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JP6880457B2 - 把持方法、把持システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、把持方法、把持システム及びプログラムに関する。
多指ハンドを用いて、ワークを把持するための方法として、特許文献1には、ワークを三次元計測して得られたワーク計測データ及びワークを把持するためのハンド形状データに基づいて、把持位置姿勢を導き出すワーク取り出し方法が開示されている。
この特許文献1には、ワークの三次元計測データを取得するものとして、例えば、二眼あるいは多眼のステレオカメラ、レーザやプロジェクタなどの投光部とカメラとを備えたアクティブなステレオ計測方式などが記載されている。
特許第5558585号公報
上記で記載したようなステレオ計測方式において、オクルージョンが発生することでワーク三次元計測データを取得できない領域が存在することが一般的に知られている。またオクル-ジョンによるもの以外に、計測対象物であるワークの表面状態によって三次元計測データを取得できない領域が存在することも知られている。このような場合、ワークの計測データ及びワークを把持するためのハンド形状データに基づいて把持位置姿勢を導き出そうとしても、計測データを取得できない領域周辺のワークについては、把持位置姿勢を導き出すことはできず、ワークを把持することができなかった。
そこで本発明は、対象物を含む領域内において、三次元計測情報を取得できない領域が存在しても、対象物を把持することができる把持方法、把持システム及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る把持方法は、複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持する把持方法である。そして、三次元計測センサを用いて対象物を含む領域を計測し、領域内の位置ごとに三次元情報を取得するためのステップと、このステップにおいて、領域内に、三次元情報を取得できない領域が存在する場合は、距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、未計測領域の位置に基づいて、対象物を把持するための複数の指の位置を決定するステップを含む。
この態様によれば、未計測領域の位置を回避するような適切な把持位置を決定することが可能になる。
複数の指の位置を決定するステップは、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するステップを含んでもよい。
この態様によれば、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するから、未計測領域内に対象物が存在しても、干渉することなく対象物を把持することが可能になる。
複数の指の位置を決定するステップは、未計測領域内に複数の指が存在するか判断するステップと、未計測領域内に複数の指が存在すると判断された場合は、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するステップを含んでもよい。
この態様によれば、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するから、未計測領域内に対象物が存在しても対象物と干渉することなく把持することが可能になる。
多指ハンドの位置及び姿勢を設定するステップを更に含み、複数の指の位置を決定するステップは、設定された多指ハンドの姿勢及び姿勢に基づく複数の指の位置に相当する指領域が、未計測領域を含むか否か判断するステップと、指領域が未計測領域を含む場合は、指領域が、未計測領域を含まないように、複数の指の間隔を設定するステップと、を更に含んでもよい。
この態様によれば、指領域が、未計測領域を含まないよう複数の指の間隔を設定するから、未計測領域に対象物が存在しても対象物と干渉することなく把持することが可能になる。
多指ハンドの位置及び姿勢を設定するステップを更に含み、複数の指の位置を決定するステップは、設定された多指ハンドの姿勢及び姿勢に基づく複数の指の位置に相当する指領域が、未計測領域を含むか否か判断するステップと、指領域が未計測領域を含む場合は、複数の指が移動することができる領域内の未計測領域を、その未計測領域と計測領域との境界部において得られた距離のうち近い方(小さい方)の距離で補完するステップと、補完された未計測領域の三次元情報と、多指ハンドの位置及び姿勢とに基づいて、対象物との干渉可能性を判断するステップとを更に含んでもよい。
この態様によれば、複数の指が移動することができる領域内の未計測領域を、その未計測領域と計測領域との境界部において得られた距離のうち近い方(小さい方)の距離で補完するから、干渉する可能性がない未計測領域を除いて干渉可能性を判断することが可能になる。
複数の指が移動することができる領域内の未計測領域を、その未計測領域と計測領域との境界部において得られた距離のうち遠い方(大きい方)の距離で補完するステップと、補完された未計測領域の三次元情報と、三次元情報に基づいて、多指ハンドの位置及び姿勢を決定するステップと、を含んでもよい。
この態様によれば、未計測領域を、その未計測領域と計測領域との境界部において得られた距離のうち遠い方(大きい方)の距離で補完するから、対象物のエッジを抽出しやすくなる。
多指ハンド及びこれに接続されるロボットアームを動かして、設定された指の間隔で、対象物に近接するステップと、指の間隔を狭め、対象物を把持するステップと、を含んでもよい。
この態様によれば、対象物と干渉することなく、対象物を把持することが可能になる。
本発明の一態様に係る把持システムは、対象物を把持するための複数の指を備える多指ハンドと、この多指ハンドが接続されるロボットアームと、対象物を含む領域を計測する三次元計測センサから、領域内の位置ごとに三次元情報を取得するための取得手段と、領域内に、三次元情報を取得できない未計測領域が存在する場合は、距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、未計測領域の位置に基づいて、対象物を把持するための複数の指の位置を決定する決定手段と、を備える。
