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JP6996639B2 - 配線部材及び配線部材の製造方法 - Google Patents

配線部材及び配線部材の製造方法 Download PDF

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JP6996639B2 JP2020548467A JP2020548467A JP6996639B2 JP 6996639 B2 JP6996639 B2 JP 6996639B2 JP 2020548467 A JP2020548467 A JP 2020548467A JP 2020548467 A JP2020548467 A JP 2020548467A JP 6996639 B2 JP6996639 B2 JP 6996639B2
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Description

本開示は、配線部材及び配線部材の製造方法に関する。
特許文献1は、電線をシート材に縫い付けることによって配線部材としての偏平なワイヤーハーネスを形成する技術を開示している。
特開2018-85321号公報
ここで、シート材を非直線形状に形成したい場合があり得る。このような場合としては、例えば、電線などの線状伝送部材を曲げて配設する場合などに、シート材を線状伝送部材の経路に応じた曲がった形状などに形成する場合等が考えられる。非直線形状のシート材を形成する場合、大寸の母材を非直線形状そのままに打ち抜くなどして形成することが考えられる。しかしながら、大寸の母材を非直線形状そのままに打ち抜く場合、歩留まりが悪くなる恐れがある。またシート材を直線形状にする場合でも、長さによっては歩留まりが悪くなる恐れがある。
そこで、線状伝送部材が配設されるシート材を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組み合わされて異なる領域に広がるように加工されたシート材と、前記シート材上に固定された線状伝送部材と、を備える配線部材である。
本開示によれば、線状伝送部材が配設されるシート材を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
図1は第1実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図2は図1のII-II線に沿って切断した断面図である。 図3は第1実施形態に係るシート材を形成する様子を示す斜視図である。 図4は第2実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図5は第2実施形態に係るシート材を形成する様子を示す斜視図である。 図6は基材の折り曲げ方の変形例を示す説明図である。 図7は基材の折り曲げ方の別の変形例を示す説明図である。 図8は第3実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図9は第3実施形態に係るシート材を形成する様子を示す斜視図である。 図10は第4実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図11は第4実施形態に係るシート材を形成する様子を示す斜視図である。 図12は第5実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図13は第5実施形態に係るシート材を形成する様子を示す斜視図である。 図14は第6実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図15は第7実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図16は第7実施形態に係る配線部材を形成する様子を示す斜視図である。 図17は第8実施形態に係る配線部材を示す平面図である。 図18は図17のXVIII-XVIII線に沿って切断した部分概略断面図である。 図19は第8実施形態に係る配線部材の変形例を示す平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組み合わされて異なる領域に広がるように加工されたシート材と、前記シート材上に固定された線状伝送部材と、を備える配線部材である。これにより、一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組み合わされてシート材が異なる領域に広がるように形成されている。この基材として、方形状又は帯状などシート材の形状よりも歩留まりの良い形状に形成されたものを用いることによって、線状伝送部材が配設される当該シート材を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
(2)前記シート材は、複数の基材が異なる領域に広がるように組み合わされた部分を含んでもよい。これにより、シート材を所望の形状に加工しやすい。
(3)前記シート材は、一の基材が異なる領域に広がるように折り曲げられた部分を含んでもよい。これにより、基材の数が増加することを抑制することができる。
(4)前記シート材は、一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組合わされて相互に交差する方向に延びるように形成された第1延在部及び第2延在部を含んでもよい。これにより、曲がった部分を有するシート材を簡易に得ることができる。
(5)前記第1延在部及び前記第2延在部それぞれを構成する前記基材は、引張強さに方向性を有するように形成され、前記線状伝送部材は、前記基材の引張強さが強い方向に沿って延びるように前記第1延在部及び前記第2延在部に配設されていてもよい。これにより、線状伝送部材の長手方向に沿って配線部材が引っ張られたときに線状伝送部材に過度の力が掛かることを抑制しやすくなる。
(6)前記第1延在部の前記基材と前記第2延在部の前記基材とが重なる部分に前記配線部材を固定対象に固定するための固定部材が設けられていてもよい。これにより、固定部材が固定対象に固定された状態で、配線部材のうち固定部材より第1延在部と第2延在部とのどちら側の端末部側が引っ張られても、基材の引張強さの強い方向に引っ張られることによって、線状伝送部材に過度の力が掛かることが抑制される。また固定部材が固定対象に固定された状態で、配線部材のうち第1延在部と第2延在部とのうち一方側が引っ張られたときに当該引張りに係る力が他方側に及びにくくなる。
(7)前記線状伝送部材は、前記第1延在部から前記第2延在部に亘るように曲げられて配設された曲部付線状伝送部材を含んでもよい。これにより、線状伝送部材が曲がる部分が配設されるシート材を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
(8)前記線状伝送部材は、前記第1延在部に沿って延びる第1線状伝送部材と、前記第2延在部に沿って延びて前記第1線状伝送部材と交差する第2線状伝送部材とを含んでもよい。これにより、線状伝送部材が交差する部分が配設されるシート材を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
(9)前記シート材のうち直線状に延びる部分において、前記複数の基材が組み合わされていてもよい。これにより、直線状に延びる部分が長いシート材を形成する際などに、歩留まりの向上を図ることができる。
(10)前記基材が合わさる部分が固定されていてもよい。これにより、基材同士が相互にずれにくくなる。
