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JP6983134B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は吸収性物品に関する。
コットンのような保水性繊維を含む、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体と、トップシートと吸収体との間に配置され、熱可塑性樹脂繊維を含む、セカンドシートと、を備え、トップシートとバックシートとを熱融着により互いに接合する熱融着部分が、周縁に沿って連続的に設けられている、吸収性物品が公知である(例えば、特許文献1参照)。トップシートにコットンが含まれていると、着用者の肌触りがよくなる。
特開2009−148328号公報
ところが、コットンなどの保水性繊維は熱融着による接合性が低いので、コットンを含むトップシートとバックシートとを直接的に熱融着することにより熱融着部分を形成すると、熱融着部分における接合性が低くなるおそれがある。この点、熱可塑性樹脂繊維を含むセカンドシートをトップシートとバックシートとの間に配置してトップシート及びバックシートとともに熱融着すれば、接合性の高い熱融着部分が得られると考えられる。しかしながら、熱可塑性樹脂繊維が熱融着されると、熱融着部分の剛性が高くなるおそれがある。このため、熱融着部分に触れた着用者が不快に感じるおそれがある。また、熱融着部分の剛性が、熱融着部分の長さに沿って一様であると、吸収性物品が折れ曲がるのが困難になる。着用者の肌にフィットし続けるために、吸収性物品は容易に折れ曲がることができるのが好ましい。
本発明によれば、以下が開示される。
[構成1]
保水性繊維を含む、液透過性のトップシートと、
液不透過性のバックシートと、
前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、
前記トップシートと前記吸収体との間に配置され、熱可塑性樹脂繊維を含む、セカンドシートと、
を備え、
少なくとも前記トップシートと前記バックシートとを熱融着により互いに接合する熱融着部分が、周縁に沿って連続的に設けられている、
吸収性物品であって、
前記吸収性物品が、前記吸収性物品の幅方向の内側に位置する内側領域と、前記内側領域よりも前記幅方向外側に位置する外側領域とに区分され、
前記外側領域内に位置する前記熱融着部分の剛性が、前記内側領域内に位置する前記熱融着部分の剛性よりも低い、
吸収性物品。
構成1によれば、熱可塑性樹脂繊維を含むセカンドシートが熱融着されるので、優れた肌触りが維持されつつ、熱融着部分における接合性がより高められる。しかも、吸収性物品の外側領域内に位置する熱融着部分の剛性が低いので、熱融着部分が着用者に与えうる不快感が制限される。同時に、内側領域内に位置する熱融着部分の剛性と外側領域内に位置する熱融着部分の剛性とが互いに異なるので、内側領域と外側領域とを互いに区画する区画線が折り曲げ起点となり、外側領域が内側領域に対し容易に相対移動可能となる。したがって、吸収性物品が着用者の肌により確実にフィットし続ける。
[構成2]
前記内側領域内に位置する前記熱融着部分は、前記セカンドシートとともに前記トップシート及び前記バックシートを互いに接合しており、
前記外側領域内に位置する前記熱融着部分は、前記セカンドシートを含むことなく前記トップシート及び前記バックシートを互いに接合している、
構成1に記載の吸収性物品。
構成2によれば、剛性の低い熱融着部分と、剛性の高い熱融着部分とが、簡単な構成でもって実現される。
[構成3]
前記内側領域と前記外側領域とを互いに区画する区画線が前記吸収性物品の長さ方向に平行な直線である、構成1又は2に記載の吸収性物品。
構成3によれば、外側領域が吸収性物品の長さ方向に平行に折り曲げられるので、吸収性物品が着用者の肌により確実にフィットし続ける。
[構成4]
前記内側領域と前記外側領域とを互いに区画する区画線が前記セカンドシートの前記幅方向の外端に沿って延びている、構成1から3までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
