[go: up one dir, main page]

JP6905995B2 - 医療装置 - Google Patents

医療装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6905995B2
JP6905995B2 JP2018556697A JP2018556697A JP6905995B2 JP 6905995 B2 JP6905995 B2 JP 6905995B2 JP 2018556697 A JP2018556697 A JP 2018556697A JP 2018556697 A JP2018556697 A JP 2018556697A JP 6905995 B2 JP6905995 B2 JP 6905995B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting member
end side
linear
linear member
medical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018556697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018110561A1 (ja
Inventor
庸浩 森本
庸浩 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GOODMAN INC.
Original Assignee
GOODMAN INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GOODMAN INC. filed Critical GOODMAN INC.
Publication of JPWO2018110561A1 publication Critical patent/JPWO2018110561A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6905995B2 publication Critical patent/JP6905995B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels or umbilical cord

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明は、動脈瘤の発生部位等にコイル等の留置部材を留置させるための医療装置に関する。
動脈瘤等の治療法として、動脈瘤の発生部位にコイル等の留置部材を留置する血管塞栓術が知られている。この方法では、チューブ等の誘導部材の先端部に、連結部材を介して留置部材が連結される。誘導部材は、生体内に配置されたカテーテルに通される。誘導部材がX線透視下で操作されることによって、留置部材が生体内の所望位置に誘導される。留置部材が所望位置に到達した場合、連結部材は、誘導部材から留置部材を離脱させる。これによって、生体内の所望位置に留置部材が留置される。
特許文献1は、マイクロコイル部、コイルプッシャー部、縫合糸、及び、引張ワイヤを有するマイクロコイルアセンブリーを開示する。引張ワイヤは、コイルプッシャー部の貫通孔に挿通される。引張ワイヤの先端部のループに、マイクロコイル部が縫合糸によって結ばれる。マイクロコイルアセンブリーでは、コイルプッシャー部が操作されることによって、患者の脳動脈瘤発生部位にマイクロコイル部が挿入される。その後、引張ワイヤが基端側に引っ張られる。引張ワイヤは、先端部のループに結ばれた縫合糸を、コイルプッシャー部の先端部に設けられたエッジ部に接触させる。これによって縫合糸は切断され、脳動脈瘤発生部位にマイクロコイル部が留置される。
特表2013−507220号公報
上記の装置では、引張ワイヤが基端側に引っ張られることによって縫合糸が切断される。このため、縫合糸が切断されたときの反動で、コイルプッシャー部の先端部に力が加わる場合がある。この力により、コイルプッシャー部の先端部からマイクロコイル部に対して先端側に向かう力が作用する可能性がある。この場合、脳動脈瘤の発生部位にも力が加わり得る。又、留置されたマイクロコイル部に力が作用して移動する可能性がある。
本発明の目的は、生体内の所望位置に誘導部材によって留置部材が誘導された後、誘導部材から留置部材を適切に脱離させることが可能な医療装置を提供することである。
本発明の医療装置は、基端と先端との間に亘って延伸方向に延びる筒状の誘導部材と、前記誘導部材の内部に、前記延伸方向に沿って移動可能に挿通される線状部材と、前記誘導部材の前記先端側に設けられた連結部材であって、前記線状部材の一部が挿通する貫通孔であって、前記線状部材の前記先端側が突出する第1開口を有する第1貫通孔、及び、前記線状部材の前記先端側の端部を脱離可能に支持する支持部であって、前記線状部材が前記基端側に移動することに応じ、前記線状部材の前記先端側の端部を支持した支持状態から、前記線状部材の前記先端側の端部が脱離した脱離状態に切り換え可能な支持部を有する連結部材と、前記線状部材のうち前記第1開口から突出する突出部が挿通される環状部を有する留置部材とを備え、前記留置部材は、前記支持状態で前記連結部材に連結し、前記脱離状態で前記連結部材から脱離することを特徴とする。
医療装置において、留置部材は、誘導部材の先端側の端部に設けられた連結部材に連結された状態で、誘導部材によって生体内の所望位置(例えば、動脈瘤の発生部位)まで誘導される。所望位置に留置部材が配置された後、線状部材が基端側に移動した場合、線状部材の先端側の端部は支持部から脱離する。これによって、留置部材は連結部材から脱離し、生体内の所望位置に留置される。留置部材は、環状部に線状部材が挿通されることによって連結部材に連結されている。従って、線状部材が基端側に移動しても、線状部材から留置部材に対して力が作用し難い。このため、連結部材から留置部材が脱離される場合において、脳動脈瘤の発生部位に力が作用する可能性が軽減され、且つ、線状部材の移動に応じた留置部材の移動は抑制される。従って、医療装置は、生体内の所望位置に留置部材が誘導された後、連結部材から留置部材を適切に脱離させることができる。
本発明において、前記支持部は、前記線状部材の前記先端側の端部を挟持する挟持部を有してもよい。この場合、医療装置は、線状部材の基端側への移動に応じて支持状態から脱離状態に切り換え可能な支持部を、連結部材に容易に形成できる。
本発明において、前記連結部材は、前記先端側の端部に、前記基端側に向けて凹んだ第1凹部を有し、前記第1凹部は、前記延伸方向と交差する面である底面と、前記延伸方向と平行な面である側面とを有し、前記第1開口は、前記第1凹部の前記底面に設けられ、前記支持部は、前記第1凹部の前記側面に設けられてもよい。この場合、線状部材の突出部を延伸方向に対して傾斜させることが容易に可能となる。なお、突出部が延伸方向に対して傾斜する場合、線状部材を基端側に移動させたことに応じて留置部材に作用する力の延伸方向の成分は小さくなる。従って、医療装置は、線状部材の移動に応じた留置部材の移動を更に抑制できる。
本発明において、前記第1開口と前記支持部とは、前記延伸方向に並んで配置されてもよい。この場合、医療装置は、線状部材が第1開口近傍で屈曲することを抑制できる。従って、医療装置は、線状部材を基端側にスムーズに移動させ、支持状態から脱離状態に切り換えることができる。
本発明において、前記連結部材は、前記延伸方向に沿って延びる面に、前記延伸方向と交差する方向に凹んだ第2凹部を有し、前記第2凹部は、前記延伸方向と交差する面である側面を有し、前記第1開口、及び、前記支持部は、前記第2凹部の前記側面に設けられてもよい。この場合、線状部材のうち留置部材の環状部が挿通される部分を、第2凹部内に配置させることができる。従って医療装置は、環状部に線状部材が挿通された状態を安定化できるので、誘導部材による留置部材の誘導時に線状部材が環状部から脱離することを抑制できる。
本発明において、前記連結部材は、前記先端側の端部と前記第2凹部の前記側面との間に亘って貫通し、前記留置部材の前記環状部が挿通する第2貫通孔を更に有してもよい。この場合、医療装置は、連結部材の外周面よりも外側に留置部材の環状部が配置されることを抑制できる。従って、医療装置は、誘導部材による留置部材の誘導が、環状部によって妨げられることを防止できる。又、医療装置は、誘導部材による留置部材の誘導時に線状部材が環状部から脱離することを更に効果的に抑制できる。
