JP6909613B2 - 組成物 - Google Patents
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Description
式(1):CmH2m+1−SiX3(mは4〜30の整数、Xは加水分解性基)で表されるアルキルシラン化合物(A)と、
式(2):Si(OR1)4(R1はアルキル基)で表されるアルコキシシラン化合物(B)と、
式(3):R2−SiY3(R2はアルキル基の1つ以上の水素原子がフッ素原子に置換された基であり、Yは加水分解性基)で表されるフルオロアルキルシラン化合物(C)とを含む組成物であり、
上記アルキルシラン化合物(A)に対する上記フルオロアルキルシラン化合物(C)のモル比(C/A)が0.1〜50である組成物である。
(i)上記アルキルシラン化合物(A)に対する上記アルコキシシラン化合物(B)のモル比(B/A)が0.1〜30である
(ii)前記アルキルシラン化合物(A)を表す式(1)におけるXが炭素数1〜6のアルコキシ基である
(iii)前記アルコキシシラン化合物(B)を表す式(2)におけるR1が炭素数1〜6のアルキル基である
(iv)前記フルオロアルキルシラン化合物(C)を表す式(3)におけるYがアルコキシ基又はシアノ基である
(v)前記アルキルシラン化合物(A)、アルコキシシラン化合物(B)及びフルオロアルキルシラン化合物(C)の合計割合が、固形分濃度で3〜60質量%である
アルキルシラン化合物(A)(以下、単に「化合物(A)」と呼ぶ場合がある)は、式(1):CmH2m+1−SiX3で表され、mは4〜30の整数、Xは加水分解性基を表す。mを4〜30とすることで、得られる皮膜の撥水性、滑落性及び耐摩耗性を良好にできるとともに、皮膜の外観を良好にできる。特にmが30を超えると皮膜の外観が悪くなる。式(1)においてCmH2m+1−で表されるアルキル基は、得られる皮膜に撥水性を付与する。CmH2m+1−で表されるアルキル基は直鎖状であってもよいし、分岐鎖状であってもよく、好ましくは直鎖状である。mの値、すなわちケイ素原子に結合するアルキル基の炭素数の下限は、6以上が好ましく、より好ましくは7以上、更に好ましくは8以上であり、また炭素数の上限は20以下が好ましく、より好ましくは15以下であり、更に好ましくは13以下である。
アルコキシシラン化合物(B)(以下、単に「化合物(B)」と呼ぶ場合がある)は、式(2):Si(OR1)4で表され、R1はアルキル基であり、4つのR1は同一であってもよく、異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。R1は、炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、より好ましくは炭素数1〜4のアルキル基であり、これらの時に4つのR1が同一であることが更に好ましい。
フルオロアルキルシラン化合物(C)(以下、単に「化合物(C)」と呼ぶ場合がある)は、式(3):R2−SiY3で表され、R2はアルキル基の1つ以上の水素原子がフッ素原子に置換された基であり、Yは加水分解性基である。R2は直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、好ましくは直鎖状である。R2の炭素数は1〜15であることが好ましく、より好ましい炭素数は3〜13であり、更に好ましくは5〜10である。R2におけるフッ素原子の数は、3以上が好ましく、R2の末端にR2の全炭素数の1/2以上の炭素数を有するパーフルオロアルキル基が存在していることが好ましい。
化合物(A)が式(1):CmH2m+1−SiX3で表され、CmH2m+1−が直鎖状アルキル基であり、mの値が7以上、13以下であると共に、全てのXが炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基であり、3つのXが同一であるという条件を満たす。
化合物(B)が式(2):Si(OR1)4で表され、R1が炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)のアルキル基であり、4つのR1が同一であるという条件を満たす。
化合物(C)が式(3−1):CpF2p+1−CqH2q−SiY3で表され、pが6〜10であり、qが1〜5であり、CpF2p+1−CqH2q−が直鎖状であり、Yが炭素数1〜6(より好ましくは炭素数1〜4)のアルコキシ基であり、3つのYが同一であるという条件を満たす。
ング剤、テトラアルコキシシラン等によるプライマー処理を用いてもよい。また、樹脂、シランカップリング剤、テトラアルコキシシラン等によるプライマー処理を施しても良いし、ポリシラザンなどのガラス皮膜を基材に予め塗布しておいても良い。
(コーティング液の作製)
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル(テトラエトキシシラン)4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン4.4×10-4molをイソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.4mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液1を得た。
旭化成社製BEMCOT(登録商標)にコーティング液1を3ml染み込ませ、表面をきれいにふき取ったコンクリート基材5×5cmに対して、コーティング液1を手塗りで塗りこみ、常温で24時間放置して、乾燥させ、皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.2×10-3molをイソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液2を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.4×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル2.8×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン7.0×10-3molを、イソプロピルアルコール2.9mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液3.4mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液3を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル1.9×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン9.4×10-3molを、イソプロピルアルコール2.0mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液3.7mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液4を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン4.4×10-4mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル8.8×10-4mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン1.3×10-2molを、イソプロピルアルコール0.9mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液4.0mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液5を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.9×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.0×10-4mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.9×10-3molを、イソプロピルアルコール6.2mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液1.8mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液6を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.6×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル8.0×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン1.6×10-3molを、イソプロピルアルコール3.3mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液3.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液7を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.1×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル1.1×10-2mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン1.1×10-3molを、イソプロピルアルコール3.3mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液3.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液8を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン4.7×10-4mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル1.4×10-2mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン4.7×10-4molを、イソプロピルアルコール3.3mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液3.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液9を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.2×10-3molを、イソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.9ml滴下した。