構成4によれば、内側領域内に位置する熱融着部分の剛性と、外側領域内に位置する熱融着部分の剛性とが、簡単な構成でもって調節される。
[構成5]
前記トップシートが互いに積層された肌側層及び非肌側層を備え、前記肌側層の保水性繊維含有割合は前記非肌側層の保水性繊維含有割合よりも高い、構成1から4までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
構成5によれば、肌側層によって優れた肌触りが維持されつつ、非肌側層によって液体が吸収体に向かわされ、しかも優れた接合性が得られる。
[構成6]
前記肌側層の保水性繊維含有割合は100%である、構成5に記載の吸収性物品。
構成6によれば、より優れた肌触りが提供される。
[構成7]
前記トップシートの保水性繊維含有割合は40%以上である、構成1から6までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
構成7によれば、より優れた肌触りが提供される。
[構成8]
前記吸収体は、高吸収ポリマーを10質量%以上含む、構成1から7までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
構成8によれば、失禁パッド、特に軽失禁パッドに適した吸収性物品が提供される。
優れた肌触りを維持しつつ、熱融着部分における接合性をより高めることができ、熱融着部分が着用者に与えうる不快感を制限でき、しかも吸収性物品が着用者の肌により確実にフィットし続けることができる。
本発明による実施形態にかかる吸収性物品の平面図である。 図1のII−II線に沿う模式的断面図である。 図1のIII−III線に沿う模式的断面図である。 本発明による実施形態のトップシートの模式的断面図である。 本発明による実施形態の吸収性物品の模式的部分平面図である。 本発明による実施形態の吸収性物品の模式的側面図である。
図1は本発明による実施形態の吸収性物品1の平面図を、図2及び図3は本発明による実施形態の吸収性物品1の模式的断面図を、それぞれ示している。本発明による実施形態の吸収性物品1は軽失禁パッドから構成される。本発明による別の実施形態(図示しない)では吸収性物品1は例えば、パンティライナ、生理用ナプキン、使い捨ておむつ、などから構成される。なお、図面において、L,W,Tは吸収性物品1の長さ方向、幅方向、及び厚さ方向をそれぞれ示している。また、図1において、CLは長さ方向L中心線を、CWは幅方向W中心線を、それぞれ示している。本発明による実施形態の吸収性物品1は、長さ方向中心線CL及び幅方向中心線CWそれぞれに関して対称をなしている。
図1から図3を参照すると、本発明による実施形態の吸収性物品1は、保水性繊維を含む、液透過性のトップシート2と、液不透過性のバックシート3と、トップシート2とバックシート3との間に配置された吸収体4と、トップシート2と吸収体4との間に配置され、熱可塑性樹脂繊維を含む、セカンドシート5と、を備える。本発明による実施形態の吸収性物品1は更に、吸収体4とセカンドシート5との間に配置された第1のティッシュ6と、吸収体4とバックシート3との間に配置された第2のティッシュ7と、を含む。これらトップシート2、バックシート3、吸収体4、セカンドシート5、並びに、第1及び第2のティッシュ6,7は、厚さ方向Tに互いに積層される。本発明による実施形態では、トップシート2及びバックシート3は、長さ方向L及び幅方向Wに関し、互いにほぼ同じ大きさである。また、本発明による実施形態では、吸収体4並びに第1及び第2のティッシュ6,7は長さ方向L及び幅方向Wに関し、トップシート2及びバックシート3よりも小さい。更に、本発明による実施形態のセカンドシート5は長さ方向Lに関しトップシート2及びバックシート3とほぼ同じ大きさであり、幅方向Wに関しトップシート2及びバックシート3よりも小さく吸収体4よりも大きい。