この態様によれば、未計測領域の位置を回避するような適切な把持位置を決定する把持システムを提供することが可能になる。
決定手段は、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するように構成されていてもよい。
この態様によれば、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するから、未計測領域内に対象物が存在しても対象物と干渉することなく把持することが可能になる。
決定手段は、未計測領域内に複数の指が存在するか判断するように構成され、未計測領域内に複数の指が存在すると判断された場合は、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するように構成されていてもよい。
この態様によれば、指領域が、未計測領域を含まないよう複数の指の間隔を設定するから、未計測領域に対象物が存在しても対象物と干渉することなく把持することが可能になる。
本発明の一態様に係るプログラムは、複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持するためのプログラムである。そして、三次元計測センサを用いて対象物を含む領域を計測して得られた、三次元情報を取得するためのステップと、このステップにおいて、領域内に、三次元情報を取得できない未計測領域が存在する場合は、距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、未計測領域の位置に基づいて、対象物を把持するための複数の指の位置を決定するステップと、をコンピュータに実行させる。
この態様によれば、未計測領域の位置を回避するような適切な把持位置を決定することが可能になる。
複数の指の位置を決定するステップは、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するステップを含んでもよい。
この態様によれば、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するから、未計測領域内に対象物が存在しても対象物と干渉することなく把持することが可能になる。
この態様によれば、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するから、未計測領域内に対象物が存在しても、干渉することなく対象物を把持することが可能になる。
複数の指の位置を決定するステップは、未計測領域内に複数の指が存在するか判断するステップと、未計測領域内に複数の指が存在すると判断された場合は、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するステップを含んでもよい。
この態様によれば、計測領域内に複数の指が存在するように、複数の指の位置を決定するから、未計測領域内に対象物が存在しても、干渉することなく対象物を把持することが可能になる。
本発明によれば、対象物を含む領域内において、三次元計測情報を取得できない領域が存在しても、対象物を把持することができる把持方法、把持システム及びプログラムを提供することができる。
第1実施形態に係る把持システム10のハードウェア構成図 第1実施形態に係る把持システム10の機能ブロック図 第1実施形態に係る把持方法のフローチャート バラ積みされた複数のワークWの距離画像の一例 第1実施形態に係る把持方法(サブステップ)のフローチャート 距離画像データDD中の未計測領域UAに伴う問題の説明図 多指ハンドHの各指L及びRの移動方向と、未計測領域UAの関係図 第2実施形態に係る把持方法のフローチャート 補完した距離画像データDDの説明図 第2実施形態に係る把持方法の効果の説明図 第3実施形態に係る把持方法のフローチャート 距離画像データDDの補間方法の説明図 補間方法の相違に基づいて抽出されるエッジEの相違の説明図
[適用例]
まず、本発明が適用される場面の一例として、多指ハンドを備えるロボットアームを用いて把持の対象物(または、ワーク、という)を把持する際の把持方法について説明する。この把持方法は、距離画像センサ(「三次元計測センサ」の一例)を用いて把持の対象物を撮像し、得られた距離画像データ(「三次元情報」の一例)に基づいて多指ハンド(または単に、ハンド、という)の位置及び姿勢を制御する。そして、距離画像センサを用いて把持の対象物を含む領域を撮像した際に、距離情報を取得できない領域が存在する場合は、その領域の情報を利用して、対象物を把持するための指の位置及び姿勢を決定する。なお、必ずしも距離情報を取得できない全ての画素の情報を利用する必要はなく、たとえば、対象物との関係で、距離情報を取得できない隣接する画素の集合からなる領域を未計測領域として抽出して、対象物を把持するための指の位置及び姿勢を決定してもよい。以下では、距離情報を取得できない領域のうち、対象物を把持するために有用として抽出される領域を未計測領域という。
具体的には、まず、距離画像センサを用いて対象物を撮像し、対象物を含む撮像領域の距離画像データを取得する。このとき、距離画像データが取得できない未計測領域の位置情報も同時に取得する。
次いで、距離画像データに基づいて、対象物を把持するための各指の位置及び姿勢が設定される。
対象物の形状が既知である場合は、予め取得されている対象物の形状データと距離画像データに基づいて、対象物を把持するのに適した各指の位置及び姿勢を設定することができる。対象物の形状が未知である場合は、距離画像データに基づいて対象物のエッジを検出し、対象物を把持するのに適した各指の位置及び姿勢を設定することができる。具体的には、ロボットの先端のリンクに接続される多指ハンドの位置及び姿勢を特定するための六次元の情報ならびに指の間隔を特定するための一次元の情報を含む合計七次元の情報により、多指ハンドを構成する各指の位置及び姿勢を特定することができる。
そして、設定された各指の位置が、未計測領域を含むか判断される。具体的には、距離画像センサの撮像面上に投影された各指が占める領域と、未計測領域に重複領域があるか否かが判断される。