本発明において、前記線状部材は、前記第1貫通孔のうち前記第1開口と反対側の第2開口を閉塞する閉塞部材を備え、前記閉塞部材は、前記第2開口に前記線状部材が保持された状態と、前記第2開口に前記線状部材が保持されない状態とに切り換え可能であってもよい。閉塞部材は、線状部材を第2開口に保持した状態で、誘導部材による留置部材の誘導時に線状部材が基端側に移動することを抑制できる。又、閉塞部材は、医療装置を支持状態から脱離状態に切り換えるために線状部材が基端側に移動した場合、線状部材が第2開口に保持されない状態とすることによって、連結部材から留置部材を脱離させることができる。
本発明において、前記線状部材の少なくとも前記支持部によって支持される第1部分の硬さが、前記第1部分を除く第2部分の硬さよりも硬くてもよい。この場合、医療装置は、線状部材を支持部によって脱離可能に支持することが容易に可能となる。
本発明において、前記線状部材の前記突出部は、前記延伸方向に沿って延びてもよい。この場合、医療装置は、線状部材が屈曲することを抑制できる。従って、医療装置は、線状部材を基端側にスムーズに移動させ、支持状態から脱離状態に切り換えることができる。
本発明において、前記連結部材は、互いに接離可能な第1連結部材及び第2連結部材を備え、前記支持部は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材が接触する部分で前記線状部材の前記先端側の端部を挟持してもよい。この場合、医療装置は、第1連結部材及び第2連結部材が互いに押し付けられる力を強めることによって、支持部によって線状部材を強く支持できる。従って、医療装置は、誘導部材による留置部材の誘導時に線状部材が支持部から外れることを抑制できる。一方、医療装置は、第1連結部材及び第2連結部材が互いに押し付けられる力を弱めることによって、線状部材の移動に応じて支持状態から脱離状態に容易に切り換えることができる。
本発明において、前記第2連結部材は、前記先端側の端部に、前記基端側に向けて凹んだ第3凹部を有し、前記第3凹部は、前記延伸方向と交差する面である底面と、前記延伸方向と平行な面である側面とを有し、前記第1開口は、前記第3凹部の前記底面又は前記側面に設けられてもよい。この場合、線状部材の突出部を延伸方向に対して交差させることが容易に可能となる。なお、突出部が延伸方向に対して交差する場合の角度が直角に近づく程、線状部材を基端側に移動させたことに応じて留置部材に作用する力の延伸方向の成分は小さくなる。従って、医療装置は、線状部材の移動に応じた留置部材の移動を更に抑制できる。
本発明において、前記線状部材のうち前記突出部よりも基端側の部分を前記第1連結部材に移動不能に保持する保持部を備えてもよい。この場合、医療装置は、第1連結部材及び第2連結部材が互いに強く押し付けられた状態を、保持部によって維持できる。又、医療装置は、線状部材が基端側に移動した場合に、第1連結部材及び第2連結部材の互いに押し付けられる力を容易に弱めることができる。従って、医療装置は、線状部材が基端側に移動したことに応じて支持状態から脱離状態に容易に切り換えることができる。
本発明において、前記第1連結部材及び前記第2連結部材の一方は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材の他方が嵌る嵌合部を有してもよい。この場合、医療装置は、第1連結部材及び第2連結部材が互いに強く押し付けられた状態を、嵌合部によって維持できる。
本発明において、前記線状部材の前記突出部は、前記延伸方向と直交する方向に沿って延びてもよい。この場合、延伸方向に対して直交する方向に沿って線状部材の突出部を配置させることが可能となる。なお、突出部が延伸方向に対して直交する方向に延びる場合、線状部材を基端側に移動させた場合に環状部を介して留置部材に作用する力の延伸方向の成分は最も小さくなる。従って、医療装置は、線状部材の移動に応じた留置部材の移動を更に抑制できる。
本発明において、前記連結部材の最大外径は、前記誘導部材の内径よりも大きくてもよい。この場合、線状部材の基端側への移動に応じて連結部材が移動することを抑制できるので、医療装置を支持状態から脱離状態に適切に切り換えることができる。
第1実施形態における医療装置1Aを示す図である。 第1実施形態における医療装置1Aの使用方法を説明するための図である。 第2実施形態における医療装置1Bを示す図である。 第2実施形態における医療装置1Bの使用方法を説明するための図である。 第2実施形態の変形例を示す図である。 第3実施形態における医療装置1Cを示す図である。 第3実施形態における医療装置1Cの使用方法を説明するための図である。 第3実施形態の変形例を示す図である。 第4実施形態における医療装置1Dを示す図である。 第4実施形態における医療装置1Dの使用方法を説明するための図である。 第4実施形態の変形例を示す図である。
<第1実施形態>
図1及び図2を参照し、第1実施形態に係る医療装置1Aについて説明する。医療装置1Aは、血管塞栓術に使用される。医療装置1Aは、誘導部材2、線状部材3、連結部材4、及び、留置部材9を備える。
<誘導部材2>
血管塞栓術では、医療装置1Aを案内する為のカテーテルが生体内の所定の位置に配置される。図1に示すように、誘導部材2は、生体内に配置されたカテーテル内を移動し、後述する留置部材9を生体内の所望位置に誘導する。誘導部材2は筒状であり、可撓性を有する。誘導部材2は、カテーテルに沿って曲折可能である。誘導部材2の内径は、延伸方向の全域に亘って略同一である。誘導部材2は、周壁の内側の面である内面21で囲まれた空間(以下、「内腔21A」という。)を有する。誘導部材2の内径をL11と表記し、誘導部材2の外径をL12と表記する。
以下、図の説明の理解を助けるため、誘導部材2の形状に基づいて医療装置1Aの方向を定義する。誘導部材2の延びる方向を、「延伸方向」といい、延伸方向に対して直交する方向を、「直交方向」という。延伸方向の一方側の端を「先端」といい、他端側の端を「基端」という。誘導部材2は、延伸方向に沿って先端と基端との間に亘って延びる。延伸方向と直交する平面上において、誘導部材2の断面中心を基準とする半径方向のうち、誘導部材2の断面中心に近接する側を「内側」といい、誘導部材2の断面中心から離隔する側を「外側」という。なお、上記の方向の定義は、後述する第2〜第4実施形態における医療装置1B、1C、1Dにも適用される。
誘導部材2の材料は特段限定されず、可撓性を有する種々の材料を用いることが可能である。なお、誘導部材2の先端側の一部分であって後述する連結部材4が内面21に接触する部分は、他部分と異なる材料により形成されてもよい。このとき、誘導部材2の先端側の一部分の硬度を、他部分の硬度よりも大きくしてもよい。
<連結部材4>
連結部材4は、誘導部材2の先端部に設けられる。連結部材4は樹脂製であり、誘導部材2の先端部の内腔21Aを閉塞する。連結部材4は、本体部41及び突起部43を有する。
本体部41の形状は円柱状である。本体部41の中心は、延伸方向に沿って延びる。本体部41は、誘導部材2の先端部の内腔21Aに嵌る。本体部41の外径をL13と表記する。外径L13は、誘導部材2の内径L11と略同一である。本体部41は、本体側面41A及び本体底面41B、41Cを有する。本体側面41Aは本体部41の側面に対応し、延伸方向と平行に延びる。本体側面41Aは、誘導部材2の先端部の内面21に密着する。本体底面41Bは、本体部41の先端側の端部の底面に対応する。本体底面41Cは、本体部41の基端側の端部の底面に対応する。本体底面41B、41Cは、それぞれ、延伸方向と直交する。
本体底面41Bには、基端側に向けて凹む第1凹部42が形成される。第1凹部42の断面形状は円形である。第1凹部42は、凹部側面42A及び凹部底面42Bを有する。凹部側面42Aは、第1凹部42の側面に対応し、延伸方向と平行に延びる。凹部底面42Bは、第1凹部42の底面に対応し、延伸方向と直交する。