本発明による実施形態の吸収性物品1は更に、トップシート2と反対側においてバックシート3に設けられた粘着部8と、粘着部8を覆うセパレータ9と、を備える。本発明による実施形態の粘着部8は、幅方向Wに互いに離間しつつそれぞれ長さ方向Lに延びる、複数の粘着テープから形成される。粘着部8は吸収性物品1を着用者の下着などに固定するのに用いられる。
なお、図2及び図3において、点線は接着剤の層を示している。すなわち、図2及び図3に示される実施形態では、トップシート2とセカンドシート5との間、セカンドシート5と第1のティッシュ6との間、及び、第2のティッシュ7とバックシート3との間、には接着剤層が設けられる。接着剤の例には、ホットメルト接着剤が含まれる。
本発明による実施形態の吸収性物品1は更に、少なくともトップシート2とバックシート3とを熱融着により互いに接合する熱融着部分11を備える。熱融着部分11は、長さ方向L及び幅方向Wに関し吸収体4よりも外側において、吸収性物品1の周縁に沿って連続的に設けられる。その結果、吸収体4がトップシート2とバックシート3との間に保持される。
本発明による実施形態の吸収性物品1は更に、図1に示されるように、複数のエンボス部12を備える。本発明による実施形態のエンボス部12には、長さ方向Lに延びる2つの直線に沿いつつ、長さ方向Lに互いに離間してそれぞれ設けられる、例えば花の形の複数のエンボス部12bと、が含まれる。本発明による実施形態のエンボス部12はそれぞれ、トップシート2からセカンドシート5又は吸収体4まで、厚さ方向Tに窪んでいる。エンボス部12は例えば熱融着により形成される。なお、明瞭化のため、図2及び図3には、エンボス部12は描かれていない。
本発明による実施形態の吸収性物品1は、図1に示されるように、幅(幅方向W寸法)が比較的小さい単一の狭幅部1nと、幅が比較的大きい一対の拡幅部1w,1wとを備える。本発明による実施形態では、狭幅部1nは長さ方向Lの内側又は中央に位置し、拡幅部1w,1wは狭幅部1nよりも長さ方向L外側にそれぞれ位置する。図2は狭幅部1nの断面図を示しており、図3は拡幅部1wの断面図を示している。本発明による別の実施形態(図示しない)では、吸収性物品1は、単一の狭幅部1n及び単一の拡幅部1wを備える。この別の実施形態では、狭幅部1nは長さ方向Lの一側に位置し、拡幅部1wは長さ方向Lの他側に位置する。
また、本発明による実施形態の吸収性物品1は、幅方向Wに互いに離間してそれぞれ延びる一対の区画線LP,LPにより、幅方向Wの内側又は中央に位置する内側領域1iと、内側領域1iよりも幅方向W外側に位置する外側領域1o,1oと、に区分される。この場合、内側領域1iは一方の区画線LPから他方の区画線LPまでの領域である。外側領域1oは区画線LPから吸収性物品1の幅方向Wの外端1ewまでの領域である。なお、本発明による実施形態では、吸収性物品1の幅方向外端1ewは、トップシート2及びバックシート3の幅方向W外端により構成される。
区画線LP,LPはそれぞれ、熱融着部分11を横切って延びる。その結果、熱融着部分11の一部11oが外側領域1o内に位置し、熱融着部分11の他の部分11iが内側領域1i内に位置することになる。あるいは、狭幅部1nでは熱融着部分11が内側領域1i内に位置し、拡幅部1w,1wでは熱融着部分11が外側領域1o内に位置する、と考えることもできる。
本発明による実施形態の区画線LP,LPはそれぞれ、長さ方向Lに平行な直線である。本発明による別の実施形態(図示しない)では、区画線は長さ方向Lに平行でない直線である。本発明による更に別の実施形態(図示しない)では、区画線は曲線である。
更に、本発明による実施形態の区画線LP,LPはそれぞれ、セカンドシート5の幅方向外端5ewに沿って延びる。このことは、セカンドシート5は内側領域1iに存在し、外側領域1oには存在しない、ということを意味している。その結果、内側領域1i内に位置する熱融着部分11iは、セカンドシート5とともにトップシート2及びバックシート3を互いに接合し、外側領域1o内に位置する熱融着部分11oは、セカンドシート5を含むことなくトップシート2及びバックシート3を互いに接合する。このため、外側領域1o内に位置する熱融着部分11oの剛性は、内側領域1i内に位置する熱融着部分11iの剛性よりも低い。
