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JP2019035077A - 組成物 - Google Patents

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JP2019035077A
JP2019035077A JP2018150442A JP2018150442A JP2019035077A JP 2019035077 A JP2019035077 A JP 2019035077A JP 2018150442 A JP2018150442 A JP 2018150442A JP 2018150442 A JP2018150442 A JP 2018150442A JP 2019035077 A JP2019035077 A JP 2019035077A
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silane compound
film
pentafluorobutane
isopropyl alcohol
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JP2018150442A
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泰治 島崎
Taiji Shimazaki
泰治 島崎
知典 宮本
Tomonori Miyamoto
知典 宮本
真芳 ▲徳▼田
真芳 ▲徳▼田
Masayoshi Tokuda
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】皮膜に水滴が接触しても水滴の滑落性が良好で、表面から水滴を容易に除去できる皮膜を得るための組成物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるシラン化合物(A)、下記式(2)で表されるシラン化合物(B)、およびフッ素系溶剤(C)を含む組成物。
1−Si(X13 (1)
Si(R2n(X24-n (2)
[式(1)中、R1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。X1は加水分解性基を表す。式(2)中、R2は炭素数1〜5の炭化水素基を表す。X2は加水分解性基を表す。nは0又は1である。]
【選択図】なし

Description

本発明は組成物に関する。
各種の表示装置、光学素子、半導体素子、建築材料、自動車部品、ナノインプリント技術等において、基材の表面に、水等の液滴が付着することにより、基材の汚れや腐食、さらにこの汚れや腐食に由来して性能低下等の問題が生じる場合がある。そのため、基材の表面に付着した液滴が容易に除去できることが求められる。例えば、特許文献1、2には、有機ケイ素化合物(A)と金属化合物(B)とを、所定のモル比で含む撥水撥油コーティング組成物をガラス基板上に塗布し、乾燥させることによって透明皮膜を得る技術が開示されており、この透明皮膜は、水滴の滑落速度に優れることが記載されている。
国際公開第2016/068118号 国際公開第2016/068103号
上記特許文献1、2に記載されている透明皮膜よりも滑落性を一層改善した皮膜が求められている。
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、皮膜に水滴が接触しても水滴の滑落性が良好で、表面から水滴を容易に除去できる皮膜を得るための組成物を提供することにある。
上記課題を達成した本発明は、以下の通りである。
[1]下記式(1)で表されるシラン化合物(A)、下記式(2)で表されるシラン化合物(B)、およびフッ素系溶剤(C)を含むことを特徴とする組成物。
1−Si(X13 (1)
[式(1)中、R1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。X1は加水分解性基を表す。]
Si(R2n(X24-n (2)
[式(2)中、R2は炭素数1〜5の炭化水素基を表す。X2は加水分解性基を表す。nは0又は1である。]
[2]更に、非フッ素系溶剤(D)を含む[1]に記載の組成物。
[3]前記非フッ素系溶剤(D)が、アルコール系溶剤である[2]に記載の組成物。
[4]前記フッ素系溶剤(C)は、20℃における蒸気圧が8.0kPa以上である[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]前記組成物100質量%中の前記フッ素系溶剤(C)の含有量が、20質量%以上、85質量%以下である[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]前記シラン化合物(A)に対する前記シラン化合物(B)のモル比が0.1以上、48以下である[1]〜[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]前記組成物100質量%中の前記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量が、0.005質量%以上、12質量%以下である[1]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[8][1]〜[7]のいずれかに記載の組成物を硬化した膜。
[9]20°の傾斜における50μLの水滴の滑落速度が10.0mm/秒以上である[8]に記載の膜。
本発明の組成物は、所定のシラン化合物(A)および(B)を含み、溶剤として、フッ素系溶剤(C)を含むため、水滴の滑落性が良好な皮膜を形成できる。
本発明の組成物は、シラン化合物として、所定のシラン化合物(A)および(B)を含み、溶剤として、フッ素系溶剤(C)を含む点に特徴を有している。
まず、(1)シラン化合物について説明した後、(2)溶剤について説明する。
(1)シラン化合物
(1−1)シラン化合物(A)
シラン化合物(A)は、下記式(1)で表される。
1−Si(X13 (1)
上記式(1)中、R1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。X1は加水分解性基を表す。
1で表される炭化水素基は、飽和炭化水素基であることが好ましく、より好ましくは直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、更に好ましくは直鎖状アルキル基である。
1で表される炭化水素基の炭素数は、7以上が好ましく、より好ましくは8以上であり、また30以下が好ましく、より好ましくは20以下であり、更に好ましくは15以下である。
1で表される炭化水素基としては、炭素数が6以上、30以下の直鎖状アルキル基が好ましく、中でもヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基が好ましく、特にオクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基が好ましい。
1で表される炭化水素基に含まれる−CH2−が−O−に置き換わっている場合は、置き換わった−O−の数も炭素数としてカウントする。
1で表される炭化水素基に含まれる−CH2−が−O−に置き換わった基としては、アルキレンオキシ単位を1又は2以上含む基が挙げられる。アルキレンオキシ単位としては、エチレンオキシ単位、プロピレンオキシ単位などが挙げられ、エチレンオキシ単位が好ましい。