(11)前記基材が合わさる部分の固定態様と、前記シート材と前記線状伝送部材との固定態様とが同じである部分が存在してもよい。これにより、基材の固定と、シート材と線状伝送部材との固定とを同じ材料又は装置を用いて固定することができる。
(12)前記基材が、相互に重なる部分において接触部位直接固定されており、これと同じ位置で、前記シート材と前記線状伝送部材とが接触部位直接固定されていてもよい。これにより、基材の固定と、シート材と線状伝送部材との固定とを一の工程で行うことができる。
(13)前記基材が合わさる部分の固定態様と、前記シート材と前記線状伝送部材との固定態様とが異なる部分が存在してもよい。これにより、基材の固定と、シート材と線状伝送部材との固定とのそれぞれに適した固定構造を採用することができる。
(14)また、本開示の配線部材の製造方法は、(a)一の基材を折り曲げて又は複数の基材を組み合わせて、異なる領域に広がるように加工されたシート材を形成する工程と、(b)前記シート材に線状伝送部材を配設する工程と、(c)前記シート材と前記線状伝送部材とを固定する工程と、を備える配線部材の製造方法である。
(15)(d)前記基材が重なる部分を固定する工程をさらに備え、前記基材が重なる部分において、同じ固定手段で前記工程(c)と前記工程(d)とを行ってもよい。これにより、基材の固定と、シート材と線状伝送部材との固定とを行うに当たり、リードタイムの短縮を図ることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る配線部材について説明する。図1は、第1実施形態に係る配線部材10を示す平面図である。図2は、図1のII-II線に沿って切断した断面図である。図3は、第1実施形態に係るシート材12を形成する様子を示す斜視図である。
配線部材10は、車両に搭載された部品につながれて、当該部品に及び/又は当該部品から電気又は光を伝送する部材である。配線部材10は、シート材12と、シート材12上に固定された線状伝送部材30と、を備える。配線部材10は、偏平に形成されている。
シート材12は、複数の線状伝送部材30を偏平な状態に保つ。シート材12は、異なる領域に広がるように非直線形状に加工されている。つまりシート材12は、直線状の第1領域と、当該第1領域から外れた第2領域とに広がるように加工されている。ここではシート材12において複数の直線状領域が相互に交差しつつ延びることによって、シート材12が異なる領域に広がった状態とされている。以下では、シート材12における複数の直線状領域を延在部14と称する。つまりシート材12は、相互に交差する方向に延びるように形成された複数の延在部14を含む。複数の延在部14のうちいずれか2つの隣り合う延在部14を第1、第2延在部15、16とみなすことができる。
シート材12は、一の基材20が折り曲げられて又は複数の基材20が組み合わされて異なる領域に広がるように加工されている。ここでは異なる領域に広がるとは、折り曲げられた部分又は組み合わされた部分が完全に重なってはいない状態をいう。シート材12において、一の基材20が折り曲げられて又は複数の基材20が組み合わされて異なる領域に広がった部分それぞれに線状伝送部材30が固定されている。シート材12において、一の基材20が折り曲げられて又は複数の基材20が組み合わされて異なる領域に広がった部分としては、シート材12のうち曲がる部分、分岐する部分、幅寸法が変わる部分、同じ幅寸法で直線状に延びる部分などが含まれていてもよい。従って、シート材12は、一の基材20が折り曲げられて合わさる部分、又は複数の基材20が合わさる部分である基材合わさり部24を含む。ここではシート材12は、複数の基材20が異なる領域に広がるように組み合わされた部分を含む。従って基材合わさり部24は、複数の基材20が合わさる部分である。
具体的にはシート材12は、3つの基材20が組み合わされて形成されている。各基材20は、それぞれ交差するように設けられている。このため、シート材12は、3つの延在部14を含む。以下ではこの3つの延在部14を、第1延在部15、第2延在部16、第3延在部17と称することがある。
ここでは基材20同士が重なる態様で組み合わされている。より詳細には、基材合わさり部24において、基材20同士が重なっている。そして基材20の重なる部分が固定されている。基材20の固定について詳しくは後述する。
ここでは基材20は、それぞれの端部の位置で組み合わされている。このため基材合わさり部24が基材20の端部に設けられている。もちろん基材20は端部以外の箇所、つまり中間部で組み合わされている場合もあり得る。この場合については詳しくは後述する。
ここでは3つ以上の基材20が連続するように組み合わされている。このため基材合わさり部24が2つ以上、より詳細には基材20の数から1を引いた数、設けられており、各基材合わさり部24において2つの基材20が合わさっている。もちろん3つ以上の基材20が組み合わされる場合でも、連続しないように組み合わされていることもあり得る。つまり、一の基材合わさり部において3つ以上の基材20が合わさっていることもあり得る。この場合、3つ以上の基材20が合わさる基材合わさり部において、基材20が分岐することが考えられる。
ここでは基材20は直交するように組み合わされている。もちろん基材20は直交していない場合もあり得る。基材20は、0度から180度の範囲で所望の角度で組み合わされていればよい。
基材20を構成する材料は特に限定されるものではなく、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)などの樹脂を含むものであってもよいし、アルミニウム又は銅などの金属を含むものであってもよい。また基材20の構造は特に限定されるものではなく、織物、編物、不織布など繊維を有する繊維材であってもよいし、押出成形又は射出成形等による部材など繊維を有しない非繊維材であってもよい。基材20が、押出成形又は射出成形等による非繊維材である場合、発泡成形された発泡材であってもよいし、発泡成形されずに一様に充実な充実材であってもよい。複数の基材20は、材料、構造等が同じに形成されていてもよいし、異なるように形成されていてもよい。
また各基材20は1層のみを有するものであってもよいし、複数層を有するものであってもよい。基材20が複数層を有するものである場合、各層における材料、構造等は適宜設定可能である。例えば、基材20は、樹脂層と樹脂層が重ねられたものであってもよいし、樹脂層と金属層が重ねられたものであってもよいし、金属層と金属層とが重ねられたものであってもよい。また、基材20は、非繊維材層と非繊維材層とが重ねられたものであってもよいし、非繊維材層と繊維材層が重ねられたものであってもよいし、繊維材層と繊維材層とが重ねられたものであってもよい。
またここでは各基材20は長方形状に形成されているが、このことは必須の構成ではない。基材20は、台形状、平行四辺形状、正方形状など他の形状であってもよい。好ましくは、基材20は、母材から簡易に切り出せる形状に形成されているとよい。複数の基材20が組み合わされるに当たり、基材20は形状の異なるものが組み合わされていてもよい。
またここでは各基材20は、同じ幅寸法及び長さ寸法を有する形状に形成されているが、このことは必須の構成はない。幅寸法又は長さ寸法の異なる基材20が組み合わされていることも考えられる。
