JP6930079B2 - 立体画像形成シートおよび立体画像の製造方法 - Google Patents
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また、本発明に係る別の立体画像形成シートは、基材の一面側に所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する下地熱膨張層と、前記下地熱膨張層上に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、前記光熱変換層を被覆するように形成され、所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する表面熱膨張層と、を備え、前記下地熱膨張層は前記基材の前記一面全体に形成され、前記表面熱膨張層は、前記下地熱膨張層の周縁を除いた位置に前記光熱変換層を被覆するように形成される。
また、本発明に係る立体画像の製造方法は、表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、基材の一面側に下地熱膨張層を形成する下地熱膨張層形成工程と、前記下地熱膨張層上に、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、前記光熱変換層を被覆する表面熱膨張層を形成する表面熱膨張層形成工程と、光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記表面熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行い、前記表面熱膨張層形成工程において、前記表面熱膨張層が形成される領域が、前記下地熱膨張層が形成される領域より小さくなるように、前記表面熱膨張層を形成する。
また、本発明に係る立体画像の製造方法は、表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、基材の一面側に下地熱膨張層を形成する下地熱膨張層形成工程と、前記下地熱膨張層上に、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、前記光熱変換層を被覆する表面熱膨張層を形成する表面熱膨張層形成工程と、光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記表面熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行い、前記下地熱膨張層形成工程において、前記下地熱膨張層を前記基材の前記一面全体に形成し、前記表面熱膨張層形成工程において、前記表面熱膨張層を、前記下地熱膨張層の周縁を除いた位置に前記光熱変換層を被覆するように形成する。
(立体画像)
第1の実施形態に係る立体画像形成シートの構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る立体画像形成シートを用いた立体画像(適宜、第1の実施形態に係る立体画像と称する)の構成を示す模式図であり、(a)が外観図、(b)が(a)のA−A線における断面図である。本明細書において、立体画像とは、色彩を有する画像および主にこの画像に付随した凹凸を一面側に有する印刷物であり、立体画像形成シートとは、立体画像の凹凸を形成される前の印刷物である。図1に示すように、本実施形態に係る立体画像1は、基材2と、基材2上の全面に設けられた熱膨張層3と、基材2と熱膨張層3の界面に形成された黒色パターンである光熱変換層4と、熱膨張層3の上面に形成されて一面側の表面(以下、単に表面という)に画像を構成する色彩層5と、を備え、熱膨張層3の膨張の大小によって形成された凹凸を有する。立体画像1は、図1(a)に示すように傘の絵が描画され、この傘の多くの部分が隆起して高く(厚さが大きく)、背景が低く平坦である。また、立体画像1は、全体の形状が横長の長方形であるが、形状や大きさ等を目的に応じて適宜選択することができる。なお、本明細書においては、別途記載のない限り、図1(b)およびその他の断面図における上下を同じく上下として説明する。以下、各部材の構成について、詳細に説明する。
立体画像の製造に使用する装置について簡潔に説明する。立体画像1の製造には、膨張前の熱膨張層3(熱膨張層30(図3参照)と称する)を基材2上に形成する塗布装置と、光熱変換層4および色彩層5を描画する印刷機と、近赤外線光を照射することにより光熱変換層4を加熱して熱膨張層30を膨張させる光照射装置と、が使用される。さらに必要に応じて、立体画像1を仕上げ寸法に加工するために、紙等を断裁する公知の断裁機が使用される。