1で表される炭化水素基に含まれる−CH2−が−O−に置き換わった基は、例えば、−R3−(R4−O)n1−R5と表すことができる。R3は単結合又は炭素数1〜4の2価の炭化水素基を表し、R4は炭素数2または3の2価の炭化水素基を表し、R5は水素原子又は炭素数1〜4の1価の炭化水素基を表し、n1は1〜10の整数を表す。但し、前記−R3−(R4−O)n1−R5に含まれる炭素及び酸素の原子数の合計は6以上である。
3としては、炭素数1〜4の2価の炭化水素基が好ましく、R3で表される2価の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の2価の飽和炭化水素基が挙げられる。
4としては、エチレン基、プロピレン基等の2価の飽和炭化水素基が挙げられる。
5としては、炭素数1〜4の1価の炭化水素基が好ましく、R5で表される1価の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の1価の飽和炭化水素基が挙げられる。
上記式(1)において、X1で表される加水分解性基としては、加水分解によりヒドロキシ基(シラノール基)を与える基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、シアノ基、アセトキシ基、塩素原子及びイソシアネート基等が挙げられる。3つのX1は同一であっても異なっていてもよく、同一であることが好ましい。
1としては、炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基又はシアノ基であることが好ましく、炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基であることがより好ましく、全てのX1が炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基であることが更に好ましい。
上記シラン化合物(A)としては、R1が炭素数6〜18(より好ましくは7〜13)の直鎖状アルキル基であり、全てのX1が同一の基であって、炭素数1〜6(より好ましくは1〜4、更に好ましくは1または2)のアルコキシ基であるものが好ましい。
上記シラン化合物(A)としては、具体的には、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘプチルトリメトキシシラン、ヘプチルトリエトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、ノニルトリメトキシシラン、ノニルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ウンデシルトリメトキシシラン、ウンデシルトリエトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラン、トリデシルトリメトキシシラン、トリデシルトリエトキシシラン、テトラデシルトリメトキシシラン、テトラデシルトリエトキシシラン、ペンタデシルトリメトキシシラン、ペンタデシルトリエトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、ヘプタデシルトリメトキシシラン、ヘプタデシルトリエトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシラン等が挙げられ、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、ドデシルトリエトキシシラン、テトラデシルトリメトキシシラン、テトラデシルトリエトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリエトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエトキシシランが好ましい。
上記シラン化合物(A)は、1種のみを用いてもよいし、複数を併用してもよい。
(1−2)シラン化合物(B)
シラン化合物(B)は下記式(2)で表される。
Si(R2n(X24-n (2)
上記式(2)中、R2は炭素数1〜5の炭化水素基を表し、X2は加水分解性基を表し、nは0又は1である。
2で表される炭化水素基は、飽和炭化水素基であることが好ましく、より好ましくは直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であり、更に好ましくは直鎖状アルキル基である。
2で表される炭化水素基としては、炭素数が1〜3の直鎖状アルキル基であることが好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基である。
上記式(2)において、X2で表される加水分解性基としては、前記X1で表される加水分解性基と同様の基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、シアノ基、アセトキシ基、塩素原子及びイソシアネート基等が挙げられる。3つまたは4つのX2は同一であっても異なっていてもよく、同一であることが好ましい。
2としては、炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基又はイソシアネート基であることが好ましく、炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基であることがより好ましく、全てのX2が炭素数1〜6(より好ましくは1〜4)のアルコキシ基であることが更に好ましい。
上記式(2)において、nは0であることが好ましい。
上記シラン化合物(B)としては、nが0であり、X2が炭素数1〜6(より好ましくは1〜3)であるアルコキシ基であるものが好ましい。
上記シラン化合物(B)としては、具体的には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン(オルトケイ酸テトラエチル)、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン等が挙げられ、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランが好ましい。
上記シラン化合物(B)は、1種のみを用いてもよいし、複数を併用してもよい。
上記シラン化合物(A)に対する上記シラン化合物(B)のモル比(B/A)は、通常0.1以上48以下であり、該モル比が前記範囲であると、皮膜表面における水滴の滑落性をより向上できる。該モル比は0.5以上がより好ましく、更に好ましくは1以上、一層好ましくは2以上、特に好ましくは4以上である。また、該モル比は40以下が好ましく、より好ましくは25以下、更に好ましくは12以下、特に好ましくは10以下、最も好ましくは8以下である。該モル比は0.1以上、12以下であることも好ましい。
