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JP6956797B2 - 判定装置、判定システム及び判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、外部装置からの外部信号を入力する入力回路が正常状態にあるかどうかを判定する判定装置、当該判定装置が用いられた判定システム、及び、当該判定装置で行われる判定方法に関する。
近年、自動車分野において、車両の搭乗者や車両周辺にいる人への安全性を向上させるために、車両を制御する電子制御システムに搭載する装置や部品の使用時における耐故障性を高め、それにより電子制御システムの信頼性を向上させる取り組みがなされている。
従来技術として特許文献1では、車両の電子制御システムにおいて、入力信号を入力する入力回路が内部回路を、入力信号の電圧レベルがローレベルからハイレベルに変化したことを検出するエッジ検出回路と、入力信号の電圧レベルがハイレベルにあることを検出するレベル検出回路との2重化構成とすることで、システムの耐故障性と、入力回路が入力信号を検出する可能性とを高める手法について開示している。
特開2016−119016
しかしながら、特許文献1の手法では、入力回路において2重化構成とした内部回路の一方の回路に、例えば、正常時に出力する信号と誤検知される電圧を生じるなど、何らかの異常が発生した場合に、電子制御システムが誤動作してしまう虞がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためのものであり、外部信号からの信号を入力する入力回路が正常状態にあるかどうかを判定する判定装置を提供することを目的とする。
本発明は、外部装置から入力した外部信号を複数の内部回路で検出する入力回路が正常状態にあるかどうかを、入力回路から出力される複数の検出情報に基づき判定する判定装置であって、判定装置は、複数の検出情報の各々を区別して入力するとともに、複数の検出情報の各々を検知したことを示す、複数の検出情報の各々と対応した複数の検知情報を個別に無効から有効とする処理を行う検知部と、検知部での処理により、複数の検知情報のうち少なくとも1つが無効から有効となると、所定の時間内に、複数の検出情報の各々と対応した複数の検知情報の全てが無効から有効となるかどうかを判断し、所定の時間内に複数の検知情報の全てが無効から有効となる場合に入力回路が正常状態にあると判定し、所定の時間内に複数の検知情報の全てが無効から有効とならない場合に入力回路が正常状態にないと判定する判定部と、を備えた判定装置である。
本発明によれば、判定装置が、外部装置からの外部信号を入力する入力回路が正常状態にあるかどうかを、入力回路で外部信号を検出したときの検出情報に基づき判定するように構成したので、入力回路が異常状態にある場合に、電子制御システムが誤動作してしまうことを防止させる効果が得られる。
本発明の実施の形態1における、車両の電子制御システムに含まれる装置の構成を示す装置構成図である。 車両制御部からの指令信号を入力する駆動制御部の機能ブロックを示すブロック構成図である。 外部信号が入力されたときのエッジ検出回路及びレベル検出回路の処理を示すタイミング図である。 外部信号が入力されたときのエッジ検出回路、レベル検出回路、検知部及び判定部の処理を示すタイミング図である。 入力回路のエッジ検出回路が異常状態にある場合の、エッジ検出回路、レベル検出回路、検知部及び判定部の処理を示すタイミング図である。 入力回路のレベル検出回路が異常状態にある場合の、エッジ検出回路、レベル検出回路、検知部及び判定部の処理を示すタイミング図である。 入力回路のエッジ検出回路が異常状態にある場合の、エッジ検出回路、レベル検出回路、検知部及び判定部の処理を示す別のタイミング図である。 入力回路のレベル検出回路が異常状態にある場合の、エッジ検出回路、レベル検出回路、検知部及び判定部の処理を示す別のタイミング図である。 判定システムの処理を示すフローチャート図である。 入力回路の内部回路を3重化構成とした場合の駆動制御部の機能ブロックを示すブロック構成図である。 入力回路の内部回路を3重化構成とした場合の、エッジ検出回路、レベル検出回路、検知部及び判定部の処理を示すタイミング図である。 判定システムの変形例としての駆動制御部の機能ブロックを示すブロック構成図である。 判定システムの変形例における処理を示すタイミング図である。 本発明の実施の形態2における、電気駆動車両向けの電子制御システムに含まれる装置の構成を示す装置構成図である。 車両制御部からの指令信号を入力する駆動制御部の機能ブロックを示すブロック構成図である。 電子制御システムにおいて通常動作モード及びテストモードを実行する処理を示すフローチャート図である。 判定システムの別の変形例としての駆動制御部の機能ブロックを示すブロック構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における、車両100の電子制御システム101に含まれる装置の構成を示す装置構成図である。車両100とは、例えば、乗用車、バス及びトラック等の自動車であり、人又は物を輸送するための輸送手段である。
車両100の電子制御システム101とは、車両100向け電子制御システム101のことである。電子制御システム101は、車両100内に全ての機能が搭載されても良いし、車両100内に全ての機能が搭載されておらず、一部の機能が外部に置かれてネットワーク等を介して車両100に対し制御を行うものであっても良い。
なお、図1の例では、電子制御システム101は、車両100内に全ての機能が搭載されるものとする。
図1に示すように、車両100は、エンジン102、伝動機構103、車輪104、発電機106、バッテリ105、ブレーキシステム107、制動機構108、速度検出部109、駆動制御部110及び車両制御部111で構成される。
そして、電子制御システム101は、車両100の構成から車輪104を除いた電装品を指す。
また、図1において実線矢印は信号経路を示し、一点破線矢印は電力の供給経路を示す。
エンジン102は、例えば、ガソリン又は軽油等の燃料を燃焼させることで動力を発生する内燃機関であり、車両100を駆動させるための動力源となる。エンジン102で発生した動力は、伝動機構103を介すことにより、車両100の駆動力として車輪104に伝えられる。
バッテリ105は、蓄電、充電及び放電が可能な二次電池であり、車両100の各装置の電力源となる。
発電機106は、伝動機構103を介してエンジン102の動力を利用し、発電を行う発電装置である。車両100の走行中に発電機106が発電した電力をバッテリ105に充電することで、車両100の各装置はバッテリ105を電力源として長時間、走行中の動作を継続することが可能となる。
ブレーキシステム107は、車両100を制動するためのシステムである。ブレーキシステム107は、制動機構108を介して車輪104の回転を抑止する向きに制動力を掛けることにより、車両100を制動する。
速度検出部109は、車両100の走行速度を検出するための装置である。
駆動制御部110は、エンジン102及びブレーキシステム107の動作状態を管理するとともに、車両制御部111からの指令信号を入力してエンジン102及びブレーキシステム107を制御することにより、車両100を駆動又は制動させて走行状態を制御する装置である。
車両制御部111は、駆動制御部110が管理するエンジン102及びブレーキシステム107の動作状態に関する情報と、速度検出部109が検出する走行速度とを取得して、車両100が走行中の状況に応じて最適な走行状態を維持するように駆動制御部110を制御する装置である。
また、車両制御部111は、車両100の各装置の管理及び制御を行う。例えば、車両制御部111がバッテリ105の蓄電量の情報を管理しており、バッテリ105の蓄電量を増やす必要があると判断した場合に、車両制御部111は駆動制御部110に対して車輪104に動力を伝えずにエンジン102及び発電機106を動作させるよう制御を行う。
図2は、車両制御部111からの指令信号を入力する駆動制御部110の機能ブロックを示すブロック構成図である。駆動制御部110は、マイコン201、入力回路202及び通信回路203で構成される。
マイコン201は、車載装置に搭載されるマイクロコントローラ(Microcontroller)であり、例えば、車両制御部111からの指令信号の入力に伴い、駆動制御部110においてエンジン102及びブレーキシステム107を制御するための所定の処理を実行する。
