JP6982129B2 - 抗水痘帯状疱疹ウイルス抗体、免疫学的測定方法及び免疫学的測定用装置 - Google Patents
抗水痘帯状疱疹ウイルス抗体、免疫学的測定方法及び免疫学的測定用装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6982129B2 JP6982129B2 JP2020078713A JP2020078713A JP6982129B2 JP 6982129 B2 JP6982129 B2 JP 6982129B2 JP 2020078713 A JP2020078713 A JP 2020078713A JP 2020078713 A JP2020078713 A JP 2020078713A JP 6982129 B2 JP6982129 B2 JP 6982129B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibody
- amino acid
- acid sequence
- antigen
- seq
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/569—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
- G01N33/56983—Viruses
- G01N33/56994—Herpetoviridae, e.g. cytomegalovirus, Epstein-Barr virus
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/08—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
- C07K16/081—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from DNA viruses
- C07K16/085—Herpetoviridae, e.g. pseudorabies virus, Epstein-Barr virus
- C07K16/088—Varicella-zoster virus
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/30—Immunoglobulins specific features characterized by aspects of specificity or valency
- C07K2317/34—Identification of a linear epitope shorter than 20 amino acid residues or of a conformational epitope defined by amino acid residues
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/50—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments
- C07K2317/56—Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments variable (Fv) region, i.e. VH and/or VL
- C07K2317/565—Complementarity determining region [CDR]
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2333/00—Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
- G01N2333/005—Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from viruses
- G01N2333/01—DNA viruses
- G01N2333/03—Herpetoviridae, e.g. pseudorabies virus
- G01N2333/04—Varicella-zoster virus
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Virology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
1.水痘帯状疱疹ウイルス(Varicella−Zoster Virus、以下、VZVと略記する)の糖タンパク質E(以下、VZVgEと略記する)に対する抗体又は該抗体断片であって、前記抗体が以下の(1a)〜(1c)及び(2a)〜(2c)のいずれか1である抗体又は該抗体断片。
(1a)重鎖可変領域(heavy chain variable region;以下、VHと略記する)の相補性決定領域(complementarity determining region;以下CDRと略記する)1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列を含み、かつ軽鎖可変領域(light chain variable region;以下、VLと略記する)のCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(1b)(1a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(1c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2a)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(2b)(2a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