上記組成物100質量%中の上記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量は、0.005質量%以上、12質量%以下が好ましい。該合計含有量が前記範囲であると、皮膜表面における水滴の滑落性を良好にできる。該合計含有量は0.010質量%以上がより好ましく、更に好ましくは0.05質量%以上、一層好ましくは0.10質量%以上、特に好ましくは0.2質量%以上である。該合計含有量は10.0質量%以下が好ましく、皮膜の外観を良好にできる。該合計含有量はより好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3.0質量%以下、特に好ましくは1質量%以下、最も好ましくは0.65質量%以下である。
皮膜の外観は良好であることが好ましく、皮膜の外観は、例えば、皮膜を透過する透過光に基づいて評価できる。具体的には、照度1000ルクスの環境で光源に皮膜をかざし、目視にて、着色、色ムラ、および異物の有無(以下、これらをまとめて「汚れ」と呼ぶことがある。)を観察し、汚れが確認できないものを外観が良好と評価すればよい。
(2)溶剤
本発明の組成物は、上記シラン化合物(A)及び(B)に加えて、フッ素系溶剤(C)を含んでおり、更に、非フッ素系溶剤(D)を含んでもよい。
(2−1)フッ素系溶剤(C)
溶剤としてフッ素系溶剤を用いることで、皮膜表面における水滴の滑落速度を大きくすることができるため、水滴の滑落性を向上できる。
フッ素系溶剤(C)とは、フッ素原子を含む溶剤を意味し、水素の一部または全部がフッ素原子で置き換わった脂肪族炭化水素溶剤等を挙げることができる。
上記脂肪族炭化水素は、鎖状炭化水素または環式炭化水素のいずれであってもよい。
水素の一部または全部がフッ素原子で置き換わった鎖状炭化水素としては、例えば、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、2H,3H−デカフルオロペンタンなどが挙げられる。
水素の一部または全部がフッ素原子で置き換わった環式炭化水素としては、例えば、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン、1,1,2,2,3,4,4,5−オクタフルオロシクロペンタンなどが挙げられる。1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンは、例えば、日本ゼオン社から「ゼオローラH(登録商標)」として入手できる。
上記フッ素系溶剤(C)は、20℃における蒸気圧が8.0kPa以上であることが好ましい。上記蒸気圧は、10kPa以上がより好ましく、更に好ましくは15kPa以上、一層好ましくは20kPa以上である。上記蒸気圧の上限は特に限定されないが、例えば、50kPa以下が好ましい。
上記フッ素系溶剤(C)の含有量は、上記組成物100質量%中、20質量%以上、85質量%以下が好ましい。上記含有量は、上記組成物100質量%中、25質量%以上がより好ましく、更に好ましくは30質量%以上である。上記含有量は、上記組成物100質量%中、80質量%以下がより好ましく、更に好ましくは75質量%以下である。
上記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量に対する上記フッ素系溶剤(C)の含有量の質量比[(C)/((A)+(B))]は、例えば、4以上が好ましく、より好ましくは10以上、更に好ましくは20以上であり、9000以下が好ましく、より好ましくは6500以下、さらに好ましくは5000以下、一層好ましくは2000以下である。
(2−2)非フッ素系溶剤(D)
非フッ素系溶剤(D)とは、フッ素原子を含まない溶剤を意味し、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、アミド系溶剤等の親水性有機溶剤が挙げられる。これらの非フッ素系溶剤(D)は1種のみを用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
上記アルコール系溶剤としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール(イソプロパノール)、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げられる。上記エーテル系溶剤としては、ジメトキシエタン、ジオキサン等が挙げられる。上記ケトン系溶剤としては、メチルイソブチルケトン等が挙げられる。上記エステル系溶剤としては、酢酸エチル、酢酸ブチル等が挙げられる。上記アミド系溶剤としては、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。これらの中でも、アルコール系溶剤(特に1−プロパノール、または2−プロパノール)、ケトン系溶剤(特にメチルイソブチルケトン)を用いることが好ましく、アルコール系溶剤がより好ましい。
上記非フッ素系溶剤(D)は、後述する基材の材質に合わせて調整でき、例えば、有機系材料を用いる場合はケトン系溶剤を用いることが好ましく、無機系材料を用いる場合はアルコール系溶剤を用いることが好ましい。
上記非フッ素系溶剤(D)は、20℃における蒸気圧が8.0kPa未満であることが好ましい。上記蒸気圧は、7.0kPa以下であることがより好ましく、更に好ましくは6.0kPa以下、特に好ましくは5.0kPa以下である。上記蒸気圧の下限は特に限定されないが、例えば、0.0001kPa以上が好ましい。
上記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量に対する上記非フッ素系溶剤(D)の含有量の質量比[(D)/((A)+(B))]は、例えば、2以上が好ましく、より好ましくは5.0以上、更に好ましくは7以上であり、4000以下が好ましく、より好ましくは2500以下、さらに好ましくは1000以下、一層好ましくは600以下である。
上記フッ素系溶剤(C)および非フッ素系溶剤(D)の合計は、上記組成物100質量%中、60質量%以上が好ましく、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上である。上記合計の上限は特に限定されないが、例えば、99.99質量%以下が好ましい。
フッ素系溶剤(C)と非フッ素系溶剤(D)とを両方含む場合、フッ素系溶剤(C)と非フッ素系溶剤(D)との質量比[(C)/(D)]は、例えば、5/95以上が好ましく、より好ましくは20/80以上、更に好ましくは25/75以上、特に好ましくは30/70以上であり、99/1以下が好ましく、より好ましくは85/15以下、更に好ましくは80/20以下、特に好ましくは75/25以下である。
上記フッ素系溶剤(C)および非フッ素系溶剤(D)の好ましい組み合わせとしては、例えば、上記フッ素系溶剤(C)として、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、および1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンの少なくとも1種を用い、上記非フッ素系溶剤(D)として、エタノール、1−プロパノール、および2−プロパノールの少なくとも1種を用いた組み合わせが例示できる。
本発明の組成物は、上記シラン化合物(A)およびシラン化合物(B)を加水分解し、重縮合するための触媒(E)を含んでもよい。
上記触媒(E)としては、塩化水素(但し、通常、塩酸として使用)、硝酸、酢酸等の酸性化合物、アンモニア、アミン等の塩基性化合物、アルミニウムエチルアセトアセテート化合物等の有機金属化合物等を用いることができる。