入力回路202は、車両制御部111からの指令信号の入力を検出し、マイコン201に対し、指令信号を検出したことを示す検出情報を出力する回路である。
実施の形態1では、入力回路202からマイコン201に出力される検出情報を信号として扱うものとする。また、入力回路202の外部にある装置を外部装置と定義する。
通信回路203は、駆動制御部110が、車両制御部111との間で通信を行うための通信回線となる回路である。通信回線としては、例えば、CAN(Controller Area Network)(登録商標)、LIN(Local Interconnect Network)、または、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)(登録商標)等の車載LANを利用することが出来る。
さらに、マイコン201は、判定装置204、演算部205、タイマ206、RAM207、ROM208及びインターフェース回路209を有する。マイコン201内部の各装置は、信号伝送路Lによって互いに情報のやり取りを行うことが出来るものとする。
判定装置204は、検知部210、判定部211及び通知部212を有しており、入力回路202から入力する検出情報の信号に基づき、入力回路202が正常状態にあるかどうかを判定する。
図2の端子Pは、入力回路202からの検出情報の信号をマイコン201に入力するための端子である。マイコン201は、端子Pを介して、入力した検出情報の信号を判定装置204に入力する。
マイコン201は、検出情報の信号を、判定装置204に入力するとともに端子P及び信号伝送路Lを介してマイコン201内の各装置に入力しても良いし、判定装置204を経由してマイコン201内の各装置に入力しても良い。
検知部210は、入力回路202から出力された複数の検出情報をそれぞれ区別して入力する。そして、検知部210は、入力したそれぞれの検出情報を検知したことを示すために、検知した検出情報と対応する検知情報の論理を個別に無効から有効とする。
実施の形態1では、検知部210が扱う検知情報の論理を、有効と無効又はONとOFFのように、2値で示される情報と定義する。
判定部211は、検知部210の処理によって複数の検知情報のうち少なくとも1つが無効から有効となることを確認すると、所定の時間内に複数の検知情報の全てが有効となるかどうかを判断する。そして、判定部211は、所定の時間内に全ての検知情報が有効となったと判断した場合に、入力回路202が正常状態にあると判定する。また、判定部211は、所定の時間内に全ての検知情報が有効とならなかったと判断した場合に、入力回路202が正常状態にない、つまり異常状態にあると判定する。
判定部211が検知情報の有効を確認する方法としては、検知部210が検知情報を有効とするときに、判定部211に対して当該検知情報の信号を出力したり、判定部211が各々の検知情報を周期的に確認したりすることが考えられる。
検知部210と判定部211との情報のやり取りの詳細については後述する。
通知部212は、判定部211での判定結果を確認すると、外部に判定結果の通知を行う。通知部212が通知を行う宛先は、判定結果の内容に応じて、例えば、入力した指令信号と対応した所定の処理を実行する演算部205であったり、インターフェース回路209を介して通信が可能な外部装置であったりする。
演算部205は、一時記憶が可能なRAM207を用いてROM208に予め記憶されたプログラムを実行したり、入力回路202が車両制御部111から入力した指令信号に基づき出力する検知情報と対応した所定の処理を実行したりする。
タイマ206は、マイコン201内で共有される、時間の計数及び管理を行う装置である。
インターフェース回路209は、マイコン201を通信回路203に接続するためのインターフェースとなる回路である。
入力回路202は、2重化構成の内部回路としてエッジ検出回路213及びレベル検出回路214を有し、入力した指令信号を分岐してエッジ検出回路213及びレベル検出回路214に同時に入力させる。
なお、入力回路202及び判定装置204は、同一の装置内に配置されても良いし、隣接する異なる装置内に配置されても良いし、又は、隣接せずに複数の他装置を跨いで配置されても良い。
つまり、図2の構成は一例であって、電子制御システム101における入力回路202及び判定装置204の配置に依存せず、判定装置204が入力回路202から入力する検出情報に基づき入力回路202の正常状態又は異常状態を判定する判定システムと見做すことができる。
実施の形態1では、入力回路202及び判定装置204を併せたシステムを判定システム215と定義する。判定システム215は図2中の破線枠で示される。
判定システム215は、例えば、判定装置204を駆動制御部110のマイコン201外に配置したり、入力回路202を駆動制御部110のマイコン201内に配置したりすることが可能である。
判定装置204をマイコン201外に配置する場合には、マイコン201が判定装置204の判定結果を確認できるようにすることで、マイコン201は車両制御部111からの指令信号の入力に伴い、所定の処理を実行するかどうかを判断することができる。
入力回路202のエッジ検出回路213及びレベル検出回路214の処理について、図3を用いて説明する。
ここで、実施の形態1では、上述の車両制御部111から入力する指令信号のように、入力回路202が入力回路202の外部にある外部装置から入力する信号を外部信号INと定義する。
図3は、外部信号INが入力されたときのエッジ検出回路213及びレベル検出回路214の処理を示すタイミング図である。
縦軸は各信号の論理を表す。信号の論理とは、上述した情報の論理と同様に、有効又は無効で示されるものとする。
実施の形態1では、このような信号の論理を、電圧レベルのハイレベル状態又はローレベル状態の2値で示すこととする。つまり、各信号の論理を、信号の電圧レベルがハイレベル状態のときに有効とし、ローレベル状態のときに無効と定義する。なお、特に記載が無ければ、信号の論理の初期値を無効とする。
また、横軸は時間の経過を表し、時間は矢印の向きに進むものとする。
図3の時間T1に示すように、エッジ検出回路213は、入力した外部信号INの特徴として、外部信号INの電圧レベルがローレベル状態からハイレベル状態に変化したことを検出する。このときの変化を外部信号INのエッジと呼ぶ。
そして、エッジ検出回路213は、信号の電圧レベルをローレベル状態からハイレベル状態に変化させてエッジ検出信号D1を出力する。エッジ検出信号D1は、エッジ検出回路213が外部信号INのエッジを検出したことを示す検出情報である。
また、図3の時間T2に示すように、レベル検出回路214は、入力した外部信号INの特徴として、外部信号INの電圧レベルがハイレベル状態にあることを検出する。
そして、レベル検出回路214は、信号の電圧レベルをローレベル状態からハイレベル状態に変化させてレベル検出信号D2を出力する。レベル検出信号D2は、レベル検出回路214が外部信号INの電圧レベルでのハイレベル状態を検出したことを示す検出情報である。
ここで、エッジ検出回路213を第1の検出回路とする。そして、第1の検出回路が検出する外部信号INの特徴を第1の特徴とする。上述の例では、外部信号INの第1の特徴とは、外部信号INの電圧レベルがローレベル状態からハイレベル状態に変化することである。
また、レベル検出回路214を第2の検出回路とする。そして、第2の検出回路が検出する外部信号INの特徴を第2の特徴とする。上述の例では、外部信号INの第2の特徴とは、外部信号INの電圧レベルがハイレベル状態にあることである。
また、入力回路202が出力する複数の検出情報のうち、エッジ検出回路213が第1の特徴を検出したときに出力するエッジ検出信号D1を第1の検出情報とする。そして、レベル検出回路214が第2の特徴を検出したときに出力するレベル検出信号D2を第2の検出情報とする。
なお、エッジ検出回路213がエッジ検出信号D1を有効としておく時間、及び、レベル検出回路214がレベル検出信号D2を有効としておく時間、つまり入力回路202が出力する各々の検出情報を有効に維持する時間は、例えば、入力する外部信号INの電圧レベルにおける変化の仕様や、外部信号INを入力する頻度又はタイミングなどに応じて適宜設定されるものとする。
また、図3では、説明の便宜のため、例えば、時間T1と時間T2のように、実際にはほぼ同時であるタイミングをずらして示している。また、時間T1は時間T2より早い時間としているが、時間T2が時間T1より早い時間であっても、時間T1と時間T2とが同時であっても良い。