線状伝送部材30は、電気又は光を伝送する線状の部材であればよい。例えば、線状伝送部材30は、芯線と芯線の周囲の絶縁被覆とを有する一般電線であってもよいし、裸導線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材30としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材30は、信号又は電力を空間に対して送る又は受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
線状伝送部材30は、電気又は光を伝送する伝送線本体36と、伝送線本体36を覆う被覆38とを含むことが考えられる。例えば線状伝送部材30が一般電線である場合、伝送線本体36は芯線に相当し、被覆38は絶縁被覆に相当する。係る芯線は、1本又は複数本の素線を含む。素線は、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電材料によって形成される。芯線が複数本の素線で構成される場合、複数本の素線は撚られていることが好ましい。また絶縁被覆は、PVC又はPEなどの樹脂材料が芯線の周囲に押出成形されるなどして形成される。
図1に示す例における線状伝送部材30は、第1延在部15から第2延在部16に亘るように曲げられて配設された曲部付線状伝送部材31である。さらに図1に示す例では、曲部付線状伝送部材31は第2延在部16から第3延在部17に亘るようにも曲げられている。
ここで配線部材10におけるシート材12と線状伝送部材30との固定、及び基材20の固定について説明する。図1に示す例では、配線部材10に固定部FP1、FP2、FP3が形成されている。固定部FP1は、シート材12と線状伝送部材30とが固定されている部分である。固定部FP2は、シート材12と線状伝送部材30とが固定されている部分であり、かつ基材20が固定されている部分である。固定部FP2では、基材合わさり部24において基材20が重なる部分が固定されている。固定部FP3は、基材20が固定されている部分である。より詳細には、固定部FP3では、基材合わさり部24において基材20が重なる部分が固定されている。なお図1では固定部FP1、FP2、FP3の識別を容易とするため、固定部FP1、FP2、FP3の位置にそれぞれ円形、三角形、四角形が付されているが、この形状の違いはあくまで便宜上のものであり、固定部FP1、FP2、FP3それぞれの固定領域等がこの形状に形成されるものではない。
固定部FP1及び固定部FP2におけるシート材12と線状伝送部材30との固定態様として、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、シート材12と線状伝送部材30とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、別のシート材、粘着テープなどが、線状伝送部材30をシート材12に向けて押え込んだり、シート材12と線状伝送部材30とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、線状伝送部材30とシート材12とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、線状伝送部材30とシート材12とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどを介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、線状伝送部材30とシート材12とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば線状伝送部材30とシート材12とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。以下では、線状伝送部材30とシート材12とが、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材30とシート材12とは、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材30とシート材12とは、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。
接触部位直接固定の場合、線状伝送部材30の被覆38に含まれる樹脂と、シート材12に含まれる樹脂とのうちいずれか一方のみが溶けていてもよいし、両方が共に溶けていてもよい。前者の事例の場合、溶けた方の樹脂が溶けない方の樹脂の外面にくっついた状態となり、比較的はっきりした界面が形成されることがある。後者の事例の場合、両方の樹脂が混ざり合ってはっきりした界面が形成されないことがある。特に、線状伝送部材30の被覆38とシート材12とが、同じ樹脂材料など相溶しやすい樹脂を含む場合などに、両方の樹脂が混ざり合ってはっきりした界面が形成されないことがある。
シート材12と線状伝送部材30との固定領域に関し、図1に示す例では、シート材12と線状伝送部材30とが、線状伝送部材の延在方向に沿って部分的に固定されているが、このことは必須の構成ではない。シート材12と線状伝送部材30とが、線状伝送部材の延在方向に沿って連続的に固定されていてもよい。またシート材12と線状伝送部材30とが、線状伝送部材の延在方向に沿って部分的に固定されている場合でも、その位置は図示した位置に限られない。隣り合う固定箇所間の間隔、一か所の固定箇所の大きさ等は適宜設定されていればよい。
同様に固定部FP2及び固定部FP3における基材20の固定態様として、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、基材20が接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、別のシート材、粘着テープ、ステープラなどが、基材20を押え込んだり、基材20を挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、基材20が、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、基材20が、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどを介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、基材20が別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば2つの基材20のうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。以下では、基材20が、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、基材20は、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、基材20は、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。
接触部位直接固定の場合、2つの基材20に含まれる樹脂のうちいずれか一方のみが溶けていてもよいし、両方が共に溶けていてもよい。前者の事例の場合、溶けた方の樹脂が溶けない方の樹脂の外面にくっついた状態となり、比較的はっきりした界面が形成されることがある。後者の事例の場合、両方の樹脂が混ざり合ってはっきりした界面が形成されないことがある。特に、2つの基材20が、同じ樹脂材料など相溶しやすい樹脂を含む場合などに、両方の樹脂が混ざり合ってはっきりした界面が形成されないことがある。