触媒(E)の含有量は、シラン化合物(A)及びシラン化合物(B)の合計100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、より好ましくは0.005質量部以上、さらに好ましくは0.01質量部以上であり、好ましくは3質量部以下、より好ましくは1質量部以下、さらに好ましくは0.1質量部以下である。
上記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量に対する上記触媒(E)の含有量の質量比[(E)/((A)+(B))]は、例えば、0.1以上が好ましく、より好ましくは0.5以上、更に好ましくは1.0以上であり、2以下が好ましく、より好ましくは1.5以下である。
本発明の組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば、酸化防止剤、防錆剤、紫外線吸収剤、光安定剤、防カビ剤、抗菌剤、生物付着防止剤、消臭剤、顔料、難燃剤、帯電防止剤等、各種の添加剤等のその他の成分を含有してもよい。
本発明の組成物を基材に接触させた後、基材上の組成物を硬化させることにより皮膜を形成できる。形成された皮膜は、水滴が接触しても水滴の滑落速度が大きいため、表面から水滴を容易に除去できる。
本発明の組成物を基材と接触させる方法としては、例えば、スピンコーティング法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法、手塗り(布等に液を染み込ませ、基材に塗りこむ方法。基板上を複数回往復させることが好ましい。)、かけ流し(スポイトなどを用いて基材に液をそのままかけ、塗布する方法)、霧吹き(霧吹きを用いて基材に塗布する方法)、あるいはこれらを組み合わせた方法などが挙げられる。これらのなかでも、手塗り、かけ流し、または霧吹きが好ましく、手塗りまたは霧吹きが特に好ましい。
上記皮膜は、本発明の組成物を基材と接触させた状態で、空気中、常温で静置(例えば10時間〜48時間)することで、空気中の水分が取り込まれ、加水分解性基の加水分解および重縮合が促進され、組成物が硬化して基材上に形成される。得られた皮膜は、更に乾燥させることも好ましい。
上記皮膜の膜厚は、例えば、1nm以上が好ましく、より好ましくは1.5nm以上であり、上限は、例えば、150nm以下が好ましく、より好ましくは100nm以下、更に好ましくは60nm以下、特に好ましくは15nm以下である。皮膜の膜厚が一定以上であることで良好な撥水性を安定して示すことが期待できるため、好ましい。また、皮膜の膜厚が一定以下であると外観が良好になることが期待できるため、好ましい。
本発明の組成物を接触させる基材の材質としては、例えば、有機系材料、無機系材料が挙げられる。上記有機系材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂;フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂;等が挙げられる。上記無機系材料としては、例えば、セラミックス;ガラス;鉄、シリコン、銅、亜鉛、アルミニウム等の金属;前記金属を含む合金;等が挙げられる。
上記基材の形状は特に限定されず、平面、曲面のいずれでもよいし、多数の面が組み合わさった三次元的構造でもよい。
上記基材には、予め易接着処理を施し、基材と皮膜との密着性を高めてもよい。
上記易接着処理としては、例えば、コロナ処理、プラズマ処理、紫外線処理等の親水化処理が挙げられる。また、樹脂、シランカップリング剤、テトラアルコキシシラン等によるプライマー処理を施しても良いし、ポリシラザンなどのガラス皮膜を基材に予め塗布しても良い。
本発明の組成物を硬化して得られる皮膜は、水滴の滑落性に優れる。水滴の滑落性は、20°に傾けた基板上の皮膜の上に50μLの水滴を滴下し、初期滴下位置から水滴が15mm滑落するまでの時間を測定し、算出した滑落速度で評価できる。上記滑落速度は、例えば、10.0mm/秒以上であり、好ましくは20mm/秒以上、より好ましくは30mm/秒以上、更に好ましくは40mm/秒以上である。滑落速度の上限は、例えば、100mm/秒である。
本発明の組成物を硬化して得られる皮膜は、ヘーズ(曇り度)が、例えば、0.50%以下であるものが好ましく、より好ましくは0.17%以下、更に好ましくは0.15%以下、特に好ましくは0.12%以下である。ヘーズの下限は、例えば、0.01%である。
本発明の組成物を硬化して得られる皮膜は、目視で観察しても汚れがなく、外観は良好であることが好ましい。
本発明の組成物を用いることで、水滴の滑落性に優れた皮膜を提供することができる。該皮膜は、例えば、建築材料、自動車部品、工場設備などに有用である。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、前記、後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(実施例1)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液1を作製した。
前記試料溶液1を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比10倍に希釈し、塗布溶液1を作製した。塗布溶液1に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
旭化成株式会社製のベンコット(登録商標)に1.5mlの塗布溶液1を染み込ませ、5cm×5cmのガラス基板(EAGLE XG、Corning社製)に手塗りで同一箇所に時間を置かず連続で3回重ね塗りし、常温で24時間放置して乾燥させ、ガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例2)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液2を作製した。
前記試料溶液2を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比30倍に希釈し、塗布溶液2を作製した。塗布溶液2に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液2を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例3)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液3を作製した。
前記試料溶液3を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比50倍に希釈し、塗布溶液3を作製した。塗布溶液3に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液3を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例4)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液4を作製した。
前記試料溶液4を、日本ゼオン株式会社製のゼオローラH(20℃における蒸気圧8.3kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比50倍に希釈し、塗布溶液4を作製した。塗布溶液4に含まれるゼオローラHとイソプロピルアルコールとの合計に対するゼオローラHの体積比率は50%であった。
