JP7027954B2 - 電子時計および指針制御方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、以上の態様では、記憶部に記憶された単位時間ごとの変化量から、変動後の所定期間における変化量の最大値または最小値を算出することが可能である。従って、以上の態様によれば、所定期間の始期が変動する場合であっても、ユーザーは、所定期間において所定範囲を超えた変化量の最大値または最小値を把握することが可能になる。
一方、高度の単位時間当たりの変化量を算出する他の方法としては、以下に示す2つの方法がある。第1方法では、電子時計は、GPS(Global Positioning System)衛星等の位置情報衛星から得られる衛星信号から第1位置と第2位置とを算出し、算出した第1位置および第2位置の高さ方向の距離を算出し、第1位置の時刻と第2位置の時刻と、算出した高さ方向の距離とに基づいて、高度の単位時間当たりの変化量を算出する。第2方法では、電子時計は、3軸加速度センサーから得られる3軸方向の加速度のうち、高さ方向の加速度を抽出し、抽出した加速度に積分を施すことにより高度の単位時間当たりの変化量を算出する。
しかしながら、第1方法では、位置を算出するために、少なくとも4つの衛星から衛星信号を受信し、緯度、経度、高度、および、時刻という4つの変数の値を求めなければならないため、第5態様にかかる方法より処理負荷がかかる。第2方法では、加速度を計測し続けなければならないため、第5態様にかかる方法より処理負荷がかかる。以上により、第5態様によれば、第1方法および第2方法と比較して、電子時計にかかる処理負荷を軽減させることが可能になる。
以下、第1実施形態にかかる電子時計Wを説明する。
時刻表示モードでは、電子時計Wは、現在時刻を表示することができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23aを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを時刻表示モードに設定する。
昇降度表示モードでは、電子時計Wは、昇降度を表示することができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23bを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを昇降度表示モードに設定する。
コンパスモードでは、電子時計Wは、地理学的な真北(以下、単に「真北」と称する)の方位を示すことができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23cを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードをコンパスモードに設定する。
気圧表示モードでは、電子時計Wは、電子時計Wの周囲の気圧、および、気圧の単位時間当たりの変化量の正負(以下、「気圧傾向」と称する)を示すことができる。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23dを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを気圧表示モードに設定する。
目盛り26には、電子時計Wの動作状態を示す記号と、電子時計Wの電池残量を示す記号と、目盛り線28とが配置されている。電子時計Wの動作状態として、基本動作状態と、機内動作状態とを有する。基本動作状態とは、電子時計Wが、現在日時を表示する他、外部からの電波を受信可能な状態である。機内動作状態とは、飛行機の機内にある場合に利用され、電波の受信が制限された状態である。目盛り26には、基本動作状態を示す文字27a「M」と、機内動作状態を示す飛行機を模したアイコン27bと、電子時計Wの電池残量が満充電状態であることを示す文字27c「F」と、電子時計Wの電池残量が完全放電状態であることを示す文字27d「E」とが配置されている。
電子時計W内に配置された記号の色は、白色またはオレンジ色であり、表示部10に配置された記号の背景色(以下、「記号背景色」と称する)は、黒色である。記号には、数字、文字、文字列、マス目、および、目盛り線を含む。なお、背景色とは、前述の記号以外の領域であり、特に、表示部10に含まれる文字板10a、ダイヤルリング14と、ベゼル15の色である。図1では、白色の記号を、黒の塗りつぶしにより示し、オレンジ色の記号を、白抜きにより示す。GPSレシーバー2、3軸磁気センサー3および気圧センサー4といった電子時計Wが有するセンサーが計測した計測結果の少なくとも一部を示す数字の色(以下、「計測結果数字色」と称する)は、白色である。計測結果には、センサーが計測した値そのものも含まれるし、計測した値に何らかの処理を施して得られた値も含まれる。時刻に関する記号の色(以下、「時刻記号色」)は、オレンジ色である。