次に、判定装置204での検知部210と判定部211との情報のやり取りを、図4を用いて説明する。
図4は、外部信号INが入力されたときのエッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理を示すタイミング図である。
縦軸は各信号及び各フラグの論理を表す。各信号の論理については図3と同様である。フラグの論理とは、上述した情報の論理と同様に、有効又は無効で示されるものとする。
実施の形態1では、このようなフラグの論理を、ON又はOFFの2値で示すこととする。つまり、各フラグの論理を、フラグがONのときに有効とし、OFFのときに無効と定義する。なお、特に記載が無ければ、フラグの論理の初期値を無効とする。
また、横軸は図3と同様である。
図4のエッジ検出信号D1、レベル検出信号D2、時間T1及び時間T2については、図3と同様である。
図4の時間T3に示すように、検知部210は、エッジ検出信号D1を入力すると、入力回路202が外部信号INのエッジを検出したことを検知する。このときの検知を示すため、検知部210はエッジ検知フラグF1をOFFからONにセットする。
また、図4の時間T4に示すように、検知部210は、レベル検出信号D2を入力すると、入力回路202が外部信号INのハイレベル状態を検出したことを検知する。このときの検知を示すため、検知部210はレベル検知フラグF2をOFFからONにセットする。
検知部210は、入力する複数の検出情報の各々と対応した複数の検知情報を扱う。そして、検知部210がエッジ検出信号D1を検知したことを示すエッジ検知フラグF1を第1の検知情報とし、レベル検出信号D2を検知したことを示すレベル検知フラグF2を第2の検知情報とする。
また、図4に示すように、判定部211は、時間T3においてエッジ検知フラグF1がONとなったことを確認すると、待ち時間Twを設定するとともに、待ち時間Twが経過するのを監視する。ここで、待ち時間Twは上述した所定の時間であり、判定部211が複数の検知情報の全てが有効となるかどうかを判断するための時間である。
そして、判定部211は、待ち時間Twが経過する前の時間T4においてレベル検知フラグF2がONとなったことを確認する。このとき、判定部211は、待ち時間Tw内に全てのフラグが有効となったので、入力回路202が正常状態にあると判定する。
図4の時間T5に示すように、判定部211は、入力回路202が正常状態にあると判定した時点で、正常判定フラグF3をOFFからONにセットし、判定処理の判定結果を示す。
ここまでの説明において、検知部210は、入力回路202が出力する全ての検出情報を認識して処理できるように予め設定されているものとする。また、判定部211は、検知部210が扱う全ての検知情報を認識して処理できるように予め設定されているものとする。
また、時間T1及びT2と同様に、図4では、説明の便宜のため、例えば、時間T3と時間T4のように、実際にはほぼ同時であるタイミングをずらして示している。
また、時間T3は時間T4より早い時間としているが、時間T4が時間T3より早い時間であっても、時間T3と時間T4とが同時であっても良い。
つまり、判定部211は、少なくとも1つの検知情報が有効となったことを確認した時点で、待ち時間Twの設定と監視を行う。そして、判定部211は、待ち時間Tw内に全ての検知情報が有効となるかどうかを判断して、入力回路202が正常状態にあるかどうかを判定する。
なお、図4に示したエッジ検知フラグF1、レベル検知フラグF2及び正常判定フラグF3の各々の論理の情報は、電圧レベルがハイレベル状態又はローレベル状態に変化する信号として出力されても良いし、RAM207の所定の記憶領域にON又はOFFを示す情報として書き込まれても良い。
また、判定装置204において、エッジ検知フラグF1、レベル検知フラグF2及び正常判定フラグF3をONからOFFにリセットするタイミングとしては、例えば、図4に示すように待ち時間Twが経過した時間T6の時点、判定部211がエッジ検知フラグF1及びレベル検知フラグF2のONを確認した時点、通知部212での通知が完了した時点、又は、これらの時点の組み合わせが考えられる。
次に、図5〜8の例を用いて、入力回路202が異常状態にある場合の、エッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理について説明する。
図5は、入力回路202のエッジ検出回路213が異常状態にある場合の、エッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理を示すタイミング図である。縦軸と横軸は、図3と同様である。
エッジ検出回路213の異常状態とは、エッジ検出回路213において、例えば、入力した外部信号INの電圧レベルがローレベルからハイレベルに変化したことを検出する箇所の配線が切れていたり、エッジ検出信号D1を出力する端子の電圧レベルがローレベルに固着してしまったり、何らかの異常が発生しており、外部信号INの入力に伴いエッジ検出信号D1が正常に出力されない状態を指す。
図5の期間E1に示すように、異常状態にあるエッジ検出回路213は、外部信号INを入力したにも関わらず、エッジ検出信号D1を出力しない。そのため、検知部210はエッジ検知フラグF1をONにセットしない。
一方で、図5の時間T7に示すように、正常状態にあるレベル検出回路214は、外部信号INを入力すると、外部信号INの電圧レベルがハイレベル状態にあることを検出して、レベル検出信号D2を出力する。そのため、検知部210は、時間T8においてレベル検知フラグF2をONにセットする。
判定部211は、時間T8においてレベル検知フラグF2がONとなったことを確認すると、待ち時間Twを設定して監視を行う。しかしながら、判定部211は、待ち時間Twが経過する前に、エッジ検知フラグF1がONとなることを確認することはない。その結果、判定部211は、待ち時間Twが経過した時間T9の時点で、入力回路202が異常状態にあると判定する。
図5の時間T9に示すように、判定部211は、入力回路202が異常状態にあると判定した時点で、異常判定フラグF4をOFFからONにセットし、判定処理の判定結果を示す。
このように、判定装置204が、入力回路202が正常状態にあることを正常判定フラグF3の有効によって示し、入力回路202が異常状態にあることを異常判定フラグF4の有効によって示すようにしたので、入力回路202での外部信号INの入力時又は異常発生時に、電子制御システム101が入力回路202の異常を知る可能性を従来よりも高めることが出来るようになる。
また、図6は、入力回路202のレベル検出回路214が異常状態にある場合の、エッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理を示すタイミング図である。縦軸と横軸は、図3と同様である。
レベル検出回路214の異常状態とは、レベル検出回路214において、例えば、入力した外部信号INの電圧レベルの大きさを検出する箇所の配線が切れていたり、レベル検出信号D2を出力する端子の電圧レベルがローレベルに固着してしまったり、何らかの異常が発生しており、外部信号INの入力に伴いレベル検出信号D2が正常に出力されない状態を指す。
図6の期間E2に示すように、異常状態にあるレベル検出回路214は、外部信号INを入力したにも関わらず、レベル検出信号D2を出力しない。そのため、検知部210はレベル検知フラグF2をONにセットしない。
一方で、図6の時間T10に示すように、正常状態にあるエッジ検出回路213は、外部信号INを入力すると、外部信号INの電圧レベルがローレベルからハイレベルに変化したこと検出して、エッジ検出信号D1を出力する。そのため、検知部210は、時間T11においてエッジ検知フラグF1をONにセットする。
判定部211は、時間T11においてエッジ検知フラグF1がONとなったことを確認すると、待ち時間Twを設定して監視を行う。しかしながら、判定部211は、待ち時間Twが経過する前に、レベル検知フラグF2がONとなることを確認することはない。その結果、判定部211は待ち時間Twが経過した時間T12の時点で入力回路202が異常状態にあると判定して、異常判定フラグF4をONにセットする。
また、図7は、入力回路202のエッジ検出回路213が異常状態にある場合の、エッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理を示す別のタイミング図である。縦軸と横軸は、図3と同様である。