塗布溶液4を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例5)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液5を作製した。
前記試料溶液5を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比100倍に希釈し、塗布溶液5を作製した。塗布溶液5に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液5を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例6)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液6を作製した。
前記試料溶液6を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2倍に希釈し、塗布溶液6を作製した。塗布溶液6に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は40%であった。
旭化成株式会社製のベンコット(登録商標)に1.5mlの塗布溶液6を染み込ませ、5cm×5cmのガラス基板(EAGLE XG、Corning社製)に手塗りで1回塗り、常温で24時間放置して乾燥させ、ガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例7)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液7を作製した。
前記試料溶液7を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比3倍に希釈し、塗布溶液7を作製した。塗布溶液7に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は40%であった。
塗布溶液7を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例8)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液8を作製した。
前記試料溶液8を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比5倍に希釈し、塗布溶液8を作製した。塗布溶液8に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液8を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例9)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液9を作製した。
前記試料溶液9を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比10倍に希釈し、塗布溶液9を作製した。塗布溶液9に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液9を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例10)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液10を作製した。
前記試料溶液10を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比30倍に希釈し、塗布溶液10を作製した。塗布溶液10に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液10を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例11)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液11を作製した。
前記試料溶液11を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比50倍に希釈し、塗布溶液11を作製した。塗布溶液11に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液11を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例12)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液12を作製した。
前記試料溶液12を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液12を作製した。塗布溶液12に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は20%であった。
5cm×5cmのガラス基板(EAGLE XG、Corning社製)を仰角80°となるように設置し、霧吹きを用いて塗布溶液12を1.5ml吹き付けた後、常温で24時間放置して乾燥させ、ガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例13)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液13を作製した。
前記試料溶液13を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液13を作製した。塗布溶液13に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液13を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例14)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液14を作製した。
前記試料溶液14を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液14を作製した。塗布溶液14に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は70%であった。
塗布溶液14を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例15)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液15を作製した。
前記試料溶液15を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液15を作製した。塗布溶液15に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は70%であった。