計測結果の少なくとも一部を示す数字は、具体的には、目盛り14cの数字、目盛り31a内の数字、目盛り42p内の数字、目盛り42m内の数字、および目盛り42z内の数字である。目盛り14cの数字は、上述したように、センター指針13に指示されることによって、気圧センサー4が計測した計測結果となる気圧の一部を示す。同様に、目盛り31a内の数字は、数値表示短針32または数値表示長針33に指示されることによって、気圧センサー4が計測した計測結果となる気圧の一部を示す。目盛り42p内の数字、目盛り42m内の数字、および目盛り42z内の数字は、上述したように、小秒針41に指示されることによって、気圧センサー4が計測した計測結果となる昇降度を示す。
時刻に関する記号は、具体的には、マス目14b、目盛り15a内の文字列、数字ならびに「.」、目盛り44の数字、および、目盛り45内の文字列ならびに記号である。
計測結果の少なくとも一部を示さず、かつ、時刻にも関しない記号の色は、白色またはオレンジ色のいずれも可能である。具体的には、文字列23a、文字列23b、文字列23c、文字列23d、目盛り線24、文字27a、アイコン27b、文字27c、文字27d、目盛り線28、操作ボタンAの文字、操作ボタンBの文字、および操作ボタンCの文字は、計測結果の少なくとも一部を示す場合がなく、かつ、時刻にも関しない記号である。そして、第1実施形態では、文字列23aの色、文字列23bの色、文字列23cの色、文字列23dの色、および目盛り線24の色は白色である。文字27aの色、アイコン27bの色、文字27cの色、文字27dの色、目盛り線28の色、操作ボタンAの文字の色、操作ボタンBの文字の色、および操作ボタンCの文字の色は、オレンジ色である。
また、計測結果の少なくとも一部を示す記号であっても、数字でない記号の色は、白色またはオレンジ色のいずれも可能である。計測結果の少なくとも一部を示す記号であっても数字でない記号は、正符号43pおよび負符号43mである。正符号43pの色および負符号43mの色は、オレンジ色である。
電子時計Wが有する指針の先端部の色は、白色、オレンジ色、または黒色である。図1では、白色の先端部を、黒の塗りつぶしにより示し、オレンジ色の先端部を、網掛けにより示す。センサーが計測した計測結果に関する指針の先端部の色(以下、「計測結果指針色」と称する)は、白色となる。時刻に関する指針の先端部の色(以下、「時刻指針色」と称する)は、オレンジ色となる。
計測結果に関する指針は、具体的には、センター指針13、数値表示短針32、および数値表示長針33である。センター指針13、数値表示短針32、および数値表示長針33は、上述したように、気圧センサー4が計測した気圧に関する。時刻に関する指針は、具体的には、時針11および分針12である。
計測結果および時刻に関する指針の先端部の色は、白色またはオレンジ色のいずれも可能である。計測結果および時刻に関する指針は、小秒針41である。
計測結果にも関しなく、かつ時刻にも関しない指針の先端部の色は、白色、オレンジ色、または黒色のいずれも可能である。計測結果にも関しなく、かつ時刻にも関しない指針は、モード指針21およびインジケーター指針25である。モード指針21の先端部の色は、黒色と白色とで塗り分けられている。インジケーター指針25の先端部の色は、オレンジ色である。
図8に、制御部6の構成図を示す。制御部6は、記憶部5に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、表示制御部61と、昇降度算出部62(「算出部」の例)と、気圧傾向算出部63と、方位算出部65とを実現する。以下、昇降度表示モード、コンパスモード、気圧表示モードのそれぞれについて、制御部6の構成を説明する。
昇降度表示モードにおいて、昇降度を表示するために、昇降度算出部62は、気圧センサー4が計測した気圧を1秒ごとに取得する。昇降度算出部62は、(1)式に従って、取得した気圧に基づいて高度を算出する。
