JP6954503B2 - 運転支援装置、運転支援方法、運転支援プログラム、及び運転支援システム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1では、心拍間隔の変動から交感神経活動量と副交感神経活動量を算出し、算出された交感神経活動量及び副交感神経活動量が基準値以上か否かに応じて、運転者の交感神経活動量及び副交感神経活動量が目標値に近づくように刺激を出力することが記載されている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、運転者により適切な刺激を与えることを支援する運転支援装置を得ることを目的とする。
図1は、実施の形態1における運転支援装置100、及び運転支援システム1000の構成を示す構成図である。
図1において、運転支援システム1000は、運転支援装置100、運転者状態検出装置200、車両状態情報取得装置300、及び車両周辺情報取得装置400、刺激出力装置500を備え、運転支援装置100は、取得部1、刺激決定部2、記憶部3、及び刺激出力制御部4を備える。運転支援装置100の具体的な構成については後述する。
取得部1は、運転者状態検出装置200、車両状態情報取得装置300、及び車両周辺情報取得装置400から各種情報を取得するものであり、実施の形態1においては、特に運転者状態検出装置200から運転者の覚醒状態の時間変化を示す時間変化情報を取得するものである。
具体的には、実施の形態1において、取得部1は、生体情報取得部11と覚醒度算出部12とを備え、時間変化情報として後述する覚醒度レベル値の時間変化率を取得する。
また、実施の形態1では、取得部1は、運転支援装置100の外部に備えられた運転者状態検出装置200、車両状態情報取得装置300、及び車両周辺情報取得装置400から各種情報を取得するものとしたが、取得部1が直接、各種情報を取得する構成であってもよい。例えば、取得部1が直接、運転者の生体情報を検出し、取得する構成であっても良い。
実施の形態1において、覚醒度算出部12は、生体情報取得部11が取得した生体情報から運転者の交感神経活動量と副交感神経活動量を算出し、算出された交感神経活動量と副交感神経活動量に基づき、さらに覚醒度レベル値と覚醒度レベル値の時間変化率を算出する。実施の形態1において、覚醒度レベル値は、交感神経活動量を副交感神経活動量で除算した値で定義される。運転者の覚醒状態が適正状態であるときは、交感神経活動量と副交感神経活動量が均衡しており、このときの覚醒度レベル値を基準値として記憶部3に記憶させる。
基準値の算出、及び設定方法としては、例えば、運転開始前に所定時間、運転者が目を閉じて安静にした状態で得られた生体情報から覚醒度レベル値を算出し、これを基準値として設定することができる。
ここで、交感神経活動量は、運転者の交感神経が活発になったときに増加する量であり、心拍の低周波成分や、ベータ波やガンマ波といった脳波、運転者の怒ったような表情等から算出されるものである。また、副交感神経活動量は、運転者の副交感神経が活発になったときに増加する量であり、心拍の高周波成分や、アルファ波やシータ波といった脳波、運転者のリラックスした表情等から算出される量である。
同様に、刺激決定部2は、覚醒度算出部12が算出した覚醒度レベル値が所定の閾値L2を所定時間Tt2上回り、運転者の覚醒状態が適正状態から興奮状態に変化した場合、ネガティブ刺激を与えることを決定する。ここで、ネガティブ刺激とは、副交感神経の活性化により運転者の覚醒度レベル値を抑制する刺激であり、運転者を興奮状態から適正状態へ誘導することを目的とする。また、刺激決定部2は、運転者の覚醒状態が適正状態から興奮状態に変化した前後の所定時間ΔT2における覚醒度レベル値の時間変化率に基づいて、運転者に与える刺激を決定する。
表1において、縦軸は刺激を与える感覚の種別を項目分けし、横軸はポジティブ刺激とネガティブ刺激とを項目分けしており、各欄は与える刺激の具体例を示している。例えば、交感神経の活性化に有効とされる視覚へのポジティブ刺激として、暖色系の明るくはっきりした色の光や文字等を所定の表示機器に特定の表示パターンで表示する等である。また、聴覚へのポジティブ刺激として、アップテンポで高めの音楽や問いかけとなる言葉の発話をスピーカーから出力する。これらの刺激は、単独で出力しても良いし、複数の感覚に対する刺激を同時に出力してもよい。