基材20の固定領域に関し、図1に示す例では、2つの基材20が重なる部分の一部が部分的に固定されているが、このことは必須の構成ではない。2つの基材の重なる部分が全面的に固定されていてもよい。2つの基材20が重なる部分の一部が部分的に固定されている場合でも、その位置は図示した位置に限られない。好ましくは、2つの基材20が重なる部分における隅、縁部等が固定されているとよい。
このように固定部FP1、FP2、FP3がすべて接触部位直接固定である。このためここでは基材20が合わさる部分の固定態様と、シート材12と線状伝送部材30との固定態様とが同じである部分が存在する。具体的には、図1に示す例において、固定部FP3と、固定部FP1とが同じ固定態様である。また固定部FP2における基材20の固定態様と、同じく固定部FP2におけるシート材12と線状伝送部材30との固定態様とが同じである。また固定部FP3の固定態様と、固定部FP2におけるシート材12と線状伝送部材30との固定態様とが同じである。また固定部FP2における基材20の固定態様と、固定部FP1の固定態様とが同じである。
さらに固定部FP1、FP2、FP3がすべて接触部位直接固定であるため、基材20同士が、相互に重なる部分において接触部位直接固定されており、これと同じ位置で、シート材12と線状伝送部材30とが接触部位直接固定されている。具体的には、図1に示す例において、固定部FP2における基材20の固定態様が接触部位直接固定であり、かつ、固定部FP2におけるシート材12と線状伝送部材30との固定態様が接触部位直接固定である。
<製造方法>
次に配線部材10の製造方法について説明する。
配線部材10の製造方法は、次の工程(a)乃至(c)を備える。ここでは配線部材10の製造方法は、次の工程(d)をさらに備える。
工程(a)は、一の基材20を折り曲げて又は複数の基材20を組み合わせて、異なる領域に広がるように加工されたシート材12を形成する工程である。ここでは、複数の基材20を組み合わせて異なる領域に広がるように加工されたシート材12を形成している。
工程(b)は、シート材12に線状伝送部材30を配設する工程である。ここでは、シート材12における連続する3つの延在部14に亘るように線状伝送部材30を配設する。
工程(c)は、シート材12と線状伝送部材30とを固定する工程である。ここでは、超音波溶着などによってシート材12と線状伝送部材30とを接触部位直接固定する。
工程(d)は、基材20が重なる部分を固定する工程である。ここでは、超音波溶着などによって基材20を接触部位直接固定する。
この際、基材20が重なる部分において、同じ固定手段で工程(c)と工程(d)とを行うことが考えられる。具体的には図2の仮想線で示すように、ホーン80とアンビル82とで、2つの基材20と線状伝送部材30とを挟み込んで超音波溶着することが考えられる。これにより、同じ位置で、基材20が接触部位直接固定されると共に、シート材12と線状伝送部材30とが接触部位直接固定されて、上記固定部FP2が形成される。なお、上記固定部FP1、及び固定部FP3の位置に対応する位置でも、それぞれ超音波溶着することによって、上記固定部FP1、及び固定部FP3が形成される。このように固定部FP1、FP2、FP3が形成されることにより、配線部材10が形成される。
以上のように構成された配線部材10及びその製造方法によると、一の基材20が折り曲げられて又は複数の基材20が合わされてシート材12が異なる領域に広がるように形成されている。この基材20として、帯状などシート材12の形状よりも歩留まりの良い形状に形成されたものを用いることによって、線状伝送部材30が配設される当該シート材12を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
またシート材12は、複数の基材20が異なる領域に広がるように組み合わされた部分を含む。このため、シート材12を所望の形状に加工しやすい。
またシート材12は、一の基材20が折り曲げられて又は複数の基材20が組合わされて相互に交差する方向に延びるように形成された第1延在部15及び第2延在部16を含む。このため、曲がった部分を有するシート材12を簡易に得ることができる。
また線状伝送部材30は、第1延在部15から第2延在部16に亘るように曲げられて配設された曲部付線状伝送部材31を含む。このように線状伝送部材30が曲がる部分が配設されるシート材12を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
また基材20が合わさる部分が固定されているため、基材20同士が相互にずれにくくなる。
また基材20が合わさる部分の固定態様と、シート材12と線状伝送部材30との固定態様とが同じである部分が存在する。このため、基材20の固定と、シート材12と線状伝送部材30との固定とを同じ材料又は装置を用いて固定することができる。
また基材20同士が、相互に重なる部分において接触部位直接固定されており、これと同じ位置で、シート材12と線状伝送部材30とが接触部位直接固定されている。このため、基材20の固定と、シート材12と線状伝送部材30との固定とを一の工程で行うことができる。この際、同じ固定手段でこれらを行うことによって、基材20の固定と、シート材12と線状伝送部材30との固定とを行うに当たり、リードタイムの短縮を図ることができる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る配線部材について説明する。図4は、第2実施形態に係る配線部材110を示す平面図である。図5は、第2実施形態に係るシート材112を形成する様子を示す斜視図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。また固定部FP1、FP2、FP3についての図示を省略する。以下の各実施形態の説明においても同様である。
この配線部材110においてシート材112の形状が上記配線部材10におけるシート材12の形状とは異なる。具体的にはシート材112は、一の基材20が異なる領域に広がるように折り曲げられた部分を含む。一の基材20が折り曲げられてシート材112とされる場合、基材合わさり部124において、通常、基材20のうち折り目を境にした両側の部分が重なっている。
シート材112は、基材20の一方主面を内向きにした折り方(以下、谷折りと称する)で基材20が1回折られて形成されている。従ってシート材112の一方主面には、基材20の両主面が現れる。より詳細には、図5に示す例では、シート材112には2つの延在部14が形成されている。一方の延在部14の一方主面は主として基材20の一方主面で構成され、他方の延在部14の一方主面は主として基材20の他方主面で構成されている。
なお、図5に示す例について基材20の他方主面側から見ると、基材20の他方主面を外向きにした折り方(以下、山折りと称する)で基材20が1回折られて形成されている。このとき、どちらの主面を内向きにした折り方を谷折りとみなすかは、任意に設定される。従って、谷折りm回、山折りn回(m、nは0以上の整数、且つ、少なくとも一方は自然数)の折り方は、谷折りn回、山折りm回の折り方と実質的に同じであるとみなすことができる。
もっとも基材20の折り曲げによって形成されるシート材は、基材20が上記以外の折り方で折り曲げられて形成されていてもよい。
例えばシート材は、基材20が複数回谷折りされて形成されていてもよい。具体的には、図6に示す基材20には2つの折り目L1、L2が形成されている。このとき2つの折り目L1、L2の両方で谷折りがされることによって、相互に交差する(図6に示す例では直交する)2つの延在部14を含むように折り曲げられたシート材が得られる。