塗布溶液15を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例16)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.8×10-3mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル1.4×10-3molを、イソプロピルアルコール2.90mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液0.98mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液16を作製した。
前記試料溶液16を1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液16を作製した。塗布溶液16に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液16を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例17)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.5×10-3mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.0×10-3molを、イソプロピルアルコール2.70mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.18mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液17を作製した。
前記試料溶液17を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液17を作製した。塗布溶液17に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液17を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例18)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン5.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.3×10-3molを、イソプロピルアルコール2.55mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.34mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液18を作製した。
前記試料溶液18を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液18を作製した。塗布溶液18に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液18を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例19)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン3.8×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.5×10-3molを、イソプロピルアルコール2.52mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.36mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液19を作製した。
前記試料溶液19を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液19を作製した。塗布溶液19に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液19を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例20)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.0×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.9×10-3molを、イソプロピルアルコール2.47mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.41mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液20を作製した。
前記試料溶液20を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液20を作製した。塗布溶液20に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液20を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例21)
シラン化合物(A)としてヘキシルトリメトキシシラン1.0×10-3mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.0×10-3molを、イソプロピルアルコール2.54mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.34mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液21を作製した。
前記試料溶液21を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液21を作製した。塗布溶液21に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液21を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例22)
シラン化合物(A)としてn−オクチルトリメトキシシラン9.6×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.9×10-3molを、イソプロピルアルコール2.58mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.30mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液22を作製した。
前記試料溶液22を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液22を作製した。塗布溶液22に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液22を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例23)
シラン化合物(A)としてドデシルトリメトキシシラン9.1×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.6×10-3molを、イソプロピルアルコール2.66mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.22mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液23を作製した。