本体部41は第1貫通孔41Eを有する。第1貫通孔41Eは、凹部底面42Bと本体底面41Cとの間に亘って、延伸方向に対して傾斜する方向に延びる。第1貫通孔41Eによって凹部底面42Bに形成される開口を、「第1開口411」という。第1開口411は、凹部底面42Bの中心に対して外側にずれた位置に形成される。第1貫通孔41Eによって本体底面41Cに形成される開口を、「第2開口412」という第2開口412は、本体底面41Cの中心に形成される。
本体部41は挟持部41Fを有する。挟持部41Fは、第1凹部42の凹部側面42Aに設けられた有底状の孔である。挟持部41Fは、基端側から先端側に向けて外側に傾斜する方向に延びる。挟持部41Fは、第1貫通孔41Eに沿って先端側に延びる仮想直線上に沿って配置される。挟持部41Fの内径は、第1貫通孔41Eの内径よりも小さい。
突起部43は、本体部41の本体側面41Aの先端側の端部から、外側に突出する。突起部43の外径を、L14と表記する。外径L14は、誘導部材2の外径L12と略同一であり、誘導部材2の内径L11よりも大きい。突起部43の先端側の端部は、内側から外側に向けて基端側に傾斜する。医療装置1Aの製造過程で誘導部材2の内腔21Aに本体部41が先端側から進入したとき、誘導部材2の先端側の端部に、突起部43の基端側の端部が接触する。これによって、連結部材4は誘導部材2に対して位置決めされる。
<線状部材3>
線状部材3は、金属製の細長いワイヤである。線状部材3は、誘導部材2の内腔21Aに挿通される。線状部材3は、延伸方向に沿って延び、且つ、延伸方向に沿って移動可能である。線状部材3は、第1部分31及び第2部分32を有する。線状部材3の基端側の一部分が第2部分32に対応し、他部分が第1部分31に対応する。第1部分31の外径は、連結部材4の第1貫通孔41Eの内径よりも小さく、挟持部41Fの内径と略同一である。第1部分31及び第2部分32は、硬さがそれぞれ相違する。第1部分31の硬さは、第2部分32の硬さよりも硬い。
線状部材3の第1部分31と第2部分32との境界部分に、閉塞部材36が設けられる。閉塞部材36は円錐台状を有する。線状部材3は、閉塞部材36の中心を貫通する。閉塞部材36のうち第1部分31側の底面の径は、第2部分32側の底面の径よりも小さい。線状部材3は、閉塞部材36のうち第2部分32側の底面にはんだ付けされる。これによって、閉塞部材36は線状部材3に固定される。
線状部材3の第1部分31は、連結部材4の第1貫通孔41Eに挿通可能である。第1部分31のうち、第1貫通孔41Eに挿通する部分よりも先端側の一部は、第1開口411から突出する。第1部分31の先端側の端部は挟持部41Fに挿通する。なお、第1部分31の外径と挟持部41Fの内径は略同一である。このため、第1部分31の先端側の端部は、挟持部41Fの内壁によって挟持される。
以下、第1部分31の先端側の端部が挟持部41Fによって挟持された場合の医療装置1Aの状態を、「支持状態」という。支持状態において、線状部材3のうち第1開口411から突出する部分の一部であって第1凹部42内に配置される部分を、「突出部3A」という。突出部3Aは、延伸方向に沿って延びる。より詳細には、突出部3Aは、延伸方向に対して僅かに傾斜した方向に延びる。延伸方向に対する突出部3Aの傾斜角度は特段限定されないが、例えば傾斜角度は、0度〜45度の何れかの角度となる。支持状態において、閉塞部材36は第2開口412に基端側から嵌り、第2開口412を閉塞する。閉塞部材36が第2開口412に嵌った状態で、線状部材3は第2開口412に保持され、連結部材4に対して相対移動不能となる。
支持状態において、基端側に向かう方向の力が線状部材3に作用した場合を例示する。この場合、線状部材3の第1部分31の先端側の端部は挟持部41Fから離脱し、閉塞部材36は第2開口412から離脱する。以下、第1部分31の先端側の端部が挟持部41Fから離脱した場合の医療装置1Aの状態を、「脱離状態」という。脱離状態において、線状部材3は第2開口412に保持されず、連結部材4に対して相対移動可能となる。以上のように、挟持部41Fは、線状部材3の先端側の端部を脱離可能に支持することによって、医療装置1Aを支持状態と脱離状態との何れかの状態に切り換えることができる。
<留置部材9>
留置部材9は、誘導部材2よりも先端側に配置される。留置部材9は、芯金91、ワイヤ92、及び、環状部93を有する。芯金91は棒状を有し、延伸方向に沿って延びる。芯金91は屈曲可能である。芯金91の両端部の形状は、半球形である。ワイヤ92は、芯金91の両端部を除く部分にコイル状に巻回される。ワイヤ92の材料として、生体への影響が小さいプラチナ、タングステン、金、タンタル、イリジウム、及び、これらの合金の何れかが使用される。環状部93は、紐状の部材の両端部が芯金91の基端側の端部に接続されることによって、環状に形成される。環状部93は可撓性を有する。以下、環状部93の内側の閉塞された領域を、「閉領域93A」という。環状部93の閉領域93Aの形状は、外力が作用することに応じて変形する。
支持状態において、環状部93の閉領域93Aに線状部材3の突出部3Aが挿通する。なお、線状部材3の先端側の端部は、挟持部41Fによって挟持されている。環状部93は突出部3Aから脱離しない。このため、支持状態において、留置部材9は連結部材4に連結される。一方、医療装置1Aが支持状態から脱離状態に変化することに応じて、線状部材3の先端側の端部は挟持部41Fから離脱する。環状部93は突出部3Aから離脱可能となる。このため、線状部材3において、留置部材9は連結部材4から脱離可能となる。
<医療装置1Aの使用方法>
連結部材4の挟持部41Fに線状部材3の先端側の端部が挟持され、且つ、閉塞部材36が連結部材4の第2開口412に嵌められた状態とされる。これによって、医療装置1Aは支持状態とされる。留置部材9は、線状部材3によって連結部材4に連結される。医療装置1Aは、留置部材9が進行方向の先頭に配置された状態で、生体内に配置された非図示のカテーテル内に挿通される。
図2(a)に示すように、使用者は、誘導部材2を操作してカテーテル内に順次送り出す(矢印Y11)。留置部材9は、先端側に向かう方向の力を誘導部材2から受ける(矢印Y12)。医療装置1Aは、先端側に向けてカテーテル内を移動する。使用者は、誘導部材2の送り出し量を調整することによって、生体内の所望位置まで留置部材9を誘導する。図2(b)に示すように、留置部材9が所望位置に到達した場合、使用者は、誘導部材2の送り出し操作を停止させる。留置部材9は所望位置に配置される。
図2(c)に示すように、使用者は、誘導部材2を保持した状態で線状部材3を操作し、線状部材3に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。なお、連結部材4の基端側への移動は、誘導部材2の先端側の端部に突起部43が接触することによって規制される。このため、線状部材3の先端側の端部は、挟持部41Fから離脱する。閉塞部材36は第2開口412から離脱する。線状部材3は基端側に移動する(矢印Y13)。線状部材3の突出部3Aは、留置部材9の環状部93の閉領域93Aから外れる。留置部材9は、連結部材4から脱離可能な状態になる。
図2(d)に示すように、使用者は、線状部材3を更に基端側に移動させる(矢印Y14)。これによって、線状部材3の第1部分31は第1貫通孔41Eから外れる。使用者は、誘導部材2に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。誘導部材2及び連結部材4は、基端側に移動する。(矢印Y15)。なお、留置部材9は連結部材4から脱離しているので、留置部材9は所望位置に留置される。誘導部材2、線状部材3、及び、連結部材4は、カテーテル外に取り出される。
<第1実施形態の作用、効果>
医療装置1Aの留置部材9は、連結部材4に連結された状態で、誘導部材2によって生体内の所望位置(例えば、動脈瘤の発生部位)まで誘導される(矢印Y11、Y12、図2(a)参照)。所望位置に留置部材9が配置された(図2(b)参照)後、線状部材3が基端側に移動した場合(矢印Y13、図2(c)参照)、線状部材3の先端側の端部は挟持部41Fから脱離する。これによって、留置部材9は連結部材4から脱離し、生体内の所望位置に留置される。ここで留置部材9は、環状部93に線状部材3が挿通されることによって連結部材4に連結される。従って、上記の過程で線状部材3が基端側に移動しても、線状部材3から留置部材9に対して力が作用し難い。従って、連結部材4から留置部材9が脱離される場合において、脳動脈瘤の発生部位に力が作用する可能性が軽減され、且つ、線状部材3の移動に応じた力の反動で留置部材9が所望位置から移動することが抑制される。従って、医療装置1Aは、生体内の所望位置まで留置部材9が誘導された後、連結部材4から留置部材9を適切に脱離できる。