この場合、特に図6に示す例では、シート材における一方主面には、基材20の両主面が現れ、シート材における他方主面には、基材20の他方主面のみが現れる。従って、基材20において線状伝送部材30を配設したい主面が存在する場合、その主面とは反対側の主面を内向きにした谷折りがされるとよい。また基材20が重なる部分において、基材20の一方主面同士が相対するように重なる部分と、基材20の一方主面と他方主面とが相対するように重なる部分とが形成される。
また例えば、シート材は、谷折りと、山折りとの両方を少なくとも1回含むように折り曲げられて形成されていてもよい。具体的には図6に示す基材20において、2つの折り目L1、L2の一方で谷折りがされ、他方で山折りがされることによっても、相互に交差する(図6に示す例では直交する)2つの延在部14を含むように折り曲げられたシート材が得られる。
この場合、特に図6に示す例では、シート材における一方主面には、基材20の一方の主面のみが現れ、シート材における他方主面には、基材20の他方主面のみが現れる。従って、基材20において線状伝送部材30を配設したい主面が存在する場合、その主面が、シート材のいずれかの主面に現れる。また基材20が重なる部分において、基材20の一方主面同士が相対するように重なる部分と、基材20の他方主面同士が相対するように重なる部分とが形成される。
また例えば、シート材は、基材20のうち折り曲げられる箇所に適宜スリットが形成されていてもよい。具体的には、図7に示す例では、基材120の一方側縁から幅方向中間部に向けてスリット22が形成されている。基材120のうちこのスリット22で隔てられた部分が重ねられつつ折り目L3で折られることによって、相互に交差する(図7に示す例では鈍角をなす)2つの延在部14を含むように折り曲げられたシート材が得られる。
以上のようにシート材112が一の基材20が異なる領域に広がるように折り曲げられた部分を含む場合、基材20の数が増加することを抑制することができる。
{第3実施形態}
第3実施形態に係る配線部材について説明する。図8は、第3実施形態に係る配線部材210を示す平面図である。図9は、第3実施形態に係るシート材212を形成する様子を示す斜視図である。
これまで基材合わさり部24において基材20が重ね合わされるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。図8に示す配線部材210のように基材合わさり部224において基材220が重ね合わされずに独立した状態で並べられる場合もあり得る。この場合、基材220の縁部が突き合わされていることが好ましい。
図8に示す例では、両端の頂点が鋭角及び鈍角である辺221aを有する基材220が、2つ、当該辺221aを突き合わせるように並べられることによって、交差する2つの延在部14を有するシート材212が、基材220が重ね合わされることなく形成される。なお、この2つの基材220は、鋭角が同じ大きさとされているが、異なる大きさに形成されていてもよい。
このような基材220は、例えば、帯状の母材がその延在方向と鋭角を成す角度で切断されることによって形成される。
図8の例のように2つの基材220を並べる場合、鋭角の和は、第1延在部15の延在方向と第2延在部16の延在方向との成す角となる。特に2つの基材220の鋭角が同じ大きさである場合であって、その基材220の鋭角が45度より小さい場合、第1延在部15の延在方向と第2延在部16の延在方向との成す角も鋭角となる。またその基材220の鋭角が45度の場合、第1延在部15の延在方向と第2延在部16の延在方向との成す角が直角となる。またその基材220の鋭角が45度より大きい場合、第1延在部15の延在方向と第2延在部16の延在方向との成す角が鈍角となる。
もちろん、基材220の形状、及びその並べ方は上記したものに限られない。例えば、図8に示す台形の基材220は図8以外の並べ方で並べられていてもよい。例えば、一方の台形の基材220の上記辺221aが他方の台形の基材220の底辺221bに突き合わせられつつ、一方の台形の基材220の鈍角と他方の台形の基材220の鋭角とが突き合わせられるように並べられると、2つの基材220(延在部14)が135度を成すように交差する。また例えば、一方の台形の基材220の辺221aが他方の台形の基材220の底辺221bに突き合わせられつつ、一方の台形の基材220の鋭角と他方の台形の基材220の鋭角とが突き合わせられるように並べられると、2つの基材220(延在部14)が45度を成すように交差する。
また例えば、図8に示す台形の基材220の辺221aが、図3に示す長方形の基材20の長辺に突き合わせられるように並べられることも考えられる。
基材合わさり部224において基材220が重ならずに合わされる場合、基材220は固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。基材220が固定される場合、その固定手段は特に限定されるものではない。
図9に示す例では、固定部材によって2つの基材220が固定されている。より詳細には、粘着テープTにそれぞれの基材220の一部が貼り合わされることによって2つの基材220が固定されている。ここでシート材212と線状伝送部材30とが第1実施形態と同様に接触部位直接固定されていると、基材220が合わさる部分の固定態様と、シート材212と線状伝送部材30との固定態様とが異なる部分が存在することとなる。このような場合、基材220の固定と、シート材212と線状伝送部材30との固定とのそれぞれに適した固定構造を採用することができる。
上記以外に重ならずに合わされる基材220の固定の例として、例えば、2つの基材220が突き合わされる部分に2つの基材220に跨るように糸が縫付けられたり、ステープラが係止されていたりして2つの基材220が固定されていることなども考えられる。また例えば、2つの基材220が突き合わされる部分と、その部分を跨る線状伝送部材30とが、接触部位固定されて一体的に固定されていることも考えられる。
このように基材220が重ならずに合わされてシート材212が形成される場合、線状伝送部材30が複数の基材220を跨る部分に段差が形成されにくくなる。また、基材220が重ならない分、シート材212の厚み寸法が増すことを抑制できる。
{第4実施形態}
第4実施形態に係る配線部材について説明する。図10は、第4実施形態に係る配線部材310を示す平面図である。図11は、第4実施形態に係るシート材312を形成する様子を示す斜視図である。
配線部材310において、シート材312の形状及び線状伝送部材30の配設の仕方がこれまで説明した配線部材10、110、210におけるシート材12、112、212の形状及び線状伝送部材30の配設の仕方とは異なる。
シート材312に関し、複数の基材20が中間部で組み合わされている。図10に示す例では、2つの基材20がそれぞれの中間部で組み合わされている。このため、シート材312はX字状を呈し、シート材312に分岐が形成されている。また基材合わさり部324が基材20の中間に形成されている。
この他、2つの基材20のうち一方の基材20の端部と他方の基材20の中間部とが組み合わされていることも考えられる。この場合にも、シート材には分岐が形成される。
また線状伝送部材30に関し、これまで線状伝送部材30が、第1延在部15から第2延在部16に亘るように曲がって配設される曲部付線状伝送部材31であるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。図10に示す配線部材310のように、線状伝送部材30が第1延在部15及び第2延在部16のそれぞれで直線状に配設されつつ、交差して配設される場合もあり得る。つまり、線状伝送部材30は、第1延在部15に沿って延びる第1線状伝送部材32と、第2延在部16に沿って延びて第1線状伝送部材32と交差する第2線状伝送部材33とを含む。なお、図10に示す例では、線状伝送部材30として、複数の延在部14に亘るように曲がって配設される曲部付線状伝送部材31も配設されている。もっとも、線状伝送部材30として、第1線状伝送部材32及び第2線状伝送部材33のみが配設されていることも考えられる。