第1の方法では、表示制御部61は、表示期間中、昇降度算出部62が算出した高度と、センター指針13が現在指示する高度とを比較する。昇降度算出部62が算出した高度の方が高ければ、表示制御部61は、昇降度算出部62が算出した高度をセンター指針13が指示するように、センター指針13を制御する。
コンパスモードにおいて、方位算出部65は、3軸磁気センサー3が計測した磁北の方位を取得する。方位算出部65は、取得した磁北に基づいて、真北の方位を算出する。方位算出部65は、算出した真北の方位を表示制御部61に出力する。表示制御部61は、取得した真北の方位をセンター指針13が向くように、センター指針13を制御する。
気圧表示モードにおいて、気圧傾向算出部63は、気圧センサー4が計測した気圧を1秒ごとに取得する。気圧傾向算出部63は、取得した気圧を記憶部5に記憶する。さらに、気圧傾向算出部63は、取得した気圧を表示制御部61に出力する。さらに、気圧傾向算出部63は、取得した気圧から、記憶部5に記憶した1秒前の気圧を減じた値を算出する。気圧傾向算出部63は、算出した値が正であれば気圧傾向が正であると算出し、算出した値が負であれば気圧傾向が負であると算出する。気圧傾向算出部63は、算出した気圧傾向を表示制御部61に出力する。
昇降度表示モード、気圧表示モードのそれぞれについて、具体的なフローチャートを用いて説明する。
図9に、昇降度表示モードのフローチャートを示す。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23bを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを昇降度表示モードに設定する。昇降度表示モードでは、制御部6は、現在時刻を表示するように時針11および分針12を制御し、センター指針13を12時位置で停止するように制御し、「0」を指示するように数値表示短針32および数値表示長針33を制御する。
図10に、気圧表示モードのフローチャートを示す。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23dを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードを気圧表示モードに設定する。制御部6は、動作モードを気圧表示モードに設定している場合に、操作ボタンBの所定時間以上の押下操作を検出する(ステップS11)。所定時間以上の押下操作を検出すると、気圧傾向算出部63は、気圧および気圧傾向の算出を開始する。次に、気圧傾向算出部63は、気圧および気圧傾向を算出する(ステップS12)。そして、表示制御部61は、算出した気圧を指示するように、数値表示短針32、数値表示長針33、およびセンター指針13を制御する(ステップS13)。また、表示制御部61は、算出した気圧傾向を指示するように、小秒針41を制御する(ステップS14)。
以上述べたように、表示部10には、小秒針数値範囲に対応した、目盛り42p、目盛り42mと、目盛り42zとが配置される。さらに、表示部10には、センター指針数値範囲に対応した目盛り14cが配置される。小秒針41は、電子時計Wの現在の昇降度に応じて、目盛り42p、目盛り42m、目盛り42zのいずれかを指示する。センター指針13は、表示期間における昇降度の最大値または最小値に応じて、目盛り14cを指示する。
小秒針数値範囲は、-5以上5以下の実数であるため、電子時計Wが急上昇または急下降を行うと、昇降度が小秒針数値範囲を超えてしまう。昇降度が小秒針数値範囲を超えてしまう理由は、昇降度を10時側情報表示部40という、表示部10の一部分で表示しており、判読性を考慮すると、小秒針数値範囲をより広い数値範囲とすることが困難であるためである。
そこで、第1実施形態では、センター指針数値範囲が小秒針数値範囲を超える数値を含むため、センター指針13が、表示期間における昇降度の最大値を指示する。
これにより、ユーザーは、センター指針13が指示する数値を確認することによって、表示期間において小秒針数値範囲を超えた昇降度の最大値を把握することが可能になる。
例えば、ユーザーがパラグライディングまたはハンググライディング等の航空スポーツを行っている場合、ユーザーは、表示期間のうち最も上昇できた場合の昇降度を把握することが可能になる。航空スポーツを行わないユーザーであっても、高速エレベーターに搭乗した場合に、ユーザーは、昇降度の最大値または昇降度の最小値を知りたいという関心を持つ場合がある。この場合に、電子時計Wは、ユーザーに昇降度の最大値または昇降度の最小値を通知することが可能になる。さらに、ユーザーがジェットコースターに搭乗した場合に、どの程度の急上昇または急下降があったか知りたいという関心を持つ場合がある。この場合に、電子時計Wは、ユーザーに昇降度の最大値または最小値を通知することが可能になる。