本発明による別の実施形態(図示しない)では、区画線LP,LPがセカンドシート5の幅方向外端5ewよりも幅方向W内側を延び、したがってセカンドシート5が外側領域1oにも存在する。ただし、この場合にも、外側領域1o内に位置する熱融着部分11oは、セカンドシート5を含むことなくトップシート2及びバックシート3を互いに接合する。
本発明による実施形態のトップシート2は図4に示されるように、厚さ方向Tに互いに積層された肌側層2a及び非肌側層2bを備える。肌側層2aは着用者の肌に接触しうる。非肌側層2bは着用者の肌に接触しない。本発明による実施形態の肌側層2a及び非肌側層2bはそれぞれ、シート状の不織布から形成される。また、本発明による実施形態の肌側層2a及び非肌側層2bは、交絡により互いに接合される。交絡の例には、スパンレース法、ウォータージェット法、エアスルー法が含まれる。また、本発明による実施形態では、トップシート2は2層から形成される。本発明による別の実施形態(図示しない)では、トップシート2は1層又は3層以上から形成される。
本発明による実施形態の肌側層2aは、熱可塑性樹脂繊維を含むことなく保水性繊維を含む。本発明による別の実施形態(図示しない)では、肌側層2aは保水性繊維及び熱可塑性樹脂繊維を含む。また、本発明による実施形態の非肌側層2bは、保水性繊維及び熱可塑性樹脂繊維を含む。本発明による別の実施形態(図示しない)では、非肌側層2bは保水性繊維を含むことなく熱可塑性樹脂繊維を含む。保水性繊維は、水分を吸収し、保持する性質を有する。一方、熱可塑性樹脂繊維は、水と馴染み難い、又は、水分を保持し難い性質、例えばイオン交換水(例示:比抵抗値10MΩ・cm)との接触角が80°〜100°程度である性質を有する。
本発明による実施形態の保水性繊維の成分の例には、セルロース系繊維が含まれる。セルロース系繊維の例には、天然セルロース繊維、再生セルロース繊維、精製セルロース繊維及び半合成セルロース繊維が含まれる。天然セルロース繊維の例には、植物繊維が含まれる。植物繊維の例には、種子毛繊維、じん皮繊維、葉脈繊維、果実繊維が含まれる。種子毛繊維の例には、コットンが含まれる。じん皮繊維の例には、麻が含まれる。葉脈繊維の例には、マニラ麻が含まれる。果実繊維の例には、やしが含まれる。コットンの例には、ヒルスツム種コットン、バルバデンセ種コットン、アルボレウム種コットン及びヘルバケウム種コットンが含まれる。ヒルスツム種コットンの例には、アップランドコットンが含まれる。また、コットンの例には、オーガニックコットン、プレオーガニックコットン(商標)、オーガニックでないコットンが含まれる。オーガニックコットンは、GOTS(Global Organic Textile Standard)の認証を受けたコットンを意味する。再生セルロース繊維の例には、レーヨンが含まれる。レーヨンの例には、ビスコースから得られるビスコースレーヨン、ポリノジック、モダール、及び、セルロースの銅アンモニア塩溶液から得られる銅アンモニアレーヨン(「キュプラ」とも称される)が含まれる。精製セルロース繊維の例には、リヨセル、具体的には、パルプを、N−メチルモルホリンN−オキシドの水溶液に溶解させて紡糸原液(ドープ)とし、N−メチルモルホリンN−オキシドの希薄溶液中に押出して繊維としたものが含まれる。精製セルロースは、例えば、テンセル(商標)として市販されている。半合成セルロース繊維の例には、半合成セルロースが含まれる。半合成セルロースの例には、アセテート繊維が含まれる。アセテート繊維の例には、トリアセテート及びジアセテートが含まれる。中でも、保水性及び肌触りの観点から、天然セルロース繊維が好ましく、コットンがより好ましく、ヒルスツム種コットンが更に好ましい。