把持の際の各指の位置が、未計測領域を含まない場合は、その位置及び姿勢が、最適なものとして決定される。具体的には、決定された指の間隔を維持したまま、決定された位置及び姿勢で、多指ハンドが対象物に近接し、次いで、指の間隔を狭めることで対象物を把持する。
一方で、把持の際の各指の位置が、未計測領域を含む場合は、指の間隔をさらに広げるように、再設定される。そして、各指の位置が、未計測領域を含むか再判断される。
把持の際の各指の位置が、未計測領域を含まない場合は、その位置及び姿勢が、最適なものとして決定され、その指の間隔を維持したまま、決定された位置及び姿勢で、多指ハンドが対象物に近接し、次いで、指の間隔を狭めることで対象物を把持する。
一方で、把持の際の各指の位置が、なお、未計測領域を含む場合は、さらに指の間隔を広げるように、再々設定される。
このようなプロセスを繰り返すことにより、把持の際の各指の位置が、未計測領域を含まないような指の間隔を決定することができる。そのため、仮に、未計測領域に対象物が及んでいても、対象物を傷つけたり、破壊することなく、対象物を把持することが可能になる。
なお、未計測領域を含まないように、把持の際の各指の位置を決定するために、把持可能な位置の候補を、複数個抽出し、未計測領域を含まない候補を、把持位置として選択してもよい。
上記は、対象物の外側から指の間隔が狭くなるように各指を移動させて対象物を把持する、いわゆる外径把持のタイプの多指ハンドについて説明した。しかしながら、例えばリング状の対象物の内側に多指ハンドを指の間隔が広くなるように各指を移動させて対象物を把持する、いわゆる内径把持のタイプでも、本実施形態の把持方法を適用することができる。その場合は、把持の際の各指の位置が、未計測領域を含む場合は、指の間隔をさらに狭めるように、再設定される。
このように、未計測領域の位置情報を取得して、これを回避するように、把持の際の各指の位置を決定したので、対象物を傷つけたり、破壊することなく、対象物を把持することが可能になる。
なお、三次元情報とは、典型的には、画素(ピクセル)ごとに得られる距離データからなる距離画像データである。ただし、これに限られるものではなく、基準となる位置との距離を反映した情報であればよい。また、正確な距離情報である必要はない。
また、未計測領域とは、距離画像センサ等を用いて撮像された領域のうち、距離情報が得られなかった領域をいう。ここで、距離情報が得られなかったが、周囲の領域の距離情報等に基づいて距離情報が補完された領域は、未計測領域に含まれる。
[第1実施形態]
以下、図面を用いた実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る把持システム10のハードウェア構成図である。また、図2は、この把持システム10の機能ブロック図である。
この把持システム10は、ロボットRを備えている。このロボットRは、多軸多関節型のロボットアームであり、床面に固定されたベースと、可動軸として機能する複数のジョイントと、ジョイントの可動軸に従って回転駆動する複数のリンクと、各リンクを回転駆動するためのサーボモータを備えている。また、先端のリンクには、2本指を備える多指ハンドH(または、単に、ハンド、という)が連結されている。多指ハンドHの各指は、それぞれ一次元に移動可能な構成となっており、ロボット制御部12(または、ロボット制御装置12、という)から受け取った命令に基づいて、2本の指の間隔を変更することができる。
ロボット制御部12は、情報処理装置14から受け取る把持位置姿勢を指定する情報に基づいて、ロボットR及び多指ハンドHを制御するための制御命令を生成し、ロボットR及び多指ハンドHに対して出力する。
三次元計測センサ16は、把持対象物であるワークWを含む領域を撮像し、画素(または、ピクセル、という)ごとに、三次元計測センサ16とその領域に存在する物体との距離データ(距離データが得られなかった場合も含む)を出力する。ここで、三次元計測センサ16から各画素に対応して出力される距離データ(距離データが得られなかった場合も含む)の集合を、距離画像データDDと呼ぶ。
三次元計測センサ16は、撮像領域内の複数の位置について距離情報を取得できるものであれば、如何なる方式のものであってもよい。たとえば、レーザを照射しその反射光の受信時間または位相等に基づいて距離を取得するTOF(Time Of Flight)方式、所定のパターンを有するレーザ光線を照射し、反射光のパターンに基づいて距離を測定するパターン照射方式、赤外線レーザを照射しその反射光に基づいて距離を測定するレーザレンジファインダを用いるもの、二眼または多眼のカメラを用いて距離を計測するステレオカメラを用いるものを、三次元計測センサ16として用いることができる。
また、三次元計測センサ16は、ワークWの上方に固定されてもよいし、ロボットRの先端のリンク等に固定されていてもよい。
情報処理装置14は、たとえば、汎用のパーソナルコンピュータをハードウェアとして用いることができる。この情報処理装置14は、本実施の形態に示される種々の演算処理を実施するための図示しないプロセッサを備える情報処理部18と、多指ハンドHのハンド形状データHD、ワークWのワーク形状データWD、本実施形態に示す各処理を実現するためのコンピュータ読み取り可能なプログラム等を記憶するためのHDD又はフラッシュメモリ等の不揮発メモリを備える記憶媒体20から構成される。
情報処理部18は、把持位置姿勢認識部22と、未計測領域検証部24と、ハンド開き幅更新部26と、最適把持位置姿勢算出部28を備える。把持位置姿勢認識部22は、距離画像データDD、記憶媒体20から読み出されたハンド形状データHD及びワーク形状データWDに基づいて、ワークWを把持するための把持位置姿勢を認識する。未計測領域検証部24は、把持位置姿勢認識部22で認識された把持位置姿勢情報に基づいて算出される多指ハンドHの各指が、三次元計測センサ16により撮像される領域内で占める指領域と、距離画像データDDに基づいて取得される未計測領域UAを比較する。ハンド開き幅更新部26は、未計測領域検証部24において、多指ハンドHの各指が占める領域が未計測領域UAを含むと判断された場合に、多指ハンドHの指の間隔をより広げるように、開き幅を更新する。最適把持位置姿勢算出部28は、多指ハンドHの各指が占める領域が未計測領域UAを含まないような把持位置姿勢を最適な把持位置姿勢として決定する。