実施の形態1において、記憶部3は、刺激対応情報として、覚醒度レベル値の時間変化率と運転者に与える刺激とを対応付けたマトリックス表である刺激マトリックスを記憶する。
また、実施の形態1において、記憶部3は、運転者の覚醒状態が適正状態から漫然状態に変化したことを判定するための覚醒度レベル値の閾値L1、適正状態から興奮状態に変化したことを判定するための覚醒度レベル値の閾値L2、適正状態から漫然状態に変化した後、適正状態に戻らないことを刺激決定部2が判断するための時間Tt1、刺激決定部2が運転者に与えるポジティブ刺激を決定するのに覚醒度レベル値を考慮する所定時間ΔT1、適正状態から興奮状態に変化した後、適正状態に戻らないことを刺激決定部2が判断するための時間Tt2、刺激決定部2が運転者に与えるネガティブ刺激を決定するのに覚醒度レベル値を考慮する所定時間ΔT2、刺激出力装置500がポジティブ刺激を出力する時間To1、刺激出力装置500がネガティブ刺激を出力する時間To2を記憶する。
刺激マトリックスは、運転者に与える刺激を示す刺激情報を保持するものであり、実施の形態1においては、マスターマトリックスと、システム定義マトリックスと、物理定義マトリックスとを含む。図2はマスターマトリックスの構成例を示し、図3はシステム定義マトリックスの構成例を示し、図4は物理定義マトリックスの構成例を示す。また、刺激情報は、後述するポインタ情報と刺激内容情報とデバイス情報とを含む。
図2に示されるように、マスターマトリックスは、覚醒度レベル値の変化率を、正負に渡り、「緩慢」、「中間」、「急激」の合計6段階に分類し、各段階に関してシステム定義マトリックスを紐づけるポインタ情報を保持するものである。
マトリックスN1からN3には、ネガティブ刺激が定義されており、マトリックスP1からP3には、ポジティブ刺激が定義されている。また、実施の形態1においては、マトリックスN1には、「強」の列に位置するネガティブ刺激しか定義されておらず、マトリックスN2には、「中」の列に位置するネガティブ刺激しか定義されておらず、マトリックスN3には、「弱」の列に位置するネガティブ刺激しか定義されていない。同様に、マトリックスP1には、「強」の列に位置するポジティブ刺激しか定義されておらず、マトリックスP12には、「中」の列に位置するポジティブ刺激しか定義されておらず、マトリックスP3には、「弱」の列に位置するポジティブ刺激しか定義されていない。
図5に示したハードウェアには、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置10000と、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等の記憶装置10001と、入力インターフェース部10002と、出力インターフェース部10003が備えられる。
図1に示す、刺激決定部2は、記憶装置10001に記憶されたプログラムが処理装置10000で実行されることにより実現される。取得部1は、入力インターフェース部10002により実現される。入力インターフェース部10002は、運転者状態検出装置200等の外部の装置から入力された電気信号を処理装置10000転送する機能を有する。刺激出力制御部4は、出力インターフェース部10003により実現される。出力インターフェース部10003は、処理装置10000からの命令に従い、刺激出力装置500を制御する電気信号を出力する。
また、刺激決定部2の各機能を実現する方法は、上記したハードウェアとプログラムの組み合わせに限らず、処理装置にプログラムをインプリメントしたLSI(Large Scale Integrated Circuit)のような、ハードウェア単体で実現するようにしてもよいし、一部の機能を専用のハードウェアで実現し、一部を処理装置とプログラムの組み合わせで実現するようにしてもよい。
次に、運転支援装置100、及び運転支援システム1000の動作について説明する。
具体的には、覚醒度算出部12が、生体情報取得部11が取得した生体情報から運転者の覚醒度レベル値と、覚醒度レベル値の時間変化率を算出する。取得部1は、覚醒度算出部12が算出した覚醒度レベル値の時間変化率を時間変化情報として取得する。