本発明による実施形態の熱可塑性樹脂繊維の成分の例には、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂が含まれる。オレフィン系樹脂の例には、ポチエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が含まれる。ポリエステル系樹脂の例には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)が含まれる。ポリアミド系樹脂の例には、6−ナイロン等のポリアミド系樹脂が含まれる。熱可塑性樹脂繊維の構造の例には、複合繊維、中空タイプ、異形断面型繊維、立体捲縮繊維、分割繊維が含まれる。複合繊維の例には、芯鞘型繊維、サイド・バイ・サイド型繊維、島/海型繊維が含まれる。異形断面型繊維の例には、扁平断面繊維、Y字形断面繊維、C字形断面繊維が含まれる。立体捲縮繊維の例には、潜在捲縮繊維、顕在捲縮繊維が含まれる。
本発明による実施形態では、肌側層2aの保水性繊維含有割合は非肌側層2bの保水性繊維含有割合よりも高い。特に、本発明による実施形態では、肌側層2aの保水性繊維含有割合は100質量%である。なお、或る層の保水性繊維含有割合は、当該層の総質量に対する当該層に含まれる保水性繊維の質量で表される。
本発明による実施形態のバックシート3は、液不透過性の不織布、合成樹脂フィルム、不織布及び合成樹脂フィルムの複合シート、又は、SMS不織布から形成される。
本発明による実施形態の吸収体4は、パルプ及び高吸収性ポリマー(SAP)を含む。本発明による別の実施形態(図示しない)では、吸収体4は高吸収性ポリマーを含むことなくパルプを含む。本発明による更に別の実施形態(図示しない)では、吸収体4はパルプを含むことなく高吸収性ポリマーを含む。
本発明による実施形態のセカンドシート5は、シート状の不織布から形成される。また、本発明による実施形態のセカンドシート5は、保水性繊維を含むことなく熱可塑性樹脂繊維を含む。本発明による別の実施形態(図示しない)では、セカンドシート5は、保水性繊維及び熱可塑性樹脂繊維を含む。
本発明による実施形態の第1及び第2のティッシュ6,7はそれぞれ、シート状の不織布から形成される。また、本発明による実施形態の第1及び第2のティッシュ6,7はそれぞれ、保水性繊維を含むことなく熱可塑性樹脂繊維を含む。本発明による別の実施形態(図示しない)では、第1及び第2のティッシュ6,7はそれぞれ、保水性繊維及び熱可塑性樹脂繊維を含む。保水性繊維及び熱可塑性樹脂繊維の例は上述したとおりである。
肌側層2aの保水性繊維はオーガニックコットンを含むのが好ましい。肌側層2aは保水性繊維を100質量%含むのが好ましい。非肌側層2bの保水性繊維はオーガニックでないコットンを含むのが好ましい。非肌側層2bの熱可塑性樹脂繊維は複数の成分を含むのが好ましく、PP及びPE又はPP及びPETを含むのがより好ましい。非肌側層2bは保水性繊維を20から80質量%、熱可塑性樹脂繊維を80から20質量%含むのが好ましい。非肌側層2bの坪量は20から40gsmが好ましく、25から35gsmがより好ましい。肌側層2aの坪量と非肌側層2bの坪量との比率は、1:1から1:1.3が好ましく、1:1.15から1:1.25がより好ましい。トップシート2の厚さ(厚さ方向T寸法)は0.2から1.5mmが好ましく、0.2から1.0mmがより好ましい。更に、トップシート2の保水性繊維含有割合(=トップシート2の総質量に対する、肌側層2aに含まれる保水性繊維の質量と非肌側層2bに含まれる保水性繊維の質量との合計の割合)は40%以上であるのが好ましい。このようにすると、優れた肌触りが得られる。
一方、セカンドシート5は複数の成分を含むのが好ましく、PP及びPE又はPP及びPETを含むのがより好ましい。セカンドシート5の坪量は20から40gsmが好ましく、25から35gsmがより好ましい。
更に、吸収体4は高分子ポリマーを10質量%以上含むのが好ましく、13質量%以上含むのが更に好ましく、17質量%以上含むのが更に好ましい。このようにすると、液体が吸収体4に確実に保持されるので、いったん吸収された液体がトップシート2に戻るリウエットが制限される。
