JP6942341B2 - 広測定レンジの変形測定方法およびそのプログラム - Google Patents
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Description
理論上、SM法では変位の向きを考慮しなければ1周期以上、変位の向きを考慮(判別)すると半周以上の変位量を測定できない。
この方法によれば、例えば、白黒からなる2種類の格子ピッチが8mmと9mmであるとき、算出されたそれぞれの位相分布を用いて、画素ごとに空間的に位相接続すれば、その最小公倍数である72mmまでの位相の連続化が可能である。
変位は位相と線形関係にあるため,位相接続により測定可能な変位量も増加する。
次にカラーデジタルカメラを用いてその試料の変形前後に各1回撮影されたカラー画像をR(赤)成分とB(青)成分に分離することで、同時に2枚のグレースケール画像を得る。
(1) サンプリングモアレ法により異なるカラーからなる格子(以下、カラー格子とよぶ)を用いた面内変位を計測する方法であって、
前記異なるカラー格子は互い違いに平行して配置されたカラーおよびピッチサイズが異なる規則格子からなり、
前記ピッチサイズの異なる規則格子は位相接続すると前記ピッチサイズが拡大した規則格子となるように構成され、
前記カラー格子を試料に貼付けて、
前記異なるカラーからなるカラー撮像素子を備えた光学式カメラを用いて、前記カラー格子を貼付けた試料の変形前後のカラー画像を撮影し、
前記撮影した試料の変形前後のカラー画像の各々において、前記異なるカラーに係るカラー撮像素子の輝度情報から当該異なるピッチサイズの規則格子の位相情報を求め、
前記異なるピッチサイズの規則格子の位相情報を前記位相接続して前記ピッチサイズが拡大した規則格子の位相情報を生成し、
前記試料の変形前後の前記ピッチサイズが拡大した規則格子の位相情報に基づいて前記サンプリングモアレ法により前記試料の面内変位を算出して計測することを特徴とする方法。
前記撮影した変形前後のカラー格子のカラー画像において前記位相接続を行い前記ピッチサイズが拡大した規則格子の輝度情報を生成し、
前記ピッチサイズが拡大した規則格子の輝度情報を用いて前記試料の面内変位を求めることを特徴とするプログラムおよびプログラムを記録した記憶媒体。
少なくともカラー格子位相情報生成部、カラー格子位相情報接続部、面内変位算出部、および表示部を備え、
前記カラー格子位相情報生成部において、前記異なるピッチサイズの規則格子の位相情報を生成し、
前記カラー格子位相情報接続部において、前記異なるピッチサイズの規則格子の位相情報から前記ピッチサイズが拡大した規則格子の位相情報を生成し、
前記面内変位算出部において、前記試料の変形前後の前記ピッチサイズが拡大した規則格子の位相情報に基づいて前記サンプリングモアレ法により前記試料の面内変位を算出し、
前記表示部において、前記算出された前記試料の面内変位を表示することを特徴とする装置。
(1)1台のカラーカメラで変形前後のカラー格子を撮影すれば広レンジの変位測定ができる。そのため動的計測にも容易に適用でき、振動計測を可能にする。
カラー格子の赤成分では1種類の格子と青成分ではもう1種類の格子模様を含んでいる。
撮影されたカラー画像から赤成分および青成分の格子をグレー画像として抽出する。
図4では一例として、ピッチ比が8:9のカラー格子を示している。
図5(a)の従来の1種類の格子ピッチのみが存在する規則的グレー格子に比べて、図5(b)はピッチの異なる2種類の規則的赤ドットや青ドットを含むカラー格子であることが特徴である。
図5(b)に示すように、カラー格子を設計する場合、赤ドットおよび青ドットは色の重複なし((a)左図)の場合と、色の重複あり((b)左図)の場合が考えられる。
任意の色をプリントできない場合は、色の重複なしのカラー格子が作製上比較的容易である。
撮影されたカラー格子画像のうち、赤成分および青成分をそれぞれ抽出し、フーリエ変換やローパスフィルタなどの画像処理により、x方向およびy方向の格子画像を分離させ、SM法を適用して格子の位相を算出する。
得られた2種類の格子位相を用いて、空間的位相接続を行い連続した位相分布を得る。
従来法では、1種類の格子ピッチのみを用いるため、格子の半分を超える変位を測定できない。
しかし、本発明では、2種類の格子ピッチによって位相接続した位相分布を用いているため、格子のピッチの数倍を超える大きな変形も測定できることが図7からわかる。