2.配列番号1で示されるアミノ酸配列のうち48〜88番目のアミノ酸配列を特異的に認識し、かつ配列番号1で示されるアミノ酸配列のうち、48〜67番目のアミノ酸配列、54〜72番目のアミノ酸配列、62〜81番目のアミノ酸配列および69〜88番目のアミノ酸配列を特異的に認識しない、前記1に記載の抗体又は該抗体断片。
3.前記抗体が、下記(IA)〜(IC)及び(IIA)〜(IIC)のいずれか1である、前記1または2に記載の抗体又は該抗体断片。
(IA)VHのアミノ酸配列が配列番号20に記載されるアミノ酸配列であって、かつVLのアミノ酸配列が配列番号21に記載されるアミノ酸配列である抗体。
(IB)(IA)の抗体のVH及びVLの少なくとも一方において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(IA)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(IC)抗体のVHが配列番号20に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLがそれぞれ配列番号21に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(IA)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(IIA)VHのアミノ酸配列が配列番号22に記載されるアミノ酸配列であって、かつVLのアミノ酸配列が配列番号23に記載されるアミノ酸配列である抗体。
(IIB)(IIA)の抗体のVH及びVLの少なくとも一方において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(IIA)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(IIC)抗体のVHが配列番号22に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLがそれぞれ配列番号23に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(IIA)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
4.配列番号1で示されるアミノ酸配列のうち48〜88番目のアミノ酸配列を特異的に認識し、かつ配列番号1で示されるアミノ酸配列のうち、48〜67番目のアミノ酸配列、54〜72番目のアミノ酸配列、62〜81番目のアミノ酸配列および69〜88番目のアミノ酸配列を特異的に認識しない、VZVgEに対する抗体又は該抗体断片。
5.前記抗体が、遺伝子組換え抗体である前記1〜4のいずれか1に記載の抗体又は該抗体断片。
6.Fab、Fab’、(Fab’)2、一本鎖抗体(scFv)、二量体化V領域(Diabody)、ジスルフィド安定化V領域(dsFv)およびCDRを含むペプチドから選ばれる1の抗体断片である、前記1〜5のいずれか1に記載の抗体断片。
7.以下の(1a)〜(1c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片と、(2a)〜(2c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片とを用いる、免疫学的測定方法。
(1a)VHのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列を含み、かつVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(1b)(1a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(1c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2a)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(2b)(2a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
8.酵素免疫測定方法又は免疫クロマト分析方法である、前記7に記載の免疫学的測定方法。
9.試料添加部、標識物質保持部、検出部を有するクロマトグラフ媒体部及び吸収部を含む、VZVを検出するための免疫学的測定用装置であって、前記標識物質保持部及び前記検出部が以下の(i)又は(ii)である、前記1〜6のいずれか1に記載の抗体又は該抗体断片を含有する、免疫学的測定用装置。
(i)前記標識物質保持部が前記(1a)〜(1c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有し、且つ前記検出部が前記(2a)〜(2c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有する。
(ii)前記標識物質保持部が前記(2a)〜(2c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有し、且つ前記検出部が前記(1a)〜(1c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有する。
10.前記試料添加部に添加する試料が、水痘帯状疱疹ウイルスを含む水疱内容液である、前記9に記載の免疫学的測定用装置。
11.前記9又は10に記載の免疫学的測定用装置を用いて、検体中のVZVを検出する方法であり、以下の工程(1)〜(4)を含む免疫学的測定方法。
(1)検体希釈液により検体を希釈した検体含有液を前記試料添加部に添加する工程
(2)前記標識物質保持部に保持されている前記抗体又は該抗体断片により水痘帯状疱疹ウイルスを認識させる工程
(3)前記検体及び前記抗体又は該抗体断片を移動相として前記クロマトグラフ媒体部に展開させる工程