なお、情報処理部18は、三次元計測センサ16及び記憶媒体20から受信した各種データや、各ブロック22〜28において演算処理されるデータ等を、一時的に記憶するための揮発メモリからなる図示しない記憶手段を備える。
次いで、図3を用いて、本実施形態に係る把持方法について説明する。
本実施形態において、把持の対象物であるワークWは、三次元形状が定まっている部品や、基本的な三次元形状は共通するが、個体差を有する物体(たとえば、同種の魚や果物)である。これらワークWの三次元のワーク形状データWDは、予め、記憶媒体20に記憶されている。
また、把持システム10は、不特定にバラ積みされた複数のワークWから1つのワークWを選択して把持する。ただし、これに限られるものではなく、たとえば、ベルトコンベヤで搬送されているワークWを、把持システム10が順番に把持するように構成してもよい。
まず、三次元計測センサ16は、少なくとも一つのワークWを含む領域を撮像して、距離画像データDDを取得する(ステップS31)。この距離画像データDDは、距離が近いほど高輝度な二次元画像として、図示しない表示装置に表示させることができる。
ここで、一部画素について距離データを取得できない場合がある。例えば、ステレオカメラの死角に起因するオクル−ジョンや、物体表面の法線がセンサの撮像面の法線と垂直に近い角度を有するため有意な反射光が得られない場合は、距離データを取得することができない。更に、低反射物体や、逆に鏡面反射物体を撮像する場合も、距離データを取得できない。距離画像データDDは、このような理由で距離データを取得することができない画素の情報も含んでいる。
図4は、バラ積みされた複数のワークW(果物のオレンジ)を撮像して得られた距離画像データを、距離が近いほど輝度を高くする画像として表示させた例である。この図に示されるように、各ワークWの、向かって右側の側面は、オクル−ジョン等の原因のため、距離データを取得することができない未計測領域UAを含んでいる。
次いで把持位置姿勢認識部22は、未計測領域UAの距離データを補完する(ステップS32)。
次いで、把持位置姿勢認識部22は、記憶媒体20からワーク形状データWDを読み出し、ステップS32において、未計測領域UAの距離データが補完されている距離画像データDDと、ワーク形状データWDのパターンマッチングを実行し、距離画像データDD中に存在するワークWを抽出し、そのワークWの位置及び姿勢を算出する(ステップS33)。
さらに、把持位置姿勢認識部22は、把持位置データベースDBから、ワークWを把持可能な位置を特定した把持位置情報を取得する。把持位置情報は、ティーチングペンダントなどを用いて、既知のワークWを把持することができる位置を特定する情報である。把持位置情報は、1つのワークWに対して、複数個所の把持可能な位置を含んでもよい。また、把持可能な位置ごとに関連付けられたスコア情報を含んでもよい。ここで、把持位置情報は、二つの指を備える多指ハンドHの場合は、二つの把持可能な位置のペアから構成される情報である。
また、把持位置姿勢認識部22は、記憶媒体20からハンド形状データHDを読み出す。そして、ステップS33で抽出されたワークWの位置姿勢情報と、把持位置情報ならびにハンド形状データHDに基づいて、ワークWを把持するための多指ハンドHの把持位置姿勢を算出する(ステップS34)。ここで、算出された把持位置姿勢は、ロボットRの先端部に相当する多指ハンドHの位置ならびに姿勢を特定する六次元の情報及び多指ハンドHの指の開き幅を規定する一次元の情報から構成される七次元の情報である。
次いで、未計測領域検証部24は、把持位置姿勢認識部22で認識された把持位置姿勢に基づいて算出される多指ハンドHの各指が占める指領域に、距離画像データDDに基づいて取得される未計測領域UAが含まれるか判断する(ステップS35)。
そして、多指ハンドHの各指が占める指領域に、未計測領域UAが含まれると判断された場合は、ハンド開き幅更新部26は、多指ハンドHの各指が占める領域に未計測領域UAが含まれなくなるまで多指ハンドHの開き幅を更新する(ステップS36)。
このステップS35及びステップS36は、図5に示されるサブステップ351〜355から構成してもよい。
まず、ステップS34で算出された多指ハンドHの開き幅を、初期値として設定する(サブステップS351)。
次いで、設定されたハンドHの開き幅が、多指ハンドHの開き幅の最大値を超えるか否かが判断される(サブステップS352)。
多指ハンドHの開き幅が、多指ハンドHの開き幅の最大値を超える場合は、最適な開き幅がないと判断され、ワークWを把持するためのプロセスは終了する(サブステップS355)。
多指ハンドHの開き幅が、ハンドHの開き幅の最大値以下の場合は、多指ハンドHの各指が占める領域に、未計測領域UAが含まれるか否かが判断される(サブステップS353)。具体的には、以下の手順が実行される。
まず、多指ハンドHの各指が、距離画像データDDを構成する画像座標で定義される撮像領域中に占める指領域が算出される。
ここで、三次元位置座標(X、Y、Z)で特定される点を、距離画像データDDを構成する画像座標で規定される平面に投影したときの画像座標(x、y)は、以下の透視投影の式で求められる。
Figure 0006880457
ここで、fは、三次元計測センサ16の焦点距離である。また、Cx、Cyは、三次元計測センサ16の中心の画像座標である。
従って、多指ハンドHの各指の頂点の三次元位置座標を、ステップS34で算出された多指ハンドHの把持位置姿勢に基づいて算出し、各頂点について、上記式をあてはめて、画像座標上の位置を算出することにより、各頂点の画像座標上の位置で囲まれる領域を、多指ハンドHの各指が占める指領域として算出することができる。
そして、画像座標上において、多指ハンドHの各指が占める領域に、未計測領域UAが含まれるか否かが判断される(サブステップS353)。
多指ハンドHの各指が占める指領域に、未計測領域UAが含まれないと判定された場合は、そのときの開き幅が最適値として登録される(サブステップS354)。そして、ステップS34において設定された多指ハンドHの位置ならびに姿勢と、サブステップS354において最適値として登録された多指ハンドHの指の開き幅が、ワークWを把持するための最適な把持位置姿勢として選択される(ステップS37)。