図8に実験の光学系を示す。
従来の白黒格子に比べて、カラー格子を用いることで、約9倍の8.8mmまでの変位量を測定することができた。
図8に示す同一の実験光学系において、提案手法のカラー格子30と従来手法の白黒格子35を1枚の平板に貼り付け、これを移動ステージ50(SIGMAKOKI, HST-100)に固定した。
図10(a)にx方向の移動ステージの移動量と従来の白黒格子と本発明のカラー格子で算出した変位量の関係を示す。
図10(b)にy方向の移動ステージの移動量と従来の白黒格子と本発明のカラー格子で算出した変位量の関係を示す。
従来法に比べて、2方向とも広レンジの変位を測定できていることを確認できる。
光学式カラーデジタルカメラから得たカラー画像データについてパーソナルコンピュータを使用して処理し各広レンジの変位分布の測定結果を得た。カラー画像を取得するのに、単板のカラーデジタルカメラまたは3板式のカラーデジタルカメラは特に問わず、画素情報からなるカラー画像さえ撮影できればよい。
また変位分布解析装置に組み込んでもよいし、適宜入出力仕様を設定しワンチップにして各種測定装置に組み込むことができる。
プログラムはC言語とC++言語で作成し、各変位分布測定方法を実行して変位分布を測定した。
10 格子画像記録装置(カラーデジタルカメラ)
20 コンピュータ
21 プロセッサ
22 メモリ
221 モアレ縞発生部(カラー格子位相情報生成部)
222 位相接続処理部(カラー格子位相情報接続部)
223 変位分布計算部(面内変位算出部)
23 入力装置
24 出力装置(表示部)
30 カラー格子
35 白黒格子
40 負荷印加装置
50 移動ステージ
Claims (6)
- サンプリングモアレ法により異なるカラーからなる格子(以下、カラー格子とよぶ)を用いた面内変位を計測する方法であって、
前記異なるカラー格子は互い違いに平行して配置されたカラーおよびピッチサイズが異なる規則格子からなり、
前記ピッチサイズの異なる規則格子は位相接続すると前記ピッチサイズが拡大した規則格子となるように構成され、
前記カラー格子を試料に貼付けて、
前記異なるカラーからなるカラー撮像素子を備えた光学式カメラを用いて、前記カラー格子を貼付けた試料の変形前後のカラー画像を撮影し、
前記撮影した試料の変形前後のカラー画像の各々において、前記異なるカラーに係るカラー撮像素子の輝度情報から当該異なるピッチサイズの規則格子の位相情報を求め、
前記異なるピッチサイズの規則格子の位相情報を前記位相接続して前記ピッチサイズが拡大した規則格子の位相情報を生成し、
前記試料の変形前後の前記ピッチサイズが拡大した規則格子の位相情報に基づいて前記サンプリングモアレ法により前記試料の面内変位を算出して計測することを特徴とする方法。 - 前記位相接続された規則格子の拡大されたピッチサイズは前記異なるピッチサイズの最小公倍数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記カラー格子のカラーは赤と青であり前記光学式カメラの異なるカラーは赤と青であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記異なるピッチサイズの規則格子の位相接続は、前記試料の同一位置に係る一の前記カラー撮像素子の輝度情報から得られた位相情報と前記他のカラー撮像素子の輝度情報から得られた位相情報の組み合わせで位相接続を行うことを特徴とする請求項3に記載の方法。
- 前記カラー撮像素子は単板式または多板式であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 請求項5に記載の前記方法において、
前記撮影した変形前後のカラー格子のカラー画像において前記位相接続を行い前記ピッチサイズが拡大した規則格子の輝度情報を生成し、
前記ピッチサイズが拡大した規則格子の輝度情報を用いて前記試料の面内変位を求めることを特徴とするプログラム。
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JP2017159491A JP6942341B2 (ja) | 2017-08-22 | 2017-08-22 | 広測定レンジの変形測定方法およびそのプログラム |
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