図7の例では、エッジ検出回路213において、例えば、回路内の部品の発振や配線上におけるノイズ重畳の現象に起因して、エッジ検出信号D1を出力する端子の電圧レベルが一時的にハイレベルに固着するなど、何らかの異常が発生しており、エッジ検出信号D1に相当する信号が異常に出力された状態を示す。
図7の期間E3に示すように、異常状態にあるエッジ検出回路213は、外部信号INを入力していないにも関わらず、時間T13においてエッジ検出信号D1に相当する信号を出力する。そのため、検知部210は、時間T14においてエッジ検知フラグF1をONにセットする。
一方で、正常状態にあるレベル検出回路214は、外部信号INを入力しないので、レベル検出信号D2を出力しない。
判定部211は、時間T14においてエッジ検知フラグF1がONとなったことを確認すると、待ち時間Twを設定して監視を行う。しかしながら、判定部211は、待ち時間Twが経過する前に、レベル検知フラグF2がONとなることを確認することはない。その結果、判定部211は待ち時間Twが経過した時間T15の時点で入力回路202が異常状態にあると判定して、異常判定フラグF4をONにセットする。
また、図8は、入力回路202のレベル検出回路214が異常状態にある場合の、エッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理を示す別のタイミング図である。縦軸と横軸は、図3と同様である。
図8の例では、レベル検出回路214において、例えば、回路内の部品の発振や配線上におけるノイズ重畳の現象に起因して、レベル検出信号D2を出力する端子の電圧レベルが一時的にハイレベルに固着するなど、何らかの異常が発生しており、レベル検出信号D2に相当する信号が異常に出力された状態を示す。
図8の期間E4に示すように、異常状態にあるレベル検出回路214は、外部信号INを入力していないにも関わらず、時間T16においてレベル検出信号D2に相当する信号を出力する。そのため、検知部210は、時間T17においてレベル検知フラグF2をONにセットする。
一方で、正常状態にあるエッジ検出回路213は、外部信号INを入力しないので、エッジ検出信号D1を出力しない。
判定部211は、時間T17においてレベル検知フラグF2がONとなったことを確認すると、待ち時間Twを設定して監視を行う。しかしながら、判定部211は、待ち時間Twが経過する前に、エッジ検知フラグF1がONとなることを確認することはない。その結果、判定部211は待ち時間Twが経過した時間T18の時点で入力回路202が異常状態にあると判定して、異常判定フラグF4をONにセットする。
なお、判定装置204において、異常判定フラグF4をONからOFFにリセットするタイミングとしては、例えば、通知部212での通知が完了した時点が考えられる。
ところで、判定システム215において入力回路202及び判定装置204は、上述したとおり、それぞれ複数の他装置を跨いで配置されても良いため、他装置が入力回路202から出力された検出情報の信号の一部を変換処理して判定装置204に出力することも考えられる。このような場合、入力回路202が出力する検出情報の信号と、判定装置204が入力する検出情報の信号とは同一の信号とならないことも考えられる。しかしながら、入力回路202から判定装置204に対して伝達する必要がある情報とは、入力回路202の内部回路が外部信号INを検出したかどうかを示す情報であって、有効又は無効の論理についての情報である。この情報を検出情報と定義する。
ここまでの判定システム215の動作を以下にまとめて説明する。
図9は、判定システム215の処理を示すフローチャート図である。図9のフローチャートでは、判定システム215が外部装置から外部信号INを入力するところから処理を開始する。
処理S901では、入力回路202のエッジ検出回路213及びレベル検出回路214が、外部信号INを入力する。その後、処理S902に進む。
処理S902では、エッジ検出回路213が、外部信号INのエッジを検出して、検出情報を出力する。エッジとは、信号の電圧レベルがローレベルからハイレベルに変化する外部信号INの特徴である。また、レベル検出回路214が、外部信号INの特徴として、外部信号INの電圧レベルがハイレベル状態にあることを検出して、検出情報を出力する。その後、処理S903aに進む。
処理S903a及び処理S903bは、判定システム215でのループ処理を示す。ループ処理では、処理S903bまで処理が進むと処理S903aに処理を戻す。
処理S904では、判定装置204の検知部210が、入力回路202から入力する複数の検出情報のうち少なくとも1つを検知したかどうかを判定する。少なくとも1つの検出情報を検知した場合には、処理S905に進む。また、1つも検出情報を検知していない場合には、処理S913に進む。
処理S905では、検知部210が、検知した検出情報と対応した検知情報を無効から有効とする。その後、処理S906に進む。
処理S906では、判定装置204の判定部211が、処理S905において無効から有効となった検知情報を確認する。その後、処理S907に進む。
処理S907では、判定部211が、待ち時間Twを監視中であるかどうかを判定する。監視中であれば、処理S909に進む。また、監視中でなければ、処理S908に進む。
処理S908では、判定部211が、待ち時間Twを設定し、監視を開始する。その後、処理S909に進む。
処理S909では、判定部211が、検知部210で処理する全ての検知情報が有効となったかどうかを判断する。全ての検知情報が有効であれば、処理S910に進む。また、全ての検知情報が有効でなければ、処理S914に進む。
処理S910では、判定部211が、入力回路202は正常状態にあると判定する。その後、処理S911に進む。
処理S911では、通知部212が、判定部211の判定結果を通知する。その後、処理S910に進む。
処理S912では、検知部210が検知情報を無効にリセットし、判定部211が判定結果を無効にリセットする。その後、処理を終了する。
処理S913では、判定部211が、待ち時間Twを監視中であるかどうかを判定する。監視中であれば、処理S914に進む。また、監視中でなければ、処理S903bに進む。
処理S914では、判定部211が、監視中の待ち時間Twが経過したかどうかを判定する。待ち時間Twが経過していれば、処理S915に進む。また、待ち時間Twが経過していなければ、処理S903bに進む。
処理S915では、判定部211が、入力回路202は異常状態にあると判定する。その後、処理S911に進む。
ここまでは、入力回路202の内部回路を2重化構成として、それぞれの回路において、外部信号INの特徴であるエッジとハイレベル状態とを個別に検出して検出情報をそれぞれ出力する例について説明した。しかし、入力回路202の内部回路が検出する外部信号INの特徴はエッジ及びハイレベル状態に限られない。入力回路202の内部回路は、エッジ及びハイレベル状態とは異なる外部信号INの特徴を検出して、検出情報を出力するようにしても良い。
さらに、入力回路202の内部回路を3以上の多重化構成とし、各々の回路が外部信号INの特徴を個別に検出し検出情報を出力するようにしても良い。
図10は、入力回路202の内部回路を3重化構成とした場合の駆動制御部110の機能ブロックを示すブロック構成図である。
図10に示すように、入力回路202は、内部回路をエッジ検出回路213、レベル検出回路214及びパターン検出回路1001の3重化構成としている。その他の構成については図2と同様である。
パターン検出回路1001は、入力する外部信号INの種別が複数ある場合に、外部信号INの特徴として外部信号INの種別を検出して、種別と対応した検出情報を出力する。
また、図11は、入力回路202の内部回路を3重化構成とした場合の、エッジ検出回路213、レベル検出回路214、検知部210及び判定部211の処理を示すタイミング図である。
図11に示すように、入力した外部信号IN1及びIN2は、種別情報Kを含む。外部信号IN1及びIN2に示すとおり、種別情報Kには、複数ある外部信号INの種別と対応した、電圧レベルのローレベル状態及びハイレベル状態からなるパターンが含まれている。
入力回路202は、外部信号INのエッジ、ハイレベル状態及び種別を検出して、エッジ検出信号D1、レベル検出信号D2及びパターン検出信号D3を出力する。エッジ検出信号D1、レベル検出信号D2及びパターン検出信号D3は検出情報である。
パターン検出信号D3は、外部信号INの種別情報Kにおける電圧レベルのパターンと対応しており、パターン検出信号D3a及びD3bのように内容が異なる。