(4)展開された移動相中の水痘帯状疱疹ウイルスを前記検出部に含まれる前記抗体又は該抗体断片により検出する工程
12.前記1〜6のいずれか1に記載の抗体又は該抗体断片をコードする塩基配列を含む核酸。
13.前記12に記載の核酸を含むベクターを含む形質転換細胞。
14.前記13に記載の形質転換細胞を培養し、培養液から前記1〜6のいずれか1に記載の抗体または該抗体断片を採取することを含む、前記1〜6のいずれか1に記載の抗体または該抗体断片の製造方法。
VZVは、α−ヘルペスウイルス亜科に属し、水痘及び帯状疱疹の病原媒体である。このVZVが有する糖タンパク質の1つである、水痘帯状疱疹ウイルス糖タンパク質E(VZVgE)は、配列番号1に示される623個のアミノ酸からなり、アミノ酸配列1−544番目にあたる細胞外領域(Extracellular Domain)、アミノ酸配列545−562番目にあたる膜貫通領域(transmembrane domain;TM)、アミノ酸配列563−623番目にあたる細胞質尾部(Cytoplasmic Tail)から構成されている(Jurie K et al, Journal of Virology, Jan. 1997, p110-119)。
本発明の抗体又は該抗体断片は、VZVgEのアミノ酸配列(配列番号1)のうち48〜88番目のアミノ酸配列(配列番号3)を特異的に認識する。本発明の抗体又は該抗体断片の一態様としては、配列番号3で示されるアミノ酸配列を特異的に認識し、かつ配列番号1で示されるアミノ酸配列のうち、48〜67番目のアミノ酸配列(配列番号4)、54〜72番目のアミノ酸配列(配列番号5)、62〜81番目のアミノ酸配列(配列番号6)および69〜88番目のアミノ酸配列(配列番号7)を特異的に認識しない抗体が挙げられる。かかる反応性を示す理由としては、配列番号3で示されるアミノ酸配列からなる立体構造を認識して結合していると考えられる。
(1a)VHのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列を含み、かつVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(1b)(1a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(1c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2a)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(2b)(2a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(d)前記(1a)〜(1c)及び(2a)〜(2c)に記載の少なくとも1つの抗体と、VZVgEへの結合について競合する抗体。
(e)前記(1a)〜(1c)及び(2a)〜(2c)に記載のいずれか1つの抗体が結合するエピトープと同じエピトープに結合する抗体。
(I)VHのアミノ酸配列が配列番号20に記載されるアミノ酸配列であって、かつVLのアミノ酸配列が配列番号21に記載されるアミノ酸配列である抗体。
(II)VHのアミノ酸配列が配列番号22に記載されるアミノ酸配列であって、かつVLのアミノ酸配列が配列番号23に記載されるアミノ酸配列である抗体。
本発明の抗体または該抗体断片を用いて、VZVgEを検出または測定することにより、VZVを診断することができる。VZVの診断は、例えば患者体内に存在するVZVgEを免疫学的手法により検出または測定して行うことができる。また、免疫学的測定方法を用いて患者体内の細胞に発現しているVZVgEを検出することにより診断を行うことができる。
免疫学的測定方法に用いる免疫学的測定用装置の一実施態様について説明する。本発明の免疫学的測定用装置は、その標識物質保持部及び検出部に本発明の抗体または該抗体断片を含有する。本発明の免疫学的測定用装置は、標識物質保持部及び検出部の一方に、上記した(1a)〜(1c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有し、もう一方に上記した(2a)〜(2c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有することが好ましい。
(i)標識物質保持部が以下の(1a)〜(1c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有し、且つ検出部が以下の(2a)〜(2c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有する。
(ii)標識物質保持部が以下の(2a)〜(2c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有し、且つ検出部が以下の(1a)〜(1c)のいずれか1の抗体又は該抗体断片を含有する。
(1a)VHのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列を含み、かつVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(1b)(1a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(1c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(1a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
(2a)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列を含む抗体。
(2b)(2a)の抗体のVHのCDR1〜3及びVLのCDR1〜3の少なくともいずれか1において1から3個のアミノ酸残基が欠失、置換、付加又は挿入されたアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗原結合性を有する抗体。