具体的には、まず、刺激決定部2は、運転者の覚醒度レベル値と覚醒度レベル値の時間変化率に基づいて、マスターマトリックスからシステム定義マトリックスへのポインタ情報を取得する。具体的には、運転者の覚醒度レベル値が閾値L1を下回っている場合には、P1からP3のいずれかのポインタ情報を、運転者の覚醒度レベル値が閾値L2を上回っている場合には、N1からN3のいずれかのポインタ情報を取得する。ここで、運転者の覚醒度レベル値の時間変化率の絶対値が大きいほど、強度の高い刺激を定義したシステム定義マトリックスへのポインタ情報を取得する。例えば、図2に示されるように、覚醒度レベル値の時間変化率が1.5である場合、N2へのポインタ情報を取得する。
刺激決定部2は、図3に示されるように、ポインタ情報が示すシステム定義マトリックスの欄を参照し、運転者に与える刺激を決定する。ここで、N2のシステム定義マトリックスにおいては、中の列のみ刺激が定義されているものとしたので、中の列の各欄を順に参照し、運転者に与える刺激を決定する。
また、刺激決定部2は、図4に示されるように、物理定義マトリックスから、刺激を出力するデバイスの情報を取得し、刺激を出力するデバイスの情報と運転者に与える刺激の情報とを合わせて、刺激出力制御部4に送信する。
図7は、運転者の覚醒状態の変化と覚醒状態の変化の要因の具体例を示す説明図である。
図7に図示される3つのブロックのうち、中央に位置する適正状態B1とは、交感神経活動量と副交感神経活動量が同じくらい活発に働いている状態を指し、集中力及び判断力が良好な状態である。適正状態の左側に位置する漫然状態B2とは、副交感神経活動量の方が交感神経活動量よりも優位な状態を指す。運転中に適正状態から漫然状態に陥る要因としては、例えば、長時間運転による疲労や、自動運転中の眠気発生等が考えられる。適正状態の右側に位置する興奮状態B3は、交感神経活動量が副交感神経活動量より優位な状態を指し、運転中に適正状態から興奮状態に陥る要因としては、例えば、飛び出しによるヒヤリハット発生や交通渋滞によるイライラ、自動運転から手動運転への切り替え時の緊張等が考えられる。
運転支援システム1000は、運転者の覚醒状態が漫然状態B2にあるときには、ポジティブ刺激を出力し、興奮状態B3にあるときには、ネガティブ刺激を出力することにより、運転者の覚醒状態が適正状態に長く留まるように誘導する。
図8において、縦軸は運転者の覚醒度レベル値、横軸は時刻を示す。覚醒度レベル値が閾値L1より小さな領域は副交感神経活動量が優位な漫然状態であり、閾値L1以上閾値L2以下の領域は副交感神経活動量と交感神経活動量が拮抗した適正状態、閾値L2より大きな領域は交感神経活動量が優位な興奮状態である。
ここで、例えば、ΔT1はTt1の2倍に設定してもよい。このようにΔT1を設定することにより、運転者の覚醒度レベル値が閾値L1を下回る前と、下回った後の時間変化情報を均等に扱うことができる。また、覚醒度レベル値が閾値L1を下回る前後において、どちらかの時間帯を重視したい場合には、Tt1の2倍ではなく、適当な重みづけを行えばよい。
ここで、例えば、ΔT2は、覚醒度レベル値の時間変化率が負から正に変化した時刻T4から、覚醒度レベル値が閾値L2を超えてから所定時間Tt2経過するまでの時間としてもよい。このように、設定することにより、覚醒度レベル値の急激な上昇を適切に考慮することができる。また、ΔT1の設定と同様に、ΔT2もTt2の所定倍として設定しても良い。
また、刺激決定部2は、マスターマトリックスやシステム定義マトリックスを用いて、覚醒度レベル値の時間変化率が正負に渡り合計6段階に分類された中から、運転者に与える刺激を決定するようにしたが、覚醒度レベル値の時間変化率の絶対値が大きくなるにつれて、連続的に強度の大きな刺激を決定するようにしてもよい。
覚醒度レベル値を7段階以上に分類したり、連続的に強度の大きな刺激を決定するようにしたりすることによい、運転者の覚醒状態により細かに対応した刺激を決定し、与えることができる。