図11に示すとおり、パターン検出回路1001は、互いに種別が異なる外部信号IN1及びIN2のパターンをそれぞれ検出して、パターン検出信号D3a及びパターン検出信号D3bをそれぞれ出力する。パターン検出信号D3a及びパターン検出信号D3bはパターン検出信号D3である。
そして、検知部210は、図4〜8の処理と同様にして、入力回路202から入力する3つの検出情報、つまりエッジ検出信号D1、レベル検出信号D2及びパターン検出信号D3の各々と対応してエッジ検知フラグF1、レベル検知フラグF2及びパターン検知フラグF5の各々をOFFからONとする。また、判定部211は、待ち時間Tw内に全てのフラグが無効から有効となったと判断すると、入力回路202が正常状態にあると判定する。
ここで、パターン検出回路1001を第3の検出回路とする。そして、パターン検出回路1001が検出する外部信号INの特徴を第3の特徴とする。そして、入力回路202が出力する複数の検出情報のうち、パターン検出回路1001が出力するパターン検出信号D3を第3の検出情報とする。そして、検知部210がパターン検出信号D3を検知したことを示す検知情報を第3の検知情報とする。
このように、入力回路202において外部信号INの種別を検出することにより、駆動制御部110のマイコン201は、入力したパターン検出信号D3に基づき、種別が複数ある外部信号INを区別して、対応する所定の処理を実行することが出来るようになる。つまり、駆動制御部110のマイコン201は、複数ある所定の処理を区別しながら実行できるようになる。
また、入力回路202が立て続けに入力した複数の外部信号INを検出して出力した検出情報を、判定装置204が一緒くたに入力し混同して処理することがないように、間隔時間Tiを設けることを考える。つまり、間隔時間Tiとは、検知部210及び判定部211が、同一の外部信号INと対応した複数の検出情報に基づき処理を行えるようにするための時間である。
図11に示すように、判定部211が、判定処理の後に間隔時間Ti1を設定したり、待ち時間Twの経過後に間隔時間Ti2を設定したりすることで、検知部210及び判定部211は外部信号INの入力に伴い出力される検出情報のまとまりを区別できるようになる。判定部211での判定処理の後とは、正常判定フラグF3又は異常判定フラグF4が有効となった時点である。
このことは、駆動制御部110のマイコン201が、複数種別ある指令信号を入力して複数の所定の処理を実行できるようにする効果もある。
なお、入力回路202を2重化構成とした内部回路において、上述の第1の特徴、第2の特徴及び第3の特徴のうち何れか2つを検出して検出情報を出力するようにしても良い。例えば、第1の特徴及び第3の特徴を検出して第1の検出情報及び第3の検出情報を出力したり、第2の特徴及び第3の特徴を検出して第2の検出情報及び第3の検出情報を出力したりする。
さらに、判定システム215の変形例について説明する。
入力回路202は、制御内容に応じて信号の電圧レベルがハイレベル又はローレベルに維持される外部信号INを入力する。マイコン201は、入力した外部信号INの電圧レベルがハイレベルであるかローレベルであるかを判断して、各々の電圧レベルと対応した所定の処理を実行する。
図12は、判定システム215の変形例としての駆動制御部110の機能ブロックを示すブロック構成図である。
図12に示すように、入力回路202は、内部回路をエッジ検出回路1201、ハイレベル検出回路1202及びローレベル検出回路1203の3重化構成としている。
また、図12に示すように、判定装置204は、図2とは異なる検知部1204を備える。
その他の構成については図2と同様である。
図13は、判定システム215の変形例における処理を示すタイミング図である。
入力回路202のエッジ検出回路1201は、外部信号INの電圧レベルのローレベルからハイレベルへの変化及びハイレベルからローレベルへの変化を検出すると、エッジ検出信号D4を出力する。
また、ハイレベル検出回路1202は、外部信号INの電圧レベルがハイレベルにあることを検出すると、ハイレベル検出信号D5を出力する。
また、ローレベル検出回路1203は、外部信号INの電圧レベルがローレベルにあることを検出すると、ローレベル検出信号D6を出力する。
そして、判定装置204の検知部1204は、入力回路202からエッジ検出信号D4を入力すると、エッジ検知フラグF6を無効から有効とする。
また、検知部1204は、入力回路202からハイレベル検出信号D5又はローレベル検出信号D6を入力すると、レベル検知フラグF7を無効から有効とする。
そして、判定装置204の判定部211は、図4〜8と同様にして、エッジ検知フラグF6及びレベル検知フラグF7が待ち時間Tw内に無効から有効となるかどうかを判断して、入力回路202が正常状態にあるかどうかを判定する。
このように、検知部1204は、入力回路202から出力される複数の検知情報に対して1つの検知情報を対応させることも可能である。
ここで、入力回路202のエッジ検出回路1201を第4の検出回路とし、ハイレベル検出回路1202を第5の検出回路とし、ローレベル検出回路1203を第6の検出回路とする。そして、エッジ検出回路1201が出力するエッジ検出信号D4を第4の検出情報とし、ハイレベル検出回路1202が出力するハイレベル検出信号D5を第5の検出情報とし、ローレベル検出回路1203が出力するローレベル検出信号D6を第6の検出情報とする。そして、エッジ検出信号D4と対応したエッジ検知フラグF6を、第4の検知情報とし、ハイレベル検出信号D5又はローレベル検出信号D6と対応したレベル検知フラグF7を、第5の検知情報とする。
さらに、判定システム215の別の変形例について図17を用いて説明する。
入力回路202が、制御内容に応じて信号の電圧レベルがハイレベル又はローレベルに維持される外部信号INを入力し、マイコン201が、入力した外部信号INの電圧レベルがハイレベルであるかローレベルであるかを判断して、各々の電圧レベルと対応した所定の処理を実行するところは、上述の変形例と同様である。
入力回路202は、内部回路を、ハイレベルエッジ検出回路1701、ローレベルエッジ検出回路1702、ハイレベル電圧検出回路1703及びローレベル電圧検出回路1704の4重化構成としている。
その他の構成については図2と同様である。
入力回路202のハイレベルエッジ検出回路1701は、外部信号INの電圧レベルのローレベルからハイレベルへの変化を検出すると、ハイレベルエッジ検出信号D7を出力する。
また、入力回路202のローレベルエッジ検出回路1702は、外部信号INの電圧レベルのハイレベルからローレベルへの変化を検出すると、ローレベルエッジ検出信号D8を出力する。
また、ハイレベル電圧検出回路1703は、外部信号INの電圧レベルがハイレベルにあることを検出すると、ハイレベル電圧検出信号D9を出力する。
また、ローレベル電圧検出回路1704は、外部信号INの電圧レベルがローレベルにあることを検出すると、ローレベル電圧検出信号D10を出力する。
そして、判定装置204の検知部1705は、入力回路202からハイレベルエッジ検出信号D7を入力すると、ハイレベルエッジ検知フラグF8をOFFからONとする。
また、判定装置204の検知部1705は、入力回路202からローレベルエッジ検出信号D8を入力すると、ローレベルエッジ検知フラグF9をOFFからONとする。
また、検知部1705は、入力回路202からハイレベル電圧検出信号D9を入力すると、ハイレベル電圧検知フラグF10をOFFからONとする。
また、検知部1705は、入力回路202からローレベル電圧検出信号D10を入力すると、ローレベル電圧検知フラグF11をOFFからONとする。
そして、判定装置204の判定部1706は、ハイレベルエッジ検知フラグF8及びハイレベル電圧検知フラグF10の少なくとも一方がONとなったことを確認すると、ハイレベルエッジ検知フラグF8及びハイレベル電圧検知フラグF10の双方が、待ち時間Tw内にOFFからONとなるかどうかを判断して、入力回路202が正常状態にあるかどうかを判定する。
また、判定装置204の判定部1706は、ローレベルエッジ検知フラグF9及びローレベル電圧検知フラグF11の少なくとも一方がONとなったことを確認すると、ローレベルエッジ検知フラグF9及びローレベル電圧検知フラグF11の双方が、待ち時間Tw内にOFFからONとなるかどうかを判断して、入力回路202が正常状態にあるかどうかを判定する。