(2c)抗体のVHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3がそれぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列と80%以上の相同性を有するアミノ酸配列を含み、かつ(2a)の抗体と同等の抗原結合性を有する抗体。
本発明の免疫学的測定方法の一態様として、免疫クロマト分析方法について説明する。免疫クロマト分析方法は、上記した免疫学的測定用装置を用いて、上記の免疫学的測定用装置を用いて検体に含まれる被検出物質のVZVを検出する方法であり、以下の工程(1)〜(4)を含むことが好ましい。
(1)検体希釈液により検体を希釈した検体含有液を試料添加部に添加する工程
(2)標識物質保持部に保持されている抗体または該抗体断片により水痘帯状疱疹ウイルスを認識させる工程
(3)前記検体及び抗体または該抗体断片を移動相としてクロマトグラフ媒体部に展開させる工程
(4)展開された移動相中の水痘帯状疱疹ウイルスを検出部に含まれる抗体により検出する工程
各工程について以下に説明する。
工程(1)では、第一に、検体を、測定精度を低下させることなく、免疫クロマトグラフ媒体中をスムーズに移動する程度の濃度に、検体希釈液で適宜調整または希釈して検体含有液とするのが好ましい。検体希釈液は上述したものを使用できる。第二に、検体含有液を試料添加部(1)上に、所定量(通常、0.1〜2ml)滴下する。検体含有液が滴下されると、検体含有液は試料添加部(1)中で移動を開始する。
工程(2)は、工程(1)において試料添加部に添加された検体含有液を、標識物質保持部(2)へと移動させ、標識物質保持部に保持されている標識物質が結合した抗体(第一抗体)または該抗体断片により検体中の被検出物質である水痘帯状疱疹ウイルスの糖タンパク質E(VZVgE)を認識させる工程である。
工程(3)は、工程(2)において被検出物質である水痘帯状疱疹ウイルスが標識物質保持部において標識物質が結合した抗体または該抗体断片に認識された後、検体および抗体または該抗体断片を、クロマトグラフ媒体部上を移動相として通過させる工程である。
工程(4)は、クロマトグラフ媒体部上を移動相として通過した検体中の水痘帯状疱疹ウイルスにおけるVZVgEが、抗原・抗体の特異的結合反応により、検出部に保持、即ち、固定されている抗体とまたは該抗体断片、前記工程(2)において標識物質が結合した抗体または該抗体断片とによってサンドイッチ状に挟まれるように特異的に反応結合して、検出部が着色する工程である。
放射性物質標識免疫抗体法は、例えば、抗原または抗原を発現した細胞などに、本発明の抗体または該抗体断片を反応させ、さらに放射線標識を施した抗イムノグロブリン抗体または該抗体断片を反応させた後、シンチレーションカウンターなどで測定する。
酵素免疫測定法は、例えば、抗原または抗原を発現した細胞などに、本発明の抗体または該抗体断片を反応させ、さらに酵素などで標識を施した抗イムノグロブリン抗体または結合断片を反応させた後、基質を添加して反応液の吸光度を吸光光度計で測定する。例えばサンドイッチELISA法などを用いる。酵素免疫測定法で用いる標識体としては、公知[酵素免疫測定法、医学書院(1987)]の酵素標識を用いることができる。
蛍光免疫測定法は、文献[Monoclonal Antibodies-Principles and practice, Third edition, Academic Press (1996)、単クローン抗体実験マニュアル、講談社サイエンティフィック(1987)]などに記載された方法で測定する。蛍光免疫測定法で用いる標識体としては、公知[蛍光抗体法、ソフトサイエンス社(1983)]の蛍光標識を用いることができる。例えば、FITCまたはRITCなどを用いる。
発光免疫測定法は文献[生物発光と化学発光 臨床検査42、廣川書店(1998)]などに記載された方法で測定する。発光免疫測定法で用いる標識体としては、公知の発光体標識が挙げられ、アクリジニウムエステルまたはロフィンなどを用いる。
ウエスタンブロット法は、抗原または抗原を発現した細胞などをSDS(ドデシル硫酸ナトリウム)−PAGE(ポリアクリルアミドゲル)[Antibodies -A Laboratory Manual Cold Spring Harbor Laboratory (1988)]で分画した後、該ゲルをポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜またはニトロセルロース膜にブロットし、該膜に抗原を認識する抗体または抗体断片を反応させ、さらにFITCなどの蛍光物質、ペルオキシダーゼなどの酵素標識またはビオチン標識などを施した抗マウスIgG抗体または結合断片を反応させた後、該標識を可視化することによって測定する。
物理化学的手法は、例えば、抗原であるVZVgEと本発明のモノクローナル抗体またはその抗体断片とを結合させることにより凝集体を形成させて、この凝集体を検出することにより行う。この他に物理化学的手法として、毛細管法、一次元免疫拡散法、免疫比濁法またはラテックス免疫比濁法[臨床検査法提要、金原出版(1998)]などを用いることもできる。ラテックス免疫比濁法は、抗体または抗原を感作させた粒径0.1〜1μm程度のポリスチレンラテックスなどの担体を用い、対応する抗原または抗体により抗原抗体反応を起こさせると、反応液中の散乱光は増加し、透過光は減少する。この変化を吸光度または積分球濁度として検出することにより被験サンプル中の抗原濃度などを測定する。
本発明の免疫学的測定用キットは、上記の免疫学的測定用装置と、検体(検体試料または単に試料ということもある)を希釈して展開するための検体希釈液とを含む。