多指ハンドHの各指が占める指領域に、未計測領域UAが含まれると判定された場合は、ハンド開き幅更新部26は、開き幅を所定量増加させるように更新する(サブステップS351)。
そして、同様にサブステップS352及びS353が実行される。
そして、開き幅の最大値に到達する前に、多指ハンドHの各指が占める指領域に、未計測領域UAが含まれないと判定された場合は、そのときの開き幅が最適値として登録され(サブステップS354)、ワークWを把持するための最適な把持位置姿勢が決定される(ステップS37)。
次いで、情報処理部18から、ロボット制御部12に対して、最適な把持位置姿勢情報が出力される(ステップS38)。
ロボット制御部12は、入力された最適な把持位置姿勢を、ロボットR及び多指ハンドHが取るように制御命令を出力する。
この制御命令に従って、ロボットR及び多指ハンドHは、最適な把持位置姿勢でワークWに近接し、次いで、ロボット制御部12から出力される制御命令に基づいて、多指ハンドHの指幅を狭め、ワークWを把持する。
上述した把持方法の効果を、図6及び図7を用いて説明する。
図6(a)は、三次元計測センサ16を用いて、ワークWを撮像した際に得られた距離画像データDD中に、未計測領域UAが存在しない場合を示しており、図6(b)は、未計測領域UAが存在する場合に、比較例の把持方法でワークWを把持した例を示している。なお、図6において、実線で示されるワークWは、実際にワークWが存在する領域を示し、点線で示されるワークWは、距離画像データDDに基づいて認識されるワークWの領域を示す。
図6(a)に示される場合は、ワークWの全領域について、距離データが得られている(図6(a)の上図)。このため、距離画像データDDに基づいて認識されるワークWの位置は、ワークWが存在する領域と一致する(図6(a)の中図)。したがって、ワークWを把持する際に、多指ハンドHの左指L及び右指Rは、ワークWと干渉しない(図6(a)の下図)。
一方で、図6(b)に示される比較例の場合は、未計測領域UAがワークWの一部を含むため、ワークWの一部領域について距離データが得られていない(図6(b)の上図)。このため、距離画像データDDに基づいて、未計測領域UAの距離データを補完等して、ワークWの位置を認識せざるを得ない。そのため、実際のワークWの位置(実線)からずれてワークWが認識(点線)される場合がある(図6(b)の中図)。その結果、多指ハンドHの左指Lは、ワークWと干渉してしまう(図6(c))。
図7は、多指ハンドHの各指L及びRの稼働領域を含む断面における各指L及びRの移動方向と、ワークWの実際の断面(破線)と、未計測領域UAを補完した断面(実線)を示している。図7(a)は、比較例の場合の把持方法を示し、図7(b)は、本実施形態に係る把持方法を示している。
比較例の場合は、未計測領域UAを補完した結果、実際のワークWよりもワークWの幅が狭くなるように補完された。このため、多指ハンドHがワークWに向かって進行する際に、指LがワークWに衝突する。このため、ワークWが傷つき、作業工程がストップする等の甚大な被害をもたらす。
本実施形態の場合は、ワークWを、多指ハンドHを用いて把持するための把持位置姿勢を決定した後、多指ハンドHの開閉方向の軸に沿った未計測領域UAの全範囲を、隣接する距離データのうち、距離が近い方(小さい方)の距離データで補完し、その補完した距離画像データDDに基づいても、ワークW等と干渉しないように、多指ハンドHの開き幅を設定した。そして、少なくともワークWの近傍では、その開き幅以上の開き幅を維持してワークWに進行し、その後、ハンドHの指の間隔を狭めることで、ワークWを傷つけることなく把持することが可能になった。
このように、多指ハンドHの左指L及び右指Rが、未計測領域UAを含まないように開き幅を設定した状態で、ワークWに近接し、然る後に、多指ハンドHの指を狭めてワークWを把持するから、仮に未計測領域UAにワークWが存在しても、ワークWを傷つけることがないという効果がある。
なお、ステップS351において、多指ハンドHの開き幅を所定量変更させながら最適な開き幅を探索する際に、粗密探索の手法を用いてもよい。たとえば、まずは大きな変更量で、開き幅を増加させて、指領域に未計測領域が含まれない開き幅を発見し、次いで、小さな変更量で開き幅を減少させて、指領域に未計測領域が含まれない最小の開き幅を特定し、その際の開き幅を最適値として登録(ステップS354)してもよい。
また、ステップS37において最適把持位置姿勢を決定する際に、ステップS34において複数の把持位置姿勢を算出し、各把持位置姿勢についてステップS35以下を実行し、その中から最適な把持位置姿勢を決定するように構成してもよい。その際、他の情報に基づいて最適な把持位置姿勢を決定してもよい。たとえば、周辺の障害物等も考慮して、周辺の障害物との干渉可能性が低い把持位置姿勢を、最適な把持位置姿勢として選択するようにしてもよい。
また、多指ハンドHの指の数は、二本に限られず、三本以上あってもよい。 また把持位置姿勢情報は、多指ハンドHの位置及び姿勢を特定する情報であれば、七次元の情報である必要はない。たとえば、指ごとに独立に設定されていてもよい。
また、指の開き幅は、指の間隔を示す情報を、直接的、または、間接的に決定する情報を含む。たとえば、多指ハンドHの指の間隔が、ある情報に応じて変動するときは、そのような情報を含む。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を簡略化し、他の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態は、多指ハンドHの各指が占める領域に、未計測領域UAが含まれていた場合に、その未計測領域UAが、多指ハンドHの各指との干渉をもたらす可能性がある未計測領域UAなのか、多指ハンドHの各指との干渉をもたらす可能性がない、すなわち、無視できる未計測領域UAなのかを更に判断するステップを含んでいる。
図8は、そのようなステップを説明するためのフローチャートである。
なお、第2実施形態は、第1実施形態で説明されたステップS31〜S38ならびにステップS351〜S355を含むので、その説明を割愛する。以下では、ステップS353において「YES」と判断された後のステップS356〜S358について説明する。
