手方向に延び、且つ二つのクロスメンバーのそれぞれの締結部間に設けられているので、締結部間にリブを設けることで、締結部に加わる荷重をリブ側に分散させることができ、十分な強度及び剛性を確保できる。
また、上記発明において、分割部のメインフレームとの締結部周辺には、肉盛部が形成されているので、シートフレームのメインフレームとの締結部において、十分な強度及び剛性を確保できる。
図1は、本発明のシートフレーム構造を備える自動二輪車10を示す左側面図、図2は、車体フレーム11を示す左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して操舵可能に支持された前輪13と、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して揺動可能に支持された後輪16と、車体フレーム11の上部に設けられたシート17とを備える。自動二輪車10は、運転者がシート17に跨って乗車する鞍乗り型車両である。
主フレーム部11Aは、ヘッドパイプ21、左右一対のメインフレーム22、左右一対のピボットフレーム23及び左右一対のダウンフレーム24を一体に備える。
ヘッドパイプ21は、主フレーム部11Aの前端に設けられ、フロントフォーク12を操舵可能に支持する。左右のメインフレーム22は、ヘッドパイプ21から後方斜め下方に延び、上部で燃料タンク43を支持する。左右のピボットフレーム23は、左右のメインフレーム22の後端からそれぞれ下方に延び、車幅方向に渡されたピボット軸46でスイングアーム14を揺動可能に支持する。左右のダウンフレーム24は、左右のメインフレーム22の下部から下方に延び、左右のピボットフレーム23と共にエンジン35を支持する。
左右のシートフレーム25は、マグネシウム合金製であり、左右のメインフレーム22に前端部がボルト・ナット等の締結部材28で締結され、左右のメインフレーム22から後方斜め上方にそれぞれ延びてシート17及び同乗者用シート44を支持している。
エンジン35は、クランクケース36を備え、クランクケース36には変速機37が一体に設けられている。変速機37の出力は、チェーン41を介して後輪16に伝達される。シート17の後方には同乗者用シート44が配置されている。スイングアーム14は、後端部に設けられた車軸47を介して後輪16を支持している。
アッパーカウル52は、ヘッドライト56の周囲を覆うとともに上部中央にウインドスクリーン58が設けられる。ミドルカウル53は、アッパーカウル52の車幅方向外側から後方及び下方に延びて車体前部を両側方から覆う。ロアカウル54は、エンジン35を含む車体下部を覆う。
前輪13は、上方からフロントフェンダー61で覆われ、後輪16は、上方からリアフェンダー62で覆われている。
図3及び図4に示すように、シートフレーム25は、左右一対の左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rと、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rを連結する上下一対の上クロスメンバー65及び下クロスメンバー66とから構成される。
左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rと、上クロスメンバー65及び下クロスメンバー66とは、いずれもマグネシウム合金製であり、それぞれダイカスト成形により一体に成形される。
左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rは、形状が左右対称であり、各部の名称及び符号は同一であるため、以下では、代表して左フレーム半体25Lについてのみ説明する。なお、図によっては、右フレーム半体25Rのみ、又は左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rについて説明する。
左フレーム半体25Lの前部には、軽量化のための開口部25dが形成されている。開口部25dは、外部に露出している(図1参照)ため、自動二輪車10(図1参照)の意匠性を向上させることができる。
下クロスメンバー66は、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rのそれぞれの下部に複数のボルトで締結される。その締結用のボルトは、下クロスメンバー66の両端部に開けられたボルト挿通穴66jに通される。
左右の締結部65aは、車幅方向の両端部に設けられ、複数のボルト挿通穴65jを有する部分であり、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの上部に締結される。接続部65bは、左右の締結部65a間を接続する部分である。前屈曲部65cは、左右の締結部65a及び接続部65bの前縁から下方に屈曲している。後屈曲部65dは、左右の締結部65a及び接続部65bの後縁から上方に屈曲している。