挟持部41Fは、線状部材3の第1部分31よりも径の小さい有底状の孔である。挟持部41Fは、線状部材3の先端側の端部を内壁で挟持することによって、線状部材3が脱離することを抑制できる。一方、挟持部41Fは、基端側に向かう方向の力が線状部材3に作用したことに応じて、線状部材3を脱離できる。つまり、医療装置1Aは、支持状態から脱離状態に切り換えることが可能な機構を、挟持部41Fによって容易に実現できる。
連結部材4は、第1凹部42を有する。第1貫通孔41Eの第1開口411は、凹部底面42Bの中心に設けられる。挟持部41Fは、凹部側面42Aに設けられる。このため、線状部材3の突出部3Aは、第1開口411から挟持部41Fに向けて、延伸方向と傾斜する方向に延びる。なお、留置部材9の脱離の過程で線状部材3が基端側に移動する場合、環状部93のうち突出部3Aとの接触部分に対し、基端側に向かう方向の力が作用する場合がある。この場合、突出部3Aが延伸方向に対して傾斜するので、突出部3Aから環状部93に対して作用する力の延伸方向の成分は、突出部3Aが延伸方向に延びる場合と比べて小さくなる。このため、医療装置1Aは、線状部材3の移動に応じて留置部材9に作用する基端側に向かう方向の力を抑制できる。従って、医療装置1Aは、線状部材3の移動に応じた力の反動で留置部材9が所望位置から移動することを抑制できる。
線状部材3に閉塞部材36が設けられる。閉塞部材36は、第2開口412に嵌った状態で線状部材3を第2開口412に保持し、連結部材4に対して線状部材3を相対移動不能とする。このため、閉塞部材36は、誘導部材2による留置部材9の誘導時、線状部材3が基端側に移動することを抑制できる。又、閉塞部材36は、第2開口412から脱離した状態で線状部材3を第2開口412に保持せず、連結部材4に対して線状部材3を相対移動可能とする。このため、閉塞部材36は、連結部材4からの留置部材9の脱離時、線状部材3の先端側の端部を挟持部41Fから容易に脱離させることができる。なお、線状部材3の第1部分31の硬さは、第2部分32の硬さよりも硬い。このため、挟持部41Fは、線状部材3の第1部分31を安定的に挟持し易い。従って、医療装置1Aは、挟持部41Fによって線状部材3を脱離可能に挟持することが容易に可能となる。
連結部材4の突起部43の外径は、誘導部材2の外径L12と略同一であり、誘導部材2の内径L11よりも大きい。このため、突起部43を誘導部材2に接触させることによって、誘導部材2に対して連結部材4を容易に位置決めできる。又、連結部材4から留置部材9を脱離するために線状部材3が操作される場合、連結部材4は誘導部材2に対して基端側に移動不能となる。つまり、連結部材4の基端側への移動は、突起部43によって抑制される。従って、医療装置1Aは、線状部材3を基端側に移動させたことに応じて連結部材4が基端側に移動することを抑制し、支持状態から脱離状態に適切に切り換えることができる。
<第1実施形態の変形例>
挟持部41Fは有底状の孔に限定されない。例えば挟持部41Fは、凹部側面42Aに設けられたスリット状の切れ目であってもよい。切れ目は、対向する2つの壁部によって形成されてもよい。この場合、挟持部41Fは、2つの壁部の間に線状部材3の先端側の端部を挟持してもよい。又、線状部材3の先端側の端部が凹部側面42Aに接着剤等で剥離可能に接着されてもよい。線状部材3に対して基端側に向かう方向の力が作用した場合、凹部側面42Aから線状部材3が剥離してもよい。
第1凹部42の凹部底面42Bは、延伸方向と直交する向きに対して傾斜してもよい。挟持部41Fは、凹部底面42Bに設けられてもよい。この場合、線状部材3の突出部3Aは、第1開口411から先端側に延び、基端側に屈曲して基端側に延び、先端側の端部が挟持部41Fに挟持されてもよい。第1開口411は凹部側面42Aに設けられてもよい。
第1貫通孔41Eは、延伸方向に延びていてもよい。第1開口411は、第1凹部42の凹部底面42Bの中心に形成されてもよい。この場合、線状部材3の第1部分31は、第1貫通孔41Eに沿って延伸方向に延び、第1開口411で曲折してもよい。線状部材3の突出部3Aは、延伸方向と傾斜する方向に延びてもよい。
線状部材3に閉塞部材36は設けられなくてもよい。線状部材3は、連結部材4に対して常に移動可能であってもよい。線状部材3の第1部分31のうち、挟持部41Fによって挟持される部分の硬さと、それ以外の部分の硬さとが相違してもよい。この場合、線状部材3のうち挟持部41Fによって挟持される部分の硬さが、それ以外の部分の硬さよりも硬くてもよい。線状部材3は、全域にわたって均一な硬さを有していてもよい。連結部材4は本体部41のみ有し、突起部43を有していなくてもよい。連結部材4の外径は、全域に亘ってL13であってもよい。
連結部材4は、延伸方向と直交し且つ外側に向けて突出する突出部を備えてもよい。誘導部材2には、連結部材4の突出部と嵌合可能な孔が形成されていてもよい。突出部と孔とが嵌合されることで、連結部材4と誘導部材2とがより強固に接続される。なお、誘導部材2に形成される孔は、有底の孔でも貫通孔でもよい。なお、突出部と孔とは夫々、複数設けられてもよい。
<第2実施形態>
図3、図4を参照し、第2実施形態における医療装置1Bについて説明する。第2実施形態では、第1実施形態における連結部材4の代わりに、連結部材5が使用される。誘導部材2、線状部材3、及び、留置部材9は、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
<連結部材5>
連結部材5は、本体部51及び突起部53を有する。本体部51及び突起部53は、それぞれ、第1実施形態の連結部材4(図1参照)における本体部41及び突起部43に対応する。本体部51の本体側面51A及び本体底面51B、51Cは、それぞれ、連結部材4の本体部41の本体側面41A及び本体底面41B、41Cに対応する。本体側面51Aには、直交方向に凹む第2凹部52が形成される。第2凹部52の断面形状は円形である。第2凹部52は、凹部側面52A及び凹部底面52Bを有する。凹部側面52Aは、第2凹部52の側面に対応し、延伸方向と直交する。凹部底面52Bは、第2凹部52の底面に対応し、延伸方向と平行に延びる。
本体部51は第1貫通孔51Eを有する。第1貫通孔51Eは、凹部側面52Aの基端側の部分と本体底面51Cとの間に亘って延びる。第1貫通孔51Eによって凹部側面52Aに形成される開口を、「第1開口511」という。第1貫通孔51Eによって本体底面51Cに形成される開口を、「第2開口512」という。第2開口512は、本体底面51Cの中心に設けられる。第1貫通孔51Eは、第2開口512から第1開口511に向けて延伸方向に延びる。
本体部51は挟持部51Fを有する。挟持部51Fは、凹部側面52Aの先端側の部分と本体底面51Bとの間に亘って延びる貫通孔である。挟持部51Fの内径は、第1貫通孔51Eの内径よりも小さく、線状部材3の第1部分31の外径と略同一である。挟持部51Fは延伸方向に延びる。挟持部51Fによって凹部側面52Aに形成される開口を、「開口513」という。挟持部51Fによって本体底面51Bに形成される開口を、「開口514」という。開口514は、本体底面51Bの中心に設けられる。挟持部51Fは、開口514から開口513に向けて延伸方向に延びる。第1貫通孔51E及び挟持部51Fは、延伸方向に一直線状に配列される。このため、第1貫通孔51Eの第1開口511と、挟持部51Fの開口513とは、第2凹部52を挟んで延伸方向に並んで配置される。
線状部材3の第1部分31は、第1貫通孔51E及び挟持部51Fに挿通可能である。第1部分31のうち、第1貫通孔51Eに挿通する部分よりも先端側の一部は、第1開口511から突出する。第1部分31は、第2凹部52を延伸方向に横切る。第1部分31の先端側の部分は、挟持部51Fに挿通する。第1部分31の先端側の端部は、本体底面51Bの開口514から先端側に僅かに突出する。なお、第1部分31の外径と挟持部51Fの内径は略同一である。このため、第1部分31の先端側の部分は、挟持部51Fの内壁によって挟持される。