まず、補完した距離画像データDDが作成済みであるか否かが判断される(ステップS356)。ここで補完した距離画像データDDとは、多指ハンドHの各指の移動方向を含む面において、未計測領域UAと、距離データが得られた計測領域との境界における距離データのうち小さい方の距離データで、未計測領域UAを補完した距離画像データDDのことをいう。
補完した距離画像データDDが作成されていない場合(「NO」の場合)は、補完した距離画像データDDを作成する(ステップS357)。
図9は、補完した距離画像データDDの説明図である。図9(a)は、距離画像データDD中に、8か所の未計測領域UA1〜UA8が存在することを示している。また、線分Vは、多指ハンドHの指の可動域を示している。本実施形態においては、多指ハンドHは、二本の指でワークWを挟んで把持するタイプなので、指の可動域は線分Vで表される。
図9(b)は、多指ハンドHの指の可動域を含む線分Vにおける断面の距離データのプロファイルを示している。縦軸は距離データを示しており、図面下ほど距離データの値が大きい、すなわち、三次元計測センサ16との距離が遠い。また、未計測領域UA1〜UA8は、距離データが不明である。
図9(c)は、補完後のプロファイルを示している。このプロファイルに示されるように、各未計測領域UA1〜UA8は、計測領域との境界における2つの距離データのうち近い方(小さい方)の距離データを用いて補完されている。
そして、ステップS34において算出された把持位置姿勢より、多指ハンドHの指の左指L及び右指Rの位置がわかっているから、プロファイルと比較することにより、多指ハンドHと干渉可能性のある未計測領域UAであるか否かを判断することができる(ステップS358)。
図9(c)は、未計測領域UA1〜UA3及びUA6〜UA8は、干渉可能性がない未計測領域UAであるものの、UA4及びUA5は、干渉可能性がある未計測領域UAであることを示している。
未計測領域UAは、干渉のリスクがある場合(図9(c)の場合)は、ステップS351に進み、多指ハンドHの開き幅をさらに広げるステップが実行され、その後、上述されたステップが実行される。
未計測領域UAは、干渉のリスクがない場合(図9(d)の場合)は、そのときの開き幅が最適値として登録され(サブステップS354)、ワークWを把持するための最適な把持位置姿勢が選択される(ステップS37)。
上述した把持方法の効果について、図10を用いて説明する。図10(a)は、距離画像データDDの例である。上述したとおり、未計測領域は様々な理由で発生するため、距離画像上に点在する場合がある。そのため、多指ハンドHの左指L及び右指Rが占める指領域に、未計測領域UAが含まれるか否かのみを判断基準とする場合、多指ハンドHを開くステップを繰り返し実行しても、本来無視できる未計測領域UA1〜UA3及びUA6〜UA8のために、最適な開き幅が確定しない可能性がある(図10(b))。
これに対し、上述した把持方法の場合は、未計測領域UAを周囲の計測領域の距離データを用いて補完して、干渉可能性がある未計測領域UAと、可能性がない未計測領域UAを区別できるようにした。このため、より適切な把持位置姿勢を選択することが可能になる。特に、補完する距離データとして、周囲の計測領域の距離データのうち、小さい方の値を採用した。このため、本来は干渉するのに、干渉しないと判断するリスクを排除することが可能となるので、対象物を傷つけることなく把持することが可能になる。
なお、指領域に未計測領域UAが含まれるか否かの判断にあたり、面積が小さい未計測領域UAを判断対象から除くように構成してもよい。
[第3実施形態]
以下、第3実施形態について説明する。なお、他の実施形態と共通または類似する部分については説明を簡略化し、異なる部分を中心に説明する。
上述した実施形態では、ワークWの形状は既知であったため、把持位置姿勢の設定等にあたり、ワーク形状データWDを利用した。一方で、本実施形態では、ワークWの形状が未知の場合の把持方法を説明する。ただし、形状が既知のワークWに本実施形態の把持方法を提供することも可能である。
図11は、本実施形態に係る把持方法のフローチャートである。
まず、三次元計測センサ16を用いて、距離画像データDD(または、三次元計測データ、という)を取得する(ステップS41)。
次いで、得られた距離画像データDD内の未計測領域UAの距離データを補完する(ステップS42)。具体的には、多指ハンドHの指の稼働領域を含む断面上における距離データに基づいて、未計測領域UAと計測領域の境界の2つの距離データのうち、遠い方(大きい方)を用いて未計測領域UAを補完する。
図12(a)は、断面の距離データのプロファイルを示している。
図12(b)は、補完後のプロファイルを示している。未計測領域UAと計測領域の境界の2つの距離データのうち遠い方(大きい方)である右側の距離データで未計測領域UAを補完していることが示されている。
図12(c)は、比較例として、未計測領域UAと計測領域の境界の2つの距離データのうち近い方(距離データの値が小さい方)である左側の距離データで未計測領域UAを補完した場合のプロファイルを示している。
続いて、多指ハンドHの把持位置姿勢を算出する(ステップS43)。把持位置姿勢認識部22は、ステップS42において、未計測領域UAの距離データが補完されている距離画像データDDに基づいて、ワークWのエッジ形状を取得する。また、記憶媒体20から、ハンド形状データHDを読み出す。そして、多指ハンドHがワークWを把持するための把持位置姿勢を算出する。ここで、算出された把持位置姿勢は、ロボットRの先端部に相当する多指ハンドHの位置ならびに姿勢を特定する六次元の情報及び多指ハンドHの指の開き幅を規定する一次元の情報から構成される七次元の情報である。
その後のステップS44〜S47は、図3のステップS35〜S38(ならびに図5又は図8に示されるサブステップ)を実行することで、ワークWを把持することができる。
従って、図8に示されるサブステップを実行した場合、未計測領域UAを含む距離画像データDDに基づいて、まずは、未計測領域UAの距離が大きくなるように距離データを補完して(図12(b))、把持可能な一又は複数の把持位置姿勢を算出し(ステップS42)、次いで、同じ距離画像データDDに基づいて、未計測領域UAの距離が小さくなるように距離データを補完して(図12(c))、実際に動作させる際の多指ハンドHの開き幅を特定する(ステップS354)。