このような配線部材310によると、線状伝送部材30が交差する部分が配設されるシート材312を形成する際に、歩留まりの向上を図ることができる。
{第5実施形態}
第5実施形態に係る配線部材について説明する。図12は、第5実施形態に係る配線部材410を示す平面図である。図13は、第5実施形態に係るシート材412を形成する様子を示す斜視図である。
これまでシート材において一の基材が折り曲げられる構成と、複数の基材が組み合わされる構成とのうちいずれか一方のみの構成が採用されるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。図12に示す配線部材410のように、シート材412において一の基材が折り曲げられる構成と、複数の基材が組み合わされる構成とのうち両方の構成が同時に採用されることもあり得る。つまり、複数の基材が組み合わされつつ、そのうちの少なくとも1つの基材が折り曲げられて、シート材412が形成されていることも考えられる。
具体的には、図12に示す例では、2つの基材420a、420bが組み合わされてシート材412が形成されている。この際、一方の基材420aが相互に交差する3つの延在部14を含むように折り曲げられている。他方の基材420bは、折り曲げられておらず、その中間部が、折り曲げられた基材420aの真ん中の延在部14に重ねられている。このため、シート材412は一の基材合わさり部424を有している。またシート材412には、2箇所に分岐が形成されている。
このように基材420aの折り曲げと複数基材420a、420bの組み合わせとが併用されることによって、複雑な形状のシート材412が得られる。
{第6実施形態}
第6実施形態に係る配線部材について説明する。図14は、第6実施形態に係る配線部材510を示す平面図である。
これまでシート材上で曲がったり交差したりして配設される線状伝送部材30が存在するものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。図14に示す配線部材510のように、複数の線状伝送部材30がシート材512上で直線状に並設されているだけの場合もあり得る。
このように複数の線状伝送部材30がシート材512上で直線状に並設されているだけの場合、平坦な状態のシート材512には、図14に示すように線状伝送部材30が配設されない余剰部分18が存在する。当該余剰部分18は例えば線状伝送部材30を包むのに用いられることが考えられる。これにより、線状伝送部材30が、長手方向に沿った一部の領域でシート材512に包まれると共に、他の一部でシート材512にその一方のみを覆われた配線部材510が形成される。このほか、例えば当該余剰部分18に配線部材510を車両に組付けるための固定部材が取付けられることなども考えられる。
ここでは第1の基材520aと、第2の基材520bとが同じ方向に延びるように並べられつつ、第2の基材520bの幅寸法が第1の基材520aの幅寸法よりも大きいことによって、シート材512が異なる領域に広がった状態とされている。従ってこの事例における異なる領域とは、一の直線状領域と、その幅方向に広がる領域とを言う。
第1の基材520a及び第2の基材520b上に、線状伝送部材30が、これらの基材520a、520bの並ぶ方向に沿って延びるように配設される。これにより、第2の基材520bに線状伝送部材30が配設されない余剰部分18が形成される。
もちろん、一の基材を折り曲げたり、複数の基材を組み合わせたりして、相互に交差する方向に延びる複数の延在部14を含むシート材が採用されていてもよい。この場合、シート材のうち一部の延在部14にのみ線状伝送部材30が配設されることによって、他の延在部14が、線状伝送部材30が配設されない余剰部分18となる。
{第7実施形態}
第7実施形態に係る配線部材について説明する。図15は、第7実施形態に係る配線部材610を示す平面図である。図16は、第7実施形態に係る配線部材610を形成する様子を示す斜視図である。
これまで線状伝送部材30がシート材の一方主面上に配設されるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。図15に示す配線部材610のように、線状伝送部材30がシート材612の一方主面上から他方主面上に移ることも考えられる。
このような配線部材610は、例えば、図16に示すように、基材20の一方主面上に線状伝送部材30が配設されて固定された状態で、折り目L4で線状伝送部材30ごと基材20が折り曲げられることによって形成される。この場合、基材合わさり部624において、線状伝送部材30がシート材612の一方主面上から他方主面上に移る。なお、ここでは基材20において電線配設面を外側にした山折りがされているが、基材20において電線配設面を内側にした谷折りがされていてもよい。
もちろん、一の基材を折り曲げたり、複数の基材を組み合わせたりしてシート材612が形成されたのち、線状伝送部材30が当該シート材612の一方主面上から他方主面上に移るように配設されて、配線部材610が形成されてもよい。
{第8実施形態}
第8実施形態に係る配線部材について説明する。図17は、第8実施形態に係る配線部材710を示す平面図である。図18は、図17のXVIII-XVIII線に沿って切断した部分概略断面図である。
配線部材710のシート材は、複数の延在部714を有している。延在部714を構成する基材720は、引張強さに方向性を有するように形成されている。線状伝送部材30は、基材720の引張強さの強い方向に沿って延びるように延在部714に配設されている。
図17に示す例では、一の延在部714aから4つの延在部714b、714c、714d、714eが平行に延出している。延在部714aと、延在部714b、714c、714d、714eのうちいずれか1つとを、第1延在部及び第2延在部とみなすことができる。
ここでは、すべての延在部714において、線状伝送部材30が基材720の引張強さの強い方向に沿って延びるように配設されている。もっとも延在部714が3つ以上ある場合には、少なくとも隣り合う1対の延在部714において線状伝送部材30が基材720の引張強さの強い方向に沿って延びるように配設されていればよい。
図17に示す例では、延在部714a上で線状伝送部材30のうち大部分が、基材720の引張強さの強い方向に沿って延びているが、その一部は延在部714b、714c、714d、714eに向けて、曲がって延出している。この場合のように、線状伝送部材30が一の延在部714上で曲がったり交差したりする場合でも、線状伝送部材30のうち大部分が、延在部714上においてその延在部714を構成する基材720の引張強さの強い方向に沿って延びていれば、線状伝送部材30が基材720の引張強さの強い方向に沿って延びるように延在部714に配設されているとみなすことができる。
係る基材720としては、特に限定されるものではなく、引張強さに方向性を有する各種基材720を採用することができる。具体的には、引張強さに方向性を有する基材720として、例えば、長繊維不織布を用いることができる。より詳細には、長繊維不織布は、通常、たて方向(機械方向、MD方向などとも言う)に沿って長繊維が延在するように形成される。このため、長繊維不織布において、当該たて方向における引張強さが、当該たて方向と交差するよこ方向(CD方向などとも言う)における引張強さよりも強くなる。