このとき、運転者の覚醒状態の時間変化を示す時間変化情報以外の情報がすべて同じ状況においては、ポジティブ刺激については、マトリックスP1に定義された刺激が最も強度が大きく、マトリックスP3に定義された刺激が最も強度が小さいように刺激の内容を決定する。ネガティブ刺激についても同様に、マトリックスN1に定義された刺激が最も強度が大きく、マトリックスN3に定義された刺激が最も強度が小さいように刺激の内容を設定する。例えば、上記のように、車両状態情報や車両周辺情報に基づいて、各マトリックス内でどの列に定義された刺激の内容を選ぶか決定するような場合には、マトリックスN1の弱の列に定義された刺激の強度がマトリックスN2の強の列に定義された刺激の強度より小さくても構わないが、マトリックスN1の強の列とマトリックスN2の強の列、すなわち、同じ列同士を比較したときには、マトリックスN1の刺激の強度の方がマトリックスN2の刺激の強度より大きいように刺激の内容を設定する。
例えば、急激に運転者の覚醒度レベル値が大きくなり、興奮状態になった場合、閾値L2を超えてすぐに、強度の高い刺激を与えることにより、適正状態に復帰させたいが、覚醒度レベル値だけに基づいて刺激の強度を決定する場合、閾値L2を超えてすぐは、まだ閾値L2と覚醒度レベル値との差が小さいので、運転者に与える刺激として、強度の高い刺激が選択されない。しかしながら、実施の形態1に係る運転支援装置100は、覚醒度レベル値の時間変化率の絶対値が大きいほど、運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定するものであるので、上記のような場合においても、覚醒度レベル値だけに基づくよりも早く、強度の高い刺激を決定することができる。言い換えれば、閾値L2を超えた直後の同時刻において、覚醒度レベル値だけに基づくよりも、強度の高い刺激を決定することができる。
逆に、緩やかに適正状態から漫然状態に変化しているときに、過剰な刺激を与えてしまうと、適正状態を通り越して興奮状態になってしまう可能性がある。実施の形態1に係る運転支援装置100は、覚醒状態の時間変化を考慮して運転者に与える刺激を決定することにより、上記のように過剰な刺激を与えることを防ぐことができる。
次に本発明の実施の形態2について説明する。
実施の形態1と同様の構成及び動作については、説明を省略する。
実施の形態1において、取得部1は、時間変化情報として、覚醒度レベル値の時間変化率を取得し、刺激決定部2は、覚醒度レベル値の時間変化率の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定するものであった。それに対して、実施の形態2においては、取得部10は、時間変化情報として、運転者の覚醒状態の遷移確率を取得し、刺激決定部20は、取得部10が取得した遷移確率が大きいほど、運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定するものである。
図10において、運転者の覚醒状態は漫然状態と適正状態と興奮状態の3つの状態に分類され、所定時間後における状態間の遷移を、その状態へ遷移する確率とともに矢印で示している。
また、実施の形態2において、記憶部3は、各状態間の遷移確率を示す遷移確率情報を記憶しており、遷移確率取得部13は、記憶部3から、各状態間の遷移確率を示す遷移確率情報を取得するものである。ここで、記憶部3が、初期状態において記憶している遷移確率情報は、経験則や全ての確率を当分割で設定する等、人の手により設定されたものであっても、運転者の時間変化情報を事前に実験データとして収集し、後述するように、遷移確率取得部13が遷移確率を算出することにより、生成したものであってもよい。二回目以降の運転開始時においては、前回運転終了時の遷移確率情報を記憶しておき、次回運転時にも用いるようにしてもよい。
マスターマトリックスは、遷移確率を5段階に分類し、各段階に関してシステム定義マトリックスを紐づけるポインタ情報を保持するものである。ここで、マスターマトリックスの縦軸は、5段階に分類したが、実施の形態1と同様に、多段階に分類していれば、4段階以下でも6段階以上でもよい。
上記のように、運転者が適正状態にいるときも遷移確率に基づき刺激を与えることにより、運転者の覚醒状態の変化を先取りした刺激を決定し、与えることができる。
Claims (10)
- 運転者の覚醒状態の時間変化を示す時間変化情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記時間変化情報が示す時間変化の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する刺激決定部と、