このように、上クロスメンバー65に前屈曲部65c及び後屈曲部65dを設けることで、上クロスメンバー65の剛性を高めることができ、ひいては、シートフレーム25の剛性を向上させることができる。
左右の締結部66aは、車幅方向の両端部に設けられ、複数のボルト挿通穴66jを有する部分であり、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの下部に締結される。接続部66bは、左右の締結部66a間を接続する平板状の部分である。前屈曲部66cは、左右の締結部66a及び接続部66bの前縁から下方に屈曲している。後屈曲部66dは、左右の締結部66a及び接続部66bの後縁から上方に屈曲している。
このように、下クロスメンバー66に前屈曲部66c及び後屈曲部66dを設けることで、下クロスメンバー66の剛性を高めることができ、ひいては、シートフレーム25の剛性を向上させることができる。
また、このシートフレーム25には、上述したAM50A又はAM60Bの材料に、希土類を2.0~5.0wt%添加すれば、耐食性に加えて高温強度を向上させることができる。
左フレーム半体25Lは、前端から後端に向かうにつれて次第に幅が狭くなるように形成されている。
左フレーム半体25Lは、主フレーム部被取付部25a,25bにそれぞれ開けられたボルト挿通穴25eと、上部に設けられた一対の上側ボス部25f,25jと、後端結合部25cに開けられたボルト挿通穴25g(図3、図4参照)とを備える。左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rのそれぞれのボルト挿通穴25gにはボルト69が通され、ボルト69の先端部にナット(不図示)がねじ結合される。これにより、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの後端結合部25c同士がボルト69及びナットによって締結される。
なお、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25R(図3参照)のそれぞれの後端結合部25cにおいて、一方の後端結合部25cにボルト挿通穴25gを設け、他方の後端結合部25cにねじ穴を設けて、ボルト挿通穴25gに通したボルト69の先端部を上記ねじ穴にねじ結合しても良い。
図3及び図5において、左フレーム半体25Lの下部には、それぞれ車幅方向内方に突出するように一対の内側ボス部25hが一体に形成されている。一対の内側ボス部25hは、下クロスメンバー66が締結される部分である。一対の内側ボス部25hには、それぞれねじ穴26vが形成され、ねじ穴26vにボルト68がねじ込まれて下クロスメンバー66が締結される。
図6に示すように、シートフレーム25に前後方向に延びる中心線25Wを引いたときに、シートフレーム25は、中心線25Wに対して左右対称である。中心線25Wは、自動二輪車10(図1参照)の車幅方向の中央を通って前後方向に延びる車体中心線と一致する。即ち、シートフレーム25は、車幅方向中央で左フレーム半体25Lと右フレーム半体25Rとに分割されている。
左フレーム半体25Lは、車両前方に向かうにつれて次第に車幅方向外側に変位する前部25Xと、前部25Xの後端から後方に延びる中間部25Yと、中間部25Yの後端から後方に向かうにつれて次第に車幅方向内側に変位する後部25Zとから一体に構成される。
前部25Xには、主フレーム部被取付部25a,25bが設けられる。下側の主フレーム部被取付部25b(詳しくは、外側面25p)は、上側の主フレーム部被取付部25a(詳しくは、外側面25q)よりも突出量δ1だけ車幅方向外側に突出している。
タンク締結部27aは、前部25Xの最も上方に突出した部分であり、燃料タンク43を取付けるための取付穴27cが開けられている。カバー部材締結部27bは、前部25Xの最も車幅方向内側に突出した薄肉の部分であり、締結用ボルト(不図示)がねじ込まれるねじ穴27dが上下に延びている。薄肉部としてのカバー部材締結部27bは、薄肉であってもダイカスト成形により強度・剛性が確保されている。
例えば、カバー部材であるタンクシェルターやIMU用カバーを支持するために、カバー部材締結部27bに代えて別体の鋼板製ステーを設けると、鋼板製ステーを左フレーム半体に締結する締結部材が必要(部品数増加、組付工数増加)である。更に、ステー自体及び締結部材の重量がカバー部材締結部27bの重量よりも増える(重量増)。
傾斜部25kには、一対の上側ボス部25f,25jが設けられている。