第1部分31の先端側の部分が挟持部51Fによって挟持された場合の医療装置1Bの状態は、「支持状態」に対応する。支持状態において、線状部材3のうち第1開口511から突出する部分の一部であって第2凹部52内に配置される部分は、「突出部3A」に対応する。突出部3Aは、延伸方向に沿って延びる。より詳細には、突出部3Aは、延伸方向と平行に延びる。支持状態において、閉塞部材36は第2開口512に基端側から嵌り、第2開口512を閉塞する。閉塞部材36が第2開口512に嵌った状態で、線状部材3は第2開口512に保持される。
支持状態において、基端側に向かう方向の力が線状部材3に作用した場合を例示する。この場合、第1部分31の先端側の部分は挟持部51Fから離脱し、閉塞部材36は第2開口512から離脱する。第1部分31の先端側の部分が挟持部51Fから離脱した場合の医療装置1Bの状態は、「脱離状態」に対応する。脱離状態において、線状部材3は第2開口512に保持されない。
本体部51は第2貫通孔51Gを有する。第2貫通孔51Gは、凹部側面52Aの先端側の部分と本体底面51Bとの間に亘って延びる。第2貫通孔51Gの内径は、第1貫通孔51Eの内径よりも大きい。第2貫通孔51Gによって凹部側面52Aに形成される開口を、「開口515」という。第2貫通孔51Gによって本体底面51Bに連通する開口を、「開口516」という。開口516は、本体底面51Bの中心から外側にずれた位置に設けられる。第2貫通孔51Gは、開口516から開口515に向けて延伸方向に延びる。
留置部材9の環状部93は、開口516から第2貫通孔51Gに挿通する。環状部93の基端側の部分は、開口515から第2凹部52内部に突出する。支持状態において、環状部93の閉領域93Aに線状部材3の突出部3Aが挿通する。なお、線状部材3の先端側の部分は、挟持部51Fによって挟持されている。環状部93は突出部3Aから脱離しない。このため、支持状態において、留置部材9は連結部材5に連結される。一方、医療装置1Bが支持状態から脱離状態に変化することに応じて、線状部材3の先端側の部分は挟持部51Fから離脱する。環状部93は突出部3Aから離脱可能となる。このため、脱離状態において、留置部材9は連結部材4から脱離可能となる。
<医療装置1Bの使用方法>
医療装置1Bの使用方法は、医療装置1Aの使用方法と同一である。以下、簡略的に説明する。図4(a)に示すように、使用者は、医療装置1Bの誘導部材2を操作してカテーテル内に順次送り出す(矢印Y21)。留置部材9は、先端側に向かう方向の力を誘導部材2から受ける(矢印Y22)。図4(b)に示すように、留置部材9は所望位置に到達する。図4(c)に示すように、使用者は、誘導部材2を保持した状態で線状部材3を操作し、線状部材3に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。線状部材3の先端側の端部が挟持部51Fから離脱する。線状部材3は基端側に移動する(矢印Y23)。線状部材3の突出部3Aは、留置部材9の環状部93の閉領域93Aから外れる。留置部材9は、連結部材4から脱離可能な状態になる。
図4(d)に示すように、使用者は、線状部材3を更に基端側に移動させる(矢印Y24)。使用者は、誘導部材2に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。誘導部材2及び連結部材4は、基端側に移動する(矢印Y25)。留置部材9は所望位置に留置される。誘導部材2、線状部材3、及び、連結部材5は、カテーテル外に取り出される。
<第2実施形態の作用、効果>
以下、第1実施形態と異なる効果についてのみ説明する。医療装置1Bにおいて、第1貫通孔51E及び挟持部51Fは、延伸方向に一直線状に配列される。線状部材3の突出部3Aは、延伸方向と平行に延びる。このため、医療装置1Bは、線状部材3が第1開口511近傍で屈曲することを抑制できるので、線状部材3を基端側にスムーズに移動させることができる。従って、使用者は、線状部材3の先端側の端部が挟持部51Fに挟持された状態から、線状部材3の先端側の端部が挟持部51Fから離脱した状態に容易に切り換えることができる。
医療装置1Bにおいて、連結部材5の本体側面51Aに第2凹部52が設けられる。第2凹部52は直交方向に凹む。第2凹部52の内部において、環状部93の閉領域93Aに線状部材3の突出部3Aが挿通する。このため、留置部材9の誘導時、線状部材3の突出部3A及び環状部93に対して、進行方向の前方から外部の物体が接触し難い。従って、医療装置1Bは、線状部材3に環状部93が挿通された状態を安定化できるので、誘導部材2による留置部材9の誘導時に線状部材3が環状部93から脱離することを抑制できる。
挟持部51F及び第2貫通孔51Gは、第2凹部52の凹部側面52Aの先端側の部分と本体底面51Bとの間に亘って延びる。留置部材9の環状部93は、第2貫通孔51Gに挿通する。このため、留置部材9の誘導時、線状部材3の突出部3A及び環状部93に対して、直交方向の外側から外部の物体が接触し難い。従って、医療装置1Bは、線状部材3に環状部93が挿通された状態を安定化できるので、誘導部材2による留置部材9の誘導時に線状部材3が環状部93から脱離することを抑制できる。又、誘導部材2による留置部材9の誘導をスムーズに実行できる。
<第2実施形態の変形例>
第1貫通孔51Eの第1開口511と、挟持部51Fの開口513とは、半径方向にずれた位置に配置されてもよい。第1貫通孔51Eの延びる方向は、延伸方向に対して傾斜してもよい。この場合、挟持部51Fは、第1貫通孔51Eに沿って先端側に延びる仮想直線上に沿って配置されてもよい。突出部3Aは、延伸方向に対して傾斜する方向に延びてもよい。挟持部51Fは、凹部底面52Bに設けられていてもよい。
例えば図5に示すように、連結部材5の本体部51のうち、第2凹部52よりも先端側の部分、即ち、図3において本体部51のうち第2貫通孔51Gが設けられている部分の周辺部分が切り欠かれていてもよい。この場合、誘導部材2の内面21と、本体部51のうち第2凹部52の先端側の部分との間に隙間が形成される。留置部材9の環状部93は、この隙間を介して、第2凹部52の内部まで延びていてもよい。
<第3実施形態>
図6、図7を参照し、第3実施形態における医療装置1Cについて説明する。第3実施形態では、第1実施形態における連結部材4の代わりに、連結部材6が使用される。誘導部材2、線状部材3、及び、留置部材9は、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
<連結部材6>
連結部材6は、第1連結部材6A及び第2連結部材6Bを有する。第1連結部材6Aの形状は円柱状である。第1連結部材6Aの中心は、延伸方向に沿って延びる。第1連結部材6Aの外径は、第1実施形態における連結部材4の本体部41(図1参照)、及び、第2実施形態における連結部材5の本体部51(図3参照)の外径と等しく、L13であり、誘導部材2の内径L11と略同一である。第1連結部材6Aは、連結側面60A、及び、連結底面60B、60Cを有する。連結側面60Aは、第1連結部材6Aの側面に対応する。連結底面60Bは、第1連結部材6Aの先端側の底面に対応する。連結底面60Cは、第1連結部材6Aの基端側の底面に対応する。第1連結部材6Aは貫通孔60Eを有する。貫通孔60Eは、第1連結部材6Aの中心を通り、連結底面60B、60C間に亘って延伸方向に延びる。貫通孔60Eによって連結底面60Bに形成される開口を、「開口601」といい、連結底面60Cに形成される開口を、「第2開口602」という。
第2連結部材6Bは、本体部61及び突起部63を有する。本体部61及び突起部63は、それぞれ、第1実施形態の連結部材4(図1参照)における本体部41及び突起部43に対応する。本体部61の本体側面61A及び本体底面61B、61Cは、それぞれ、第1実施形態における連結部材4の本体部41の本体側面41A及び本体底面41B、41Cに対応する。本体底面61Bには、基端側に向けて凹む第3凹部62が形成される。第3凹部62は、凹部側面62A及び凹部底面62Bを有する。凹部側面62A及び凹部底面62Bは、それぞれ、第1実施形態における第1凹部42の凹部側面42A及び凹部底面42Bに対応する。第2連結部材6Bは、第1連結部材6Aの先端側に配置される。第2連結部材6Bの本体底面61Cと、第1連結部材6Aの連結底面60Bとは、互いに切離可能である。