このように、判定部1706は、複数の検知情報のうち少なくとも2以上のものを予め関連付けておき、待ち時間Tw内に関連付けた全ての検知情報が有効となるかどうかを判断して入力回路202が正常であるかどうかを判定することも可能である。
さらに、入力回路202の多重化構成とした内部回路の何れかが、外部信号INの特徴として、例えば、ハイレベル、ミドルレベル及びローレベルの複数の電圧レベルを検出することも考えられる。このとき、複数の電圧レベルを検出した内部回路が各々の電圧レベルと対応した検出情報を出力する場合であっても、検知部210は、上述した説明と同様にして、各々の検出情報と対応した検知情報を無効から有効とすることにより、判定部211は入力回路202の正常状態の判定を行うことが出来る。
つまり、実施の形態1の判定装置204は、予めの設定に基づき、検知部210では入力回路202から入力する複数の検出情報と、複数の検知情報とを任意に対応付けするとともに、入力した検出情報と対応した検知情報を無効から有効とし、判定部211では待ち時間Tw内で監視する検知情報のまとまりを区別するように構成したので、電子制御システム101及び入力回路202の仕様に応じて柔軟に適応し、入力回路202の正常状態の判定処理を実行することが可能である。
さらに、判定システム215を、駆動制御部110及び車両制御部111間の信号入力に限らず、他の装置間の信号入力に対して適用することも可能である。
以上に説明したように、実施の形態1によれば、判定装置204が、外部装置からの外部信号INを入力する入力回路202が正常状態にあるかどうかを、入力回路202内で多重化構成した内部回路が出力する検出情報に基づき判定するように構成したので、入力回路202が異常状態にある場合に、電子制御システム101が所定の処理を実行することを防止させる効果が得られる。
つまり、入力回路202に発生した異常に起因して電子制御システム101が誤動作してしまうことを防止できる。
このことは、電子制御システム101は入力回路202が正常状態にあることを判断して所定の処理を実行するので、従来よりも電子制御システム101の動作における信頼性が保証されることになる。
また、実施の形態1によれば、入力回路202が、内部回路を多重化構成としたことで、入力回路202が外部信号INを検出するときの精度を高めることが可能となる。その結果として、入力回路202のノイズ耐性を高める効果が得られる。
また、実施の形態1によれば、入力回路202が、外部信号INの特徴として外部信号INの種別情報Kでのパターンを検出し、検出したパターンと対応した検出情報を出力するように構成したので、入力回路202に複数の種別の外部信号INが入力されても、電子制御システム1401は複数の種別の外部信号INと対応した複数の所定の処理を区別しながら実行することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、判定装置204が、入力回路202において同一の外部信号INを検出しした検出情報をまとめて処理できるようにするために、判定部211が間隔時間Tiを設けるようにしたので、入力回路202に複数の種別の外部信号INを入力させても、判定装置204が複数の種別の外部信号INを一緒くたに処理してしまうことを防ぐことが可能となる。その結果として、電子制御システム101が複数の外部信号INを連続して扱う場合においても、複数の外部信号INと対応したそれぞれの所定の処理を確実に実行できる効果が得られる。
また、実施の形態1によれば、判定装置204の検知部1204が、入力回路202から入力するハイレベル検出信号D5及びローレベル検出信号D6を、レベル検知フラグF7と対応させて検知し検知情報を出力するように構成したので、入力する外部信号INが電圧レベルをハイレベル及びローレベルの双方で切り替えて制御する信号の場合であっても、判定装置204の判定部211は入力回路202の正常状態の判定処理を行うことが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、判定システム215は、常時、入力回路202が正常状態にあるかどうかの判定を行った。実施の形態2では、電気駆動車両1400の電子制御システム1401において通常動作モード及びテストモードを設けて、テストモードの時のみ判定システム1501が判定を行う。それ以外は実施の形態1と同様である。
図14は、本発明の実施の形態2における、電気駆動車両1400向けの電子制御システム1401に含まれる装置の構成を示す装置構成図である。図14において、実施の形態1の図1に示す構成と共通する部分については説明を省略する。
図14に示すように、電気駆動車両1400は、実施の形態1の車両100と比べると、モータ1402及び動力分割機構1403をさらに備える。
そして、電子制御システム1401は、車両100の構成から車輪104を除いた電装品を指す。
モータ1402は、駆動制御部1405からの制御に基づき、バッテリ105から供給される電力を利用することにより動力を発生する、例えば交流モータなどの電動機である。モータ1402で発生した動力は、動力分割機構1403を介すことにより、電気駆動車両1400の駆動力として車輪104に伝えられる。
動力分割機構1403は、プラネタリーギアやクラッチ等の機構を含み、エンジン102及びモータ1402から入力した動力を統合又は分配して出力する装置である。動力分割機構1403は、駆動制御部1405からの制御に基づき、エンジン102からの動力のみで車輪104への回転力を出力するか、エンジン102とモータ1402との動力を併用して車輪104への回転力を出力するか、何れかに切り替えることが出来る。
電気駆動車両1400の電子制御システム1401は、例えば、電気駆動車両1400から排出される排気ガスを抑えるために、エンジン102の出力を低下又は停止させ、代わりにモータ1402の出力を上昇させることで、エンジン102が出力することに起因する排気ガスの発生を抑制することができる。
ところで、電気駆動車両1400の車両制御部1404及び駆動制御部1405は、上述したエンジン102及びモータ1402の動力の切り替え制御を、車両の走行状態や搭乗者の意思による操作に基づいて行う。そのため、実施の形態2の図14に示す車両制御部1404及び駆動制御部1405は、実施の形態1の車両100の車両制御部111及び駆動制御部110と比べると、より多くの制御を実行することとなるので、電気駆動車両1400の電子制御システム1401は、バッテリ105からより多くの電力を消費することになる。
図14に、電気駆動車両1400の電子制御システム1401と、実施の形態1の電子制御システム101とを比較した場合において、バッテリ105からの電力供給量の増加が見込まれる供給経路を二点破線矢印で示す。
このように、電気駆動車両1400の電子制御システム1401は、特に走行時において、モータ駆動を伴わない車両100よりも多くの電力を消費すると考えられる。従って、電子制御システム1401は、動作の信頼性を確保しつつ、システムを構成する装置の処理を減らして、バッテリ105から供給される電力を効率的に利用することが望ましい。
そこで、実施の形態2では、電子制御システム1401において通常動作モード及びテストモードを設ける。そして、電子制御システム1401は、通常動作モード及びテストモードの切り替えを行うとともに、テストモードの時のみ判定装置204に対し入力回路202の正常状態の判定処理を実行させる。このようにすることで、電子制御システム1401は、入力回路202の正常状態の判定処理を常時行うことなく処理を減らすことができるとともに、動作の信頼性を確保することができる。
ところで、車両の機能安全における信頼性は、例えば、機能安全規格ISO26262において故障を検出する仕組みを規定するなどの標準化がなされている。
従って、ISO26262でのASIL(Automotive Safety Integrity Level、安全性要求レベル)の基準をもとに、電子制御システム1401がテストモードを実行する頻度を設定することにより、電子制御システム1401の動作に対する信頼性が保証される。
なお、実施の形態2では、通常動作モード及びテストモードの切り替えを、モード切り替えと略称する。また、通常動作モードを第1のモードとし、テストモードを第2のモードと定義する。
また、電子制御システム1401において、モード切り替え制御は車両制御部1404又は駆動制御部1405が行うものとする。