VZVのgEタンパク質(VZVgE)のアミノ酸配列(配列番号1)をDDBJ(国立遺伝学研究所データベース)より入手した。前記VZVgEのアミノ酸配列から、膜貫通ドメインを除いた細胞外領域である配列番号2に示すアミノ酸配列(配列番号1で表されるアミノ酸配列のうち1−544番目のアミノ酸配列)を特定し、対応する遺伝子配列を合成した。His−tag発現用ベクターであるpET302/NT−Hisを制限酵素EcoRIで切断した後、脱リン酸化処理としてアルカリフォスファターゼにより処理し、前記遺伝子配列と混合し、DNA Ligation Kit Ver.2(タカラバイオ)を用いてライゲーション反応をおこなった。
試験例1で得られたVZVgEに認識するモノクローナル抗体産生細胞の23クローンのうち、VZVgEのアミノ酸配列のうち1−188番目のアミノ酸配列を認識する抗体を産生する細胞をスクリーニングするため、以下の実験を行った。
本試験では、試験例2で得られた抗体A、Bを標識物質保持部及び検出部のいずれかに用いた免疫クロマト分析装置を作製し、免疫クロマト分析を行った。
(1)試料添加部の作製
試料添加部としてグラスファイバーからなる不織布(ミリポア社製:300mm×30mm)を用いた。
金コロイド懸濁液(田中貴金属工業社製:LC40nm)0.5mlに、リン酸緩衝液(pH7.4)で0.05mg/mlの濃度になるように希釈した抗体(抗体A、Bのいずれか1つ)を0.1ml加え、室温で10分間静置した。
メンブレンとしてニトロセルロースからなるシート(ミリポア社製、商品名:HF120、300mm×25mm)を用いた。
次に、バッキングシートから成る基材に、試料添加部、標識物質保持部、検出部を有するクロマトグラフ媒体部、展開した試料や標識物質を吸収するための吸収部としてグラスファイバー製の不織布を順次貼り合わせた。そして、裁断機で幅が5mmとなるように裁断し、免疫クロマト分析装置とした。なお、標識物質保持部の試料展開方向の長さを12mmとした。
1質量%の非イオン性界面活性剤NP−40(ナカライテスク社製、商品名:ノニデットP−40、HLB値17.7)と、ノニオンMN−811(日油社製、商品名:ノニオンMN−811、HLB値8.3)との質量比1:1混合物を含む50mMのHEPES緩衝液(pH7.5)、を調製し、検体を希釈処理するための検体希釈液とした。
試験例2で作製した0.01μg/mlのVZVgE(アミノ酸配列1−188番目)リコンビナントタンパク質を抗原として、上記作製した免疫クロマト分析装置を用いた場合の、検出部における発色強度を測定した。上記抗原は、上記検体希釈液で100倍に希釈し、検体試料とした。
試験例1で得られたVZVgEに対するモノクローナル抗体のうち、VZVgEのアミノ酸配列の48−88番目を認識する抗体をスクリーニングするため、以下の実験を行った。
本試験では、試験例2で得られた抗体2、3、4、5、9及び18のいずれかを用いた免疫クロマト分析装置を作製し、免疫クロマト分析を行った。
(1)試料添加部の作製
試料添加部としてグラスファイバーからなる不織布(ミリポア社製:300mm×30mm)を用いた。
(2)標識物質保持部の作製
金コロイド懸濁液(田中貴金属工業社製:LC40nm)0.5mlに、リン酸緩衝液(pH7.4)で0.05mg/mlの濃度になるように希釈した抗体(抗体1〜6のいずれか1つ)を0.1ml加え、室温で10分間静置した。
次いで、1質量%の牛血清アルブミン(BSA)を含むリン酸緩衝液(pH7.4)を0.1ml加え、更に室温で10分間静置した。その後、十分撹拌した後、8000×gで15分間遠心分離を行い、上清を除去した後、1質量%のBSAを含むリン酸緩衝液(pH7.4)を0.1ml加えた。以上の手順で標識物質溶液を作製した。
上記作製した標識物質溶液300μLに300μLの10質量%トレハロース水溶液と1.8mLの蒸留水を加えたものを12mm×300mmのグラスファイバーパッド(ミリポア社製)に均一になるように添加した後、真空乾燥機にて乾燥させ、標識物質保持部を作製した。
メンブレンとしてニトロセルロースからなるシート(ミリポア社製、商品名:HF120、300mm×25mm)を用いた。次に、5質量%のイソプロピルアルコールを含むリン酸緩衝液(pH7.4)で1.0mg/mlの濃度になるように、抗体(抗体1〜6のいずれか1つ)を希釈した溶液150μLを、乾燥されたメンブレン上の検出部位(検出ライン)に1mmの幅でイムノクロマト用ディスペンサー「XYZ3050」(BIODOT社製)を用いて1μL/mmの量(1シートあたり25μL)でライン状に塗布した。
次に、バッキングシートから成る基材に、試料添加部、標識物質保持部、検出部を有するクロマトグラフ媒体部、展開した試料や標識物質を吸収するための吸収部としてグラスファイバー製の不織布を順次貼り合わせた。そして、裁断機で幅が5mmとなるように裁断し、免疫クロマト分析装置とした。なお、標識物質保持部の試料展開方向の長さを12mmとした。
1質量%の非イオン性界面活性剤NP−40(ナカライテスク社製、商品名:ノニデットP−40、HLB値17.7)と、ノニオンMN−811(日油社製、商品名:ノニオンMN−811、HLB値8.3)との質量比1:1混合物を含む50mMのHEPES緩衝液(pH7.5)、を調製し、検体を希釈処理するための検体希釈液とした。
0.01mg/mlのVZVgEリコンビナントタンパク質(CalBioreagent社)を抗原として、上記作製した免疫クロマト分析装置を用いた場合の、検出部における発色強度を測定した。上記抗原は、上記検体希釈液で100倍に希釈し、検体試料とした。
抗体9及び抗体18についてアミノ酸配列及びアミノ酸配列をコードするDNAの塩基配列を決定した。これらの結果を表3に示す。
Reverse Primer(配列番号28):5’−cttccggaat tcsargtnma gctgsagsag tc−3’
Reverse Primer(配列番号29):5’−cttccggaat tcsargtnma gctgsagsag tcwgg−3’