本体部61は、第1貫通孔61E及び貫通孔61Gを有する。第1貫通孔61Eは、凹部側面62Aと本体側面61Aとの間に亘って直交方向に延びる。第1貫通孔61Eによって凹部側面62Aに形成される開口を、「第1開口611」という。第1貫通孔61Eによって本体側面61Aに形成される開口を、「開口612」という。貫通孔61Gは、凹部側面62Aのうち第1開口611と対向する部分と本体側面61Aとの間に亘って直交方向に延びる。貫通孔60Eによって凹部側面62Aに形成される開口を、「開口613」という。貫通孔60Eによって本体側面61Aに形成される開口を、「開口614」という。第1貫通孔61E及び貫通孔60Eは、直交方向に一直線状に並ぶ。
本体側面61Aに溝66、67が形成される。溝66は、開口612から基端側に向けて延伸方向に延びる。溝67は、開口614から基端側に向けて延伸方向に延びる。溝66、67の深さは、線状部材3の第1部分31の径よりも僅かに大きい。
線状部材3の第1部分31は、第1連結部材6Aの貫通孔60E、第1連結部材6Aの連結底面60Bと第2連結部材6Bの本体底面61Cとの間、溝66、第1貫通孔61E、第3凹部62内、貫通孔61G、及び、溝67を順番に通過する。第1部分31の先端側の部分は、第1連結部材6Aの連結底面60B及び第2連結部材6Bの本体底面61Cの間に配置される。第1連結部材6Aと第2連結部材6Bとが接触した状態で、連結底面60Bと本体底面61Cとの間に第1部分31の先端側の部分が挟持される。以下、連結底面60Bと本体底面61Cとのそれぞれのうち、第1部分31の先端側の部分を挟持する部分を、「挟持部61F」という。
線状部材3の第1部分31の先端側の部分が挟持部61Fによって挟持された場合の医療装置1Cの状態は、「支持状態」に対応する。支持状態において、線状部材3のうち第1開口611から突出する部分の一部であって第3凹部62内に配置される部分は、「突出部3A」に対応する。突出部3Aは直交方向に延びる。
保持部37は、線状部材3の第1部分31と第2部分32との境界部分、即ち、線状部材3のうち突出部3Aよりも基端側の部分を、第1連結部材6Aの連結底面60Cに形成された第2開口602に移動不能に保持する。保持部37は、線状部材3の移動に応じて第1連結部材6Aを基端側に移動させる。この場合、連結底面60Bと本体底面61Cとの間に隙間が生じる。線状部材3の第1部分31の先端側の部分は、挟持部61Fから離脱する。第1部分31の先端側の部分が挟持部61Fから離脱した場合の医療装置1Cの状態は、「脱離状態」に対応する。
支持状態において、環状部93の閉領域93Aに線状部材3の突出部3Aが挿通する。なお、線状部材3の先端側の部分は挟持部61Fによって挟持されている。環状部93は突出部3Aから脱離しない。このため、支持状態において、留置部材9は連結部材6に連結される。一方、医療装置1Cが支持状態から脱離状態に変化することに応じて、線状部材3の先端側の部分は挟持部61Fから離脱する。環状部93は突出部3Aから離脱可能となる。このため、脱離状態において、留置部材9は連結部材6から脱離可能となる。
<医療装置1Cの使用方法>
医療装置1Cの使用方法は、医療装置1Aの使用方法と同一である。以下、簡略的に説明する。図7(a)に示すように、使用者は、医療装置1Cの誘導部材2を操作してカテーテル内に順次送り出す(矢印Y31)。留置部材9は、先端側に向かう方向の力を誘導部材2から受ける(矢印Y32)。図7(b)に示すように、留置部材9は所望位置に到達する。図7(c)に示すように、使用者は、誘導部材2を保持した状態で線状部材3を操作し、線状部材3に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。線状部材3が基端側に移動することに応じ、連結部材6の第1連結部材6Aは基端側に移動する。第1連結部材6Aと第2連結部材6Bとの間に隙間が生じる。このため、線状部材3の先端側の部分は、挟持部61Fから離脱する。線状部材3及び第1連結部材6Aは基端側に移動する(矢印Y33)。線状部材3の突出部3Aは、留置部材9の環状部93の閉領域93Aから外れる。留置部材9は、連結部材6から脱離可能な状態になる。
図7(d)に示すように、使用者は、線状部材3を更に基端側に移動させる(矢印Y34)。使用者は、誘導部材2に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。誘導部材2及び連結部材6は、基端側に移動する。(矢印Y35)。留置部材9は所望位置に留置される。誘導部材2、線状部材3、及び、連結部材6は、カテーテル外に取り出される。
<第3実施形態の作用、効果>
以下、第1実施形態及び第2実施形態と異なる効果についてのみ説明する。連結部材6は、第1連結部材6A及び第2連結部材6Bを有する。支持状態において、線状部材3の先端側の部分は、第1連結部材6A及び第2連結部材6Bの接触部分に形成される挟持部61Fによって挟持される。この場合、医療装置1Cは、第1連結部材6A及び第2連結部材6Bが互いに押し付けられる力を強めることによって、挟持部61Fによって線状部材3を強く挟持できる。従って、医療装置1Cは、誘導部材2による留置部材9の誘導時に線状部材3が挟持部61Fから外れることを適切に抑制できる。一方、医療装置1Cは、線状部材3が基端側に移動した場合、第1連結部材6A及び第2連結部材6Bが互いに押し付けられる力を容易に弱めることができる。従って、医療装置1Cは、線状部材3の移動によって支持状態から脱離状態に容易に切り換えることができる。
第2連結部材6Bの本体部61は、第3凹部62を有する。第1貫通孔61Eの第1開口611、及び、貫通孔61Gの開口613は、直交方向に対向する。この場合、線状部材3の突出部3Aは延伸方向に対して直交する。なお、突出部3Aが延伸方向に対して交差する場合の角度が直角に近づく程、線状部材3を基端側に移動させたことに応じて留置部材9に作用する力の延伸方向の成分は小さくなる。又、突出部3Aが延伸方向に対して直交する方向に延びる場合、線状部材3を基端側に移動させたことに応じて留置部材9に作用する力の延伸方向の成分は、最も小さくなる。従って、医療装置1Cは、線状部材3の移動に応じた力の反動で留置部材9が所望位置から移動することを、更に効果的に抑制できる。
保持部37は、線状部材3に対して第1連結部材6Aを移動不能に保持する。この場合、医療装置1Cは、第1連結部材6A及び第2連結部材6Bが互いに強く押し付けられた状態を、保持部37によって維持できる。又、線状部材3の基端側への移動に応じ、線状部材3に保持された第1連結部材6Aを移動させることができるので、第1連結部材6A及び第2連結部材の互いに押し付けられる力を容易に弱めることができる。従って、医療装置1Cは、線状部材3が基端側に移動したことに応じて、支持状態から脱離状態に容易に切り換えることができる。
<第3実施形態の変形例>
第1貫通孔61Eは、本体底面61Cの中心から第3凹部62の凹部底面62Bに向けて、延伸方向に延びてもよい。第1開口611は、凹部底面62Bの中心に設けられてもよい。線状部材3の第1部分31は、第1貫通孔61Eを通って延伸方向に延びてもよい。線状部材3の突出部3Aは、第1開口611から、凹部側面62Aに設けられた開口613に向けて、延伸方向と傾斜する方向に延びてもよい。又、例えば図8に示すように、第1貫通孔61Eは、本体部61の内部に形成されてもよい。第1貫通孔61Eは、本体底面61Cの中心から凹部側面62Aの第1開口611に亘って、本体部61の内部を延びてもよい。
<第4実施形態>
図9、図10を参照し、第4実施形態における医療装置1Dについて説明する。第4実施形態では、第1実施形態における連結部材4の代わりに、連結部材7が使用される。誘導部材2、線状部材3、及び、留置部材9は、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
<連結部材7>