また、第1実施形態では、ユーザーは、昇降度を把握することが可能である。昇降度を把握する理由として、ユーザーが、パラグライディングまたはハンググライディング等の航空スポーツを行っている場合、昇降度を得ることが重要であるためである。重要となる理由として、ユーザーは、把握できた昇降度を、上昇気流を探したり、下降気流を避けたりするために用いることが可能になるためである。
しかしながら、第1方法では、位置を算出するために、少なくとも4つの衛星から衛星信号を受信し、緯度、経度、高度、および、時刻という4つの変数の値を求めなければならないため、本実施形態にかかる方法より処理負荷がかかる。第2方法は、計測開始位置から現在位置まで加速度を常に計測し続けなければならないため、本実施形態にかかる方法より処理負荷がかかる。以上により、電子時計Wは、第1方法および第2方法と比較して、電子時計Wにかかる処理負荷を軽減させることが可能になる。
第2実施形態では、センター指針13が昇降度の最大値を指示するとともに、数値表示短針32および数値表示長針33が昇降度の最小値のそれぞれ桁の値に応じて、目盛り31aを指示する。以下、第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。さらに、以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第2実施形態に関する要素であるとする。
昇降度表示モードについて、具体的なフローチャートを用いて説明する。
第2実施形態によれば、ユーザーは、昇降度の最大値および昇降度の最小値を一度に把握することが可能になる。さらに、一つの指針で複数の桁の値を表示しようとすると、複数の桁の値を示す数字が配置された、大きな目盛りが必要になる。例えば、2桁の値を表示するならば、「0」から「99」までが示された目盛りが必要になる。大きな目盛りは表示部10の領域を大きく占有するため、目盛りは小さい程好ましい。これに対し、第2実施形態によれば、数値表示短針32および数値表示長針33が最小値のそれぞれの桁の値を指示するため、「0」から「9」までが示された目盛り31aを用いればよく、「0」から「99」までを示す目盛り14cを用いずに済む。図1に示すように、目盛り31aは、目盛り14cより小さい。従って、第2実施形態では、大きさが小さい目盛り31aを用いつつ、昇降度の最小値の複数の桁の値を表示することが可能になる。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
以上の各形態におけるコンパスモードでは、真北の方位を示すことができた。一方、第1変形例におけるコンパスモードでは、真北の方位を示すことに加えて、ウェイポイントWpt(図15参照)の方位角および現在位置からウェイポイントWptまでの距離を示すことができる。ウェイポイントWptは、ナビゲーションにおける経路上の地点情報であり、例えば、記憶部5に予め登録された位置である。例えば、ユーザーが出張した場合に、電子時計Wは、ユーザーの操作によって、ユーザーの宿泊地となるホテルの位置をウェイポイントWptに登録する。そして、ユーザーがホテルから外出し、ホテルに戻ろうとする場合に、電子時計Wは、コンパスモードによって、ウェイポイントWptであるホテルの位置の方位角および現在位置からホテルの位置までの距離を示すことができる。
さらに、第1変形例では、現在位置からウェイポイントWptまでの距離の表示可能な範囲を設定することが可能である。表示可能な範囲を、以下、「レンジ」と称する。より具体的には、第1変形例では、電子時計Wは、ウェイポイントWptまでの距離のレンジを、0m以上10km未満の第1レンジ、0m以上100km未満の第2レンジ、0mから1000km未満の第3レンジのいずれかに設定することが可能である。
以下では、説明の簡略化のため、第1レンジの次のレンジを第2レンジとし、第2レンジの次のレンジを第3レンジとし、第3レンジの次のレンジを第1レンジとする。
コンパスモードでは、電子時計Wは、真北の方位、ならびに、ウェイポイントWptのまでの方位および距離を示すことができる。動作モードをコンパスモードに設定している場合に、表示部10は、3軸磁気センサー3によって計測された磁北の方位に基づいて、センター指針13の向きが真北を向くようにセンター指針13を制御する。