第1の実施形態に係る立体画像の製造方法について、図2、図3、および適宜図1を参照して説明する。図2は、第1の実施形態に係る立体画像の製造方法の流れを示すフローチャートである。図3は、第1の実施形態に係る立体画像の製造方法における工程を模式的に示す断面図であり、(a)は光熱変換層印刷工程、(b)は熱膨張層形成工程、(c)は画像印刷工程、(d)は断裁工程を示す。図2に示すように、本実施形態に係る立体画像の製造方法は、光熱変換層印刷工程S10と、熱膨張層形成工程S20と、画像印刷工程S30と、光照射工程S60と、を順に行い、さらに必要に応じて、画像印刷工程S30の次に断裁工程S40を行う。本実施形態においては、立体画像1の仕上げ寸法よりも大きな紙(原紙)から製造する。原紙20は、断裁前の基材2であり、原紙20の規格寸法と立体画像1の仕上げ寸法に応じて、1枚で、または4、8枚等に連続した状態で、あるいは巻取り紙で各工程の処理を行う。
基材2は、耐熱性の樹脂フィルムも適用することができ、この場合には、特に光透過率の高いものが好ましい。光照射工程S60において基材2の側から光を照射することができ、熱膨張層30が光を透過しなくてよいので、厚膜化して熱膨張層3による凹凸差の大きな立体画像1を製造することができる。
立体画像1は、上面全体に熱膨張層3が設けられているが、これに限られず、熱膨張層3が光熱変換層4の全体を被覆していればよく、すなわち表面の一部において熱膨張層3を設けずに基材2が露出していてもよい。以下、第1の実施形態の変形例に係る立体画像形成シートを用いた立体画像の構成について、図4、図5、および図6を参照して説明する。図4に示すように、立体画像1Aは、周縁に基材2が露出している。熱膨張層3が形成されている領域は、例えば光熱変換層4および色彩層5を印刷する印刷機の印刷可能領域の全体を含む領域である。熱膨張層3が印刷機の印刷可能領域の全体に形成されているので、光熱変換層4や色彩層5のパターンにかかわらず、光熱変換層4が熱膨張層3で被覆され、色彩層5が熱膨張層3の表面に描画される。さらに、図5に示すように、立体画像1Bは、熱膨張層3が、光熱変換層4が形成されたすべての領域を内包する所定の形状、ここでは、楕円形状に形成されている。これらの立体画像1A,1Bは、熱膨張層形成工程S20において、予め基材2(原紙20)上にマスクを設けたり、スクリーン印刷等を適用することで製造することができる。
(立体画像)
第2の実施形態に係る立体画像形成シートの構成について、図7を参照して説明する。図7は、第2の実施形態に係る立体画像形成シートを用いた立体画像(適宜、第2の実施形態に係る立体画像と称する)の構成を示す模式図であり、(a)が外観図、(b)が(a)のC−C線における断面図である。図7に示すように、本実施形態に係る立体画像1Dは、基材2と、基材2上の全面に設けられた熱膨張層3Aと、熱膨張層3Aの層内に形成された黒色パターンである光熱変換層4と、熱膨張層3Aの上面に形成されて表面に画像を構成する色彩層5と、を備え、熱膨張層3Aの膨張の大小によって形成された凹凸を有する。図7に示すように、立体画像1Dは、外観においては、周縁が僅かに薄い(上面が低い)ことを除いて、第1の実施形態に係る立体画像1(図1参照)と一致する。
熱膨張層3Aは、第1の実施形態に係る立体画像1の熱膨張層3と同様に、熱膨張性のマイクロカプセルを含有する熱可塑性樹脂膜が部分的に加熱されて得られ、厚さが領域毎に異なって、立体画像1Dの表面に凹凸を形成する。ただし、立体画像1Dにおいては、熱膨張層3Aは、その層内に光熱変換層4を内包する。このような熱膨張層3Aは、後記製造方法にて説明するように2層に分けて形成される。さらに立体画像1Dにおいて、熱膨張層3Aは、下側の層(図9(c)、(d)に示す膨張前における下地熱膨張層31)が基材2の表面全体に設けられ、その上に周縁を除いて上側の層(図9(c)、(d)に示す膨張前における表面熱膨張層32)が形成されているので、周縁で上面が僅かに低くなって段差を有する。表面熱膨張層32が形成されている領域は、光熱変換層4および色彩層5を印刷する印刷機の印刷可能領域の全体を含む領域である。光熱変換層4の上側における熱膨張層3Aの厚さt2(図7(b)では最大値で示す)は、外観にて透けて光熱変換層4が視認されない程度であればよく、膨張前における厚さ(表面熱膨張層32の厚さ)t02がより薄いことが好ましい。表面熱膨張層32の厚さt02が薄いほど、膨張前の熱膨張層3A(熱膨張層31,32)に内包された光熱変換層4に光を多く到達させ易く、また、立体画像1Dの周縁における下地熱膨張層31との段差が視認され難い。表面熱膨張層32の厚さt02および膨張前の熱膨張層3Aの厚さt0に応じて、下地熱膨張層31の厚さt01(図9(a)参照)が設計される(t0=t01+t02)。なお、基材2および下地熱膨張層31については、これらの積層体として、公知の熱膨張性シートを流用することができる。