引張強さに方向性を有する基材720として、また例えば、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムなどの延伸フィルムを用いることもできる。より詳細には、延伸フィルムは、通常、延伸することによって引張強さが強くなる。従って、たて方向とよこ方向との延伸度合いを変えることによって、引張強さに方向性を有する延伸フィルムを得ることができる。
引張強さに方向性を有する基材720として、また例えば、引張強さを変える形状が付与された基材を用いることもできる。引張強さを変える形状として、例えば、一方に長尺なエンボス加工部を採用することができる。より詳細には、一様なシート状部材に、一方に長尺なエンボス加工部が、複数、千鳥状配置で形成される。このとき、複数のエンボス加工部は、長尺方向が平行となるように、且つ長尺方向に沿った隣り合うエンボス加工部の隙間がエンボス加工部の長尺方向寸法より小さくなるように配置される。これにより、エンボス加工部の長尺方向に沿う引張強さが、エンボス加工部の短尺方向に沿う引張強さよりも強くなる基材を得ることができる。
基材720は、伸びにくさ(軸剛性)においても方向性を有していることが考えられる。この場合、伸びにくい方向(軸剛性の高い方向)に沿って延びるように線状伝送部材30が延在部714に配設されることによって、配線部材710が線状伝送部材30の長手方向に沿って引っ張られたときの線状伝送部材30の伸びを基材720が阻害することができる。基材720は、伸びにくい方向と引張強さが強い方向とが一致するように形成されていることも考えられる。この場合、配線部材710が線状伝送部材30の長手方向に沿って引っ張られたときに、基材720が線状伝送部材30を保護する機能がより高くなる。例えば、上記長繊維不織布、延伸フィルム、一方に長尺なエンボス加工部が形成された基材720などは、伸びにくさにおいても方向性を有している場合が多く、伸びにくい方向と引張強さが強い方向とが一致している場合が多い。
配線部材710には、配線部材710を固定対象に固定するための固定部材40が設けられている。ここで固定対象は例えば車両である。より具体的には、固定対象は、車両のボディ、パネル、リインフォースメントなどである。図17に示す例では、固定対象としてリインフォースメント60が示されている。係るリインフォースメント60は、例えば、柱状又は筒状の棒状部材であり、その外面は円形又は角形状を呈していることが考えられる。リインフォースメント60には固定部材40を固定するための穴62が形成されている。
ここでは固定部材40として、底部42と、柱部44と、係止部46とを備えるクランプが採用されている。底部42は、平板状に形成されている。柱部44は、底部42に立設されている。係止部46は、柱部44の先端に設けられている。係止部46は、固定対象に形成された穴62に挿通係止可能に形成されている。係止部46が、固定対象に形成された穴62に挿入されて係止することによって、クランプが固定対象に固定された状態となる。クランプが固定対象に固定された状態で、底部42は、抜け止め部としてはたらき、係止部46は戻り止め部としてはたらく。クランプは、例えば、樹脂を材料とした射出成形による一体成形品である。
固定部材40は、複数の延在部714の基材720同士が重なる部分に設けられている。従って、固定部材40が固定対象に固定されることによって、複数の延在部714が一度に固定される。図17に示す例では、延在部714aの基材720と、延在部714b、714c、714d、714eの基材720とが重なる部分に設けられている。固定部材40が固定対象に固定された状態で、配線部材710のうち固定部材40より複数の延在部714のいずれかの端末部側が引っ張られる場合があり得る。このような場合として、例えば、配線部材710の組付け時に、固定部材40が固定対象に先に固定された後に、端末部の接続のため固定部材40の位置より端末部側部分を引き回す場合などが想定される。
固定部材40が複数の延在部714の基材720同士が重なる部分に設けられており、線状伝送部材30が各基材720の引張り強さの強い方向に沿って延びていることによって、固定部材40が固定対象に固定された状態で、各端末部側部分が引っ張られる方向は、各基材720の引張強さの強い方向となる。これにより、線状伝送部材30に過度の力が掛かることが抑制される。さらに固定部材40が固定対象に固定された状態で、配線部材710のうちいずれかの延在部714側が引っ張られたときに当該引張りに係る力が他の延在部714に及びにくくなる。
固定部材40が複数の延在部714の基材720同士を留めていることも考えられる。この場合、固定部材40によって、複数の延在部714同士が交差した状態に保たれやすくなる。例えば、図18に示すように、固定部材40の柱部44が複数の延在部714の基材720を貫通し、底部42と係止部46との間に複数の延在部714の基材720が位置していることによって、固定部材40が複数の延在部714の基材720を留めることが考えられる。このほか、例えば、固定部材40の底部42が複数の延在部714の基材720の間に位置し、底部42の外面が複数の延在部714のうち一の延在部714の基材720に固定され、固定部材40の柱部44が複数の延在部714のうち他の延在部714の基材720を貫通していることによって、固定部材40が複数の延在部714の基材720を留めていることが考えられる。また例えば、固定部材40の底部42が複数の平板部を有し、当該複数の平板部で複数の延在部714の基材720を一括して挟み込んでいることによって、固定部材40が複数の延在部714の基材720を留めていることが考えられる。
以上のように構成された配線部材710によると、線状伝送部材30が基材720の引張強さの強い方向に沿って延びるように延在部714に配設されているため、線状伝送部材30の長手方向に沿って配線部材710が引っ張られたときに線状伝送部材30に過度の力が掛かることを抑制しやすくなる。
また複数の延在部714の基材720が重なる部分に固定部材40が設けられているため、一の固定部材40によって、複数の延在部714の基材720をまとめて固定することができる。そして、固定部材40が固定対象に固定された状態で、配線部材710のうち固定部材40より複数の延在部714のいずれかの端末部側が引っ張られても、基材720の引張強さの強い方向に引っ張られることによって、線状伝送部材30に過度の力が掛かることが抑制される。また固定部材40が固定対象に固定された状態で、配線部材710のうち一の延在部714が引っ張られたときに当該引張りに係る力が他の延在部714に及びにくくなる。
なお図17に示す例では、複数の延在部714が、それぞれ別体の基材720で構成されているが、一の基材720が折り曲げられて複数の延在部714とされるものを有していてもよい。この場合、当該一の基材720が折り曲げられることによって重なっている部分に固定部材40が設けられるとよい。
また図17に示す例では、同じ幅寸法で連続している直線状の延在部714aが、一枚の基材720によって構成されている。同じ幅寸法で連続している直線状の延在部714aが、複数の基材が組み合わされて構成されていてもよい。