前記試料溶液23を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液23を作製した。塗布溶液23に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液23を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(実施例24)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、エタノール2.61mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液24を作製した。
前記試料溶液24を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とエタノール(20℃における蒸気圧5.7kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液24を作製した。塗布溶液24に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとエタノールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液24を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
(比較例1)
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液16を作製した。
前記試料溶液16を、イソプロピルアルコールで体積比2000倍に希釈し、塗布溶液16を作製した。
塗布溶液16を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
塗布溶液100質量%中の各成分の含有量を下記表1〜3に示す。
次に、実施例1〜24、および比較例1で形成したガラス基板上の皮膜の物性を下記の方法で評価した。
(滑落性の評価)
皮膜表面に水滴を滴下したときの滑落速度によって水滴の滑落性を評価した。具体的には、協和界面科学株式会社製の接触角測定装置(DM700)を用い、20°に傾けたガラス基板上の皮膜の上に50μLの水滴を滴下し、水滴が、初期滴下位置から15mm滑落するまでの時間を測定し、皮膜表面における水滴の滑落速度(mm/秒)を算出した。算出結果を下記表1〜3に示す。
実施例1〜24は、本発明で規定する要件を満足する組成物を用いた例であり、シラン化合物(A)、シラン化合物(B)、およびフッ素系溶剤(C)を含むため、水滴の滑落性が良好な皮膜を形成できた。一方、比較例1は、本発明で規定する要件を満足しない組成物を用いた例であり、フッ素系溶剤(C)を含まないため、形成した皮膜は水滴の滑落性が悪かった。
Figure 2019035077
Figure 2019035077
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次に、実施例1、3、4、5、7、11、14〜18、20、21、23で得られた皮膜について、ヘーズ(曇り度)を測定した。ヘーズは、スガ試験機株式会社製のヘーズメーター(HZ−2)を用い、D65光源(平均昼光)にて皮膜表面で測定した。その結果、ヘーズの値は、実施例1が0.12%、実施例3が0.07%、実施例4が0.08%、実施例5が0.05%、実施例7が0.07%、実施例11が0.04%、実施例14が0.05%、実施例15が0.15%、実施例16が0.20%、実施例17が0.17%、実施例18が0.09%、実施例20が0.16%、実施例21が0.08%、実施例23が0.15%であった。
また、実施例16〜24で得られた皮膜を、照度1000ルクスの環境で光源にかざし、目視にて、着色、色ムラ、および異物の有無を確認した。その結果、いずれの皮膜も着色、色ムラ、および異物の有無がなく、良好な外観を有していた。
次に、実施例1、5、6、7、11、14〜18、20、21、23、および比較例1で得られた皮膜の膜厚を測定した。膜厚の測定には、リガク社製のX線反射率測定装置(SmartLab)を用いた。X線源として45kWのX線発生装置、CuターゲットによるCuKα線の波長λ=0.15418nmまたはCuKα1線の波長λ=0.15406nmを使用し、また、モノクロメータは用いなかった。設定条件として、サンプリング幅は0.01°、走査範囲は0.0〜2.5°とした。そして、上記設定条件により測定し、反射率測定値を得た。得られた測定値を、同社解析ソフト(GlobalFit)を用いて解析した。また、実施例6、7で得られた皮膜の膜厚の測定には、日立ハイテクサイエンス社製の走査型白色干渉顕微鏡(VertScan)を用いた。その結果、皮膜の膜厚は、実施例1が8.2nm、実施例5が1.7nm、実施例6が116nm、実施例7が54nm、実施例11が2.7nm、実施例14が2.4nm、実施例15が1.5nm、実施例16が2.4nm、実施例17が2.0nm、実施例18が5.5nm、実施例20が6.6nm、実施例21が2.4nm、実施例23が2.3nm、比較例1は0.3nmであった。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で表されるシラン化合物(A)、
    下記式(2)で表されるシラン化合物(B)、および
    フッ素系溶剤(C)を含むことを特徴とする組成物。
    1−Si(X13 (1)
    [式(1)中、
    1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。
    1は加水分解性基を表す。]
    Si(R2n(X24-n (2)
    [式(2)中、
    2は炭素数1〜5の炭化水素基を表す。
    2は加水分解性基を表す。
    nは0又は1である。]
  2. 更に、非フッ素系溶剤(D)を含む請求項1に記載の組成物。
  3. 前記非フッ素系溶剤(D)が、アルコール系溶剤である請求項2に記載の組成物。
  4. 前記フッ素系溶剤(C)は、20℃における蒸気圧が8.0kPa以上である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 前記組成物100質量%中の前記フッ素系溶剤(C)の含有量が、20質量%以上、85質量%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 前記シラン化合物(A)に対する前記シラン化合物(B)のモル比が0.1以上、48以下である請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記組成物100質量%中の前記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量が、0.005質量%以上、12質量%以下である請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の組成物を硬化した膜。
  9. 20°の傾斜における50μLの水滴の滑落速度が10.0mm/秒以上である請求項8に記載の膜。
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