第2の実施形態に係る立体画像の製造に使用する装置は、第1の実施形態にて説明した通りである。ただし、膨張前の熱膨張層3Aを形成するために、塗布装置を2回使用し、それぞれで異なる方式のものを適用することができる。1回目の塗布装置は、下地熱膨張層31を基材2上に形成し、第1の実施形態にて挙げた公知の装置の中でも、均一な厚塗りに好適なバーコーター方式のものが好ましく、被塗布物となる断裁前の基材2(原紙20)が巻取り紙であってもよい。一方、2回目の塗布装置は、表面熱膨張層32を形成し、1回目と共通であってもよいが、形成する表面熱膨張層32が比較的薄いため、スクリーン印刷方式の印刷機や、重ね塗り等によるインクの厚塗りの可能な仕様のインクジェット方式等の印刷機を使用することができる。また、光熱変換層4を描画する印刷機は、光熱変換層4を熱膨張層3Aの下側の層(下地熱膨張層31)に描画するために、色彩層5を描画する印刷機と同様に、被印刷物が熱膨張層31,32の熱膨張開始温度以上に加熱されない方式とする。
第2の実施形態に係る立体画像の製造方法について、図8、図9、および適宜図7を参照して説明する。図8は、第2の実施形態に係る立体画像の製造方法の流れを示すフローチャートである。図9は、第2の実施形態に係る立体画像の製造方法における工程を模式的に示す断面図であり、(a)は下地熱膨張層形成工程、(b)は光熱変換層印刷工程、(c)は表面熱膨張層形成工程、(d)は画像印刷工程を示す。図8に示すように、本実施形態に係る立体画像の製造方法は、下地熱膨張層形成工程S21と、光熱変換層印刷工程S10と、表面熱膨張層形成工程S22と、画像印刷工程S30と、光照射工程S60と、を順に行い、さらに必要に応じて、下地熱膨張層形成工程S21の次に断裁工程S40を行う。本実施形態においては、下地熱膨張層形成工程S21で塗布装置に対応するように、例えば巻取り紙を原紙20とし、下地熱膨張層31を形成した後に、立体画像1Dの仕上げ寸法に断裁する。
立体画像1Dは、下地熱膨張層31が積層された基材2として公知の熱膨張性シートを適用することができ、この熱膨張性シートの製造において、下地熱膨張層形成工程S21および断裁工程S40が行われている。また、第1の実施形態にて説明したように、印刷機の被印刷物の寸法等によっては、下地熱膨張層形成工程S21の次に、前記寸法(立体画像1Dの仕上げ寸法よりも大きな寸法)に加工する工程を行い、画像印刷工程S30の後に断裁工程S40を行ってもよい。また、第1の実施形態と同様に、印刷機の仕様によっては、画像印刷工程S30を光照射工程S60の後に行うこともできる。
立体画像1Dは、熱膨張層3Aが光熱変換層4の全体を被覆していればよい。そのために、表面熱膨張層32が、光熱変換層4が形成されたすべての領域を内包する形状であればよく、例えば楕円形状に形成されていてもよく、または下地熱膨張層31と同様に上面全体に形成されていてもよい。また、立体画像1Dは、下地熱膨張層31も、光熱変換層4が形成されたすべての領域を内包する形状であればよく、上面全体に形成されずに、基材2が露出していてもよい。あるいは、下地熱膨張層31よりも表面熱膨張層32が広い領域に形成されていてもよい。なお、表面熱膨張層32が下地熱膨張層31の全体を被覆して形成されている場合、表面熱膨張層32にのみ白色顔料等を含有させてもよい。
(立体画像)
第3の実施形態およびその変形例に係る立体画像形成シートの構成について、図11を参照して説明する。図11は、第3の実施形態およびその変形例に係る立体画像形成シートを用いた立体画像(適宜、第3の実施形態に係る立体画像、第3の実施形態の変形例に係る立体画像と称する)の構成を示す模式図であり、(a)が外観図、(b)と(c)が(a)のE−E線における断面図であり、それぞれ第3の実施形態とその変形例である。図11(a)、(b)に示すように、本実施形態に係る立体画像1Fは、第1基材21および第2基材22が接着層23を挟んで積層されてなる基材2Aと、基材2A上に設けられた熱膨張層3と、第1基材21と第2基材22の間に形成された黒色パターンである光熱変換層4Aと、熱膨張層3の上面に形成されて表面に画像を構成する色彩層5と、を備え、熱膨張層3の膨張の大小によって形成された凹凸を有する。図11(a)に示すように、立体画像1Fは、外観においては、第1の実施形態の変形例に係る立体画像1A(図4参照)と一致する。
