JP6921649B2 - 定着部材、定着装置及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の態様は、高品位な電子写真画像の形成に資する定着装置、及び電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
該表層の厚み方向の熱抵抗値が、3.0×10−5m2・K/W以上、1.3×10−4m2・K/W以下であり、
該表層と該弾性層とのはく離接着強さが、3.0N/cm以上、20.0N/cm以下であり、かつ、
該弾性層は、該表層の該弾性層からのはく離試験において、凝集破壊するものであり、
該フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体を含み、
該テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体におけるパーフルオロエチルビニルエーテルの重合割合が3.0モル%以上、5.8モル%以下であり、
該接着剤層が、酸化チタンを含む定着部材が提供される。
(1)フッ素樹脂の円筒押出成形物からなるフッ素樹脂チューブを用意する工程;
(2)基材上の弾性層の表面に、該フッ素樹脂チューブを、付加硬化型シリコーンゴム接着剤層で接着する工程;および
(3)該弾性層上に接着された該フッ素樹脂チューブを、該フッ素樹脂チューブが含むフッ素樹脂の融点以上に加熱する工程、を有し、
該フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体を含み、該テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体におけるパーフルオロエチルビニルエーテルの重合割合が3.0モル%以上、5.8モル%以下であり、
該付加硬化型シリコーンゴム接着剤層が、酸化チタンを含む、定着部材の製造方法が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、高品位な電子写真画像の形成に資する定着装置、及び電子写真画像形成装置を提供することができる。
図1は本発明の一態様に係る、エンドレスベルト形状を有する定着部材(以下、「定着ベルト」ともいう)の一形態を示す断面模式図である。定着ベルト1において、エンドレスベルト形状を有する基材1bの内周面に内面摺動層1aが配される。内面摺動層は、定着ベルトと押圧部材との間の摺動性を向上させるために設けられており、摺動性を特に向上させる必要がない場合には、内面摺動層1aは省略される場合もある。
定着ベルト1には耐熱性が要求される為、基材1bは、耐熱、耐屈曲性に配慮されたものを用いるのが好ましい。例えば、金属製の基材としては、特開2002−258648号公報、国際公開2005/054960号、特開2005−121825号公報に開示されるようにニッケル電鋳製の基材などを用いることができる。樹脂製の基材としては、特開2005−300915号公報、特開2010−134094号公報に開示されるようにポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂の如き耐熱性に優れた樹脂製の基材を用いることが出来る。定着ベルトとしての基材の厚みは、特に限定されないが、屈曲性や耐久性の観点から、例えば、20μm以上、100μm以下、特には、20μm以上、60μm以下が好ましい。基材1bは、定着ベルト1と同様にエンドレスベルト形状であることが好ましく、図1に示す態様では円筒状基材である。
摺動層1aには、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂のような高耐久性、高耐熱性を持つ樹脂が適している。特に、制作の容易さ、耐熱性、弾性率、強度等の面から、ポリイミド樹脂が好ましい。ポリイミド樹脂層は、次のようにして形成することができる。すなわち、芳香族テトラカルボン酸二無水物或いはその誘導体と、芳香族ジアミンとの略等モルを有機極性溶媒中で反応させて得られるポリイミド前駆体溶液を、前記円筒状基材内面に塗工、乾燥、加熱し、脱水閉環反応させることで形成することができる。
シリコーンゴム弾性層1dは、定着時にトナー画像と用紙の凹凸に対して均一な圧力を与えるために定着部材に担持させる弾性層として機能する。かかる機能を発現させる上で、シリコーンゴム弾性層1dは、特に限定しないが、加工性にも鑑み付加硬化型シリコーンゴムを硬化させたものとすることが好ましい。
フッ素樹脂を含む表層1fは、シリコーンゴム弾性層と共に、画像の均一性を確保する上で重要な機能を有する層である。
フッ素樹脂チューブ被覆後は、更に、フッ素樹脂を融点以上に加熱してフッ素樹脂チューブの分子配向を緩和させることが望ましい。なぜなら、フッ素樹脂チューブは押出成形によって成形されている性質上、薄肉にするほど、成形時に長手方向(MD)に分子配向をしてしまう。その結果、図2(フッ素樹脂表層の厚みと厚み方向の熱伝導率の関係の例を示すグラフ)の三角(△)のプロットのように厚み方向の熱伝導率が下がってしまうためである。フッ素樹脂チューブをその融点以上に加熱することによって成形時の配向を緩和することにより、図2の四角(□)のプロットのように厚み方向の熱伝導率を上昇させることができる。
図3は、本発明に係る定着装置の一形態の断面模式図である。この定着装置は、前述した定着部材と、定着部材を加熱する加熱手段とを備える。加熱手段としては定着装置の分野で公知の加熱手段、例えば電気ヒータ、を適宜使用することができる。ここでは定着ベルト1が定着部材であり、定着ヒータ2が加熱手段である。