また、中間部25Yと後部25Zとの接続部25n、詳しくは接続部25nの上部には、シート17(図1参照)の後端部を締結するシート締結部27eが上方に突出するように一体に設けられている。シート締結部27eは、締結のためのボルトがねじ込まれるねじ穴27fを備える。
更に、後部25Zの傾斜部25kの上部には、同乗者用シート44(図1参照)に設けられるシート用ベルト(不図示)の端部を締結するベルト締結部27gが上方に突出するように一体に設けられる。ベルト締結部27gは、締結のためのボルトがねじ込まれるねじ穴27hを備える。
上クロスメンバー65の接続部65bには、開閉可能とされた同乗者用シート44(図1参照)の係合と係合状態のロック(施錠)とを行うシートロック装置(不図示)が設けられる。接続部65bに形成された前後に延びる長穴65pは、同乗者用シート44の下面に設けられたストライカ(不図示)が挿入される部分であり、ストライカは施錠装置に係合可能である。
中間部25Yの下部には、ステップブラケット(不図示)を締結する一対のブラケット締結部27jが形成されている。ステップブラケットには、同乗者が足を載せるピリオンステップ(不図示)が取付けられる。ブラケット締結部27jは、締結のためのボルトがねじ込まれるねじ穴27kを備える。
下クロスメンバー66は、車幅方向に延び、後屈曲部66dが車両前方に凸となるように湾曲している。
図6及び図7において、上クロスメンバー65の一部(前部)と下クロスメンバー66とが重なっている。
また、車両側面視で、左右の分割部としての左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rは、それぞれの後端部としての後端結合部25cで締結される。
この構成によれば、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの各前端部をメインフレーム22に締結した場合に、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの各後端結合部25c同士を締結することで、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rを効果的に連結できる。
図8に示すように、上側の主フレーム部被取付部25a(詳しくは、内側面25s)は、下側の主フレーム部被取付部25b(詳しくは、内側面25t)よりも突出量δ2だけ車幅方向内側に突出している。
以上の図6及び図8から、下側の主フレーム部被取付部25bは、上側の主フレーム部被取付部25aよりも車幅方向外側寄りに配置される。このため、左右の主フレーム部被取付部25bの間隔をより大きくすることができ、シートフレーム25を左右のメインフレーム22(図2参照)に強固に固定できる。
また、上クロスメンバー65は、メンバー中央部65k、左右一対のメンバー傾斜部65g及び左右一対のメンバー側部65hから構成される。
メンバー中央部65kは、接続部中央部65eと、前屈曲部65cにおける接続部中央部65eの前方部分と、後屈曲部65dにおける接続部中央部65eの後方部分とに亘って形成される。
メンバー傾斜部65gは、接続部傾斜部65fと、前屈曲部65cにおける接続部傾斜部65fの前方部分と、後屈曲部65dにおける接続部傾斜部65fの後方部分とに亘って形成される。
メンバー側部65hは、締結部65aと、前屈曲部65cにおける締結部65aの前方部分と、後屈曲部65dにおける締結部65aの後方部分とに亘って形成される。
上記したように、上クロスメンバー65を上下方向に凹凸を有する形状とすることで、上クロスメンバー65の剛性を高めることができる。
図9に示すように、左フレーム半体25Lの前部25Xは、前端から後端側へ車幅方向内側に凸となるように湾曲しながら延びている。背面視では、上クロスメンバー65は、大部分が左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rのそれぞれの後部25Zに重なっている。
図8及び図9において、シートフレーム25では、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rのそれぞれの後部25Zと、上クロスメンバー65と、下クロスメンバー66とで囲まれる空間70が形成される。即ち、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rのそれぞれの後部25Zと、上クロスメンバー65と、下クロスメンバー66とは、空間70を形成する立体構造を成している。これにより、この立体構造によっても、シートフレーム25の剛性・強度を向上させることができる。