光熱変換層4Aは、第2基材22の裏面に2次元パターンとして形成され、そのために第1の実施形態に係る立体画像1の光熱変換層4に対して鏡像に描画される。光熱変換層4Aのその他の構成は、光熱変換層4と同様の構成である。さらに、光熱変換層4Aは、熱膨張層3が膨張する前の立体画像1F(図13(d)に示す立体画像形成シート10F)において、熱膨張層30を所望の厚さに膨張させる熱を、熱膨張層30および第2基材22を透過して到達した光を変換して放出することが可能な付着量で形成される。
色彩層5は、第1の実施形態にて説明した通りである。
第3の実施形態に係る立体画像の製造に使用する装置は、第2の実施形態にて説明したものを使用することができ、ただし2回目用の塗布装置は不要である。また、断裁機は、必要に応じて、第1基材21と、膨張前の熱膨張層3が積層された第2基材22と、をそれぞれ加工するために使用し、被加工物の厚さや加工寸法等に対応したものであれば、同じ1台でも異なる仕様でもよい。さらに必要に応じて、第1基材21と第2基材22を貼り合わせるために、合紙貼合機を使用する。
第3の実施形態に係る立体画像の製造方法について、図12、図13、および適宜図11を参照して説明する。図12は、第3の実施形態に係る立体画像の製造方法の流れを示すフローチャートである。図13は、第3の実施形態に係る立体画像の製造方法における工程を模式的に示す断面図であり、(a)は熱膨張層形成工程、(b)は光熱変換層印刷工程、(c)は画像印刷工程、(d)は基材積層工程を示す。図12に示すように、本実施形態に係る立体画像の製造方法は、熱膨張層形成工程S20と、光熱変換層印刷工程S10Aと、画像印刷工程S30と、基材積層工程S50と、光照射工程S60と、を順に行い、さらに必要に応じて、熱膨張層形成工程S20の次に断裁工程S42を行い、また、一連の工程S20〜S30に並行して断裁工程S41を行う。本実施形態においては、第1基材21と第2基材22とを別々に断裁する。
立体画像1Fは、第2基材22の裏面に鏡像で光熱変換層4Aが描画されているが、第1基材21の表面に光熱変換層4が描画されていてもよい。すなわち、図11(a)、(c)に示すように、本変形例に係る立体画像1Gは、第1基材21および第2基材22Bが接着層23Bを挟んで積層されてなる基材2Bと、基材2B上に設けられた熱膨張層3と、第1基材21と第2基材22Bの間に形成された黒色パターンである光熱変換層4と、熱膨張層3の上面に形成されて表面に画像を構成する色彩層5と、を備え、熱膨張層3の膨張の大小によって形成された凹凸を有する。本変形例では、第1、第2の実施形態と同様に光熱変換層4を備え、これを第1基材21の表面に描画される。
光熱変換層4は、第1基材21の表面に2次元パターンとして形成され、その他の構成は第1の実施形態にて説明した通りである。さらに、光熱変換層4は、熱膨張層3が膨張する前の立体画像1G(図15(d)に示す立体画像形成シート10G)において、熱膨張層30を所望の厚さに膨張させる熱を、熱膨張層30、第2基材22Bおよび接着層23Bを透過して到達した光を変換して放出することが可能な付着量で形成される。
色彩層5は、第1の実施形態にて説明した通りである。
〔付記〕
《請求項1》
基材上に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する熱膨張層と、を備え、
前記熱膨張層は、前記光熱変換層を被覆していることを特徴とする立体画像形成シート。
《請求項2》
基材上に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する熱膨張層と、を備え、
前記光熱変換層は、当該光熱変換層が放出する熱により前記熱膨張層を膨張させることで、前記熱膨張層の表面を前記2次元パターンに対応させて隆起させることが可能なように、前記熱膨張層に被覆されていることを特徴とする立体画像形成シート。
《請求項3》
前記光熱変換層は、前記基材と前記熱膨張層の界面に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体画像形成シート。
《請求項4》
前記光熱変換層は、前記熱膨張層内の所定の位置に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体画像形成シート。