連結部材7は、第1連結部材7A及び第2連結部材7Bを有する。第2連結部材7Bの形状は、第3実施形態における第2連結部材6B(図6参照)と略同一である。第2連結部材7Bの本体部71及び突起部73は、それぞれ、本体部61及び突起部63(図6参照)に対応する。本体部71の本体側面71A及び本体底面71B、71Cは、それぞれ、本体部61の本体側面61A及び本体底面61B、61C(図6参照)に対応する。第3凹部72は、第3凹部62(図6参照)に対応する。第3凹部72の凹部側面72A及び凹部底面72Bは、それぞれ、第3凹部62の凹部側面62A及び凹部底面62B(図6参照)に対応する。本体部71の第1貫通孔71E及び貫通孔71Gは、それぞれ、第1貫通孔61E及び貫通孔61G(図6参照)に対応する。第1貫通孔71Eの第1開口711、開口712、及び、貫通孔71Gの開口713、714は、それぞれ、第1開口611、開口612、613、614(図6参照)に対応する。本体部71の溝76、77は、それぞれ、本体部61の溝66、67(図6参照)に対応する。
第2連結部材7Bが第2連結部材6Bと異なる点は、本体底面71Cの中心に、先端側に向けて凹んだ嵌合部75が設けられる点である。嵌合部75は、嵌合側面75A及び嵌合底面75Bを有する。嵌合側面75Aは嵌合部75の側面に対応し、嵌合底面75Bは嵌合部75の底面に対応する。嵌合部75の内径は、嵌合底面75Bに向かう程小さくなる。嵌合部75の内径は、第3凹部72の内径よりも小さい。
第1連結部材7Aの形状は円錐台である。第1連結部材7Aの中心は、延伸方向に沿って延びる。第1連結部材7Aは、連結側面70A、及び、連結底面70B、70Cを有する。連結側面70Aは、第1連結部材7Aの側面に対応する。連結底面70Bは、第1連結部材7Aの先端側の底面に対応する。連結底面70Cは、第1連結部材7Aの基端側の底面に対応する。連結底面70Bの径は、連結底面70Cの径よりも小さい。第1連結部材7Aは、第2連結部材7Bの嵌合部75に嵌合可能である。
第1連結部材7Aは貫通孔70Eを有する。貫通孔70Eは、連結底面70Cの中心から先端側に向けて延伸方向に延び、第1連結部材7Aの内部で外側に屈曲し、連結側面70Aまで直交方向に延びる。貫通孔70Eによって連結側面70Aに形成される開口を、「開口701」といい、連結底面70Cに形成される開口を、「第2開口702」という。保持部37は、線状部材3の第1部分31と第2部分32との境界部分を、第1連結部材7Aの連結底面70Cに形成された第2開口702に移動不能に保持する。
線状部材3の第1部分31は、第1連結部材7Aの貫通孔70E、第2連結部材7Bの本体底面71Cの基端側、溝76、第1貫通孔71E、第3凹部72内、貫通孔71G、溝77、及び、第2連結部材7Bの本体底面71Cの基端側を順番に通過する。第1部分31の先端側の部分は、第1連結部材7Aの連結側面70A及び第2連結部材7Bの嵌合側面75Aの間に配置される。第1連結部材7Aが第2連結部材7Bに嵌合した状態で、連結側面70Aと嵌合側面75Aとの間に第1部分31の先端側の部分が挟持される。以下、連結側面70Aと嵌合側面75Aとのそれぞれのうち、第1部分31の先端側の部分を挟持する部分を、「挟持部71F」という。
第1部分31の先端側の端部が挟持部71Fによって挟持された場合の医療装置1Dの状態は、「支持状態」に対応する。支持状態において、線状部材3のうち第1開口711から突出する部分の一部であって第3凹部72内に配置される部分は、「突出部3A」に対応する。突出部3Aは直交方向に延びる。
保持部37は、線状部材3の移動に応じて第1連結部材7Aを基端側に移動させる。この場合、連結側面70Aと嵌合側面75Aとの間に隙間が生じる。線状部材3の第1部分31の先端側の部分は挟持部71Fから離脱する。第1部分31の先端側の端部が挟持部71Fから離脱した場合の医療装置1Dの状態は、「脱離状態」に対応する。
支持状態において、環状部93の閉領域93Aに線状部材3の突出部3Aが挿通する。なお、線状部材3の先端側の部分は挟持部71Fによって挟持されている。環状部93は突出部3Aから脱離しない。このため、支持状態において、留置部材9は連結部材7に連結される。一方、医療装置1Dが支持状態から脱離状態に変化することに応じて、突出部3Aの先端側の部分は挟持部71Fから離脱する。環状部93は突出部3Aから離脱可能となる。このため、脱離状態において、留置部材9は連結部材7から脱離可能となる。
<医療装置1Dの使用方法>
医療装置1Dの使用方法は、医療装置1Cの使用方法と同一である。以下、簡略的に説明する。図10(a)に示すように、使用者は、医療装置1Dの誘導部材2の基端側をカテーテル内に順次送り出す(矢印Y41、Y42)。図10(b)に示すように、留置部材9が所望位置に到達する。図10(c)に示すように、使用者は、線状部材3に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。線状部材3が基端側に移動することに応じ、第1連結部材7Aと第2連結部材7Bとの間に隙間が生じる。線状部材3の先端側の部分は、挟持部71Fから離脱する。線状部材3及び第1連結部材7Aは基端側に移動する(矢印Y43)。線状部材3の突出部3Aは、留置部材9の環状部93の閉領域93Aから外れる。図10(d)に示すように、使用者は、線状部材3を更に基端側に移動させる(矢印Y44)。使用者は、誘導部材2に対して基端側に向かう方向の力を作用させる。誘導部材2及び連結部材7は、基端側に移動する(矢印Y45)。留置部材9は所望位置に留置される。
<第4実施形態の作用、効果>
以下、第1〜第3実施形態と異なる効果についてのみ説明する。医療装置1Dは、第1連結部材7A及び第2連結部材7Bを有する。第1連結部材7Aは、第2連結部材7Bの嵌合部75に嵌合する。支持状態において、線状部材3の先端側の部分は、第1連結部材7A及び嵌合部75によって形成される挟持部71Fに挟持される。この場合、医療装置1Dは、第1連結部材7A及び第2連結部材7Bが互いに強く押し付けられた状態を、嵌合部75によって維持できる。従って、医療装置1Dは、線状部材3の第1部分31の先端側の部分を、挟持部71Fによって適切に挟持できる。
<第4実施形態の変形例>
第1貫通孔71Eは、嵌合部75の嵌合底面75Bの中心から第3凹部72の凹部底面72Bに向けて、延伸方向に延びてもよい。第1開口711は、凹部底面72Bの中心に設けられてもよい。線状部材3の第1部分31は、第1貫通孔71Eを通って延伸方向に延びてもよい。線状部材3の突出部3Aは、第1開口711から、凹部側面72Aに設けられた開口713に向けて、延伸方向と傾斜する方向に延びてもよい。又、例えば図11に示すように、第1貫通孔71Eは、嵌合底面75Bの中心から凹部側面72Aの第1開口711に亘って、本体部71の内部に形成されてもよい。第1貫通孔71Eは、嵌合底面75Bの中心から凹部側面72Aの第1開口711に亘って、本体部71の内部を延びてもよい。

Claims (15)

  1. 基端と先端との間に亘って延伸方向に延びる筒状の誘導部材と、
    前記誘導部材の内部に、前記延伸方向に沿って移動可能に挿通される線状部材と、
    前記誘導部材の前記先端側に設けられた連結部材であって、
    前記線状部材の一部が挿通する貫通孔であって、前記線状部材の前記先端側が突出する第1開口を有する第1貫通孔、及び、
    前記線状部材の前記先端側の端部を脱離可能に支持する支持部であって、前記線状部材が前記基端側に移動することに応じ、前記線状部材の前記先端側の端部を支持した支持状態から、前記線状部材の前記先端側の端部が脱離した脱離状態に切り換え可能な支持部
    を有する連結部材と、
    前記線状部材のうち前記第1開口から突出する突出部が挿通される環状部を有する留置部材と
    を備え
    前記留置部材は、
    前記支持状態で前記連結部材に連結し、前記脱離状態で前記連結部材から脱離することを特徴とする医療装置。
  2. 前記支持部は、前記線状部材の前記先端側の端部を挟持する挟持部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記連結部材は、前記先端側の端部に、前記基端側に向けて凹んだ第1凹部を有し、
    前記第1凹部は、前記延伸方向と交差する面である底面と、前記延伸方向と平行な面である側面とを有し、