図19に示す例は、第8実施形態に係る配線部材710の変形例である。図19に示す配線部材810において、同じ幅寸法で連続している直線状の延在部814aは、2枚の基材820が組み合わされて構成されている。直線状の延在部814aは、3枚以上の基材が組み合わされて構成されていてもよい。直線状の延在部814aにおいて、複数の基材820が組み合わされていること以外の構成については、直線状の延在部714aと同様の構成が採用可能である。また基材820において、長さ寸法が異なること以外の構成については、基材720と同様の構成が採用可能である。このように、複数の基材820が組み合わされて直線状の延在部814aが構成されていると、シート材において直線状に延びる部分が長い部分を形成する際などに、歩留まりの向上を図ることができる。
2枚の基材820の長さは同じである。2枚の基材820の長さは、異なっていてもよい。また2枚の基材820同士が固定される部分は、基材820に別の延在部714b、714c、714d、714eのいずれかの基材720が固定される部分を避けた位置に設けられている。2枚の基材820同士が固定される部分は、基材820に別の延在部714b、714c、714d、714eのいずれかの基材720が固定される部分と同じ部分に固定されていてもよい。別の延在部714b、714c、714d、714eのいずれかの基材720が、2枚の基材820の合せ目820Lを跨いでいてもよい。2枚の基材820同士が固定される態様は特に限定されるものではなく、例えば、上述した各種固定態様が適宜選択可能である。
また固定部材40は省略されていてもよい。また固定部材40が採用される場合でも、固定部材40としてクランプが採用されることは必須の構成ではなく、ボルト締め用のブラケットなどクランプ以外の固定部材40が採用されていてもよい。また固定部材40が採用される場合でも、その位置は上記した位置に限られない。例えば、延在部714aと延在部714b、714c、714d、714eとにそれぞれ別に固定部材40が設けられていてもよい。
{変形例}
シート材上において、曲部付線状伝送部材31同士が交差していてもよい。同様に、シート材上において、曲部付線状伝送部材31と、第1線状伝送部材32、第2線状伝送部材33などの直線状に配設される線状伝送部材30とが交差していてもよい。
一の基材が折り曲げられる際、又は複数の基材が組み合わされる際、折り曲げられた基材又は組み合わされた基材が差し込まれるスリットが基材に形成されていてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。例えば、一の配線部材の長手方向に沿った複数の箇所において、上記各実施形態及び各変形で説明した各構成がそれぞれ採用されてもよい。また例えば、第8実施形態で説明した基材及び固定部材に関する構成は、第1から第7実施形態に係る配線部材に適用されてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 配線部材
12 シート材
14 延在部
15 第1延在部
16 第2延在部
20 基材
24 基材合わさり部
30 線状伝送部材
31 曲部付線状伝送部材
32 第1線状伝送部材
33 第2線状伝送部材
36 伝送線本体
38 被覆
FP1、FP2、FP3 固定部
L1、L2、L3 折り目

Claims (15)

  1. 一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組み合わされて異なる領域に広がるように 加工されたシート材と、前記シート材上に固定された線状伝送部材と、を備え、前記線状伝送部材は伝送線本体と前記伝送線本体を覆う被覆とを含み、自身の一方側を 覆う前記シート材のみに接触部位固定され、前記線状伝送部材が、一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組み合わされて異な る領域に広がった部分それぞれに固定されつつ、前記シート材の一端から他端まで前記シ ート材の一方主面上に配設される、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記シート材は、複数の基材が異なる領域に広がるように組み合わされた部分を含む、配線部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
    前記シート材は、一の基材が異なる領域に広がるように折り曲げられた部分を含む、配線部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記シート材は、一の基材が折り曲げられて又は複数の基材が組合わされて相互に交差する方向に延びるように形成された第1延在部及び第2延在部を含む、配線部材。
  5. 請求項4に記載の配線部材であって、
    前記第1延在部及び前記第2延在部それぞれを構成する前記基材は、引張強さに方向性を有するように形成され、
    前記線状伝送部材は、前記基材の引張強さが強い方向に沿って延びるように前記第1延在部及び前記第2延在部に配設されている、配線部材。
  6. 請求項5に記載の配線部材であって、
    前記第1延在部の前記基材と前記第2延在部の前記基材とが重なる部分に前記配線部材を固定対象に固定するための固定部材が設けられている、配線部材。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記線状伝送部材は、前記第1延在部から前記第2延在部に亘るように曲げられて配設された曲部付線状伝送部材を含む、配線部材。
  8. 請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記線状伝送部材は、前記第1延在部に沿って延びる第1線状伝送部材と、前記第2延在部に沿って延びて前記第1線状伝送部材と交差する第2線状伝送部材とを含む、配線部材。
  9. 請求項2に記載の配線部材であって、
    前記シート材のうち直線状に延びる部分において、前記複数の基材が組み合わされている、配線部材。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記基材が合わさる部分が固定されている、配線部材。
  11. 請求項10に記載の配線部材であって、
    前記基材が合わさる部分の固定態様と、前記シート材と前記線状伝送部材との固定態様とが同じである部分が存在する、配線部材。
  12. 請求項11に記載の配線部材であって、
    前記基材が、相互に重なる部分において接触部位直接固定されており、
    これと同じ位置で、前記シート材と前記線状伝送部材とが接触部位直接固定されている、配線部材。
  13. 請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記基材が合わさる部分の固定態様と、前記シート材と前記線状伝送部材との固定態様とが異なる部分が存在する、配線部材。
  14. (a)一の基材を折り曲げて又は複数の基材を組み合わせて、異なる領域に広がるよう に加工されたシート材を形成する工程と、 (b)前記シート材に線状伝送部材を配設する工程と、(c)前記シート材と前記線状伝送部材とを固定する工程と、 を備え、 前記工程(b)及び前記工程(c)は、前記工程(a)の後に行われ、 前記線状伝送部材は、前記シート材の一端から他端まで前記シート材の一方主面上に配 設されて、前記線状伝送部材の一方側を覆う前記シート材のみに接触部位固定される、配 線部材の製造方法。
  15. 請求項14に記載の配線部材の製造方法であって、
    (d)前記基材が重なる部分を固定する工程をさらに備え、
    前記基材が重なる部分において、同じ固定手段で前記工程(c)と前記工程(d)とを行う、配線部材の製造方法。
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