《請求項5》
第1基材と、
前記第1基材上に積層された第2基材と、
前記第1基材と前記第2基材の間に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
前記第2基材上に形成された、所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する熱膨張層と、を備えることを特徴とする立体画像形成シート。
《請求項6》
第1基材と、
前記第1基材上に積層された第2基材と、
前記第1基材と前記第2基材の間に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
前記第2基材上に形成された、所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する熱膨張層と、を備え、
前記光熱変換層は、当該光熱変換層が放出する熱により前記熱膨張層を膨張させることで、前記熱膨張層の表面を前記2次元パターンに対応させて隆起させることが可能なように、前記第2基材を介して前記熱膨張層に被覆されていることを特徴とする立体画像形成シート。
《請求項7》
前記第1基材と前記第2基材の間に、接着層をさらに備える請求項5または請求項6に記載の立体画像形成シート。
《請求項8》
前記熱膨張層に画像が描画されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の立体画像形成シート。
《請求項9》
表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、
基材の一面側上に光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、
前記光熱変換層を被覆する熱膨張層を形成する熱膨張層形成工程と、
光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行うことを特徴とする立体画像の製造方法。
《請求項10》
前記光熱変換層印刷工程の前に、前記基材の前記一面側に下地熱膨張層を形成する下地熱膨張層形成工程をさらに行い、
前記光熱変換層印刷工程において、前記下地熱膨張層に前記光熱変換層を形成する請求項9に記載の立体画像の製造方法。
《請求項11》
表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、
第1基材または第2基材の一面側に光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、
前記第2基材の他面側に熱膨張層を形成する熱膨張層形成工程と、を順不同で行った後に、
前記第1基材の前記一面側と前記第2基材の前記一面側とを貼り合わせる基材積層工程と、
光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行うことを特徴とする立体画像の製造方法。
《請求項12》
前記熱膨張層形成工程よりも後に、前記熱膨張層に画像を描画する画像印刷工程をさらに行う請求項9ないし請求項11のいずれか一項に記載の立体画像の製造方法。
1,1A〜1F 立体画像
2,2A,2B 基材
21 第1基材
22,22B 第2基材
23,23B 接着層
30 熱膨張層
3,3A 熱膨張層
31 下地熱膨張層
32 表面熱膨張層
4,4A 光熱変換層
5 色彩層(画像)
S10,S10A 光熱変換層印刷工程
S20 熱膨張層形成工程
S21 下地熱膨張層形成工程
S22 表面熱膨張層形成工程(熱膨張層形成工程)
S30 画像印刷工程
S40 断裁工程
S50 基材積層工程
S60 光照射工程
Claims (10)
- 基材上に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する熱膨張層と、を備え、
前記光熱変換層は、当該光熱変換層が放出する熱により前記熱膨張層を膨張させることで、前記熱膨張層の表面を前記2次元パターンに対応させて隆起させることが可能なように、前記熱膨張層に被覆されており、前記基材と前記熱膨張層の界面に形成されていることを特徴とする立体画像形成シート。 - 前記基材は、前記光を透過する材料からなることを特徴とする請求項1に記載の立体画像形成シート。
- 基材の一面側に所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する下地熱膨張層と、
前記下地熱膨張層上に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