    前記第1開口は、前記第1凹部の前記底面に設けられ、
    前記支持部は、前記第1凹部の前記側面に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記第1開口と前記支持部とは、前記延伸方向に並んで配置されたことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  5. 前記連結部材は、前記延伸方向に沿って延びる面に、前記延伸方向と交差する方向に凹んだ第2凹部を有し、
    前記第2凹部は、前記延伸方向と交差する面である側面を有し、
    前記第1開口、及び、前記支持部は、前記第2凹部の前記側面に設けられたことを特徴とする請求項4に記載の医療装置。
  6. 前記連結部材は、前記先端側の端部と前記第2凹部の前記側面との間に亘って貫通し、前記留置部材の前記環状部が挿通する第2貫通孔を更に有することを特徴とする請求項5に記載の医療装置。
  7. 前記線状部材は、前記第1貫通孔のうち前記第1開口と反対側の第2開口を閉塞する閉塞部材を備え、
    前記閉塞部材は、
    前記第2開口に前記線状部材が保持された状態と、前記第2開口に前記線状部材が保持されない状態とに切り換え可能であることを特徴とする請求項2から6の何れかに記載の医療装置。
  8. 前記線状部材の少なくとも前記支持部によって支持される第1部分の硬さが、前記第1部分を除く第2部分の硬さよりも硬いことを特徴とする請求項2から7の何れかに記載の医療装置。
  9. 前記線状部材の前記突出部は、前記延伸方向に沿って延びることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の医療装置。
  10. 前記連結部材は、互いに接離可能な第1連結部材及び第2連結部材を備え、
    前記支持部は、
    前記第1連結部材及び前記第2連結部材が接触する部分で前記線状部材の前記先端側の端部を挟持することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  11. 前記第2連結部材は、前記先端側の端部に、前記基端側に向けて凹んだ第3凹部を有し、
    前記第3凹部は、前記延伸方向と交差する面である底面と、前記延伸方向と平行な面である側面とを有し、
    前記第1開口は、前記第3凹部の前記底面又は前記側面に設けられたことを特徴とする請求項10に記載の医療装置。
  12. 前記線状部材のうち前記突出部よりも基端側の部分を前記第1連結部材に移動不能に保持する保持部を備えたことを特徴とする請求項10又は11に記載の医療装置。
  13. 前記第1連結部材及び前記第2連結部材の一方は、前記第1連結部材及び前記第2連結部材の他方が嵌る嵌合部を有することを特徴とする請求項10から12の何れかに記載の医療装置。
  14. 前記線状部材の前記突出部は、前記延伸方向と直交する方向に沿って延びることを特徴とする請求項1、請求項10から13の何れかに記載の医療装置。
  15. 前記連結部材の最大外径は、前記誘導部材の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項14の何れかに記載の医療装置。
JP2018556697A 2016-12-14 2017-12-12 医療装置 Active JP6905995B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242184 2016-12-14
JP2016242184 2016-12-14
PCT/JP2017/044608 WO2018110561A1 (ja) 2016-12-14 2017-12-12 医療装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018110561A1 JPWO2018110561A1 (ja) 2019-10-24
JP6905995B2 true JP6905995B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=62558584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018556697A Active JP6905995B2 (ja) 2016-12-14 2017-12-12 医療装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6905995B2 (ja)
WO (1) WO2018110561A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7548851B2 (ja) 2021-03-22 2024-09-10 朝日インテック株式会社 デリバリシステム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060116714A1 (en) * 2004-11-26 2006-06-01 Ivan Sepetka Coupling and release devices and methods for their assembly and use
US20060276826A1 (en) * 2005-06-02 2006-12-07 Vladimir Mitelberg Stretch resistant embolic coil delivery system with mechanical release mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018110561A1 (ja) 2019-10-24
WO2018110561A1 (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101448464B (zh) 用于以机械方式定位血管内植入物的系统和方法
US20180221629A1 (en) Catheter Assembly
EP1572282B1 (en) Loop tip wire guide
KR101125626B1 (ko) 벌룬 카테터
EP2486879A1 (en) Guide device
WO2016185950A1 (ja) カテーテル組立体
EP3064154A1 (en) Implantable device detachment systems and associated devices
CN104968390A (zh) 可操纵的导丝及使用方法
JP2011206175A (ja) ガイドワイヤ
EP3138602B1 (en) Catheter
US10905446B2 (en) Caculus removing device
JP6905995B2 (ja) 医療装置
EP2014238A1 (en) Endoscopic surgical tool
CN109068942B (zh) 医疗用外套管
JP5409973B1 (ja) 糸固定具
CN101160101A (zh) 内窥镜用处置器具
US20170252192A1 (en) Catheter for stent operation
US20170120018A1 (en) Guidewire
US20170035456A1 (en) Holding mechanism and insertion device
WO2013108482A1 (ja) 涙道内挿管器具
JP2020062320A (ja) カテーテル
JP2016187366A (ja) チューブステント
JPWO2013157077A1 (ja) 線状体操作補助具
JP2024180251A (ja) 医療用ワイヤ
JP2018050734A (ja) 医療システムおよび医療デバイス並びに処置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190510

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6905995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250