図4は、本発明に係る電子写真画像形成装置の一形態の断面模式図である。101は像担持体としての感光ドラムであり、矢印の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)で回転駆動される。感光ドラム101はその回転過程で帯電ローラ等の帯電装置102により所定極性に帯電処理される。次いで、その帯電処理面にレーザ光学系110から出力されるレーザ光103により、入力された画像情報に基づき露光処理される。レーザ光学系110は、不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力して、感光ドラム101面を走査露光するものである。その結果、この走査露光により感光ドラム101面には画像情報に対応した静電潜像が形成される。レーザ光学系110からの出力レーザ光103を感光ドラム101の露光位置に偏向させるために偏向ミラー109が用いられる。そして、感光ドラム101上に形成された静電潜像は、現像装置104のうちのイエロー現像器104Yによりイエロートナーにて可視像化(現像)される。このイエロートナー像は感光ドラム101と中間転写ドラム105との接触部である一次転写部T1において中間転写ドラム105面に一次転写される。なお、感光ドラム101面上に残留するトナーはクリーナ107によりクリーニング(清掃)される。上記のような帯電・露光・現像・一次転写・清掃のプロセスサイクルが、マゼンタトナー像(現像器104Mが作動)、シアントナー像(現像器104Cが作動)、ブラックトナー像(現像器104Kが作動)を形成すべく、同様に繰り返される。このようにして中間転写ドラム105上に順次重ねて形成された各色のトナー像は、転写ローラ106との接触部である二次転写部T2において、記録媒体P上に一括して二次転写される。中間転写ドラム105上に残留するトナーはトナークリーナ108によりクリーニングされる。なお、このクリーナ108は、中間転写ドラム105に対し接離可能とされており、中間転写ドラム105をクリーニングする時に限り中間転写ドラム105に接触した状態となるように構成されている。また、転写ローラ106も、中間転写ドラム105に対し接離可能とされており、二次転写時に限り中間転写ドラム105に接触した状態となるように構成されている。二次転写部T2を通過した記録媒体Pは、画像加熱装置としての定着装置100に導入され、その上に担持した未定着トナー像の定着処理(画像加熱処理)を受ける。そして、定着処理を受けた記録媒体Pは、機外に排出されて、一連の画像形成動作が終了する。
図1に示した構成を有する定着部材、特には定着ベルトを作製した。基材として国際公開2005/054960号で開示されているニッケル−鉄合金からなる内径(直径)30mm、厚み40μm、長さ400mmの無端円筒状基材を用いた。
(a)1分子中にビニル基を2個以上有する、ビニル化ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量100000(ポリスチレン換算));
(b)1分子中にSi−H結合を2個以上有する、ハイドロジェンオルガノポリシロキサン(重量平均分子量1500(ポリスチレン換算))。
フッ素樹脂ペレットAを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み6μm、のフッ素樹脂チューブを成形した。このフッ素樹脂チューブを用いたこと以外は実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
フッ素樹脂ペレットAを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み23μm、のフッ素樹脂チューブを成形した。このフッ素樹脂チューブを用いたこと以外は実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
フッ素樹脂ペレットAとフッ素樹脂ペレットB(商品名:テフロンPFA950HP−Plus;三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)を13:87の割合(質量比)で溶融・混練・押出を行い、フッ素樹脂ペレットCを作成した。
離型層の原料となるフッ素樹脂ペレットDを、特開2004−161921号公報に開示されている、水系ベースのエマルジョン重合法により、主成分であるTFEとコモノマーであるPEVEを連続的にフィードし、重合中に液を撹拌する方法で製造した。それを、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み20μm、のフッ素樹脂チューブを成形した。フッ素樹脂ペレットDはテトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなる。その構成として、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)としてパーフルオロエチルビニルエーテル(PEVE)が共重合体中に5.8モル%含まれることを、核磁気共鳴装置での19F核の測定により確認した。