Forward Primer(配列番号30):5’−ggaagatcta tagacagatg ggggtgtcgt tttggc−3’
VZVを含有する検体試料として、VZV感染者の水疱内容液を用いたことを除いて、試験例6を繰り返した。水疱内容液は、VZV感染者である被験者の水疱を穿刺することにより採取した。また、採取した水疱内容液を、500μLの上記検体希釈液に添加し、検体試料とした。
抗体のエピトープのさらなる解析の為、配列番号1のアミノ酸配列のうち48−67番目のアミノ酸配列からなるペプチド断片(Peptide1、以下P1と略す)、54−72番目のアミノ酸配列からなるペプチド断片(Peptide2、以下P2と略す)、62−81番目のアミノ酸配列からなるペプチド断片(Peptide3、以下P3と略す)、69−88番目のアミノ酸配列からなるペプチド断片(Peptide4、以下P4と略す)を上記方法にて合成した。各ペプチド断片を表4に示す濃度となるように検体希釈液に加えた以外は、試験例6と同様に実施した。VZVgEの全長アミノ酸配列に対する各ペプチド断片の位置について、図2に模式図を示す。
2 標識物質保持部
3 クロマトグラフ媒体部
4 検出部
5 吸収部
6 バッキングシート
Claims (7)
- 試料添加部、標識物質保持部、検出部を有するクロマトグラフ媒体部及び吸収部を含む、VZVを検出するための免疫学的測定用装置であって、前記標識物質保持部及び前記検出部が以下の(i)又は(ii)である、免疫学的測定用装置。
(i)前記標識物質保持部が下記(1a)の抗体又はその抗原結合性断片を含有し、且つ前記検出部が下記(2a)の抗体又はその抗原結合性断片を含有する。
(ii)前記標識物質保持部が下記(2a)の抗体又はその抗原結合性断片を含有し、且つ前記検出部が下記(1a)の抗体又はその抗原結合性断片を含有する。
(1a)水痘帯状疱疹ウイルス(Varicella−Zoster Virus、以下、VZVと略記する)の糖タンパク質E(以下、VZVgEと略記する)に対する抗体又はその抗原結合性断片であって、抗体の重鎖可変領域(heavy chain variable region;以下、VHと略記する)の相補性決定領域(complementarity determining region;以下CDRと略記する)1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号8、9および10に記載されるアミノ酸配列を含み、かつ軽鎖可変領域(light chain variable region;以下、VLと略記する)のCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号11、12および13に記載されるアミノ酸配列を含む抗体又はその抗原結合性断片。
(2a)VZVgEに対する抗体又はその抗原結合性断片であって、VHのCDR1〜3がそれぞれ配列番号14、15および16に記載されるアミノ酸配列を含み、抗体のVLのCDR1〜3のアミノ酸配列が、それぞれ配列番号17、18および19に記載されるアミノ酸配列を含む抗体又はその抗原結合性断片。 - 前記試料添加部に添加する試料が、水痘帯状疱疹ウイルスを含む水疱内容液である、請求項1に記載の免疫学的測定用装置。
- 前記(1a)の抗体が下記(IA)の抗体であり、前記(2a)の抗体が下記(IIA)である、請求項1または2に記載の免疫学的測定用装置。
(IA)VHのアミノ酸配列が配列番号20に記載されるアミノ酸配列であって、かつVLのアミノ酸配列が配列番号21に記載されるアミノ酸配列である抗体。
(IIA)VHのアミノ酸配列が配列番号22に記載されるアミノ酸配列であって、かつVLのアミノ酸配列が配列番号23に記載されるアミノ酸配列である抗体。 - 前記抗体が、配列番号1で示されるアミノ酸配列の48〜88番目のアミノ酸配列によって構成される立体エピトープを認識し、配列番号1で示されるアミノ酸配列の48〜67番目のアミノ酸配列によって構成される立体エピトープ、54〜72番目のアミノ酸配列」によって構成される立体エピトープ、62〜81番目のアミノ酸配列によって構成される立体エピトープ、及び、69〜88番目のアミノ酸配列によって構成される立体エピトープを認識しない抗体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の免疫学的測定用装置。
- 前記抗体が、遺伝子組換え抗体である請求項1〜4のいずれか1項に記載の免疫学的測定用装置。
- 前記抗原結合性断片が、Fab、Fab’、(Fab’)2、一本鎖抗体(scFv)、二量体化V領域(Diabody)、ジスルフィド安定化V領域(dsFv)およびCDRを含むペプチドから選ばれる1の 抗原結合性断片 である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の免疫学的測定用装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の免疫学的測定用装置を用いて、検体中のVZVを検出する方法であり、以下の工程(1)〜(4)を含む免疫学的測定方法。
(1)検体希釈液により検体を希釈した検体含有液を前記試料添加部に添加する工程
(2)前記標識物質保持部に保持されている前記抗体又はその抗原結合性断片により水痘帯状疱疹ウイルスを認識させる工程
(3)前記検体及び前記抗体又はその抗原結合性断片を移動相として前記クロマトグラフ媒体部に展開させる工程
(4)展開された移動相中の水痘帯状疱疹ウイルスを前記検出部に含まれる前記抗体又はその抗原結合性断片により検出する工程
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020078713A JP6982129B2 (ja) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | 抗水痘帯状疱疹ウイルス抗体、免疫学的測定方法及び免疫学的測定用装置 |