以下、図面を用いて、目的に応じて異なる補完をすることの効果について説明する。図13(a)は、図4に示される領域ARを図12(b)に示される方法で補完した場合に抽出できるエッジEを示しており、図13(b)は、同領域ARを図12(c)に示される方法で補完した場合に抽出できるエッジEを示している。三次元計測センサ16とワークWの距離は、三次元計測センサ16とワークWが載置されている面との距離よりも小さくなる。したがって未計測領域UAは、ワークWの表面(距離小)と、ワークWが載置されている面(距離大)との間隙に形成されやすい。そして、ワークWの表面のうち、三次元計測センサ16とワークWとの距離が一定となる曲線は、一般的には、滑らかになるから、ワークWの計測領域と未計測領域UAの境界は、滑らかになりやすい。
そこで、図13(a)に示されるように、ワークWの計測領域と未計測領域UAの境界がエッジEとして認識されるように補完をして、多指ハンドHによる把持可能な位置を抽出する際に用いることができる。
一方で、干渉可能性を判断する際には、干渉のリスクを回避するために、ワークWに隣接する未計測領域UAには、ワークWと同様に距離データが小さい領域と取り扱って、多指ハンドHの開き幅を設定することが好ましい。このため、図13(b)に示されるように、未計測領域UAとワークWが隣接していない計測領域との境界がエッジEとして認識されるように補完をして、干渉を回避するような多指ハンドHの開き幅を選択することが可能になる。
以上述べたように、ワークWを把持するための多指ハンドHの把持位置姿勢を設定するにあたり、まず、ワークWと未計測領域の境界がエッジとして認識されるように距離画像データDDを補完した。このため、未計測領域についてワークWからワークWが載置される面にかけて、距離データが連続的に変化するように補完する場合と比較して、距離データが大きく変化するエッジEを検出しやすい。そのため、ワークWの形状を認識し、多指ハンドHにより把持可能な一又は複数の箇所を特定することができる。ただし、本実施形態はこれに限られるものではなく、その他の方法によりワークWの把持可能な一又は複数の箇所を特定してもよい。
一方で、ワークWと多指ハンドHの各指の開き幅を決定する際には、ワークWと同じ距離データを未測定領域UAで補完することによって、ワークWと多指ハンドHの各指の干渉可能性を抑えることができる。
このように、距離画像データDDに未測定領域UAが存在する場合に、二種類の補完に基づく距離画像データDD(ワークWを含むワークWと同等の距離データを備える領域が広くなるような補完に基づく距離画像データDDと、ワークWを含むワークWと同等の距離データを備える領域が狭くなるような補完に基づく距離画像データDD)を作成し、目的に応じて使い分けたので、より好適なワークWの把持方法を実現することができる。
なお、補完する際には、未測定領域UAの全てを補完する必要はなく、必要な領域のみ、例えば、多指ハンドHの各指の稼働領域のみを補完してもよい。
また、必ずしも、多指ハンドHの稼働領域を含む断面(二つの指の場合は、一つの断面であり、三指の多指ハンドHを用いる場合は、各指の可動域を含む3つの断面)における未測定領域UAと計測領域との境界における距離データで補完しなくてもよい。たとえば周辺の計測領域の平均的な距離データを用いて補完してもよい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を実施形態に限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく、要旨を逸脱しない限り、当業者により適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
なお、本明細書において、「部」や「手段」、「手順」とは、単に物理的構成を意味するものではなく、その「部」等が行う処理をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」等や、装置が行う処理が2つ以上の物理的構成や装置により実行されても、2つ以上の「部」等や、装置が行う処理が1つの物理的手段や装置により実行されてもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持する把持方法であって、
センサを用いて前記対象物を含む領域を計測し、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するステップと、
このステップにおいて、前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できない領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定するステップと、
を含む把持方法。
(付記2)
対象物を把持するための複数の指を備える多指ハンドと、
この多指ハンドが接続されるロボットアームと、
前記対象物を含む領域を計測するセンサから、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するための取得手段と、
前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できない領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、前記計測領域と前記未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定する決定手段と、
を備える把持システム。
(付記3)
複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持するためのプログラムであって、
センサを用いて前記対象物を含む領域を計測して得られた、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するためのステップと、