車両制御部1404がテストモードへの切り替え制御を行う場合には、車両制御部111は駆動制御部110に対してテストモードへの切り替えを指示する。また、駆動制御部110がテストモードへの切り替え制御を行う場合には、駆動制御部110は車両制御部111に対してテストモードへの切り替えを指示するとともに、テスト用信号の出力を促す。
図15は、車両制御部1404からの指令信号を入力する駆動制御部1405の機能ブロックを示すブロック構成図である。判定システム1501はさらに切替部1502を備える。図15において、実施の形態1の図2に示す機能ブロックと共通する部分については説明を省略する。
切替部1502は、入力回路202と判定装置204との間に設けられる。そして、切替部1502は、通常動作モード又はテストモードへのモード切り替えの指示に従って、入力回路202から入力した検出情報を判定装置204に対し入力するかどうかを切り替える。
このときのモード切り替えは、車両制御部1404又は駆動制御部1405がモード切り替え指示を実行することによって行われる。
切替部1502は、通常動作モードの時には、入力回路202から入力した複数の検出情報を判定装置204に入力しない。また、切替部1502は、テストモードの時には、入力回路202から入力した複数の検出情報を判定装置204に入力する。
ここで、実施の形態1の判定システム215と同様に、判定システム1501は、各構成の配置に依存することなく、入力回路202の正常状態の判定処理を行う。つまり、切替部1502は、マイコン201の内部又は外部のどちらに配置されても良く、信号伝送路L又は通信回路203を介して、駆動制御部1405又は外部装置との間で情報のやり取りを行う。
そして、通常動作モードの時は、切替部1502が判定装置204に入力しなかった複数の検出情報を、信号伝送路L又は通信回路203を介してマイコン201内部の装置に入力することが出来るので、マイコン201は検出情報に基づいて所定の処理を実行することが出来る。
一方で、テストモードの時は、実施の形態1と同様にして、切替部1502は判定装置204に検出情報を入力し、マイコン201は判定装置204の判定処理の判定結果に基づき所定の処理を実行することが出来る。
つまり、テストモードの時のみ判定装置204が判定処理を行うので、通常動作モードの時には判定装置204は検出情報を入力して判定処理を行うことが無くなる。その結果、駆動制御部110の電力消費を抑えることができる。さらに、テストモードの時のみ判定装置204は動作すれば良いので、通常動作モードでは、判定装置204を停止しておくことで、より電力消費を抑えることが可能となる。
このように、判定システム1501での電力消費を抑えることは、電子制御システム1401が、バッテリ105に蓄えられた電力を、実施の形態1よりも効率的に利用できるようになる。
次に、電子制御システム1401がモード切り替えを行いながら判定システム1501を実行させる動作について説明する。
図16は、電子制御システム1401において通常動作モード及びテストモードを実行する処理を示すフローチャート図である。
図16では、電子制御システム1401の起動に伴い、車両制御部1404が駆動制御部1405を起動させた後に、駆動制御部1405に対してテストモードへの切り替え指示を行う。そして、車両制御部1404は、判定システム1501での判定結果に基づき、駆動制御部1405に対して通常動作モードへの切り替え指示を行ったり、外部に対して異常状態の通知を行ったりする。
ここで、実施の形態1において図9のフローチャート図に示した判定システム1501の処理を、定義済みの処理S1606と定義する。
処理S1601では、車両制御部1404が、駆動制御部1405を起動させる。その後、処理S1602に進む。
処理S1602では、車両制御部1404が、駆動制御部1405が起動状態にあるかどうかを判定する。駆動制御部1405が起動状態にある場合は、処理S1603に進む。また、駆動制御部1405が起動状態にない場合は、処理S1611に進む。
処理S1603では、車両制御部1404が、駆動制御部1405に対して、テストモードへの切り替え指示を行う。その後、処理S1604に進む。
処理S1604では、駆動制御部1405の切替部1502及びマイコン201が、テストモードへの切り替えを行う。マイコン201は、テストモードへの切り替えが行われると、停止状態にある判定装置204を起動させる。その後、処理S1605に進む。
処理S1605では、車両制御部1404が、駆動制御部1405に対して、テスト用信号を出力する。その後、処理S1606に進む。
定義済みの処理S1606では、判定システム1501が判定処理を行う。その後、処理S1607に進む。
処理S1607では、車両制御部1404が、判定システム1501の判定結果を確認し、入力回路202が正常状態にあるかどうかを判定する。入力回路202が正常状態にある場合は、処理S1608に進む。また、入力回路202が正常状態にない場合は、処理S1609に進む。
処理S1608では、車両制御部1404が、駆動制御部1405に対して、通常動作モードへの切り替え指示を行う。その後、処理S1609に進む。
処理S1609では、駆動制御部1405の切替部1502及びマイコン201が、通常動作モードへの切り替えを行う。マイコン201は、通常動作モードへの切り替えが行われると、判定装置204の動作を停止させる。その後、処理を終了する。
処理S1610では、駆動制御部1405が、車両制御部1404に対し、入力回路202は異常状態にあることを通知する。その後、処理を終了する。
処理S1611では、車両制御部1404が、駆動制御部1405の起動に要する基準である起動時間が経過したかどうかを判定する。起動時間が経過した場合は、処理S1612に進む。また、起動時間が経過していない場合は、処理S1602に進む。
処理S1612では、車両制御部1404が、駆動制御部1405は異常状態にあることを外部に通知する。その後、処理を終了する。
なお、電子制御システム1401でのテストモードの実行は、上述のようにシステムの起動時に限らず、例えば、電気駆動車両1400の搭乗者がシフトレバーをパーキングの位置に操作した時やサイドブレーキを引いた時など、電気駆動車両1400が停止状態にあって即座に駆動することが見込まれないタイミングで、テストモードを実行するようにしても良い。
また、実施の形態1の判定システム215の構成を実施の形態2に適用するなど、実施の形態1及び2において任意に組み合わせた構成としても良い。
以上に説明したとおり、実施の形態2によれば、電子制御システム1401において通常動作モード及びテストモードを設けて、テストモードにおいて判定システム1501が入力回路202の正常状態を判定処理するように構成したので、テストモードにおいて入力回路202が正常状態にあると判定されたならば、通常動作モードにおいて、従来技術のように入力回路202の内部回路の少なくとも1つが外部信号INを検出した場合であっても、内部回路の異常ではなく外部信号INの歪みによるものと判断することが可能となる。その結果として、電子制御システム1401の信頼性を保証しつつ動作を継続させることが可能となる。
このことは、実施の形態2の判定システム1501がISO26262での基準に準じてテストモードを実行することにより、電子制御システム1401の動作に対する信頼性が保証されるためである。
また、実施の形態2によれば、判定システム1501が切替部1502を備えたことで、外部信号INの入力に伴い、判定システム1501の判定処理をテストモードの時のみ実行させ、通常動作モードの時には実行させないようにすることが可能となる。その結果として、通常動作モードのときは判定装置204での電力消費を抑えられるため、電子制御システム1401は、バッテリ105に蓄えられた電力を、実施の形態1よりも効率的に利用することが出来るようになる。
100 車両
101、1401 電子制御システム
102 エンジン
103 伝動機構
104 車輪
105 バッテリ
106 発電機
107 ブレーキシステム
108 制動機構
109 速度検出部
110、1405 駆動制御部
111、1404 車両制御部
201 マイコン
202 入力回路
203 通信回路
204 判定装置
215、1501 判定システム
1400 電気駆動車両
1402 モータ
1403 動力分割機構

Claims (11)

  1. 外部装置から単一の外部信号が入力された場合に前記単一の外部信号を複数の内部回路で検出する入力回路が正常状態にあるかどうかを、前記入力回路から出力される複数の検出情報に基づき判定する判定装置であって、
    前記複数の内部回路の各々は、前記単一の外部信号において各々異なる特徴を検出し、