DE102021204116.7A DE102021204116A1 (de) | 2020-04-27 | 2021-04-26 | Anti-varicella-zoster-virus-antikörper, immunlogisches messverfahren und immunologische messvorrichtung |
US17/240,580 US11814424B2 (en) | 2020-04-27 | 2021-04-26 | Anti-varicella-zoster virus antibody, immunological measurement method, and immunological measurement device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020078713A JP6982129B2 (ja) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | 抗水痘帯状疱疹ウイルス抗体、免疫学的測定方法及び免疫学的測定用装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021171007A JP2021171007A (ja) | 2021-11-01 |
JP6982129B2 true JP6982129B2 (ja) | 2021-12-17 |
Family
ID=78221894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020078713A Active JP6982129B2 (ja) | 2020-04-27 | 2020-04-27 | 抗水痘帯状疱疹ウイルス抗体、免疫学的測定方法及び免疫学的測定用装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11814424B2 (ja) |
JP (1) | JP6982129B2 (ja) |
DE (1) | DE102021204116A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2023048244A1 (ja) | 2021-09-22 | 2023-03-30 | ||
CN116041488B (zh) * | 2022-08-19 | 2024-02-09 | 成都华任康生物科技有限公司 | 检测重组水痘-带状疱疹病毒糖蛋白E(gE)的单克隆抗体及其应用 |
CN117683121B (zh) * | 2024-01-30 | 2024-04-16 | 北京百普赛斯生物科技股份有限公司 | 抗水痘-带状疱疹病毒抗体及其应用 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2823744B1 (fr) * | 2001-04-18 | 2003-05-16 | Commissariat Energie Atomique | Procede et dispositif de fabrication en continu de fils metalliques gaines de verre |
ITMI20031037A1 (it) * | 2003-05-23 | 2004-11-24 | Gamma Croma Spa | Metodo e apparecchiatura per lo stampaggio di un prodotto cosmetico. |
PT2059535E (pt) * | 2006-08-18 | 2014-01-29 | Novartis Ag | Anticorpos específicos do prlr e suas utulizações |
CN101626785A (zh) | 2006-11-17 | 2010-01-13 | 财团法人阪大微生物病研究会 | 神经延长促进剂及延长抑制剂 |
WO2008140653A2 (en) * | 2007-03-14 | 2008-11-20 | Taligen Therapeutics, Inc. | Humaneered anti-factor b antibody |
JP2008253188A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-10-23 | Tokyo Univ Of Science | エンドサイトーシス依存性dna取り込み抑制剤、エンドサイトーシス依存性dna取り込み促進剤、ウイルス感染阻害剤、ウイルス感染予防剤、及びウイルス感染促進剤、並びに、遺伝子マーカー、モノクローナル抗体、ハイブリドーマ、及びそれらの使用方法。 |
JP4559510B2 (ja) * | 2008-07-14 | 2010-10-06 | 田中貴金属工業株式会社 | イムノクロマトグラフ法のための展開液、及びそれを用いた測定方法 |
GB2539201B (en) * | 2015-06-08 | 2022-04-06 | Plastipack Limted | Sheet material |
JP2017088528A (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-25 | 株式会社 富山研究所 | 水痘・帯状疱疹ウイルスの免疫学的検出 |
JP6367783B2 (ja) * | 2015-11-26 | 2018-08-01 | 田中貴金属工業株式会社 | 水痘帯状疱疹ウイルス検出用免疫クロマト分析装置 |
CN105542004B (zh) * | 2016-01-12 | 2019-02-19 | 中国人民解放军军事医学科学院生物工程研究所 | 一种抗破伤风毒素的中和性单克隆抗体及其应用 |