離型層の原料となるフッ素樹脂ペレットEを、実施例5に係るフッ素樹脂ペレットDと同様の方法で製造した。フッ素樹脂ペレットEはテトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなる。その構成としてテトラフルオロエチレン(TFE)に対し、パーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)としてパーフルオロエチルビニルエーテル(PEVE)が1.4モル%含まれることを、核磁気共鳴装置での19F核の測定により確認した。
フッ素樹脂ペレットBを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み20μm、で成形したフッ素樹脂チューブを定着ベルトの表層として使用した。また、接着剤としては、酸化チタン未添加の付加硬化型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1740;東レ・ダウコーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を使用した。上記のフッ素樹脂チューブ、接着剤を用いたこと、及び、フッ素樹脂チューブ被覆後に融点以上に加熱する工程を除いたこと以外は、実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
フッ素樹脂ペレットBを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み20μm、で成形したフッ素樹脂チューブを定着ベルトの表層として使用した。また、接着剤としては、酸化チタン未添加の付加硬化型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1740;東レ・ダウコーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を使用した。上記のフッ素樹脂チューブを用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
フッ素樹脂ペレットAを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み20μm、で成形したフッ素樹脂チューブを定着ベルトの表層として使用した。また、接着剤としては、酸化チタン未添加の付加硬化型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1740;東レ・ダウコーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を使用した。上記のフッ素樹脂チューブ、接着剤を用いたこと、及び、フッ素樹脂チューブ被覆後に融点以上に加熱する工程を除いたこと以外は、実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。フッ素樹脂ペレットBはテトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)からなる。その構成としてパーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)としてパーフルオロエチルビニルエーテル(PEVE)が共重合体中に2.8モル%含まれることを、核磁気共鳴装置による19F核の測定により確認した。
この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
フッ素樹脂ペレットAを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み20μm、で成形したフッ素樹脂チューブを定着ベルトの表層として使用した。また、接着剤としては、酸化チタン未添加の付加硬化型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1740;東レ・ダウコーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を使用した。上記のフッ素樹脂チューブを用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
フッ素樹脂ペレットAを用いて、押出成形により長さ400mm、内径29mm、厚み25μm、で成形したフッ素樹脂チューブを定着ベルトの表層として使用した。また、接着剤としては、酸化チタン未添加の付加硬化型シリコーンゴム接着剤(商品名:SE1740;東レ・ダウコーニング社製の「A液」及び「B液」を等量混合)を使用した。上記のフッ素樹脂チューブを用いたこと以外は、実施例1と同様の条件で定着ベルトを作製した。この定着ベルトでの評価結果を表1に併せて示す。
パーフルオロエチルビニルエーテル(PEVE)の重合割合は、核磁気共鳴装置を用いて測定できる。各実施例および比較例におけるパーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)の重合割合は、核磁気共鳴装置(製品名:DSX400型;ブルカー・バイオスピン社製)を用いて測定した。具体的には、19F核について、室温環境下で、MAS周波数30kHz、積算256回の条件でNMR測定を行った。得られたNMRチャートからテトラフルオロエチレン(TFE)起因のピークの積算値とパーフルオロエチルビニルエーテル(PEVE)起因のピークの積算値の割合を求め、その割合からPEVEの重合割合を確認した。表1では、この値をPEVE比と呼ぶ。