本発明による実施形態のトップシート2の肌側層2aはオーガニックコットンを100質量%含み、その坪量は10gsmである。また、本発明による実施形態の非肌側層2bは、オーガニックでないコットンを60質量%、PE及びPPを40質量%含み、その坪量は20gsmである。更に、本発明による実施形態のトップシート2の厚さは0.3から0.5mmである。一方、本発明による実施形態のセカンドシート5は、PE及びPPを100質量%含み、坪量は20gsmである。また、本発明による実施形態のセカンドシート5の厚さは、1.3から1.9mmである。
さて、本発明による実施形態では、尿などの液体は、まずトップシート2に吸収され、次いでトップシート2の非肌側層2bを介して第1のティッシュ6、セカンドシート5、吸収体4、及び第2のティッシュ7に到り、吸収又は保持される。この場合、トップシート2の肌側層2aの非肌側に、熱可塑性樹脂繊維を含む非肌側層2bが設けられるので、肌側層2aに吸収された液体が良好に、非肌側層2bに引き込まれる。その結果、肌側層2aのドライ性が高められる。
また、本発明による実施形態では、トップシート2からセカンドシート5又は吸収体4に到るエンボス部12が設けられるので、液体がトップシート2からセカンドシート5又は吸収体4に良好に送られる。更に、本発明による実施形態では上述したように、トップシート2の非肌側層2b及びセカンドシート5がPE及びPPを含む。言い換えると、非肌側層2b及びセカンドシート5は融点が互いに異なる熱可塑性樹脂繊維を含む。その結果、エンボス部12が熱融着により形成された結果、熱融着が生じた部分と、熱融着が生じていない部分とが形成される。液体は、熱融着が生じていない部分を流れやすい。したがって、液体がトップシート2からセカンドシート5又は吸収体4に更に良好に送られる。
更に、本発明による実施形態では、内側領域1iにおいて、熱融着部分11iが、熱可塑性樹脂繊維を含むセカンドシート5とともに、トップシート2及びバックシート3を互いに接合する。その結果、トップシート2とバックシート3との間の接合性がより高められる。また、本発明による実施形態では、トップシート2に熱可塑性樹脂繊維を含む非肌側層2bが設けられるので、外側領域1oにおいても、トップシート2とバックシート3との間の接合性がより高められる。
更に、本発明による実施形態では、外側領域1o内に位置する熱融着部分11oの剛性は、内側領域1i内に位置する熱融着部分11iの剛性よりも低い。言い換えると、外側領域1o内に位置する熱融着部分11oは比較的柔らかい。したがって、熱融着部分11oが着用者に与える不快感が制限される。
同時に、本発明による実施形態では、内側領域1i内に位置する熱融着部分11iの剛性と外側領域1o内に位置する熱融着部分11oの剛性とが互いに異なる。このため、熱融着部分11iと熱融着部分11oとを互いに区画する区画線LPの部分を図5に示されるようにLPxで表すと、この区画線部分LPxが折り曲げ起点となる。その結果、図6に示されるように、外側領域1oが内側領域1iに対し、容易に相対移動可能となる。したがって、吸収性物品1が着用者の肌により確実にフィットし続けることが可能となる。
また、本発明による実施形態では、区画線部分LPxが長さ方向Lに平行な直線であるので、外側領域1oが長さ方向Lに平行に折り曲げられる。したがって、吸収性物品1が着用者の肌により確実にフィットし続けることができる。
特に本発明による実施形態では、1つの外側領域1o又は1つの熱融着部分11oに対し、折り曲げ起点となる区画線部分LPxが長さ方向Lに離間して2つ設けられる。したがって、外側領域1oの内側領域1iに対する相対移動が、より容易にかつより確実に得られる。
本発明による実施形態では、内側領域1i内に位置する熱融着部分11iがセカンドシート5を含み、外側領域1o内に位置する熱融着部分11oがセカンドシート5を含まないことにより、熱融着部分11oの剛性と熱融着部分11iの剛性とが互いに異なる。このようにすると、熱融着部分11oと熱融着部分11iとの間の剛性差を、簡単な構成でもって、すなわち追加の構成を要することなく、実現することができる。また、本発明による実施形態では、区画線LP又は区画線部分LPxがセカンドシート5の幅方向外端5ewに沿って延びているので、熱融着部分11oの剛性と熱融着部分11oの剛性とを、簡単な構成でもって調節することができる。