US11020583B2 (en) * | 2017-04-21 | 2021-06-01 | Tci Llc | Aortic connectors and methods of use |
CN110914297B (zh) * | 2017-05-25 | 2023-06-06 | 基础科学研究院 | 抗人白细胞介素2抗体及其用途 |
JP6996579B2 (ja) | 2020-03-03 | 2022-01-17 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2020
- 2020-04-27 JP JP2020078713A patent/JP6982129B2/ja active Active
-
2021
- 2021-04-26 DE DE102021204116.7A patent/DE102021204116A1/de active Pending
- 2021-04-26 US US17/240,580 patent/US11814424B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11814424B2 (en) | 2023-11-14 |
DE102021204116A1 (de) | 2021-10-28 |
JP2021171007A (ja) | 2021-11-01 |
US20210332109A1 (en) | 2021-10-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7277623B2 (ja) | 生体試料中で改善された性能を有するigfbp7のためのアッセイ | |
US11814424B2 (en) | Anti-varicella-zoster virus antibody, immunological measurement method, and immunological measurement device | |
KR101593641B1 (ko) | 중동호흡기증후군 코로나바이러스 뉴클레오캡시드를 인식하는 항체 및 그의 용도 | |
JP6367783B2 (ja) | 水痘帯状疱疹ウイルス検出用免疫クロマト分析装置 | |
KR20180128971A (ko) | 지카 바이러스 검출용 면역 크로마토그래피 분석 장치 | |
JP2023529417A (ja) | アデノ関連ウイルス抗体及びそのフラグメント | |
KR20200024304A (ko) | 항인간 IgG4 모노클로날 항체, 및 그 항체를 이용한 인간 IgG4 측정 시약 | |
AU2019384259A1 (en) | Specific antibody for AMH, and uses thereof | |
US20200399672A1 (en) | Immunochromatographic analysis device for chikungunya virus detection | |
CN114002427B (zh) | 新型冠状病毒抗原检测的方法和试剂盒 | |
US20240210403A1 (en) | Lateral flow analysis and breast cancer | |
JP6462791B2 (ja) | 水痘帯状疱疹ウイルス検出用免疫クロマト分析装置 | |
JP2018080114A (ja) | 抗ヒトvap−1モノクローナル抗体 | |
JP7366411B2 (ja) | ヒトαディフェンシンHD5を検出する方法及びキット、並びにこれらにおいて用いられる抗体 | |
CN115677851B (zh) | 一种免疫阻断抗体或其抗原结合片段及其应用 | |
CN112239503B (zh) | 针对人TGF-β的LAP片段的抗体及其利用 | |
KR102652398B1 (ko) | 돼지 유행성 설사병 바이러스의 스파이크 단백질에 특이적인 단클론항체, 및 이의 용도 | |
CN113939533B (zh) | 抗可溶性cd14亚型抗体、试剂盒及其应用 | |
JP2017096985A (ja) | 水痘帯状疱疹ウイルス検出用免疫クロマト分析装置 | |
US20210388108A1 (en) | Antibodies specific for glycosylated apoj and uses thereof | |
CN108727493B (zh) | 抗Stathmin单克隆抗体及其用途 | |
JP5585587B2 (ja) | 5.9kDaペプチドの免疫学的測定方法 | |
JP2025506203A (ja) | 抗her2/neu抗体および使用方法 | |
CN115925924A (zh) | 用于检测tsp-1特异性肽段的抗体及其用途 | |
CN119039437A (zh) | 抗人卵泡刺激素的兔单克隆抗体及其应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210205 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210205 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20210225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210323 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210706 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210827 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6982129 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |