JP2019035077A - 組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記式(1)で表されるシラン化合物(A)、下記式(2)で表されるシラン化合物(B)、およびフッ素系溶剤(C)を含む組成物。
R1−Si(X1)3 (1)
Si(R2)n(X2)4-n (2)
[式(1)中、R1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。X1は加水分解性基を表す。式(2)中、R2は炭素数1〜5の炭化水素基を表す。X2は加水分解性基を表す。nは0又は1である。]
【選択図】なし
Description
[1]下記式(1)で表されるシラン化合物(A)、下記式(2)で表されるシラン化合物(B)、およびフッ素系溶剤(C)を含むことを特徴とする組成物。
R1−Si(X1)3 (1)
[式(1)中、R1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。X1は加水分解性基を表す。]
Si(R2)n(X2)4-n (2)
[式(2)中、R2は炭素数1〜5の炭化水素基を表す。X2は加水分解性基を表す。nは0又は1である。]
[2]更に、非フッ素系溶剤(D)を含む[1]に記載の組成物。
[3]前記非フッ素系溶剤(D)が、アルコール系溶剤である[2]に記載の組成物。
[4]前記フッ素系溶剤(C)は、20℃における蒸気圧が8.0kPa以上である[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]前記組成物100質量%中の前記フッ素系溶剤(C)の含有量が、20質量%以上、85質量%以下である[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]前記シラン化合物(A)に対する前記シラン化合物(B)のモル比が0.1以上、48以下である[1]〜[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]前記組成物100質量%中の前記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量が、0.005質量%以上、12質量%以下である[1]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[8][1]〜[7]のいずれかに記載の組成物を硬化した膜。
[9]20°の傾斜における50μLの水滴の滑落速度が10.0mm/秒以上である[8]に記載の膜。
(1−1)シラン化合物(A)
シラン化合物(A)は、下記式(1)で表される。
R1−Si(X1)3 (1)
シラン化合物(B)は下記式(2)で表される。
Si(R2)n(X2)4-n (2)
本発明の組成物は、上記シラン化合物(A)及び(B)に加えて、フッ素系溶剤(C)を含んでおり、更に、非フッ素系溶剤(D)を含んでもよい。
溶剤としてフッ素系溶剤を用いることで、皮膜表面における水滴の滑落速度を大きくすることができるため、水滴の滑落性を向上できる。
非フッ素系溶剤(D)とは、フッ素原子を含まない溶剤を意味し、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、アミド系溶剤等の親水性有機溶剤が挙げられる。これらの非フッ素系溶剤(D)は1種のみを用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液1を作製した。
前記試料溶液1を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比10倍に希釈し、塗布溶液1を作製した。塗布溶液1に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
旭化成株式会社製のベンコット(登録商標)に1.5mlの塗布溶液1を染み込ませ、5cm×5cmのガラス基板(EAGLE XG、Corning社製)に手塗りで同一箇所に時間を置かず連続で3回重ね塗りし、常温で24時間放置して乾燥させ、ガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液2を作製した。
前記試料溶液2を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比30倍に希釈し、塗布溶液2を作製した。塗布溶液2に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液2を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液3を作製した。
前記試料溶液3を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比50倍に希釈し、塗布溶液3を作製した。塗布溶液3に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液3を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液4を作製した。
前記試料溶液4を、日本ゼオン株式会社製のゼオローラH(20℃における蒸気圧8.3kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比50倍に希釈し、塗布溶液4を作製した。塗布溶液4に含まれるゼオローラHとイソプロピルアルコールとの合計に対するゼオローラHの体積比率は50%であった。
塗布溶液4を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液5を作製した。
前記試料溶液5を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比100倍に希釈し、塗布溶液5を作製した。塗布溶液5に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液5を用いた以外は実施例1と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液6を作製した。
前記試料溶液6を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2倍に希釈し、塗布溶液6を作製した。塗布溶液6に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は40%であった。
旭化成株式会社製のベンコット(登録商標)に1.5mlの塗布溶液6を染み込ませ、5cm×5cmのガラス基板(EAGLE XG、Corning社製)に手塗りで1回塗り、常温で24時間放置して乾燥させ、ガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液7を作製した。
前記試料溶液7を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比3倍に希釈し、塗布溶液7を作製した。塗布溶液7に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は40%であった。
塗布溶液7を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液8を作製した。
前記試料溶液8を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比5倍に希釈し、塗布溶液8を作製した。塗布溶液8に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液8を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液9を作製した。
前記試料溶液9を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比10倍に希釈し、塗布溶液9を作製した。塗布溶液9に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液9を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液10を作製した。
前記試料溶液10を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比30倍に希釈し、塗布溶液10を作製した。塗布溶液10に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液10を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液11を作製した。
前記試料溶液11を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比50倍に希釈し、塗布溶液11を作製した。塗布溶液11に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液11を用いた以外は実施例6と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液12を作製した。
前記試料溶液12を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液12を作製した。塗布溶液12に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は20%であった。
5cm×5cmのガラス基板(EAGLE XG、Corning社製)を仰角80°となるように設置し、霧吹きを用いて塗布溶液12を1.5ml吹き付けた後、常温で24時間放置して乾燥させ、ガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液13を作製した。
前記試料溶液13を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液13を作製した。塗布溶液13に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液13を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液14を作製した。
前記試料溶液14を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液14を作製した。塗布溶液14に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は70%であった。
塗布溶液14を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液15を作製した。
前記試料溶液15を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液15を作製した。塗布溶液15に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は70%であった。
塗布溶液15を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン2.8×10-3mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル1.4×10-3molを、イソプロピルアルコール2.90mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液0.98mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液16を作製した。
前記試料溶液16を1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液16を作製した。塗布溶液16に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液16を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.5×10-3mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.0×10-3molを、イソプロピルアルコール2.70mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.18mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液17を作製した。
前記試料溶液17を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比300倍に希釈し、塗布溶液17を作製した。塗布溶液17に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液17を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン5.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.3×10-3molを、イソプロピルアルコール2.55mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.34mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液18を作製した。
前記試料溶液18を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液18を作製した。塗布溶液18に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液18を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン3.8×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.5×10-3molを、イソプロピルアルコール2.52mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.36mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液19を作製した。
前記試料溶液19を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液19を作製した。塗布溶液19に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液19を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン1.0×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.9×10-3molを、イソプロピルアルコール2.47mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.41mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液20を作製した。
前記試料溶液20を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液20を作製した。塗布溶液20に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液20を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてヘキシルトリメトキシシラン1.0×10-3mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル4.0×10-3molを、イソプロピルアルコール2.54mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.34mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液21を作製した。
前記試料溶液21を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液21を作製した。塗布溶液21に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液21を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−オクチルトリメトキシシラン9.6×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.9×10-3molを、イソプロピルアルコール2.58mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.30mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液22を作製した。
前記試料溶液22を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液22を作製した。塗布溶液22に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液22を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてドデシルトリメトキシシラン9.1×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.6×10-3molを、イソプロピルアルコール2.66mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.22mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液23を作製した。
前記試料溶液23を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とイソプロピルアルコール(20℃における蒸気圧4.4kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液23を作製した。塗布溶液23に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとイソプロピルアルコールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液23を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、エタノール2.61mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液24を作製した。
前記試料溶液24を、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(20℃における蒸気圧43.4kPa)とエタノール(20℃における蒸気圧5.7kPa)との混合溶液で体積比2000倍に希釈し、塗布溶液24を作製した。塗布溶液24に含まれる1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとエタノールとの合計に対する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの体積比率は50%であった。
塗布溶液24を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
シラン化合物(A)としてn−デシルトリメトキシシラン9.4×10-4mol、シラン化合物(B)としてオルトケイ酸テトラエチル3.8×10-3molを、イソプロピルアルコール2.63mlに溶解させ、室温で20分撹拌した。得られた溶液に触媒(E)として0.01M塩酸水溶液1.27mlを滴下した後、24時間撹拌し、試料溶液16を作製した。
前記試料溶液16を、イソプロピルアルコールで体積比2000倍に希釈し、塗布溶液16を作製した。
塗布溶液16を用いた以外は実施例12と同様にしてガラス基板上に皮膜を形成した。
皮膜表面に水滴を滴下したときの滑落速度によって水滴の滑落性を評価した。具体的には、協和界面科学株式会社製の接触角測定装置(DM700)を用い、20°に傾けたガラス基板上の皮膜の上に50μLの水滴を滴下し、水滴が、初期滴下位置から15mm滑落するまでの時間を測定し、皮膜表面における水滴の滑落速度(mm/秒)を算出した。算出結果を下記表1〜3に示す。
Claims (9)
- 下記式(1)で表されるシラン化合物(A)、
下記式(2)で表されるシラン化合物(B)、および
フッ素系溶剤(C)を含むことを特徴とする組成物。
R1−Si(X1)3 (1)
[式(1)中、
R1は炭素数6以上の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる−CH2−は−O−に置き換わっていてもよい。
X1は加水分解性基を表す。]
Si(R2)n(X2)4-n (2)
[式(2)中、
R2は炭素数1〜5の炭化水素基を表す。
X2は加水分解性基を表す。
nは0又は1である。] - 更に、非フッ素系溶剤(D)を含む請求項1に記載の組成物。
- 前記非フッ素系溶剤(D)が、アルコール系溶剤である請求項2に記載の組成物。
- 前記フッ素系溶剤(C)は、20℃における蒸気圧が8.0kPa以上である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- 前記組成物100質量%中の前記フッ素系溶剤(C)の含有量が、20質量%以上、85質量%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- 前記シラン化合物(A)に対する前記シラン化合物(B)のモル比が0.1以上、48以下である請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
- 前記組成物100質量%中の前記シラン化合物(A)および(B)の合計含有量が、0.005質量%以上、12質量%以下である請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の組成物を硬化した膜。
- 20°の傾斜における50μLの水滴の滑落速度が10.0mm/秒以上である請求項8に記載の膜。
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