フッ素樹脂表層の厚み方向の熱伝導率λは、熱拡散率(厚み方向)α、比熱容量Cp、密度ρの積(λ=α×Cp×ρ)で算出される。ここで、熱拡散率α、比熱容量Cp、密度ρはそれぞれ既知の方法で測定することができる。各実施例および比較例における、熱拡散率αは周期加熱法熱拡散率測定装置(アドバンス理工製、商品名:FTC−1)で測定する。比熱容量Cpは示差走査熱量測定器(Mettler製、商品名:DSC823e)で測定する。密度ρは乾式自動密度計(島津製、商品名:AccuPyc1330)で測定する。それぞれの測定では、30℃の状態での値を採用した。
紙上に形成されたトナー像を定着させたあとの、トナーの溶融状態を観察することで定着部材の紙凹凸への追従性の指標とすることができる。
評価ランク
ランクA:紙繊維の凹部においてもトナー粒界がほぼ見えず、凹部凸部共に混色している状態。
ランクB:紙繊維の凹部において一部トナー粒界が観察されるものの、凹部凸部共におおむね混色している状態。
ランクC:紙繊維の凸部のみが混色され、凹部ではトナー粒界が多く観察される状態。
擦り試験は、紙に対してトナーがどれだけ強固に定着しているかを評価する方法であり、定着部材からトナーへの熱供給能力の高さの指標であり、厚み方向の熱抵抗値が小さいほど定着性も良化する傾向がある。
濃度低下率は、
(擦る前の濃度−擦った後の濃度)/擦る前の濃度×100(%)
として算出した。
評価ランク
ランクA:濃度低下率が10%未満。
ランクB:濃度低下率が10%以上20%未満。
ランクC:濃度低下率が20%以上30%未満。
ランクD:濃度低下率が30%以上。
定着部材の25℃における、シリコーンゴム弾性層とフッ素樹脂表層との間のはく離接着強さは、3.0N/cm以上、20.0N/cm以下である。そして、このはく離接着強さを測定するはく離試験において、弾性層が凝集破壊する(接着層と弾性層との界面や接着層と基材との界面においてはく離が生じない)。このような定着部材を定着装置に装着し、加圧された状態で実使用に供した際には、十分な接着強度がもたらされる。はく離接着強さが3.0N/cm以上である場合、シリコーンゴム弾性層とフッ素樹脂表層は良好に接着しており、界面はく離せず、シリコーンゴム弾性層が凝集破壊する。そのため、3.0N/cm以上の範囲では、はく離接着強さは、純粋な接着性というより、シリコーンゴム弾性層の破断強度に依存する。20.0N/cmより大きい範囲では接着剤層とシリコーンゴム弾性層の架橋密度が大きくなってしまい、定着部材としての柔軟性が損なわれてしまうため、はく離接着強さとしては20.0N/cm以下とする。
1a 内面摺動層
1b 基材
1c プライマー層
1d シリコーンゴム弾性層
1e 接着剤層
1f 表層(フッ素樹脂チューブ)
Claims (9)
- 基材、該基材上の弾性層、該弾性層上に接着剤層を介して設けられているフッ素樹脂を含む表層を有する定着部材であって、
該表層の厚み方向の熱抵抗値が、3.0×10−5m2・K/W以上、1.3×10−4m2・K/W以下であり、
該表層と該弾性層とのはく離接着強さが、3.0N/cm以上、20.0N/cm以下であり、かつ、
該弾性層は、該表層の該弾性層からのはく離試験において、凝集破壊するものであり、
該フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体を含み、
該テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体におけるパーフルオロエチルビニルエーテルの重合割合が3.0モル%以上、5.8モル%以下であり、
該接着剤層が、酸化チタンを含む、ことを特徴とする定着部材。 - 前記接着剤層が、付加硬化型シリコーンゴム接着剤の硬化物を含む請求項1に記載の定着部材。
- 前記基材が、エンドレスベルト形状を有し、該基材の外周面上に前記弾性層、前記接着剤層および前記表層がこの順に積層されている請求項1または2に記載の定着部材。
- 前記表層の厚みが、6μm以上、23μm以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載の定着部材。
- 前記基材の厚みが、20μm以上、100μm以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着部材。
- 前記接着剤層の厚みが10μm以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着部材。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着部材と、該定着部材の加熱手段とを具備していることを特徴とする定着装置。
- 請求項7に記載の定着装置を具備していることを特徴とする電子写真画像形成装置。
- (1)フッ素樹脂の円筒押出成形物からなるフッ素樹脂チューブを用意する工程;
(2)基材上の弾性層の表面に、該フッ素樹脂チューブを、付加硬化型シリコーンゴム接着剤層で接着する工程;および
(3)該弾性層上に接着された該フッ素樹脂チューブを、該フッ素樹脂チューブが含むフッ素樹脂の融点以上に加熱する工程、を有し、
該フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体を含み、該テトラフルオロエチレン/パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体におけるパーフルオロエチルビニルエーテルの重合割合が3.0モル%以上、5.8モル%以下であり、
該付加硬化型シリコーンゴム接着剤層が、酸化チタンを含むことを特徴とする、定着部材の製造方法。
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