本発明による別の実施形態(図示しない)では、熱融着部分11iにおける熱融着処理条件と、熱融着部分11oにおける熱融着処理条件とが互いに異なることにより、熱融着部分11oの剛性と熱融着部分11iの剛性とが互いに異なる。熱融着処理条件には、熱融着処理の時間、温度、面積などが含まれる。なお、図1から図3に示される実施形態では、熱融着部分11iにおける熱融着処理条件と、熱融着部分11oにおける熱融着処理条件とは同一である。
1 吸収性物品
1i 内側領域
1o 外側領域
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
5 セカンドシート
11 熱融着部分

Claims (8)

  1. 保水性繊維を含む、液透過性のトップシートと、
    液不透過性のバックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、
    前記トップシートと前記吸収体との間に配置され、熱可塑性樹脂繊維を含む、セカンドシートと、
    を備え、
    少なくとも前記トップシートと前記バックシートとを熱融着により互いに接合する熱融着部分が、周縁に沿って連続的に設けられている、
    吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が、前記吸収性物品の幅方向の内側に位置する内側領域と、前記内側領域よりも前記幅方向外側に位置する外側領域とに区分され、
    前記吸収性物品が、長さ方向内側に位置する単一の狭幅部と、長さ方向外側に位置する一対の拡幅部と、を備え、前記狭幅部内に位置する前記熱融着部分が前記内側領域内に位置し、前記拡幅部内に位置する前記熱融着部分が前記外側領域内に位置し、
    前記外側領域内に位置する前記熱融着部分の剛性が、前記内側領域内に位置する前記熱融着部分の剛性よりも低い、
    吸収性物品。
  2. 前記内側領域内に位置する前記熱融着部分は、前記セカンドシートとともに前記トップシート及び前記バックシートを互いに接合しており、
    前記外側領域内に位置する前記熱融着部分は、前記セカンドシートを含むことなく前記トップシート及び前記バックシートを互いに接合している、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記内側領域と前記外側領域とを互いに区画する区画線が前記吸収性物品の長さ方向に平行な直線である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記内側領域と前記外側領域とを互いに区画する区画線が前記セカンドシートの前記幅方向の外端に沿って延びている、請求項1から3までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
  5. 前記トップシートが互いに積層された肌側層及び非肌側層を備え、前記肌側層の保水性繊維含有割合は前記非肌側層の保水性繊維含有割合よりも高い、請求項1から4までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
  6. 前記肌側層の保水性繊維含有割合は100%である、請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記トップシートの保水性繊維含有割合は40%以上である、請求項1から6までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収体は、高吸収ポリマーを10質量%以上含む、請求項1から7までのいずれか1つに記載の吸収性物品。
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