図13に、制御部6の構成図を示す。制御部6は、記憶部5に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、表示制御部61と、昇降度算出部62と、気圧傾向算出部63と、方位算出部65と、レンジ設定部66と、現在位置算出部67とを実現する。以下、コンパスモードについて、制御部6の構成を説明する。
コンパスモードにおいて、レンジ設定部66は、レンジを設定する。具体的には、レンジ設定部66は、記憶部5から現在のレンジを取得する。現在のレンジが設定されていない場合、レンジ設定部66は、記憶部5に記憶されたレンジの初期値を取得する。レンジ設定部66は、取得したレンジを表示制御部61に出力する。表示制御部61は、取得したレンジのレンジ値を示すように、センター指針13を制御する。
次に、レンジ設定部66は、操作ボタンAの所定時間以上の押下操作の回数に応じて、レンジを設定する。例えば、レンジ設定部66は、操作ボタンAの所定時間以上の押下操作が1回あった場合、レンジを、現在のレンジの次のレンジに設定する。レンジを設定した場合、レンジ設定部66は、設定後のレンジを表示制御部61に出力する。表示制御部61は、設定後のレンジのレンジ値を示すように、センター指針13を制御する。
また、算出した方位角は、グローバル座標系におけるウェイポイントWptの方位角である。従って、表示制御部61は、方位算出部65が算出した真北を用いて電子時計Wのローカル座標系におけるウェイポイントWptの方位角に変換する。表示制御部61は、小秒針41の向きによって、変換した方位角を示すように小秒針41を制御する。
コンパスモードについて、具体的なフローチャートを用いて説明する。
図14に、コンパスモードのフローチャートを示す。ユーザーにより操作ボタンAが何度か押下されてモード指針21が文字列23cを指示する場合に、電子時計Wは、動作モードをコンパスモードに設定する。制御部6は、動作モードをコンパスモードに設定している場合に、竜頭Dの一段引き出し操作を受け付ける(ステップS31)。表示制御部61は、竜頭Dの引き出し操作を受け付けると、現在のレンジのレンジ値を指示するように、センター指針13を制御する(ステップS32)。
以上示したように、数値表示短針32および数値表示長針33は、現在位置からウェイポイントWptまでの距離を現在のレンジ値で除した値に応じて、目盛り31aの数値を指示する。これにより、電子時計Wは、レンジを適切に変更することにより、レンジを変更しない場合に比べて、目盛り31aを用いて表示可能な数値を増やすことが可能になる。例えば、現在位置からウェイポイントWptまでの距離が10km以上100km未満であり、レンジ値が「100」に設定されていると想定する。この想定では、レンジ値が「100」であり表示可能な数値を超えているため、数値表示短針32および数値表示長針33は、目盛り31aの数字「0」を指示し、正しい距離を指示することができない。そこで、電子時計Wは、ユーザーの操作によってレンジ値を「10000」に設定することにより、数値表示短針32および数値表示長針33は、現在位置からウェイポイントWptまでの距離に応じた目盛り31aの適切な数字を指示することが可能になる。
ユーザーは、数値表示短針32および数値表示長針33が指示する数値を閲覧して、例えば、ウェイポイントWptまで歩いて移動するか、タクシーで移動するかを適切に判断することが可能になる。
図16に、第2変形例における電子時計Wの平面図を示す。第2変形例における電子時計Wは、コンビネーションクォーツ(CQ:Combination Quartz)時計である。第2変形例における電子時計Wには、2時側情報表示部30および日にち表示部50がなく、6時側情報表示部20がLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)29に置き換えられている。以下に示す要素については、説明の省略のため、特に記載がない場合、第2変形例に関する要素であるとする。LCD29は、現在の動作モードを示す文字列を示す画像と、現在の動作モードに関する文字列を示す画像とを表示する。
第1実施形態では、センター指針13が、昇降度の最大値を指示したが、昇降度の最小値を指示してもよい。さらに、センター指針13は、昇降度の最小値を指示する場合に、昇降度の最小値の絶対値を、目盛り14cを用いて指示してもよい。または、センター指針13は、昇降度の最小値を表示する場合に、100-(昇降度の最小値の絶対値)の値を、目盛り14cを用いて指示してもよい。例えば、昇降度の最小値が-10m/秒であれば、センター指針13は、100-10=90を指示することにより、昇降度の最小値が-10m/秒であることを表示する。