ステー締結部27mは、傾斜部25kの下部から車幅方向内側に延びる内側延出部27pと、内側延出部27pの先端から下方に延びる下方延出部27qとから構成される。ステー締結部27nは、傾斜部25kの下部から車幅方向内側に延びる内側延出部27rと、内側延出部27rの先端から下方に延びる下方延出部27sとから構成される。
下方延出部27q,27sには、フェンダーステーを締結するボルト(不図示)を通すボルト挿通穴27tを備える。
図10及び図11に示すように、左フレーム半体25Lは、内面25uを有する側壁25vと、側壁25vの内面25uに車幅方向内側に突出するように一体に形成された縁部リブ26A、中央リブ26B、縦リブ群26Cとを備える。
縁部リブ26Aは、側壁25vの上縁及び下縁に形成された上リブ26e及び下リブ26fからなる。
上リブ26e及び下リブ26fは、左フレーム半体25Lの前部25Xから後部25Z(後部25Zの後端結合部25cは除く。)に亘って形成され、上リブ26eと下リブ26fとの上下方向の間隔は、前部25Xから後部25Zに向かうにつれて次第に狭くなっている。
ここで、図11において、側壁25v、上リブ26e、下リブ26f及び中央リブ26Bのそれぞれの肉厚をT1、T2、T3、T4とする。中央リブ26Bは、上リブ26eの肉厚T1の中央及び下リブ26fの肉厚T2の中央から等しい距離Lの位置に配置されている。
即ち、図10において、上リブ26eと下リブ26fとから等距離の位置に中心線75を引いたときに、中心線75上に直線状とされた中央リブ26Bが配置されている。
図10及び図11において、縦リブ群26Cは、上リブ26eと下リブ26fとの間に渡された複数のリブからなり、前傾斜リブ26g、後傾斜リブ26h及び複数の縦リブ26j,26k,26m,26n,26p,26qを備える。
側壁25v、上リブ26e及び下リブ26fは、断面U字状に形成され、また、側壁25v、上リブ26e、下リブ26f及び中央リブ26Bは、断面E字状に形成されている。側壁25vの肉厚T1は、上リブ26eの肉厚T2よりも薄い(T1<T2)。
前傾斜リブ26gは、前部25Xに形成され、後傾斜リブ26hは、中間部25Yに形成されている。
前傾斜リブ26gは、前上がりに傾斜し、後傾斜リブ26hは、後上がりに傾斜している。前傾斜リブ26g及び後傾斜リブ26hの内面25uからの高さは、上リブ26e及び下リブ26fとの接続部では、上リブ26e及び下リブ26fと同一高さであり、上リブ26e及び下リブ26fから中央リブ26Bに向かうにつれて次第に低くなっている。
複数の縦リブ26j,26k,26m,26n,26p,26qは、車両後方に配置されるものほど長さが次第に短くなっている。複数の縦リブ26j,26k,26m,26n,26p,26qのうち、縦リブ26j,26k,26m,26pは、内面25uからの高さが中央リブ26Bと同一である。縦リブ26n,26qは、内面25uからの高さが、縦リブ26j,26k,26m,26pよりも上リブ26e側で低く、下リブ26f側で高い。
上記したように、前部25X及び中間部25Yに前傾斜リブ26g及び後傾斜リブ26hを設けることで、特に、前部25X及び中間部25Yの上下方向の曲げ剛性を高めることができる。更に、複数の縦リブ26j,26k,26m,26n,26p,26qを左フレーム半体25Lの全体に亘って設けることで、左フレーム半体25Lの剛性を向上させることができる。これにより、側壁25vの肉厚T1をより薄くできる。
また、ステー締結部27m,27nは、下リブ26fよりも薄肉に形成されている。薄肉部としてのステー締結部27m,27nは、薄肉であってもダイカスト成形により強度・剛性が確保されている。
この構成によれば、上側ボス部25f,25jと一対の内側ボス部25hとの間に中央リブ26Bを設けることで、上側ボス部25f,25j及び一対の内側ボス部25hに加わる荷重を中央リブ26B側に分散させることができる。これによって、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの十分な強度及び剛性を確保できる。
この構成によれば、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rを断面U字形状とすることで、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの強度及び剛性を高めることができる。これにより、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの薄肉化(例えば、側壁25vの薄肉化)を図ることができる。更に、中央リブ26Bを設けることで、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの十分な強度及び剛性を確保できる。