を備えた運転支援装置。 - 前記取得部は、前記運転者の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報から前記運転者の覚醒状態の度合を示す覚醒度レベル値と前記覚醒度レベル値の時間変化率を算出する覚醒度算出部と、を有し、
前記取得部は、前記時間変化情報として、前記覚醒度レベル値の時間変化率を取得し、
前記刺激決定部は、前記覚醒度レベル値の時間変化率の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。 - 前記取得部は、前記時間変化情報として、前記運転者の覚醒状態の遷移確率を取得し、
前記刺激決定部は、前記遷移確率が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。 - 前記刺激決定部は、前記運転者の覚醒状態が適正状態から興奮状態に変化した場合には、前記運転者の覚醒状態が適正状態から興奮状態に変化した前後の所定時間における前記時間変化情報が示す時間変化の絶対値に基づいて、前記運転者に与える刺激を決定し、前記運転者の覚醒状態が適正状態から漫然状態に変化した場合には、前記運転者の覚醒状態が適正状態から漫然状態に変化した前後の所定時間における前記時間変化情報が示す時間変化の絶対値に基づいて、前記運転者に与える刺激を決定する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の運転支援装置。 - 前記運転者の覚醒状態の時間変化と、前記運転者に与える刺激とを対応付けた刺激対応情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記刺激決定部は、前記記憶部が記憶した前記刺激対応情報に基づいて、前記運転者に与える刺激を決定する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の運転支援装置。 - 前記記憶部が記憶する前記刺激対応情報は、前記運転者の覚醒状態の時間変化について複数の段階に分類され、前記運転者の覚醒状態の時間変化の絶対値が大きいほど、前記段階ごとに強度の高い刺激が対応付けられている
ことを特徴とする請求項5に記載の運転支援装置。 - 運転者の覚醒状態の時間変化を示す時間変化情報を取得する取得工程と、
前記取得工程が取得した前記時間変化情報が示す時間変化の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する刺激決定工程と、
を含む運転支援方法。 - 運転者の覚醒状態の時間変化を示す時間変化情報を取得する取得工程と、
前記取得工程が取得した前記時間変化情報が示す時間変化の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する刺激決定工程と、
をコンピュータに実行させる運転支援プログラム。 - 運転者の覚醒状態の時間変化を示す時間変化情報を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記時間変化情報が示す時間変化の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する刺激決定部と、を有する運転支援装置と、
前記刺激決定部が決定した刺激を前記運転者に対して出力する刺激出力装置と、
を備えた運転支援システム。 - 前記運転者の生体情報を検出する運転者状態検出装置をさらに備え、
前記取得部は、前記運転者状態検出装置により検出された前記生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報から前記運転者の覚醒状態の度合を示す覚醒度レベル値と前記覚醒度レベル値の時間変化率を算出する覚醒度算出部と、を有し、
前記取得部は、前記時間変化情報として、前記覚醒度レベル値の時間変化率を取得し、
前記刺激決定部は、前記覚醒度レベル値の時間変化率の絶対値が大きいほど、前記運転者に与える刺激として強度の高い刺激を決定する
ことを特徴とする請求項9に記載の運転支援システム。
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