しかしながら、以上の各形態では、記憶部5に記憶された単位時間ごとの昇降度から、変動後の表示期間における昇降度の最大値または最小値を算出することが可能である。従って、表示期間の始期が変動する場合であっても、ユーザーは、表示期間において小秒針数値範囲を超えた昇降度の最大値または最小値を把握することが可能になる。
例えば、計測結果数字色の明度と記号背景色の明度とが同一である場合、計測結果数字色と記号背景色との明度差と、時刻記号色と記号背景色との明度差とが同一となる。しかしながら、計測結果数字色の明度と記号背景色の明度とが同一であっても、計測結果数字色と記号背景色との色差が、時刻記号色と記号背景色との色差より大きければ、電子時計Wは、時刻より重要である計測結果の少なくとも一部を示す数字をユーザーがより見え易くすることが可能になる。
Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal
NAvigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou
Navigation Satellite System)等の衛星測位システムのうち1つ、あるいは2つ以上のシステムの衛星から衛星信号を取得してもよい。
Claims (6)
- 第1指針と、
前記第1指針が指示する、所定範囲の数値を示す第1目盛りと、
第2指針と、
前記第2指針が指示する、前記所定範囲を超える数値を含む第2目盛りと、
第3指針と、
が設けられ、
前記第1指針は、高度の単位時間当たりの変化量を指示し、
前記第2指針は、所定期間における前記変化量の最大値を指示し、
前記第3指針は、前記所定期間における前記変化量の最小値を指示する、
ことを特徴とする電子時計。 - 第1指針と、
前記第1指針が指示する所定範囲の数値を示す第1目盛りと、
第2指針と、
前記第2指針が指示する前記所定範囲を超える数値を含む第2目盛りと、
第4指針と、
第5指針と、
前記第4指針および前記第5指針が指示する第3目盛りと、
が設けられ、
前記第1指針は、高度の単位時間当たりの変化量を指示し、
前記第2指針は、所定期間における前記変化量の最大値または最小値の一方の値を指示し、
前記第4指針と前記第5指針とにより、前記所定期間における前記変化量の最大値または最小値の他方の値を指示する、
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1または2において、
前記所定期間における前記変化量を前記単位時間ごとに記憶した記憶部を備え、
前記第2指針は、前記記憶部が記憶した前記所定期間における前記変化量の最大値または最小値を指示する、
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から3のいずれか一項において、
気圧センサーと、
前記気圧センサーが計測した気圧に基づいて、前記変化量を算出する算出部とを備える、
ことを特徴とする電子時計。 - 第1指針と、
前記第1指針が指示する所定範囲の数値を示す第1目盛りと、
第2指針と、
前記第2指針が指示する前記所定範囲を超える数値を示す第2目盛りと、
第3指針と、
が設けられた電子時計の指針を制御する指針制御方法であって、
前記第1指針は、前記電子時計の現在の高度の単位時間当たりの変化量を指示し、
前記第2指針は、所定期間における前記変化量の最大値を指示し、
前記第3指針は、前記所定期間における前記変化量の最小値を指示する、
ことを特徴とする指針制御方法。 - 第1指針と、
前記第1指針が指示する所定範囲の数値を示す第1目盛りと、
第2指針と、
前記第2指針が指示する前記所定範囲を超える数値を含む第2目盛りと、
第4指針と、
第5指針と、
前記第4指針および前記第5指針が指示する第3目盛りと、
が設けられた電子時計の指針を制御する指針制御方法であって、
前記第1指針は、高度の単位時間当たりの変化量を指示し、
前記第2指針は、所定期間における前記変化量の最大値または最小値の一方の値を指示し、
前記第4指針と前記第5指針とにより、前記所定期間における前記変化量の最大値または最小値の他方の値を指示する、
ことを特徴とする指針制御方法。
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