調液開始から24時間撹拌し、得られた液をイソプロピルアルコールで3倍に希釈し、コーティング液10を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.2×10-3molを、イソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、得られた液をイソプロピルアルコールで5倍に希釈し、コーティング液11を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.2×10-3molを、イソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、得られた液をイソプロピルアルコールで7倍に希釈し、コーティング液12を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.2×10-3molを、イソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.9mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、得られた液をイソプロピルアルコールで10倍に希釈し、コーティング液13を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−オクチルトリメトキシシラン1.1×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル2.2×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン1.1×10-3molを、イソプロピルアルコール2.3mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液1.5mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液14を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.5×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル5.0×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.5×10-3molを、イソプロピルアルコール5.3mlに溶解させた。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液15を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−オクタデシルトリメトキシシラン1.8×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.6×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン1.8×10-3molを、イソプロピルアルコール5.4mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.4mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液16を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.5×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル5.0×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン2.5×10-4molを、イソプロピルアルコール5.3mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.3mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液17を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
コーティング液としてリフレパセットA(住友大阪セメント社製)を準備し、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
コーティング液としてリフレパセットA1000(住友大阪セメント社製)を準備し、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に若干色褪せが観察された(評価○)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシランを2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチルを4.4×10-3mol、イソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.3mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液18を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシランを5.0×10-4mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチルを1.5×10-2mol、イソプロピルアルコール1.0mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液5.7mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液19を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシランを2.2×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシランを2.2×10-3mol、イソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液1.3mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液20を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシランを1.4×10-4mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシランを1.4×10-2mol、イソプロピルアルコール0.3mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液4.2mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液21を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、元の基材の状態を維持していた(評価◎)。
アルキルシラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.2×10-3mol、アルコキシシラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.4×10-3mol、フルオロアルキルシラン化合物(C)としてトリエトキシ−1H,1H,2H,2H−トリデカフルオロ−n−オクチルシラン1.1×10-4molをイソプロピルアルコール4.6mlに溶解させた後に、0.01M塩酸水溶液2.3mlを滴下した。調液開始から24時間撹拌し、コーティング液22を得て、皮膜の作製に関しては実施例1と同様にして皮膜を得た。皮膜の外観を目視にて評価したところ、基材に黒い色褪せが観察された(評価△)。
皮膜の上に、スポイトで水を1滴(約0.025g)滴下し、目視で水の接触角を判定した。目視での接触角が100°以上であるものを◎、およそ80°以上100°未満であるものを○、およそ80°未満であるものを△、撥水せず水が基材に染みこんだものを×と評価した。
皮膜にザビーナ(登録商標)MX(KBセーレン社製のワイピングクロス)を押し当て、皮膜表面を50往復するごとにスポイトで水を1滴(約0.025g)滴下し、上記撥水性の評価と同様に目視で接触角を判定した。上記△の判定(目視での接触角がおよそ80°未満)になった時点での往復回数を耐摩耗回数とした。
皮膜が形成された基材を約45°に傾け、スポイトで水を1滴(約0.025g)滴下し、水滴の滑落性を評価した。0.5秒以内で水滴が約5cm滑落したものを◎、0.5秒超1秒以内で水滴が約5cm滑落したものを○、水滴が滑り落ちるが皮膜に残るものを△、水滴が滑らないものを×と評価した。
Claims (6)
- 式(1):CmH2m+1−SiX3(mは4〜30の整数、Xは加水分解性基)で表されるアルキルシラン化合物(A)と、
式(2):Si(OR1)4(R1はアルキル基)で表されるアルコキシシラン化合物(B)と、
式(3):R2−SiY3(R2はアルキル基の1つ以上の水素原子がフッ素原子に置換された基であり、Yは加水分解性基)で表されるフルオロアルキルシラン化合物(C)とを含む組成物であり、
上記アルキルシラン化合物(A)に対する上記フルオロアルキルシラン化合物(C)のモル比(C/A)が0.1〜50であり、
前記アルキルシラン化合物(A)に対する上記アルコキシシラン化合物(B)のモル比(B/A)が0.1〜30であり、
前記アルキルシラン化合物(A)、アルコキシシラン化合物(B)及びフルオロアルキルシラン化合物(C)の合計割合が、固形分濃度で3〜60質量%であり、
触媒を含まない、又は、触媒を含み且つ触媒含有量が前記アルキルシラン化合物(A)、アルコキシシラン化合物(B)及びフルオロアルキルシラン化合物(C)及び触媒の合計に対して11mol%以下である組成物。 - 前記アルキルシラン化合物(A)を表す式(1)におけるXが炭素数1〜6のアルコキシ基である請求項1に記載の組成物。
- 前記アルコキシシラン化合物(B)を表す式(2)におけるR1が炭素数1〜6のアルキル基である請求項1または2に記載の組成物。
- 前記フルオロアルキルシラン化合物(C)を表す式(3)におけるYがアルコキシ基又はシアノ基である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- 前記組成物を、空気中、常温で10時間以上、48時間以下静置して得られた皮膜に0.025gの水滴を滴下して測定した接触角が80°以上である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- 多孔性基材の表面に、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物を塗布し、常温で硬化させる表面処理多孔性基材の製造方法。
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