前記光熱変換層を被覆するように形成され、所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する表面熱膨張層と、
を備え、
前記表面熱膨張層が形成されている領域は、前記下地熱膨張層が形成されている領域より小さいことを特徴とする立体画像形成シート。 - 前記下地熱膨張層は前記基材の前記一面全体に形成され、
前記表面熱膨張層は、前記下地熱膨張層の周縁を除いた位置に前記光熱変換層を被覆するように形成されることを特徴とする請求項3に記載の立体画像形成シート。 - 基材の一面側に所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する下地熱膨張層と、
前記下地熱膨張層上に2次元パターンとして形成され、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層と、
前記光熱変換層を被覆するように形成され、所定の温度以上の熱が加えられることにより膨張する表面熱膨張層と、
を備え、
前記下地熱膨張層は前記基材の前記一面全体に形成され、
前記表面熱膨張層は、前記下地熱膨張層の周縁を除いた位置に前記光熱変換層を被覆するように形成されることを特徴とする立体画像形成シート。 - 前記光熱変換層を被覆している領域の前記表面熱膨張層は、
膨張前の厚さが前記光熱変換層に前記光が到達できる程度であり、かつ、膨張後の厚さが当該光熱変換層を透けて外観から視認されない程度の厚みであることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の立体画像形成シート。 - 表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、
基材上に、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、
前記光熱変換層を被覆する表面熱膨張層を形成する表面熱膨張層形成工程と、
光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記表面熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行い、
前記表面熱膨張層形成工程は、前記表面熱膨張層を膨張前の厚さが前記光熱変換層に前記光が到達できる程度で、かつ、膨張後の厚さが当該光熱変換層を透けて外観から視認されない程度の厚みになるように前記表面熱膨張層を形成することを含む、ことを特徴とする立体画像の製造方法。 - 前記表面熱膨張層に画像を描画する画像印刷工程をさらに行う請求項7に記載の立体画像の製造方法。
- 表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、
基材の一面側に下地熱膨張層を形成する下地熱膨張層形成工程と、
前記下地熱膨張層上に、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、
前記光熱変換層を被覆する表面熱膨張層を形成する表面熱膨張層形成工程と、
光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記表面熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行い、
前記表面熱膨張層形成工程において、前記表面熱膨張層が形成される領域が、前記下地熱膨張層が形成される領域より小さくなるように、前記表面熱膨張層を形成することを特徴とする立体画像の製造方法。 - 表面に凹凸を有する立体画像の製造方法であって、
基材の一面側に下地熱膨張層を形成する下地熱膨張層形成工程と、
前記下地熱膨張層上に、吸収した光を熱に変換して放出する光熱変換層を形成する光熱変換層印刷工程と、
前記光熱変換層を被覆する表面熱膨張層を形成する表面熱膨張層形成工程と、
光を照射して前記光熱変換層に到達させて、前記光熱変換層を形成された領域において前記表面熱膨張層を膨張させる光照射工程と、を順に行い、
前記下地熱膨張層形成工程において、前記下地熱膨張層を前記基材の前記一面全体に形成し、
前記表面熱膨張層形成工程において、前記表面熱膨張層を、前記下地熱膨張層の周縁を除いた位置に前記光熱変換層を被覆するように形成することを特徴とする立体画像の製造方法。
Priority Applications (2)
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