    前記入力回路は、前記各々異なる特徴に対応する前記複数の検出情報を出力し、
    前記判定装置は、
    前記複数の検出情報の各々を区別して入力するとともに、前記複数の検出情報の各々を検知したことを示す、前記複数の検出情報の各々と対応した複数の検知情報を個別に無効から有効とする処理を行う検知部と、
    前記検知部での処理により、前記複数の検知情報のうち少なくとも1つが無効から有効となると、所定の時間内に、前記複数の検出情報の各々と対応した前記複数の検知情報の全てが無効から有効となるかどうかを判断し、前記所定の時間内に前記複数の検知情報の全てが無効から有効となる場合に前記入力回路が正常状態にあると判定し、前記所定の時間内に前記複数の検知情報の全てが無効から有効とならない場合に前記入力回路が正常状態にないと判定する判定部と、
    を備えた判定装置。
  2. 外部装置から単一の外部信号が入力された場合に前記単一の外部信号を複数の内部回路で検出する入力回路が正常状態にあるかどうかを、前記入力回路から出力される複数の検出情報に基づき判定する判定装置であって、
    前記複数の内部回路の各々は、前記単一の外部信号において各々異なる特徴を検出し、
    前記入力回路は、前記各々異なる特徴に対応する前記複数の検出情報を出力し、
    前記判定装置は、
    前記複数の検出情報の各々を区別して入力するとともに、前記複数の検出情報の各々と対応した、前記複数の検出情報の各々を検知したことを示す複数の検知情報を入力する検知部と、
    前記検知部において、前記複数の検知情報のうち少なくとも1つが入力されてから、所定の時間内に他の前記複数の検知情報が入力されるかどうかに基づいて、前記入力回路が正常状態にあるかどうかを判定する判定部と、
    を備えた判定装置。
  3. 前記判定部は、前記入力回路が正常状態にあるかどうかの判定処理の後、又は、前記所定の時間の経過後に、同一の前記単一の外部信号と対応した前記複数の検知情報を確認するための間隔時間を設定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の判定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の判定装置及び入力回路を備え、
    前記入力回路から出力される前記複数の検出情報に基づき、前記単一の外部信号と対応した所定の処理を実行する車両向け電子制御システムに用いられる判定システム。
  5. 前記入力回路は、前記内部回路として、
    前記外部装置から入力した前記単一の外部信号において第1の特徴を検出するとともに、前記複数の検出情報のうちの第1の検出情報を出力する第1の検出回路、
    及び、前記外部装置から入力した前記単一の外部信号において第2の特徴を検出するとともに、前記複数の検出情報のうちの第2の検出情報を出力する第2の検出回路、
    を有し、
    前記検知部は、
    前記第1の検出情報を入力すると、前記第1の検出情報と対応した第1の検知情報を無効から有効とし、
    前記第2の検出情報を入力すると、前記第2の検出情報と対応した第2の検知情報を無効から有効とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の判定システム。
  6. 前記第1の検出回路は、前記第1の特徴として、前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるローレベルからハイレベルへの変化を検出し、
    前記第2の検出回路は、前記第2の特徴として、前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるハイレベルを検出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の判定システム。
  7. 前記入力回路は、前記内部回路として、
    前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるローレベルからハイレベルへの変化を検出し、前記複数の検出情報のうちの第1の検出情報を出力する第1の検出回路、
    前記外部装置の電圧レベルにおけるハイレベルを検出し、前記複数の検出情報のうちの第2の検出情報を出力する第2の検出回路、
    及び、前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるローレベル及びハイレベルからなるパターンを検出し、前記複数の検出情報のうちの、前記パターンと対応する第3の検出情報を出力する第3の検出回路、
    のうち、少なくとも2つを有し、
    前記検知部は、
    前記入力回路が前記第1の検出回路を有する場合に、前記第1の検出情報を入力すると、前記複数の検知情報のうちの、前記第1の検出情報と対応した第1の検知情報を無効から有効とし、
    前記入力回路が前記第2の検出回路を有する場合に、前記第2の検出情報を入力すると、前記複数の検知情報のうちの、前記第2の検出情報と対応した第2の検知情報を無効から有効とし、
    前記入力回路が前記第3の検出回路を有する場合に、前記第3の検出情報を入力すると、前記複数の検知情報のうちの、前記第3の検出情報と対応した第3の検知情報を無効から有効とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の判定システム。
  8. 前記入力回路は、
    前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるローレベルからハイレベルへの変化又はハイレベルからローレベルへの変化を検出し、複数の検出情報として第4の検出情報を出力する第4の検出回路、
    前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるハイレベルを検出し、前記複数の検出情報として第5の検出情報を出力する第5の検出回路、
    及び、前記単一の外部信号の電圧レベルにおけるローレベルを検出し、前記複数の検出情報として第6の検出情報を出力する第6の検出回路、
    を有し、
    前記検知部は、
    前記第4の検出情報を入力すると、前記第4の検出情報と対応した第4の検知情報を無効から有効とし、前記第5の検出情報又は前記第6の検出情報を入力すると、前記第5の検出情報又は前記第6の検出情報と対応した第5の検知情報を無効から有効とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載の判定システム。
  9. 前記判定システムは、
    前記入力回路が出力する前記複数の検出情報の各々を区別して入力する切替部をさらに備え、
    前記切替部は、
    外部から第1のモードへの切り替えを指示されると、前記入力回路から入力した前記複数の検出情報を前記判定装置に対して出力せず、
    外部から第2のモードへの切り替えを指示されると、前記入力回路から入力した前記複数の検出情報を前記判定装置に対して出力する、
    ことを特徴とする請求項4から請求項8のいずれか1項に記載の判定システム。
  10. 請求項1記載の入力回路から出力される前記複数の検出情報の各々を入力する入力工程と、
    前記入力工程で入力する前記複数の検出情報を個別に検知するとともに、複数の検知情報のうちから、検知した検出情報と対応する検知情報を無効から有効とする検知工程と、
    前記検知工程で前記複数の検知情報のうち少なくとも1つが無効から有効となると、所定の時間内に前記複数の検知情報の全てが有効となるかどうかを判断する判断工程と、
    前記判断工程での判断に基づき、前記入力回路が正常状態にあるかどうかを判定する判定工程と、
    を有する判定方法。
  11. 請求項1記載の入力回路から出力される前記複数の検出情報の各々を入力する入力工程と、
    前記複数の検出情報の各々を区別して入力するとともに、前記複数の検出情報の各々と対応した、前記複数の検出情報の各々を検知したことを示す複数の検知情報を入力する検知工程と、
    前記検知工程において、前記複数の検知情報のうち少なくとも1つが入力されてから、所定の時間内に他の前記複数の検知情報が入力されるかどうかに基づいて、前記入力回路が正常状態にあるかどうかを判定する判定工程と、
    を有する判定方法。
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