このように、主フレーム部被取付部25a,25bの近傍に開口部25dを設けても肉盛部26r,26sによって主フレーム部被取付部25a,25bを補強することができ、前部25Xの強度・剛性を高めることができる。
カバー部材締結部27bの車幅方向内側端部には、燃料タンク43(図1参照)の後端部に当接するラバー(不図示)を支持するラバー支持部27uが設けられる。ラバー支持部27uは、ラバーが差し込まれるラバー差し込み穴27vを備える。
本実施形態では、シートフレーム25をマグネシウム合金製とし、更に、車体装備品(燃料タンク43(図1参照)、カバー部材、シート17(図1参照)、ベルト、ステー、ブラケット、ラバー等)の締結部や支持部を一体に形成した。これにより、自動二輪車10(図1参照)の部品数や組付工数を削減し、且つ十分な軽量化を図ることが可能である。
シートフレーム25は、メインフレーム22から後方に向けて延びる。シートフレーム25は、左右二分割の鋳造品であるとともに、分割された左右の分割部としての左フレーム半体25L及び右フレーム半体25R同士を連結する少なくとも二つのクロスメンバーとしての上クロスメンバー65及び下クロスメンバー66を備える。
二つの上クロスメンバー65及び下クロスメンバー66は、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rにそれぞれ締付部材としてのボルト67,68により締結される。少なくとも一方の上クロスメンバー65、左フレーム半体25L及び右フレーム半体25Rの上方にシート17が配置される。他方の下クロスメンバー66は、一方の上クロスメンバー65と対向している。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車10(原動機付き自転車も含む)のみならず、前後輪のうち、前輪又は後輪を二輪とした自動三輪車や、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
17 シート
22 メインフレーム
25 シートフレーム
25a,25b 主フレーム部被取付部(締結部)
25c 後端結合部(後端部)
25f,25j 上側ボス部(締結部)
25h 内側ボス部(締結部)
25L 左フレーム半体(分割部)
25R 右フレーム半体(分割部)
25v 側壁(壁部)
26B 中央リブ(リブ)
26r,26s 肉盛部
65 上クロスメンバー(クロスメンバー)
66 下クロスメンバー(クロスメンバー)
75 中心線
Claims (5)
- メインフレーム(22)と、前記メインフレーム(22)に締結されるマグネシウム合金製のシートフレーム(25)とを備えた鞍乗り型車両のシートフレーム構造であって、
前記シートフレーム(25)は、前記メインフレーム(22)から後方に向けて延び、
前記シートフレーム(25)は、左右二分割の鋳造品であるとともに、分割された左右の分割部(25L,25R)同士を連結する二つの上下クロスメンバー(65,66)を備え、
前記上下クロスメンバー(65,66)は、左右の前記分割部(25L,25R)にそれぞれ締付部材により締結され、
一方の上クロスメンバー(65)及び左右の前記分割部(25L,25R)の上方にシート(17)が配置され、
他方の下クロスメンバー(66)は、一方の前記上クロスメンバー(65)と対向して配置され、
左右の前記分割部(25L,25R)の壁部(25v)の内側にはそれぞれリブ(26B)が設けられ、前記リブ(26B)は左右の前記分割部(25L,25R)の長手方向に延び、且つ前記上下クロスメンバー(65,66)のそれぞれの締結部(25f,25j,25h)の間に設けられている
ことを特徴とする鞍乗り型車両のシートフレーム構造。 - 左右の前記分割部(25L,25R)は、車幅方向中央で左右に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のシートフレーム構造。
- 車両側面視で左右の前記分割部(25L,25R)は、それぞれの後端部(25c)で締結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のシートフレーム構造。
- 前記分割部(25L,25R)は車幅方向に切った断面が車幅内方を開口するU字形状であり、U字の中心線(75)上に前記リブ(26B)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のシートフレーム構造。
- 前記分割部(25L,25R)の前記メインフレーム(22)との締結部(25a,25b)周辺には、肉盛部(26r,26s)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のシートフレーム構造。
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