このステップにおいて、前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できない未計測領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
10…把持システム、12…ロボット制御部、14…情報処理装置、16…三次元計測センサ、18…情報処理部、20…記憶媒体、22…把持位置姿勢認識部、24…未計測領域検証部、26…ハンド開き幅更新部、28…最適把持位置姿勢算出部、HD…ハンド形状データ、UA…未計測領域、WD…ワーク形状データ

Claims (7)

  1. 複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持する把持方法であって、
    センサを用いて前記対象物を含む領域を計測し、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するためのステップと、
    このステップにおいて、前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できない領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定するステップと、
    を含み、
    前記多指ハンドの位置及び姿勢を設定するステップを更に含み、
    前記複数の指の位置を決定するステップは、
    設定された前記多指ハンドの姿勢及び姿勢に基づく前記複数の指の位置に相当する指領域が、前記未計測領域を含むか否か判断するステップと、
    前記指領域が前記未計測領域を含む場合は、前記指領域が、前記未計測領域を含まないように、前記複数の指の間隔を設定するステップと、
    を更に含む把持方法。
  2. 複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持する把持方法であって、
    センサを用いて前記対象物を含む領域を計測し、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するためのステップと、
    このステップにおいて、前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できない領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定するステップと、
    を含み、
    前記多指ハンドの位置及び姿勢を設定するステップを更に含み、
    前記複数の指の位置を決定するステップは、
    設定された前記多指ハンドの姿勢及び姿勢に基づく前記複数の指の位置に相当する指領域が、前記未計測領域を含むか否か判断するステップと、
    前記指領域が前記未計測領域を含む場合は、前記複数の指が移動することができる領域内の前記未計測領域を、その未計測領域と前記計測領域との境界部において得られた前記距離のうち小さい方の距離で補完するステップと、
    前記補完された前記未計測領域の距離を示す情報と、前記多指ハンドの位置及び姿勢とに基づいて、前記対象物との干渉可能性を判断するステップと、
    を更に含む把持方法。
  3. 前記複数の指が移動することができる領域内の前記未計測領域を、その未計測領域と前記計測領域との境界部において得られた前記距離のうち大きい方の距離で補完するステップと、
    前記補完された前記未計測領域の距離を示す情報と、前記センサとの距離を示す前記情報に基づいて、前記多指ハンドの位置及び姿勢を決定するステップと、
    を含む請求項1又は2に記載の把持方法。
  4. 前記多指ハンド及びこれに接続されるロボットアームを動かして、前記設定された指の間隔で、前記対象物に近接するステップと、
    前記指の間隔を狭め、前記対象物を把持するステップと、
    を含む請求項に記載の把持方法。
  5. 対象物を把持するための複数の指を備える多指ハンドと、
    この多指ハンドが接続されるロボットアームと、
    前記対象物を含む領域を計測するセンサから、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するための取得手段と、
    前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できない領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定する決定手段と、
    を備え
    前記決定手段は、
    前記未計測領域内に前記複数の指が存在するか判断するように構成され、
    前記未計測領域内に前記複数の指が存在すると判断された場合は、前記計測領域内に前記複数の指が存在するように、前記複数の指の位置を決定するように構成され
    把持システム。
  6. 前記決定手段は、
    前記計測領域内に前記複数の指が存在するように、前記複数の指の位置を決定するように構成されている請求項記載の把持システム。
  7. 複数の指を備える多指ハンドを用いて対象物を把持するためのプログラムであって、
    センサを用いて前記対象物を含む領域を計測し、前記領域内の位置ごとに前記センサとの距離を示す情報を取得するためのステップと、
    このステップにおいて、前記領域内に、前記距離を示す情報を取得できる計測領域と、前記距離を示す情報を取得できない未計測領域が存在する場合は、前記距離を示す情報に基づいて、計測領域と未計測領域を区分し、前記未計測領域の位置に基づいて、前記対象物を把持するための前記複数の指の位置を決定するステップと、
    をコンピュータに実行させる、
    前記複数の指の位置を決定するステップは、
    前記計測領域内に前記複数の指が存在するように、前記複数の指の位置を決定するステップを含み、
    前記複数の指の位置を決定するステップは、
    前記未計測領域内に前記複数の指が存在するか判断するステップと、
    前記未計測領域内に前記複数の指が存在すると判断された場合は、前記計測領域内に前記複数の指が存在するように、前記複数の指の位置を決定するステップを含
    ログラム。
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